JP2008132684A - サーマルプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、より簡便にサーマルヘッドの位置調整を行うことができる、サーマルプリンタを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係るサーマルプリンタ100は、カム7、当接部8、および付勢部材9を備えている。カム7は、プラテンローラ3の端部に形成されており、プラテンローラ3の回転方向に回転可能である。当接部8は、記プリント紙の移動方向側においてカム7の外周部と接触し、サーマルヘッド2と連接されている。付勢部材9は、カム7と当接部8との当接方向に付勢力を加える。当該構成において、カム7が回転を行うことにより、サーマルヘッド2をプリント紙の移動方向に移動させることができる。
【選択図】 図2

Description

この発明は、サーマルプリンタに係る発明であり、特に、プリント紙移動方向へのサーマルヘッドの位置調整を行うことができるサーマルプリンタに関する。
サーマルヘッドプリンタにおいて、サーマルヘッドの位置調整が必要な場合には、従来は次のような処理が施されていた。まず、サーマルヘッドユニットをプリンタ本体から取り外す。次に、専用架台上に当該ユニットを設置し、顕微鏡(またはCCDカメラ)およびモニターなどを用いてサーマルヘッドを拡大する。当該拡大映像を見て、人為的にサーマルヘッドの位置調整が行われていた。
また、上記位置調整の方法の改善策(つまり、サーマルヘッドをプリンタ本体から取り外さずに当該サーマルヘッドの位置調整が可能な技術)として、例えば特許文献1および特許文献2が存在する。
特許文献1では、サーマルヘッドをプリンタ本体に装着した状態で、所定の調整用ネジを回すことによって、サーマルヘッドの位置調整を可能にしている。また、特許文献2では、可動部材の変位によってサーマルヘッドの支持軸の位置を変えることにより、プリンタ本体に装着した状態でサーマルヘッドの位置調整を行っている。
特開平5−278299号公報 特開平10−86421号公報
しかし、上記特許文献1,2に係る技術の場合には、サーマルヘッドの位置調整は手動によって行われていた。たとえば、サーマルヘッドを所定量移動させ位置調整を行うためには、調整ネジの回転角度や回転数を作業者がカウントしたり、目盛りを目視しながら位置調整を行わなければならなかった。さらには、当該位置調整の処理の際に、ドライバーなどの工具を必要とする場合もあった。つまり、特許文献1,2に係る技術の場合には、サーマルヘッドの位置調整は非常に煩わしい作業であった。
そこで、本発明は、より簡便にサーマルヘッドの位置調整を行うことができるサーマルプリンタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載のサーマルプリンタは、サーマルヘッドと、前記サーマルヘッドと対峙して配置され、プリント処理の際にはプリント紙の移動方向に回転することができるプラテンローラとを備えているサーマルプリンタにおいて、前記プラテンローラの端部に形成されており、前記プラテンローラの回転方向に回転可能なカムと、前記プリント紙の前記移動方向側において前記カムの外周部と接触し、前記サーマルヘッドと連接されている当接部と、前記カムと前記当接部との当接方向に付勢力を加える付勢部材とを備え、前記カムが前記回転を行うことにより、前記サーマルヘッドを前記プリント紙の前記移動方向に移動させることができる。
本発明の請求項1に記載のサーマルプリンタは、プラテンローラの端部に形成されており、プラテンローラの回転方向に回転可能なカムと、プリント紙の移動方向側においてカムの外周部と接触し、サーマルヘッドと連接されている当接部と、カムと当接部との当接方向に付勢力を加える付勢部材とを備え、カムが回転を行うことにより、サーマルヘッドをプリント紙の移動方向に移動させることができる。
したがって、簡単な機構により、サーマルヘッドを本体から取りはずす事無く、また、他の工具等を要せずに、当該サーマルヘッドをプリント紙の移動方向への位置調整を行うことができる。つまり、簡便にサーマルヘッドの位置調整を行うことができる。
以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係るサーマルプリンタ100の構成を示す斜視図である。サーマルプリンタ100はメカフレーム1を備えている。当該メカフレーム1には駆動機構、サーマルヘッド2、プラテンローラ3、ヒートシンク4、カム7、当接部8、付勢部材9、回転角度検出部34が配設されている。
ここで、詳細は後述するが、上記駆動機構は複数の歯車21,22、筐体左右で1対のウォームホイール23、同じく1対のウォームギア24、同じく1対の同期ギア31、同期軸32、駆動用モータ25等により構成されている。
以下、サーマルプリンタ100の各構成部材について、図1から図4を用いて説明する。ここで、図2は、サーマルヘッドプリンタ100の側面の拡大図である。図3は、サーマルヘッドプリンタ100の側面部付近を拡大した斜視図である。図4は、サーマルヘッドプリンタ100を正面方向から見た図である。なお、図2では、メカフレーム1の側面部は図示を省略している。なお、図2,3は、サーマルプリンタ100の片側面側の構成を図示したものであるが、他方側面側の構成も当然同じである。
サーマルヘッド2には、複数の抵抗体(図示せず)が配設されている。サーマルプリンタ100では、熱を加えると変色する用紙(以下、プリント紙と称する)に、抵抗体の発熱により熱せられたサーマルヘッド2を押し付けることで当該プリント紙に所定のプリントを行なうことができる。
プラテンローラ3は、上記サーマルヘッド2に対峙して配置されている(図2,3等参照)。プリント処理の際には、サーマルヘッド2がプラテンローラ3に圧接され、プリント紙はサーマルヘッド2とプラテンローラ3との間で挟持される。当該プラテンローラ3は、プリント紙が所定の方向に移動することに伴い回転する。つまり、プラテンローラ3の回転はフリー状態であり、当該プラテンローラ3はプリント紙の移動に従動して回転する。
また、図1,2に示すように、ヒートシンク4の下面(プラテンローラ3が存する側の面)にはサーマルヘッド2が固着されている。当該ヒートシンク4によりサーマルヘッド2の熱を外部に放熱することができる。また、ヒートシンク4は、上記のように放熱部として機能すると共に、サーマルヘッド2の架台としても機能している。
また、図1に示すように、当該ヒートシンク4の左右両端辺の一部には、1対のヘッドアーム6が固定されている。さらに、図2に示すように、当該各アーム6の一部にはU字状の溝6aが各々形成されている。さらにまた、図2に示すように、当該溝6aと回転軸5とは係合している。ここで、図1に示すように、当該回転軸5の両端はメカフレーム1により支持されている。
サーマルヘッド2が固着されているヒートシンク4は、回転軸(ピボット軸と把握できる)5を軸として、図2の状態から上方向にピボット移動することができる。また、アーム6に形成されている溝6aと回転軸5との間には、プリント紙移動方向に遊びがある(図2参照)。したがって、ヒートシンク4と共にサーマルヘッド2は、プリント紙移動方向に所定距離だけ摺動することができる(図2参照)。
また、図1,2に示すように、プラテンローラ3の両端には、カム7が形成されている。各々のカム7はプラテンローラ3と同軸上に形成されており、プラテンローラ3に対して回転可能に軸支されている。プラテンローラ3とカム7とは、別材料で有ることが望ましいので、各々は別部材として形成されている(たとえば、プラテンローラ3の主要部は金属製であり、カム7は樹脂)。両方のカム7は、プラテンローラ3の回転方向と同じ方向(図2において、時計回り若しくは反時計回り)に回転することができる。
なお、図2に示すように、本実施の形態では各カム7は略円形であるが、中心部から外周部までの距離が、回転角が異なることで離散的となっている。つまり、カム7の回転軸から外周部までの距離が、回転角に応じて離散的に変化する。ここで、図2に示す態様では、回転軸から外周部までの距離が、r1,r2,r3と3段階に変化している(r1<r2<r3)。
また、図1〜4に示すように、ヒートシンク4の両側面には当接部8が各々固着されている。具体的に、ヒートシンク4の上面において当接部8の一部が固定されており、当該ヒートシンク4の側面側から当接部8が延設されている。当該構成から分かるように、当接部8はヒートシンク4を介してサーマルヘッド2と連接している。また、図2に示すように、当該当接部8はプリント紙の移動方向側においてカム7の外周部と接触(当接)している。
また、図1,2に示すように、付勢部材(たとえばバネ等)9は夫々、各アーム6の端部とメカフレーム1との間に配設されている。当該付勢部材9は、伸縮する方向に付勢力が加わっている(つまり、カム7と当接部8との当接方向に、付勢力を加えている)。したがって、当該付勢部材9によりカム7がどのような回転角で回転したとしても、カム7と当接部8とを常に当接させることができる。
以上の構成から分かるように、本実施の形態に係るサーマルプリンタ100では、カム7が回転することにより距離r3−r1の範囲で、サーマルヘッド2をプリント紙の移動方向に移動させることができる(図2参照)。
ここで、カム7の回転処理(つまり、サーマルヘッド2の位置調整)は、プリント処理が実施されていない状態で行われる。したがって、カム7を回転させるときには、通常、サーマルヘッド2とプラテンローラ3との間にはプリント紙が挟持されていない。
駆動機構(駆動部と把握できる)は、カム7を回転せしめる機構である。つまり、駆動機構はカム7の回転を自動的に制御することができる。駆動機構には、図示しない制御手段も含まれている。当該制御手段により自動制御された駆動モータ25の動力が、複数の歯車21,22、同期軸32、その他の部材23,24等を介して、両カム7に伝達される。
ここで、基本的に、プラテンローラ3の回転とカム7の回転は同時に行われることはない。つまり、プリント処理の際にはカム7は回転することなく停止状態である。これに対して、カム7の回転処理の際にはプラテンローラ3は回転しない。
プラテンローラ3の軸をカム7の回転軸として使用しつつ、プラテンローラ3とカム7とを別個独立に回転させるには、カム7をウォームギア24でセルフロックされるように構成し、従動側からモータを逆転駆動することができないようにすれば良い。また、プラテンローラ3におけるカム7の軸受けをロスが少ない構成とすれば良い。
駆動機構を構成する各構成要素は、次のように構成されている。図1,3を参照して、歯車21は、プラテンローラ3の軸に対して回転可能に設けられ、カム7と一体で回転を行うように当該カムと係合している。歯車22は、歯車21と噛み合う小歯車である。ウォームホイール23は、歯車22と一体に形成されている。ウォームギア24は、ウォームホイール23と噛み合うように配設されている。当該ウォームギア24は、駆動用モータ25の駆動力により回転する。同期ギア31は、カム7(より具体的には、カム7の一部に形成されている歯車)と噛み合うように配設されている。さらに、同期軸32は同期ギア31と一体で回転する軸である。同期軸32は、駆動モータ25の駆動力を1側面(図1の右側)に配設されている歯車21から、当該1側面に対向する他の側面(図1の左側)に配設されている歯車21に伝達することができる。
さらに、本実施の形態に係るサーマルプリンタ100は、歯車21の回転角度(カム7の回転角度とも把握できる)を検出することができる回転角度検出部34をさらに備えている。当該回転角度検出部34として、たとえば周知のロータリーエンコーダを採用することができる。
回転角度検出部34が検出したカム7の回転角度の変化量に基づいて、駆動機構(より具体的には、図示していない駆動モータ25)の駆動は自動停止される。換言すれば、駆動機構は回転角度検出部34が検出したカム7の回転角度の変化量に基づいて、当該カム7の回転を自動停止させることができる。
次に、上記のように構成されたサーマルプリンタ100における、サーマルヘッド2のプリント紙移動方向の位置調整の動作について説明する。当該動作の説明は図2を用いて行う。
サーマルヘッド2は、プリント可能状態で本体に取り付けられている。ここで、位置調整前では、当接部8は付勢部材9の付勢力により、カム7の半径r2の外周領域側面と当接している。
さて、プラテンローラ3の配設位置に対してサーマルヘッド2を所定量だけ変位させる必要性(つまり位置調整の必要性)が生じたとする。当該位置調整の必要性は、プリント紙の厚みが変化した場合、温度が変化した場合および湿度が変化した場合などに生じる。
当該位置調整の必要性が生じた場合には、図示しない制御手段によって駆動モータ25を駆動する。すると、駆動モータ25の駆動力が各歯車21等を介して、両カム7に伝達される。ここで、図2に示す左方向にサーマルヘッド2を移動させたい場合には、カム7が反時計回りに回転するように制御手段は駆動モータ25を制御する。
回転角度検出部34はカム7の回転角度を常に監視しており、当該カム7の回転動作の際には、回転角度検出部34は回転の開始位置からのカム7の回転角の変化量を検出する。
回転角度検出部34が、カム7の回転角の変化量Θ3を検出したとする。つまり、当接部8のカム7に対する当接位置が、カム7の半径r2の外周領域側面から半径r3の外周領域側面へと変化したとする。すると、当該回転角度検出部34の検出結果に基づいて、図示しない制御手段は駆動モータ25の駆動を停止する。つまり、カム7の回転を停止させる。
上記のようにカム7が反時計回りに回転角θ3だけ変化することにより、当接部8は、r3−r2だけ図2の左方向に変位する。つまり、上記カム7を回転角θ3だけ回転させることにより、サーマルヘッド2の位置を距離r3−r2だけ図面左方向に移動させることができる。
これに対して、図2に示す右方向にサーマルヘッド2を移動させたい場合には、カム7が時計回りに回転するように制御手段は駆動モータ25を制御する。そして、回転角度検出部34が、カム7の回転角の変化量θ2を検出したとする。つまり、当接部8のカム7の当接位置がカム7の半径r2の外周領域側面から、半径r1の外周領域側面へと変化したとする。すると、当該回転角度検出部34の検出結果に基づいて、図示しない制御手段は駆動モータ25の駆動を停止する。つまり、カム7の回転を停止させる。
上記のように、カム7が時計回り回転角θ2だけ変化することにより、当接部8は距離r2−r1だけ図2の右方向に変位する。つまり、上記カム7の回転によりサーマルヘッド2の位置をr2−r1だけ図右方向に移動させることができる。
以上のように、本実施の形態に係るサーマルプリンタ100では、サーマルヘッド2の位置調整が、当該サーマルヘッド2を本体(メカフレーム1)に装着した状態でカム7を回転させ、当接部8のカム7に対する当接位置を変位させることにより行われている。
したがって、当該位置調整に際してサーマルヘッド2を本体から取外し必要も無く、カム7を所定量だけ回転させれるだけて当該位置調整ができる。また、当該位置調整に際して如何なる別工具も要さない。したがって、簡便にサーマルヘッド2の位置調整を行うことができる。
また、本実施の形態では、カム7の回転は制御手段を用いて駆動機構により自動的に行われる。さらに、当該カム7の回転は回転角度検出部34によるカム7の回転角の変化量に基づいて自動的に停止する。
したがって、人手、目視によるメモリ等の調整およびドライバ等の工具を用いた人為的な作業を行う事無く、電気信号にのみ依存した制御(外部からの電気信号に依拠した駆動機構の駆動および、回転角度検出部34からの電気信号に依拠した当該駆動の停止)で、サーマルヘッド2の位置調整を行うことができる。よって、より簡便に、サーマルヘッド2の位置調整を行うことができる。
また、本実施の形態では、カム7の半径は段階的(離散的)に変化している。したがって、サーマルヘッド2の位置調整も段階的(離散的)に行うことができる。つまり、サーマルヘッド2の変位を離散的に変動させることができる。
なお、上記実施の形態では、カム7の半径は3段階(r1,r2,r3)に変化している。しかし、当該カム7の半径は必要に応じて2段階もしくは4段階以上としても良い。また、一つの駆動モータ25によって歯車21を同期駆動させることで、二つのカム7を回転させていた。しかし、各カム7に対応して駆動用の駆動モータ25を各々設けても良い。これにより、サーマルヘッド2の位置調整を図1の左右別々に行うことができる。
<実施の形態2>
本実施の形態に係るサーマルプリンタの構成と実施の形態1に係るサーマルプリンタ100の構成とは、カム7,47の構成の点においてのみ異なる。他の構成は、本実施の形態と実施の形態1とで同じである。したがって、本実施の形態では、カム47の構成のみについて説明する。図5は、本実施の形態に係るカム47の構成およびその周辺部の構成を示す拡大図である。ただし、図5では、メカフレーム1の側面部の図示を省略している。
実施の形態1では、カム7の半径は段階的に変化するように構成されていた。これに対して本実施の形態では、図5に示すように、カム47は平面視において円形である。ここで、本実施の形態においてもカム47はプラテンローラ3に軸支されているが、軸支されている位置は、円形のカム47の中心から偏芯している。つまり、カム47の回転軸は、平面視におけるカム47の幾何学的中心位置(つまり円形の中心)からずれた位置に存する。
当該カム47の構成から分かるように、図5に示すように、カム47の回転軸から当該カム47の外周部までの距離はカム47の回転角が変化するに連れて連続的に変化する。当該距離は、回転角が変化するに連れて増加し(または減少し)、その後、減少し(または増加し)、カム47が一周すると当該距離は元に戻る。
つまり、本実施の形態では、カム47が回転軸(プラテンローラ3で軸支されている位置)を軸として回転するに従い、当接部8の図面左右方向の位置も左右往復するように連続的に変化をする。カム47が一周すると当接部8は元の位置に戻る。
以上のように、本実施の形態では、カム47の平面視における形状は円形であり、当該円形の中心に対してカム47の回転軸はズレて配置されている。
したがって、当接部8に連接されているサーマルヘッド2の位置調整は、連続的に行うことができる(つまり、サーマルヘッド2の変位は連続的である)。さらに、当該位置調整は、回転角検出部34の分解能の精度で行うことができ、サーマルヘッド2の微小な位置調整も可能となる。つまり、実施の形態1よりも本実施の形態の方がサーマルヘッド2の位置調整精度が向上する。
なお、本実施の形態では、カム47のカム面は円断面である。したがって、図6に示すように、カム47をボールベアリング47a等で構成することも可能である。このように、カム47をボールベアリング47aで構成すると、サーマルヘッド2の移動時に当接部8との接触で接触面が摩耗するのを防ぐこともできる。
<実施の形態3>
本実施の形態に係るサーマルプリンタは、実施の形態1に係るサーマルプリンタ100に、ピボット移動カム51が追加形成されていることが特徴である。当該ピボット移動カム51を回転させることにより、図2に示すように、サーマルヘッド2を回転軸5(ピボット軸)を軸にピボット移動させることができる。
図7は、本実施の形態に係るサーマルプリンタ100のピボット移動カム51付近の構成を示す拡大斜視図である。また、図8は、本実施の形態に係るサーマルプリンタ100のピボット移動カム51付近の各構成部材の分解斜視図である。なお、図7,8は、サーマルプリンタ100の片側面側の構成を図示したものであるが、他方側面側の構成も当然同じである。
ピボット移動カム51は、カム7と同様にプラテンローラ3の端部に取り付けられる。また、ピボット移動カム51はプラテンローラ3により軸支されている。当該ピボット移動カム51は、カム7と一体となって当該カム7の回転方向に回転する。したがって、当該ピボット移動カム51は、駆動モータ25の駆動力によりカム7と同時に回転する。また、ピボット移動カム51は、平面視において略円形の形状を有しており、当該ピボット移動カム51の当該円形の平面内には、螺旋スパイラル(渦巻)状の溝51aが形成されている。したがって、当該ピボット移動カム51は溝カムであると把握できる。
さらに、当該ピボット移動カム51は当接部8と係り合って、サーマルヘッド2を回転軸5(ピボット軸)を軸としてピボット移動させることができる(プラテンローラ3に近づく方向または遠ざかる方向にピボット移動させることができる)。
より具体的には、図7,8に示すように、当接部8にはカムフォロワーピン8aが植設されている。そして、組み立て状態において、当該フォロワーピン8aがピボット移動カム51に形成されている溝51aに挿入される。ピボット移動カム51が回転すると、当該フォロワーピン8aは溝51a内を螺旋スパイラル(渦巻)状に移動する。このように、溝51a内におけるフォロワーピン8aの位置が変化することにより、当接部8が移動し、結果としてサーマルヘッド2が上下方向にピボット移動する(図2のピボット移動方向)。
フォロワーピン8aがピボット移動カム51の外周付近の溝51aに存する場合には、サーマルヘッド2はアップの状態である(つまり、サーマルヘッド2は、プラテンローラ3から遠ざかっている)。他方、フォロワーピン8aがピボット移動カム51の中心付近の溝51aに存する場合には、サーマルヘッド2はダウンの状態である(つまり、サーマルヘッド2は、プラテンローラ3と当接している)。
駆動機構が、ピボット移動カム51およびカム7を同時に回転させる。これにより、サーマルヘッド2を上下方向にピボット移動させることができると共に、当該サーマルヘッド2がプラテンローラ3と当接する状態において、サーマルヘッド2をプリント紙の移動方向に移動させることができる(図2に示す方向)。
次に、本実施の形態に係るサーマルプリンタ100におけるサーマルヘッド2の移動動作について詳細に説明する。図9は、サーマルヘッドの移動を概念的に示した図である。ピボット移動カム51の外周部付近の溝51aにフォロワーピン8aが位置するとき、サーマルヘッド2はプラテンローラ3から遠ざかっている状態である(図9のUPの状態と把握できる)。
当該状態において、駆動モータ25の駆動力によりピボット移動カム51およびカム7が同時に回転させる。ここで、当該回転の方向はフォロワーピン8aがピボット移動カム51の中心付近の溝51aに移動する方向である。すると、フォロワーピン8aの溝51a内の位置が変化するに従い、当接部8が移動し、結果としてサーマルヘッド2がプラテンローラ3に近づく方向に移動する(図9の右肩下がりの勾配参照)。
ここで、上記回転中のある段階でカム7の外周部に当接部8が当接し始める。したがって、サーマルヘッド2がプラテンローラ3と当接する前段階において実際には、当接部8はカム7とピボット移動カム51との両方に連動して、プリント紙移動方向にも移動する。しかし、図9では、簡略化のためプリント紙移動方向のサーマルヘッド2の移動を省略している。つまり、図9においてUP状態からDOWN1状態までは、サーマルヘッド2はピボット移動カム51のみ連動して移動し、カム7に連動していないように図示されている。
さて、ピボット移動カム51とカム7との上記回転が進み、フォロワーピン8aが溝51aの所定の地点(螺旋スパイラル状の溝51aの途中の地点と把握できる)に達する。すると、サーマルヘッド2はプラテンローラ3と当接する。ここで、当該当接の時点では、当接部8は半径r1のカム7の外周部に当接されているとする。図9では、サーマルヘッド2がプラテンローラ3と当接した状態で、当接部8が半径r1のカム7の外周部に当接されている状態をDOWN1と表記している。
さらに、ピボット移動カム51とカム7との上記回転を進める。すると、サーマルヘッド2はプラテンローラ3と当接を維持しつつ、当接部8は半径r2のカム7の外周部に当接されている。当該当接状態を図9ではDOWN2と表記している。ここで、DOWN1の状態からDOWN2の状態の間においても、フォロワーピン8aは溝51a内を移動している。
さらに、ピボット移動カム51とカム7との上記回転を進める(フォロワーピン8aがピボット移動カム51の中心付近に形成されている溝51aの端部方向により近づける)。すると、サーマルヘッド2はプラテンローラ3と当接を維持しつつ、当接部8は半径r3のカム7の外周部に当接されている。当該当接状態を図9ではDOWN3と表記している。ここで、DOWN2の状態からDOWN3の状態の間においても、フォロワーピン8aは溝51a内を移動している。
ここで、DOWN1の状態からDOWN3の状態までの間においても、フォロワーピン8aは溝51a内を移動する。したがって、もし溝51aが完全な螺旋スパイラル形状であれば、DOWN1の状態からDOWN3の状態までの間において、サーマルヘッド2はプラテンローラ3をより強く押圧する方向に移動する。DOWN1の状態以降の当該サーマルヘッド2のピボット移動を防止すべく、DOWN1の状態からDOWN3の状態までの間は、溝51aの円弧の半径は略同一であることが望ましい(図10参照)。つまり、図10に示すように、最初のDOWN1の状態に達した(つまり、サーマルヘッド2がプラテンローラ3と当接した)以降の溝51aの半径は、半径Rで一定となる。
なお、上記では、サーマルヘッド2がプラテンローラ3と当接した時点において、当接部8が半径r1のカム7の外周部と当接する場合について言及した。しかし、サーマルヘッド2がプラテンローラ3と当接した時点において、当接部8は他の半径位置(r2,r3)のカム7の外周部と当接する場合であっても良い。なぜなら、ピボット移動カム51とカム7との上記回転を進めると、当接部8のカム7との当接位置が変化するからである。ここで、当接部8とカム7との当接位置が変化している間、フォロワーピン8aの溝51a内の移動は進んでいる。
なお、当接部8とカム7との当接位置の位置の変化によるサーマルヘッド2の変位は、実施の形態1で説明した内容と同じである。したがって、ここでの詳細な説明は省略する。
以上のように、本実施の形態では、カム7と一体的に回転するピボット移動カム51をさらに設けたので、一の駆動機構により(つまり、他の駆動機構を要せずに)、サーマルヘッド2のピボット移動およびプリント紙移動方向の移動を可能とすることができる。
なお、当該実施の形態では、カム7は実施の形態1で説明した多段階に半径が変化するカムであった。しかし、当該カム7は実施の形態2で説明したカムであっても良い。つまり、カム7を回転させることによりサーマルヘッド2を連続的に移動させることができる構成において、本実施の形態に係るピボット移動カム51を追加する構成を採用することもできる。
実施の形態1に係るサーマルプリンタの構成を示す斜視図である。 実施の形態1に係るサーマルプリンタの側面構成を示す拡大側面図である。 実施の形態1に係るサーマルプリンタのカム付近の構成を示す拡大斜視図である。 実施の形態1に係るサーマルプリンタの構成を示す正面図である。 実施の形態2に係るサーマルプリンタ(特にカム)の構成を示す斜視図である。 実施の形態2に係るカムの別構成を示す図である。 実施の形態3に係るサーマルプリンタのカム付近の構成を示す拡大斜視図である。 実施の形態3に係るサーマルプリンタのカム付近の構成を示す分解斜視図である。 実施の形態3に係るサーマルプリンタにおけるサーマルヘッドの移動を概略的に示す図である。 ピボット移動カムに形成される溝の形状を示す平面図である。
符号の説明
1 サーマルヘッド、3 プラテンローラ、7,47 カム、8 当接部、8a フォロワーピン、9 付勢部材、25 駆動モータ、34 回転角検出部、51 ピボット移動カム、51a 溝、100 サーマルプリンタ。

Claims (5)

  1. サーマルヘッドと、前記サーマルヘッドと対峙して配置され、プリント処理の際にはプリント紙の移動方向に回転することができるプラテンローラとを備えているサーマルプリンタにおいて、
    前記プラテンローラの端部に形成されており、前記プラテンローラの回転方向に回転するカムと、
    前記プリント紙の前記移動方向側において前記カムの外周部と接触し、前記サーマルヘッドと連接されている当接部と、
    前記カムと前記当接部との当接方向に付勢力を加える付勢部材とを備え、
    前記カムが前記回転を行うことにより、前記サーマルヘッドを前記プリント紙の前記移動方向に移動させることができる
    ことを特徴とするサーマルプリンタ。
  2. 前記カムの回転を制御する駆動部と、
    前記カムの回転角度を検出する回転角度検出部とをさらに備え、
    前記駆動部は、
    前記回転角度検出部が検出した前記カムの前記回転角度の変化量に基づいて、前記カムの回転を停止させることができる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のサーマルプリンタ。
  3. 前記カムは、
    当該カムの回転軸から外周部までの距離が離散的に変化している、
    ことを特徴とする請求項2に記載のサーマルプリンタ。
  4. 前記カムは、
    平面視において円形であり、
    当該カムの回転軸は、
    前記平面視における前記カムの幾何学的中心位置からずれた位置に存する
    ことを特徴とする請求項2に記載のサーマルプリンタ。
  5. 前記カムと一体となって前記カムの回転方向に回転をすることができ、前記当接部と係り合って前記サーマルヘッドを、前記プラテンローラに近づく方向または遠ざかる方向にピボット移動させることができるピボット移動カムをさらに備え、
    前記駆動部が前記ピボット移動カムおよび前記カムを同時に回転させることにより、前記サーマルヘッドをピボット移動させることができると共に、前記サーマルヘッドが前記プラテンローラと当接する状態において、前記サーマルヘッドを前記プリント紙の前記移動方向に移動させることができる
    ことを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれかに記載のサーマルプリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3156355A1 (en) * 2012-12-07 2017-04-19 Datamax-O'Neil Corporation Thermal printer with single latch, adjustable media storage and centering assemblies, and print assembly

Cited By (2)

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US9701137B2 (en) 2012-12-07 2017-07-11 Datamax-O'neil Corporation Thermal printer with single latch, adjustable media storage and centering assemblies and print assembly

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