JP2008131021A - 半導体集積回路装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ハイ側のpチャネルMOSFETとGND側のnチャネルMOSFETとの間に、寄生電流制限用pチャネルMOSFETと寄生npnトランジスタのコレクタ層を設け、寄生電流制限用pチャネルMOSFETのソースを高電圧電源に接続し、ゲートをGNDに接続し、この寄生電流制限用pチャネルMOSFETのドレインと寄生npnトランジスタのコレクタ層を接続することにより、大きなサージ電流が寄生npnトランジスタに流れても、寄生電流を抑制して、半導体集積回路装置のサージ電流に対する破壊耐量を向上させることができる。
【選択図】 図1
Description
p半導体基板51の表面層にn−層52とp−層53を接するように形成し、n−層52の表面層にp+ドレイン層54とp+ソース層55を離して形成し、このp+ソース層55と接するn+コンタクト層56を形成し、p+ドレイン層54とp+ソース層55に挟まれたn−層52上にゲート絶縁膜57を介してゲート電極58を形成し、p+ドレイン層54上にドレイン電極59を形成し、p+ソース層55上とn+コンタクト層56上にソース電極60を形成してハイサイド側(高電圧電源の高電位側で以下、ハイ側と略す)のpチャネルMOSFET300を形成する。
GND側のnチャネルMOSFET400のn+ドレイン層61とp−層53とp+層63とハイ側のpチャネルMOSFET300のn+コンタクト層56とn−層52で寄生npnトランジスタ71を構成する。n+ドレイン層61がエミッタ、n+コンタクト層56とn−層52がコレクタ、p−層53とp+層63がベースとなる。尚、VDDは高電圧電源の高電位であり、GNDはグランド電位である。
図5において、出力端子83がGND電位以下に引っ張られる動作モードがある。これを図では電池のマイナス側が接続されたように便宜的に示す。
これは、例えば、プラズマディスプレイでは、多数のセル容量(放電管のようなもの)が並列に配置され、各セル容量は多数ある図5の出力端子83にそれぞれ接続している。各出力端子83は、隣接する出力端子83と電極間容量(浮遊容量)を介して結合している。何らかの要因でセル容量が異常放電を起こすと、前記のセル容量と電極間容量により、出力端子83がGND電位以下に引っ張られることがある。
しかし、ハイ側のpチャネルMOSFET300のn+コンタクト層56とn−層52およびGND側のnチャネルMOSFET400のp+コンタクト層63とp−層53とn+ドレイン層61で寄生のnpnトランジスタ71が構成されており、寄生ダイオード500の順方向電流(電流74)はこの寄生npnトランジスタ71のベース電流72となり、このベース電流72のhFE倍のコレクタ電流73が高電圧電源端子81から寄生npnトランジスタ71に流れ込むことになる。
この発明の目的は、前記の課題を解決して、寄生npnトランジスタの破壊を防止して、サージ電流に対して高破壊耐量の半導体集積回路装置を提供することにある。
前記横型pチャネルMOSFETのソース電極と高電圧電源端子とを接続し、前記横型pチャネルMOSFETのドレイン電極と前記横型nチャネルMOSFETのドレイン電極とを接続し、該接続点と出力端子とを接続し、前記横型nチャネルMOSFETのソース電極とグランド端子とを接続し、前記高電圧電源端子と前記寄生npnトランジスタの前記コレクタ電極との間に電流制限手段を接続する構成とする。
前記横型pチャネルMOSFETのソース電極と高電圧電源端子とを接続し、前記横型pチャネルMOSFETのドレイン電極と前記横型nチャネルMOSFETのドレイン電極とを接続し、該接続点と出力端子とを接続し、前記横型nチャネルMOSFETのソース電極とグランドとを接続し、前記寄生電流制限用pチャネルMOSFETのソース電極と前記高電圧電源の高電位側とを接続し、前記寄生電流制限用pチャネルMOSFETのゲート電極と前記グランドとを接続し、前記寄生電流制限用pチャネルMOSFETのドレイン電極と前記寄生npnトランジスタの前記コレクタ電極とを接続する構成とする。
また、半導体層の表面層に隣接して形成されるn型半導体層およびp型半導体層と、前記n型半導体層に形成される横型pチャネルMOSFETと、前記p型半導体層に形成される横型nチャネルMOSFETと、前記p型半導体層側の前記n型半導体層上に絶縁膜を介して形成される抵抗と、前記n型半導体層側の前記p型半導体層に形成されるn型コレクタ層と、該n型コレクタ層上に形成されるコレクタ電極とを有し、前記横型nチャネルMOSFETのドレイン層がエミッタとなり、前記p型半導体層がベースとなり、前記n型コレクタ層がコレクタとなる寄生npnトランジスタを有する半導体集積回路装置であって、
前記横型pチャネルMOSFETのソース電極と高電圧電源端子とを接続し、前記横型pチャネルMOSFETのドレイン電極と前記横型nチャネルMOSFETのドレイン電極とを接続し、該接続点と出力端子とを接続し、前記横型nチャネルMOSFETのソース電極とグランド端子とを接続し、前記抵抗の一端と前記高電圧電源端子とを接続し、前記抵抗の他端と前記寄生npnトランジスタの前記コレクタ電極とを接続する構成とする。
また、前記抵抗体がポリシリコン層であるとよい。
p半導体基板1の表面層にn−層2とp−層3を接するように形成し、n−層2の表面層にp+ドレイン層4とp+ソース層5を離して形成し、このp+ソース層5と接するn+コンタクト層6を形成し、p+ドレイン層4とp+ソース層5に挟まれたn−層2上にゲート絶縁膜7を介してゲート電極8を形成し、p+ドレイン層4上にドレイン電極9を形成し、p+ソース層5上とn+コンタクト層6上にソース電極10を形成してハイ側の横型のpチャネルMOSFET100を形成する。
ハイ側のpチャネルMOSFET100とGND側のnチャネルMOSFET200に挟まれたn−層2の表面層にp+ドレイン層18とp+ソース層19を離して形成し、このp+ソース層19と接するn+コンタクト層20を形成し、p+ドレイン層18とp+ソース層19に挟まれたn−層2上にゲート絶縁膜21を介してゲート電極22を形成し、p+ドレイン層18上にドレイン電極22を形成し、p+ソース層19上とn+コンタクト層20上にソース電極24を形成して横型の寄生電流制限用pチャネルMOSFET32を形成する。
ハイ側のpチャネルMOSFET100のソース電極10と高電圧電源端子41を接続し、ドレイン電極9とGND側のnチャネルMOSFET200のドレイン電極16を接続し、ソース電極17をGND端子42に接続し、寄生電流制限用のpチャネルMOSFET32のソース電極24と高電圧電源端子41を接続し、ドレイン電極23と寄生npnトランジスタ31のコレクタ電極26を接続する。
前記したように、各出力端子43は、隣接する出力端子43と電極間容量(浮遊容量)を介して結合しており、何らかの要因でセル容量が異常放電を起こすと、前記のセル容量と電極間容量により、出力端子83がGND電位以下に引っ張られることがある。
尚、寄生トランジスタ200の各部位は、n+ドレイン層11がエミッタ、n+コレクタ層25がコレクタ、p−層3とp+層13がベースである。
図2は、寄生電流が制限されるメカニズムを説明した図であり、同図(a)は等価回路図、同図(b)は寄生npnトランジスタと寄生電流制限用pチャネルMOSFETの出力特性図である。横軸は高電圧電源端子41とGND端子42の間の電圧であり、右方向の矢印は寄生npnトランジスタ31の場合であり、左方向の矢印は寄生電流制限用pチャネルMOSFET32の場合である。いずれも矢印方向に電圧が高くなる。
尚、前記の実施例1〜3で示した寄生電流制限用MOSFET200および抵抗39はこれに限るものではなく寄生電流制限手段であればよい。
2 n−層
3 p−層
4、18 p+ドレイン層
5、19 p+ソース層
6、20 p+コンタクト層
7、14、21 ゲート絶縁膜
8、15、22 ゲート電極
9、16、23 ドレイン電極
10、17、24 ソース電極
11 n+ドレイン層
12 n+ソース層
13 n+コンタクト層
25 n+コレクタ層
26 コレクタ電極
31 寄生npnトランジスタ
32 寄生電流制限用pチャネルMOSFET
33 ベース電流
34 ドレイン電流
41 高電圧電源端子
42 GND端子
43 出力端子
45 電流
100 pチャネルMOSFET(ハイ側)
200 nチャネルMOSFET(GND側)
600 寄生ダイオード
HVD 高電圧電源の高電位側
GND グランド電位
Claims (6)
- 半導体層の表面層に隣接して形成されるn型半導体層およびp型半導体層と、前記n型半導体層に形成される横型pチャネルMOSFETと、前記p型半導体層に形成される横型nチャネルMOSFETと、前記n型半導体層側の前記p型半導体層に形成されるn型コレクタ層と、該n型コレクタ層上に形成されるコレクタ電極とを有し、前記横型nチャネルMOSFETのドレイン層がエミッタとなり、前記p型半導体層がベースとなり、前記n型コレクタ層がコレクタとなる寄生npnトランジスタを有する半導体集積回路装置であって、
前記横型pチャネルMOSFETのソース電極と高電圧電源端子とを接続し、前記横型pチャネルMOSFETのドレイン電極と前記横型nチャネルMOSFETのドレイン電極とを接続し、該接続点と出力端子とを接続し、前記横型nチャネルMOSFETのソース電極とグランド端子とを接続し、前記高電圧電源端子と前記寄生npnトランジスタの前記コレクタ電極との間に寄生電流制限手段を接続することを特徴とする半導体集積回路装置。 - 半導体層の表面層に隣接して形成されるn型半導体層およびp型半導体層と、前記n型半導体層に形成される横型pチャネルMOSFETと、前記p型半導体層に形成される横型nチャネルMOSFETと、前記p型半導体層側の前記n型半導体層に前記横型pチャネルMOSFETに隣接して形成される寄生電流制限用pチャネル型MOSFETと、前記n型半導体層側の前記p型半導体層に形成されるn型コレクタ層と、該n型コレクタ層上に形成されるコレクタ電極とを有し、前記横型nチャネルMOSFETのドレイン層がエミッタとなり、前記p型半導体層がベースとなり、前記n型コレクタ層がコレクタとなる寄生npnトランジスタを有する半導体集積回路装置であって、
前記横型pチャネルMOSFETのソース電極と高電圧電源端子とを接続し、前記横型pチャネルMOSFETのドレイン電極と前記横型nチャネルMOSFETのドレイン電極とを接続し、該接続点と出力端子とを接続し、前記横型nチャネルMOSFETのソース電極とグランドとを接続し、前記寄生電流制限用pチャネルMOSFETのソース電極と前記高電圧電源の高電位側とを接続し、前記寄生電流制限用pチャネルMOSFETのゲート電極と前記グランドとを接続し、前記寄生電流制限用pチャネルMOSFETのドレイン電極と前記寄生npnトランジスタの前記コレクタ電極とを接続することを特徴とする半導体集積回路装置。 - 前記n型コレクタ層が、前記p型半導体層の表面層もしくは前記n型半導層の深さと同じ深さに形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体集積回路装置。
- 半導体層の表面層に隣接して形成されるn型半導体層およびp型半導体層と、前記n型半導体層に形成される横型pチャネルMOSFETと、前記p型半導体層に形成される横型nチャネルMOSFETと、前記p型半導体層側の前記n型半導体層上に絶縁膜を介して形成される抵抗と、前記n型半導体層側の前記p型半導体層に形成されるn型コレクタ層と、該n型コレクタ層上に形成されるコレクタ電極とを有し、前記横型nチャネルMOSFETのドレイン層がエミッタとなり、前記p型半導体層がベースとなり、前記n型コレクタ層がコレクタとなる寄生npnトランジスタを有する半導体集積回路装置であって、
前記横型pチャネルMOSFETのソース電極と高電圧電源端子とを接続し、前記横型pチャネルMOSFETのドレイン電極と前記横型nチャネルMOSFETのドレイン電極とを接続し、該接続点と出力端子とを接続し、前記横型nチャネルMOSFETのソース電極とグランド端子とを接続し、前記抵抗の一端と前記高電圧電源端子とを接続し、前記抵抗の他端と前記寄生npnトランジスタの前記コレクタ電極とを接続することを特徴とする半導体集積回路装置。 - 前記抵抗を集積回路を形成するときの抵抗体で形成することを特徴とする請求項4に記載の半導体集積回路装置。
- 前記抵抗体がポリシリコン層であることを特徴とする請求項5に記載の半導体集積回路装置。
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2006
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