JPH0970955A - オフセット印刷装置および印刷方法 - Google Patents

オフセット印刷装置および印刷方法

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JPH0970955A
JPH0970955A JP7226710A JP22671095A JPH0970955A JP H0970955 A JPH0970955 A JP H0970955A JP 7226710 A JP7226710 A JP 7226710A JP 22671095 A JP22671095 A JP 22671095A JP H0970955 A JPH0970955 A JP H0970955A
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JP
Japan
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drum
plate
substrate
printed
ink
Prior art date
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Pending
Application number
JP7226710A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Fuchigami
安彦 渕上
Hitoshi Tsuchiya
均 土屋
Takeshi Onozuka
剛 小野塚
Yoshinori Murakami
嘉教 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Development and Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Engineering Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Electronic Engineering Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH0970955A publication Critical patent/JPH0970955A/ja
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Printing Methods (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 版に形成された印刷パターンに寸法誤差があ
る場合でも、その寸法誤差を補正し、良好なオフセット
印刷を行えるオフセット印刷装置を提供する。 【解決手段】 版8とドラム10を転接させることでこ
の版8に形成された所定の印刷パターンに供給されたイ
ンク21をドラム10に付着させ、このドラム10を液
晶ガラス基板6と転接させることで上記インク21をこ
の基板6に転写印刷するオフセット印刷装置であって、
版8に形成された印刷パターンの寸法誤差に応じて、版
保持テーブル9および基板保持テーブル7の駆動モータ
5と上記ドラム10の回転駆動モータ13とを制御し、
ドラム10の外周面と基板6との転接部における両者の
速度に差を設けることで、基板6に転写印刷されるイン
ク21のパターンを補正するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、カラー
フィルタ材料からなるインクを液晶ガラス基板等の基板
上に転写印刷するオフセット印刷装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、液晶カラーフィルタを製造する
ために、液晶ガラス基板にフィルタ材料(以下「イン
ク」という)を所定のパターンで印刷する印刷装置があ
る。このような印刷は、一般的にオフセット印刷装置に
より行われている。
【0003】このオフセット装置は、上記所定のパター
ンが凹設されてなる版を用い、この版にインクを供給し
た後、この版に円筒形のドラムに転接させ、このドラム
の外周面に一旦上記インクを付着させる。
【0004】ついで、このドラムを上記液晶ガラス基板
に転接させることで、上記インクをこの液晶ガラス基板
に転写印刷するようになっている。すなわち、上記版に
供給されたインクを、この版に形成された所定の印刷パ
ターンと同じパターン(インクパターン)で上記プリン
ト基板に転写印刷するものである。
【0005】したがって、この装置では、上記ドラムの
回転と、上記版および上記液晶ガラス基板の移動とを機
械的に同期させ、その間にずれが生じないようにしてい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記版の印
刷パターンの形成は、版用板材料の表面を露光、エッチ
ングすることにより行う。この露光は、露光光学系と上
記版との間に上記所定のパターンが形成されてなる露光
マスクを介在させて行うものであるが、同一の露光マス
クを用いて行う露光であっても、上記光学系の特性、特
に使用するレンズの収差によって互いに直交する2方向
で露光精度に差が生じることがある。
【0007】すなわち、光学系を調整し、上記版の移動
方向と直交する方向に露光精度を合わせた場合には、上
記レンズの収差よってこれと直交する方向すなわち上記
版の移動方向に沿って寸法誤差を有する印刷パターンが
形成されることがある。
【0008】この寸法誤差は、光学系によっては、例え
ば10μm/400μmの大きさに達することもある。
上述した装置では、上記版のパターンをそのまま上記プ
リント基板に転写する構成であるため、そのような寸法
誤差のある印刷パターンを有する版を使用した場合に
は、製造される液晶ガラス基板の品質が低下することと
なる。
【0009】このような事態を避けるためには、再度上
記光学系を調整しなおして版を作成するしかなく、ま
た、その寸法精度は、かなり高く保たなければならない
から、高度の収差補正機能を有する露光装置を用いなけ
ればならず、コスト的にも版成形の歩留り的にも問題が
あった。
【0010】一方、近年、液晶パネルは大画面化の傾向
にあるが、そのような傾向に対応する液晶ガラス基板印
刷を行うには、上記版に対する露光面積を大きくしなけ
ればならず、その分誤差量も大きくなるという問題もあ
る。
【0011】この発明は、このような事情に鑑みて成さ
れたもので、版に形成された印刷パターンに寸法誤差が
ある場合であっても、その寸法誤差を補正し、良好な印
刷を行えるオフセット印刷装置および印刷方法を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の手段
は、版に形成された所定の印刷パターンに供給されたイ
ンクを、被印刷基板に対して転写印刷するオフセット印
刷装置において、上記版を保持する版保持テーブルと、
上記被印刷基板を保持する基板保持テーブルと、回転自
在に設けられ、上記版と転接することで上記版に供給さ
れたインクを外周面に付着させ、上記被印刷基板と転接
することで外周面に付着したインクを上記被印刷基板に
転写印刷する回転ドラムと、上記版保持テーブルとドラ
ム、あるいはドラムと基板保持テーブルとをそれぞれ相
対的に移動させ、上記ドラムを版あるいは被印刷基板に
転接させる転接駆動手段と、この回転ドラムを、上記転
接駆動手段の作動に応じて回転駆動するドラム回転駆動
手段と、版に形成された印刷パターンの寸法誤差に応じ
て、上記転接駆動機構と回転駆動手段とを制御し、上記
被印刷基板に転写印刷されるインクのパターンを補正す
る制御手段とを具備することを特徴とするオフセット印
刷装置である。
【0013】第2の手段は、第1の手段のオフセット印
刷装置において、上記制御手段は、ドラム外周面と被印
刷基板との転接部における両者間の相対速度を、上記版
に形成された印刷パターンの寸法誤差に応じた所定の値
に設定して、上記ドラムから被印刷基板に転写印刷され
るインクのパターンを補正するものであることを特徴と
するオフセット印刷装置である。
【0014】第3の手段は、第1の手段のオフセット印
刷装置において、上記制御手段は、ドラム外周面と上記
版との転接部における両者間の相対速度を、上記版に形
成された印刷パターンの寸法誤差に応じた所定の値に設
定して、上記ドラムの外周面に付着するインクのパター
ンを補正するものであることを特徴とするオフセット印
刷装置である。
【0015】第4の手段は、第1の手段のオフセット印
刷装置において、前記被印刷基板は、液晶ガラス基板で
あることを特徴とするオフセット印刷装置である。第5
の手段は、版に形成された所定の印刷パターンにインク
を供給する第1の工程と、版とドラムとを転接させるこ
とで上記インクをこのドラムの外周面に付着させる第2
の工程と、上記ドラムと被印刷基板とを転接させること
でこのドラムの外周面に付着したインクを被印刷基板に
転写印刷する第3の工程と、を有するオフセット印刷方
法において、上記第2の工程は、上記版に形成された印
刷パターンの寸法誤差に応じて、上記版とドラムとの転
接部における両者の速度に差を設ける工程を有すること
を特徴とするオフセット印刷方法である。
【0016】第6の手段は、版に形成された所定の印刷
パターンにインクを供給する第1の工程と、版とドラム
とを転接させることで上記インクをこのドラムの外周面
に付着させる第2の工程と、上記ドラムと被印刷基板と
を転接させることでこのドラムの外周面に付着したイン
クを被印刷基板に転写印刷する第3の工程とを有するオ
フセット印刷方法において、上記第3の工程は、上記版
に形成された印刷パターンの寸法誤差に応じて、上記被
印刷基板とドラムとの転接部における両者の速度に差を
設ける工程を有することを特徴とするオフセット印刷方
法である。
【0017】第7の手段は、第5あるいは第6の手段の
オフセット印刷方法において、前記被印刷基板は、液晶
ガラス基板であることを特徴とするオフセット印刷方法
である。
【0018】このような構成によれば、版に形成された
印刷パターンに寸法誤差がある場合でも、版とドラムの
転接部の両者間の相対速度あるいは被印刷基板とドラム
の転接部の両者間の相対速度を変化させることで、イン
クの印刷誤差を補正することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1の実施形態
を図面を参照して説明する。図1に示すのは、この発明
のオフセット印刷装置である。このオフセット印刷装置
は、基台1を具備する。
【0020】この基台1の上面には、長手方向略全長に
沿ってガイドレール2が設けられている。そして、この
ガイドレール2には、スライダ3が、このガイドレール
2に沿ってスライド往復自在に設けられている。
【0021】このスライダ3は、図に4で示すボールね
じ機構と、このボールねじ機構4を作動させるスライダ
駆動モータ5とによって、位置決め自在にスライド駆動
されるようになっている。
【0022】このスライダ3の長手方向一端部には、被
印刷基板である液晶ガラス基板6(以下、「基板」と称
する)を、その印刷面を上方に向けた状態で保持する基
板保持テーブル7が設けられている。
【0023】また、このスライダ3の他端部には、所定
の印刷パターンが刻印されてなる版8を、その印刷パタ
ーンが形成された面を上方に向けた状態で保持する版保
持テーブル9が設けられている。
【0024】一方、上記基台1の長手方向中途部には、
図に10で示す印刷用ドラムを保持する印刷ドラム保持
柱11が立設されている。上記印刷ドラム10は、回転
中心軸10aを上記基台1の長手方向と直交させた状態
で上記保持柱11に回転自在に設けられている。
【0025】また、この印刷ドラム10は、上記保持柱
11の上端面に設けられた上下駆動モータ12により上
下駆動されるようになっていると共に、同じくこの保持
柱11に設けられたドラム回転駆動モータ13(図に破
線で示す)によって回転駆動されるようになっている。
【0026】また、この上記印刷ドラム10の外周面に
は、周方向約270°に亘って、図に14で示すシート
状のブランケットが巻回されている。このブランケット
14は、上記版8に供給されたインクが転写されるもの
であるから、たるみ等が生じると印刷精度に悪影響を及
ぼす。
【0027】したがって、このブランケット14は、巻
回方向の両端部を上記印刷用ドラムに設けられた張設機
構15により保持され張設されることで、この印刷用ド
ラム10の外周面に密着させられている。
【0028】さらに上記基台1の長手方向他端部には、
カラーフィルタ材料からなるインクを上記版8上に供給
するためのインク供給部16が設けられている。このイ
ンク供給部16は、版8の上面にインクを吐出するイン
ク供給用シリンジ17と、このシリンジ17により上記
版上に吐出されたインクを上記版8の印刷パターンに押
し込むインク供給スキージ18とを具備する。
【0029】そして、このインク供給部16、上記スラ
イダ3を駆動するスライダ駆動モータ5、上記ドラム1
0を駆動する上下駆動モータ12およびドラム回転駆動
モータ13はそれぞれ図に20で示す制御部に接続され
ている。
【0030】この制御部20は、印刷工程にしたがって
上記インク供給部16および上記各駆動モータ5、1
2、13を制御するようになっている。すなわち、第1
に、上記版8に対するインク供給時(図2)には、上記
スライダ駆動モータ5を作動させ上記スライダ3を移動
させることで、上記版保持テーブル9を上記インク供給
部16に対向させ、このインク供給部16を作動させる
ことで、この版保持テーブル9上に保持された版8にイ
ンクを供給する。
【0031】第2に、この版8から上記ドラム10への
インク転写時(図3)には、上記ドラム回転駆動モータ
13による上記ドラム10の周速度VA と上記スライダ
駆動モータ5によるスライダ3のの駆動速度VB とを一
致させ、上記版8とドラム10の転接部(接点)におけ
る相対速度(VA ーVB )が0になるように制御する。
【0032】第3に、上記ドラム10から上記基板6へ
のインク転写印刷時には、上記版8に刻印された印刷パ
ターンの精度誤差に応じて、上記基板6とドラム10と
の転接部における両者の速度に差(相対速度VA ーVB
>0またはVA ーVB <0)が生じるように、上記スラ
イダ駆動モータ5と上記ドラム回転駆動モータ13を制
御するようになっている。
【0033】なお、上記スライダ駆動モータ5と上記ド
ラム回転駆動モータ13は、上記ドラムと版あるいはド
ラムと基板6とを転接させるものであるから、この発明
の転接駆動機構として機能する。
【0034】次に、この装置の動作について詳しく説明
する。この装置に用いる版8に設けられた印刷パターン
は、版用板材料の表面を従来例と同様に所定の印刷マス
クを用いて露光・エッチングすることによって作成す
る。そして、露光の精度は、上記版用板材料(版8)の
表面上で直交する2方向のうち、上記版8の移動方向と
直交する方向に精度に合わせて設定しておく。
【0035】したがって、完成した版8の印刷パターン
には、この版8の移動方向に一定の寸法誤差が生じるこ
ととなる。この印刷パターンの上記版8の移動方向の寸
法誤差は、上記オフセット印刷機にセットされる前に、
測長器によって測定されるようになっている。
【0036】ここで、上記印刷パターンの寸法誤差量が
例えば+1パーセントであったとする。この測定結果
は、上記オフセット印刷装置の制御部20に入力され記
憶される。ついで、この版8はこのオフセット装置の上
記版保持テーブル9上にセットされる。
【0037】一方、上記基板保持テーブル7には、未だ
カラーフィルタ材料が印刷されていない液晶ガラス基板
6がセットされる。次に、この装置は、上記スライダ3
を駆動させ、図2に示すように、上記版保持テーブル9
をインク供給部16の方向に移動させ、この版保持テー
ブル9に保持された版8をこのインク供給部16に対向
させる。
【0038】そして、上記版8上にインク供給用シリン
ダ17からインク21を供給すると共に、このインク2
1を上記スキージ18で上記版8の印刷パターン内に押
し込む。
【0039】このようにして、上記版8にインク21が
供給されたならば、上記スライダ3を逆方向に移動さ
せ、この版8の移動方向先端部を上記ドラム10に対向
させる。ついで、上記上下駆動モータ12を作動させる
ことで、このドラム8の外周面に挿着されたブランケッ
ト14を上記基板6に当接させる。
【0040】ついで、図3に示すように、上記スライダ
駆動モータ5と上記ドラム回転駆動モータ13とを同時
に作動させることで、上記ドラム10のブランケット1
4を上記版8の表面に転接させ、このブランケット14
に上記インク21を付着させる。
【0041】このとき、上記制御部20は、上記ドラム
10と版8の転接部における上記ドラム10の周速度V
A と、上記版8の移動速度VB とが等しくなるように、
すなわち相対速度VA ーVB が0となるように上記スラ
イダ駆動モータ5およびドラム駆動モータ13を制御す
る。
【0042】上記ドラム10が上記版8の移動方向に沿
う後端部にまで達したならば、上記版8の印刷パターン
内に供給されたインク21は、そのパターンで上記ドラ
ム10のブランケット14に転写されたこととなる。
【0043】ついで、上記制御部20は、上記ドラム駆
動モータ13および上記スライダ駆動モータ5の作動を
停止させ、上記上下駆動モータ12を作動させること
で、上記ドラム10を上記版8から離間させる。
【0044】そして、この装置は、上記スライダ3を上
記図2の場合とは逆方向に移動させる。このことで、上
記基板6を保持する基板保持テーブル7は上記ドラム1
0に近付く方向に移動する。
【0045】そして、上記基板保持テーブル7に保持さ
れた基板6の上記スライダ3の進行方向に沿う先端部が
上記ドラム10に対向したならば上記スライダ3を停止
させる。
【0046】ついで、上記上下駆動モータ12を作動さ
せることで、上記ドラム10のブランケット14を上記
基板6に当接させる。そして、上記制御部20は、図4
に示す用に、上記ドラム駆動モータ13およびスライダ
駆動モータ5とを所定の速度で作動させることで、上記
ドラム10のブランケット14に付着したインクを上記
基板6に転写する。
【0047】このとき、制御部20は、上記ドラム10
の周速度VA と上記スライダ3の移動速度VB との間に
差が生じるように上記回ドラム転駆動モータ13と上記
スライダ駆動モータ5とを制御する。
【0048】すなわち、上記版8の誤差が実際の寸法よ
りも大きい場合には、ドラム10の回転周速度VA を上
記基板6の移動速度VB よりも若干早くする(相対速度
VA ーVB >0)。
【0049】例えば、上記版8に形成された印刷パター
ンの寸法誤差が前述したように+1パーセントの場合に
は、上記ドラム10の周速度VA と基板6の移動速度V
Bとの比が101:100になるようにする。
【0050】このことで、上記基板6に印刷されるイン
クは、上記版8に形成された印刷パターンの寸法誤差が
修正された状態で、上記基板6上に転写印刷されること
となる。
【0051】このような構成によれば、版8に形成され
た印刷用パターンに寸法誤差がある場合であっても、ド
ラム10から基板6へのインク転写印刷時に、このドラ
ム10の周速度VAaと上記基板6の移動速度VB との間
に所定の差が生じるようにすることで、正確なパターン
で上記基板6上にインクを転写印刷することができる。
【0052】したがって、版8に形成された印刷パター
ンに寸法誤差がある場合であっても正確な印刷を行うこ
とができるから、版8の作成をしなおす必要がなくなり
版製造の歩留まりが向上する。
【0053】また、版製造に求められる精度を緩やかに
することができるから、版の製造が容易になる。また、
大面積露光を行う場合に生じる寸法誤差も有効に是正す
ることができるから、近年の液晶パネルの大画面化にも
良好に対応することができる効果がある。
【0054】次に、この発明の第2の実施形態について
説明する。この第2の実施形態のオフセット印刷装置
は、第1の実施形態と異なり、第1に、版8から上記ド
ラム10へのインク転写付着時(図3)に、上記版8に
刻印された印刷パターンの寸法誤差に応じて上記基板6
とドラム10の転接部における両者の速度VA 、VB に
差が生じるように、上記制御部20に上記スライダ駆動
モータ5およびドラム回転駆動モータ13の制御を行な
わせる。
【0055】また、第2に、ドラム10から基板6への
インクの転写印刷時には、上記スライダ駆動モータ5に
よるスライダ3の駆動速度VB と上記ドラム回転駆動モ
ータ13による上記ドラム10の周速度VA とを一致さ
せ上記版8とドラム10の転接部における相対速度(V
A ーVB )が0になるようにする。
【0056】すなわち、この第2の実施形態では、上記
第1の実施形態においてドラム10から基板6へのイン
ク転写時に行っていた上記印刷パターンの修正を、版8
からドラム10へのインク付着時に行うようにしてい
る。
【0057】このような構成であっても上記第1の実施
形態と同様の効果を得ることができる。なお、この発明
は、上記第1、第2の実施形態に限定されるものではな
く、発明の要旨を変更しない範囲で種々変形可能であ
る。
【0058】例えば、上記一実施形態では、上記版保持
テーブル7および基板保持テーブル9は上記スライダ3
を駆動することで一体的に移動するようにしたが、これ
に限定されるものではなく、それぞれに専用の駆動機構
を設け、別々に駆動されるようにしても良い。
【0059】また、上記第1、第2の実施形態では、上
記ドラム10と版8あるいは基板6とを転接させるの
に、上記ドラム10を移動不能にし上記版8および基板
6を往復移動させるようにしたが、後者移動不能にして
前者を往復移動させるようにしても良い。この場合に
は、上記ドラム10を移動させるための機構がこの発明
の転接駆動機構となる。
【0060】また、上記一実施形態の印刷装置は、イン
ク21として液晶用カラーフィルタ材料を用い、被印刷
基板として液晶ガラス基板6を用いたが、用途はこれに
限定されるものではなく、通常の紙等に対するオフセッ
ト印刷に用いるようにしても良い。
【0061】
【発明の効果】以上述べたように、この発明は、版に形
成された所定の印刷パターンに供給されたインクを、被
印刷基板(例えば液晶ガラス基板)に対して転写印刷す
るオフセット印刷装置において、上記版を保持する版保
持テーブルと、上記被印刷基板を保持する基板保持テー
ブルと、回転自在に設けられ、上記版と転接することで
上記版に供給されたインクを外周面に付着させ、上記被
印刷基板と転接することで外周面に付着したインクを上
記被印刷基板に転写印刷する回転ドラムと、上記版保持
テーブルとドラム、あるいはドラムと基板保持テーブル
とをそれぞれ相対的に移動させ、上記ドラムを版あるい
は被印刷基板に転接させる転接駆動手段と、この回転ド
ラムを、上記転接駆動手段の作動に応じて回転駆動する
ドラム回転駆動手段と、版に形成された印刷パターンの
寸法誤差に応じて、上記転接駆動機構と回転駆動手段と
を制御し、上記被印刷基板に転写印刷されるインクのパ
ターンを補正する制御手段とを具備することを特徴とす
るオフセット印刷装置である。
【0062】また、版に形成された所定の印刷パターン
にインクを供給する第1の工程と、版とドラムとを転接
させることで上記インクをこのドラムの外周面に付着さ
せる第2の工程と、上記ドラムと被印刷基板(例えば液
晶ガラス基板)とを転接させることでこのドラムの外周
面に付着したインクを被印刷基板に転写印刷する第3の
工程と、を有するオフセット印刷方法において、上記第
2の工程は、上記版に形成された印刷パターンの寸法誤
差に応じて、上記版とドラムとの転接部における両者の
速度に差を設ける工程を有することを特徴とするオフセ
ット印刷方法である。
【0063】このような構成によれば、版に形成された
印刷パターンに寸法誤差がある場合であってもその寸法
誤差を修正した印刷を行うことができ、版の製造が容易
になると共に、精度の良い印刷を行うことができるから
製品の信頼性が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す概略構成図。
【図2】同じく、インク供給工程を示す概略構成図。
【図3】同じく、版からドラムへのインク付着工程を示
す概略構成図。
【図4】同じく、ドラムから基板に対するインク転写印
刷工程を示す概略構成図。
【符号の説明】
3…スライダ、5…スライダ駆動モータ(転接駆動機
構)、6…液晶ガラス基板(被印刷基板)、7…基板保
持テーブル、8…版、9…版保持テーブル、10…ドラ
ム、13…ドラム回転駆動モータ(転接駆動機構)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 1/06 B41M 1/06 // H05K 3/12 6921−4E H05K 3/12 Z (72)発明者 小野塚 剛 神奈川県川崎市川崎区日進町7番地1 東 芝電子エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 村上 嘉教 神奈川県川崎市川崎区日進町7番地1 東 芝電子エンジニアリング株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 版に形成された所定の印刷パターンに供
    給されたインクを被印刷基板に対して転写印刷するオフ
    セット印刷装置において、 上記版を保持する版保持テーブルと、 上記被印刷基板を保持する基板保持テーブルと、 回転自在に設けられ、上記版と転接することで上記版に
    供給されたインクを外周面に付着させ、上記被印刷基板
    と転接することで外周面に付着したインクを上記被印刷
    基板に転写印刷する回転ドラムと、 上記版保持テーブルとドラム、あるいはドラムと基板保
    持テーブルとをそれぞれ相対的に移動させ、上記ドラム
    を版あるいは被印刷基板に転接させる転接駆動手段と、 この回転ドラムを、上記転接駆動手段の作動に応じて回
    転駆動するドラム回転駆動手段と、 版に形成された印刷パターンの寸法誤差に応じて、上記
    転接駆動機構と回転駆動手段とを制御し、上記被印刷基
    板に転写印刷されるインクのパターンを補正する制御手
    段とを具備することを特徴とするオフセット印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のオフセット印刷装置にお
    いて、 上記制御手段は、 ドラム外周面と被印刷基板との転接部における両者間の
    相対速度を、上記版に形成された印刷パターンの寸法誤
    差に応じた所定の値に設定して、上記ドラムから被印刷
    基板に転写印刷されるインクのパターンを補正するもの
    であることを特徴とするオフセット印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のオフセット印刷装置にお
    いて、 上記制御手段は、 ドラム外周面と上記版との転接部における両者間の相対
    速度を、上記版に形成された印刷パターンの寸法誤差に
    応じた所定の値に設定して、上記ドラムの外周面に付着
    するインクのパターンを補正するものであることを特徴
    とするオフセット印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のオフセット印刷装置にお
    いて、前記被印刷基板は、液晶ガラス基板であることを
    特徴とするオフセット印刷装置。
  5. 【請求項5】 版に形成された所定の印刷パターンにイ
    ンクを供給する第1の工程と、 版とドラムとを転接させることで上記インクをこのドラ
    ムの外周面に付着させる第2の工程と、 上記ドラムと被印刷基板とを転接させることでこのドラ
    ムの外周面に付着したインクを被印刷基板に転写印刷す
    る第3の工程と、 を有するオフセット印刷方法において、 上記第2の工程は、 上記版に形成された印刷パターンの寸法誤差に応じて、
    上記版とドラムとの転接部における両者の速度に差を設
    ける工程を有することを特徴とするオフセット印刷方
    法。
  6. 【請求項6】 版に形成された所定の印刷パターンにイ
    ンクを供給する第1の工程と、 版とドラムとを転接させることで上記インクをこのドラ
    ムの外周面に付着させる第2の工程と、 上記ドラムと被印刷基板とを転接させることでこのドラ
    ムの外周面に付着したインクを被印刷基板に転写印刷す
    る第3の工程と、 を有するオフセット印刷方法において、 上記第3の工程は、 上記版に形成された印刷パターンの寸法誤差に応じて、
    上記被印刷基板とドラムとの転接部における両者の速度
    に差を設ける工程を有することを特徴とするオフセット
    印刷方法。
  7. 【請求項7】 請求項5あるいは請求項6記載のオフセ
    ット印刷方法において、 前記被印刷基板は、液晶ガラス基板であることを特徴と
    するオフセット印刷方法。
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