JP2008120192A - クローラ用パッド - Google Patents
クローラ用パッド Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008120192A JP2008120192A JP2006305152A JP2006305152A JP2008120192A JP 2008120192 A JP2008120192 A JP 2008120192A JP 2006305152 A JP2006305152 A JP 2006305152A JP 2006305152 A JP2006305152 A JP 2006305152A JP 2008120192 A JP2008120192 A JP 2008120192A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cored bar
- shoe plate
- pad
- hole
- main body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Abstract
【課題】ゴムと芯金との剥離を防止するのは勿論、それに加えて、芯金をシュープレートに合致するよう所望形状に容易に加工することができ、また、芯金の軽量化を図ることができ、さらに、ゴム製のパッド本体の厚さを確保して良好な緩衝性が得られるクローラ用パッドを提供する。
【解決手段】シュープレート22の踏面側に取り付けられる芯金2と、芯金の路面側に加硫接着されたゴム製のパッド本体3とを備え、シュープレート側には機体側固定部にシュープレートを締結するためのボルト26との干渉を避けるための凹部4が形成される。凹部は、芯金2に形成された貫通孔8と、貫通孔に合致するようパッド本体の芯金側に形成された底部13とによって形成され、芯金の貫通孔の周囲にはパッド本体側に突出するリブ12が形成されている。
【選択図】図4
【解決手段】シュープレート22の踏面側に取り付けられる芯金2と、芯金の路面側に加硫接着されたゴム製のパッド本体3とを備え、シュープレート側には機体側固定部にシュープレートを締結するためのボルト26との干渉を避けるための凹部4が形成される。凹部は、芯金2に形成された貫通孔8と、貫通孔に合致するようパッド本体の芯金側に形成された底部13とによって形成され、芯金の貫通孔の周囲にはパッド本体側に突出するリブ12が形成されている。
【選択図】図4
Description
本発明は、建設車両や土木作業用車両のクローラに用いるクローラ用パッドに関する。
図10に、建設車両や土木作業用等の車両の走行装置に使用されているクローラ21の一例を示す。クローラ21は、多数のシュープレート22を図示しないリンクやピンによりブッシュ23を介して無端状に連結したものである。各シュープレート22の踏面側には、芯金にゴム製のパッド本体を加硫接着させた構造のクローラ用パッド24が、ボルトやナット等の締結手段で固定されている。
そして、クローラ用パッド24の一例として、芯金に長孔状の貫通孔を形成し、この貫通孔に合致するよう、ゴム製のパッド本体に袋状の底部を形成することで、シュープレート22との接合面に、シュープレート22をブッシュ23に固定するためのボルト等の締結手段との干渉を避けるための凹部が形成されたものが知られている。
そして、クローラ用パッド24の一例として、芯金に長孔状の貫通孔を形成し、この貫通孔に合致するよう、ゴム製のパッド本体に袋状の底部を形成することで、シュープレート22との接合面に、シュープレート22をブッシュ23に固定するためのボルト等の締結手段との干渉を避けるための凹部が形成されたものが知られている。
ところで、この種のクローラ用パッドにあっては、シュープレート22をブッシュ23に固定するための締結手段との干渉を避けるため、シュープレート22との接合面に形成した長孔状の凹部に、シュープレート2の泥抜き孔25から流れ出る泥が詰まり易く、ここに詰まる泥の圧力によって、当該クローラ用パッドを構成する、芯金とゴム製のパッド本体との間で剥離が生じる問題があった。
このような問題に対処するため、特許文献1では、芯金の中央部分に、シュープレート22をブッシュ23に固定するための締結手段との干渉を避けるため、貫通孔に代えて、それら複数ボルトの頭部を覆うため比較的広くかつ深い凹部を形成し、この凹部を有する芯金の路面側にゴム製のパッド本体を全面に渡って加硫接着させた構造のものが提案されている。
特開2003−200865号公報
前記特許文献1に記載されたクローラ用パッドにあっては、芯金とゴム製のパッド本体との剥離の問題は解消されるものの、以下の問題があることがわかった。
幅の狭い芯金に、比較的幅広でかつ深い凹部を形成するため、プレス加工によって製造する場合には深絞り加工を施さなければならず、この場合、芯金をシュープレートに合致する所望の加工寸法に仕上げるのが困難である。このため、加工後の芯金をシュープレートに固定したとき、両者間に隙間が生じ、この部分に、泥抜き孔から流れ出る泥が詰まり易くなる。
また、芯金にプレス加工により貫通孔に代えて袋状の凹部を形成するため、貫通孔が形成されない分、芯金の重量が増す。
また、芯金に比較的幅広でかつ深い凹部を形成するため、その踏面側に加硫接着されるゴム製のパッド本体のゴム厚が薄くなり、良好な緩衝性が得られなくなる。
幅の狭い芯金に、比較的幅広でかつ深い凹部を形成するため、プレス加工によって製造する場合には深絞り加工を施さなければならず、この場合、芯金をシュープレートに合致する所望の加工寸法に仕上げるのが困難である。このため、加工後の芯金をシュープレートに固定したとき、両者間に隙間が生じ、この部分に、泥抜き孔から流れ出る泥が詰まり易くなる。
また、芯金にプレス加工により貫通孔に代えて袋状の凹部を形成するため、貫通孔が形成されない分、芯金の重量が増す。
また、芯金に比較的幅広でかつ深い凹部を形成するため、その踏面側に加硫接着されるゴム製のパッド本体のゴム厚が薄くなり、良好な緩衝性が得られなくなる。
本発明は、前記の課題に鑑みてなされたもので、ゴム製のパッド本体と芯金との剥離を防止するのは勿論、それに加えて、芯金をシュープレートに合致するよう所望形状に容易に加工することができ、また、芯金の軽量化を図ることができ、さらに、ゴム製のパッド本体の厚さを確保して良好な緩衝性が得られるクローラ用パッドを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明に係るクローラ用パッドは、シュープレートの踏面側に取り付けられる芯金と、該芯金の路面側に加硫接着されたゴム製のパッド本体とを備え、シュープレート側には、機体側固定部に前記シュープレートを締結するための締結部材との干渉を避けるための凹部が形成されたクローラ用パッドであって、前記凹部は、前記芯金に形成された貫通孔と、該貫通孔に合致するよう前記パッド本体の芯金側に形成された底部とによって形成され、前記芯金の貫通孔の周囲にはパッド本体側に突出するリブが形成されていることを特徴とする。
本発明に係るクローラ用パッドは、シュープレートの踏面側に取り付けられる芯金と、該芯金の路面側に加硫接着されたゴム製のパッド本体とを備え、シュープレート側には、機体側固定部に前記シュープレートを締結するための締結部材との干渉を避けるための凹部が形成されたクローラ用パッドであって、前記凹部は、前記芯金に形成された貫通孔と、該貫通孔に合致するよう前記パッド本体の芯金側に形成された底部とによって形成され、前記芯金の貫通孔の周囲にはパッド本体側に突出するリブが形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、芯金の貫通孔の周囲にリブを形成したため、芯金とパッド本体と接合面積を広くとることができること、シュープレート側から流出する泥の圧力の作用する方向と同じ方向に沿って芯金とパッド本体との接合面を形成することができること、また、
貫通孔の近傍において、芯金とパッド本体との接合面が単なるフラットではなくクランク状に折れ曲がって形成されることから、芯金とゴム製のパッド本体との剥離が生じにくく、また、たとえ剥離が生じたとしてもその進行を抑えることができる。
貫通孔の近傍において、芯金とパッド本体との接合面が単なるフラットではなくクランク状に折れ曲がって形成されることから、芯金とゴム製のパッド本体との剥離が生じにくく、また、たとえ剥離が生じたとしてもその進行を抑えることができる。
また、芯金に深絞り部分がないため、芯金をプレス加工する際に所望の形状に加工し易く、このため、芯金に対しシュープレートに合致する加工が行え、当該クローラ用パッドをシュープレートに取り付けたときに、シュープレートと芯金との間に隙間が生じにくい。
また、芯金に貫通孔を形成するため、その分芯金の軽量化を図ることができる。
また、芯金に幅広でかつ深い凹部を形成しない分、ゴム製のパッド本体の厚さを確保することができ、もって良好な緩衝性が得られる。
さらに、貫通孔の周囲にリブを形成したため、芯金の貫通孔近傍の強度をアップさせることができる。
また、芯金に貫通孔を形成するため、その分芯金の軽量化を図ることができる。
また、芯金に幅広でかつ深い凹部を形成しない分、ゴム製のパッド本体の厚さを確保することができ、もって良好な緩衝性が得られる。
さらに、貫通孔の周囲にリブを形成したため、芯金の貫通孔近傍の強度をアップさせることができる。
本発明に係るクローラ用パッドは、リブが、前記芯金を構成する板材を屈曲して形成されていることが好ましい。
この場合、リブを形成するにあたり、芯金の板材とは異なる他部材を溶接等により芯金に固着させて形成するのではなく、芯金自身を構成する板材を屈曲して形成しているため、簡単にリブを形成することができる。
この場合、リブを形成するにあたり、芯金の板材とは異なる他部材を溶接等により芯金に固着させて形成するのではなく、芯金自身を構成する板材を屈曲して形成しているため、簡単にリブを形成することができる。
また、本発明に係るクローラ用パッドは、前記凹部を、シュープレートとの接合面に沿った断面形状がシュープレートの長手方向に延びる長孔状に形成されていることが好ましい。
この場合、凹部を長孔状に形成しているため、クローラ用パッドをシュープレートに固定するに当たり、クローラ用パッドをシュープレートの正面に位置させてその状態まま、シュープレート側に近づけてセットする場合に限られることなく、長孔状の凹部の長手方向に沿って側方へずらせながらクローラパッドをシュープレートにセットすることができ、クローラ用パッドのシュープレートへの組付性が向上する。
この場合、凹部を長孔状に形成しているため、クローラ用パッドをシュープレートに固定するに当たり、クローラ用パッドをシュープレートの正面に位置させてその状態まま、シュープレート側に近づけてセットする場合に限られることなく、長孔状の凹部の長手方向に沿って側方へずらせながらクローラパッドをシュープレートにセットすることができ、クローラ用パッドのシュープレートへの組付性が向上する。
本発明に係るクローラ用パッドは、前記凹部が複数形成されていることが好ましい。
この場合、凹部を大径として只1つ設ける場合に比べ、泥の侵入量を少なくすることができ、しかも、芯金の強度をアップさせることができる。
この場合、凹部を大径として只1つ設ける場合に比べ、泥の侵入量を少なくすることができ、しかも、芯金の強度をアップさせることができる。
本発明によれば、芯金の貫通孔の周囲にリブを形成したため、芯金とパッド本体と接合面積を広くとることができること、シュープレート側から流出する泥の圧力の作用する方向と同じ方向に沿って芯金とパッド本体との接合面を形成することができること、また、
貫通孔の近傍において、芯金とパッド本体との接合面が単なるフラットではなくクランク状に折れ曲がって形成されることから、芯金とゴム製のパッド本体との剥離が生じにくく、また、たとえ剥離が生じたとしてもその進行を抑えることができる。
また、芯金に深絞り部分がないため、プレス加工する際所望の形状に加工し易くなり、シュープレートに合致する加工が行え、シュープレートに取り付けたときに、シュープレートと芯金との間に隙間が生じにくい。
芯金に貫通孔を形成するため、その分芯金の軽量化を図ることができる。さらに、芯金ゴム製のパッド本体の厚さを確保して良好な緩衝性が得られる。
貫通孔の近傍において、芯金とパッド本体との接合面が単なるフラットではなくクランク状に折れ曲がって形成されることから、芯金とゴム製のパッド本体との剥離が生じにくく、また、たとえ剥離が生じたとしてもその進行を抑えることができる。
また、芯金に深絞り部分がないため、プレス加工する際所望の形状に加工し易くなり、シュープレートに合致する加工が行え、シュープレートに取り付けたときに、シュープレートと芯金との間に隙間が生じにくい。
芯金に貫通孔を形成するため、その分芯金の軽量化を図ることができる。さらに、芯金ゴム製のパッド本体の厚さを確保して良好な緩衝性が得られる。
以下、本発明に係るクローラ用パッドの一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、従来例で説明した構成要素と同一構成要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
図1はクローラ用パッドがシュープレートに組み付けられた状態を示す平面図、図2は図1のII−II線に沿う断面図、図3は図1のIII−III線に沿う断面図である。
図1はクローラ用パッドがシュープレートに組み付けられた状態を示す平面図、図2は図1のII−II線に沿う断面図、図3は図1のIII−III線に沿う断面図である。
シュープレート22の中心部には機体側固定部であるブッシュ23が、締結部材例えばボルト26及びナット27によって取り付けられている。シュープレート22の中央部には泥抜き孔25が形成されている。また、シュープレート22の長さ方向の一端側(図2における左端側)には、シュープレート22にクローラ用パッド1を取り付けるためのボルト挿通孔29が形成されている。また、図3に示すように、シュープレート22の幅方向の両端及び中央には、ラグ30a、30b、30cが、シュープレート22の長さ方向に沿ってそれぞれ形成されている。
図4、図5に示すように、クローラ用パッド1は、シュープレート22の踏面側に取り付けられる芯金2と、該芯金2の路面側に加硫接着されたゴム製のパッド本体3とを備える。クローラ用パッド1のシュープレート側22には、シュープレート22をブッシュ23に固定するための締結部材であるボルト26の頭部との干渉を避けるための凹部4が、ボルト26の数に対応してボルト26の数だけ複数個(例えば4個)形成されている。
芯金2の幅方向中央部は、シュープレート22の中央部分のラグ30bに対応してセンターリブ5が芯金2の長さ方向に沿って形成されている。センターリブ5の左右両側にはそれぞれフラット部6が形成され、それらフラット部6の外側にはセンターリブ5と同様パッド本体3側へ突出する、立ち上がり部7が形成されている。
また、両側のフラット部6には、略中央部分に貫通孔8がそれぞれ2個ずつ合計4個形成されている。この貫通孔8は芯金2の長さ方向へ延びる長孔状に形成されている。
また、両側のフラット部6には、略中央部分に貫通孔8がそれぞれ2個ずつ合計4個形成されている。この貫通孔8は芯金2の長さ方向へ延びる長孔状に形成されている。
芯金2の長さはシュープレート22およびパッド本体3よりも長さが若干短くなっている。芯金2の長さ方向の一端部にはボルト挿通孔9が形成され、このボルト挿通孔9のパッド本体3側には袋ナット10が溶接等の固定手段で取り付けられている。また、芯金2の長さ方向他端部には、シュープレート22の端部に係止される断面コ字状のフック11が、シュープレート22側に突出した状態で、溶接等の固定手段によって取り付けられている。
ここで、芯金2の貫通孔8の周囲には、パッド本体3側に突出するリブ12が、貫通孔8の全周に渡ってリング状に形成されている。リブ12は、芯金2がフラットな板材から形成されるとき、この板材が屈曲されることによって形成される。すなわち、芯金2を形成するには、まずフラットな板材から前記貫通孔8を打ち抜き、その後このうち抜いた板材に対してプレス加工を施すことで、センターリブ5、その両側のフラット部6、さらにその外側の立ち上がり部7をそれぞれ形成する際に、同時にリブ12も形成する。なお、リブ12は、必ずしも芯金3を構成する板材を屈曲することによって形成される必要はなく、例えば、芯金を構成する板材とは別の部材を、溶接等の固定手段によって固定することにより形成しても良い。
また、リブ12の高さは、前記センターリブ5やフラット部6及び立ち上がり部7の形状に支障が出ない範囲で、センターリブ5の高さより低い値に設定される。さらに、リブ12の背面部分12aを、必要に応じてパッド本体3との密着度を高めるため、目あらしをしてもよい。
また、リブ12の高さは、前記センターリブ5やフラット部6及び立ち上がり部7の形状に支障が出ない範囲で、センターリブ5の高さより低い値に設定される。さらに、リブ12の背面部分12aを、必要に応じてパッド本体3との密着度を高めるため、目あらしをしてもよい。
前記ゴム製のパッド本体3は、長さ方向及び幅方向ともに、芯金2からはみ出すように、芯金2に加硫接着されている。ここで、前記袋ナット10およびフック11の基端側はパッド本体3内に埋設される。パッド本体3の芯金2側には、芯金2の貫通孔8に合致するよう凹陥部13(底部)が形成されている。この凹陥部13と貫通孔8によって、ボルト26の頭部との干渉を避けるための前記凹部4が形成されている。
次に、上記構成のクローラ用パッドの作用について説明する。
上記クローラ用パッド1によれば、図8に示すように、芯金2の貫通孔8の周囲にリブ12を形成したため、図9に示すリブを有さない場合に比べてリブ12の高さ分hだけ、貫通孔8近傍の芯金2とパッド本体3と接合面積を広くとることができる。また、シュープレート22側から流出する泥の圧力Fは、図8中矢印に示すように貫通孔8を貫通する方向に作用するが、この方向と同じ方向に沿って、芯金2とパッド本体3との接合面Xaを形成することができる。つまり、リブ12の背面部分12aは、貫通孔8を貫通する方向に平行に延びていて、この部分がパッド本体3との接合面Xaとなる。さらに、貫通孔8近傍において、芯金2とパッド本体3との接合面が単なるフラットではなくクランク状に折れ曲がって形成されることとなり、芯金2とパッド本体3との間で一旦剥離が生じ、両者間に泥が侵入する場合であっても、この侵入した泥が剥離部分の奥方まで侵入しにくくなる。
以上の結果、芯金2とゴム製のパッド本体3との剥離が生じにくく、また、たとえ剥離が生じたとしてもその進行を抑えることができる。
上記クローラ用パッド1によれば、図8に示すように、芯金2の貫通孔8の周囲にリブ12を形成したため、図9に示すリブを有さない場合に比べてリブ12の高さ分hだけ、貫通孔8近傍の芯金2とパッド本体3と接合面積を広くとることができる。また、シュープレート22側から流出する泥の圧力Fは、図8中矢印に示すように貫通孔8を貫通する方向に作用するが、この方向と同じ方向に沿って、芯金2とパッド本体3との接合面Xaを形成することができる。つまり、リブ12の背面部分12aは、貫通孔8を貫通する方向に平行に延びていて、この部分がパッド本体3との接合面Xaとなる。さらに、貫通孔8近傍において、芯金2とパッド本体3との接合面が単なるフラットではなくクランク状に折れ曲がって形成されることとなり、芯金2とパッド本体3との間で一旦剥離が生じ、両者間に泥が侵入する場合であっても、この侵入した泥が剥離部分の奥方まで侵入しにくくなる。
以上の結果、芯金2とゴム製のパッド本体3との剥離が生じにくく、また、たとえ剥離が生じたとしてもその進行を抑えることができる。
比較のため、貫通孔8の周囲にリブ12を設けない場合について図9に基づき説明する。この図においても、符号2は芯金、3はゴム製のパッド本体、4は凹部、8は貫通孔を示すものとする。この場合、芯金2とパッド本体3との接合面Xbの面積は、前述した図8のものに比べ、リブ12を有しない分、狭くなる。また、図9に示す場合でも、図中矢印に示すように、シュープレート22側から流出する泥の圧力Fが貫通孔8を貫通する方向に作用するが、芯金2とパッド本体3との接合面Xbは、この流出する泥の圧力Fに対して直交する成分のみであり、図に示すように、泥の圧力Fが加わる場合、接合面Xbの端部から順にパッド本体3が芯金2から剥離されることとなる。加えて、芯金2とパッド本体3との接合面Xbは単なるフラットになっているため、図9に示すように、芯金2とパッド本体3との間で一旦剥離が生じて両者間に泥が侵入する場合、ここに泥が侵入する方向と剥離が進む方向とが一致する。
以上のことから、貫通孔8の周りにリブ12を有しない場合には、リブ12を有する場合に比べて、芯金2とゴム製のパッド本体3との間の剥離が生じ易い。
以上のことから、貫通孔8の周りにリブ12を有しない場合には、リブ12を有する場合に比べて、芯金2とゴム製のパッド本体3との間の剥離が生じ易い。
また、上記クローラ用パッド1によれば、芯金2に深絞り部分がないため、プレス加工する際に所望の形状に加工し易く、このため、シュープレート22の接合面に合致する加工が行える。このため、シュープレート22に取り付けたときに、この芯金2とシュープレート22との間に隙間が生じにくく、このため、芯金2とシュープレート22との間に泥が侵入しにくい。
また、芯金2の一部に貫通孔8を形成するため、その分、芯金2の重量を軽減することができる。
また、ゴム製のパッド本体3は、芯金2の貫通孔8に対応する箇所に凹陥部13を形成するだけであって、芯金に幅広でかつ深い凹部を形成しない分、所要箇所のパッド本体3の厚さを確保することができ、これにより、良好な緩衝性が得られる。
さらに、貫通孔8の周囲にリブ12を形成したため、芯金2の貫通孔8近傍の強度をアップさせることができる。
また、芯金2の一部に貫通孔8を形成するため、その分、芯金2の重量を軽減することができる。
また、ゴム製のパッド本体3は、芯金2の貫通孔8に対応する箇所に凹陥部13を形成するだけであって、芯金に幅広でかつ深い凹部を形成しない分、所要箇所のパッド本体3の厚さを確保することができ、これにより、良好な緩衝性が得られる。
さらに、貫通孔8の周囲にリブ12を形成したため、芯金2の貫通孔8近傍の強度をアップさせることができる。
また、上記クローラ用パッド1では、リブ12を形成するにあたり、芯金2を構成する板材を屈曲して形成しているため、簡単にリブ12を形成することができる。
また、上記クローラ用パッド1では、凹部4を、シュープレート22との接合面に沿った断面形状がシュープレート22の長手方向に延びる長孔状に形成しているため、当該クローラ用パッド1をシュープレート22に固定するに当たり、クローラ用パッド1をシュープレート22の正面に位置させてその状態まま、シュープレート側に近づけてセットする場合に限られることなく、芯金2の他端部に設けたフック11をシュープレート22の端部に係止させた後、クローラ用パッド1を、シュープレート22の長さ方向へずらせながらシュープレートにセットすることができ、クローラ用パッドのシュープレートへの組付性が向上する。
また、上記クローラ用パッド1では、凹部4を、シュープレート22との接合面に沿った断面形状がシュープレート22の長手方向に延びる長孔状に形成しているため、当該クローラ用パッド1をシュープレート22に固定するに当たり、クローラ用パッド1をシュープレート22の正面に位置させてその状態まま、シュープレート側に近づけてセットする場合に限られることなく、芯金2の他端部に設けたフック11をシュープレート22の端部に係止させた後、クローラ用パッド1を、シュープレート22の長さ方向へずらせながらシュープレートにセットすることができ、クローラ用パッドのシュープレートへの組付性が向上する。
加えて、上記クローラ用パッド1では、前記凹部4を複数形成しており、凹部を大径として只1つ設ける場合に比べ、泥の侵入量を少なくすることができ、しかも、貫通孔8をあける面積が少なくなり、かつリブ12を多く分散して配置できる分、芯金3の強度をアップさせることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能である。
例えば、前記実施形態では、リブ12を突起が連続したリング状に形成しているが、これに限られることなく、周方向に所定間隔置きに突起を起立させてリブを構成しても良い。
また、実施例では、凹部4を断面長孔状に形成しているが、これに限られることなく、例えば、断面円状あるいは多角形状に形成しても良い。
また、前記実施形態では、凹部4を4個設けているが、これに限られることなく、二つのボルト26の頭部に跨るように凹部を2個としても良く、あるいは、4つのボルト26の頭部の跨るように1個にしてもよい。
例えば、前記実施形態では、リブ12を突起が連続したリング状に形成しているが、これに限られることなく、周方向に所定間隔置きに突起を起立させてリブを構成しても良い。
また、実施例では、凹部4を断面長孔状に形成しているが、これに限られることなく、例えば、断面円状あるいは多角形状に形成しても良い。
また、前記実施形態では、凹部4を4個設けているが、これに限られることなく、二つのボルト26の頭部に跨るように凹部を2個としても良く、あるいは、4つのボルト26の頭部の跨るように1個にしてもよい。
1 クローラ用パッド
2 芯金
3 パッド本体
4 凹部
8 貫通孔
12 リブ
13 凹陥部(底部)
22 シュープレート
23 ブッシュ(機体側固定部)
26 ボルト(締結部材)
2 芯金
3 パッド本体
4 凹部
8 貫通孔
12 リブ
13 凹陥部(底部)
22 シュープレート
23 ブッシュ(機体側固定部)
26 ボルト(締結部材)
Claims (4)
- シュープレートの踏面側に取り付けられる芯金と、該芯金の路面側に加硫接着されたゴム製のパッド本体とを備え、シュープレート側には、機体側固定部に前記シュープレートを締結するための締結部材との干渉を避けるための凹部が形成されたクローラ用パッドであって、
前記凹部は、前記芯金に形成された貫通孔と、該貫通孔に合致するよう前記パッド本体の芯金側に形成された底部とによって形成され、
前記芯金の貫通孔の周囲にはパッド本体側に突出するリブが形成されていることを特徴とするクローラ用パッド。 - 前記リブは、前記芯金を構成する板材を屈曲して形成されていることを特徴とする請求項1記載のクローラ用パッド。
- 前記凹部は、前記シュープレートとの接合面に沿った断面形状が前記シュープレートの長手方向に延びる長孔状に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のクローラ用パッド。
- 前記凹部は、複数形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のクローラ用パッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006305152A JP2008120192A (ja) | 2006-11-10 | 2006-11-10 | クローラ用パッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006305152A JP2008120192A (ja) | 2006-11-10 | 2006-11-10 | クローラ用パッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008120192A true JP2008120192A (ja) | 2008-05-29 |
Family
ID=39505443
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006305152A Withdrawn JP2008120192A (ja) | 2006-11-10 | 2006-11-10 | クローラ用パッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008120192A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020179932A1 (ja) * | 2019-03-07 | 2020-09-10 | 株式会社ブリヂストン | クローラ用芯金及び該芯金を装着してなるクローラ用パッド |
-
2006
- 2006-11-10 JP JP2006305152A patent/JP2008120192A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020179932A1 (ja) * | 2019-03-07 | 2020-09-10 | 株式会社ブリヂストン | クローラ用芯金及び該芯金を装着してなるクローラ用パッド |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5048426B2 (ja) | 履帯用の交換可能摩耗パッド、ならびに摩耗パッドの製造方法 | |
US9278578B2 (en) | Adhesive-type wheel balance weight for vehicle and manufacturing method thereof | |
JP2003182658A (ja) | 弾性体履板 | |
JP2008120192A (ja) | クローラ用パッド | |
JP4905308B2 (ja) | エンジンカバー | |
JP2008296742A (ja) | 履帯用ゴムパッド | |
WO2020179932A1 (ja) | クローラ用芯金及び該芯金を装着してなるクローラ用パッド | |
JP2016000574A (ja) | 履帯パッド | |
KR101061454B1 (ko) | 무한궤도 차량용 슈패드 어셈블리 | |
JP4842590B2 (ja) | 履帯ゴムパッド | |
JP6568767B2 (ja) | 履帯シュー用芯金、弾性履帯シュー及び履帯シュー用芯金の製造方法 | |
JP4078078B2 (ja) | ゴムクローラ | |
WO2006059624A1 (ja) | 履帯、及びこの履帯のための履板 | |
JP4803221B2 (ja) | 無限軌道車両の履帯 | |
JP2009166765A (ja) | クローラ用弾性パッド | |
JPH0858647A (ja) | 鉄履帯用ゴムパッド及びそれに用いるロックピン | |
JP4675522B2 (ja) | 弾性パッド | |
JPH1067349A (ja) | 連結リンク式ゴムクローラ | |
JP2017171034A (ja) | ゴムクローラ | |
JP4219482B2 (ja) | 履帯ゴムシュー | |
JP5210624B2 (ja) | 履帯用弾性パッド | |
JP5154889B2 (ja) | ゴムクローラ | |
KR101304815B1 (ko) | 무한궤도차량의 보기륜 구조 | |
JP2008230350A (ja) | 弾性クローラ | |
JP3876428B2 (ja) | 履帯ゴムシュー |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20100202 |