JP2007049532A - ハンドスキャナ、ハンドスキャナの制御方法及びその制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 読取媒体の画像を正規読取方向に沿って忠実に読み取る。
【解決手段】 ハンドスキャナ10では、一対の移動部材42a,42bが移動したことによって現在のスキャナ進行方向Aと正規読取方向Bとのズレが検出されたときには、一対のローラ20a,20bの回転数を制御することにより、該ズレをキャンセルする。これにより、現在のスキャナ進行方向Aが原稿Cの縁と平行になり、スキャナ進行方向Aと正規読取方向Bとが一致する。したがって、原稿Cの画像を正規読取方向に沿って忠実に読み取ることができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ハンドスキャナ、ハンドスキャナの制御方法及びその制御プログラムに関する。
従来より、オペレータが手に持って動かすことにより読取媒体上の画像を走査する手持ち式のハンドスキャナが知られている。このような手持ち式のハンドスキャナは、オペレータが動かすため、走査速度などの走査条件が安定し難く、オペレータが正常範囲を超える高速で走査した場合には、読み取り画像が変形してしまう。そこで、例えば、特許文献1のハンドスキャナでは、走査速度を表示する表示装置をハンドスキャナの本体ケースに設けたものが提案されている。このハンドスキャナによれば、画像を読み取っている最中の走査速度を該表示装置に表示するため、オペレータが走査速度を一目で認識することができる。したがって、走査速度が正常範囲内になるようオペレータが調整することにより、走査速度に起因して読み取り画像が変形しないよう画像を読み取ることができる。
特開平10−98586
ところで、読み取り画像が変形しないための走査条件としては、ハンドスキャナの走査速度の他に、ハンドスキャナの進行方向が画像を忠実に読み取るための正規読取方向からズレないことが必須となる。しかしながら、上述の特許文献1では、ハンドスキャナの走査速度については考慮されているものの、進行方向については考慮されていない。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、読取媒体の画像を正規読取方向に沿って忠実に読み取ることができるハンドスキャナ、ハンドスキャナの制御方法及びその制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
すなわち、本発明のハンドスキャナは、
読取媒体の所定の縁に平行な正規読取方向に沿って手で走査しながら読取媒体の画像を画像データとして読み取るハンドスキャナであって、
手で走査するときのスキャナ進行方向と交差する線上に各々配置され個別の回転数で回転可能な一対のローラと、
現在のスキャナ進行方向と前記正規読取方向とのズレを検出する検出手段と、
前記検出手段によって現在のスキャナ進行方向と前記正規読み取り方向とのズレが検出されたときには該ズレをキャンセルするよう前記一対のローラの回転数を制御するローラ制御手段と、
を備えたものである。
このハンドスキャナでは、現在のスキャナ進行方向と正規読取方向とのズレが検出されたときには、一対のローラの回転数を制御することにより、該ズレをキャンセルする。これにより、現在のスキャナ進行方向が読取媒体の所定の縁に平行になり、スキャナ進行方向と正規読取方向とが一致する。したがって、読取媒体の画像を正規読取方向に沿って忠実に読み取ることができる。ここで、現在のスキャナ進行方向と正規読取方向とがズレたと判断される場合としては、現在のスキャナ進行方向と正規読取方向とが一致しない場合の他に、現在のスキャナ進行方向と正規読取方向とは略一致しているがハンドスキャナが正規読取方向に対して垂直に交わる方向に移動した場合がある。
本発明のハンドスキャナは、更に、現在のスキャナ進行方向に平行に配置され手で走査するときのスキャナ進行方向が前記正規読取方向になるよう誘導するガイド部材、を備え、前記検出手段は、前記ガイド部材に対する前記読取媒体の姿勢が変化したことを検出してもよい。こうすれば、オペレータが読取媒体の所定の縁にガイド部材を沿わせながら走査することにより、オペレータが手で走査するときのスキャナ進行方向が正規読取方向から大きくズレることはない。
上述したガイド部材を備えた本発明のハンドスキャナは、更に、前記ガイド部材を前記所定の縁に接触させたときに前記読取媒体のうち該所定の縁に対向する縁に接触可能な位置に配置され手で走査するときのスキャナ進行方向と交差する方向に沿ってスライド可能な一対の移動部材、を備え、前記検出手段は、前記一対の移動部材の各々が移動した距離に基づいて前記ガイド部材に対する前記読取媒体の姿勢が変化したことを検出してもよい。こうすれば、ガイド部材と一対の移動部材の各々との離間距離に基づいて、ガイド部材に対する読取媒体の姿勢を把握することができる。あるいは、一対の移動部材の代わりに、前記ガイド部材を前記所定の縁に接触させたときに前記読取媒体のうち該所定の縁に対向する縁に接触可能な位置に配置され手で走査するときのスキャナ進行方向と交差する方向に沿ってスライド可能であるとともに画像を読み取る読取面に対して垂直な軸の周りに回転可能な回転移動部材、を備え、前記検出手段は、前記回転移動部材が移動した距離と回転した角度とに基づいて前記ガイド部材に対する前記読取媒体の姿勢が変化したことを検出してもよい。こうすれば、ガイド部材に対する回転移動部材の回転角度及びガイド部材と回転移動部材との離間距離に基づいて、ガイド部材に対する読取媒体の姿勢を把握することができる。
上述したガイド部材を備えた本発明のハンドスキャナにおいて、前記検出手段は、前記ガイド部材を前記所定の縁に接触させたときに前記読取媒体のうち該所定の縁とは反対側の縁の位置を検出する一対の光センサとしてもよい。こうすれば、読取媒体と検出手段とを非接触の状態にすることができる。
本発明のハンドスキャナの制御方法は、
手で走査するときのスキャナ進行方向と交差する線上に各々配置され個別の回転数で回転可能な一対のローラを備え、読取媒体の所定の縁に平行な正規読取方向に沿って手で走査しながら読取媒体の画像を画像データとして読み取るハンドスキャナを、コンピュータ・ソフトウェアによって制御する方法であって、
(a)現在のスキャナ進行方向と前記正規読取方向とのズレを検出するステップと、
(b)前記ステップ(a)で現在のスキャナ進行方向と前記正規読み取り方向とのズレが検出されたときには該ズレをキャンセルするよう前記一対のローラの回転数を制御するステップと、
を含むものである。
このハンドスキャナの制御方法では、現在のスキャナ進行方向と正規読取方向とのズレが検出されたときには、一対のローラの回転数を制御することにより、該ズレをキャンセルする。これにより、現在のスキャナ進行方向が読取媒体の所定の縁に平行になり、スキャナ進行方向と正規読取方向とが一致する。したがって、読取媒体の画像を正規読取方向に沿って忠実に読み取ることができる。なお、本発明のハンドスキャナの制御方法に、上述したハンドスキャナの機能を実現するステップを追加してもよい。
本発明のハンドスキャナの制御プログラムは、1又は複数のコンピュータに、上述したハンドスキャナの制御方法の各ステップを実行させるためのプログラムである。このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM、FD、CD、DVDなど)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピュータから別のコンピュータへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムを一つのコンピュータに実行させるか又は複数のコンピュータに各ステップを分担して実行させれば、上述したハンドスキャナの制御方法と同様の効果が得られる。
図1は本発明の一実施形態であるハンドスキャナ10の概略構成を示すブロック図、図2はハンドスキャナ10の概略構成を示す構成図、図3はズレ検出機構40の概略構成を示す構成図である。
本実施形態のハンドスキャナ10は、図1に示すように、ハンドスキャナ10の進行方向に回転する一対のローラ20a,20bと、原稿をスキャンして原稿上の画像を画像データとして読み取るセンサユニット30と、原稿に対するハンドスキャナ10のズレを検出するズレ検出機構40と、ハンドスキャナ10を操作する操作ボタン60と、ハンドスキャナ10全体の制御を司るコントローラ70とを備えている。
一対のローラ20a,20bは、図2に示すように、読取面12の左右両側に設けられている。このローラ20a,20bを結んだ仮想線は、スキャナ進行方向Aと略直角に交差する。各ローラ20a,20bは、回転力を付与する駆動モータをそれぞれ内蔵しており、個別の回転数で回転可能となっている。なお、一対のローラ20a,20bは、通常時には、駆動モータによる回転力が付加されていない状態になっている。
センサユニット30は、図2に示すように、一対のローラ20a,20bの間に設けられたガラス領域16の中に内蔵されている。このセンサユニット30は、図1に示すように、原稿に光を照射する露光ランプ32と、原稿で反射された反射光を受光して電気信号に変換するカラーCCDセンサ34とを備えている。センサユニット30にスキャン指令信号が入力されると、露光ランプ32は光を発光し、この光を均一化しつつ原稿に導いて照射する。このとき、カラーCCDセンサ34は、原稿で反射された反射光を読み取ってデジタルデータに変換する。このデータは、カラーCCDセンサ34からコントローラ20に送信されてRAM26の所定領域に記憶される。
ズレ検出機構40は、図2に示すように、右側のローラ20aの近傍にて短辺方向と平行になるように取り付けられた直線状のガイド部材41と、左側のローラ20bの近傍にて短辺方向と平行になるように取り付けられた一対の移動部材42a,42bとを備えている。ガイド部材41は、読取面12と段差ができるように突設されている。このため、原稿の縁をガイド部材41に沿わせるように突き当てることができる。また、移動部材42a,42bは、左右方向に沿って延びるスライド溝47a,47b内を移動可能に設けられている。ここで、移動部材42a,42bは同じ構造であるため、以下には移動部材42aについてのみ説明する。移動部材42aは、図3に示すように、片側にラックギヤ48aを有し左右方向に延びる支持部材43aの一端に固定されている。この支持部材43aの一端には、移動部材42aに加えて、この支持部材43aと略直交する方向に延びる操作レバー44aが一体化されている。この操作レバー44aは、ハンドスキャナ10の側面14に設けられた左右方向に延びる操作溝49aを介して外部に露出しているため、操作レバー44aを操作溝49aに沿って左右方向に動かすとそれに連動して支持部材43a及び移動部材42aも左右方向に動く。また、支持部材43aのうちラックギヤ48aが設けられている箇所は、ラックギヤ48aに噛み合うピニオンギヤ45aとギヤを有さない補助ローラ46aとによって挟み込まれている。そして、移動部材42aが図3に示す位置からスライド溝47aに沿って右方向にある移動量だけ移動すると、それに伴ってピニオンギヤ45aがその移動量に相当する回転量だけ反時計方向に回転し、移動部材42aが図3に示す位置からスライド溝47aに沿って左方向にある移動量だけ移動すると、それに伴ってピニオンギヤ45aがその移動量に相当する回転量だけ時計方向に回転する。このため、ピニオンギヤ45aの回転方向と回転量とに基づいてガイド部材41から移動部材42aまでの距離を算出することが可能となる。また、このピニオンギヤ45aには回転数センサ50aが取り付けられている。したがって、この回転数センサ50aの検出信号に基づいて回転方向と回転量とを算出することが可能となる。一方、ピニオンギヤ45aには駆動モータ51aが取り付けられている。このため、駆動モータ51aを回転駆動しピニオンギヤ45aを介して移動部材42aを移動させることにより、ガイド部材41から移動部材42aまでの距離を調節することが可能となる。
操作ボタン60は、図2に示すように、ハンドスキャナ10の側面14に設けられ、原稿のスキャンを開始するスキャンスタートボタン62と、原稿のスキャンを開始した後にスキャンを終了するスキャンストップボタン64とを備えている。
コントローラ70は、図1に示すように、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72のほか、各種処理プログラムなどを記憶したROM74と,一時的にデータを記憶したりデータを保存したりするRAM76とを備えている。このコントローラ70には、センサユニット30のカラーCCDセンサ34からの画像データやズレ検出機構40の回転数センサ50a,50bからの回転数信号、操作ボタン60からの操作指令信号などが入力される。また、コントローラ70からは、センサユニット30の露光ランプ32への制御信号やズレ検出機構40の駆動モータ51a,51b、一対のローラ20a,20bへの駆動信号などが出力される。
次に、こうして構成された本実施形態のハンドスキャナ10の機能、特に原稿の画像を画像データとして読み取る手順について説明する。オペレータは、まず、ハンドスキャナ10を原稿にセットする。図4は、この動作を原稿の裏面から見たときの説明図である。最初に、オペレータは、原稿Cの読み取りを開始したい位置にハンドスキャナ10を置き、原稿Cの縁にガイド部材41を当てる(図4(a)参照)。次に、スライドレバー44a,44bを右方向にスライドすることにより、移動部材42a,42bを原稿Cの縁まで移動させる(図4(b)参照)。こうしてハンドスキャナ10を原稿Cにセットする動作が完了すると、オペレータは、スキャンスタートボタン62をオンにし、ハンドスキャナ10を正規読取方向Bに手で動かしながら走査する。このとき、オペレータは、ガイド部材41を原稿Cの縁に当てながら走査することにより、図4(b)の状態が概ね維持される。この結果、現在のスキャナ進行方向Aと正規読取方向Bとが略一致する。そして、終点まで辿り着くと、オペレータは、スキャンストップボタン64をオンにして走査を終了する。このように、走査の開始から終了まで、終始、ガイド部材41を原稿Cの縁に宛ながら走査することができれば読取画像が変形することはないが、途中でガイド部材41が原稿Cの縁からズレてしまうと読取画像が変形するおそれがある。本実施形態では、このようなおそれを解消するために、コントローラ70によってズレ自動補正ルーチンが実行される。
このズレ自動補正ルーチンについて、以下に説明する。図6はズレ自動補正ルーチンを示すフローチャートである。このルーチンは、オペレータによってスキャンスタートボタン62がオンされたときに、コントローラ70のCPU72によって実行される。
このズレ自動補正ルーチンが開始されると、コントローラ10のCPU72は、まず、露光ランプ32をオンにして原稿Cへの光の照射を開始するとともに、原稿Cからの反射光をカラーCCDセンサ34で読み取る動作を開始する(ステップS100)。続いて、移動部材42a,42bの移動量ΔLa,ΔLbをそれぞれ算出する(ステップS110)。ここで、移動量ΔLa,ΔLbは、回転数センサ50aにより検出されたピニオンギヤ45a,45bの回転方向及び回転数から算出される。具体的には、移動部材42a,42bを原稿Cの縁まで移動させたとき(図4(b)参照)の移動部材42a,42bの位置を基準位置としてRAM76に記憶しておき、この基準位置から移動部材42a,42bがどちらの方向にどれだけ動いたかを算出する。このように、移動量ΔLa,ΔLbを算出するのは、移動量ΔLa,ΔLbが分かればガイド部材41に対する移動部材42a,42bの位置が定まるため、原稿Cに対する現在のハンドスキャナ10の姿勢を把握することができるからである。なお、このとき、移動部材42aや支持部材43aは略無負荷状態である。図6は、走査中に原稿Cの縁がガイド部材41から離れたときの様子を示す説明図である。図6からも分かるように、移動部材42a,42bは左右方向にスライド可能なため、走査中に原稿Cの縁がガイド部材41から離れたときには、移動部材42a,42bは原稿Cの縁に押されて左方向に移動する。なお、移動部材42a,42bは原稿Cの縁に接触したままである。移動部材42a,42bの位置が決まると、原稿Cに対するハンドスキャナ10の姿勢が一義的に決定される。
ステップS110で移動量ΔLa,ΔLbを算出すると、CPU72は、算出した移動量ΔLa,ΔLbのいずれかが所定のしきい値Lthを超えているか否かを判定する(ステップS120)。ここで、所定のしきい値Lthは、原稿Cの画像を正規読取方向に沿って忠実に読み取っていると判断されない移動量として予め経験的に定めたものである。そして、移動量ΔLa,ΔLbのいずれも所定のしきい値Lthを超えていないときには、スキャンストップボタン64がオンされたか否かを判定し(ステップS170)、スキャンストップボタン64がオンされていないときには、ステップS110に戻る。一方、スキャンストップボタン64がオンされたときには、露光ランプ32をオフするとともに、カラーCCDセンサ34での読み取りを中止し(ステップS180)、本ルーチンを終了する。
さて、ステップS120で移動量ΔLa,ΔLbのいずれかが所定のしきい値Lthを超え、現在のスキャナ進行方向Aが正規読取方向Bからズレたときには、CPU72は、現時点から所定時間Tが経過した時点で現在のスキャナ進行方向Aと正規読取方向Bとのズレが解消されるよう、一対のローラ20a,20bのそれぞれの目標回転数Nra,Nrbを設定する(ステップS130)。ここで、所定時間Tは、一対のローラ20a,20bをモータによって強制的に回転させたとしてもオペレータに違和感を与えない時間として経験的に定めたものである。目標回転数Nra,Nrbを設定する際、例えば、原稿Cに対してハンドスキャナ10の姿勢が図6のようにズレていた場合には、当初は左側のローラ20bの目標回転数Nrbを右側のローラ20aの目標回転数Nraよりも高く設定しその後両目標回転数Nra,Nrbが略一致するように設定することにより、所定時間Tが経過した時点でガイド部材41と原稿Cの縁とが略一致するようにする。続いて、所定時間Tで移動部材42a,42bを元の位置に戻すためのピニオンギヤ45aの目標回転数Npa,Npbを設定する(ステップS140)。ここで、移動部材42a,42bを元の位置に戻すには、移動部材42a,42bの移動量ΔLa,ΔLbに合わせてピニオンギヤ45aが回転した分だけピニオンギヤ45aを逆回転させる。
一対のローラ20a,20bの目標回転数Nra,Nrbとピニオンギヤ45aの目標回転数Npa,Npbとを設定すると、CPU72は、それぞれの目標回転数で回転するよう一対のローラ20a,20bの駆動モータとピニオンギヤ45aの駆動モータ51aとを制御する。これにより、現在のスキャナ進行方向が正規読取方向に徐々に近づいていくとともに、移動部材42a,42bが原稿Cの縁に徐々に接近する。その後、各モータの制御を開始してから所定時間Tが経過して現在のスキャナ進行方向Aが正規読取方向Bに一致したか否かを判定し(ステップS160)、各モータの制御を開始してから所定時間Tが経過していないときには、引き続き一対のローラ20a,20bの駆動モータとピニオンギヤ45aの駆動モータ51aとを制御する。一方、各モータの制御を開始してから所定時間Tが経過したときには、前述と同様のステップS170以降の処理を実行し、本ルーチンを終了する。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のズレ検出機構40が本発明の検出手段に相当し、コントローラ70のCPU72がローラ制御手段に相当する。なお、本実施形態では、ハンドスキャナ10の動作を説明することにより本発明のハンドスキャナの制御方法の一例も明らかにしている。
以上詳述した本実施形態のハンドスキャナ10によれば、ズレ検出機構40によって現在のスキャナ進行方向と正規読取方向とのズレが検出されたときには、一対のローラ20a,20bの回転数を制御することにより、該ズレをキャンセルする。これにより、現在のスキャナ進行方向が原稿Cの縁と平行になり、スキャナ進行方向と正規読取方向とが一致する。したがって、原稿Cの画像を正規読取方向に沿って忠実に読み取ることができる。
また、読取面12にはガイド部材41が取り付けられているため、オペレータが原稿Cの縁にガイド部材41を沿わせながら画像を読み取ることにより、オペレータが手で走査するときのスキャナ進行方向が正規読取方向から大きくズレることはない。
更に、ズレ検出機構40は一対の移動部材42a,42bを備えているため、ガイド部材41と一対の移動部材42a,42bの各々との離間距離に基づいて、ガイド部材41に対する原稿Cの姿勢つまり原稿Cに対するハンドスキャナ10の姿勢を把握することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、スライド溝47a,47bをスライド可能な2つの移動部材42a,42bを用いたが、原稿Cに対するハンドスキャナ10の姿勢が把握可能であればこれに限定されない。例えば図7のハンドスキャナ10では、移動部材42a,42bの代わりに、スライド溝147をスライドするとともに読取面12に対して垂直な軸の周りに回転可能な回転移動部材142を用いる。この回転移動部材142にはポテンショメータを利用した回転角度センサが取り付けられており、回転移動部材142の回転角度の変化、すなわち回転移動部材142のガイド部材41に対する傾きを検出することできる。したがって、図7のハンドスキャナ10においても、ガイド部材41に対する回転移動部材142の回転角度及びガイド部材41と回転移動部材142との離間距離に基づいて、ガイド部材41に対する原稿Cの姿勢を把握することができる。あるいは、移動部材42a,42bの代わりに、原稿Cの縁を検出可能な一対の光センサ集合体を用いてもよい。つまり、図8のハンドスキャナ10では、左側のローラ20bの近傍にて短辺方向と垂直になるように複数の光センサが一列に並んだ一対の光センサ集合体242a,242bが取り付けられている。この光センサ集合体242a,242bの各々の光センサは、原稿C方向に向かって発光する。光センサ集合体242の各々の光センサから発光されると、光センサの発光方向に原稿Cがあるときには原稿Cからの反射光を検出し、光センサの発光方向に原稿Cがないときには原稿Cからの反射光を検出しない。このように、反射光の有無を検出することにより、2点の原稿Cの縁を検出することができる。したがって、図8のハンドスキャナ10においては、この2点での原稿Cの縁の移動量から、非接触の状態で原稿Cに対するハンドスキャナ10の姿勢を把握することができる。
上述した実施形態では、ガイド部材41がスキャナ進行方向に1つ設置されている場合を例示したが、図9に示すように、これよりも短いガイド部材141a,141bを複数設置するとしてもよい。
ハンドスキャナ10の概略構成を示すブロック図。 ハンドスキャナ10の概略構成を示す構成図。 ズレ検出機構40の概略構成を示す構成図。 ハンドスキャナ10をセットする動作を原稿の裏面から見たときの説明図。 ズレ自動補正ルーチンのフローチャート。 スキャナ進行方向が正規読取方向からズレたときの説明図。 他のハンドスキャナ10の概略構成を示す構成図。 他のハンドスキャナ10の概略構成を示す構成図。 他のハンドスキャナ10の概略構成を示す構成図。
符号の説明
10 ハンドスキャナ、12 読取面、14 側面、16 ガラス領域、20a,20b 一対のローラ、30 センサユニット、32 露光ランプ、34 カラーCCDセンサ、40 ズレ検出機構、41 ガイド部材、42a,42b 一対の移動部材、43a,43b 支持部材、44a,44b 操作レバー、45a,45b ピニオンギヤ、46a 補助ローラ、47a,47b スライド溝、48a ラックギヤ、49a 操作溝、50a,50b 回転数センサ、51a,51b 駆動モータ、60 操作ボタン、62 スキャンスタートボタン、64 スキャンストップボタン、70 コントローラ、72 CPU、74 ROM、76 RAM、141a,141b ガイド部材、142 回転移動部材、147 スライド溝、242a,242b 光センサ集合体。

Claims (7)

  1. 読取媒体の所定の縁に平行な正規読取方向に沿って手で走査しながら読取媒体の画像を画像データとして読み取るハンドスキャナであって、
    手で走査するときのスキャナ進行方向と交差する線上に各々配置され個別の回転数で回転可能な一対のローラと、
    現在のスキャナ進行方向と前記正規読取方向とのズレを検出する検出手段と、
    前記検出手段によって現在のスキャナ進行方向と前記正規読み取り方向とのズレが検出されたときには該ズレをキャンセルするよう前記一対のローラの回転数を制御するローラ制御手段と、
    を備えたハンドスキャナ。
  2. 請求項1に記載のハンドスキャナであって、
    現在のスキャナ進行方向に平行に配置され手で走査するときのスキャナ進行方向が前記正規読取方向になるよう誘導するガイド部材、
    を備え、
    前記検出手段は、前記ガイド部材に対する前記読取媒体の姿勢が変化したことを検出する、
    ハンドスキャナ。
  3. 請求項2に記載のハンドスキャナであって、
    前記ガイド部材を前記所定の縁に接触させたときに前記読取媒体のうち該所定の縁に対向する縁に接触可能な位置に配置され手で走査するときのスキャナ進行方向と交差する方向に沿ってスライド可能な一対の移動部材、
    を備え、
    前記検出手段は、前記一対の移動部材の各々が移動した距離に基づいて前記ガイド部材に対する前記読取媒体の姿勢が変化したことを検出する、
    ハンドスキャナ。
  4. 請求項2に記載のハンドスキャナであって、
    前記ガイド部材を前記所定の縁に接触させたときに前記読取媒体のうち該所定の縁に対向する縁に接触可能な位置に配置され手で走査するときのスキャナ進行方向と交差する方向に沿ってスライド可能であるとともに画像を読み取る読取面に対して垂直な軸の周りに回転可能な回転移動部材、
    を備え、
    前記検出手段は、前記傾斜移動部材が移動した距離と回転した角度とに基づいて前記ガイド部材に対する前記読取媒体の姿勢が変化したことを検出する、
    ハンドスキャナ。
  5. 前記検出手段は、前記ガイド部材を前記所定の縁に接触させたときに前記読取媒体のうち該所定の縁とは反対側の縁の位置を検出する一対の光センサである、
    請求項2に記載のハンドスキャナ。
  6. 手で走査するときのスキャナ進行方向と交差する線上に各々配置され個別の回転数で回転可能な一対のローラを備え、読取媒体の所定の縁に平行な正規読取方向に沿って手で走査しながら読取媒体の画像を画像データとして読み取るハンドスキャナを、コンピュータ・ソフトウェアによって制御する方法であって、
    (a)現在のスキャナ進行方向と前記正規読取方向とのズレを検出するステップと、
    (b)前記ステップ(a)で現在のスキャナ進行方向と前記正規読み取り方向とのズレが検出されたときには該ズレをキャンセルするよう前記一対のローラの回転数を制御するステップと、
    を含むハンドスキャナの制御方法。
  7. 請求項6に記載のハンドスキャナの制御方法の各ステップを1又は複数のコンピュータに実行させるためのハンドスキャナの制御プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101910143B (zh) * 2008-01-18 2013-08-21 卫材R&D管理有限公司 稠合的氨基二氢噻嗪衍生物
JP7177773B2 (ja) 2016-12-15 2022-11-24 アムジエン・インコーポレーテツド β-セクレターゼ阻害剤としてのオキサジン誘導体および使用方法

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