JP2010125703A - オフセット印刷装置とその制御方法 - Google Patents

オフセット印刷装置とその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010125703A
JP2010125703A JP2008303031A JP2008303031A JP2010125703A JP 2010125703 A JP2010125703 A JP 2010125703A JP 2008303031 A JP2008303031 A JP 2008303031A JP 2008303031 A JP2008303031 A JP 2008303031A JP 2010125703 A JP2010125703 A JP 2010125703A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blanket
plate
roll
servo motor
transfer process
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008303031A
Other languages
English (en)
Inventor
Guilherme Maeda
ギレルメ 前田
Hiroaki Imaizumi
浩昭 今泉
Tomohisa Ebara
智久 江原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2008303031A priority Critical patent/JP2010125703A/ja
Publication of JP2010125703A publication Critical patent/JP2010125703A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

【課題】版ロールとブランケットロールとの間、及びブランケットロールとテーブルとの間の速度ズレを大幅に低減またはゼロにすることができ、これにより印刷の位置精度を大幅に高め、TFT製造を可能にするオフセット印刷装置とその制御方法を提供する。
【解決手段】版ロール12の回転軸に直結しこれを回転駆動する版サーボモータ32と、ブランケットロール14の回転軸に直結しこれを回転駆動するブランケットサーボモータ34と、移動テーブル16に直結しこれを水平にリニア駆動するテーブルリニアモータ36と、版サーボモータ、ブランケットサーボモータ、及びテーブルリニアモータを制御する印刷制御装置38とを備える。 印刷制御装置38により、受理行程と転写行程において、版11とブランケット15の間、及びブランケット15と基板1の間に速度ズレが発生しないようにノンスリップ制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、TFT製造用のオフセット印刷装置とその制御方法に関する。
オフセット印刷とは、版のインクがいったんブランケット胴の表面に巻かれたブランケット面に転写され、次にそのインクを対象物の表面に転写させる印刷をいう。
また、フレキソ印刷とは、凸版印刷の一種であり、ゴムや感光性樹脂材で弾力のある凸版を貼付け、液状のインクを用いて印刷するものをいう。
さらに、TFT(thin film transistor)とは、主に液晶ディスプレイに応用されている薄膜トランジスタである。
従来の印刷装置では、ギア等のバックラッシュやロール径のばらつき等により印刷ムラが生じる問題があった。そこでこの問題を解決するために、例えば特許文献1が既に提案されている。
特許文献1は、薄膜化に対応し、かつ広範囲に印刷でき、印刷ムラを少なくすることを目的としている。
そのため、この印刷装置は、図5に示すように、印刷用のテーブル50の駆動用のサーボモータ51、版胴52(以下、「版ロール」と呼ぶ)を駆動させるためのダイレクトドライブモータ53、アニロックスロール54を駆動させるためのダイレクトドライブモータ55を設けて、版ロール52、アニロックスロール54及びテーブル50をそれぞれ別駆動とするものである。なおこの図において、56は基板、57はボールネジ、58は版、59はドクターロールである。
この構成により、従来のように各駆動ユニットをギアで連結する必要がなくなり、バックラッシュなどによる機械的振動は改善され、印刷ムラは少なくなる。また、ロール径のバラツキや設計上の誤差などによる速度ズレの補正は、サーボモータ51及びダイレクトドライブモータ53,55に制御回路を設けることにより同期制御可能となるので、速度ズレによる印刷ムラは少なくなる。
特開平6−23967号公報、「印刷装置」
特許文献1の印刷装置は、フレキソ印刷装置であり、版ロール52で基板56に直接印刷する点で、オフセット印刷とは相違している。
また、特許文献1の技術をオフセット印刷に適用した場合、図6に模式的に示すように、以下の問題点が発生する。
図6(A)に示すように、オフセット印刷において必要となる版ロール61とブランケットロール62をそれぞれ別のダイレクトドライブモータ(図示せず:以下、「DDモータ」と略称する)で駆動し、2台のDDモータを同期制御した場合、版ロール61とブランケットロール62の半径が正確に一致する場合には、版ロール61とブランケットロール62の間に速度ズレは発生しない。
しかし、ブランケットロール62の表面に貼り付けられるブランケット63は、図6(B)に示すように、アンダーブランケット63aとトップブランケット63bが接着層64(接着剤、両面テープ等)で接合されたものである。そのため、ブランケット63の全体の厚さ(例えば2mm程度)は、均一ではなく、凹凸やうねりがある。
さらに、版ロール61をブランケットロール62に押し付けて、版ロール61のインクをブランケットロール62に転写する際(この行程を「受理行程」と呼ぶ)、ブランケット63は版ロール61の押付け力(例えば300kg程度)により部分的に撓む(例えば0.3mm程度)。
そのため、図6(C)に示すように、受理行程において、版ロール61とブランケットロール62の半径はR1,R2は厳密には一致せず、版ロール61とブランケットロール62の間に速度ズレが発生する。
また、上述した受理行程における版ロール61の押付け力(例えば300kgf程度)により、軸受の剛性、ガタ等により、図6(D)に示すように、版ロール61又はブランケットロール62の軸心がずれると、版ロール61とブランケットロール62の間の速度ズレが更に増大する。
一方、特許文献1の印刷装置では、版ロール52で基板56に直接印刷(転写)するためにテーブル50の駆動はサーボモータ51とボールねじ57を用い、それぞれ独立制御している。
しかし、ボールねじ57を採用するためテーブル50のストロークに限界があり、かつテーブル50の位置をサーボモータ51のエンコーダで制御するため、ボールねじ57とボールナットのバックラッシの影響により位置精度が低下する。
上述した種々の問題点により、特許文献1の技術をオフセット印刷に適用した場合でも、印刷の位置精度が低く(例えば、10〜50μm)、オフセット印刷によりTFTを製造する場合の要求精度(例えば2.5〜5.0μm)を達成することはできなかった。
本発明は、上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、版ロールとブランケットロールとの間、及びブランケットロールとテーブルとの間の速度ズレを大幅に低減またはゼロにすることができ、これにより印刷の位置精度を大幅に高め、TFT製造を可能にするオフセット印刷装置とその制御方法を提供することにある。
本発明によれば、外周面に印刷用の版を有する円筒形の版ロールと、外周面にブランケットが貼り付けられる円筒形のブランケットロールと、印刷される基板が上面に水平に固定される移動テーブルとを備え、版のインクをブランケットの表面に転写する受理行程と、ブランケットのインクを基板の表面に転写させる転写行程とを行うオフセット印刷装置であって、
版ロールの回転軸に直結しこれを回転駆動する版サーボモータと、
ブランケットロールの回転軸に直結しこれを回転駆動するブランケットサーボモータと、
移動テーブルに直結しこれを水平にリニア駆動するテーブルリニアモータと、
前記版サーボモータ、ブランケットサーボモータ、及びテーブルリニアモータを制御する印刷制御装置と、を備え、
印刷制御装置により、受理行程と転写行程において、前記版とブランケットの間、及びブランケットと基板の間に速度ズレが発生しないようにノンスリップ制御を行う、ことを特徴とするオフセット印刷装置が提供される。
また本発明によれば、外周面に印刷用の版を有する円筒形の版ロールと、外周面にブランケットが貼り付けられる円筒形のブランケットロールと、印刷される基板が上面に水平に固定される移動テーブルとを備え、版のインクをブランケットの表面に転写する受理行程と、ブランケットのインクを基板の表面に転写させる転写行程とを行うオフセット印刷装置の制御方法であって、
版サーボモータを版ロールの回転軸に直結してこれを回転駆動し、
ブランケットサーボモータをブランケットロールの回転軸に直結してこれを回転駆動し、
テーブルリニアモータを移動テーブルに直結してこれを水平にリニア駆動し、
受理行程と転写行程において、前記版とブランケットの間、及びブランケットと基板の間に速度ズレが発生しないように前記版サーボモータ、ブランケットサーボモータ及びテーブルリニアモータをノンスリップ制御する、ことを特徴とするオフセット印刷装置の制御方法が提供される。
本発明の好ましい実施形態によれば、前記ノンスリップ制御は、所定の回転速度における、受理行程直前の版サーボモータ及びブランケットサーボモータの各駆動電流と、転写行程直前のブランケットサーボモータ及びテーブルリニアモータの各駆動電流を記憶し、
受理行程と転写行程において、前記各駆動電流を維持する。
また、受理行程と転写行程におけるブランケットの撓み量を検出する撓み検出装置を備え、
前記ノンスリップ制御は、受理行程と転写行程におけるブランケットの撓み量を検出し、該撓み量から補正されたブランケットの接触半径を演算し、該補正後の接触半径に基づき、前記版サーボモータ、ブランケットサーボモータ及びテーブルリニアモータを同期制御する。
上記本発明の装置及び方法によれば、受理行程と転写行程において、前記版とブランケットの間、及びブランケットと基板の間に速度ズレが発生しないように版サーボモータ、ブランケットサーボモータ及びテーブルリニアモータをノンスリップ制御するので、前記版とブランケットの間、及びブランケットと基板の間の速度ズレを大幅に低減またはゼロにすることができ、これにより印刷の位置精度を大幅に高め、TFT製造を可能にすることができる。
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明によるオフセット印刷装置の第1実施形態図である。
この図において、本発明のオフセット印刷装置10は、版ロール12、ブランケットロール14、移動テーブル16を備える。
版ロール12は、円筒形であり、その外周面に印刷用の版11を有する。版11は好ましくは凸版であり、ドクターブレード13により版11の表面にインクを供給するようになっている。
ブランケットロール14は、円筒形であり、その外周面にブランケット15が貼り付けられる。版11とブランケット15の半径は正確に一致することが好ましいが、本発明はこれに限定されず、相違してもよい。
ブランケット15は、好ましくは、アンダーブランケットとトップブランケットが接着層(接着剤、両面テープ等)で接合されたものであり、厚さが均一であるのが好ましいが、本発明はこれに限定されない。
移動テーブル16は、上面が水平であり、印刷される基板1が上面に水平に固定され、水平レール17に沿って、水平に移動できるようになっている。
本発明のオフセット印刷装置10は、さらに、傾動架台18、傾動アクチュエータ20、押付架台22及び押付アクチュエータ24を備える。
傾動架台18は、一端(図で左端)がピン19で支持され、ほぼ水平に延び、他端(図で右端)が傾動アクチュエータ20で支持され、ピン近傍でブランケットロール14の回転軸を回転可能に支持する。
傾動アクチュエータ20は、この例では、ほほ鉛直に位置する液圧シリンダであり、ロッドの上端で傾動架台18の他端(図で右端)を支持し、その伸縮により、ピン19を中心に傾動架台18を傾動させるようになっている。また、この傾動アクチュエータ20は、位置センサ21を内蔵し、傾動架台18の他端の高さ、すなわちブランケットロール14の高さを検出できるようになっている。
押付架台22は、傾動架台18の上面にリニアガイドを介して取り付けられ、傾動架台18の上面に沿って図で左右に移動可能であり、その左端近傍で版ロール12の回転軸を回転可能に支持する。
押付アクチュエータ24は、この例では液圧シリンダまたは空圧シリンダであり、押付架台22を傾動架台18の上面に沿って図で左右に移動する。また、この押付アクチュエータ24は、位置センサ25を内蔵し、押付架台22の位置、すなわち版ロール12の位置を検出できるようになっている。
図2は、図1の装置の作動説明図である。この図において、(A)はインキング行程、(B)は受理行程、(C)は転写行程、(D)は復帰行程を示している。
インキング行程(A)では、押付アクチュエータ24で版ロール12をブランケットロール14から離した状態に保持し、版ロール12を回転させ、ドクターブレード13を用いて版11の表面にインクを供給する。
受理行程(B)では、押付アクチュエータ24で版ロール12をブランケットロール14に押付け、版ロール12とブランケットロール14を同期して回転することにより、版11のインクをブランケット15の表面に転写する。
転写行程(C)では、傾動アクチュエータ20によりブランケットロール14を所定の高さまで下降させた状態で、ブランケットロール14と移動テーブル16を同期して回転及び水平移動することにより、ブランケット15のインクを基板1の表面に転写する。
復帰行程(D)では、印刷された基板1を図示しない装置で回収し、傾動アクチュエータ20によりブランケットロール14を所定の高さまで上昇させた状態で、移動テーブル16を水平移動してインキング行程の位置まで復帰させる。
上述した(A)〜(D)の各行程を繰り返すことにより、基板1の表面に版11のパターンを印刷することができる。
なお、上述した(A)〜(D)の各行程ができる限りで、本発明は、上述した傾動架台18、傾動アクチュエータ20、押付架台22及び押付アクチュエータ24に限定されず、その他の構成であってもよい。
図1において、本発明のオフセット印刷装置10は、さらに、版サーボモータ32、ブランケットサーボモータ34、テーブルリニアモータ36、及び印刷制御装置38を備える。
版サーボモータ32は、版ロール12の回転軸に直結し、これを回転駆動するダイレクトドライブモータ(DDモータ)である。
ブランケットサーボモータ34は、ブランケットロール14の回転軸に直結し、これを回転駆動するダイレクトドライブモータ(DDモータ)である。
テーブルリニアモータ36は、移動テーブル16に直結し、これを水平にリニア駆動する。またテーブルリニアモータ36を案内する水平レールには、テーブルの位置を検出するリニアスケール37が取り付けられている。
印刷制御装置38は、版サーボモータ32、ブランケットサーボモータ34、及びテーブルリニアモータ36を制御し、受理行程と転写行程において、版11とブランケット15の間、及びブランケット15と基板1の間に速度ズレが発生しないように「ノンスリップ制御」を行う。
印刷制御装置38によるノンスリップ制御は、版サーボモータ32とブランケットサーボモータ34、及びブランケットサーボモータ34とテーブルリニアモータ36、が互に接触しながらそれぞれ独立に駆動され、接触する前の駆動トルクを維持することで、相互間に作用するトルクをゼロに制御する「トルクゼロ制御」を行い、速度ズレを防止するようになっている。
このため、ノンスリップ制御は、それぞれ所定の速度における、受理行程直前の版サーボモータ32及びブランケットサーボモータ34の各駆動電流I1,I2と、転写行程直前のブランケットサーボモータ34及びテーブルリニアモータ36の各駆動電流I3,I4を記憶し、受理行程と転写行程において、各駆動電流I1〜I4を維持する。
なお、この際に、ブランケットの撓みや軸受の剛性、ガタ等による速度ズレは、通常非常に小さい(例えば所定速度の1%以下)ので、それぞれ所定の速度で同期運転し、かつ同期速度の例えば1%以下の範囲で、上記ノンスリップ制御(すなわちトルクゼロ制御)を行うのが好ましい。
また、ロール間及びロールと基板間の速度ズレの原因は、主としてブランケットの撓みであるから、この撓みを検出して同期速度を修正してもよい。
このため、上述した本発明のオフセット印刷装置10は、受理行程と転写行程におけるブランケット15の撓み量を検出する撓み検出装置を備える。上述した位置センサ21と位置センサ25は、この撓み検出装置に相当する。
この場合、ノンスリップ制御は、撓み検出装置(位置センサ21、25)により、受理行程と転写行程におけるブランケット15の撓み量を検出し、検出された撓み量から補正されたブランケット15の接触半径を演算し、補正後の接触半径に基づき、版サーボモータ、ブランケットサーボモータ、及びテーブルリニアモータを同期制御する。
図3は、図1の装置の制御方法を示すフロー図である。この図に示すように、本発明の制御方法は、S1〜S6の各ステップからなる。
ステップS1は、インキング行程であり、押付アクチュエータ24で版ロール12をブランケットロール14から離した状態で、版ロール12を回転させ、ドクターブレード13を用いて版11の表面にインクを供給する。この行程では、版ロール12を所定の速度に速度制御する。
ステップS2は、受理行程における初期位置制御であり、位置制御により版ロール12とブランケットロール14の角度を合わせる。また、同時に版ロール12とブランケットロール14をそれぞれ所定の速度で同期運転する。なお「所定の速度」とは、計算上、受理行程において外表面の速度が一致し、速度ズレが発生しない速度である。
ステップS3は、受理行程におけるノンスリップ制御であり、位置制御で各ロールの角度位置を保証しながら、押付アクチュエータ24で版ロール12をブランケットロール14に押付け、版ロール12とブランケットロール14を所定の速度で同期運転することにより、版11のインクをブランケット15の表面に転写する。この際、版ロール12とブランケットロール14は速度制御とノンスリップ制御を行う。
ノンスリップ制御は、例えば「トルクゼロ制御」であり、それぞれ所定の速度における、受理行程直前の版サーボモータ32及びブランケットサーボモータ34の駆動電流I1,I2を記憶し、受理行程と転写行程において、各駆動電流I1,I2を維持する。
なお、この際に、ブランケットの撓みや軸受の剛性、ガタ等による速度ズレは、通常非常に小さい(例えば所定速度の1%以下)ので、それぞれ所定の速度で同期運転し、かつ同期速度の例えば1%以下の範囲で、上記ノンスリップ制御を行うのが好ましい。
また、ノンスリップ制御は、「撓み補正制御」であってもよく、この場合、撓み検出装置(位置センサ25)により、受理行程におけるブランケット15の撓み量を検出し、検出された撓み量から補正されたブランケットロール15の接触半径を演算し、補正後の接触半径に基づき、版サーボモータ32とブランケットサーボモータ34を同期制御する。
ステップS4は、転写行程における初期位置制御であり、版ロール12をブランケットロール14から離し、ブランケットロール14と移動テーブル16を位置制御して転写を始める位置に合わせる。
ステップS5は、転写行程におけるノンスリップ制御であり、傾動アクチュエータ20によりブランケットロール14を所定の高さまで下降させた状態で、ブランケットロール14と移動テーブル16を同期して回転及び水平移動することにより、ブランケット15のインクを基板1の表面に転写させる。
この際、ブランケットロール14と移動テーブル16は速度制御とノンスリップ制御を行う。
ノンスリップ制御は、例えば「反力ゼロ制御」であり、それぞれ所定の速度における、転写行程直前のブランケットサーボモータ34及びテーブルリニアモータ36の各駆動電流I3,I4を記憶し、転写行程において、各駆動電流I3,I4を維持する。
なお、この際に、ブランケットの撓みや軸受の剛性、ガタ等による速度ズレは、通常非常に小さい(例えば所定速度の1%以下)ので、それぞれ所定の速度で同期運転し、かつ同期速度の例えば1%以下の範囲で、上記ノンスリップ制御を行うのが好ましい。
また、ノンスリップ制御は、「撓み補正制御」であってもよく、この場合、撓み検出装置(位置センサ21)により、転写行程におけるブランケット15の撓み量を検出し、検出された撓み量から補正されたブランケット15の接触半径を演算し、補正後の接触半径に基づき、ブランケットサーボモータ34とテーブルリニアモータ36を同期制御する。
ステップS6は、復帰行程であり、印刷された基板1を回収し、傾動アクチュエータ20によりブランケットロール14を所定の高さまで上昇させた状態で、移動テーブル16を水平移動してインキング行程の位置まで復帰させる。
図4は、本発明によるオフセット印刷装置の第2実施形態図である。
この例において、42は、版ロール12を平面上に展開した版プレートである。版プレート42は、基板1と共に、同一の移動テーブル16の上面に固定されている。また、ブランケットロール14は単独で上下動可能であり、かつその位置(高さ)を検出できるようになっている。
その他の構成は、図1の第1実施形態と同様である。
この構成によっても、図2と同様に、インキング行程(A)、受理行程(B)、転写行程(C)、復帰行程(D)を行うことができる。また、図3と同様に、S1〜S6の各ステップにより、制御することができる。
上述した本発明の装置及び方法によれば、受理行程と転写行程において、版11とブランケット15の間、及びブランケット15と基板1の間に速度ズレが発生しないように版サーボモータ32、ブランケットサーボモータ34、及びテーブルリニアモータ36をノンスリップ制御するので、版11とブランケット15の間、及びブランケット15と基板1の間の速度ズレを大幅に低減またはゼロにすることができ、これにより印刷の位置精度を大幅に高め、TFT製造を可能にすることができる。
すなわち、版サーボモータ32及びブランケットサーボモータ34と移動テーブル16の駆動に、サーボモータ(ダイレクトドライブモータ)とリニアモータを用い、受理行程と転写行程において、同期制御とノンスリップ制御を併用するので、ロール径の差とロールの逃げの影響が回避できる。
また、移動テーブル16の駆動にリニアモータ36を用いたことで、ストロークの限界とねじのバックラッシュの影響がなく、テーブルの位置精度を高めると共に、基板の大型化に容易に対応できる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明によるオフセット印刷装置の第1実施形態図である。 図1の装置の作動説明図である。 図1の装置の制御方法を示すフロー図である。 本発明によるオフセット印刷装置の第2実施形態図である。 特許文献1の印刷装置の構成図である。 特許文献1の技術をオフセット印刷に適用した場合の問題点の説明図である。
符号の説明
1 基板、
10 オフセット印刷装置、11 版、12 版ロール、
13 ドクターブレード、14 ブランケットロール、
16 移動テーブル、17 水平レール、
18 傾動架台、19 ピン、
20 傾動アクチュエータ、21 位置センサ、
22 押付架台、24 押付アクチュエータ、25 位置センサ、
32 版サーボモータ、34 ブランケットサーボモータ、
36 テーブルリニアモータ、37 リニアスケール、
38 印刷制御装置、42 版プレート

Claims (6)

  1. 外周面に印刷用の版を有する円筒形の版ロールと、外周面にブランケットが貼り付けられる円筒形のブランケットロールと、印刷される基板が上面に水平に固定される移動テーブルとを備え、版のインクをブランケットの表面に転写する受理行程と、ブランケットのインクを基板の表面に転写させる転写行程とを行うオフセット印刷装置であって、
    版ロールの回転軸に直結しこれを回転駆動する版サーボモータと、
    ブランケットロールの回転軸に直結しこれを回転駆動するブランケットサーボモータと、
    移動テーブルに直結しこれを水平にリニア駆動するテーブルリニアモータと、
    前記版サーボモータ、ブランケットサーボモータ及びテーブルリニアモータを制御する印刷制御装置と、を備え、
    印刷制御装置により、受理行程と転写行程において、前記版とブランケットの間、及びブランケットと基板の間に速度ズレが発生しないようにノンスリップ制御を行う、ことを特徴とするオフセット印刷装置。
  2. 前記ノンスリップ制御は、所定の回転速度における、受理行程直前の版サーボモータ及びブランケットサーボモータの各駆動電流と、転写行程直前のブランケットサーボモータ及びテーブルリニアモータの各駆動電流を記憶し、
    受理行程と転写行程において、前記各駆動電流を維持する、ことを特徴とする請求項1に記載のオフセット印刷装置。
  3. 受理行程と転写行程におけるブランケットの撓み量を検出する撓み検出装置を備え、
    前記ノンスリップ制御は、受理行程と転写行程におけるブランケットの撓み量を検出し、該撓み量から補正されたブランケットの接触半径を演算し、該補正後の接触半径に基づき、前記版サーボモータ、ブランケットサーボモータ及びテーブルリニアモータを同期制御する、ことを特徴とする請求項1に記載のオフセット印刷装置。
  4. 外周面に印刷用の版を有する円筒形の版ロールと、外周面にブランケットが貼り付けられる円筒形のブランケットロールと、印刷される基板が上面に水平に固定される移動テーブルとを備え、版のインクをブランケットの表面に転写する受理行程と、ブランケットのインクを基板の表面に転写させる転写行程とを行うオフセット印刷装置の制御方法であって、
    版サーボモータを版ロールの回転軸に直結してこれを回転駆動し、
    ブランケットサーボモータをブランケットロールの回転軸に直結してこれを回転駆動し、
    テーブルリニアモータを移動テーブルに直結してこれを水平にリニア駆動し、
    受理行程と転写行程において、前記版とブランケットの間、及びブランケットと基板の間に速度ズレが発生しないように前記版サーボモータ、ブランケットサーボモータ及びテーブルリニアモータをノンスリップ制御する、ことを特徴とするオフセット印刷装置の制御方法。
  5. 前記ノンスリップ制御は、所定の回転速度における、受理行程直前の版サーボモータ及びブランケットサーボモータの各駆動電流と、転写行程直前のブランケットサーボモータ及びテーブルリニアモータの各駆動電流を記憶し、
    受理行程と転写行程において、前記各駆動電流を維持する、ことを特徴とする請求項4に記載のオフセット印刷装置の制御方法。
  6. 前記ノンスリップ制御は、受理行程と転写行程におけるブランケットの撓み量を検出し、該撓み量から補正されたブランケットの接触半径を演算し、該補正後の接触半径に基づき、前記版サーボモータ、ブランケットサーボモータ及びテーブルリニアモータを同期制御する、ことを特徴とする請求項4に記載のオフセット印刷装置の制御方法。
JP2008303031A 2008-11-27 2008-11-27 オフセット印刷装置とその制御方法 Pending JP2010125703A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008303031A JP2010125703A (ja) 2008-11-27 2008-11-27 オフセット印刷装置とその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008303031A JP2010125703A (ja) 2008-11-27 2008-11-27 オフセット印刷装置とその制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010125703A true JP2010125703A (ja) 2010-06-10

Family

ID=42326416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008303031A Pending JP2010125703A (ja) 2008-11-27 2008-11-27 オフセット印刷装置とその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010125703A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012192370A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Hirano Giken Kogyo Kk 塗工装置
JP2012192371A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Hirano Giken Kogyo Kk 塗工装置
KR101519843B1 (ko) * 2013-09-13 2015-05-13 한국기계연구원 구동 피드백 신호를 이용한 동기화 오차를 계측 및 보정하는 인쇄 장치 및 방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012192370A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Hirano Giken Kogyo Kk 塗工装置
JP2012192371A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Hirano Giken Kogyo Kk 塗工装置
KR101519843B1 (ko) * 2013-09-13 2015-05-13 한국기계연구원 구동 피드백 신호를 이용한 동기화 오차를 계측 및 보정하는 인쇄 장치 및 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5218352B2 (ja) オフセット印刷方法及び装置
JP6189022B2 (ja) フレキソ印刷用印刷装置
JP2010241069A (ja) オフセット印刷方法及び装置
JP2010125703A (ja) オフセット印刷装置とその制御方法
KR20120044825A (ko) 연속공정 롤투롤 인쇄를 위한 레지스터 에러 보정 장치 및 방법
JP5463737B2 (ja) オフセット印刷方法及び装置
JP2011110733A (ja) 印刷用ロールと版、印刷対象の平行度制御方法及び装置
KR20070088327A (ko) 인쇄기
JP5195621B2 (ja) オフセット印刷方法及び装置
JP2006289731A (ja) 印刷機
US20120037023A1 (en) Offset printing method and apparatus
JPH05185586A (ja) ローラオフセット印刷装置
JPH05185585A (ja) ローラオフセット印刷装置
JP6569902B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、及び印刷システム
JP5310277B2 (ja) オフセット印刷方法及び装置
JP4220279B2 (ja) フレキソ印刷装置とこれを用いた液晶表示装置の製造方法
JP4991325B2 (ja) 印刷機
JP4655724B2 (ja) パターン形成装置とパターン形成方法
JP2006142764A (ja) 印刷機およびその制御方法
JPH0970955A (ja) オフセット印刷装置および印刷方法
JP2010167711A (ja) 版胴オフセット印刷装置とその制御方法
JP2007185872A (ja) 印刷機および印刷方法
JP5830146B1 (ja) 印刷方法
JP2011148125A (ja) オフセット印刷装置の印圧調整装置
KR101294298B1 (ko) 인쇄시스템