JP2008116758A - 電子楽器の鍵盤装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】白鍵及び黒鍵に良好な触感と良好な外観を与えると共に、白鍵と黒鍵の演奏時の触感差を最小限に抑える。
【解決手段】白鍵20の上板部24等は、粉状にした石の粉と白色系の着色剤とをAS樹脂に混ぜた材料にて、金型射出成形により形成される。黒鍵30は、上板部24等の材料とは混在させる着色剤のみが異なる同一材料で金型射出成形により形成される。これらの材料で成形した白鍵20、黒鍵30は、表面に細かな凹凸ができて多孔質となり、象牙に近似した、吸汗性や適当な滑り抵抗を有する部材となって、演奏に非常に適したものとなる。両者は着色剤が異なるだけであるので、外観や演奏操作に関する特性は全く同じであり、演奏時の触感差がない。
【選択図】図1

Description

本発明は、鍵支持部材に複数の白鍵及び黒鍵が揺動自在に支持される電子楽器の鍵盤装置に関する。
旧来、電子楽器の鍵盤装置の鍵の素材は、白鍵は象牙、黒鍵は黒檀(こくたん)が最良とされてきた。しかし、特に象牙は資源枯渇や資源保護等のため事実上使用できなくなり、その代材として、白鍵用に、適当な吸汗性、表面硬度、摩擦係数等を有するいわゆる人工象牙が開発された(下記特許文献1)。
一方、黒鍵の素材についても、黒檀の代材が研究されている。黒鍵については、あくまで黒檀が最良であるとの前提であるため、黒檀の特性に近づける方向で材料の開発がなされているのが現状である。
特公平06−031938号公報
しかしながら、白鍵に象牙、黒鍵に黒檀が採用されてきたのは、自然界で適当量入手可能な材料から採択していたことが要因と考えられ、演奏時のタッチ感触(指で感じる触感)の観点から、これらの自然素材が真に最も優れているものであるとは限らない。人工的に高度な素材開発がなされる昨今、固定観念にとらわれずに基本に立ち返って考察してみる必要がある。
すなわち、演奏に要求される鍵特性として、同じ鍵盤において、白鍵と黒鍵とはタッチ感触が同一であることが好ましいと考えられる。ところが、「象牙あるいは象牙調材料」と「黒檀あるいは黒檀調材料」とでは、材料が異なる以上、タッチ感触も全く同じとはならない。
従って、白鍵が白色系で黒鍵が黒色系であるという色彩上の制約を順守する前提であれば、両者が同一材料であっても問題はなく、むしろタッチ感触の共通化の点で有利になるという考え方をしてもよい。
ところで、白鍵に、人工象牙等の人工材料を用いた場合、外観的にいかにも人工物らしく、高級感が出せないという問題がある。
さらに、人工材料を鍵上面のみに採用した場合は、グリッサンド演奏時の触感が通常演奏時の触感と差異を生じてしまうという問題もある。
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その第1の目的は、白鍵及び黒鍵に良好な触感と良好な外観を与えると共に、白鍵と黒鍵の演奏時の触感差を最小限に抑えることができる電子楽器の鍵盤装置を提供することにある。
本発明の第2の目的は、白鍵に良好な触感と良好な外観を与えると共に、素材の人工物感を抑制することができる電子楽器の鍵盤装置を提供することにある。
本発明の第3の目的は、白鍵に良好な触感と良好な外観を与えると共に、白鍵における通常演奏時とグリッサンド演奏時の触感差を抑制することができる電子楽器の鍵盤装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の請求項1の電子楽器の鍵盤装置は、鍵支持部材(10)に揺動自在に支持されるそれぞれ複数の白鍵(20)及び黒鍵(30)を有する電子楽器の鍵盤装置であって、前記白鍵の上面(24a)と前記黒鍵の上面(33a)とは、互いに着色剤のみを異にした、吸汗性を有する多孔質の部材で構成されたことを特徴とする。
好ましくは、前記白鍵の上面と前記黒鍵の上面との表面粗さが異なっている(請求項2)。また、前記白鍵の前小口(25)が、該白鍵の上面を構成する部材と着色剤も同一の同一部材で構成される(請求項3)。また、前記白鍵の各々の上面の可視光反射率は、当該白鍵の上面における部位によって異なり、上面全体として不均一となるように構成される(請求項4)。また、前記各白鍵の側面のうち、少なくとも、隣接する鍵が押下状態にあるときに外観となって視認される見えがかり領域(20bA)が、該白鍵の上面と同一部材で構成される(請求項5)。
上記目的を達成するために本発明の請求項6の電子楽器の鍵盤装置は、鍵支持部材に揺動自在に支持されるそれぞれ複数の白鍵及び黒鍵を有する電子楽器の鍵盤装置であって、前記白鍵の上面は、吸汗性を有する多孔質の部材で構成され、且つ、各々の白鍵の上面の可視光反射率が、該白鍵の上面中における部位によって異なり、上面全体として不均一となるように構成されたことを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明の請求項7の電子楽器の鍵盤装置は、鍵支持部材に揺動自在に支持されるそれぞれ複数の白鍵及び黒鍵を有する電子楽器の鍵盤装置であって、前記白鍵の上面は、吸汗性を有する多孔質の部材で構成され、且つ、前記白鍵の側面のうち、少なくとも、隣接する白鍵が押下状態にあるときに外観となって視認される見えがかり領域が、該白鍵の上面と同一部材で構成されたことを特徴とする。
なお、上記括弧内の符号は例示である。
本発明の請求項1によれば、白鍵及び黒鍵に良好な触感と良好な外観を与えると共に、白鍵と黒鍵の演奏時の触感差を最小限に抑えることができる。
請求項2によれば、白鍵と黒鍵との外観上の違いを出して人工物感を抑制することができる。
請求項3によれば、白鍵の上面と前面との統一感を持たせて高級感を与えることができる。
請求項4によれば、白鍵の素材の人工物感を抑制することができる。
請求項5によれば、白鍵における通常演奏時とグリッサンド演奏時との触感差を抑制することができる。
本発明の請求項6によれば、白鍵に良好な触感と良好な外観を与えると共に、素材の人工物感を抑制することができる。
本発明の請求項7によれば、白鍵に良好な触感と良好な外観を与えると共に、白鍵における通常演奏時とグリッサンド演奏時との触感差を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電子楽器の鍵盤装置の構成を示す模式的な側面図である。同図において、鍵盤装置の後半部の図示が省略されている。
この鍵盤装置は、鍵フレーム10にそれぞれ複数の白鍵20及び黒鍵30が、各々、鍵支点部11で揺動自在に支持されてなる。鍵フレーム10には、白鍵20の押鍵終了位置を規制する下限ストッパ12、白鍵20及び黒鍵30の非押鍵位置である上限位置を規制する上限ストッパ13が配設される。また、鍵フレーム10に配設された不図示の基板上に押鍵スイッチ14が、各白鍵20、黒鍵30に対応して設けられる。
白鍵20、黒鍵30には、垂下部21、31が垂下して設けられると共に、アクチュエータ22、32も垂下して設けられる。垂下部21、31の下端部は後方に延出し、その延出した部分が上限ストッパ13に当接して、白鍵20及び黒鍵30の上限位置が規制される。また、白鍵20及び黒鍵30の押鍵操作に伴い、アクチュエータ22、32が対応する押鍵スイッチ14を押圧することで、押鍵操作が検出され、不図示の楽音発生部から電子音が発音される。
白鍵20の鍵本体部分は、ベース部23と、上板部24と前小口25とから構成される。ベース部23は、木または木質系部材でなり、垂下部21が貫通する穴23aを有する。ベース部23にはまた、アクチュエータ22が貫通する穴23b、鍵支点部11を支点として白鍵20が揺動するための穴23cも形成されている。
上板部24は、板状に形成され、ベース部23の上面に接着等で固着される。上板部24の上面24aが、押鍵操作される押鍵面を提供する。垂下部21及びアクチュエータ22は、上板部24の下面から垂設されている。前小口25は、ベース部23の前面に接着等で固着される。黒鍵30において、垂下部31及びアクチュエータ32は、鍵本体部33の下端から垂設されている。鍵本体部33の上面33aが、押鍵操作される押鍵面を提供する。
上板部24等の材料について説明する。上板部24等の材料は、石の粉と白色系の着色剤とをAS(アクリロニトリル・スチレン)樹脂に混ぜたものである。粉状にする石としては、ケイ酸カルシウム、炭酸カルシウム、ケイ藻土等が用いられる。白色系の着色剤としては、乳白色の顔料等が用いられる(例えば、酸化チタン、二酸化チタン、酸化亜鉛、鉛白、リトボン等)。この材料で成形した鍵は、表面に細かな凹凸ができて多孔質となり、吸汗性や適当な滑り抵抗を有する部材となる。このような部材は、象牙に近似しており、演奏に非常に適したものとなる。
ここで、石の粉の含有量は、重量比で3〜50%とすれば、演奏に適した特性を維持できるが、高級な鍵盤装置を念頭におけば、好ましくは、重量比で10〜30%とする。
一方、黒鍵30の材料は、上板部24等の材料とは混在させる着色剤のみが異なる同一材料である。黒鍵30用の黒色系の着色剤としては、黒色系の顔料等が用いられる(例えば、カーボンブラック、酸化鉄等)。
なお、白鍵20の上板部24等、黒鍵30を構成する部材は、着色剤のみが異なる同一部材(材料)であって、吸汗性を有する多孔質の部材であればよく、他の材料を利用してもよい。例えば、上記特許文献1(特公平06−031938号公報)等に記載されたいわゆる人工象牙等であってもよい。
白鍵20において、上板部24、垂下部21及びアクチュエータ22が、上記材料で金型射出成形により一体に形成される。前小口25は、上板部24等と同一(着色剤も同一)の材料で金型射出成形により形成される。そして、ベース部23の穴23a、23b、23cに垂下部21、アクチュエータ22、鍵支点部11を貫通させて、上記のようにベース部23の上面に上板部24の下面を接着する。さらに、前小口25をベース部23の前面に接着する。これにより、1つの白鍵20が完成する。一方、黒鍵30において、鍵本体部33、垂下部31及びアクチュエータ32が、上記材料で金型射出成形により一体に形成される。
このようにして得られた白鍵20と黒鍵30の押鍵面となる各上面24a、33aは、素材としては着色剤が異なるだけであるので、演奏操作に関する特性は全く同じである。従って、演奏時の触感差はない。また、白鍵20と黒鍵30の外観は、色彩を除けば全く同じであり、いずれにも高級感が得られる。特に、黒鍵30において、従来の黒檀製に比し、特性や外観が劣るわけでもない。
本実施の形態によれば、白鍵20及び黒鍵30に良好な触感と良好な外観を与えると共に、白鍵20と黒鍵30の演奏時の触感差を最小限に抑えることができる。
なお、前小口25は、上板部24と別体ではなく一体に形成してもよい。そのようにすれば、白鍵20の上面と前面との統一感を持たせて高級感を与えることができる。
なお、垂下部21、31やアクチュエータ22、32は、上板部24、鍵本体部33とは一体ではなく別体で構成してもよい。その場合、垂下部21、31やアクチュエータ22、32の材料は、上板部24と同じでなくてもかまわない。
なお、高級感を与えると共に演奏時の触感差をなくす観点からは、上板部24や鍵本体部33のすべてが上記吸汗性を有する多孔質の材料で構成されていなくてもよい。すなわち、最低限、押鍵面となる上面24a、33aだけがそのような材料で構成されていればよい。従って、例えば、上板部24を複層構成にして、最上層にだけ上記吸汗性を有する多孔質の材料を採用してもよい。
なお、本実施の形態では、着色材を除けば、白鍵20の上板部24等と黒鍵30とは同一部材で構成されたが、色彩以外の外観が全く同一であると、いかにも人工的な印象となり、かえって高級感に欠けてしまうおそれもある。そこで、押鍵面となる、白鍵20の上板部24の上面24aと、黒鍵30の鍵本体部33の上面33aとの表面の粗さをあえて異ならせてもよい。
図2(a)、(b)は、それぞれ白鍵20の上板部24、黒鍵30の鍵本体部33を成形するための金型装置の一例を示す模式図である。図2(a)、(b)の例では、金型装置は、白鍵20用に第1金型41と第2金型43が用いられ、黒鍵30用に第1金型51と第2金型53が用いられるとする。第1金型41、51には、上板部24、鍵本体部33に対応するキャビティ42、52が複数設けられる。
上面24a、33aの表面の粗さを異ならせる場合、例えば、いずれか一方を鏡面、他方を微小な凹凸面に仕上げる。このような処理は、第1金型41、51の、上面24a、33aに対応する部分である底面42a、52aの面の粗さで調節することができ、金型の凹凸面はシボ加工等で実現できる。この場合、上面24a、33aの面粗さの差は、触感差がほとんど生じない程度に小さくする。上面24a、33aの微小な凹凸の有無は、触感よりもまず外観の差となって現れるので、触感にほとんど影響を与えることなく外観だけを上面24aと上面33aとで異ならせることは可能である。
このように、白鍵20と黒鍵30との外観上の違いを出して人工物感を抑制することができる。
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る電子楽器の鍵盤装置の1つの白鍵の構成を示す斜視図である。
本実施の形態では、白鍵20の形状は第1の実施の形態のものと同様である。第1の実施の形態では、上板部24の上面24aは一様な面粗さで構成されたが、本第2の実施の形態では、上板部24の上面24aの仕上げが不均一である点が第1の実施の形態とは異なる。
本実施の形態では、図3に示すように、上板部24の上面24aに、可視光反射率が高い光沢部24a1と、光沢部24a1に比し可視光反射率が低く曇ったように見えるつや消し部24a2とを不規則に設ける。
このような同一面上における可視光反射率の差異は、金型による射出成形時の成形条件を調整することで実現できる。例えば、上面24aを一様な粗さの面に仕上げるのに適した通常の成形条件に対して、
(a)樹脂温度に変化を付ける
(b)射出速度に変化をつける
のいずれかまたは双方を適用することで実現できる。
仕上げ面を均一にすることは非常に精密な条件管理の下で可能であるので、上記条件(a)、(b)を適用することで、成形品質に影響を与えることなく作ることが可能である。これにより、可視光反射率の差異を不規則な位置に設けることができる。あるいは、コンピュータ制御により、成形条件を毎回僅かに変化させるようにしてもよい。
他の形状の白鍵20も同様に成形され、同時に成形されるものも異なる模様となる。従って、1つの鍵盤装置においても、同一模様の白鍵20が存在しない、という状態となる。なお、黒鍵30の鍵本体部33の上面33aについても同様に可視光反射率を部位によってランダムに異ならせてもよい。
また、別の手法として、模様の異なる金型自体を複数種類設ける手法も可能である。この場合は、成形条件は通常の条件でよいが、できあがる白鍵20の模様の種類数は限定される。同じ鍵盤装置内に同じ模様が含まれないように、金型種類数を設定するのが望ましい。金型の製造は次のようにしてなされる。
金型における、上板部24の上面24aに対応する部分(例えば、図2(a)に示す底面42a)において、
(i)光沢部24a1に対応する領域の面積を決定し、
(ii)光沢部24a1に対応する領域の数を決定し、
(iii)光沢部24a1に対応する領域の形状を決定し、
(iv)光沢部24a1に対応する領域の配置位置を決定する。
上記(i)〜(iv)の決定は、例えば、ランダム発生器を用いて行い、予め設けたパターンから選択、乃至、予め定めた範囲内で決定する。そして、決定した光沢部24a1に対応する領域を金型自体の製造時の加工に反映させる。
本実施の形態によれば、鍵の素材の人工物感を抑制して、高級感を得ることができる。
なお、素材の人工物感を抑制する観点からは、上面24aにおける可視光反射率を不均一にする代わりに、光沢部24a1に相当する領域を他の領域に対して段差状に僅かに突出または埋没させるように形成してもよい。
なお、第1、第2の実施の形態では、白鍵20単体としての側面には、ベース部23の側面が露出している。しかし、白鍵20の側面にも、上板部24と同一の材料で形成した部材を設けて、それを白鍵20単体としての側面としてもよい。
例えば、上板部24に相当する部分と白鍵20の側面に相当する部分とを、上記した上板部24で用いたのと同じ吸汗性を有する多孔質の材料で一体に形成し、ベース部23を囲うようにベース部23に貼着する。その場合、前小口25に相当する部分も一体に形成してもよい。あるいは、白鍵20の側面に相当する部分については、上板部24とは別体で形成して、ベース部23に貼着してもよい。
白鍵20の側面に相当する部分については、図4(a)に示すように、白鍵20Aの側面のうち、少なくとも、左右に隣接する鍵(白鍵20B)が押下状態にあるときに外観となって視認される見えがかり領域20bAのすべてが、上記した吸汗性を有する多孔質の材料で形成されるようにする。
これにより、白鍵20の側面についても、上面と同じ外観且つ同じ触感が確保される。従って、演奏中における外観が向上するだけでなく、白鍵20における通常演奏時とグリッサンド演奏時との触感差を抑制することができる。
また、図4(b)に示すように、黒鍵30にも適用できる。すなわち、黒鍵30Aの鍵本体部33の側面のうち、少なくとも、左右に隣接する鍵(白鍵20B)が押下状態にあるときに外観となって視認される見えがかり領域30bのすべてが、上記した吸汗性を有する多孔質の材料で形成されるようにする。
なお、少なくとも見えがかり領域20bA、30bが上記した吸汗性を有する多孔質の材料で構成されていればよく、演奏時及び非演奏時に視認されない部分については、他の材料で構成してもよい。
なお、このような鍵側面に上記した吸汗性を有する多孔質の材料を適用したものにも、上面24a、33aの表面粗さを異ならせること(図2参照)、あるいは、第2の実施の形態における上板部24の上面24aの可視光反射率を不均一にすることを適用してもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る電子楽器の鍵盤装置の構成を示す模式的な側面図である。 白鍵の上板部、黒鍵の鍵本体部を成形するための金型装置の一例を示す模式図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電子楽器の鍵盤装置の1つの白鍵の構成を示す斜視図である。 白鍵、黒鍵の側面の見えがかり領域を説明するための模式図である。
符号の説明
10 鍵フレーム(鍵支持部材)、 20 白鍵、 20bA、30b 見えがかり領域、 24 上板部、 24a 上面、 25 前小口、 30 黒鍵、 33 鍵本体部、 33a 上面

Claims (7)

  1. 鍵支持部材に揺動自在に支持されるそれぞれ複数の白鍵及び黒鍵を有する電子楽器の鍵盤装置であって、
    前記白鍵の上面と前記黒鍵の上面とは、互いに着色剤のみを異にした、吸汗性を有する多孔質の部材で構成されたことを特徴とする電子楽器の鍵盤装置。
  2. 前記白鍵の上面と前記黒鍵の上面との表面粗さが異なっていることを特徴とする請求項1記載の電子楽器の鍵盤装置。
  3. 前記白鍵の前小口が、該白鍵の上面を構成する部材と着色剤も同一の同一部材で構成されたことを特徴とする請求項1または2記載の電子楽器の鍵盤装置。
  4. 前記白鍵の各々の上面の可視光反射率は、当該白鍵の上面における部位によって異なり、上面全体として不均一となるように構成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子楽器の鍵盤装置。
  5. 前記各白鍵の側面のうち、少なくとも、隣接する鍵が押下状態にあるときに外観となって視認される見えがかり領域が、該白鍵の上面と同一部材で構成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子楽器の鍵盤装置。
  6. 鍵支持部材に揺動自在に支持されるそれぞれ複数の白鍵及び黒鍵を有する電子楽器の鍵盤装置であって、
    前記白鍵の上面は、吸汗性を有する多孔質の部材で構成され、
    且つ、各々の白鍵の上面の可視光反射率が、該白鍵の上面中における部位によって異なり、上面全体として不均一となるように構成されたことを特徴とする電子楽器の鍵盤装置。
  7. 鍵支持部材に揺動自在に支持されるそれぞれ複数の白鍵及び黒鍵を有する電子楽器の鍵盤装置であって、
    前記白鍵の上面は、吸汗性を有する多孔質の部材で構成され、
    且つ、前記白鍵の側面のうち、少なくとも、隣接する白鍵が押下状態にあるときに外観となって視認される見えがかり領域が、該白鍵の上面と同一部材で構成されたことを特徴とする電子楽器の鍵盤装置。
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