JP2008118980A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【課題】刈取装置に前照灯を設けているコンバインにおいて、前照灯の角度変更を簡単かつ確実に行えるようにする。
【解決手段】左サイドカバーの内面のうち保持リンク49aよりも下方の部位にはL形等の第1ブラケット94が固定されており、この第1ブラケット94の横向き片に、索道管95を構成するチューブ95aの一端部がジョイント96にて固定されており、かつ、索道管95を構成するワイヤー95aの端部はボールを介して保持リンク49aの先端部に係止されている。従って、ワイヤー95aが引っ張られると保持リンク49aの回動→補助ワイヤー93の引っ張り→前照灯支持フレーム81の回動、という動きの連鎖が生じ、これにより、前照灯27は照射姿勢が上向きに変化する。
【選択図】図15
【解決手段】左サイドカバーの内面のうち保持リンク49aよりも下方の部位にはL形等の第1ブラケット94が固定されており、この第1ブラケット94の横向き片に、索道管95を構成するチューブ95aの一端部がジョイント96にて固定されており、かつ、索道管95を構成するワイヤー95aの端部はボールを介して保持リンク49aの先端部に係止されている。従って、ワイヤー95aが引っ張られると保持リンク49aの回動→補助ワイヤー93の引っ張り→前照灯支持フレーム81の回動、という動きの連鎖が生じ、これにより、前照灯27は照射姿勢が上向きに変化する。
【選択図】図15
Description
本発明は、稲用の乗用型コンバインに係り、より詳しくは、刈取装置に前照灯を設けているコンバインに関するものである。
乗用型のコンバインは、走行機体とその前方に高さ調節可能に配置した刈取装置とを備えた基本構成になっており、刈取装置によって進行方向前方の穀稈を刈取り、刈取った穀稈を走行機体に設けた脱穀装置に送って脱穀して、穀粒をグレンタンクに貯留するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
また、コンバインにおいては、刈取装置の前面側に前照灯を配置し、夜間作業等では前照灯によって走行機体の前方を照らすように構成されている。なお、コンバインの走行機体には収集した穀粒を排出するための排出オーガが備えられているが、この排出オーガに作業灯を配置し、作業灯によって刈取装置の周辺を照らす配慮もなされている。
特開2006−115799号公報
刈取装置は圃場を走行しての刈取り・脱穀作業時には下降しており、路上走行時には上昇している。そして、前照灯は圃場や穀稈の状態を視認しやすいように刈取装置の近くを照らすようになっているが、路上や倉庫での走行においてはある程度は遠くを照らすことができるのが好ましい(路上走行に際しての前照灯の照射高さが道路交通法の規制対象になる場合もある)。
本発明はこのような現状に鑑みなされたものであり、刈取装置の昇降によって前照灯の照射角度(水平に対する照射角度)を変えることを、簡単な構成によって実現することを課題とするものである。
ところで、刈取装置の左右側部には、刈取装置の外側に位置した未刈り穀稈を捌くためのサイドデバイダが配置されているが、このサイドデバイダ(特に運転席から見て左側のサイドデバイダ)は、刈取装置と一緒に昇降しつつも、刈取装置が下降すると相対的に前進し、刈取装置が上昇すると相対的に後退するようになっている。本願発明者たちはこのサイドデバイダの動きに着目し、本発明を完成させるに至った。
すなわち請求項1の発明は、運転部及び脱穀装置が設けられた走行機体に、当該走行機体の前方に配置された刈取装置を高さ調節自在に取付けており、前記刈取装置には、その前方を照らす前照灯が上下首振り可能に取付けられており、かつ、前記刈取装置には、その外側の穀稈を捌くためのサイドデバイダが、刈取装置と一緒に昇降すると共に、刈取装置が下降すると相対的に前進し刈取装置が上昇すると相対的に後退動するように取付けられている、というコンバインにおいて、前記前照灯とサイドデバイダとを、サイドデバイダが刈取装置に対して相対的に後退すると前照灯の照射方向が上向き方向に変わるように連動手段を介して連動させている。
請求項2の発明は、請求項1において、前記サイドデバイダは、後端部を中心にして上下回動するように走行機体に連結された支持杆の前端部に取付けられており、前記支持杆の前部は、刈取装置を構成するフレームに側面視で回動可能に連結された鞘管にスライド可能に嵌め入れられており、これにより、刈取装置の昇降動に連動してサイドデバイダが相対的に前後動することが許容されており、そして前記連動手段は、前記支持杆と鞘管との相対的な動きによって作動するようになっている。
請求項3の発明は、請求項2において、前記前照灯は側面視で回動可能なリンク材に取付けられている一方、前記連動手段はチューブにワイヤーが摺動自在に挿入されている索道管を備えており、前記鞘管と支持杆とが相対動するとワイヤーがチューブ内を動いてリンク材が回動するようになっている。
前照灯の照射角度(水平に対する照射角度))を刈取装置の昇降に連動させる方法は色々考えられるが、本発明のようにサイドデバイダの動きに連動させると、サイドデバイダと刈取装置とは元々正確に相対動するため、前照灯の照射角度の調節を正確に行うことができる利点がある。また、サイドデバイダ(或いはサイドデバイダが取り付いている部材)の動きそのものがセンサーの役割を果たすため、連動手段の構造を簡単化できるという利点もある。
請求項2のように構成すると、鞘管と支持杆とを連動手段の取付け部の一部に兼用できるため、構成の簡単化に一層貢献できる。また、前照灯はその機能からして刈取装置の前部に配置されている一方、サイドデバイダを取り付ける支持杆が嵌まっている鞘管も刈取装置の前部に配置されており、前照灯と鞘管とは前後方向に近い位置にあるため、連動手段をコンパクト化できる利点もある。
刈取装置はフレーム類等の各種の部材が複雑に配置されているが、請求項3のように連動手段に索道管を使用すると、索道管は部材が入り組んだ箇所にも簡単に配置できるため、構造の簡単化と組み立て・メンテナンスの容易化とに貢献できる。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1はコンバインの全体的な構成を示した側面図、図2は同じく正面図である。図3は刈取装置の右サイドカバーに取り付けられた前照灯を示す斜視図、図4は前照灯の断面側面図、図5は前照灯の側面図、図6は前照灯及び作業灯の制御ブロック説明図、図7は前照灯の照射範囲を示す平面説明図である。なお、本実施形態の説明で左・右の文言を使用するが、この左・右は、走行機体の進行方向に向いた方向を基準にしている。
(1).コンバインの概要
まず、コンバインの全体構成について説明する。図1、図2に示すように、コンバイン1は、クローラ式の走行装置3で支持された走行機体2を備えている。走行機体2にはエンジン10を搭載しており、その動力がトランスミッションを介してクローラ式走行装置3に伝達され、これにより、走行機体2は前進又は後進できる。
まず、コンバインの全体構成について説明する。図1、図2に示すように、コンバイン1は、クローラ式の走行装置3で支持された走行機体2を備えている。走行機体2にはエンジン10を搭載しており、その動力がトランスミッションを介してクローラ式走行装置3に伝達され、これにより、走行機体2は前進又は後進できる。
前記走行機体2の前方には、穀稈を刈り取って走行機体に搬送する刈取装置4が配置されている。走行機体2の左側でかつ前後中途部には、刈取装置4から送られた穀稈を脱穀する脱穀装置5と、該脱穀装置5で脱穀された穀粒を選別する選別部6とが上下に配設されている。走行機体2の後部には、脱穀装置5で脱穀された穀稈を排藁として機外へ排出する排藁処理部7が設けられている。
また、走行機体2の右側後部には、選別部6から揚穀筒で搬送された穀粒を貯溜するグレンタンク8が設けられ、該グレンタンク8の後方部に、グレンタンク8内の穀粒を機体外部に排出する排出オーガ9が接続されている。排出オーガ9は回動部としての縦長部9aを備えており、グレンタンク8は縦長部9aを中心にして、前方を向いた姿勢から側方を向いた姿勢に回動できる。
走行機体2のうちグレンタンク8の前方で走行機体2の右側前部には運転部15が設けられており、この運転部15に、操向ハンドル11や種々の操作レバーなどの操作装置や、運転席12などを備えている。運転部15の下方にはトランスミッションやエンジン10が配設されている。
図6に示すように、エンジン10と、作業機としての刈取装置4及び脱穀装置5との間には、後述する作業クラッチ63が設けられている。該作業クラッチ63の継断操作により、エンジン10から刈取装置4と脱穀装置5への動力の伝達・遮断が行われる。
運転部15において、操向ハンドル11の左側方位置にサイドコラム20が配置されている。該サイドコラム20には、主変速レバー21や副変速レバーや作業クラッチレバーや表示パネルや操作スイッチ等が設けられている。
前記運転部15を構成するサイドコラム20の上面には、前照灯スイッチ23や作業灯スイッチ24等が設けられている(図7参照)。運転席12の近傍には点灯制御手段としての制御装置25が配置されている(図7参照)。図6に示すように、制御装置25は、入力側に、作業クラッチレバー64、前照灯スイッチ23、作業灯スイッチ24、刈取部昇降スイッチ19等が接続されている一方、出力側には、作業クラッチ63、アクチュエータ47、刈取部昇降シリンダ26、前照灯27、作業灯28等が接続されている。
更に、制御装置25には、路上走行状態を検出するために、作業クラッチ63の接続動作及び切断動作を検出する作業クラッチセンサ60と、刈取装置4の穀稈の存否を検出する穀稈存否センサ61と、走行速度センサ62とが接続されている。該作業クラッチセンサ60と、穀稈存否センサ61と、走行速度センサ62とによって、路上走行検出手段22が構成されている。
制御装置25は、作業クラッチ63の切断状態(刈取装置4及び脱穀装置5の停止状態)が作業クラッチセンサ60にて検出され、かつ、走行速度センサ62によって、走行速度が一定速度以上であると検出された場合には、路上走行状態であると判断する。更に、穀稈存否センサ61が穀稈を検出しない場合も、路上走行状態であると判断することで、精度を高めて確実に路上走行状態であると判断できる。
そして、前照灯スイッチ23および作業灯スイッチ24がONされた状態のときに、路上走行検出手段22の検出により、制御装置25が路上走行状態であると判断した場合、作業灯28を消灯するように制御している。なお、走行速度が、路上走行状態から一定速度以下の作業速度になると、作業灯28は点灯される。
また、副変速レバーの回動基部に検知手段としての角度センサを配置して、変速位置を検知して、路上走行変速位置を検知し、路上走行状態であると判断する構成としてもよい。また、走行速度センサ62は車軸に回転数センサを配置する構成としているが、路上走行を検知できるものであればよい。また、穀稈存否センサ61により穀稈を検出しない場合等でも、作業灯28の点灯が必要な場合もあるので、作業灯28を点灯するモードを設けてもよい。
(2).刈取装置
次に、図8以下の幾つかの図面も参照して刈取装置4を説明する。図8は刈取装置を構成するサイドカバーの斜視図、図9は刈取装置の左側面図、図10は左サイドカバーを取り外した状態での刈取装置の左側面図、図11は左サイドカバーからライト装置を取り外した状態での斜視図、図12は右ライト装置を分解した斜視図、図13は左ライト装置の分解斜視図、図14は右ライト装置を切断した平断面図である。
次に、図8以下の幾つかの図面も参照して刈取装置4を説明する。図8は刈取装置を構成するサイドカバーの斜視図、図9は刈取装置の左側面図、図10は左サイドカバーを取り外した状態での刈取装置の左側面図、図11は左サイドカバーからライト装置を取り外した状態での斜視図、図12は右ライト装置を分解した斜視図、図13は左ライト装置の分解斜視図、図14は右ライト装置を切断した平断面図である。
図1及び図9に示すように、刈取装置4は、昇降機構により適宜の高さに昇降位置調節でき、これにより刈り高さを調節することができる。刈取装置4は、その後端部(基端部)を中心にして上下回動するように、走行機体2の前部に立設した刈取支持体29の上端部に刈取回動支点軸4aを介して連結されている。
刈取支持フレーム30と走行機体2との間には、刈取部昇降手段としての刈取部昇降シリンダ26が介在している。
前記操向ハンドル11に設けた刈取部昇降スイッチ19を操作することにより、刈取部昇降シリンダ26が伸縮駆動されて、刈取装置4が任意の高さに昇降される。刈取部昇降スイッチ19及び刈取部昇降シリンダ26(実際はシリンダ駆動回路)は、制御装置25に接続されている。
図1、図2、図7、図9及び図10に示すように、刈取支持フレーム30の前端部に刈取駆動ケース30bが連結されている。刈取駆動ケース30bから前方に向けて分草フレーム30aを延長している。分草フレーム30aの前端側に分草体31が設けられている。また、分草体31の後方位置に穀稈引起体32が設けられる。
刈取駆動ケース30bに引起入力ケース32aを立設し、引起入力ケース32aの上端側に引起駆動ケース32bを配置し、引起駆動ケース32bに穀稈引起体32の上端側(引起し終端側)を連結している。分草フレーム30aに引起支持フレーム32cが立設され、この引起支持フレーム32cに穀稈引起体32の下端側(引起し始端側)が連結されている。穀稈引起体32の後方位置に穀稈搬送機構33が配置され、該穀稈搬送機構33の下方位置に刈刃34が設けられている。
図2に示すように、刈取装置4の前部でかつ左右両側部の下部には、走行方向の外側に位置した未刈り穀稈を捌くためのサイドデバイダ46L,46Rが配置されている。また、図9に示すように、刈取装置の下部でかつ左側部には、前記引起支持フレーム32cの外側に位置したパイプ製の左支持杆47Lが側面視後傾姿勢で配置されており、図示していないが、左支持杆47Lの後端部は走行機体のうち刈取装置4の回動支点4aよりも後方の部位に左右横長のピンによって連結されている。従って、左支持杆47Lは後部を中心にして前部が上下動するように回動し得る。
そして、詳細は示していないが、左サイドデバイダ46Lは前後長手の支軸に固定されており、この支軸を左支持杆47Lの前部に抜け不能でかつ回転可能に挿入している。このため、左支持杆47Lは支軸を中心にして回動することにより、図2に示すように外向きに張り出した作業姿勢から上向きに起立した格納姿勢まで姿勢を変えることができる。
また、図9に示すように、左支持杆47Lの前部は左鞘管48Lにスライド自在に嵌まっており、左鞘管48Lは、その前部を中心にして側面視で回動するように引起支持フレーム32cに連結されている。従って、図9の実線と二点鎖線との比較から理解できるように、左鞘管48Lは刈取装置4と一緒に昇降すると共に、左鞘管48Lと左支持杆47Lとが相対的にスライドすることにより、左鞘管48Lと左支持杆47Lとの回動が許容されている。
より正確に述べると、サイドデバイダ46L,46Rは刈取装置4と一緒に昇降しつつ、刈取装置4が上昇するときには当該刈取装置4に対してサイドデバイダ46L,46Rは相対的に後退動し、刈取装置4が下降するときには当該刈取装置4に対してサイドデバイダ46L,46Rは相対的に前進動する。このように刈取装置4の上昇によってサイドデバイダ46L,46Rを後退させているのは、非作業時にサイドデバイダ46L,46Rが邪魔にならないようにするためである。
なお、左右のサイドデバイダ46L,46Rの取付け構造は基本的には同じであるが、右サイドデバイダ46Rが取り付く支持杆の回動支点は左サイドデバイダ46Lのそれよりも手前に位置することもあり、この場合は、刈取装置の昇降に際しては、右鞘管の相対動寸法よりも右鞘管48Lの相対動寸法が大きくなる。
穀稈引起体32の左右両端には、左右のサイドカバー35R・35Lが配置されている。これらサイドカバー35R・35Lは、側面視において、下方ほど機体外方に向かう傾斜姿勢に配置されている(図1参照)。図9及び図10に示されるように、分草フレーム30aと引起支持フレーム32cとにカバー下部支持フレーム37の両端側を連結している。
例えば図10に示すように、サイドカバー35R・35Lの下端側の内面に固定フック38が固着されており、カバー下部支持フレーム37の中間部に、固定フック38が係脱可能に係止する。また、サイドカバー35R・35Lの上端側に可動フック45及びフックレバー46が配置されている。引起駆動ケース32bにブラケット48を介して上部支持フレーム47を連結しており、上部支持フレーム47に可動フック45が係脱可能に係止する。可動フック45は、図示しないバネの弾圧によって、上部支持フレーム47への係止状態が維持されている。
左サイドカバー35Lの上下方向の中途部には、可動フック45a及びフックレバー46aを配置している。穀稈引起体32の上下中途部にブラケット48aを介して上部支持フレーム47aが連結されており、上部支持フレーム47aに可動フック45aを係脱可能に係止している。左サイドカバー35Lは、当該サイドカバー35Lの外面に設けたフックレバー46・46a(例えば図11参照)を操作して、上部支持フレーム47・47aから可動フック45・45aを離脱させ、且つカバー下部支持フレーム37から固定フック38を離脱させることによって、図10の仮想線位置から実線位置に取外すことになる。
一方、右サイドカバー35Rは、右サイドカバー35Rの外面に露出させたフックレバー46を操作して、上部支持フレーム47から可動フック45を離脱させ、且つカバー下部支持フレーム37から固定フック38を離脱させることによって、取外される。
図1〜図5、図7〜図14に示されるように、左右のサイドカバー35R・35Lの上下方向の中途部には、一対の左右対称構造の左右のライト装置36R・36Lがそれぞれ配置されている。左右のライト装置36R・36Lは、それぞれ前照灯27と作業灯28とからなっており、前照灯27と作業灯28とは一つのライトハウジング39R・39Lに収納されている。
なお、図7に示したように、前照灯27は機体前方の照明範囲L1を照射し、作業灯28は、機体側方の照明範囲L2を照射する。また、図2に示すように、左右のサイドカバー35R・35Lの上端間、即ち穀稈引起体32の上端側に上部フレーム17が横向きの姿勢で配置されている。上部フレーム17の上方の刈取上面カバー91には、上部ライト装置18が配設されている。上部ライト装置18には、ヘッドライト装置が収納されていて前記前照灯27と同時に点灯・消灯される。
(3).ライト装置の詳細
次に、図1〜図3、図7〜図14を参照して、左右のライト装置36R・36Lの構造を詳細に説明する。図1〜図3、図7、図8に示すように、左右のライト装置36R・36Lは略対称の構造及び形状に構成されている。
次に、図1〜図3、図7〜図14を参照して、左右のライト装置36R・36Lの構造を詳細に説明する。図1〜図3、図7、図8に示すように、左右のライト装置36R・36Lは略対称の構造及び形状に構成されている。
前記ライト装置36R・36Lは、サイドカバー35R・35Lの上下方向の中途部の側面より突設されて配置される。ライト装置36R・36Lは刈取装置4の両側に配置されている必要はあるが、上下位置は限定されない。ライト装置36R・36Lは、既述のとおり前照灯27及び作業灯28と、ライトハウジング39R・39Lとを有しており、図11や図14に示すように、サイドカバー35R・35Lの内面側から3本のビス70をライトハウジング39R・39Lの固定脚体69にねじ込むことにより、サイドカバー35R・35Lの外面に着脱可能に固定されている。
ライトハウジング39R・39Lは側面視略直角三角形状になっており、このライトハウジング39R・39L内の前部に前照灯27と作業灯28とが収納されている。
図3、図8、図11〜図14に示すように、前記ライトハウジング39R・39Lは、サイドカバー35R・35Lと同様に、前面は下方に行くほど機体外方に向かう傾斜姿勢に配置されており、このライトハウジング39R・39Lの前面に前照灯27用の前方照射開口40が形成されている。前方照射開口40内に前照灯27が配置されている。
前方照射開口40には、透光性を有する前方照射カバー41が被装されている。前方照射カバー41は、ライトハウジング39R・39Lの固定脚体72に螺入する1本のビス71によってライトハウジング39R・39Lの前面に固定されている。
前記前照灯27は、図4に示すように、前照灯リフレクタ51(前照灯27用の反射鏡)と、前照灯リフレクタ51の底部(奥底部)に位置する電球支持部52に支持された前照灯電球53と、前照灯リフレクタ51前部に装着された前照灯レンズ54とにより構成されている。なお、電球53はLEDでもよい。
前照灯レンズ54は正面視略矩形に形成されており、かつ、地表面に対して略垂直となる姿勢に配置されている。該前照灯27の上端部は、後傾状に傾斜する前方照射開口40よりやや突出しており、該前照灯27の上端部が当接しないように、前照灯27を覆う前方照射カバー41は丸みを帯びた凸状に形成されている。
また、図5、図13及び図14に示すように、ライトハウジング39R・39Lの側部には略台形状の側方照射開口42が形成されており、該側方照射開口42に作業灯28が配置されている。前記作業灯28は、前記略台形状の側方照射開口42の形状に沿って形成されて、中央部に窪み59を有する作業灯リフレクタ55と、該作業灯リフレクタ55の側部に位置する電球支持部56に支持された作業灯電球57と、前記作業灯リフレクタ55の窪み59を覆うように装着された作業灯レンズ58とにより構成されている。
主として図13に示すように(図12,図14も参照)、作業灯レンズ58は、作業灯リフレクタ55の係止部55aに着脱可能に嵌着されており、作業灯リフレクタ55の裏面側に係止片部55bと突起片部55cとを形成している。ライトハウジング39R・39Lの係止凹部73に係止片部55bを着脱可能に係止している。
また、ライトハウジング39R・39Lの締結フレーム部74に、ボルト75によって突起片部55cを着脱可能に締結している。即ち、ライトハウジング39R・39Lに係止片部55bを介して作業灯リフレクタ55を係止した状態で、ライトハウジング39R・39Lにボルト75で作業灯リフレクタ55を締結している。その結果、1本だけのボルト75でライトハウジング39R・39Lに作業灯リフレクタ55を固着できる。
図4、図11及び図14に示されるように、前記前照灯27は、左右方向に軸線を有する回動支軸44を中心に、前照灯27からの光の照射方向が上下方向に変化し得るように首振り可能(揺動可能)に設けられている。前照灯27の照射角度自動調節機構は後述する。
図11及び図14に示すように、サイドカバー35R・35Lの内面にライト装置設置ブラケット80を熔接にて固着している。また、前照灯リフレクタ51に前照灯支持フレーム81を配置する。サイドカバー35R・35Lの外面から内面に向けて差込口82を介して前照灯支持フレーム81を出入可能に挿入することによって、ライト装置設置ブラケット80に前照灯支持フレーム81を当接させた状態で、ライト装置設置ブラケット80に設けた回動支軸44に、前照灯支持フレーム81に設けた枢支パイプ45を回動可能に被嵌している。
すなわち、前照灯27の後端部に枢支パイプ45がその軸線を左右水平にした姿勢で設けられており、この枢支パイプ45は、前記回動支軸44に回動可能に被嵌している。なお、作業灯28は側面に取り付けられているために、刈取装置4が昇降しても照射方向は殆ど変化しない。
(4).前照灯の照射角度調節機構
次に、図14に加えて図15及び図16も参照して前照灯27の照射角度調節機構を説明する。図15は左前照灯27の回動機構を示す側面図、図16のうち(A)は鞘管と支持杆との相対動を検知する機構を示す側面図、(B)は(A)のB−B視断面図である。
次に、図14に加えて図15及び図16も参照して前照灯27の照射角度調節機構を説明する。図15は左前照灯27の回動機構を示す側面図、図16のうち(A)は鞘管と支持杆との相対動を検知する機構を示す側面図、(B)は(A)のB−B視断面図である。
本実施形態では、左前照灯27を取り上げて説明する。既述のとおり、前照灯27は前照灯支持フレーム81に固定されているが、図4及び図16に示すように、前照灯支持フレーム81は回動支軸44の後方に長く延びていてこのためリンク状になっている。
左サイドカバー35Lの内面のうち前照灯支持フレーム81の下方の部位に略水平状に延びる補助リンク49aを配置し、補助リンク49aの後端部を左右横長の枢軸(ボルト類で代替してもよい)49bで連結している。このため、保持リンク49aは側面視で右端を中心にして上下後回動し得る。そして、前照灯支持フレーム81の後端部と保持リンク49aの後端寄り部位とは補助ワイヤー(軸でもよい)93で相対回動可能に接続されている。
また、左サイドカバー35Lの内面のうち保持リンク49aよりも下方の部位にはL形等の第1ブラケット94が固定されており、この第1ブラケット94の横向き片に、索道管95を構成するチューブ95aの一端部がジョイント96にて固定されており、かつ、索道管95を構成するワイヤー95aの端部はボールを介して保持リンク49aの先端部に係止されている。従って、ワイヤー95aが引っ張られると保持リンク49aの回動→補助ワイヤー93の引っ張り→前照灯支持フレーム81の回動、という動きの連鎖が生じ、これにより、前照灯27は照射姿勢が上向きに変化する。
他方、図15に示すように、左鞘管48Lの後端部に第2ブラケット97を固着し、この第2ブラケット97にチューブ95aの他端部をジョイント96で固定し、かつ、左支持杆47Lには第2ブラケット97のやや後方に位置した第3ブラケット98を固着し、この第3ブラケット98にワイヤー95Bの他端を係止している。このため、刈取装置4の上昇によって左支持杆47Lが相対的に後退するとワイヤー95bの他端が引っ張られ、すると、既述のように左前照灯27が上向きに起きる方向に回動する。
左鞘管48Lを引起支持フレーム32cに回動自在に連結に構造としては、図15(B)に示すように、左鞘管48Lに支軸(ボルト)99を横向き突設して、これを引起支持フレーム32cに貫通させてナット100で抜け不能に保持しており、また、引起支持フレーム32cには支軸99が嵌まる補強筒101を溶接によって固着している。勿論、他の構造で連結することも可能である。図16に示すように、左サイドカバー35Lの内面と前照灯支持フレーム81との間には、左前照灯27が下向き方向に照射勝手となるように付勢するばね102を装架している。ばねの位置には限定はない。
(5).まとめ
既述のとおり、刈取装置4が上昇すると左支持杆47Lが相対的に後退動することにより、左前照灯27は照射方向が上向きとなるように首振りする。従って、刈取装置4を路上走行位置まで上昇させたときに左前照灯27が程よく道路を照らす角度となるように設定しておくことにより、左前照灯27の照射角度(或いは照射位置)を作業モードと路上走行モードとに自動調節できる。
既述のとおり、刈取装置4が上昇すると左支持杆47Lが相対的に後退動することにより、左前照灯27は照射方向が上向きとなるように首振りする。従って、刈取装置4を路上走行位置まで上昇させたときに左前照灯27が程よく道路を照らす角度となるように設定しておくことにより、左前照灯27の照射角度(或いは照射位置)を作業モードと路上走行モードとに自動調節できる。
この場合、刈取装置4が作業状態と路上走行状態とに昇降する高さHは相当に大きく、このため、刈取装置4が作業状態から路上走行状態に移行するに当たっての支持杆47Lの後退寸法L1も相当に大きい。これに対して前照灯27の回動角度はさほど大きくはない。そこで、前照灯支持フレーム81を回動支点の後方に大きく延ばすと共に補助リンク49aを設けて、ワイヤー95bのストロークを減殺した状態で前照灯支持フレーム81に伝達している。最適の位置は保持いワイヤー93の連結位置によって調節したらよい。
右前照灯27Rの角度調節も左前照灯27Lの角度調節と基本的には同じであるが、左右の前照灯27L,27Rの回動を左右いずれかの支持杆の相対動に連動させることも可能である。
なお、本実施形態のように、前照灯27及び作業灯28をライトハウジング39R・39Lに設けると、前照灯27と作業灯28とによって刈取装置4の前方及び側方の広い範囲を照明でき、また、サイドカバー35R・35Lを利用して前照灯27及び作業灯28を簡単に配置できる。その結果、刈取装置4からサイドカバー35R・35Lを脱着することによって、刈取装置4から前照灯27及び作業灯28を脱着でき、前照灯27及び前記作業灯28の組立分解作業性、及び刈取装置4のメンテナンス作業性等を向上できる。
(6).その他
本願発明は上記の実施形態の他にも具体化できる。例えば、連動手段としては索道管を使用することには限らず、リンク機構を採用することも可能である。或いは、刈取装置の昇降に対して支持杆が相対動する距離(刈取装置の単位昇降量に対して支持杆が移動する寸法)をポテンショメータやエンコーダで検知し、この検知数値に基づいて前照灯の角度をモータで変えることも可能である。
本願発明は上記の実施形態の他にも具体化できる。例えば、連動手段としては索道管を使用することには限らず、リンク機構を採用することも可能である。或いは、刈取装置の昇降に対して支持杆が相対動する距離(刈取装置の単位昇降量に対して支持杆が移動する寸法)をポテンショメータやエンコーダで検知し、この検知数値に基づいて前照灯の角度をモータで変えることも可能である。
また、刈取装置を路上走行状態によりも更に高く上げることがある場合は、例えば実施形態の補助ワイヤーを引っ張りばねで構成し、ばねの伸長によって刈取装置の上昇を吸収することも可能である。
2 走行機体
4 刈取装置
5 脱穀装置
12 運転席
15 運転部
27 前照灯
28 作業灯
32c 鞘管が取り付く部材の一例としての引起支持フレーム
35 サイドカバー
46 サイドデバイダ
47 支持杆
48 鞘管
81 前照灯支持フレーム
49a 補助リンク
95 索道管
95a チューブ
95b ワイヤー
4 刈取装置
5 脱穀装置
12 運転席
15 運転部
27 前照灯
28 作業灯
32c 鞘管が取り付く部材の一例としての引起支持フレーム
35 サイドカバー
46 サイドデバイダ
47 支持杆
48 鞘管
81 前照灯支持フレーム
49a 補助リンク
95 索道管
95a チューブ
95b ワイヤー
Claims (3)
- 運転部及び脱穀装置が設けられた走行機体に、当該走行機体の前方に配置された刈取装置を高さ調節自在に取付けており、前記刈取装置には、その前方を照らす前照灯が上下首振り可能に取付けられており、かつ、前記刈取装置には、その外側の穀稈を捌くためのサイドデバイダが、刈取装置と一緒に昇降しつつ刈取装置が下降すると相対的に前進し刈取装置が上昇すると相対的に後退動するように取付けられている、
というコンバインであって、
前記前照灯とサイドデバイダとを、サイドデバイダが刈取装置に対して相対的に後退すると前照灯の照射方向が上向き方向に変わるように連動手段を介して連動させている、
コンバイン。 - 前記サイドデバイダは、後端部を中心にして上下回動するように走行機体に連結された支持杆の前端部に取付けられており、前記支持杆の前部は、刈取装置を構成するフレームに側面視で回動可能に連結された鞘管にスライド可能に嵌め入れられており、これにより、刈取装置の昇降動に連動してサイドデバイダが相対的に前後動することが許容されており、
そして前記連動手段は、前記支持杆と鞘管との相対的な動きによって作動するようになっている、
請求項1に記載したコンバイン。 - 前記前照灯は側面視で回動可能なリンク材に取付けられている一方、前記連動手段はチューブにワイヤーが摺動自在に挿入されている索道管を備えており、前記鞘管と支持杆とが相対動するとワイヤーがチューブ内を動いてリンク材が回動するようになっている、
請求項2に記載したコンバイン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007086549A JP2008118980A (ja) | 2006-10-19 | 2007-03-29 | コンバイン |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006285575 | 2006-10-19 | ||
JP2007086549A JP2008118980A (ja) | 2006-10-19 | 2007-03-29 | コンバイン |
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JP2008118980A true JP2008118980A (ja) | 2008-05-29 |
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Family Applications (1)
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JP2007086549A Pending JP2008118980A (ja) | 2006-10-19 | 2007-03-29 | コンバイン |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2008118980A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010094082A (ja) * | 2008-10-17 | 2010-04-30 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | コンバイン |
WO2022190832A1 (ja) * | 2021-03-12 | 2022-09-15 | ヤンマーホールディングス株式会社 | 収穫機械 |
-
2007
- 2007-03-29 JP JP2007086549A patent/JP2008118980A/ja active Pending
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