JP5189861B2 - リアシート装置 - Google Patents

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Description

本発明は車両用のリアシート装置に関し、特に、シートバックの位置を調整することができるリクライニング機構を有するリアシート装置に関する。
自動車のリアシート装置において、シートバックの姿勢位置を調整するリクライニング機構を有するものが知られている。リアシート装置は、乗員が着席する座面を有するシートクッションと、乗員が背後にもたれかかるシートバックとを有している。シートバックの姿勢位置を調整する機構を有する典型的なリアシート装置の一つは、乗員の操作によってシートクッションが前方にスライドすると共に、シートバックが後方に傾く。
上述のようなリアシート装置において、シートバックは、傾斜角度の変化に応じて上下にも移動する。また、シートバックの形が一定のまま、その全体が回動することによって傾斜する。このため、安楽姿勢の快適さの点において最適なものではなかった。あるいは、シートクッションが前後にスライドするため、乗員の足元のスペースが損なわれるという問題もあった。そこで、シートバックの移動において、乗員の上下運動及び傾斜の変化を少なくし、快適な安楽姿勢を可能とするリアシート装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1に開示されたリアシート装置のリクライニング機構は、シートバックを移動するリンク機構を備え、そのリンク機構が平行リンク機構を含んでいる。平行リンク機構によって、乗員の上体を上下動させずに略水平方向に移動させるように作動することができる。具体的には、シートバック部は中央で屈曲するフレームを有しており、リンク機構が上側のアッパーフレームに連結されている。
リンク機構は平行四辺形状の平行リンク機構を有している。平行リンク機構の各頂点は枢軸となっており、平行リンク機構を構成する各リンクが動作において回動する。この平行リンクが変形することによって、フレームが屈曲すると共に、アッパーフレームがほぼ平行に移動する。これによって、乗員の上下運動及び傾斜の変化を少なくし、快適な安楽姿勢を可能とする。
特開2003−180476号公報
上記特許文献1が提案するシート装置は、乗員の安楽姿勢の快適さを改善する点において優れたものである。しかし、シートバックの姿勢角度及びリクライニング機構の姿勢可変範囲は、リアシート装置が実装される車両の種類やユーザの要求により変化させることが要求される。上記特許文献1に開示のリクライニング装置においては、二つの平行リンク機構がシートバックの左右に装着されている。このため、シートバックの姿勢角度及びリクライニング機構の姿勢可変範囲を変化させるためには、リンク機構の動作を平行動作と異なるものとするように設計しなおさなければならない。
上記特許文献1の平行リンク機構のように複雑なリンク機構において、その設計を大きく変更することは、新たな設計及び製造に多くの時間を必要とする。従って、車両の種類やユーザの要求によりシートバックの姿勢角度及びリクライニング機構の姿勢可変範囲を容易に設計変更することができるリアシート装置が要求される。
本発明の一態様は、アッパーフレームとロアフレームとが回動可能に連結されているシートバック構造を有するリアシート装置であって、前記シートバックの上下方向に離間して配置され、前記アッパーフレームに連結され、前記アッパーフレームを前後に移動させる一対のリンク機構を有する。前記一対のリンク機構のそれぞれは、ベースに対して固定された駆動軸と、一方の端部が前記駆動軸に回動可能に連結され、他方の端部が前記アッパーフレームに回動可能に連結されたアームを有する。前記一対のリンク機構の間において、最伸長状態における前記駆動軸から前記リンク機構最先端の連結点までの距離が異なる。好ましい例において、前記一対のリンク機構の間において伸縮ストロークがさらに異なる。あるいは、前記一対のリンク機構の間において、最収縮状態における前記駆動軸から前記リンク機構最先端の連結点までの距離が異なる。これにより、シートバックの姿勢角度及びリクライニング機構の姿勢可変範囲を容易に設計変更することができる。
前記一対のリンク機構のそれぞれは、前記ベースに対して固定され、前記アームの中間部において前記アームを回動可能に固定する固定ブラケットをさらに有することが好ましい。これにより、アームのガタを少なくし、動作を安定化させることができる。好ましい例において、前記一対のリンク機構間において、前記アームの長さが異なる。これにより、リンク機構を容易に設計変更することができる。
好ましい例において、前記一対のリンク機構のそれぞれは、前記アームと前記アッパーフレームとを連結する二次アームをさらに有し、前記アームの他方の端部は、前記二次アームの一方の端部に回動可能に連結され、前記二次アームの他方の端部は、前記アッパーフレームに回動可能に連結されている。前記一対のリンク機構は、連結された異なる数のアームを有する。これにより、リンク機構の設計変更をより容易に行うことができる。
本発明により、シートバックの姿勢角度及びリクライニング機構の姿勢可変範囲を容易に設計変更することができるリアシート装置を実現することができる。
以下に、本発明を適用した実施の形態を説明する。説明の明確化のため以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。本形態のリアシート装置は、リクライニグ機構と、そのリクライニグ機構の動きに応じて屈曲するシートバックフレームとを有している。リクライニグ機構は、シートバックの上下に離間して配置された一対のリンク機構を有する。この二つのリンク機構は車体に固定され、シートバックフレームのアッパーフレームに連結されている。
本形態の二つのリンク機構は互いに異なる構造を有しており、さらに、最伸長状態において、リンク機構の最先端連結点とリンク機構の車体側固定駆動軸との間の距離は、二つのリンク機構間において異なるものとなっている。より具体的な態様として、例えば、二つのリンク機構は、それぞれ異なる伸縮ストロークを有している。あるいは、最伸長状態と最収縮状態とにおいて、駆動軸と最先端連結点との間の距離が、二つのリンク機構の間で異なっている。もしくは、二つのリンク機構が異なるストロークを有すると共に、最伸長状態と最収縮状態とにおいて、駆動軸と最先端連結点との間の距離が、二つのリンク機構の間で異なっている。二つのリンク機構がこのような異なる構造を有することで、リクライニグ機構の姿勢角度とリクライニング動作を容易に設計変更することができる。
図1は本実施形態に係る車両用リアシート装置1の一部構成を模式的に示している。リアシート装置1は、乗員が着席する座面を有するシートクッション(不図示)と、着座した状態の乗員がその背中をもたれかける背もたれ部であるシートバック11とを有している。本形態のリアシート装置1はリクライニング機構(不図示)を有しており、図1に示すように、シートバック11は前後方向に移動され、その姿勢位置が調整される。図1において、シートバック11の一部構成が示されており、ヘッドレスト111と、シートバック11全体を支持する骨組みとしてのシートバックフレーム112とが示されている。シートバック11は、これらのほかに、シートバックフレーム112の外周に設けられるパッドや、そのパッドの表面を覆うカバーを有する。
図1は、シートバック11の二つの異なる状態を示している。ニュートラル状態である第1の状態においては、シートバック11は最も前方に位置し、いわゆる安楽姿勢をとっていない状態にある。もう一つの第2の状態において、シートバック11は、その姿勢位置が第1の状態よりも後方に移動しており、いわゆる安楽姿勢の状態となっている。図1において、乗員は第1の状態にあり、シートバック11のみが第1及び第2の状態の二つの状態において示されている。なお、本明細書において、シートバック11の座面側を前側とし、その反対側を後側とする。また、シートクッション側を下側としヘッドレスト111側を上側とする。これは、車両本体の前後及び上下方向に対応する。
シートバックフレーム112は下側のロアフレーム113と上側のアッパーフレーム114とを有している。ロアフレーム113の下端は、ボルト116によって固定ブラケット117に連結されている。ボルト116は固定ブラケット117に固定され、ブラケット117は車両本体に固定されている。ロアフレーム113はボルト116を軸として回動することができる。ロアフレーム113とアッパーフレーム114とはボルト115を介して連結されており、シートバックフレーム112はボルト115を軸として屈曲することができる。
リクライニング機構の動作に応じて、アッパーフレーム114が前後方向に移動する。アッパーフレーム114の移動に従って、ロアフレーム113はボルト116を軸として回動すると共に、その上端のボルト115を軸として回動する。シートバック11の姿勢位置の変化に従ってシートバックフレーム112がボルト115を軸として前後方向に屈曲する。具体的には、シートバックフレーム112は、前方に向かって屈曲する。
図2は、シートバックフレーム112とリクライニング機構12との連結状態を示す斜視図である。リクライニング機構12は上側のアッパーリンク機構120と下側のロアリンク機構121を有しており、これらはベース124に固定されている。アッパーリンク機構120及びロアリンク機構121は、リクライニング機構12の一部であるリンクブラケット122を介して、アッパーフレーム114に連結されている。アッパーリンク機構120及びロアリンク機構121が伸縮することによって、アッパーフレーム114が前後に移動する。アッパーフレーム114の移動方向は、アッパーリンク機構120及びロアリンク機構121の伸縮方向と同一である。
ロアフレーム113は、ボルト116を軸として回動すると共に、ボルト115を軸としても回動する。アッパーリンク機構120及びロアリンク機構121の収縮に従って、シートバックフレーム112がボルト115を軸として屈曲する。シートバック11の姿勢変化に従ってシートバックフレーム112が屈曲することで、乗員の上下位置の変動とその傾きの変動を小さくして快適な安楽姿勢を提供することができる。シートバックフレーム112は、3辺を有するコの字状のロアフレーム113と同様形状のアッパーフレーム114とを有している。これらが二つのボルト115によって回動可能に連結されて、矩形状のシートバックフレーム112を構成している。結合ブラケット123はアッパーフレーム114の上辺に溶接され、さらにリンクブラケット122に固定されている。アッパーフレーム114は、下端側において支持バー128によってリンクブラケット122に固定されている。
図3(a)、(b)は、シートバックフレーム112とリクライニング機構12の動作を示す斜視図である。図3(a)は、ニュートラル状態にあるリクライニング機構12とシートバックフレーム112とを示し、図3(b)は、リクライニング状態にあるリクライニング機構12とシートバックフレーム112とを示している。図3(a)のニュートラル状態において、リクライニング機構12は最伸長状態にある。また、図3(b)のリクライニング状態において、リクライニング機構12は最収縮状態にある。シートバックフレーム112とリクライニング機構12の状態は、図3(a)の状態と図3(b)の状態との間において、連続的あるいは段階的に変化する。
アッパーリンク機構120は、その先端の連結点201において、リンクブラケット122のアッパーバー221に連結されている。より具体的には、連結点201はブラケット223を介してアッパーバー221に連結されている。また、ロアリンク機構121は、その先端の連結点211において、リンクブラケット122のロアバー222に、直接に連結されている。連結点201、連結点211は、それぞれ、アッパーリンク機構120、ロアリンク機構121の最先端の連結点である。
アッパーリンク機構120、ロアリンク機構121のそれぞれは、アッパー駆動軸202、ロア駆動軸212を有している。アッパー駆動軸202、ロア駆動軸212の軸方向は、アッパーリンク機構120、ロアリンク機構121の伸縮方向と垂直である。また、アッパー駆動軸202、ロア駆動軸212は、車体に対して固定されており移動することはない。
図4(a)、(b)は、シートバックフレーム112とリクライニング機構12の動作を示す側面図であり、それぞれ、図3(a)、(b)に対応している。具体的には、図4(a)は、ニュートラル状態にあるリクライニング機構12とシートバックフレーム112とを示し、図4(b)は、リクライニング状態にあるリクライニング機構12とシートバックフレーム112とを示している。リンク機構120、121の詳細については、後に詳述する。
図4(a)のニュートラル状態において、アッパーリンク機構120の先端連結点201とアッパー駆動軸202との間の距離L0uは、ロアリンク機構121の先端連結点211とロア駆動軸212との間の距離L0lよりも短い。同様に、図4(b)のリクライニング状態において、アッパーリンク機構120の先端連結点201とアッパー駆動軸202との間の距離L1uは、ロアリンク機構121の先端連結点211とロア駆動軸212との間の距離L1lよりも短い。
図5(a)、(b)はリクライニング機構12の構造を示す斜視図であり、それぞれ、図3(a)、(b)に対応している。図5(a)は、ニュートラル状態にあるリクライニング機構12を示し、図5(b)は、リクライニング状態にあるリクライニング機構12を示している。リクライニング機構12は後側にベース124を有しており、このベース124が車体にボルトによって強固に固定される。アッパー駆動軸202及びロア駆動軸212は、それぞれ、ブラケットを介してベース124に連結されている。アッパー駆動軸202及びロア駆動軸212は左右方向に延びる円柱状のシャフトである。
上述のように、アッパーリンク機構120とロアリンク機構121とは互いに異なる構造を有し、最伸長状態(図5(a))及び最収縮状態(図5(b))において、リンクブラケット122との連結点201、211と駆動軸202、212との間の距離が異なる。図5(a)、(b)を参照して、各リンク機構120、121の構造について説明する。
アッパーリンク機構120は、ベース124に固定され左右方向に延びる駆動軸202と、駆動軸202に回動可能に連結された二つの一次アームを有している。上側のアッパー一次アーム203aと、下側のロア一次アーム203bである。一次アーム203a、203bのそれぞれは、一方の端部が駆動軸202に回動可能に連結され、他方の端部には直板状の二次アーム204a、204b(図4を参照)が連結されている。
一次アーム203a、203bは、上下方向において位置がずれており、アッパー一次アーム203aは駆動軸202の上側、ロア一次アーム203bは駆動軸202の下側にある。二次アーム204a、204bは、それぞれ、回動軸205a、205b(図4を参照)において、一次アーム203a、203bに回動可能に連結されている。二次アーム204a、204bは、ブラケット223を介してアッパーバー221に連結されている。二次アーム204a、204bとブラケット223の連結点201a、201b(図4を参照)が、アッパーリンク機構120の最先端の連結点である。このように、一次アーム203a、203bは、二次アーム204a、204b(及び他の部品)を介して、アッパーフレーム114に間接的に連結される。
一次アーム203a、203bはL字状であり、互いの凹部(内側)が向かいあっている。一次アーム203a、203bは、それぞれ、回動軸206a、206bを介して、駆動軸202に連結している。また、重要な点として、一次アーム203a、203bは、その中間部において、固定回動軸207a、207bに連結されており、固定回動軸207a、207bは、ベース124に対してブラケットにより固定されている。
上下に延びる固定回動軸207a、207bは、互いに平行であり、駆動軸202に垂直である。一次アーム203a、203bは、回動軸206a、206bにおいて回動すると共に、固定回動軸207a、207bにおいて回動する。なお、固定回動軸207a、207bを上下二つのリンク機構間120、121で共有することで、リクライニグ機構12の強度を増すことができる。
リンク機構120は、図5(a)の最伸長状態と図5(b)の最収縮状態との間で伸縮動作を行う。駆動軸202はリードスクリューシャフトであり、回動軸206a、206bはリードナットを介して駆動軸202に連結している。リンク機構120が収縮するとき、回動軸206a、206bは互いに離れる方向に移動し、リンク機構120が伸長するとき、回動軸206a、206bが互いに近づく方向に移動する。
一次アーム203a、203bは、それぞれ、固定回動軸207a、207bに回動可能に固定されている。固定回動軸207a、207bはフリーな回動を行う軸であるが、それらはベース124に固定されており、リンク機構120の伸縮動作において、その位置を移動することはない。一次アーム203a、203bは、駆動軸202上で回動軸206a、206bが移動すると、固定回動軸207a、207bを中心として回動する。回動軸206a、206bはフリーに回動する軸であり、回動軸206a、206bの移動に従って、一次アーム203a、203bは回動軸206a、206bにおいて回動する。
収縮動作において、回動軸206a、206bが互いに離れる方向に直線状に移動すると、アッパー一次アーム203a及びロア一次アーム203bは、駆動軸202側に回動する。アッパー一次アーム203a及びロア一次アーム203bの回動方向は逆方向となっている。一次アーム203a、203bのそれぞれの回動軸206a、206bが移動する方向と、一次アーム203a、203bのそれぞれが回動する方向は逆である。伸長動作における各部の動作はこれらと逆となる。
二次アーム204a、204bの動きに応じて、アッパーフレーム114が前後に移動する。二次アーム204a、204bが移動するとき、二次アーム204a、204bは、一次アーム203a、203b側の回動軸205a、205bにおいて回動すると共に、アッパーバー221との間接的な連結点201a、201bにおいて回動する。連結点201a、201bは、アッパーバー221に対して固定されている。二次204a、204bの回動軸205a、205bにおける回動方向は、それぞれが連結されているアッパー一次アーム203a、203bの反対である。二次アーム204a、204bの回動軸は全てフリーに回動する軸である。以上のように、一次アーム203a、203bと二次アーム204a、204bの左右それぞれのアーム・アセンブリは、互いに対称的な形状及び動作を示す。
アッパーリンク機構120がこのような構造を有することで、リンク機構120の構成を部品点数が少なく、シンプルかつコンパクトなものとすることができる。また、一次アーム203a、203bが固定回動軸207a、207bを中心として回動するため、一次アーム203a、203bの動作におけるガタが少なく、安定したリクライニング動作を実現することができる。
ロアリンク機構121は、アッパーリンク機構120と類似する構造を有している。以下において、ロアリンク機構121の構造において、アッパーリンク機構120と異なる点について主に説明する。ロアリンク機構121は、ベース124に固定され左右方向に延びる駆動軸212と、駆動軸212に回動可能に連結された二つの一次アーム213a、213bを有している。ロアリンク機構121の一次アーム213a、213bは、アッパーリンク機構120の一次アーム203a、203bと略同様の構造を有しており、その固定回動軸207a、207bから先の寸法が、アッパーリンク機構120の一次アーム203a、203bよりの長い。また、図5(a)に示すニュートラル状態において、一次アーム213a、213bは、交差している。
収縮動作において、回動軸216a、216bが互いに離れる方向に直線状に移動すると、一次アーム213a、213aは、駆動軸212側に回動する。アッパー一次アーム213a及びロア一次アーム213bの回動方向は逆方向となっている。一次アーム213a、213aの先端の回動軸215a、215bにおいて、二次アーム214a、214bが連結されている。
二次アーム214a、214bは、その先端の回動軸218a、218bにおいて、三次アーム219に連結されている。ロアリンク機構121の伸縮動作において、二次アーム214a、214bは、回動軸215a、215b及び回動軸218a、218bにおいて回動する。三次アーム219はZ状の形状を有しており、上下方向において異なる位置にある二次アーム214a、214bを連結している。さらに、三次アーム219は、その中央において、四次アーム220に連結されている。四次アーム220とロアバー222との連結点は、ロアリンク機構121の最先端の連結点211である。本例において、四次アーム220はロアバー222に固定されている。このように、一次アーム213a、213aは、他の部品を介して、アッパーフレーム114に間接的に連結される。
リンク機構120、121は、複数のアームを有している。本形態のリンク機構構造を有する二つのリンク機構において、いくつかの構造要素を設計において変更することで、リクライニング機構12の姿勢角度及びリクライニグ動作を調整することができる。上記好ましい例において、リンク機構120、121は異なる数のアームを有している。これにより、最伸長状態(ニュートラル状態)及び最収縮状態において、リンク機構120、121の最先端の連結点201、211が、駆動軸202、212から異なり距離にある。
他の好ましい方法は、リンク機構120、121のアームが、異なる形状を有する。具体的には、一次アーム203a、203a、213a、213a、あるいは二次アーム204a、204b、214a、214bの寸法、及び/もしくは、L字状の一次アーム203a、203a、213a、213aの角度を変更することによって、最伸長状態における先端連結点201、211と駆動軸202、212との距離を異なるようにすることができる。このとき、最収縮状態における先端連結点201、211と駆動軸202、212との距離が異なる、及び/もしくは、リンク機構120、121のストロークを異なるようにする。
好ましい例において、一次アーム203a、203a、213a、213aの三つの連結点が形成する三角形の角度を調整する。例えば、固定回動連結点207a、207b、207a、207bにおける角度を調整することによって、上下二つのリンク機構の伸縮ストロークを調整することができる。具体的には、駆動軸202、212上の回動軸206a、206b、216a、216bあるいは二次アーム204a、204b、214a、214bとの連結回動軸205a、205b、215a、215bの位置を、固定回動連結点207a、207b、207a、207bに対して調整することで、上下二つのリンク機構の伸縮ストロークあるいは先端連結点201、211の位置を調整することができる。
あるいは、二次アーム204a、204b、214a、214bの形状を変更することによって、リクライニング機構の設計変更を行うことができる。具体的には、二次アーム204a、204b、214a、214bの寸法、つまり、その両端の回動軸の間の間隔を、上下リンク機構120、121の間において異なる値に設定する。これにより、最伸長状態と最収縮状態における駆動軸202、212と最先端連結点201、211との間隔を異なるものとすることができる。また、一次アーム203a、203a、213a、213aと二次アーム204a、204b、214a、214bの双方の寸法を変更することも有効である。
あるいは、駆動軸202、212上の回動軸206a、206b、216a、216bの移動距離を変更して、一次アーム203a、203a、213a、213aの回動角度を調整する。これより、リンク機構120、121間で異なる伸縮ストロークを実現することができる。あるいは、二つのリンク機構120、121間において、最伸長状態及び最収縮状態における駆動軸202、212上の回動軸206a、206b、216a、216bの位置を異なるものとする。
これにより、二つのリンク機構120、121間において、伸縮ストロークを同一としつつ、最伸長状態及び最収縮状態における駆動軸202、212と最先端連結点201、211との間隔を異なるものとすることができる。このように、回動軸206a、206b、216a、216bの駆動軸202、212上における移動範囲(位置及び距離を含む)をリンク機構毎に異なるものを設定することで、リクライニング機構12の設計調整を容易に行うことができる。
以上、本発明を好ましい実施形態を例として説明したが、本発明が上記の実施形態に限定されるものではない。当業者であれば、上記の実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。二つのリンク機構は、確実にシートバック部を駆動することができるのであれば、一方のリンク機構がと他方のリンク機構とが、上記アッパーアームと上記ロアアームの内の異なる一方を有するように構成してもよい。
上述のように、駆動モータ及びリンク機構を駆動する駆動軸は車両本体側に固定されていることが好ましいが、設計によってシート装置にこれらを固定することを排除するものではない。また、アームをリンクブラケットなどの部材を介さずに直接にアッパーフレームと連結してもよい。
本発明の実施の形態に係る車両用シート装置の一部構成を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態に係るシートバックフレームとリクライニング機構との連結状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るシートバックフレームとリクライニング機構の動作を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るシートバックフレームとリクライニング機構の動作を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係るリクライニング機構の構造を示す斜視図である。
符号の説明
1 リアシート装置、11 シートバック、12 リクライニング機構
111 ヘッドレスト、112 シートバックフレーム、113 ロアフレーム
114 アッパーフレーム、115 ボルト、116 ボルト、117 固定ブラケット
120 アッパーリンク機構、121 ロアリンク機構、122 リンクブラケット
123 結合ブラケット、124 ベース、128 支持バー、201 最先端連結点
202 アッパー駆動軸、203a、203b 一次アーム
204a、204b 二次アーム、205a、205b 回動軸
206a、206b 回動軸、207a、207b 固定回動軸
211 先端連結点、212 ロア駆動軸、213a、203b 一次アーム
214a、214b 二次アーム、215a、215b 回動軸
216a、216b 回動軸、218a、218b 回動軸、219 三次アーム
220 四次アーム、221 アッパーバー、222 ロアバー、223 ブラケット

Claims (7)

  1. アッパーフレームとロアフレームとが回動可能に連結されているシートバック構造を有するリアシート装置において、
    前記シートバックの上下方向に離間して配置され、前記アッパーフレームに連結され、前記アッパーフレームを前後に移動させる一対のリンク機構を有し、
    前記一対のリンク機構のそれぞれは、
    ベースに対して固定された駆動軸と、
    一方の端部が前記駆動軸に回動可能に連結され、他方の端部が前記アッパーフレームに回動可能に連結されたアームと、を有し、
    前記一対のリンク機構の間において、最伸長状態における前記駆動軸から前記リンク機構最先端の連結点までの距離が異なる、
    ことを特徴とするリアシート装置。
  2. 前記一対のリンク機構の間において伸縮ストロークがさらに異なることを特徴とする、
    請求項1に記載のリアシート装置。
  3. 前記一対のリンク機構の間において、最収縮状態における前記駆動軸から前記リンク機構最先端の連結点までの距離が異なる、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のリアシート装置。
  4. 前記一対のリンク機構のそれぞれは、前記ベースに対して固定され、前記アームの中間部において前記アームを回動可能に固定する固定回動軸をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載のリアシート装置。
  5. 前記一対のリンク機構間において、前記アームの長さが異なることを特徴とする、
    請求項4に記載のリアシート装置。
  6. 前記一対のリンク機構のそれぞれは、前記アームと前記アッパーフレームとを連結する二次アームをさらに有し、
    前記アームの他方の端部は、前記二次アームの一方の端部に回動可能に連結され、
    前記二次アームの他方の端部は、前記アッパーフレームに回動可能に連結されている、
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のリアシート装置。
  7. 前記一対のリンク機構は、連結された異なる数のアームを有することを特徴とする、
    請求項請求項1〜6のいずれかに記載のリアシート装置。
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