JP5671757B2 - 緊線工法、連結金具、および連結金具ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、延線された送電線を緊線する緊線工法、およびその緊線工法に用いる連結金具や連結金具を含む連結金具ユニットに関する。
先端を圧縮クランプに把持させた送電線を、鉄塔に取り付けられた金車を経由させて、鉄塔間に延線する作業が終了すると、その送電線を本留めする緊線作業が行われる。2導体、4導体、あるいは6導体の場合には、鉄塔に支持された碍子連に水平2連ヨークが接続している。この水平2連ヨークには、緊線された送電線の弛度を調整する弛度調整金具や、鉄塔側ミニ金車が取り付けられている。鉄塔側ミニ金車には、セミワイヤが巻き掛けられ、そのセミワイヤは送電線側ミニ金車にもう一度巻き掛けられている。以下、セミワイヤが巻き掛けられた鉄塔側ミニ金車および送電線側ミニ金車を併せたものを緊線用ミニ金車ユニットと称することがある。緊線作業が始まる際には、鉄塔に支持された碍子連から水平2連ヨークまでは垂れ下がった状態にあり、一方、延線を終えた送電線は、張架された状態にある。緊線作業では、圧縮クランプの先端に設けられた連結金具と、送電線側ミニ金車を緊線金具を介して接続し、緊線用ミニ金車ユニットに巻き掛けられているセミワイヤを引っ張る。こうすることで、送電線側ミニ金車と鉄塔側ミニ金車の距離が縮まり、鉄塔側ミニ金車が取り付けられた水平2連ヨークが持ち上げられ、その水平2連ヨークに取り付けられた弛度調整金具が、張架された送電線を把持する圧縮クランプの先端に設けられた連結金具に近づいてくる。弛度調整金具が、連結金具の傍まで近づくと、今度は、その連結金具と弛度調整金具を連結する。水平2連ヨークには、その両横部分それぞれに1つの弛度調整金具と1台の緊線用ミニ金車ユニットが取り付けられており、1本の送電線(1導体)に対して、1台の緊線用ミニ金車ユニットが用いられる。連結金具と弛度調整金具の連結作業では、張架された2本の送電線の間隔が大きいと、連結金具と弛度調整金具の連結作業が行いにくい。2本の送電線の間隔は、水平2連ヨークに2台の緊線用ミニ金車ユニットが取り付けられている場合には、その2台の緊線用ミニ金車ユニットの間隔によって決定される。ところで、水平2連ヨークの両横部分に1つずつ取り付けられた2つの弛度調整金具の間で、その水平2連ヨークに2台の緊線用ミニ金車ユニットを取り付けることが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。この特許文献1等に記載された技術によれば、2本の送電線の間隔が狭くなり、張架された2本の送電線に作業員が跨って作業できる点では、作業を容易にすることができる。
特開2008−125208号公報 特開2008−125209号公報
しかしながら、特許文献1等に記載された技術では、2本の送電線の間隔は狭くなるものの、連結金具と弛度調整金具の連結作業の際、先に緊線金具を介して接続された送電線側ミニ金車が邪魔して、結局、連結作業を行いにくい。
本発明は上記事情に鑑み、連結金具と弛度調整金具の連結作業を行いやすい緊線工法、およびその緊線工法に用いる連結金具や連結金具を含む連結金具ユニットを提供することを目的とする。
上記目的を解決する本発明の緊線工法は、緊線すべき送電線を把持する圧縮クランプの先端側と、鉄塔に支持された碍子連に接続した水平2連ヨークに取り付けられ緊線された送電線の弛度を調整する弛度調整金具とを連結し、延線された送電線を緊線する緊線工法において、
前記水平2連ヨークの両横部分に1つずつ取り付けられた2つの弛度調整金具の間で該水平2連ヨークに取り付けられた鉄塔側金車に巻き掛けられたワイヤがもう一度巻き掛けられた送電線側金車と、複数の構成金具が接続箇所で屈曲自在に延線方向に接続され前記圧縮クランプの先端に設けられた連結金具のうちの、水平方向に屈曲自在な所定の構成金具とを緊線金具を介して接続する第1工程と、
前記ワイヤを引っ張ることで、前記所定の構成金具を屈曲させつつ前記送電線側金車に前記緊線金具を介して接続した連結金具に前記水平2連ヨークに取付けられた前記弛度調整金具を近づける第2工程と、
前記弛度調整金具の先端を前記送電線側金車から遠ざけた状態で、該弛度調整金具と該連結金具のうちの先端に位置する構成金具とを連結する第3工程とを有することを特徴とする。
本発明の緊線工法によれば、上記緊線金具を介して上記送電線側金車と連結した上記所定の構成金具は、上記第2工程で上記ワイヤを引っ張ることにより、水平方向に屈曲自在な所定の構成金具が上記弛度調整金具の方を向くように屈曲する。そして、上記第3工程では、上記弛度調整金具の先端を前記送電線側金車から遠ざけた状態で、該弛度調整金具と上記弛度調整金具の方を向いた構成金具とを連結するため、上記送電線側ミニ金車が邪魔になることはなく、連結金具と弛度調整金具の連結作業を行いやすい。しかも、上記鉄塔側金車は、2つの弛度調整金具の間で上記水平2連ヨークに取り付けられているため、2本の送電線の間隔は狭くなり、この点からも、連結金具と弛度調整金具の連結作業を行いやすい。なお、ワイヤが巻き掛けられた鉄塔側金車および送電線側金車を有する緊線用金車ユニットを上記水平2連ヨークに2台取り付けて、1本の送電線に対して、1台の緊線用金車ユニットを用いるようにしてもよいし、1台の緊線用金車ユニットしか取り付けずに、2本の送電線でその1台の緊線用金車ユニットを共用してもよい。すなわち、1台の緊線用金車ユニットと、2本の送電線を1本ずつ把持する2つの上記圧縮クランプそれぞれの先端に設けられた連結金具のうちの上記所定の構成金具とを緊線金具を介して接続して、その1台の緊線用金車ユニットを共用してもよい。
上記目的を解決する本発明の連結金具は、本発明の緊線工法に用いる、複数の構成金具が接続箇所で屈曲自在に延線方向に接続され前記圧縮クランプの先端に設けられる連結金具である。
上記目的を解決する本発明の連結金具ユニットは、緊線すべき送電線を把持する圧縮クランプに取り付けられるクランプ取付金具と、
水平2連ヨークの両横部分に1つずつ取り付けられ緊線された送電線の弛度を調整する2つの弛度調整金具のうちの一方の弛度調整金具に連結される弛度調整金具側金具と、
前記クランプ取付金具と前記弛度調整金具側金具との間に配置され、隣り合う金具と接続箇所で屈曲自在に接続された中間金具とを有する連結金具、および、
前記中間金具と前記2つの弛度調整金具の間で前記水平2連ヨークに取り付けられた鉄塔側金車に巻き掛けられたワイヤがもう一度巻き掛けられた送電線側金車とを接続する緊線金具を有し、
前記緊線金具が、前記中間金具の内側に取付けられたものであることを特徴とする。
なお、中間金具の内側とは、2つの弛度調整金具に中間金具がそれぞれ取付けられる場合に、互いに対向する側をいう。
本発明の連結金具ユニットにおける中間金具は、本発明の緊線工法にいう所定の構成金具に相当し、弛度調整金具側金具は、本発明の緊線工法にいう先端に位置する構成金具に相当する。
本発明によれば、連結金具と弛度調整金具の連結作業を行いやすい緊線工法、およびその緊線工法に用いる連結金具や連結金具を含む連結金具ユニットを提供することができる。
送電線の延線作業を行っている一場面の様子を模式的に示す図である。 送電線の緊線作業を行っている一場面の様子を模式的に示す図である。 緊線用ミニ金車ユニットおよび弛度調整金具が取り付けられた水平2連ヨークが示されている。 従来の連結金具を上方から示す図である。 図2に示す連結金具を上方から示す図である。
以下、図面を参照して本発明の緊線工法の一実施形態について説明する。
ここでは、本実施形態の緊線工法を説明する前に、送電線の延線について説明する。
図1は、送電線の延線作業を行っている一場面の様子を模式的に示す図である。
まず、地上において、複数の鉄塔間の距離それぞれに応じた長さの複数の送電線が用意される。ここで用意される送電線の両端部分それぞれは、圧縮クランプによって把持されている。図1には、延線する送電線を巻回した電線ドラムDと、送電線が何回か巻き掛けられるドラムC1を有する送り出し用の延線車Cが示されている。また、図1には、1本の送電線Lの先端部分が、圧縮クランプ200によって把持されている様子が示されている。圧縮クランプ200の先端には連結金具(カマレス金具)100が接続されており、連結金具100の先端にはワイヤコネクタ300が連結されている。さらに、図1には、延線用金車Kが取り付けられた鉄塔アームTも示されている。
複数の鉄塔間には、図示省略した延線ワイヤが架け渡されており、この延線用ワイヤの後端は、不図示の最初の電線の先端側に設けられたワイヤコネクタに接続されている。一方、その最初の電線の後端側に設けられたワイヤコネクタと、図1に示す送電線Lの先端側に設けられたワイヤコネクタ300は、割ワイヤWを用いて接続されている。
延線時には、図示省略した延線ワイヤが、不図示の延線終了地点の鉄塔の下に設置された巻取ドラムによって巻き取られ、送電線Lの先端を把持する圧縮クランプ200や、その圧縮クランプ200の先端に接続された連結金具100が、延線車CのドラムC1や延線用金車Kを通過する。
ここで、圧縮クランプが長尺であればあるほど、その圧縮クランプには、延線車CのドラムC1や延線用金車Kを通過する際に、曲げやこじれ等の力が加わって、圧縮クランプは損傷を受けやすい。このため、長尺の圧縮クランプの場合には、その圧縮クランプを外側から保護するクランププロテクタが圧縮クランプに装着されるが、クランププロテクタは重く、取付や取外しといった作業が煩雑になる。
そこで、短尺の圧縮クランプを用いて、圧縮クランプに曲げやこじれ等の力が加わることを低減させ、クランププロテクタを省略することが行われている。図1には、短尺の圧縮クランプ200を用いた例を示しており、クランププロテクタは用いられていない。
また、連結金具にも、延線車CのドラムC1や延線用金車Kを通過する際に、曲げやこじれ等の力が加わるため、図1では、3つの直角クレビスリンク金具101〜103が接続箇所で屈曲自在に接続された連結金具100を用いている。
延線作業が終了すると、送電線Lは、鉄塔間に張架され、続いて、緊線作業が行われるる。
図2は、送電線の緊線作業を行っている一場面の様子を模式的に示す図である。
この図2に示す、延線用金車Kが取り付けられた鉄塔アームTには、2つの碍子連910が支持され、各碍子連910には、鉄塔側水平ヨーク920が連結され、その鉄塔側水平ヨーク920には、垂直ヨーク930を介して、複数の水平2連ヨーク940が接続されている。ここで、4導体の場合には水平2連ヨーク940が2つ接続され、6導体の場合には水平2連ヨーク940が3つ接続される。緊線作業が始まる際には、鉄塔に支持された碍子連910から水平2連ヨーク940までは垂れ下がった状態にある。水平2連ヨーク940には鉄塔側ミニ金車810が取り付けられている。すなわち、図2に示すように、鉄塔側ミニ金車810は、取付金具811を有し、この取付金具811によって水平2連ヨーク940に取り付けられている。また、水平2連ヨーク940には、この図2では不図示の弛度調整金具も取り付けられている。弛度調整金具は、緊線された送電線の弛度を調整する金具である。なお、2導体の場合には、垂直ヨーク930が省略され、鉄塔側に2つの碍子連910が接続され、反対側に鉄塔側ミニ金車810や弛度調整金具が取り付けられた1枚の水平2連ヨークが用いられる。
図2に示す鉄塔側ミニ金車810には、セミワイヤSWが巻き掛けられ、そのセミワイヤSWは送電線側ミニ金車820にもう一度巻き掛けられている。以下、セミワイヤSWが巻き掛けられた鉄塔側ミニ金車810および送電線側ミニ金車820を併せたものを緊線用ミニ金車ユニット800と称することがある。
詳細は後述するが、鉄塔間に張架された送電線Lの先端を把持する圧縮クランプ200の先端に設けられた連結金具(カマレス金具)100は、3つの直角クレビスリンク金具101〜103を屈曲自在に接続したものである。3つの直角クレビスリンク金具101〜103のうち、圧縮クランプ200とは反対側となる先端の直角クレビスリンク金具103には、ワイヤコネクタ300が取り付けられている。図2に示すワイヤコネクタ300には、割ワイヤWの一端が接続されており、この割ワイヤWは、延線用金車Kを経由して、他端は、不図示の送電線に設けられたワイヤコネクタに接続されている。
また、中央の直角クレビスリンク金具102には、緊線金具400が取り付けられ、図2に示す連結金具100は、この緊線金具400を介して送電線側ミニ金車820に接続している。すなわち、図2に示すように、送電線側ミニ金車820は取付金具821を有し、この取付金具821に緊線金具400が連結することで、連結金具100は送電線側ミニ金車820に接続している。送電線側ミニ金車820と中央の直角クレビスリンク金具102とを緊線金具400を介して接続する工程が、本発明にいう第1工程の一例に相当する。
送電線側ミニ金車820と中央の直角クレビスリンク金具102との接続が終了すると、緊線用ミニ金車ユニット800のセミワイヤSWを引っ張る。こうすることで、送電線側ミニ金車820と鉄塔側ミニ金車810の距離が縮まり、鉄塔側ミニ金車が取り付けられた水平2連ヨーク940が持ち上げられ、その水平2連ヨーク940に取り付けられたここでは不図示の弛度調整金具が、張架された送電線Lを把持する圧縮クランプ200の先端に設けられた連結金具100に近づいてくる(図2中の太い矢印参照)。セミワイヤSWを引っ張ることで、中央の直角クレビスリンク金具102を屈曲させつつ連結金具100に弛度調整金具を近づける工程が、本発明にいう第2工程の一例に相当する。
図3は、緊線用ミニ金車ユニットおよび弛度調整金具が取り付けられた水平2連ヨークが示されている。
図3に示す水平2連ヨーク940では、図の上側が鉄塔側になり、図の左右方向を横方向(幅方向)と称する。この水平2連ヨーク940の両横部分には、弛度調整金具700が1つずつ取り付けられている。また、図3に示す水平2連ヨーク940の、左側の弛度調整金具700と右側の弛度調整金具700の間には、緊線用ミニ金車ユニットを構成する鉄塔側ミニ金車810が取付金具811によって2つ取り付けられている。すなわち、水平2連ヨーク940の重心位置を内側とした場合、横方向(幅方向)外側に弛度調整金具700が取り付けられ、弛度調整金具700よりも内側に緊線用ミニ金車ユニット800が取り付けられている。互いに横方向に隣り合う弛度調整金具700と緊線用ミニ金車ユニット800は、共通の1本の送電線(1導体)に使用される。したがって、2つの緊線用ミニ金車ユニット800の間隔は、弛度調整金具700よりも外側に緊線用ミニ金車ユニット800を取り付けた場合よりも狭くなり、緊線作業を行う作業員が2本の送電線に跨って作業ができる等、緊線作業が行いやすい。
弛度調整金具700は、水平2連ヨーク940に直角クレビスリンク金具701によって、水平方向(図3の紙面に対して平行な方向)に回動自在に取り付けられている。すなわち、水平2連ヨーク940に設けられた取付孔と、直角クレビスリンク金具701のクレビス部7010に設けられた取付孔とを一致させた状態で、両取付孔にボルト7012を垂直方向(図3の紙面に対して垂直な方向)に挿入し、このボルト7012を回動中心にして弛度調整金具700は、水平方向に回動可能である。したがって、作業者が、弛度調整金具700の鉄塔側とは反対の端部側を外側に開けば、弛度調整金具700は外側に向かって回動可能である(図中の矢印参照)。弛度調整金具700の、鉄塔側とは反対側の端部にも、直角クレビスリンク金具702が取り付けられている。この直角クレビスリンク金具702のクレビス部7020にも、垂直方向に貫通した取付孔7021が設けられている。
図3に示す緊線用ミニ金車ユニット800は、セミワイヤSWを引っ張り、送電線側ミニ金車820と鉄塔側ミニ金車810の距離を縮めた状態のものであるが、送電線側ミニ金車820には連結金具100が未接続である。図3に示す送電線側ミニ金車820が有する取付金具821は、垂直方向に取付孔8211が貫通したクレビス部8210が設けられた金具である。
ここで、送電線の先端を把持する圧縮クランプ200の先端に設けられる従来の連結金具(カマレス金具)の一例について説明する。
図4は、従来の連結金具を上方から示す図である。この図4では、鉄塔側は図の右側になる。
図4に示す従来の連結金具500は、図2に示す圧縮クランプ200よりも長い長尺の圧縮クランプ250の先端に設けられたものである。図4に示す長尺の圧縮クランプ250は、図1に示す延線車CのドラムC1や延線用金車Kを通過する際に、曲げやこじれ等の力が加わるため、クランププロテクタ260によって保護されている。
連結金具500は、圧縮クランプ250の延在方向d1に1直線に延びた一体の金具であり、この連結金具500には、圧縮クランプ250側から、圧縮クランプ連結用孔501、クランププロテクタ連結用孔502、緊線金具連結用孔503、弛度調整金具連結用孔504が設けられている。これら4つの連結孔501〜504はいずれも、垂直方向に貫通した孔であるが、例えば、圧縮クランプ連結用孔501、クランププロテクタ連結用孔502、および緊線金具連結用孔503が、水平方向に貫通した孔であってもよい。
連結金具500は、圧縮クランプ連結用孔501に通されたボルト5011によって、圧縮クランプ250の先端に取り付けられている。また、クランププロテクタ260は、圧縮クランプ250側から、連結金具500の、クランププロテクタ連結用孔502が設けられた位置を超えた位置まで延びており、連結金具500は、クランププロテクタ連結用孔502に通されたボルト5021によって、クランププロテクタ260に連結している。緊線金具連結用孔503には、緊線金具400である直角クレビスリンク金具が取付けられ、その緊線金具400のアイ部(リンク部)401には、送電線側ミニ金車820が有する取付金具821のクレビス部8210が連結している。この緊線金具400は、圧縮クランプ250の延在方向d1に対して直交する方向(図4では真下の方向)に延びたものである。
また、この図4には、弛度調整金具700の、鉄塔側とは反対側の端部に取り付けられた平行クレビス金具709も示されている。ここでの弛度調整金具700は、圧縮クランプ250の延在方向、すなわち延線方向d1に沿ってその圧縮クランプ250から延ばした直線上に位置している。図中の2点鎖線で示すように、連結金具500の弛度調整金具連結用孔504と、平行クレビス金具709のクレビス部7090に設けられた連結孔7091を一致させ、両連結孔504,7091に不図示のボルトを挿通させることによって、連結金具500と弛度調整金具700を連結する。この際、図4に示すように、連結金具500や平行クレビス金具709のすぐ横には緊線用ミニ金車ユニット800が位置しており、連結金具500や平行クレビス金具709と緊線用ミニ金車ユニット800との間Sの距離が近すぎて、作業者が、この間Sに手を入れることが困難である。このため、連結金具500と弛度調整金具700の連結作業が行いにくい。
図5は、図2に示す連結金具を上方から示す図である。この図5でも、鉄塔側は図の右側になる。
この図5にも、送電線Lの先端部分を把持した圧縮クランプ200が示されているが、図5に示す圧縮クランプ200は短尺のものであり、クランププロテクタは用いられていない。
図5に示す連結金具100は、上述のごとく、3つの直角クレビスリンク金具101〜103を屈曲自在に接続したものである。3つの直角クレビスリンク金具101〜103は、隣り合う直角クレビスリンク金具どうしでコッタピンによって接続されている。すなわち、圧縮クランプ200側の直角クレビスリンク金具101と、中間の直角クレビスリンク金具102は、垂直方向に延びる垂直コッタピン104によって、その垂直コッタピン104を中心に水平方向に屈曲自在に接続されており、中間の直角クレビスリンク金具102と、鉄塔側(以下、先端側と称する)の直角クレビスリンク金具103は、水平方向に延びる水平コッタピン105によって、その水平コッタピン104を中心に垂直方向に屈曲自在に接続されている。この連結金具100は、本発明の連結金具の一実施形態に相当し、中間の直角クレビスリンク金具102が所定の構成金具の一例に相当し、先端側の直角クレビスリンク金具103が先端に位置する構成金具の一例に相当する。
図5に示す連結金具100にも、圧縮クランプ連結用孔1011、緊線金具連結用孔1021、および弛度調整金具連結用孔1031が設けられている。圧縮クランプ連結用孔1011は、圧縮クランプ側の直角クレビスリンク金具101に設けられた、水平方向に貫通した孔である。緊線金具連結用孔1021は、中間の直角クレビスリンク金具102に設けられた、垂直方向に貫通した孔である。弛度調整金具連結用孔1031は、先端側の直角クレビスリンク金具103に設けられた、垂直方向に貫通した孔である。
図5に示す連結金具100も、圧縮クランプ連結用孔1011に通されたボルト1012によって、圧縮クランプ200の先端に取り付けられている。また、緊線金具連結用孔1021には、緊線金具400である直角クレビスリンク金具が取付けられ、その緊線金具400のアイ部(リンク部)401には、送電線側ミニ金車820が有する取付金具821のクレビス部8210が連結している。この緊線金具400は、送電線側ミニ金車820が位置する方、すなわち内側を向いて中間の直角クレビスリンク金具102に取り付けられている。図5に示す連結金具100と緊線金具400を併せたものが本発明の連結金具ユニットの一実施形態に相当し、圧縮クランプ側の直角クレビスリンク金具101がクランプ取付金具の一例に相当し、先端側の直角クレビスリンク金具103が弛度調整金具側金具の一例に相当し、中間の直角クレビスリンク金具102が中間金具の一例に相当する。
連結金具100を構成する、3つの直角クレビスリンク金具101〜103は、延線方向に接続されたものであるが、水平方向に屈曲自在な中間の直角クレビスリンク金具102を緊線金具400を介して緊線用ミニ金車ユニット800に連結した状態で、その緊線用ミニ金車ユニット800のセミワイヤSWを引っ張ると、鉄塔側の直角クレビスリンク金具103が、外側に位置する弛度調整金具700の方を向くように、垂直コッタピン104を中心にして中間の直角クレビスリンク金具102が外側に向かって回動し、連結金具100は、圧縮クランプ200に連結した直角クレビスリンク金具101と、中間の直角クレビスリンク金具102との間で屈曲した状態になる。図5では、圧縮クランプ200の延在方向、すなわち延線方向d1に対して、中間の直角クレビスリンク金具102が外側に向かって略45度回動した状態が示されている。なお、中間の直角クレビスリンク金具102は、設計によって様々な角度まで回動するようになる。
連結金具100に緊線金具400を介して連結された緊線用ミニ金車ユニット800は、延線方向d1に沿って圧縮クランプ200から延ばした直線上に位置している。また、弛度調整金具700は、図3に示す2連水平ヨーク940から、延線方向d1と平行に延びているが、上述のごとく、弛度調整金具700の鉄塔側とは反対の端部側を外側に開けば、外側に向かって回動可能である。この弛度調整金具700の、鉄塔側とは反対側の端部には、直角クレビスリンク金具702が取り付けられており、図5では、1点鎖線で、延線方向d1と平行に延びている弛度調整金具700の直角クレビスリンク金具702におけるクレビス部7020を示し、実線で、外側に開いた弛度調整金具700の直角クレビスリンク金具702におけるクレビス部7020を示している。
弛度調整金具700と、緊線金具400を介して緊線用ミニ金車ユニット800に連結された連結金具100とを連結するにあたっては、連結金具100に近づいた弛度調整金具700を外側に回動させ、連結金具100の弛度調整金具連結用孔1031に、弛度調整金具700における直角クレビスリンク金具702のクレビス部7020に設けられた連結孔7021を一致させ、図中の2点鎖線で示すように、両連結孔1031,7021に不図示のボルトを挿通させることによって、連結金具100と弛度調整金具700を連結する。弛度調整金具700を外側に回動させることで、弛度調整金具700が、緊線用ミニ金車ユニット800から遠ざかり、連結金具100の先端側の直角クレビスリンク金具103や弛度調整金具700の直角クレビスリンク金具702と、緊線用ミニ金車ユニット800との間Sに十分な距離が生じ、作業者が、この間Sに手を入れて、連結金具100と弛度調整金具700の連結作業を行うことができるため、連結作業は行いやすい。しかも、図3を用いて説明したように、水平2連ヨーク940には、弛度調整金具700よりも内側に緊線用ミニ金車ユニット800が取り付けられているため、2本の送電線の間隔が狭くなって緊線作業を行う作業員が跨ることができる等、連結金具100と弛度調整金具700の連結作業を行いやすい。さらに、連結金具100と緊線金具400を連結する孔や、緊線金具400と送電線側ミニ金車820が有する取付金具821のクレビス部8210を連結する孔や、連結金具100の弛度調整金具連結用孔1031や、弛度調整金具700の連結孔7021はいずれも、垂直方向に貫通した孔であり、これらの孔にボルトを挿入しやすい。ただし、これらの孔は、垂直方向に限らず、水平方向に貫通した孔であってもよい。図5を用いて説明した、連結金具100と弛度調整金具700を連結する工程が、本発明のいう第3工程の一例に相当する。
なお、以上の説明では、連結金具100は、3つの直角クレビスリンク金具101〜103から構成されたものであるが、連結金具100を構成する直角クレビスリンク金具の数は2個以上であればよく、さらには、連結金具100を構成する金具は、直角クレビスリンク金具に限定されない。
100 連結金具
101〜103 直角クレビスリンク金具
200 圧縮クランプ
400 緊線金具
700 弛度調整金具
810 鉄塔側金車
820 送電線側金車
SW ワイヤ
910 碍子連
940 水平2連ヨーク
L 送電線

Claims (3)

  1. 緊線すべき送電線を把持する圧縮クランプの先端側と、鉄塔に支持された碍子連に接続した水平2連ヨークに取り付けられ緊線された送電線の弛度を調整する弛度調整金具とを連結し、延線された送電線を緊線する緊線工法において、
    前記水平2連ヨークの両横部分に1つずつ取り付けられた2つの弛度調整金具の間で該水平2連ヨークに取り付けられた鉄塔側金車に巻き掛けられたワイヤがもう一度巻き掛けられた送電線側金車と、複数の構成金具が接続箇所で屈曲自在に延線方向に接続され前記圧縮クランプの先端に設けられた連結金具のうちの、水平方向に屈曲自在な所定の構成金具とを緊線金具を介して接続する第1工程と、
    前記ワイヤを引っ張ることで、前記所定の構成金具を水平方向に屈曲させつつ前記送電線側金車に前記緊線金具を介して接続した前記連結金具に前記水平2連ヨークに取付けられた前記弛度調整金具を近づける第2工程と、
    前記弛度調整金具の先端を前記送電線側金車から遠ざけた状態で、該弛度調整金具と該連結金具のうちの先端に位置する構成金具とを連結する第3工程とを有することを特徴とする緊線工法。
  2. 請求項1記載の緊線工法に用いる、複数の構成金具が接続箇所で屈曲自在に延線方向に接続され前記圧縮クランプの先端に設けられる連結金具。
  3. 緊線すべき送電線を把持する圧縮クランプに取り付けられるクランプ取付金具と、
    水平2連ヨークの両横部分に1つずつ取り付けられ緊線された送電線の弛度を調整する2つの弛度調整金具のうちの一方の弛度調整金具に連結される弛度調整金具側金具と、
    前記クランプ取付金具と前記弛度調整金具側金具との間に配置され、隣り合う金具と接続箇所で屈曲自在に接続された中間金具とを有する連結金具、および、
    記2つの弛度調整金具の間で前記水平2連ヨークに取り付けられた鉄塔側金車に巻き掛けられたワイヤがもう一度巻き掛けられた送電線側金車と、前記中間金具とを接続する緊線金具を有し、
    前記緊線金具が、前記中間金具の内側に取付けられたものであり、
    前記中間金具が、前記クランプ取付金具と接続箇所で水平方向に屈曲自在に接続されたものであることを特徴とする連結金具ユニット。
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