JP6568767B2 - 履帯シュー用芯金、弾性履帯シュー及び履帯シュー用芯金の製造方法 - Google Patents

履帯シュー用芯金、弾性履帯シュー及び履帯シュー用芯金の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、履帯シュー用芯金及びその製造方法、並びに履帯シュー用芯金を用いた弾性履帯シューに関する。
建設機械や土木作業用機械等の機体の走行リンク(履帯)にボルト締結される履帯ゴムシューが開示されている(特許文献1参照)。この履帯ゴムシューは、芯金にゴム材を加硫接着して構成されている。芯金の中央域には、ボルトを挿通するための貫通孔が形成されている。
一方、貫通孔を有する鍛造品の成形において、孔を設けるべき所定の位置の裏面に凹みを設けておき、この凹みの反対側から鋭い先端を有する打抜き型で打ち抜くことで、打抜き方向に隆起するバリをなくす加工法が開示されている(特許文献2参照)。
特開平9−249161号公報 特開昭50−105530号公報
上記した特許文献1に記載の履帯ゴムシュー用芯金を製造するに際し、上記した特許文献2に記載の技術を用いて、隆起部(バリ)のない貫通孔を形成することが考えられる。
しかしながら、上記した特許文献2に記載の技術では、貫通孔の大きさを、裏面に設けた凹みと同等にして、該凹みを残さないように打ち抜くため、凹みの位置と貫通孔の打抜き位置とを精度よく合わせる必要がある。この位置ずれが大きいと、裏面側における貫通孔の縁部に、隆起部が突出して形成される可能性がある。隆起部を除去するために面取り加工を行うと、工数及びコストが増加する。
本発明は、貫通孔の縁部に形成される隆起部を除去するための面取り加工を不要として工数及びコストの低減を図ることを目的とする。
請求項1に係る履帯シュー用芯金は、板状とされ、走行機体に備えられる走行リンクへ固定部材によって挟持固定される履帯シュー用芯金であって、前記走行リンク側の面に凹んで形成された切欠き部と、前記切欠き部の内側を通って板厚方向に貫通し、前記固定部材の挿通用とされる貫通孔と、前記切欠き部の貫通孔周縁から前記走行リンク側に向けて突出し、その突出端は前記走行リンク側の面へ至らない高さとされた隆起部と、を備え、前記固定部材側の面の表面粗さは、前記走行リンク側の面の表面粗さよりも小さい
この履帯シュー用芯金では、走行リンク側の面に切欠き部が凹んで形成され、該切欠き部の内側を通って板厚方向に貫通した貫通孔が設けられており、切欠き部の貫通孔周縁から走行リンク側の面に向かって突出する隆起部を有している。隆起部の突出端は、走行リンク側の面へ至らない高さとされている。貫通孔周縁に隆起部が存在していても、走行リンク側の面から隆起部が突出していなければ、走行リンクへの取付け上問題はない。したがって、貫通孔周縁に形成される隆起部を除去するための面取り加工を不要として、工数及びコストを低減することができる。
また、この履帯シュー用芯金では、固定部材側の面の表面粗さが、走行リンク側の面の表面粗さよりも小さいので、走行リンクと固定部材とにより挟持された際に、固定部材側の面に当接する固定部材の面圧が必要以上に増加することを抑制できる。このため、履帯シュー用芯金の挟持状態を安定させることができる。
請求項に係る弾性履帯シューは、請求項1記載の履帯シュー用芯金の前記固定部材側の面が弾性体によって被覆されている。
履帯シュー用芯金の固定部材側の面は、接地側の面である。この弾性履帯シューでは、履帯シュー用芯金の固定部材側の面、つまり接地側の面が弾性体によって被覆されているので、機体の走行時の振動発生を低減すると共に、走行路面の傷みを抑制することができる。
請求項に係る履帯シュー用芯金の製造方法は、熱せられた板状体の板厚方向の一方側の面の一部に凹みを形成する、凹み形成工程と、前記凹みの範囲内に対応する部位を、板厚方向の他方側からプレスにより打ち抜いて貫通孔を形成する打抜き工程と、前記打抜き工程により貫通孔周縁に形成された隆起部が前記一方側の面から突出しないように、前記隆起部の高さを減少させると共に、前記一方側の面の表面粗さを大きくし、板厚方向の他方側の面の表面粗さを前記一方側の面の表面粗さよりも小さくする表面処理工程と、を備える。
この履帯シュー用芯金の製造方法では、凹み形成工程において、熱せられた板状体の板厚方向の一方側の面に凹みを形成する。次に、打抜き工程において、凹みの範囲内に対応する部位を、板厚方向の他方側からプレスにより打ち抜いて貫通孔を形成する。この際、貫通孔の一方側の周縁は、凹みの範囲内に位置することとなる。したがって、打抜きの出口側に位置する周縁に隆起部が形成されたとしても、該隆起部は凹みの範囲内に形成されるものであるため、板厚方向の一方側の面からの突出が抑制される。このため、貫通孔周縁に形成された隆起部を除去するための面取り加工を不要として、工数及びコストを低減することができる。
また、この弾性履帯シュー用芯金の製造方法では、貫通孔周縁に形成された隆起部を、表面処理工程において減少させるので、板厚方向の一方側への隆起部の突出を更に抑制することができる。更に、前工程において一方側の面に付着したスケール等を除去することができる。またこのとき、一方側の面の表面粗さを大きくすることで、他方側の面の表面粗さを一方側の面の表面粗さよりも小さくすることができる。
本発明によれば、貫通孔周縁に形成される隆起部を除去するための面取り加工を不要として工数及びコストの低減を図ることができる、という優れた効果が得られる。
本実施形態に係る履帯シュー用芯金の板厚方向の一方側の面を示す平面図である。 本実施形態に係る履帯シュー用芯金の板厚方向の他方側の面を示す平面図である。 貫通孔を示す、図2における3−3矢視拡大断面図である。 走行リンクとボルトとにより、本実施形態に係る弾性履帯シューを挟持した状態を示す拡大断面図である。 本実施形態に係る弾性履帯シューを示す、図2に対応する平面図である。 (A)は、板状体、上型及び下型を示す断面図である。(B)は、上型及び下型により板状体をプレスして凹みを形成する凹み形成工程を示す断面図である。(C)は、凹みが形成された板状体から上型及び下型が離れた状態を示す断面図である。 (A)は、板状体に形成された凹みに対応する部位を、板厚方向の他方側から見た状態を示す平面図である。(B)は、板状体の一方側の面にダイを当て、他方側の面にパンチを当てた状態を示す断面図である。(C)は、パンチによる打抜きにより、貫通孔が板状体に形成されると共に、打抜きの出口側における貫通孔周縁に隆起部が形成された状態を示す断面図である。(D)は、板状体の一方側の面に対するブラスト加工を示す断面図である。(E)は、ブラスト加工の結果、貫通孔周縁の隆起部が、一方側の面から突出しない程度に減少した状態を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づき説明する。
[履帯シュー用芯金]
図1において、本実施形態に係る履帯シュー用芯金10(以下、単に「芯金10」という場合がある。)は、弾性履帯シュー20(図5)の骨格部材である。この芯金10は、板状とされ、走行リンク12(図4)へ固定部材の一例たるボルト14(図4)によって挟持固定される。走行リンク12は、機体に備えられる履帯である。走行リンク12に対する弾性履帯シュー20の取付け時に、走行リンク12は、芯金10の板厚方向の一方側の面である走行リンク側の面P1に当接する。つまり、走行リンク側の面P1は、芯金10における走行リンク12への取付け面となっている。また、走行リンク12に対する弾性履帯シュー20の取付け時に、ボルト14は、板厚方向の他方側の面であるボルト側の面P2に当接する。図3、図4において、走行リンク側(板厚方向の一方側)は矢印T1方向に相当し、ボルト側(板厚方向の他方側)は矢印T2方向に相当する。芯金10は、切欠き部16と、貫通孔18と、隆起部22とを備えている。
図3において、切欠き部16は、走行リンク側の面P1に凹んで形成されている。この切欠き部16は、例えば、貫通孔18の板厚方向に対して略45°の円錐状凹面となっている。また、切欠き部16のうち、走行リンク側の面P1との境界部は、断面円弧状のR面部26となっている。切欠き部16の深さは、面取り部24の深さよりも深くなっている。なお、切欠き部16の形状は、円錐状凹面に限られず、段差形状や断面円弧状の凹面等、他の形状であってもよい。
図1から図3において、貫通孔18は、切欠き部16の内側を通って芯金10の板厚方向に貫通した、ボルト14(図4)の挿通用とされる取付け孔である。貫通孔18は、芯金10の長手方向の中央部10Aに、例えば4箇所形成されている。貫通孔18の直径は、ボルト14の呼び径に対応して適宜設定される。貫通孔18は、例えばプレスによる打抜きにより形成されている。貫通孔18の他方側周縁には、貫通孔18の板厚方向に対して略45°の面取り部24が形成されている。
隆起部22は、切欠き部16の貫通孔周縁から走行リンク側(矢印T1側)に向かって突出する部位である。隆起部22の突出端は、走行リンク側の面P1へ至らない高さとされている。換言すれば、隆起部22は、走行リンク側の面P1から突出しない部位である。また、隆起部22は、例えば、貫通孔18の形成時に形成されるバリに相当するものである。隆起部22と切欠き部16の境界には、谷部28が形成されている。隆起部22は、断面鋭角状となっているが、その先端は丸められていることが望ましい。
ボルト側の面P2の表面粗さは、走行リンク側の面P1の表面粗さよりも小さく、ボルト側の面P2が走行リンク側の面P1よりも平滑となっている。ボルト側の面P2は、ボルト14が当接する座面であり、この面を平滑にすることで、ボルト14の緩みを抑制し、芯金10の挟持状態を安定させることができるようになっている。
この他、芯金10は、その長手方向における中央部10Aの両側に、両端部10Bを有している。この両端部10Bは、走行リンク12とは非接触の部位である。両端部10Bには、それぞれ2つの貫通孔30が形成されている。貫通孔30は、例えば長孔状とされ、芯金10の幅方向(短手方向)に並列に形成されている。
図1に示されるように、芯金10の中央部10Aには、軽量化のために、例えば矩形の貫通孔32が形成されている。また、中央部10Aにおけるボルト側の面P2には、芯金10の長手方向に沿って延びるリブ34,36が一体的に設けられている。このリブ34,36は、ボルト14(図4)の頭部の保護を主目的とするものであるが、芯金10の強度の向上にも寄与している。リブ34,36を設けることで、芯金10の薄肉化及びそれに伴う軽量化が可能となる。
なお、これらの芯金10の細部形状は一例であり、任意に変更することができる。
[弾性履帯シュー]
図5において、弾性履帯シュー20は、芯金10のボルト側の面P2が、弾性体の一例たるゴム38によって被覆されている。具体的には、芯金10の主として両端部10Bが、ゴム38により被覆されている。ボルト側の面P2における貫通孔18の周囲は、ゴム38により被覆されていない。ゴム38は、芯金10に対して、例えば加硫接着されている。ゴム38のうち、ボルト側の面P2を被覆する部分が、走行路面(図示せず)に対する接地部となる。つまり、弾性体は接地部材である。
図4に示されるように、弾性履帯シュー20は、ボルト14を用いて、走行リンク12に締結固定される。この際、走行リンク12とボルト14とにより挟持された状態となる。ボルト締結を行うため、走行リンク12には、ボルト14と螺合する雌ねじ40が形成されている。なお、走行リンク12にナット(図示せず)を設けておき、該ナットに対してボルト14を締結してもよい。また、走行リンク12からスタッドボルトを突出させておき、該スタッドボルトを貫通孔18に通して、ナット(図示せず)により締結する構成であってもよい。つまり、固定部材はボルト14に限られるものではなく、ナット等の部材であってもよい。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図2から図4において、本実施形態に係る芯金10では、走行リンク側の面P1に切欠き部16が凹んで形成され、該切欠き部16の内側を通って板厚方向に貫通した貫通孔18が設けられている。また、切欠き部16の貫通孔周縁から走行リンク側の面P1に向かって突出する隆起部22を有している。隆起部22の突出端は、走行リンク側の面P1へ至らない高さとされている。貫通孔周縁に隆起部22が存在していても、走行リンク側の面P1から隆起部22が突出していなければ、隆起部22と走行リンク12との干渉は抑制されるので、該走行リンク12への取付け上問題はない。したがって、貫通孔周縁に形成される隆起部22を除去するための面取り加工を不要として、工数及びコストを低減することができる。
また、この芯金10では、ボルト側の面P2の表面粗さが、走行リンク側の面P1の表面粗さよりも小さく、ボルト側の面P2が走行リンク側の面P1よりも平滑である。したがって、芯金10が走行リンク12とボルト14とにより挟持された際に、他方側の面P2に当接するボルト14の面圧が必要以上に増加することを抑制できる。このため、芯金10の挟持状態を安定させることができる。
更に、図4に示されるように、芯金10のボルト側の面P2は、接地側の面である。切欠き部16は、走行リンク側の面P1に設けられており、ボルト14の座面の減少はない。したがって、ボルト14の締結時にボルト側の面P2のうち、ボルト14の座面となる部位の面圧が必要以上に増加することはない。
図5において、ゴム38が設けられた弾性履帯シュー20では、芯金10のボルト側の面P2、つまり接地側の面がゴム38によって被覆されているので、機体の走行時の振動発生を低減すると共に、走行路面の傷みを抑制することができる。
[履帯シュー用芯金の製造方法]
図6、図7において、本実施形態に係る履帯シュー用芯金の製造方法は、凹み形成工程S1と、打抜き工程S2と、表面処理工程の一例たるブラスト工程S3と、を有している。
凹み形成工程S1は、熱せられた板状体42の板厚方向の一方側の面の一部に凹み42Aを形成する工程である。ここで、板厚方向の一方側の面は、上記した芯金10における走行リンク側の面P1に相当し、板厚方向の他方側の面は、上記した芯金10におけるボルト側の面P2に相当する。
具体的には、図6(A)に示されるように、まず上型44と、凸部46Aを有する下型46との間に、熱せられた板状体42を配置する。板状体42は、芯金10(図1)の材料である。凸部46Aは、板状体42の板厚方向の一方側の面(走行リンク側の面P1)に対向して配置される。凸部46Aの形状は、凹み42Aの形状に対応して設定される。本実施形態では、例えば円錐台形である。次に、図6(B)に示されるように、上型44と下型46とにより板状体42を挟み込んで熱間鍛造する。そして、図6(C)に示されるように、上型44と下型46とを離間させることで、凸部46Aの形状に対応する凹み42Aが形成された板状体42が得られる。この板状体42は、鍛造により、芯金10の外形を有するように成形される。
鍛造時には、一方側の面(走行リンク側の面P1)が下型46と接し、他方側の面(ボルト側の面P2)が上型44と接する。一方側の面(走行リンク側の面P1)は、酸化膜であるスケールの付着により、表面粗さが大きくなる傾向がある。これに対し、他方側の面(ボルト側の面P2)は、スケールの付着が少なく、一方側の面(走行リンク側の面P1)よりも表面粗さが小さくなる。したがって、他方側の面(ボルト側の面P2)の表面粗さが、一方側の面(走行リンク側の面P1)の表面粗さよりも小さくなる。
次に、図7(A)〜図7(C)において、打抜き工程S2は、凹み42Aの範囲内に対応する部位を、板厚方向の他方側からプレスにより打ち抜いて貫通孔18を形成する工程である。具体的には、芯金10の板厚方向の一方側(凹み42A側)にダイ48を配置し、他方側にパンチ50を配置する。パンチ50の外径は、例えば凹み42Aの底面の直径に対応している。したがって、パンチ50を、板厚方向において凹み42Aと重複し凹み42Aの範囲内に対応する部位に、容易に配置することができる。
パンチ50を一方側(矢印T1方向)に押し込んで板状体42を打ち抜くと、図7(C)に示されるように、芯金10における凹み42Aの範囲内に貫通孔18が形成される。このとき、打抜きの出口側における貫通孔周縁は、凹み42Aの範囲内に位置することとなる。凹み42Aの範囲内を打ち抜いているため、打抜き後には、凹み42Aの外周部分が切欠き16として残存する。したがって、貫通孔周縁に隆起部22が形成されたとしても、該隆起部22は凹み42Aに形成されるものであるため、板厚方向の一方側の面(走行リンク側の面P1)からの突出が抑制される。このため、貫通孔周縁に形成された隆起部22を除去するための面取り加工を不要として、工数及びコストを低減することができる。
図7(C)に示されるように、隆起部22が一方側の面(走行リンク側の面P1)から突出して形成された場合、次のブラスト工程S3により、隆起部22を減少させることができる。隆起部22が走行リンク側の面P1から突出していない場合、必ずしもブラスト工程S3を行わなくてもよい。
ブラスト工程S3は、打抜き工程S2により貫通孔周縁に形成された隆起部22が走行リンク側の面P1から突出しないように、隆起部22の高さをブラスト加工により減少させる工程である。具体的には、図7(D)に示されるように、芯金10の板厚方向の一方側の面(走行リンク側の面P1)に対して、多数の投射材52を衝突させて、隆起部22の高さを減少させる。これにより、図7(E)に示されるように、板厚方向の一方側への隆起部22の突出を更に抑制することができると共に、前工程において走行リンク側の面P1に付着したスケール等(図示せず)を除去することができる。このブラスト工程S3は、表面処理工程の一例である。表面処理と共に隆起部22の高さを減少させることができるので、隆起部22の除去のために面取り加工等の追加工を行う必要がない。なお、ブラスト加工には、ショットブラスト、サンドブラスト等、各種ブラスト加工が含まれる。表面処理には、研摩やエッチング等の、隆起部22の高さを減少させることが可能な各種処理が含まれる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態の一例について説明したが、本発明の実施形態は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
弾性履帯シュー20に設けられる弾性体の一例としてゴム38を挙げたが、ゴム38以外の弾性体を用いてもよい。
10…芯金(履帯シュー用芯金)、12…走行リンク、14…ボルト(固定部材)、16…切欠き部、18…貫通孔、20…弾性履帯シュー、22…隆起部、38…ゴム(弾性体)、42…板状体、42A…凹み、P1…走行リンク側の面、P2…ボルト側の面、S1…凹み形成工程、S2…打抜き工程、S3…ブラスト工程(表面処理工程)

Claims (3)

  1. 板状とされ、走行機体に備えられる走行リンクへ固定部材によって挟持固定される履帯シュー用芯金であって、
    前記走行リンク側の面に凹んで形成された切欠き部と、
    前記切欠き部の内側を通って板厚方向に貫通し、前記固定部材の挿通用とされる貫通孔と、
    前記切欠き部の貫通孔周縁から前記走行リンク側に向けて突出し、その突出端は前記走行リンク側の面へ至らない高さとされた隆起部と、を備え
    前記固定部材側の面の表面粗さは、前記走行リンク側の面の表面粗さよりも小さい履帯シュー用芯金。
  2. 請求項1記載の履帯シュー用芯金の前記固定部材側の面が弾性体によって被覆されている、弾性履帯シュー。
  3. 熱せられた板状体の板厚方向の一方側の面の一部に凹みを形成する、凹み形成工程と、
    前記凹みの範囲内に対応する部位を、板厚方向の他方側からプレスにより打ち抜いて貫通孔を形成する打抜き工程と、
    前記打抜き工程により貫通孔周縁に形成された隆起部が前記一方側の面から突出しないように、前記隆起部の高さを減少させると共に、前記一方側の面の表面粗さを大きくし、板厚方向の他方側の面の表面粗さを前記一方側の面の表面粗さよりも小さくする表面処理工程と、
    を備える、履帯シュー用芯金の製造方法。
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