JP2008119278A - 車両用シート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用シート装置において、シートバック部の姿勢位置を調整する調整機構を、精度及び強度を備えたシンプルな構造で構成する。
【解決手段】車両用シート1は、シートバック部11と、シートバック部11に連結されシートバック部を移動してその姿勢位置を調整する調整機構12を有する。調整機構12は、直線状に移動する回動軸と、回動軸に連結されその回動軸の移動に従ってその移動方向と反対側に回動することによってシートバック部11を移動してその姿勢位置を変化させるリンクを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は車両用シート装置に関し、特に、シートバック部の位置を調整することができる車両用シート装置に関する。
自動車の後部座席になどに使用されるシート装置において、シートバック部の姿勢位置を調整する機構を有するものが知られている。シート装置は、乗員が着席する座面を有する着席部と、乗員が背後にもたれかかるシートバック部とを有している。シートバック部の姿勢位置を調整する機構を有する典型的なシート装置の一つは、乗員の操作によって着席部が前方にスライドすると共に、シートバック部が後方に傾く。
上述のようなシート装置において、シートバック部は、傾斜角度の変化に応じて上下にも移動する。また、シートバック部の形が一定のまま、その全体が回動することによって傾斜する。このため、安楽姿勢の快適さの点において最適なものではなかった。あるいは、着席部が前後にスライドするため、乗員の足元のスペースが損なわれルという問題もあった。そこで、シートバック部の移動において、乗員の上下運動及び傾斜の変化を少なくし、快適な安楽姿勢を可能とするシート装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1に開示されたシート装置は、シートバック部を移動するリンク機構を備え、そのリンク機構が平行リンク機構部を含んでいる。平行リンク機構によって、シート装置は、乗員の上体を上下動させずに略水平方向に移動させるように作動することができる。具体的には、シートバック部は中央で屈曲するフレームを有しており、リンク機構が上側のアッパーフレームに連結されている。
リンク機構は平行四辺形状の平行リンク機構を有している。平行リンク機構の各頂点は枢軸となっており、平行リンク機構を構成する各リンクが動作において回動する。この平行リンクが変形することによって、フレームが屈曲すると共に、アッパーフレームがほぼ平行に移動する。これによって、乗員の上下運動及び傾斜の変化を少なくし、快適な安楽姿勢を可能とする。
特開2003−180476号公報
上記特許文献1が提案するシート装置は、乗員の安楽姿勢の快適さを改善する点において優れたものである。しかし、シートバック部の姿勢位置を調整する機構が複雑であるため、シートバック部の姿勢位置の調整制度を高く維持することが難しいと共に、装置の重量が大きく増加する。また、車両におけるスペースは限られており、できるだけ小さいスペースに収まるように姿勢位置を調整する機構を構成することが要求される。
本発明の一態様に係る車両用シート装置は、シートバック部と、前記シートバック部に連結され、前記シートバック部を移動してその姿勢位置を調整する調整機構を有する。前記調整機構は、直線状に移動する回動軸と、前記回動軸に連結され、前記回動軸の移動に従ってその移動方向と反対側に回動することによって前記シートバック部を移動してその姿勢位置を変化させるリンクを備える。上記調整機器の構成によって、その調整機構を精度及び強度を備えたシンプルな構造で構成することができる。
好ましくは、前記リンク及び前記回動軸を含み、前記シートバック部の移動に従って伸縮するアームが、前記回動軸の移動方向と反対方向に前記回動軸と共に直線状に移動する第2の回動軸と、前記第2の回動軸に連結され前記第2の回動軸の移動に従って前記リンクと反対方向に回動することによって前記シートバック部を移動してその姿勢位置を変化させる第2のリンクをさらに備える。これによって、シートバック部をより確実に支持、移動することができる。
前記シートバック部は、ロアフレームとそのロアフレームに対して屈曲可能に連結されたアッパーフレームとを有し、前記調整機構は前記アッパーフレームを前後方向に移動することによって前記シートバック部の姿勢位置を変化させることが好ましい。これによって、乗員のより快適な安楽姿勢をシンプルな構成で実現することができる。
前記回動軸及び第2の回動軸は直線状の駆動軸に連結され、前記駆動軸が回転することによって前記回動軸及び第2の回動軸が互いに駆動軸上を反対方向に移動することが好ましい。これによって、シンプルでコンパクトな構成で駆動軸を確実に移動させることができる。また、前記リンクと前記第2のリンクとが交差していることが好ましい。これによって、調整機構をよりコンパクトにすることができる。
好ましい一例において、上記調整機構は前記リンクの前記回動軸の反対側に回動可能に連結された第3のリンクと前記第2のリンクの前記第2の回動軸の反対側に連結された第4のリンクをさらに備え、前記第3及び第4のリンクは、前記アームの伸縮に従って回動することによって前記シートバック部を移動してその姿勢位置を変化させる。これによって、回動軸の移動距離に対するシートバック部の移動距離を大きくすることができる。さらに、前記第3と第4のリンクとが交差していることが好ましい。これによって、調整機構をよりコンパクトにすることができる。
本発明により、車両用シート装置において、シートバック部の姿勢位置を調整する調整機構を、精度及び強度を備えたシンプルな構造で構成することができる。
以下に、本発明を適用可能な実施の形態を説明する。説明の明確化のため以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
図1は本実施形態に係る車両用シート装置1の一部構成を模式的に示している。車両用シート装置1は、乗員が着席する座面を有する着席部(不図示)と、着座した状態の乗員がその背中をもたれかける背もたれ部であるシートバック部11とを有している。また、本形態の車両用シート装置1は、さらに、シートバック部11を前後方向に移動し、その姿勢位置を調整する調整機構12を有している。調整機構12は、主に鉄鋼材料によって形成することができる。図1に例示された車両用シート装置1は、自動車の後部座席、あるいは、一列シートのみ有する自動車の座席として使用される。
図1において、シートバック部11の構成要素の一部のみが示されており、具体的には、乗員が後頭部をもたれかけるヘッドレスト111と、シートバック部11全体を支持する骨組みとしてのフレーム112とが示されている。シートバック部11は、これらの構成要素のほかに、フレーム112の外周に設けられるクッション部材や、そのクッション部材の表面を覆う外皮部材などを有している。
図1は、シートバック部11の二つの異なる状態を示している。通常状態である第1の状態においては、シートバック部11は最も前方に位置し、いわゆる安楽姿勢をとっていない状態にある。もう一つの第2の状態において、シートバック部11は、その姿勢位置が第1の状態よりも後方に移動しており、いわゆる安楽姿勢の状態となっている。図1において、乗員及び調整機構12は第1の状態にあり、シートバック部11のみが第1及び第2の状態の二つの状態において示されている。なお、本明細書において、シートバック部11の座面側を前側とし、調整機構12があるその反対側を後側とする。また、着席部側を下側としヘッドレスト111側を上側とする。これは、着座状態にある乗員の前後及び上下方向に対応する。
図1に示すように、フレーム112は下方のロアフレーム113と上方のアッパーフレーム114とを有している。ロアフレーム113の下端は、ボルト116によって固定ブラケット117に連結されている。ボルト116は固定ブラケット117に固定され、ブラケット117は自動車本体部に固定されている。ロアフレーム113はボルト116を軸として回動することができる。ロアフレーム113とアッパーフレーム114とはボルト115を介して連結されており、フレーム112はボルト115を軸として屈曲することができる。
調整機構12は、その背面側が車両本体部41に固定されている。また、調整機構12はアッパーフレーム114に連結されており、アッパーフレーム114を前後方向に移動する。アッパーフレーム114の移動に従って、ロアフレーム113はボルト116を軸として回動すると共に、その上端のボルト115を軸として回動する。つまり、シートバック部11の姿勢位置の変化に従って、フレーム112がボルト115を軸として前後方向に屈曲する。具体的には、フレーム112は、前方に向かって屈曲する。
調整機構12は、アッパーフレーム114を平行移動させる。調整機構12は上側のアッパーアーム121aと下側のロアアーム121bを有している。アッパーアーム121a及びロアアーム121bは、調整機構12の一部である支持ブラケット122を介して、アッパーフレーム114に連結されている。アッパーアーム121a及びロアアーム121bが伸縮することによって、アッパーフレーム114が平行に移動する。アッパーフレーム114の移動方向は、アッパーアーム121a及びロアアーム121bの伸縮方向と同一であり、その移動によって傾きが実質的に変化することがない。
これに対して、ロアフレーム113は、ボルト116を軸として回動すると共に、ボルト115を軸としても回動する。つまり、アッパーアーム121a及びロアアーム121bの収縮に従って、フレーム112がボルト115を軸として屈曲する。このように、シートバック部11の姿勢位置の変化に従ってフレーム112がボルト115を軸として屈曲することで、アッパーアーム121aが平行に移動し、乗員の上下位置の変動とその傾きの変動を小さくし、快適な安楽姿勢を提供することができる。
図2は、フレーム112の構造及びフレーム112と調整機構12との連結状態を示す斜視図である。フレーム112は3辺を有するコの字状のロアフレーム113と、同様に3辺を有するコの字上のアッパーフレーム114とを有している。これらが二つのボルト115a及び115bによって回動可能に連結されて、矩形状のフレーム112を構成している。アッパーフレーム114の上辺が結合ブラケット123に溶接により結合され、結合ブラケット123が支持ブラケット122にボルトによって固定されている。さらに、アッパーフレーム114は、その下端側において、支持バー128によって支持ブラケット122に固定されている。
図3は、調整機構12の構造を示す分解斜視図である。調整機構12は後側にベースプレート124を有しており、このベースプレート124が車両本体部41にボルトによって強固に固定される。アッパーアーム121aは、上側のアッパー駆動軸125aを介してベースプレート124に連結されている。また、ロアアーム121bは、下側のロア駆動軸125bを介してベースプレート124に連結されている。アッパー駆動軸125a及びロア駆動軸125bは左右方向に延びる円柱状の棒状体である。図3は、アッパーアーム121a及びロアアーム121bが最も伸びた状態を示している。
アッパーアーム121a及びロアアーム121bは、実質的に同一の構造を有している。従って、以下においては、アッパーアーム121aについて、その構造の詳細を説明する。アッパーアーム121aは、上側のアッパーリンク211a及び下側のロアリンク211bの二つのリンクを有している。アッパーリンク211aはアッパー駆動軸125aの上側に位置し、ロアリンク211bはアッパー駆動軸125aの下側に位置する。
アッパーリンク211aは回動軸212aに連結されており、その回動軸212aを中心として回動することができる。同様に、ロアリンク211bは回動軸212bに連結されており、その回動軸212bを中心として回動することができる。回動軸212a及び回動軸212bは直線状のアッパー駆動軸125aに連結されている。回動軸212a及び回動軸212bの軸方向は上下方向であり、アッパー駆動軸125aの軸方向と垂直である。
アッパーリンク211aは、回動軸212aと反対側であるその先端側において、支持ブラケット122に連結されている。アッパーリンク211aの軸受け孔214aが支持ブラケット122の回動軸に遊嵌し、アッパーリンク211aは支持ブラケット122に回動可能に連結されている。この回動軸は支持ブラケット122において固定されている。従って、アッパーリンク211aの先端にある軸受け孔214aの支持ブラケット122に対する位置は固定されており、一定である。
同様に、ロアリンク211bは、回動軸212bと反対側であるその先端側において、支持ブラケット122に連結されている。ロアリンク211bの軸受け孔214bが支持ブラケット122の回動軸に遊嵌し、ロアリンク211bは支持ブラケット122に回動可能に連結されている。この回動軸は支持ブラケット122において固定されている。従って、ロアリンク211bの先端にある軸受け孔214bの支持ブラケット122に対する位置は固定されており、一定である。
アッパー駆動軸125aから前方に向かって直線状に延びているアッパーリンク211a及びロアリンク211bは互いに平行であって、軸受け孔214aが軸受け孔214bよりも上側において支持ブラケット122に連結されている。アッパーリンク211a及びロアリンク211が上下方向において離間していることで、それぞれの回動を妨げることがない。
調整機構12は、ベースプレート124に固定された駆動モータ126を有している。駆動モータ126は上下方向に延びるモータ回転軸127を有しており、このモータ回転軸127がアッパー駆動軸125a及びロア駆動軸125bに連結され、それぞれを回転する。アッパー駆動軸125a及びロア駆動軸125bが、それぞれ回転することによって、アッパーアーム121a及びロアアーム121bが伸縮する。アッパーアーム121a及びロアアーム121bの伸縮動作は同様である。従って、以下において、アッパーアーム121aの動作について説明する。
図4は、アッパーアーム121aの伸縮動作を示す平面図である。図4(a)は、アッパーアーム121aが最も伸びた状態を示しており、図4(b)は、アッパーアーム121aが最も縮んだ状態を示している。アッパー駆動軸125aの回転に従って、回動軸212a及び回動軸212bがアッパー駆動軸125a上を移動する。回動軸212a及び回動軸212bは、それぞれ反対方向に移動する。回動軸212a及び回動軸212bは、ネジタップもしくはギア機構を介してアッパー駆動軸125aに連結されており、アッパー駆動軸125aの回転力によって、回動軸212a及び回動軸212bを移動することができる。
図4(a)の状態から図4(b)の状態への変化のように、アッパーアーム121aが収縮するとき、回動軸212a及び回動軸212bは互いに離れる方向に移動する。図4の例において、回動軸212aは右側に直線状に移動し、回動軸212bは左側に直線状に移動する。回動軸212a及び回動軸212bの移動に従って、アッパーリンク211a及びロアリンク211bが回動する。
アッパーリンク211aの回動方向は、回動軸212aの移動方向と反対方向である。図4の例において、アッパーリンク211aは左側(反時計回り)に回動する。一方、ロアリンク211bの回動方向は、回動軸212bの移動方向と反対方向であり、図4の例において、右側(時計回り)に回動する。つまり、アッパーリンク211aとロアリンク211bの回動方向は反対である。上述のように、回動軸212a及び回動軸212bは、ネジタップもしくはギア機構を介してアッパー駆動軸125aに連結されており、アッパー駆動軸125aの回転に従って、ネジもしくはギアの作用によって回動軸212a及び回動軸212bが回動する。
図4(b)の状態から図4(a)の状態への変化のように、アッパーアーム121aが伸張する場合、回動軸212a及び回動軸212bの動作と、アッパーリンク211aとロアリンク211bの動作は、アッパーアーム121aが収縮する場合とは逆となる。つまり、回動軸212a及び回動軸212bは互いに近づく方向に移動する。また、アッパーリンク211aは右側(時計回り)に、ロアリンク211bは左側(反時計回り)に回動する。
ここで、アッパーリンク211a及びロアリンク211bの先端側は、支持ブラケット122に固定された固定端である。従って、アッパーリンク211aの軸受け孔214aとロアリンク211bの軸受け孔214bの距離及び位置関係は、アッパーアーム121aの伸縮によって変化しない。回動軸212a、回動軸212b及びアッパーリンク211a、ロアリンク211bが上述のように動作することによって、アッパーアーム121aの構成をシンプルかつコンパクトなものとすることができる。
ここで、図4(a)に示すように、アッパーリンク211aとロアリンク211bとは、交差するように配置されている。つまり、アッパー駆動軸125aと平行な左右方向において、回動軸212aと回動軸212bとの位置関係と、軸受け孔214aと軸受け孔214bの位置関係とは逆となっている。このようにアッパーリンク211aとロアリンク211bとがクロスすることによって、図4(b)に示すような回動軸212aと回動軸212bとの最大距離を小さくすることができる。つまり、同一の伸縮距離(シートバック部の前後移動距離)に対して、アッパー駆動軸125aの長さ及び調整機構12の幅を小さくすることができる。
図5は、アッパーアーム121a及びロアアーム121bに適用することができる回動軸及びリンクのいくつかの構成を模式的に示している。図5(a)の構成は、上述の実施形態に対応しており、駆動軸511がアッパー駆動軸125aもしくはロア駆動軸125bに対応する。第1の回同軸512aが回動軸212aに対応し、第2の回動軸512bが回動軸212bに対応する。第1のリンク513aがアッパーリンク211aに対応し、第2のリンク513bがロアリンク211bに対応する。第1の軸受け孔514aが軸受け孔214aに対応し、第2の軸受け孔514bが軸受け孔214bに対応する。
第1及び第2の回同軸512a、512b及び第1及び第2のリンク513a、513bの動作は、上述の通りである。つまり、第1及び第2の回同軸512a、512bの直線状の移動に従って第1及び第2のリンク513a、513bが回動することで、第1及び第2の軸受け孔514a、孔514bと駆動軸511との間の距離が増減する。第1及び第2のリンク513a、513bは、回同軸512a、512bの軸方向から見て常に交差している。また、駆動軸511の軸方向において、第1及び第2の軸受け孔514a、514bの距離は常に一定である。
図5(b)は、第1及び第2の軸受け孔514a、孔514bが略完全に重なるよう構成されたアーム構造を示している。具体的には、第1及び第2の回同軸512a、512bの軸方向から見た場合において、第1及び第2の軸受け孔514a、514bの位置が一致している。このため、第1及び第2の回同軸512a、512bの軸方向から見た場合において、第1及び第2のリンク513a、513bはクロスすることがない。
図5(b)のアーム構造は、図5(a)のアーム構造よりも、第1及び第2の回同軸512a、512bの移動距離、つまり駆動軸511の必要な長さが大きくなる。従って、この観点からは、図5(a)のアーム構造が図5(b)のアーム構造よりも好ましい。しかし、例えば、第1及び第2の軸受け孔514a、514bを同一の軸に嵌合することで、図5(b)のアーム構造は、5(a)のアーム構造に対してよりシンプルなものとすることができる。
図5(c)のアーム構造は、図5(a)及び図5(b)の構成よりも多くのリンクを備えている。具体的には、図5(c)のアーム構造は、1段目の第1及び第2のリンク513a、513bに加えて、二段目の第3のリンク513cと第4のリンク513dを有している。さらに、第3の回動軸512c及び第4の回動軸512dを有している。第1のリンク513aは、第1の回動軸512aと第4の回動軸512dとに連結されている。第2のリンク513bは、第2の回動軸512bと第3の回動軸512cとに連結されている。第1及び第2のリンク513a、513bは、図5(a)の構造と同様に交差している。
第3のリンク513cは第3の回動軸512cに回動可能に連結され、その先端側に第1の軸受け孔514aを有している。第4のリンク513dは第4の回動軸512dに回動可能に連結され、その先端側に第2の軸受け孔514bを有している。第3及び第4のリンク513c、513dは、図5(a)の第1及び第2のリンク513a、513bはと同様に交差している。
第1及び第2の回同軸512a、512bが駆動軸511上を移動すると、第3及び第4の回動軸512c、512dは、第1及び第2の回同軸512a、512bと同一方向に移動すると共に、前後方向(アーム伸縮方向)にも移動する。具体的には、アーム構造が伸張する場合、第1及び第2の回同軸512a、512bが互いに近づくように平行移動すると、第1及び第2のリンク513a、513bが回動する。回動方向は、図5(a)及び(b)の構造と同様である。これに従って、第3及び第4の回動軸512c、512dも互いに近づくように平行移動する。さらに、第3及び第4の回動軸512c、512dは、駆動軸511から離れるように前方に向かって平行移動する。
第3及び第4の回動軸512c、512dが互いに近づくように移動すると、第3及び第4のリンク513c、513dが回動して、第1及び第2の軸受け孔514a、孔514bが前方に平行移動する。第3及び第4のリンク513c、513dの回動方向は、それぞれ、第1及び第2のリンク513a、513bと同様である。なお、第1及び第2の軸受け孔514a、孔514bは、第3及び第4の回動軸512c、512dの前方移動分も移動する。図5(c)のアーム構造が収縮する場合、各構成要素の動作は上記伸張の場合の逆となる。
図5(c)のアーム構造は、図5(a)のアーム構造に比較して複雑なものとなるが、複数段の回動するリンク及びそれらを連結する回動軸を有することによって、回動軸の左右方向の移動量に対して、シートバックの移動量を大きくすることができる。なお、図5(c)のアーム構造において、図5(b)のように第1及び第2の軸受け孔514a、孔514bの位置を一致させてもよい。この場合、図5(b)の第1及び第2のリンク513a、513bと同様に、第3及び第4のリンク513c、513dは、アーム構造が最も伸張した状態において交差することがなく離間することになる。
以上、本発明を好ましい実施形態を例として説明したが、本発明が上記の実施形態に限定されるものではない。当業者であれば、上記の実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。例えば、上述の好ましい態様において、アッパー駆動軸125a及びロア駆動軸125b(以下において駆動軸)はシート装置1の左右方向に延びているが、これらの軸方向がシート装置1の上下方向になるように、アッパー駆動軸125a及びロア駆動軸125bを配置してもよい。この場合、モータ回転軸127が上下方向に延びるように、駆動モータ126が配置される。
なお、回動軸がその上を移動する駆動軸の軸方向は、シートバック部の背もたれ面(乗員の背面が接触する面)に沿うようになっていれば、必要となるスペースを低減することができる。この状態において、回動リンクが回動する面はそれが固定された駆動軸と平行であり、シートバック部の背もたれ面と実質的に垂直である。従って、アッパーフレームの移動方向は、この駆動軸の軸方向と垂直な方向となり、シートバック部も同様に駆動軸の軸方向と略垂直な方向に移動する。
調整機構は、上記アッパーアーム121aとロアアーム121bのように、二つもしくはそれ以上のアームを有することが好ましいが、しっかりとシートバック部を駆動することができる場合、一つのアームでシートバックの姿勢位置を調整するようにしてもよい。また、各アームは、上記アッパーリンク211aとロアリンク211bのように、対応する駆動軸の両側にリンクを有することが好ましいが、シートバック部をしっかりと固定することができるのであれば、その一方のみでアームを構成してもよい。
二つのアームが存在する場合、確実にシートバック部を駆動することができるのであれば、一方のアームがと他方のアームとが、上記アッパーリンク211aと上記ロアリンク211bの内の異なる一方を有するように構成してもよい。つまり、アッパーアーム121aがアッパーリンク211aのみを有し、ロアアーム121bがロアリンク211bのみを有するような構造である。また、シートバック部を確実に固定、移動することができるのであれば、アッパーリンク211aもしくはロアリンク211bの一方のみを有する一つのアームでシートバック部の姿勢位置の調整をすることを排除するものではない。
上述のように、駆動モータ及びアームを駆動する駆動軸は車両本体側に固定されていることが好ましいが、設計によってシート装置にこれらを固定することを排除するものではない。また、アームを支持ブラケットなどの部材を介さずに直接にフレームと連結してもよい。本発明の調整機構は、上述のように屈曲する中折れタイプのシートバック部のフレームを有するシート装置に適用することが好ましいが、他のタイプのシート装置に適用することも可能である。
本発明の実施の形態に係る車両用シート装置の一部構成を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態に係るフレームの構造及びフレームと調整機構12との連結状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る調整機構の構造を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係るアッパーアームの伸縮動作を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係るアッパーアーム及びロアアームに適用することができる回動軸及びリンクのいくつかの構成を模式的に示す図である。
符号の説明
1 車両用シート装置、11 シートバック部、12 調整機構、41 車両本体部
111 ヘッドレスト、112 フレーム、113 ロアフレーム
114 アッパーフレーム、115a、115b ボルト、116 ボルト
117 固定ブラケット、121a アッパーアーム、121b ロアアーム
122 支持ブラケット、123 結合ブラケット、124 ベースプレート
125a アッパー駆動軸、125b ロア駆動軸、126 駆動モータ
127 モータ回転軸、124 ベースプレート、128 支持バー
211a アッパーリンク、211b ロアリンク、212a、212b 回動軸
214a、214b 軸受け孔、511 駆動軸、512a 第1の回同軸
512b 第2の回動軸、512c 第3の回動軸、512d 第4の回動軸
513a 第1のリンク、513b 第2のリンク、513c 第3のリンク
513d 第4のリンク、514a 第1の軸受け孔、514b 第2の軸受け孔

Claims (7)

  1. シートバック部と、前記シートバック部に連結され、前記シートバック部を移動してその姿勢位置を調整する調整機構と、を有する車両用シート装置であって、
    前記調整機構は、
    直線状に移動する回動軸と、
    前記回動軸に連結され、前記回動軸の移動に従ってその移動方向と反対側に回動することによって前記シートバック部を移動してその姿勢位置を変化させるリンクと、
    を備える車両用シート装置。
  2. 前記リンク及び前記回動軸を含み、前記シートバック部の移動に従って伸縮するアームを備え、
    前記アームは、
    前記回動軸の移動方向と反対方向に前記回動軸と共に直線状に移動する第2の回動軸と、
    前記第2の回動軸に連結され、前記第2の回動軸の移動に従って前記リンクと反対方向に回動することによって前記シートバック部を移動してその姿勢位置を変化させる第2のリンクと、をさらに備える、
    請求項1に記載の車両用シート装置。
  3. 前記シートバック部は、ロアフレームとそのロアフレームに対して屈曲可能に連結されたアッパーフレームとを有し、
    前記調整機構は、前記アッパーフレームを前後方向に移動することによって、前記シートバック部の姿勢位置を変化させる、
    請求項1または2に記載の車両用シート装置。
  4. 前記回動軸及び第2の回動軸は直線状の駆動軸に連結され、
    前記駆動軸が回転することによって、前記回動軸及び第2の回動軸が互いに駆動軸上を反対方向に移動する、
    請求項2または3に記載の車両用シート装置。
  5. 前記リンクと前記第2のリンクとが交差している、
    請求項2、3または4に記載の車両用シート装置。
  6. 前記リンクの前記回動軸の反対側に回動可能に連結された第3のリンクと、前記第2のリンクの前記第2の回動軸の反対側に連結された第4のリンクと、をさらに備え、
    前記第3及び第4のリンクは、前記アームの伸縮に従って回動することによって前記シートバック部を移動してその姿勢位置を変化させる、
    請求項2〜5のいずれかに記載の車両用シート装置。
  7. 前記第3と第4のリンクとが交差している、
    請求項6に記載の車両用シート装置。
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