JP2008121817A - 転がり軸受用保持器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 転動体の収納数を減少させることなく、保持器が重量化することなく、高速回転時に要求される剛性と強度とを確保することができる保持器を提供する。
【解決手段】 転動体5を保持するポケット部6が複数の柱部12により周方向に複数形成される樹脂製の軸受用保持器10であって、アキシャル方向中間位置にて分割される2つの分割体20,30が組み付けられてなる。両分割体の分割柱部22,32の先端には両分割体を連結する係合部40,50が設けられ、これらは組付けが容易となるよう勾配を有するガイド摺動面を互いに有して形成されてなる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、内輪と外輪との間で転動体を保持する転がり軸受用保持器に関する。
特公昭47−19123号公報 実開平6−1848号公報 特開2003−343571号公報
玉軸受あるいはころ軸受等の転がり軸受用保持器(以下、保持器という)には、軽量化等を目的として樹脂製としたものがある。樹脂製の保持器の場合、では特に、高速回転下の遠心荷重の作用により外径側へと変形し易い傾向がある。この場合、高温環境の条件が加わると一層変形し易くなる。保持器の変形は、保持器と転動体との接触面が正規の位置からずれて回転トルクを増大させる等、軸受性能の低下につながる可能性がある。
このような樹脂製の保持器には、組立性、量産性、あるいは取り扱い性等を目的として分割型の保持器としたものがある。特許文献1の保持器では2つのケージ半割体(円環部)をピンとソケットとで連結する構成としており、連結部(柱部相当部分)の円周方向は幅が大となり、転動体の収納数が減少する。また、特許文献2の保持器では、環状の保持器本体の一側面に対向一対の爪を周方向に等間隔に設け、一対の爪間にボール保持用ポケットを形成し、この保持器本体のポケット開口側に環状の蓋体を連結した構成としており、連結部位置での円環部の剛性、強度が低下し、また、耐遠心荷重に劣る。特許文献3の保持器は、円環部の剛性、強度が低下する構成である。
しかしながら、樹脂製の保持器は、樹脂製であることによる高速回転下での剛性や強度の不足を考慮する必要があり、分割型とした場合には、連結部の強度を確保する必要から転動体の収納数が減少するような構成となったり、構成が複雑となったりする。一方で、転動体の収納数の維持などを図ると、剛性強度が低下してくる構成となるという製作上困難な課題を抱えている。
なお、保持器を両円環部のうち一方の円環部だけを分離可能とし、組立時には分割した円環部を柱部の先端部と連結する構成とした分割型とすることが考えられるが、構造的に強度が不足し易い連結部が当該一方の円環部のみに集中する恐れがある上、連結部位置の偏りにより軸方向両側での保持器重量が均衡しにくく、高速回転下での上記した課題を残すものとなる。なお、上記課題を解決するに際しては、連結部の組み込みにより保持器重量が増大化することは遠心荷重の増大化を抑制するためにも回避する必要がある。
また、分割型とした場合には、分割された2つの分割体の組付けが容易となる構造とする必要がある。
さらに、以上のことは樹脂製の保持器だけに必ずしも限定された課題ではなく、例えば、銅合金製の削り出し保持器等、遠心荷重により変形を受ける可能性がある保持器にも同様に発生しうる課題である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、転動体の収納数を減少させることなく、保持器が重量化することなく、要求される剛性と強度とを確保することができ、かつ組立性が良好な保持器を提供することにある。
課題を解決するための手段及び作用・効果
上記の課題を解決するために、本発明の転がり軸受け用保持器は、転動体を保持するポケット部が周方向に複数形成される軸受用保持器であって、
各ポケット部を周方向に区画しつつ転動体の周方向位置を規制する複数の柱部と、それら柱部をアキシャル方向第一端側にて互いに連結する環状に形成され、当該第一端側にて各ポケット部に保持される転動体のアキシャル方向位置を規制する第一環状部と、それら柱部をアキシャル方向第二端側にて互いに連結する環状に形成され、当該第二端側にて各ポケット部に保持される転動体のアキシャル方向位置を規制する第二環状部とを有し、
かつ、保持器全体が、その周方向における各柱部のアキシャル方向中間位置にてアキシャル方向に分割される分割面が生じる形で、第一環状部が属する第一部材と、第二環状部が属する第二部材とに2分割されるとともに、第一部材には分割された柱部の該第一部材側をなす第一分割柱部が属し、第二部材には同じく分割された柱部の該第二部材側をなす第二分割柱部が属しており、対応する第一分割柱部と第二分割柱部とがアキシャル方向に係合することで第一部材と第二部材とが固定されるものであり、
第一分割柱部及び第二分割柱部は、アキシャル方向に突出するとともに、各々突出方向先端側にて該突出方向と直交する向きに対向する形で重なり合う第一係合部及び第二係合部とを有し、それら第一係合部及び第二係合部の対向面には、アキシャル方向先端側に互いの対向方向に突出する第一ないし第二爪部と、該爪部に対しアキシャル方向基端側に隣接する形で、相手側の爪部を収容する第一ないし第二凹部とが形成され、第一分割柱部側及び第二分割柱部側のいずれか一方の第一爪部と他方の前記第二爪部とが互いに対向する位置関係にて、第一係合部と第二係合部とをアキシャル方向に互いに接近させる組付け操作を行なうことにより、第一爪部と第二爪部とが各々の対向面をガイド摺動面とする形で互いに弾性的に乗り越えつつすれ違い、各々第二凹部と第一凹部とに収容されて係合状態が形成されるものであり、さらに、
第一爪部のガイド摺動面は、アキシャル方向において、第二爪部の受け入れ側となる先端側から当該第二爪部の受け入れ方向に上り勾配となる第一側ガイド勾配面を有する一方、
第二爪部のガイド摺動面は、アキシャル方向において、第一爪部の受け入れ側となる先端側に、組付け操作時において第一側ガイド勾配面との摺動開始点を与える外向きに凸なガイド湾曲面が形成され、当該ガイド湾曲面に対しアキシャル方向基端側に続く形で第一側ガイド勾配面に対応する平坦下り傾斜形態の第二側傾斜面が形成されてなることを特徴とする。
上記本発明の転がり軸受用保持器では、分割体である第一部材及び第二部材の一方が円環部だけという不均衡な分割・組立構成ではなく、2つの分割体が、それぞれ、円環部と柱分割部とを備えた均衡がとれた分割・組立構成となっている。つまり、保持器の分割位置が保持器のアキシャル方向中間位置に設定され、この位置にて互いを連結する係合部が形成された分割・組立構成となっている。これにより、2つの分割体における重量均衡を容易に確保できるので、高速回転に伴い生ずる遠心荷重による変形を防止できる。また、2つの分割体の柱部における分割面側の先端は、互いを係合して連結する第一及び第二係合部とされており、この部分が互いに重なる構造となっているため、より荷重負担の大きい係合部における強度も確保できる。
さらに、上記本発明の転がり軸受用保持器では、第一爪部と第二爪部とが各々の対向面をガイド摺動面とする形で互いに弾性的に乗り越えつつすれ違うことで両分割体が係合状態となる構造となっている。そして、第一爪部のガイド摺動面は第二爪部を受け入れ易くなるよう勾配面(第一側ガイド勾配面)とされる一方、第二爪部のガイド摺動面にも、第一爪部の受け入れ側に第一爪部の勾配面との摺動開始点を与える湾曲面(ガイド湾曲面)が形成され、さらにその湾曲面に続く形で傾斜面(第二側傾斜面)が形成されている。このため、2つの分割体の組付け操作時において、当接状態から摺動が開始されるまでに要する初期組付け操作力を、第二爪部に湾曲面が形成されていることで減じることができるとともに、摺動開始後には、第二爪部に傾斜面が形成されていることで一定の組付け操作力で容易に摺動操作ができる。つまり、2つの分割体の組み付けを容易に行なうことができる。
上記本発明の構成における第二爪部のガイド摺動面において、ガイド湾曲面を外向きに凸なガイドアール面とし、第二側傾斜面を該ガイドアール面末端にてその接線方向と一致する平坦下り傾斜形態とすることができる。第二爪部には、第一爪部を受け入れる摺動開始点がガイドアール面に設けられているので、第一爪部を受け入れて摺動開始に至るための初期組付け操作力を、摺動開始後に要する組付け操作力よりも大幅に減じることができる。さらには、初期組付け操作力を与えることで、第一爪部のガイドアール面上の摺動速度を増速することができ、その加速力を用いて、後の第一爪部の傾斜面上の摺動を容易とすることができる。
また、上記本発明の構成において、第一凹部の底面がアキシャル方向と平行な水平底面として形成され、第二爪部において、第二側傾斜面に対しアキシャル方向基端側に隣接して、第一凹部の水平底面と当接する水平当接面が形成されるとともに、第二側傾斜面と水平底面との間に隙間が形成されたものとできる。第一爪部と第二爪部との係合状態において該第二爪部と第一凹部の底面とが当接した状態にあると、両爪部は安定して保持される。ところが、組付けを容易とするために第二爪部のガイド摺動面の上り勾配をより大きく変更した場合には、第二爪部と第一凹部の底面とが非接触となる可能性がある。上記構成によると、組付けを容易とするために第二爪部のガイド摺動面の上り勾配を大きく変更したとしても、第二爪部には、定められた第一凹部の水平底面形状に対し当接する水平当接面が形成されているので、係合状態における両爪部の安定保持が可能となっている。そして、このとき該第一凹部の底面構造は、第二爪部の形状変更に伴い変更する必要が無い。
上記本発明の構成における第一爪部の第一側ガイド勾配面は、該第一爪部のアキシャル方向先端側にて外向きに凸に形成された先端側アール面と、該先端側アール面の末端にてその接線方向と一致する平坦上り傾斜形態をなす第一側傾斜面とを有して形成できる。この構成によると、組付け操作により第二爪部を第一凹部にスムーズに収容可能となる。
上記本発明の構成においては、第一爪部のアキシャル方向基端側には、第一凹部の底面から立ち上がる第一立面が形成され、第二爪部のアキシャル方向基端側には、第二側当接面から立ち上がる第二立面が形成され、組付け操作により第一爪部の第一立面と第二爪部の第二立面とが互いにアキシャル方向に当接することで係合状態とできる。この構成により、2つの分割体(第一部材及び第二部材)を組付けた時にアキシャル方向への抜けが生じることなく安定的に固定できる。
以下、図面を参照しつつ本発明の第一実施形態について説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係る樹脂製の転がり軸受用保持器を備える転がり軸受の断面図、図2は、図1に示す保持器の斜視図、図3は、同保持器の分割体の斜視図である。
これらの図に示す転がり軸受1は、外輪2と、外輪2と同心配置される内輪3と、これら外輪2と内輪3との間に介装される複数の転動体5と、複数の転動体5を周方向に予め定められた配列間隔で転動自在に保持する分割型の樹脂製保持器10とを備えて構成されている。この軸受用保持器10には、転動体5を保持するポケット部6が周方向に複数形成されている。
保持器10は、第一環状部21と、該第一環状部21のアキシャル方向に対向配置される第二環状部31と、それら第一環状部21と第二環状部31とを互いに連結する複数の柱部12と、を備えて構成されている。柱部12は、保持器に形成される各ポケット部6を周方向に区画しつつ転動体5の周方向位置を規制するものである。第一環状部21は、環状に形成されており、それら柱部12をアキシャル方向第一端側にて互いに連結して、当該第一端側にて各ポケット部6に保持される転動体5のアキシャル方向位置を規制している。第二環状部31も第一環状部21と同様、環状に形成されており、それら柱部12をアキシャル方向第二端側にて互いに連結して、当該第二端側にて各ポケット部6に保持される転動体5のアキシャル方向位置を規制している。
また、保持器10は、その周方向に設けられた各柱部12のアキシャル方向中間位置にてアキシャル方向に分割される分割面120が生じる形で第一部材20と、第二部材30と、に2分割される。第一部材20には、第一環状部21と、分割された柱部12の該第一部材20側をなす第一分割柱部22と、が属する。第二部材30には、第二環状部31と、分割された柱部12の該第二部材30側をなす第二分割柱部32と、が属する。そして、対応する第一分割柱部22と第二分割柱部32とがアキシャル方向に係合することで第一部材20と第二部材30とが固定された構造をなしている。本実施形態においては、これら第一部材20及び第二部材30はいずれも樹脂材料で形成されているが、金属材料であってもよい。
第一分割柱部22は、図5に示すように、アキシャル方向に突出するとともに、各々突出方向先端側(分割面120側)に第一係合部40が形成されるものと第二係合部50が形成されるものとがあり、これらが周方向に交互に配置されている。第二分割柱部32は、アキシャル方向に突出するとともに、各々突出方向先端側(分割面120側)に第一係合部40が形成されるものと第二係合部50が形成されるものとがあり、これらが周方向に交互に配置されている。そして、第一分割柱部22と第二分割柱部32との係合状態においては、一方の分割柱部の第一係合部40と他方の分割柱部の第二係合部50とが係合しており、係合する第一係合部40と第二係合部50とが、各々の突出方向先端側(分割面120側)にて該突出方向と直交する向きに対向する形で重なり合う。本実施形態においては、ラジアル方向に重なり合う。
また、本実施形態においては、第一分割柱部22は、第一アキシャル方向長さを有する長分割柱部221と、第一アキシャル方向長さが長分割柱部221よりも短い短分割柱部222と、が周方向に交互に形成されている。第二分割柱部32も同様であり、第一アキシャル方向長さを有する長分割柱部321と、第一アキシャル方向長さが長分割柱部321よりも短い短分割柱部322と、が周方向に交互に形成されている。
第一係合部40は、係合相手となる第二係合部50との対向方向に突出する第一爪部42と、該第一爪部42に対しアキシャル方向基端側に隣接する形で相手側の爪部52を収容する第一凹部41と、を有する構造をなす。
アキシャル方向先端に第一係合部40が形成された第一分割柱部22あるいは第二分割柱部32には、アキシャル方向基端側に基端部48が形成され、該基端部48のアキシャル方向先端側には基端面49が形成されており、第一係合部40は、該基端面49のラジアル方向内側から突出形成されている。
第二係合部50は、係合相手となる第一係合部40との対向方向に突出する第二爪部52と、該第二爪部52に対しアキシャル方向基端側に隣接する形で相手側の爪部42を収容する第二凹部51と、を有する構造をなす。
アキシャル方向先端に第二係合部50が形成された第一分割柱部22あるいは第二分割柱部32には、第二爪部52及び第二凹部51をラジアル方向外側から被う外周面部57と、第二爪部52及び第二凹部51を周方向の双方から被う周方向側面部56,56が形成されている。周方向側面部56,56は、該第二凹部51に第一爪部41が収容されたときに、係合した該第一爪部41の周方向側面46,46と当接するので、周方向回転を規制する回転阻止部として機能する。そして、アキシャル方向先端に第二係合部50が形成された第一分割柱部22あるいは第二分割柱部32には、外周面部57と周方向側面部56,56との先端面からなる平坦状のアキシャル方向先端壁面部59が形成されるとともに、該アキシャル方向先端壁面部59には、ラジアル方向内側に矩形状に開放された開放部58が形成されている。
本実施形態においては、アキシャル方向先端に第一係合部40が形成された分割柱部は、長分割柱部221,321であり、アキシャル方向先端に第二係合部50が形成された分割柱部は、短分割柱部222,322である。
次に、第一係合部40及び第二係合部50に形成される爪部42,52及び凹部41,51について図4〜図7を用いて説明する。図4は、図2のA−A断面図、図5は、第一係合部40を有する分割柱部の拡大断面図、図6は、図5の部分拡大断面図、図7は第二係合部50を有する分割柱部の拡大断面図である。なお、図5に示す分割柱部は、第一部材20の長分割柱部221である。示される内容は、第二部材30の長分割柱部321においても同様であり、また、図7に示す分割柱部は、第一部材30の短分割柱部322である。示される内容は、第二部材20の短分割柱部222においても同様であるから、それら長分割柱部321及び短分割柱部222の説明は省略する。
第一爪部42は、図5及び図6に示すように、分割柱部のラジアル方向内周面をなす内周面4mと、該内周面4mから立ち上がる立面4lと、該立面4lから第二爪部52の受け入れ方向に上り勾配となるガイド摺動面4Aと、該ガイド摺動面4Aの末端(上端)からアキシャル方向と平行に延出する水平上面4kと、該水平上面4kから立ち下がる立面4dと、を有する形で形成される。
ガイド摺動面4Aは、アキシャル方向において、第二爪部52の受け入れ側となる先端側から当該第二爪部52の受け入れ方向に上り勾配となる第一側ガイド勾配面4Bと、該第一側ガイド勾配面4Bと立面4lとの間に形成されたアール面4cとを有する。第一側ガイド勾配面4Bは、該第一爪部42のアキシャル方向先端側にて外向きに凸に形成された先端側アール面4bと、該先端側アール面4bの末端にてその接線方向と一致する平坦上り傾斜形態をなす第一側傾斜面2aとを有する形態をなす。アール面4cは、その両端側に、それぞれの接線方向と一致する第一側傾斜面4a、立面4lが形成されている。なお、本実施形態においては、水平上面4kもガイド摺動面4Aに含まれる。
第一凹部41は、図5及び図6に示すように、アキシャル方向と平行な水平底面4Cと、該水平底面4Cのアキシャル方向先端側(第一爪部42側)から内向きに凹となるアール面4hを介して立ち上がる立面4dと、該水平底面4Cのアキシャル方向基端側(環状部側)から内向きに凹となるアール面4gを介して立ち上がる基端面4i(49)と、該基端面4iと基端部48の外周面との間に形成された外向きに凸なアール面4jと、を有する形で形成される。
第二爪部52は、図7に示すように、アキシャル方向先端において第一爪部42が摺動するガイド摺動面5Aと、該ガイド摺動面5Aから該第二爪部52のアキシャル方向基端側に続く水平下面5eと、該水平下面5eから外向きに凸なアール面5hを介して立ち上がる立面3dと、アキシャル方向先端側にてガイド摺動面3Aの末端から立ち上がる先端面5iと、該先端面5iと分割柱部の外周面5mとの間に形成された外向きに凸なアール面5jと、を有する。
ガイド摺動面5Aは、アキシャル方向において、第一爪部42の受け入れ側となる先端側に、組付け操作時において第一側ガイド勾配面4Bとの摺動開始点を与える外向きに凸なガイド湾曲面5aが形成され、当該ガイド湾曲面5aに対しアキシャル方向基端側に続く形で第一側ガイド勾配面4Bに対応する平坦下り傾斜形態の第二側傾斜面5bが形成される。なお、本実施形態において、ガイド湾曲面5aは、外向きに凸なガイドアール面であり、第二側傾斜面5bは、該ガイドアール面5aの末端にてその接線方向と一致する平坦下り傾斜形態をなすものである。なお、本実施形態においては、ガイド摺動面5Aに水平下面5e及びアール面5hが含まれる形態をなしている。
第二凹部51は、図7に示すように、アキシャル方向と平行をなして開放部58まで連続する水平底面5cと、該水平底面5cのアキシャル方向先端側(第二爪部52側)から内向きに凹となるアール面5fを介して立ち下がる立面5dと、を有する。
爪部42,52及び凹部41,51がこのように形成されていることで、第一部材20と第二部材30とを組付ける場合には、そのため、第一係合部40及び第二係合部50とは、組付け操作により互いが容易に係合状態となるよう、爪部42,52及び凹部41,51が形成されている。
このように形成された保持器10の分割体である第一部材20及び第二部材30は、第一分割柱部22及び第二分割柱部32のいずれか一方に設けられる第一爪部42と他方に設けられる第二爪部52とを互いに対向する位置に配置した上で、第一係合部40と第二係合部50とをアキシャル方向に互いに接近させる組付け操作を行なうことにより、第一爪部42と第二爪部52とが各々の対向面2A,3Aをガイド摺動面とする形で互いに弾性的に乗り越えつつすれ違い、各々第二凹部51と第一凹部41とに収容されて係合状態となる。具体的には、第一爪部42の第一立面4dと第二爪部52の第二立面5dとが互いにアキシャル方向に当接することで係合状態となる。
図8は、第一部材20と第二部材30とを組付ける過程を示す図である。第一部材20と第二部材30との組付けは、まず、図8の(a)に示すように、第一部材20と第二部材30とを、それぞれ設けられた第一爪部40と第二爪部50とがアキシャル方向にて対向するよう位置合わせを行なった上で接近させる組付け操作を行なう。具体的には、第二係合部50の開放部58に第一係合部40を嵌入する形で接近操作する。この操作を継続すると、図8の(b)に示すように、第一係合部40のガイド摺動面4Aと第二係合部50のガイド摺動面5Aとが当接する。具体的には、第一爪部40の第一側傾斜面4aあるいはアール面4cと、第二爪部50のガイド湾曲面5aとが当接する。このとき、組付け操作によるアキシャル方向の押圧力が双方のガイド摺動面4A,5Aに作用して、主に長分割柱部221,321に形成される第一係合部40を図の下方に弾性的に押し出す。第二爪部50のガイド湾曲面5aは半径一定のアール面として形成されているので、比較的小さな組付け操作力にて第一爪部40を弾性的に押し下げることができる。該組付け操作を継続すると、第二爪部50は、第一爪部40のガイド摺動面4Aとの接触位置が、ガイド湾曲面5aから第二側傾斜面5b、さらには水平下面5eに移行する。同時に、第一爪部40は、第二爪部のガイド摺動面5Aとの接触位置が、第一側傾斜面4aからアール面4b、さらには水平上面4kへと移行する。図8の(c)は、第一爪部40の水平上面4kと第二爪部50の水平下面5eとが当接状態となっている。さらに組付け操作が進行して、第一爪部40の水平上面4kのアキシャル方向基端側端部と第二爪部50のアール面5hとが当接状態となると、下方に弾性的に押し出された第一係合部が自身の弾性復帰力にて第二爪部50を上方に押圧する。これにより、第二爪部50は、組付け操作力が作用しなくても、組付け操作方向側に押し出される。そして、図8の(d)に示すように、第一凹部41に第二爪部52が収容され、第一爪部42の立面4dと第二爪部52の立面5dとがアキシャル方向に当接する係合状態となる。これにより、第一部材と第二部材とが連結した状態となる。
この係合状態において、第二爪部52の水平下面5eは、第一凹部41の水平底面4Cと当接する水平当接面となっており、同時に、該水平下面5eと隣接する第二側傾斜面3bと水平底面4Cとの間には、ガイド面として傾斜させた分の隙間が形成されている。つまり、水平底面4Cは、第一係合部40のアキシャル方向先端側に第二爪部52が当接する水平当接面4eと、第一係合部40のアキシャル方向基端側に第二爪部52が非当接の水平非当接面4fとを有する。また、第一爪部42の基端面4iと第二爪部52の先端面5iとが当接状態となるとともに、第一係合部40の基端面49と第二係合部の柱部先端壁面部59とが当接状態となる。
また、この係合状態において、第二係合部50の周方向側面部56,56は、第一爪部41の周方向側面46,46と当接し、第一部材20と第二部材30との周方向の相対回転を規制している。
このように、上記第一実施形態の保持器10は、分割体をなす第一部材20と第二部材30とを、それぞれの分割柱部22,32を互いにアキシャル方向につき合わせることで双方が係止連結される構造となっており、係止連結を行なう係合部として第一係合部40と第二係合部50とが形成され、さらに、それぞれの対向面にはガイド摺動面4A,5Aが形成されている。これにより、係止連結を容易に行なうことが可能となっている。
また、円環部21,31に対し、第一係合部40を備える分割柱部221,321と第二係合部50を備える分割柱部222,322とが交互に設けられている。これにより、保持器全体が重量均衡のとれた分割・組立構成となるので、高速回転に伴い生ずる遠心荷重による変形を効果的に防止できる。さらに、この場合、第一部材20と第二部材30とは同形にて形成できるので、これらは一種類の金型より製作することができるのでコストを大幅に削減できる。
また、遠心荷重による変形を効果的に防止できる上記の第一実施形態では、定められた一定の周方向幅を有する柱部12が、内部に係合部50が形成された分割柱部222,322と、突起部先端に係合部40が形成された分割柱部221,321とが係合する形で形成される。この構造は、保持器の柱部の周方向幅を増さなくとも形成できる。従って、ポケット幅を小としたり、ポケット数を減じて転動体数を減じたりして柱部の周方向幅を増したり、保持器の全体寸法を大とする等、保持器の外観形状を変更する形で強度・剛性の改善を図る必要がない。
次に、本発明の第二実施形態について説明する。図9は、本発明の第二実施形態の保持器に係り、図9の(a)は一方の分割体である第一部材20の部分斜視図、図9の(b)は他方の分割体である第二部材30の部分斜視図、図9の(c)は両分割体20,30を連結した保持器10の部分斜視図である。なお、これらの図において上記第一実施形態と対応する部分には同一の符号を付することで説明を省略する。
第二実施形態においては、長分割柱部221,321の基端部48のアキシャル方向先端側に、第一係合部40と第二係合部との重なり方向の厚みが小となり、環状部20,30側に対して段差面45bが形成されてなる段部45が形成されている。本実施形態においては、該重なり方向において第一係合部40が形成されない側に段部45が形成されている。他方、短柱分割部222,322には、周方向側面部56,56及び外周面部57のアキシャル方向先端面をなす柱部先端壁面部59の上端からアキシャル方向に延出する延出部55が形成されている。係合状態において、延出部55は、下面が段部45の上面45aと上記の重なり方向にて当接し、アキシャル方向先端面が段差面45bとアキシャル方向にて当接する。延出部55は、重なり方向の厚みが段差面45bの段差高さ分、即ち、基端部48の肉薄となった分の厚みを有しており、柱部全体の強度・剛性が確保されている。そして、係合部40,50にかかる外力による負担が延出部55及び基端部48にも分散されるので、変形を防止し易い。また、延出部55及び段部45は組付け時の位置決め機能も有する。
なお、本実施形態における重なり方向はラジアル方向とすることができ、この場合、延出部55が遠心荷重を受け止める役割を担えるので、遠心荷重による変形防止効果を得ることが可能となる。
本発明の第三実施形態について説明する。図10は、本発明の第三実施形態に係る保持器の部分斜視図、図11は同保持器の部分斜視図である。なお、これらの図において上記実施形態と対応する部分には同一の符号を付することで説明を省略する。
第三実施形態においては、第一部材20及び第二部材30に形成される分割柱部22,32が、長分割柱部221,321と短分割柱部222,322とが周方向に隣接形成された形態をなす。
本実施形態においてはさらに、長分割柱部221,321の周方向側面のうち、隣接形成される短分割柱部222,322側の側面が、アキシャル方向先端側の第一係合部40から基端部48にかけて、短分割柱部222,322のアキシャル方向先端壁面部59まで平坦状に形成され、かつ短分割柱部222,322は、長分割柱部221,321側に周方向側面部56が形成されない、開放部58が長分割柱部221,321側にも開放した状態に形成され、これら双方の分割柱部を周方向に結合した形態を有する。この場合、開放部58からアキシャル方向に嵌入して第二凹部51に第一爪部41が収容されて係合し、第一部材20と第二部材30とが係合状態となると、長分割柱部221,321の周方向側面のうち、隣接する短分割柱部222,322側の側面が、開放部58内にて係合状態にある第一爪部41の周方向への移動を、残された周方向側面部56とともに規制する回転阻止部として機能する。そして、1つの柱部での係合箇所が2箇所となるので組付け強度が増す。
本発明の第四実施形態について説明する。図12は、本発明の第四実施形態に係る保持器の部分斜視図、図13は図12の保持器の分割状態を示す部分斜視図である。なお、これらの図において上記実施形態と対応する部分には同一の符号を付することで説明を省略する。
第四実施形態においては、上記第三実施形態と同様、第一部材20及び第二部材30に形成される分割柱部22,32が、長分割柱部221,321と短分割柱部222,322とが周方向に隣接形成された形態をなすとともに、上記第二実施形態と同様に、長分割柱部221,321には段部45が、短分割柱部222,322には延出部55が形成された形態をなす。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態における保持器10の第一部材20及び第二部材30の樹脂材料は、例えば、ナイロン6等のポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、等とすることができる。これら樹脂材料にて上記構造の第一部材20及び第二部材30を製作し、これらを組付けて保持器とすれば、本発明の課題は解決される。
また、図5〜図7において、アキシャル方向に対する第一爪部42の第一側傾斜面4aとのなす角度Aと、アキシャル方向に対する第二爪部52の第二側傾斜面5aとのなす角B度とは、5°〜15°の間で形成される。より好ましくは5°〜10°にて形成される。さらに角度Aと角度Bとの角度差が10°以下となるよう形成される。これにより、組付け操作時に要する力が減じられ、スムーズな組み付けが可能となる。
本発明の第一実施形態に係る保持器を備えた転がり軸受の断面図。 図1に示す保持器の斜視図。 図1に示す保持器の分割体の斜視図及びその部分拡大図。 図2のA−A断面図。 第一係合部を含む保持器分割体の断面図。 図5の部分拡大図。 第二係合部を含む保持器分割体の断面図。 分割体の組付け過程を説明する図。 本発明の第二実施形態に係る保持器の分割体及び分割体の連結状態を示す部分斜視図。 本発明の第三実施形態に係る保持器の部分斜視図。 本発明の第三実施形態に係る保持器の分割状態を示す部分斜視図。 本発明の第四実施形態に係る保持器の部分斜視図。 本発明の第四実施形態に係る保持器の分割状態を示す部分斜視図。
符号の説明
1 転がり軸受
2 外輪
3 内輪
5 転動体
6 ポケット部
10 軸受用保持器
12 柱部
120 分割面
20 第一部材
30 第二部材
21 第一環状部
31 第二環状部
22 第一分割柱部
32 第二分割柱部
221,321 長分割柱部
321,322 短分割柱部
40 第一係合部
41 第一凹部
42 第一爪部
4A ガイド摺動面
4B 第一側ガイド勾配面
4C 水平底面
4a 第一側傾斜面
4b、4c アール面
4d 立面
4i(49) 基端面
50 第二係合部
51 第二凹部
52 第二爪部
5A ガイド摺動面
5a ガイド湾曲面
5b 第二側傾斜面
5e 水平下面

Claims (3)

  1. 転動体を保持するポケット部が周方向に複数形成される軸受用保持器において、
    各ポケット部を周方向に区画しつつ前記転動体の周方向位置を規制する複数の柱部と、それら柱部をアキシャル方向第一端側にて互いに連結する環状に形成され、当該第一端側にて各前記ポケット部に保持される前記転動体のアキシャル方向位置を規制する第一環状部と、それら柱部をアキシャル方向第二端側にて互いに連結する環状に形成され、当該第二端側にて各前記ポケット部に保持される前記転動体のアキシャル方向位置を規制する第二環状部とを有し、
    かつ、保持器全体が、その周方向における各前記柱部のアキシャル方向中間位置にてアキシャル方向に分割される分割面が生じる形で、前記第一環状部が属する第一部材と、前記第二環状部が属する第二部材とに2分割されるとともに、前記第一部材には分割された前記柱部の該第一部材側をなす第一分割柱部が属し、前記第二部材には同じく分割された前記柱部の該第二部材側をなす第二分割柱部が属しており、対応する前記第一分割柱部と前記第二分割柱部とがアキシャル方向に係合することで前記第一部材と前記第二部材とが固定されるものであり、
    前記第一分割柱部及び前記第二分割柱部は、前記アキシャル方向に突出するとともに、各々突出方向先端側にて該突出方向と直交する向きに対向する形で重なり合う第一係合部及び第二係合部とを有し、それら第一係合部及び第二係合部の対向面には、アキシャル方向先端側に互いの対向方向に突出する第一ないし第二爪部と、該爪部に対しアキシャル方向基端側に隣接する形で、相手側の爪部を収容する第一ないし第二凹部とが形成され、前記第一分割柱部側及び前記第二分割柱部側のいずれか一方の前記第一爪部と他方の前記第二爪部とが互いに対向する位置関係にて、前記第一係合部と第二係合部とをアキシャル方向に互いに接近させる組付け操作を行なうことにより、前記第一爪部と前記第二爪部とが各々の対向面をガイド摺動面とする形で互いに弾性的に乗り越えつつすれ違い、各々第二凹部と第一凹部とに収容されて係合状態が形成されるものであり、さらに、
    第一爪部の前記ガイド摺動面は、前記アキシャル方向において、前記第二爪部の受け入れ側となる先端側から当該第二爪部の受け入れ方向に上り勾配となる第一側ガイド勾配面を有する一方、
    前記第二爪部の前記ガイド摺動面は、前記アキシャル方向において、前記第一爪部の受け入れ側となる先端側に、前記組付け操作時において前記第一側ガイド勾配面との摺動開始点を与える外向きに凸なガイド湾曲面が形成され、当該ガイド湾曲面に対し前記アキシャル方向基端側に続く形で前記第一側ガイド勾配面に対応する平坦下り傾斜形態の第二側傾斜面が形成されてなることを特徴とする転がり軸受用保持器。
  2. 前記第二爪部の前記ガイド摺動面において、前記ガイド湾曲面が外向きに凸なガイドアール面とされ、前記第二側傾斜面が該ガイドアール面末端にてその接線方向と一致する平坦下り傾斜形態をなす請求項1記載の転がり軸受用保持器。
  3. 前記第一凹部の底面が前記アキシャル方向と平行な水平底面として形成され、前記第二爪部において、前記第二側傾斜面に対し前記アキシャル方向基端側に隣接して、前記第一凹部の前記水平底面と当接する水平当接面が形成されるとともに、前記第二側傾斜面と前記水平底面との間に隙間が形成されてなる請求項2記載の転がり軸受用保持器。
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