JP2585837Y2 - 印刷機のドクター装置 - Google Patents

印刷機のドクター装置

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JP2585837Y2
JP2585837Y2 JP2377092U JP2377092U JP2585837Y2 JP 2585837 Y2 JP2585837 Y2 JP 2585837Y2 JP 2377092 U JP2377092 U JP 2377092U JP 2377092 U JP2377092 U JP 2377092U JP 2585837 Y2 JP2585837 Y2 JP 2585837Y2
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doctor
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義則 櫻井
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Fuji Kikai Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、グラビア印刷機等にお
いて、版胴の周面に付着した不要なインキを掻き落すド
クターブレードを備えた印刷機のドクター装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】上記グラビア印刷機等においては、版胴
に対するドクターブレードのセット角度、つまり図8に
示すように、版胴1とドクターブレード61との接触点
aにおける接線と、ドクターブレード61とがなす角度
αに応じて、印刷色調が大きく変化し、適正な色調の印
刷物を得るためには、上記版胴1に対するドクターブレ
ードのセット角度αを60°程度に設定するとともに、
上記接触点aと印刷点cとの間隔に対応する版胴角βを
版胴1の径に応じて変化させる必要があることが知られ
ている。
【0003】従来、上記ドクターブレード61を保持す
るブレードホルダー62と、このブレードホルダー62
を昇降駆動するラック軸63を備えた昇降駆動手段64
と、支持軸65を支点にしてブレードホルダー62を回
動操作することによってドクターブレード61の設置角
度を調節する角度調節手段66と、ブレードホルダー6
2を支持ブロック67に沿って水平移動させるねじ送り
機構からなる水平駆動手段68とを有するドクター装置
を、グラビア印刷機の印刷部に設けることが行われてい
る。
【0004】上記ドクター装置は、印刷する図柄の変化
に対応して版胴1を交換する際に、その直径の変化に応
じて上記昇降駆動手段64、角度調節手段66および水
平駆動手段68をそれぞれれ操作することにより、ドク
ターブレード61の設置位置を調節するように構成され
ている。例えば図8の実線で示すように大径の版胴1
を、仮想線で示す小径の版胴1aに交換する際には、そ
の直径の減少量に応じ、昇降駆動手段64の操作ハンド
ル69を回動操作してブレードホルダー62を下降させ
るとともに、水平駆動手段68の操作ハンドル70を回
動操作してドクターブレード61の先端部を版胴1aに
接近させるように、上記ブレードホルダー62を水平移
動させることにより、版胴角βを版胴径に対応した適正
値に設定し、かつ角度調節手段66の操作ハンドル71
を回動操作してドクターブレード61の向きを調節する
ことにより、上記版胴1aに対するドクターブレード6
1のセット角度αを60°程度に設定するようにしてい
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記のように版胴を直
径が異なるものに交換する際に、昇降駆動手段、角度調
節手段および水平駆動手段をそれぞれ操作することによ
り、ドクターブレードの設置位置を調節するものでは、
上記昇降駆動手段および水平駆動手段の作動量が少しで
も変化すると、ドクターブレードの接触点が基準位置か
らずれることになるため、この接触点のずれに応じてド
クターブレードのセット角度が変化することになる。し
たがって、上記セット角度を適正値に設定するには、ド
クターブレードの位置を確認しながら上記昇降駆動手段
および水平駆動手段を少しずつ操作して接触点のずれを
防ぐという煩雑な操作が必要となり、その操作に熟練度
が要求されるとともに、作業に要する時間が長くなるの
を避けることができないという問題がある。
【0006】本考案は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、熟練度を要することなく、版胴に対す
るドクターブレードの接触点およびセット角度を適正か
つ迅速に設定することができるドクター装置を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る考案は、
版胴の周面に付着した不要なインクを掻き落すドクター
ブレードを有し、版胴を交換する際にその直径の変化に
応じてドクターブレードの設置位置を調節するように構
成された印刷機のドクター装置において、ドクターブレ
ードを保持するブレードホルダーと、このブレードホル
ダーを支持するホルダー支持軸と、このホルダー支持軸
を昇降駆動する昇降駆動手段と、この昇降駆動手段の作
動時に上記支持軸を案内するガイド部材と、上記支持軸
を支点にブレードホルダーを旋回変位させる旋回変位手
段と、新たに装着される版胴の情報を入力する入力手段
と、この入力情報に応じて上記昇降駆動手段および旋回
変位手段の作動量を設定してこの昇降駆動手段および旋
回変位手段に制御信号を出力する作動量設定手段とを設
け、大径の版胴に対するドクターブレードの接触点と小
径の版胴に対するドクターブレードの接触点とを結ぶ線
と略平行に上記ガイド部材をセットするとともに、上記
接触点においてドクターブレードのセット角度が予め一
定角度となるように上記旋回変位手段によってブレード
ホルダーを旋回変位させるように構成したものである。
【0008】請求項2に係る考案は、ブレードホルダを
支持するホルダー支持軸の昇降位置を検出する第1検出
手段と、上記ホルダー支持軸に対するブレードホルダー
の設置角度を検出する第2検出手段と、この第1,第2
検出手段の検出値を記憶する記憶手段とを設けたもので
ある。
【0009】
【作用】上記請求項1記載の本考案によれば、版胴の交
換時に入力手段から入力された新たな版胴の情報に応
じ、昇降駆動手段および旋回変位手段の作動量が作動量
設定手段において設定される。そして、上記上記作動量
設定手段から出力される作動量に対応した制御信号に応
じて上記昇降駆動手段および旋回変位手段が作動するこ
とにより、ドクターホルダーを支持するホルダー支持軸
が昇降変位してドクターブレートの設置位置が調節され
るとともに、上記ホルダー支持軸回りにブレードホルダ
ーが旋回変位して版胴に対するドクターブレードのセッ
ト角度が調節されることになる。
【0010】上記請求項2記載の本考案によれば、新た
な版胴を印刷部に設置するとともに、この版胴に対する
ドクターブレードの昇降位置および設置角度を調節した
後、上記ホルダー支持軸の昇降位置および設置角度を第
1,第2検出手段によって検出してその検出値を記憶手
段において記憶することにより、上記版胴を再度セット
する際に上記記憶値に基づいて昇降駆動手段および旋回
変位手段の作動量が迅速かつ適正に設定されることにな
る。
【0011】
【実施例】図1ないし図3は、版胴1と、圧胴2との間
に供給される帯状の印刷物からなるウェブ3にインキを
塗布するグラビア印刷機等において、その印刷部に設置
された本考案に係るドクター装置の実施例を示してい
る。このドクター装置は、上記版胴1の周面に付着した
不要なインクを掻き落すドクターブレード4と、このド
クターブレード4を挾持する挾持部5およびその保持部
6からなるブレードホルダー7と、このブレードホルダ
ー7を支持するホルダー支持軸8と、このホルダー支持
軸8を昇降駆動する昇降駆動手段9と、ホルダー支持軸
8の昇降駆動時にその移動方向を規制するガイド部材1
0と、上記ホルダー支持軸8を支点にブレードホルダー
7を旋回変位させる旋回変位手段11と、上記ホルダー
支持軸8およびブレードホルダー7等をホルダー支持軸
8の軸方向に往復動させる往復駆動手段12とを備えて
いる。
【0012】上記昇降駆動手段9は、ホルダー支持軸8
の側方部を回転自在かつスライド自在に支持する支持部
材13が下端部に設けられた左右一対のラック軸14
と、このラック軸14を昇降自在に支持するラックホル
ダー15と、このラックホルダー15内に配設されたピ
ニオンギア17とを有し、このピニオンギア17はキー
18によって駆動軸16と一体に連結されている。
【0013】上記駆動軸16は、図示を省略した軸受を
介してフレーム19に回転自在に支持されている。この
駆動軸16の一側端部には、減速機20を介して駆動軸
16に回転力を付与するサーボモータからなる駆動モー
タ21と、上記駆動軸16の回転量を検出するロータリ
エンコーダ22からなる第1検出手段とが設けられてい
る。そして上記ロータリエンコーダ22によって駆動軸
16の回転量を検出しつつ、上記駆動モータ21の駆動
力に応じて上記駆動軸16およびピニオンギア17を回
転駆動することにより、上記ラック軸14を上下動させ
てホルダー支持軸8を上記ガイド部材10に沿って昇降
駆動するように構成されている。
【0014】上記ガイド部材10は、フレーム19の内
壁面に固着された一対のガイドレール23と、上記支持
部材13の基板24に固着されたスライド部材25とを
有し、このスライド部材25がガイドレール23に沿っ
て摺動するようになっている。そして上記ガイド部材1
0は、図1の実線で示す大径の版胴1に対するドクター
ブレード4の接触点aと、仮想線で示す小径の版胴1a
に対するドクターブレード4の接触点bとを結ぶ線Aと
略平行に配設され、かつこのガイド部材10に沿ってド
クターブレード4を摺動させつつ、そのセット角度αが
一定となるようにドクターブレード4の向きを変化させ
ると、その先端部が上記接触点a,bにそれぞれ当接す
るように構成されている。
【0015】すなわち、上記接触点a,bは、それぞれ
印刷点cまでの距離が適正値なるように版胴径に対応し
て設定された版胴角βに基づいて決定され、かつ各版胴
1,1aに対する上記ドクターブレード4のセット角α
は、それぞれ60°程度の一定値に設定されているた
め、これらの値に応じて上記ドクターブレードの昇降変
位時におけるホルダー支持軸8の軌跡が求められ、この
軌跡に沿って上記ガイド部材10が配設されている。
【0016】また、上記旋回変位手段11は、図4およ
び図5に示すように、上記支持部材13の外端面に連結
された連結部材26と、この連結部材26の外側端部に
固着されたウォームホルダー27と、このウォームホル
ダー27内に配設されたウォームギア軸28およびウォ
ームホイール29とを有している。このウォームホイー
ル29は、上記ホルダー支持軸8の一側端部に固着され
たスプライン軸30の外周部にスプライン結合され、こ
のスプライン軸30と一体に回転するとともに、その軸
方向にスライド可能に支持されている。
【0017】上記ウォームギア軸28の一端部は、サー
ボモータからなる駆動モータ31の出力軸に連結される
とともに、上記ウォームギア軸28の他側端部には、そ
の回転量を検出するロータリエンコーダ32からなる第
2検出手段が設けられている。そして上記ロータリエン
コーダ32によってウォームギア軸28の回転量を検出
しつつ、駆動モータ31によって上記ウォームギア軸2
8を回転駆動してその駆動力を上記ウォームホイール2
9に伝達することにより、上記スプライン軸30を介し
てホルダー支持軸8を回転駆動し、このホルダー支持軸
8を支点にして上記ブレードホルダー7およびドクター
ブレード4を旋回変位させるように構成されている。
【0018】上記スプライン軸30の側方部には、その
回転角、つまり上記ドクターブレード4の旋回変位角を
検出して予め設定された範囲以上に上記ドクターブレー
ド4が旋回変位するのを規制するカムポジッショナー3
3が配設されている。また、上記ウォームホルダー27
には検知板34が取付けられるとともに、フレーム19
の外壁面には上記検知板34に対向する上下一対のリー
ドスイッチ35,36が取付けられている。そして上記
昇降駆動手段9によって上記ホルダー支持軸8およびウ
ォームホルダー27等が、図5の仮想線で示す上限位置
に到達したことが上方のリードスイッチ35によって検
出されるとともに、上記ホルダー支持軸8およびウォー
ムホルダー27等が、図5の実線で示す下限位置に到達
したことが下方のリードスイッチ36によって検出され
るようになっている。
【0019】上記往復駆動手段12は、図2に示すよう
に、上記旋回変位手段11が設置されたホルダー支持軸
8の反対側の端部に取付けられた連結部材37と、この
連結部材37に連結されて上下方向に伸びるクランク軸
38と、このクランク軸38を駆動する図外の駆動モー
タとを有し、上記クランク軸38および連結部材37を
介して上記駆動モータの駆動力をホルダー支持軸8に伝
達し、このホルダー支持軸8をその軸方向(矢印B方
向)にスライド変位させることにより、上記ブレードホ
ルダー7およびドクターブレード4等を往復動させて版
胴1に対するドクターブレード4の接触位置を変化さ
せ、これによってドクターブレード4等の偏摩耗を防止
するように構成されている。
【0020】上記ブレードホルダー7の設置部には、図
3に示すようにブレードホルダ7を前後方向に水平移動
させてドクターブレード4の設置位置を微調節する水平
移動手段39と、ドクターブレード4の先端部を版胴1
に圧接させる方向に付勢する付勢手段40とが設けられ
ている。上記水平移動手段39は、図1に示すように、
上記ホルダー支持軸8に取付けられた支持ブロック41
と、この支持ブロック41に回転自在に支持されるとと
もに、先端部がブレードホルダー7の保持部6に螺着さ
れたねじ軸42とを有し、このねじ軸42の基端部に固
着されたハンドル43を回動操作して上記保持部6を螺
進させることにより、ブレードホルダー7を水平移動さ
せてドクターブレード4の設置位置を微調整するように
構成されている。
【0021】上記付勢手段40は、図6に示すように、
ホルダー支持軸8に固着された支持アーム45と、上記
支持ブロック41に固着された旋回アーム46との間に
設置されたエアシリンダ47からなり、このエアシリン
ダ47によって上記支持ブロック41およびブレードホ
ルダー7をホルダー支持軸8の回りに旋回させる方向に
付勢することにより、ドクターブレード7の先端部を所
定の圧接力で版胴1の周面に当接させるようなってい
る。
【0022】また、上記ドクター装置には、図7に示す
ように、新たに装着される版胴の直径および種類等の情
報を入力するキーボード等からなる入力手段50と、こ
の入力手段50から入力された情報に応じて上記昇降駆
動手段9および旋回変位手段11の作動量を設定する作
動量設定手段51と、上記昇降駆動手段9および旋回変
位手段11の作動状態を検出するロータリエンコーダ2
2からなる第1検出手段およびロータリエンコーダ32
からなる第2検出手段によって検出された上記ドクター
ブレード4の昇降位置および設置角度を記憶する記憶手
段52とが設けられている。
【0023】上記構成のドクター装置は、グラビア印刷
機の作動時にドクターブレード4のセット角度αが所定
の基準角度(例えば60°)で、ドクターブレード4の
先端部が予め設定された版胴角βに対応する接触点aに
おいてドクターブレード4の先端部が版胴1の周面に対
向するようにセットされるとともに、上記エアシリンダ
47からなる付勢手段40の付勢力に応じ、上記版胴1
に対して所定の圧接力で当接することにより、版胴1の
周面に付着した不要なインキを適正に掻き落すように作
動する。
【0024】そして、例えば印刷する図柄の変化等に対
応して図1の実線で示す大径の版胴1から、仮想線で示
す小径の版胴1aに交換する場合には、上記昇降駆動手
段9によってホルダー支持軸8を上限位置等に移動させ
るとともに、上記旋回変位手段11によってブレードホ
ルダー7を版胴1から最も離れた退避位置等に旋回変位
させた状態で、上記版胴を印刷部から取外して小径の版
胴1aに交換した後、その情報を入力手段50によって
入力し、この入力情報に対応する制御信号を上記作動量
設定手段51から昇降変位手段9および旋回変位手段1
1に出力する。
【0025】すなわち、新たに装着される上記版胴1a
に対するドクターブレード4のデータが上記記憶手段5
2において記憶されているか否かを判別し、この判別の
結果、版胴1aが過去に使用されたことがあり、そのデ
ータが記憶手段52において記憶されていることが確認
された場合には、この記憶値に基づいて昇降駆動手段9
および旋回変位手段11の作動量、つまり上記上限、退
避位置等にセットされたドクターブレード4を上記記憶
データに対応した位置に移動させるのに必要な昇降駆動
手段9の駆動モータ21および旋回変位手段11の駆動
モータ31の回転量を上記作動量設定手段51において
読出し、この回転量に対応する制御信号を出力する。
【0026】これに対して上記版胴1aが過去に使用さ
れたことがなく、そのデータが記憶手段52において記
憶されていないことが確認された場合には、上記版胴1
aの径に基づいてホルダー支持軸8の昇降変位量および
ブレードホルダー7の旋回変位量を計算し、この計算値
に対応した制御信号を昇降駆動手段9の駆動モータ21
および旋回変位手段11の駆動モータ31にそれぞれ出
力する。
【0027】上記作動量設定手段51から出力される制
御信号に応じて昇降駆動手段9の駆動モータ21および
旋回変位手段11の駆動モータ31を作動させることに
より、上記ホルダー支持軸8をガイド部材10に沿って
下降させるとともに、ブレードホルダー7を旋回変位さ
せてドクターブレード4の設置角度を変化させる。そし
て上記ロータリエンコーダ22,32から出力される検
出信号に応じて上記昇降駆動手段9および旋回変位手段
11の作動状態を確認しつつ、上記作動量設定手端51
において設定された作動量に応じて上記両駆動モータ2
1,31が作動したか否かを確認する。
【0028】上記判定の結果、両駆動モータ21,31
が適正量だけ作動してドクターブレード4の昇降位置お
よび設置角度が適正値になったことが確認された場合に
は、上記付勢手段40のエアシリンダ47に作動エアを
供給し、このエアシリンダ47によって上記支持ブロッ
ク41およびブレードホルダー7をホルダー支持軸8回
りに回転させる方向に付勢力を付与してドクターブレー
ド4の先端部を版胴1aの周面に所定の圧接力で当接さ
せるとともに、必要に応じて上記水平移動手段39によ
ってドクターブレード4を前後移動させてその設置位置
を微調節する。
【0029】次いで、印刷機を作動させて上記ドクター
ブレード4によって版胴1a上の不要なインクを適正に
除去できているか否かを確認し、除去機能が適正でない
場合には、上記昇降駆動手段9および旋回変位手段11
を手動で作動させる等により、上記ドクターブレード4
の設置位置を微調節する。そして上記微調節の終了後
に、上記ロータリエンコーダ22からなる第1検出手段
の検出信号およびロータリエンコーダ32からなる第2
検出手段の検出信号に応じ、上記ドクターブレード4の
昇降位置および設置角度を記憶手段52において記憶す
る。
【0030】このように版胴1を径の異なる版胴1aに
交換する際に、新たな版胴1aの情報を入力手段50に
よって入力し、その入力情報に応じて上記作動量に対応
する制御信号を昇降駆動手段9および旋回変位手段11
に出力してこれを作動させるように構成したため、作業
者がドクターブレード4の位置を確認しつつ上記ホルダ
ー支持軸8を昇降駆動してドクターブレード4の上下位
置を調節する等の煩雑な作業が不要となり、ドクターブ
レード4を予め設定された接触点bに容易かつ正確に移
動させることができるとともに、この接触点bにおいて
ドクターブレード4の先端部が適正なセット角度αで版
胴1aの周面に対向するように、上記ブレードホルダー
7の設置角度を調節することができる。
【0031】また、上記のように昇降駆動手段9の作動
状態を検出するロータリエンコーダ22からなる第1検
出手段と、旋回変位手段11の作動状態を検出するロー
タリエンコーダ32からなる第2検出手段と、その検出
値を記憶する記憶手段52とを設け場合には、新たな版
胴1aを印刷部にセットし、この版胴1aに対するドク
ターブレード4の設置状態が適正になったことが確認さ
れた時点で、その昇降位置および設置角度を上記記憶手
段52に記憶させることにより、版胴1aを再度、印刷
部に装着する際における上記作動量の設定を記憶データ
を利用して迅速かつ適正に行なうことができる。
【0032】また、上記のように版胴角βが版胴1,1
aの直径に応じた適正値となるように設定された接触点
a,bを結ぶ線Aと略平行に、上記ガイド部材10を配
設するとともに、上記接触点a,bにおいてドクターブ
レード4のセット角度αが60°となるようにガイド部
材10の向きを設定したため、このガイド部材10に沿
ってホルダー支持軸8を昇降駆動する際に、上記ブレー
ドホルダ4を適正量だけ水平方向に移動させることがで
きる。したがって、上記水平移動手段39を作動させる
ことなく、ドクターブレード4を上記接触点a,bにお
いて各版胴1,1aにそれぞれ当接させることができ、
この版胴1,1aに対するドクターブレード4のセット
角度αをそれぞれ60°程度の適正値にセットすること
ができる。
【0033】また、上記実施例に示すように、ホルダー
支持軸8の一側端部にスプライン軸30を設け、上記旋
回変位手段11のウォームホイール29を上記スプライ
ン軸30に対してスライド自在に支持させたため、上記
ホルダー支持軸8をその軸方向に往復駆動する往復駆動
手段12の駆動力が上記ラック軸14、ウォームホイー
ル29および駆動モータ31等に伝達されるのを防止
し、これらが往復駆動されることによる振動の発生を防
止することができるという利点がある。
【0034】なお、上記実施例では、各版胴1,1aに
対するドクターブレード4のセット角度αがそれぞれ6
0°となるように上記ガイド部材10を配設している
が、このガイド部材10の設置角度を変化させることに
より、版胴1,1aの径に応じて上記セット角度αが変
化するように構成してもよい。また、上記実施例では、
ブレードホルダー7の昇降駆動手段9を版胴1の上方に
配設した場合について説明したが、版胴1の下方に昇降
駆動手段9を配設した構造としてもよい。
【0035】また、上記実施例では、カムポジッショナ
ー33によって旋回変位手段11の作動量を規制し、予
め設定された範囲以上に上記ドクターブレード4が旋回
変位するのを規制するように構成しているが、上記スプ
ライン軸30の端部に検知板を設けるとともに、その周
囲に所定数のリードスイッチを配設し、このリードスイ
ッチから出力される検出信号に応じて上記旋回変位手段
11の作動量を検出するように構成してもよい。
【0036】また、上記版胴1に対するドクターブレー
ド4の圧接力を適正に設定してより鮮明な印刷が行なわ
れるようにするため、付勢手段40の付勢力を調節する
付勢力調節手段を設け、この付勢力調節手段によって版
胴1に対するドクターブレード4の圧接力を調節できる
ように構成することが望ましい。この場合、上記ドクタ
ーブレード4の圧接力を適正値に調節した後、その値を
記憶手段に記憶させることにより、再度この版胴1を使
用する際にドクターブレード4の圧接力を上記記憶値に
対応した値に迅速かつ容易に設定することができる。
【0037】
【考案の効果】以上説明したように、本考案は、版胴を
径の異なる版胴に交換する際に、新たな版胴の情報を入
力手段によって入力し、その入力情報に応じて上記作動
量に対応する制御信号を昇降駆動手段および旋回変位手
段に出力してこれを作動させるように構成したため、作
業者がドクターブレードの位置を確認しつつ上記ホルダ
ー支持軸を昇降駆動してドクターブレードの上下位置を
調節する等の煩雑な作業が不要となり、ドクターブレー
ドを予め設定された接触点に容易かつ正確に移動させる
ことができるとともに、この接触点においてドクターブ
レードの先端部が版胴の周面に当接するように、上記ブ
レードホルダーの設置角度を調節することができる。し
たがって、作業に熟練度を要求されることなく、迅速か
つ適正に版胴に対するドクターブレードのセット位置を
自動的に調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るドクター装置の実施例を示す断面
図である。
【図2】上記ドクター装置の側面図である。
【図3】上記ドクター装置の要部を示す平面図である。
【図4】図3のC−C線断面図である。
【図5】図4のD−D線断面図である。
【図6】図2のE−E線断面図である。
【図7】制御部の構成を示すブロックである。
【図8】ドクター装置の従来例を示す正面図である。
【符号の説明】
1,1a 版胴 4 ドクターブレード 7 ブレードホルダー 8 ホルダー支持軸 9 昇降駆動手段 11 旋回変位手段 22 ロータリエンコーダ(第1検出手段) 32 ロータリエンコーダ(第2検出手段) 50 入力手段 51 作動量設定手段 52 記憶手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41F 9/08 - 9/10 B41F 31/20

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 版胴の周面に付着した不要なインクを掻
    き落すドクターブレードを有し、版胴を交換する際にそ
    の直径の変化に応じてドクターブレードの設置位置を調
    節するように構成された印刷機のドクター装置におい
    て、ドクターブレードを保持するブレードホルダーと、
    このブレードホルダーを支持するホルダー支持軸と、こ
    のホルダー支持軸を昇降駆動する昇降駆動手段と、この
    昇降駆動手段の作動時に上記支持軸を案内するガイド部
    材と、上記支持軸を支点にブレードホルダーを旋回変位
    させる旋回変位手段と、新たに装着される版胴の情報を
    入力する入力手段と、この入力情報に応じて上記昇降駆
    動手段および旋回変位手段の作動量を設定してこの昇降
    駆動手段および旋回変位手段に制御信号を出力する作動
    量設定手段とを設け、大径の版胴に対するドクターブレ
    ードの接触点と小径の版胴に対するドクターブレードの
    接触点とを結ぶ線と略平行に上記ガイド部材をセットす
    るとともに、上記接触点においてドクターブレードのセ
    ット角度が予め一定角度となるように上記旋回変位手段
    によってブレードホルダーを旋回変位させるように構成
    したことを特徴とする印刷機のドクター装置。
  2. 【請求項2】 ブレードホルダーを支持するホルダー支
    持軸の昇降位置を検出する第1検出手段と、上記ホルダ
    ー支持軸に対するブレードホルダーの設置角度を検出す
    る第2検出手段と、この第1,第2検出手段の検出値を
    記憶する記憶手段とを設けたことを特徴とする請求項1
    記載の印刷機のドクター装置。
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