JP2008125208A - 緊線方法及びそれに用いるカマレス金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】4導体用の耐張装置に係り、緊線作業時における耐張クランプに取り付けられたカマレス金具と、バーニア金具に取り付けられた平行クレビスと、の連結作業を円滑に行うことが可能な緊線方法及びそれに用いるカマレス金具を提供すること。
【解決手段】カマレス金具10には、送電線側の金車78と連結するための緊線工具84を、緊線方向と略90度の角度を為して水平面内に突出して取り付け、バーニア金具12は、平行クレビス66が取り付けられるライン側先端部を略90度捻って直角クレビスを不要に構成し、鉄塔側の金車80、81を、ライン側2連ヨークにではなく、上線側二連ヨーク58又は下線側2連ヨーク70の、2台のバーニア金具12、13の内側に取り付けるようにした。金車78〜81と連結金具類が接触する場合には、アタッチメントを用いて鉄塔側の金車80、81を上線側2連ヨーク58又は下線側2連ヨーク70の外側に取り付ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、耐張装置及びその緊線方法に関し、特に上線2条、下線2条の合計4導体用の耐張装置を、金車を用いたカマレス工法により緊線する緊線方法及びそれに用いるカマレス金具に関する。
従来の2連耐張装置(4導体用)の緊線方法について、図を参照しながら説明する。図5は、緊線作業状況を説明する平面図であり、図6は、その側面図である。まず、緊線作業を開始する直前の状態について説明する。
鉄塔には、耐張装置取付金具により碍子連が接続され、碍子連にはライン側2連ヨーク50が連接されている。なお、図5、6では、鉄塔、耐張装置取付金具及び碍子連は示していない。
ライン側2連ヨーク50には、直角クレビス52により垂直2連ヨーク54が取り付けられ、垂直2連ヨーク54の上部には、直角クレビス56を介して上線側2連ヨーク58が取り付けられ、下部には、直角クレビス68を介して下線側2連ヨーク70が取り付けられている。
上線側2連ヨーク58と、下線側2連ヨーク70は同形状の金属平板であり、図6の側面図から解るように、上下に所定の距離を置いて配置される。上線側2連ヨーク58には、直角クレビス56が取り付けられている縁と対向する縁に、所定の距離を置いて、直角クレビスリンク60、61を介してバーニア金具62、63が取り付けられている。バーニア金具62、63のライン側先端部には、直角クレビスリンク64、65が接続され、直角クレビスリンク64、65には平行クレビス66、67が接続されている。
下線側2連ヨーク70には、上線側2連ヨーク58と同様に、直角クレビス68が取り付けられている縁と対向する縁に、所定の距離を置いて、直角クレビスリンクを介してバーニア金具が2台取り付けられている。更に、バーニア金具の先端部には、順に直角クレビスリンク、平行クレビスが接続されている。図5、6では、下線側2連ヨーク70に取り付けられる、バーニア金具、平行クレビス等は省略している。
緊線すべき送電線72、73の先端部には、耐張クランプ74、75が設けられ、その下面には緊線作業終了時にジャンパソケット(図示していない)が形成される。また、耐張クランプ74、75の先端部には、カマレス金具76、77が取り付けられる。
送電線は4条あり、上線の2条は、上線側2連ヨーク58に取り付けられたバーニア金具62、63と接続される。接続は、カマレス金具76、77と、バーニア金具62、63の先端部に取り付けられた平行クレビス66、67とをボルトで固定することにより行われる。下線の2条は、同様に、下線側2連ヨーク70のバーニア金具に接続される。なお、送電線の延線方向と直交する断面で、4条の送電線を見た場合に、4条の送電線で形成される図形は略正方形であって、その略正方形の四隅にそれぞれの送電線が位置するように、送電線間隔、2連ヨークの寸法等が決定されている。
ここで、緊線作業とは、送電線72、73を、その先端部に取り付けられたカマレス金具76、77を用いて鉄塔側に引き寄せて、カマレス金具76、77とバーニア金具62、63の先端部に取り付けられた平行クレビス66、67とを接続する作業を指している。緊線作業は、上線の2条と下線の2条とで、別々に行われる。
以下、緊線作業の詳細について説明する。但し、4導体の内、上線の1条について説明するが、他の導体に関しても同様である。緊線作業は、金車を用いて行われる。2台の金車、すなわち送電線側の金車と、鉄塔側の金車が必要である。鉄塔側の金車80は、ライン用2連ヨーク50の金車取付穴92に取り付けられる。この取り付けは、平行クレビス86を用いて行われる。或いはUクレビスを用いても良い。
送電線72の先端部に取り付けられたカマレス金具76には、緊線作業時に緊線工具84が取り付けられる。緊線工具84の取り付け方向は、図6より解るように、送電線72の垂直下方に突出した形で取り付けられる。この緊線工具84に、送電線側の金車78が、直角クレビス88を用いて取り付けられる。或いはUクレビスを用いても良い。そうして、2台の金車78、80を繋いでいる緊線ワイヤ82を、ウインチ等で巻き取って行くと、カマレス金具76はライン用2連ヨーク50に近づいて行くこととなる。
カマレス金具76と平行クレビス66が接続可能になった時点で、緊線ワイヤ82の巻き取りを止めて、カマレス金具76と平行クレビス66との接続を、ボルトとナットにより行う。但し、接続する際には、バーニア金具62、上線側2連ヨーク58等は重力により下方に垂れ下がっているので、ロープ等によって、これらの連結金具を引き起こす作業が必要である。
カマレス金具76と平行クレビス66との接続が完了した後、緊線ワイヤ82を緩めて、送電線の張力を耐張装置側に移し、その後に緊線工具84をカマレス金具76から取り外す。上線の他の1条についても同様の作業が行われるが、通常、2条の緊線作業は同時に行なわれる。
上線の2条の緊線作業が終了したら、同様に下線の2条の緊線作業を行う。但し、鉄塔側の金車80、81はライン側2連ヨーク50の金車取付穴92、93から取り外す必要はない。送電線側の金車78、79を、それぞれ下線の2条のカマレス金具と接続された緊線工具に取り付けて、作業を行えば良い。上線の2条、下線の2条の緊線作業が終了したら、パイプジャンパ装置の取り付けに移ることとなる。
なお、金車を用いて緊線作業を行う方法が、特許文献1〜3に示されている。但し、耐張装置は2導体用に関するものである。
特許文献1は、ジャンパ線受片を外してカマレス工法が採用でき、しかも、そのジャンパ線受片を取り付けたときに、ジャンパ線の先端部方向が、平面から見て、導体の軸心方向から離れるように位置する垂直2導体用に好適な耐張装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、鉄塔に取り付けられた碍子装置に設けられた連結金具類と両くさび型クランプ本体との間に設けられ、その連結金具への取付穴の軸心方向とその両くさび型クランプ本体への取付穴の軸心方向との為す角度が0度を超え90度未満の所定の角度を有する角度クレビス金具を有している。
特許文献2は、緊線作業を容易に行うことができる緊線方法を提供するのが目的である。その目的のために、両くさび型クランプ本体の長手方向と直交する方向の両側に一端部を連結した一対の取付片を有する耐張装置を緊線するに際し、その一対の取付片の他端部を、その一対の取付片が緊線されたときの長手方向の軸心から外れた方向で牽引して、その一対の取付片を連結金具類を介してヨーク片に取り付けることを特徴としている。
特許文献3は、緊線時におけるライン側ヨークと直角クレビスとのこじれ現象や線条の張力を耐張装置側に移す際に発生する索条とバーニア金具等の連結金具類の干渉をなくして、連結作業を円滑に行う方法を提供することを目的としている。その目的のために、ライン側の金具類に、それら金具類の各連結点を結んだ連結軸線から上方側に突出するオフセット連結部を有するオフセット工具を取り付け、緊線用工具とオフセット工具のオフセット連結部との間に金車装置を介装して緊線を行っている。
特許第3229095号公報 特開2002−51417号公報 特許第2777185号公報
図5、6に示す方法には、以下に示す問題点がある。
(1)カマレス金具と平行クレビスとを連結する際に、送電線側の金車と平行クレビスが競り合い、連結作業が難しい。
(2)緊線作業時、上線側2連ヨーク又は下線側2連ヨークに荷重がかからず、2連ヨーク、バーニア金具等の連結金具類が重力により落ち込み、連結する際に、それらの連結金具類を水平に引き起こす必要がある。
(3)連結金具と、ライン側2連ヨークに固定した鉄塔側の金車との間に、上下方向の隔たり(オフセット)があるため、連結作業が手間取る。
上記特許文献1〜3は、緊線作業に金車を用いているが、耐張装置は2導体用であり、本発明で対象にしている4導体用とは使用する部品及び構成が異なり、解決すべき課題は同一ではない。例えば、2導体用の場合には、水平の2連ヨークは1台で済み、これに金車を連結するので、緊線作業時には負荷がかかり、重量により下方に連結金具類が垂れ下がる問題は発生しない。
従って、特許文献1〜3に開示されている技術は、本発明の課題の解決には適用できないものである。なお、特許文献2に開示されている、一対の取付片の他端部を、その一対の取付片が緊線されたときの長手方向の軸心から外れた方向で牽引する技術は、外れた方向が送電線の垂直下方ではなく垂直上方であるという違いはあるが、背景技術で示した技術内容に含まれるものであり、加えて複雑な金車取付金具を必要とするものである。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、4導体用の耐張装置に係り、緊線作業時における耐張クランプに取り付けられたカマレス金具と、バーニア金具に取り付けられた平行クレビスと、の連結作業を円滑に行うことが可能な緊線方法及びそれに用いるカマレス金具を提供することにある。
本発明の請求項1に記載の耐張装置の緊線方法は、緊線すべき送電線の耐張クランプの先端部に取り付けられたカマレス金具と、碍子連に取り付けられた連結金具類のライン側先端部に位置するバーニア金具に接続された平行クレビスと、を連結する耐張装置の緊線方法において、前記カマレス金具には、送電線側の金車と連結するための緊線工具が、緊線方向と略90度の角度を為して水平面内に突設されており、該緊線工具と連結された送電線側の金車と、前記連結金具類に連結された鉄塔側の金車と、によって緊線作業を行うことを特徴とする。
上記の方法を採用することで、カマレス金具と平行クレビスとの連結は、水平面内で横方向から行うことができるので、送電線側の金車と平行クレビスとの競り合いが発生せず、また、緊線ワイヤとバーニア金具などの連結金具と擦れることがない。従って、連結作業を円滑に行うことが可能である。
請求項2に記載のように、前記鉄塔側の金車は、前記碍子連に連設するライン側2連ヨークに接続された垂直2連ヨークの、上部又は下部に接続された上線側2連ヨーク又は下線側2連ヨークの、2台のバーニア金具の内側に連結され、該鉄塔側の金車と前記送電線側の金車とによって緊線作業を行うので、緊線作業時にオフセットの問題はなく、かつ上線側2連ヨーク又は下線側2連ヨークに荷重がかかるため連結金具類が落ち込まず、連結作業をより円滑に行うことが可能となる。また、ライン側2連ヨークには、鉄塔側の金車を取り付けないので、金車取付穴のスペースを削減でき、ライン側2連ヨークの小型・軽量化が図られる。
請求項3に記載のように、前記鉄塔側の金車は、前記碍子連に連接するライン側2連ヨークに接続された垂直2連ヨークの、上部又は下部に接続された上線側2連ヨーク又は下線側2連ヨークの、2台のバーニア金具の外側に、アタッチメントを介して連結され、該鉄塔側の金車と前記送電線側の金車とによって緊線作業を行うので、金車と連結金具類、特にバーニア金具とが接触することなく、連結作業を円滑に行うことが可能である。なお、アタッチメントを再利用することで、資源代を低減することが可能である。
請求項4に記載のように、前記バーニア金具は、前記平行クレビスと連結するライン側端部が、略90度捻られているので、バーニア金具と平行クレビスとの接続に直角クレビスが不要となり、コストを低減すること及び金具組の手間を省くことが可能となる。また、連結時に平行クレビスの重力による落ち込みをなくすることができるので、連結作業を円滑に行うことが可能である。
本発明の請求項5に記載のカマレス金具は、緊線すべき送電線の耐張クランプの先端部に取り付けられるカマレス金具において、緊線工具が、緊線方向と略90度の角度を為して水平面内に突設できるように、前記緊線工具の取付部が設けられていることを特徴とする。
係る構成を採用することにより、カマレス金具と平行クレビスとの連結は、水平面内で横方向から行うことができるので、送電線側の金車と平行クレビスとの競り合いが発生せず、また、緊線ワイヤとバーニア金具などの連結金具と擦れることがない。従って、連結作業を円滑に行うことが可能である。
本発明によれば、カマレス金具は、送電線側の金車と連結するための緊線工具が、緊線方向と略90度の角度を為して水平面内に突設できるようにしたので、カマレス金具と平行クレビスの連結は、水平面内で横方向から行うことができ、送電線側の金車と平行クレビスとの競り合いが発生せず、連結作業をより円滑に行うことが可能である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の耐張装置の緊線方法の第一の実施の形態に係る平面図である。基本的な構成は、図5、6に示した従来技術に係るものと同じであり、同じ部品には同じ符号を付し説明を省略している。以下、異なる点について詳述する。
まず、緊線すべき送電線72の耐張クランプ74へ取り付けられるカマレス金具が異なっている。図2は、本願発明に係るカマレス金具10の平面図(a)と側面図(b)を示す。従来のカマレス金具と異なる点は、送電線側の金車78と連結するための緊線工具84が、緊線方向と略90度の角度を為して水平面内に突設できるように、プロテクタ取付部20と緊線工具取付部22が、従来のものに比べて90度回転して設けられている。なお、耐張クランプ74と接続されるクレビス形取付部24やアイ形取付部26は、従来と同様である。
次に、バーニア金具が異なっている。図3は、バーニア金具12の平面図(a)と側面図(b)を示す。本発明に係るバーニア金具12は、平行クレビス66が取り付けられる平行クレビス取付部28が、従来のものに比べて90度回転して設けられている。これにより、従来は必要であった垂直クレビス64が省略できることとなる。
そして、鉄塔側の金車80、81の取り付け位置が異なっている。本発明の第一の実施の形態では、ライン側2連ヨーク18にではなく、上線側2連ヨーク58に取り付けられる。但し、下線の2条を緊線する場合には、下線側2連ヨーク70に取り付けられる。上線側2連ヨーク58には、バーニア金具12、13が直角クレビス60、61により取り付けられている。鉄塔側の金車80、81は、この2台のバーニア金具12、13の間に取り付けられる。鉄塔側の金車80、81の上線用2連ヨーク58への取り付けは、直角クレビス14、15により行われる。或いはUクレビスを用いても良い。
鉄塔側の金車80、81は、前述のように、上線側2連ヨーク58に取り付けられるので、ライン側2連ヨーク18には、鉄塔側の金車80、81を取り付ける金車取付穴は不必要となる。従って、本発明に係るライン側2連ヨーク18は、横幅が従来のライン側2連ヨークに比べて少なくて済み、小型・軽量化が達せられることとなる。
なお、カマレス金具10に取り付けられる緊線工具84、85は、前述のように緊線方向と略90度の角度を為して水平面内に突設されているが、その突設方向は、図1に示すように、緊線して行ったときに、送電線側の金車78、79が作業の妨げとならない方向、すなわち耐張装置の内側方向に向けて取り付けられる。
以下、緊線作業について説明する。但し、背景技術で行ったと同様に、4導体の内、上線の1条について説明するが、他の導体に関しても同様である。2台の金車78、80を繋いでいる緊線ワイヤ82をウインチ等で巻き取って行くと、カマレス金具10は上線側2連ヨーク58に近づいて行くこととなる。
カマレス金具10と平行クレビス66が接続可能になった時点で、緊線ワイヤ82の巻き取りを止めて、カマレス金具10と平行クレビス66との接続を、ボルトとナットにより行う。カマレス金具10と平行クレビス66との接続が完了した後、緊線ワイヤ82を緩めて、送電線の張力を耐張装置側に移し、その後に緊線工具84をカマレス金具76から取り外す。第一の実施の形態による緊線方法によれば、以下に示すような効果がもたらされる。
(1)緊線により上線側2連ヨーク58には荷重がかかり、バーニア金具12等は下方に垂れ下がるものの、従来のような連結金具類を引き起こす作業に苦慮することはなくなった。
(2)相互に接続する部品、すなわちカマレス金具10と平行クレビス66との間にはオフセットが生じないので、接続は極めて容易となる。
(3)送電線側の金車78と平行クレビス66は、従来のように競り合うことがないので、接続作業が一層容易となる。
(4)バーニア金具12のライン側先端部を改良して平行クレビス取付部28を形成したことにより、前述したように直角クレビス64は不要となる他に、平行クレビス66の上下方向の振れを防止しているので、部品代を低減することができると共に、接続作業を容易にする。
図4は、本発明の第二の実施の形態に係る平面図である。基本的な構成は、第一の実施の形態と同様であるが、鉄塔側の金車の取り付け位置のみが異なっている。
鉄塔側の金車80、81は、アタッチメント94、95により、上線側2連ヨーク58の横方向外側に突出して取り付けられており、これによって鉄塔側の金車80、81は、バーニア金具12、13の外側に位置するようになる。それに対応して、カマレス金具10に取り付けられる緊線工具84、85は、耐張装置の外側方向に向けて取り付けられる。
第二の実施の形態においても、第一の実施の形態で示した(1)〜(4)の効果と同様の効果がもたらされる。第一の実施の形態と第二の実施の形態との使い分けは、次の様である。第一の実施の形態において、送電線相互間の間隔が狭い場合には、送電線側の金車78、79同士が、又は鉄塔側の金車80、81同士が接触する場合が生じ得る。同様に、金車78、80とバーニア金具12及び金車79、81とバーニア金具13が接触する場合が生じ得る。更に、バーニア金具12、13等の連結金具が短い場合には、送電線側の金車78、79と鉄塔側の金車80、81が取り込み代不足となって互いに接触することがある。
このような場合には、第二の実施の形態で示したように、鉄塔側の金車80、81を上線側2連ヨーク58にアタッチメント94、95を用いて、バーニア金具12、13の外側に取り付けることで、上述の問題点を解消することができる。なお、アタッチメント94、95は、一つの鉄塔の複数カ所で緊線作業を行う必要がある場合に、使い回すことが可能である。
本発明の耐張装置の緊線方法の第一の実施の形態に係る平面図である。 図1の第一の実施の形態に係り、カマレス金具の平面図(a)と側面図(b)である。 図1の第一の実施の形態に係り、バーニア金具の平面図(a)と側面図(b)である。 本発明の耐張装置の緊線方法の第二の実施の形態に係る平面図である。 従来の耐張装置の緊線方法を説明する平面図である。 従来の耐張装置の緊線方法を説明する側面図である。
符号の説明
10、11、76、77 カマレス金具
12、13、62、63 バーニア金具
14、15、16、17、52、56、68、88 直角クレビス
18、50 ライン側2連ヨーク
20 プロテクタ取付部
22 緊線工具取付部
24 クレビス形取付部
26 アイ形取付部
28 平行クレビス取付部
30 ヨーク側取付部
54 垂直2連ヨーク
58 上線用2連ヨーク
60、61、64、65 直角クレビスリンク
66、67、86 平行クレビス
70 下線用2連ヨーク
72、73 送電線
74、75 耐張クランプ
78、79 送電線側の金車
80、81 鉄塔側の金車
82、83 緊線ワイヤ
84、85 緊線工具
92、93 金車取付穴
94、95 アタッチメント

Claims (5)

  1. 緊線すべき送電線の耐張クランプの先端部に取り付けられたカマレス金具と、碍子連に取り付けられた連結金具類のライン側先端部に位置するバーニア金具に接続された平行クレビスと、を連結する耐張装置の緊線方法において、
    前記カマレス金具には、送電線側の金車と連結するための緊線工具が、緊線方向と略90度の角度を為して水平面内に突設されており、該緊線工具と連結された送電線側の金車と、前記連結金具類に連結された鉄塔側の金車と、によって緊線作業を行うことを特徴とする耐張装置の緊線方法。
  2. 前記鉄塔側の金車は、前記碍子連に連設するライン側2連ヨークに接続された垂直2連ヨークの、上部又は下部に接続された上線側2連ヨーク又は下線側2連ヨークの、2台のバーニア金具の内側に連結され、該鉄塔側の金車と前記送電線側の金車とによって緊線作業を行うことを特徴とする請求項1に記載の耐張装置の緊線方法。
  3. 前記鉄塔側の金車は、前記碍子連に連接するライン側2連ヨークに接続された垂直2連ヨークの、上部又は下部に接続された上線側2連ヨーク又は下線側2連ヨークの、2台のバーニア金具の外側に、アタッチメントを介して連結され、該鉄塔側の金車と前記送電線側の金車とによって緊線作業を行うことを特徴とする請求項1に記載の耐張装置の緊線方法。
  4. 前記バーニア金具は、前記平行クレビスと連結するライン側端部が、略90度捻られていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の耐張装置の緊線方法。
  5. 緊線すべき送電線の耐張クランプの先端部に取り付けられるカマレス金具において、
    緊線工具が、緊線方向と略90度の角度を為して水平面内に突設できるように、前記緊線工具の取付部が設けられていることを特徴とするカマレス金具。
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