JP2008113347A - 列車内放送配信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】列車内において、座席端末毎にTV放送を配信する必要を無くすことにより、放送番組の配信に必要な回線容量を小さくする。さらに、TV放送を配信する伝送装置やTV放送データが流れるケーブルに発生した障害がシステムに与える影響を小さくする。
【解決手段】チューナ200が放送受信アンテナ210を介して受信したTV放送を伝送装置300が各座席端末410にマルチキャスト配信する。これにより、LAN942を流れるTV放送のトラフィックが少なくなる。また、伝送装置300は各車両に設置され、各車両の伝送装置300はリング型のLAN942を形成する。これにより、ある伝送装置300やある伝送装置300間のケーブルに障害が発生してLAN942上においてある方向にTV放送を送出できない場合でも、他方回りでTV放送を送出して各伝送装置300にTV放送を転送し、各座席端末410にTV放送を配信することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、IPネットワークを利用してTVの放送番組を列車内に配信する列車内放送配信システムに関するものである。
図9に従来のIP(Internet Protocol)ネットワークによるTV(television)放送配信システム(特許文献1)の構成を示す。図中の受信装置701はアンテナ706を介して放送電波を受信する。配信用サーバ702は受信装置701が受信した放送電波の信号をデジタル符号化して放送番組データとして大容量記録媒体705に蓄積し、蓄積した放送番組データを配信する。IPネットワーク703はLAN(Local Area Network)やインターネットなどの通信網である。受信コンピュータ端末704はTV放送の配信を受けるPC(Personal Computer)やテレビなどの利用者端末装置である。大容量記録媒体705は磁気ディスクやDVD(Digital Versatile Disk)などである。
次に動作について説明する。まず、受信装置701はアンテナ706を介してTV放送の電波を受信する。次に、配信用サーバ702は受信装置701が受信した放送電波のアナログ信号をデジタル符号化して放送番組データとして大容量記録媒体705に一旦保存する。そして、受信コンピュータ端末704がIPネットワーク703経由で配信用サーバ702に対して放送番組の配信要求を行ったときに、配信用サーバ702は大容量記録媒体705に保存されている放送番組のデジタルデータを受信コンピュータ端末704にIPネットワーク703経由で配信する。
特開2001−339673号公報
このTV放送配信システムには以下のような課題点がある。
(1)デジタル符号化した放送番組のデータを大容量記録媒体705に一旦保存する必要があるため、配信する放送番組数の増加に伴い大容量記録媒体705の記録容量を増加する必要がある。
(2)放送中の番組を配信する場合、放送番組のデータを大容量記録媒体705に保存するための時間だけ余計に、TV局が番組を放送し受信装置701が放送電波を受信してから受信コンピュータ端末704が放送番組を出力し利用者が放送を視聴できるまでに時間差が生じる。
(3)受信コンピュータ端末704が複数ある場合、IPネットワーク703のネットワークトラフィック(放送番組の配信要求と放送番組の応答)は受信コンピュータ端末704の台数分発生する。このため、受信コンピュータ端末704の台数に応じた回線容量が必要になる。
(4)受信コンピュータ端末704が複数ある場合、各受信コンピュータ端末704からの放送番組の配信要求を処理するため配信用サーバ702の負荷が上がる。このため、受信コンピュータ端末704の台数に応じて配信用サーバ702の処理能力を増強する必要がある。
本発明は上記課題などを解決するためになされたものであり、例えば、以下の事項を目的とする。
(1)放送番組のデータを蓄積するための大容量記録媒体705を不要にする。
(2)TV局が番組を放送し受信装置701が放送電波を受信してから受信コンピュータ端末704が放送番組を出力し利用者が放送を視聴できるまでの時間差をより小さくする。
(3)放送番組の配信に必要な回線容量をより小さくする。
(4)配信用サーバ702の負荷を軽減する。
本発明の列車内放送配信システムは、符号化された放送のデジタル信号を復号して放送する複数の利用者端末装置と、複数の前記利用者端末装置と接続する集線装置と、放送の電波を受信し、受信した電波に基づく放送のアナログ信号を出力する受信装置と、前記受信装置が出力した放送のアナログ信号を符号化して放送のデジタル信号を生成するエンコーダと、前記エンコーダが生成した放送のデジタル信号を前記集線装置を介して各利用者端末装置にマルチキャスト配信する伝送装置であり、車両毎に配置され、他の車両の伝送装置とリング型ネットワークを形成する伝送装置とを有することを特徴とする。
本発明によれば、例えば、以下のことが可能になる。
(1)伝送装置がマルチキャストにより放送中の番組を各受信コンピュータ端末704(利用者端末装置)に配信するため、放送番組のデータを蓄積する必要が無く、大容量記録媒体705が不要になる。
図1、図2は、以下に説明する実施の形態におけるTV放送配信システムの概要図である。
実施の形態におけるTV(television)放送配信システムの概要について、図1、図2に基づいて以下に説明する。
図1、図2において、受信装置711はアンテナ716を介して放送電波を受信する。エンコーダ712は受信装置711が受信した放送電波の信号をデジタル符号化する。IPネットワーク713はLAN(Local Area Network)やインターネットなどの通信網である。受信コンピュータ端末714はTV放送の配信を受けるPC(Personal Computer)やテレビなどの利用者端末装置である。図1、図2には利用者端末装置(受信コンピュータ端末714)を1台図示しているが、実施の形態におけるTV放送配信システムでは複数台の利用者端末装置にTV放送を配信することを想定している。また、図2において、記録媒体715は受信コンピュータ端末714に接続され、放送番組データの保存用として利用者に利用される。記録媒体715は、例えば、磁気ディスクやDVDである。
次に動作について説明する。まず、受信装置711はアンテナ716を介してTV放送の電波を受信する。次に、エンコーダ712は受信装置711が受信した放送電波のアナログ信号をデジタル符号化して、大容量記録媒体に保存することなく、IPネットワーク713にマルチキャスト配信する。そして、受信コンピュータ端末714はエンコーダ712が配信しIPネットワーク713に流れている放送番組のマルチキャストデータを受信し、放送番組を利用者のために表示・音声出力する。
また、図2において、受信コンピュータ端末714は受信した放送番組のデータを記録媒体715に保存してもよい。これにより、受信コンピュータ端末714が記録媒体715に保存されている放送番組のデータを再生し、利用者が自分の都合に応じていつでも好きな時間に過去の放送番組を視聴することができる。
このTV放送配信システムには以下のような利点がある。
(1)エンコーダ712がマルチキャストにより放送中の番組を各受信コンピュータ端末704に配信するため、放送番組のデータを蓄積する必要が無く、大容量記録媒体を持った配信用サーバを必要としない。
(2)放送番組のデータを蓄積する必要が無いため、放送番組のデータを大容量記録媒体に保存するための時間がかからず、TV局が番組を放送し受信装置711が放送電波を受信してから受信コンピュータ端末714が放送を出力し利用者が放送を視聴できるまでの時間差が短くなる。
(3)エンコーダ712が放送番組をユニキャストではなくマルチキャストで配信するため、受信コンピュータ端末714が複数ある場合でも受信コンピュータ端末714毎にTV放送を配信する必要が無く、放送番組の配信に必要な回線容量が小さくなり、放送番組の配信による回線利用率は増大しない。
(4)エンコーダ712が放送番組をユニキャストではなくマルチキャストで配信するため、受信コンピュータ端末714が複数ある場合でも、エンコーダ712は各受信コンピュータ端末704からの放送番組の配信要求を処理する必要が無く、システム負荷は上がらない。
(5)受信コンピュータ端末714に配信する放送チャンネル数を増やす場合、受信装置711とエンコーダ712とを番組数分増やすのみでよい。
実施の形態1.
実施の形態1として、列車内で放送番組の配信を行う列車内放送配信システムについて説明する。
図3は、実施の形態1における列車内放送配信システム101の概要図である。
実施の形態1における列車内放送配信システム101の概要について、図3に基づいて以下に説明する。
実施の形態1における列車内放送配信システム101では、TVの放送電波を放送受信アンテナ210(受信装置)が受信し、チューナ200(受信装置)が放送受信アンテナ210の受信した放送電波からTV局に応じた放送電波を選択して当該TV局が放送している番組の信号を出力する。そして、列車100の車両毎に備えられリング型のLAN942を形成する伝送装置300がチューナ200の出力した放送番組を当該車両内の各座席端末410(利用者端末装置)や車内端末420(利用者端末装置)にマルチキャスト配信する。座席端末410や車内端末420では配信された放送番組を表示出力・音声出力して列車100の乗客にTV放送配信サービスを提供する。
また、実施の形態1における列車内放送配信システム101では、TV放送配信サービスの他にも、車外撮影カメラ610(撮像装置)で撮像された列車外風景を座席端末410や車内端末420にマルチキャスト配信する風景配信サービスなども提供する。
実施の形態1における列車内放送配信システム101は伝送装置300が放送番組をマルチキャスト配信すること、各車両の伝送装置300がリング型のLAN942に接続することを特徴とする。
伝送装置300が放送番組をマルチキャスト配信することにより、放送番組が各座席端末410や車内端末420毎にユニキャスト送信されないため、LAN942のトラフィックは増大しない。
また、各車両の伝送装置300がリング型のLAN942に接続してリングの一方向に各種信号(例えば、放送番組の信号)を送出して通信することにより、伝送装置300間で信号の衝突が発生しない。また、各車両の伝送装置300が左右両方向への信号の送出が可能なように二重の通信路を持つリング型のLAN942に接続することにより、ある伝送装置300やある伝送装置300間のケーブルに障害が発生して一方への通信が行えなくても、他方回りで放送番組を転送することが可能になる。つまり、実施の形態1における列車内放送配信システム101は、一部で発生した障害の影響がシステム全体に波及せず、伝送装置300に障害が発生した車両以外の各座席端末410、各車内端末420に放送番組を配信することができる。
これにより、実施の形態1における列車内放送配信システム101は画質、音質、可用性などにおいて品質の良いTV放送配信サービスや風景配信サービスを乗客に提供することができる。
また、実施の形態1における列車内放送配信システム101は、各車両に伝送装置300を有することにより、車両の切り離し、別の車両との連結が発生した場合でも、TV放送配信サービスや風景配信サービスを各車両の乗客に提供することができる。
図4は、実施の形態1における列車内放送配信システム101の構成例である。
実施の形態1における列車内放送配信システム101の構成例について、図4に基づいて以下に説明する。
実施の形態1において列車はa号車からm号車までの車両が連結しているものとする。
列車内放送配信システム101において、先頭車両(a号車)は、放送受信アンテナ210、チューナ200(チューナ200A〜チューナ200N)、符号化装置(エンコーダ510A〜エンコーダ510N、エンコーダ611)、集線装置(スイッチングハブ520a、リピータハブ521、スイッチングハブ522)、座席端末410(座席端末410a1〜座席端末410ax)、車内端末420a、サーバ装置(車内販売サーバ621、コンテンツサーバ622、メディアサーバ623)、提供データ記憶装置(販売DB631、コンテンツDB632、メディアDB633)、車外撮影カメラ610、伝送装置300aを有する。
また、他の車両(b号車〜m号車)は、集線装置(スイッチングハブ520b〜スイッチングハブ520m)、座席端末410(座席端末410b1〜座席端末410mx)、車内端末420(車内端末420b〜車内端末420m)、伝送装置300(伝送装置300b〜伝送装置300m)を有する。
放送受信アンテナ210はTVの放送電波を受信する受信装置、空中線である。
チューナ200(チューナ200A〜チューナ200N)は放送電波からあるチャンネル向けに放送されている周波数の電波を選択してそのチャンネル向けに放送されている番組のアナログ信号を生成する受信装置、同調装置である。
符号化装置(エンコーダ510A〜エンコーダ510N、エンコーダ611)はアナログ信号を符号化してデジタル信号を生成する。
チューナ200と符号化装置とはTVのチャンネル数分備えられている(符号化装置は車外撮影カメラ610用にも別途備えられている)。実施の形態1でのTVのチャンネル数は“N”であり、列車内放送配信システム101はチューナ200A〜チューナ200Nを備え、チューナ200A〜チューナ200NはチャンネルA〜チャンネルNの放送番組のアナログ信号をエンコーダ510A〜エンコーダ510Nに出力するものとする。例えば、チューナ200AはチャンネルAの放送番組のアナログ信号をエンコーダ510Aに出力し、チューナ200BはチャンネルBの放送番組のアナログ信号をエンコーダ510Bに出力し、チューナ200NはチャンネルNの放送番組のアナログ信号をエンコーダ510Nに出力する。
サーバ装置(車内販売サーバ621、コンテンツサーバ622、メディアサーバ623)は車内販売している商品の商品情報、ゲームなどのコンテンツ情報、ビデオ(動画、音声)や音楽(音声)などのメディア情報を列車内の乗客に提供する。
提供データ記憶装置(販売DB631、コンテンツDB632、メディアDB633[DB:DataBase])は車内で販売している商品情報、ゲームなどのコンテンツ情報、ビデオ(動画、音声)や音楽(音声)などのメディア情報を記憶している。
車外撮影カメラ610は車外風景を撮像する撮像装置である。
座席端末410(座席端末410a1〜座席端末410mx)、車内端末420(車内端末420a〜車内端末420m)はTVの放送番組、車内販売している商品の商品情報、ゲームなどのコンテンツ情報、ビデオ(動画、音声)や音楽(音声)などのメディア情報を当該座席の乗客、当該車両の乗客に提供する利用者端末装置である。座席端末410、車内端末420はコントローラ(コントローラ411a1〜コントローラ411mx、コントローラ421a〜コントローラ421m)、表示装置(表示装置412a1〜表示装置412mx、表示装置422a〜表示装置422m)を備える。コントローラはデータの入出力処理、符号化されたデジタル信号を復号するデコード処理、表示装置の制御処理を行う制御装置、デコーダである。表示装置は表示出力、音声出力を行う。
伝送装置300(伝送装置300a〜伝送装置300m)はチューナ200、エンコーダ510(エンコーダ510A〜エンコーダ510N)からの放送番組を座席端末410、車内端末420にマルチキャスト配信する。マルチキャスト配信はデータ(信号)をマルチキャスト送信すること及びマルチキャスト送信されたデータ(信号)を転送することを意味するものとする。また、伝送装置300は座席端末410からの乗客の要求をサーバ装置に転送し、サーバ装置からの応答を座席端末410に転送する。伝送装置300は車両毎に備えられ、各伝送装置300はリング型のIPネットワークであるLAN942で接続する。LAN942において、各伝送装置300は二本の光ケーブルで接続し、二本の光ケーブルを用いて異なる方向に信号を送出することで通信路を二重化している。
集線装置(リピータハブ521、スイッチングハブ520a〜スイッチングハブ520m、スイッチングハブ522)は符号化装置、伝送装置300、座席端末410、車内端末420、サーバ装置などの通信機器の複数とケーブルで接続し、通信機器間において通信信号(通信データ)の中継を行う。リピータハブ521はエンコーダ510が出力した放送番組のデジタル信号を伝送装置300aに転送する。スイッチングハブ(スイッチングハブ520a〜スイッチングハブ520m、スイッチングハブ522)は座席端末410−伝送装置300間、サーバ装置−伝送装置300a間で通信されるデータ(信号)を送信先アドレス(マルチキャストアドレス、ユニキャストアドレス)に従って転送する。
図5は、実施の形態1における列車内放送配信方法を示す列車内放送配信処理のフローチャートである。
実施の形態1における列車内放送配信システム101では、TVの放送番組を各座席端末410、各車内端末420に配信する列車内放送配信サービスを行う。
実施の形態1における列車内放送配信方法について、図5に基づいて以下に説明する。
<S101>
まず、各チューナ200が所定のチャンネル向けに放送されている周波数の電波を放送受信アンテナ210を介して受信し、受信した電波から所定のチャンネル向けに放送されている番組のアナログ信号を生成し、生成した所定のチャンネル向けに放送されている番組のアナログ信号をエンコーダ510に出力する。
例えば、チューナ200AはチャンネルAの放送番組のアナログ信号をエンコーダ510Aに出力し、チューナ200BはチャンネルBの放送番組のアナログ信号をエンコーダ510Bに出力し、チューナ200NはチャンネルNの放送番組のアナログ信号をエンコーダ510Nに出力する。
<S102>
次に、各エンコーダ510がチューナ200から放送番組のアナログ信号を入力し、入力したアナログ信号を符号化して放送番組のデジタル信号を生成し、生成した放送番組のデジタル信号をリピータハブ521に出力する。
例えば、エンコーダ510Aはチューナ200AからチャンネルAの放送番組のアナログ信号を入力してチャンネルAの放送番組のデジタル信号をリピータハブ521に出力し、エンコーダ510Bはチューナ200BからチャンネルBの放送番組のアナログ信号を入力してチャンネルBの放送番組のデジタル信号をリピータハブ521に出力し、エンコーダ510Nはチューナ200NからチャンネルNの放送番組のアナログ信号を入力してチャンネルNの放送番組のデジタル信号をリピータハブ521に出力する。
また、各エンコーダ510は放送番組のデジタル信号をリピータハブ521に出力する際、放送番組のデジタル信号にマルチキャストアドレスを設定して、放送番組のデジタル信号を各乗客車両(a号車〜m号車)の各座席端末410、車内端末420宛てにマルチキャスト送信する。
例えば、各乗客車両(a号車〜m号車)の各座席端末410および車内端末420を1つの放送配信グループとし、この放送配信グループにマルチキャストアドレス「239.0.0.1」を割り当てる。そして、各エンコーダ510は送信先アドレスとしてマルチキャストアドレス「239.0.0.1」を設定し、当該チャンネルに対応付けてポート番号を設定した放送番組のデジタル信号をリピータハブ521に出力する。例えば、エンコーダ510AはチャンネルAの放送番組のデジタル信号にポート番号「29001」を設定し、エンコーダ510BはチャンネルBの放送番組のデジタル信号にポート番号「29002」を設定する。但し、各エンコーダ510は放送番組のデジタル信号に対して、リピータハブ521への出力のみ行い、マルチキャスト送信を行わなくても構わない。
<S103>
次に、放送受信車両(a号車)のリピータハブ521が各エンコーダ510から入力した放送番組のデジタル信号を伝送装置300aに転送する。
実施の形態1ではリピータハブ521が設置されているa号車で放送電波を受信しているので、a号車を放送受信車両と呼ぶ。
<S104>
次に、放送受信車両(a号車)の伝送装置300(伝送装置300a)がリピータハブ521から転送された放送番組のデジタル信号を各乗客車両(a号車〜m号車)の各座席端末410、車内端末420宛てにマルチキャスト配信する。
このとき、放送受信車両(a号車)の伝送装置300aは各エンコーダ510がマルチキャスト送信した放送番組のデジタル信号を転送する。但し、放送番組のマルチキャスト送信は各エンコーダ510ではなく、伝送装置300aが行っても構わない。
例えば、各乗客車両(a号車〜m号車)の各座席端末410および車内端末420を1つの放送配信グループとし、この放送配信グループにマルチキャストアドレス「239.0.0.1」を割り当てる。そして、放送受信車両(a号車)の伝送装置300aは送信先アドレスとしてマルチキャストアドレス「239.0.0.1」を設定し、当該放送番組のデジタル信号を出力したエンコーダ510に対応付けてポート番号を設定した放送番組のデジタル信号を1チャンネルに付き1つ送信する。例えば、放送受信車両(a号車)の伝送装置300aはエンコーダ510Aの出力したチャンネルAの放送番組のデジタル信号にポート番号「29001」を設定し、エンコーダ510Bの出力したチャンネルBの放送番組のデジタル信号にポート番号「29002」を設定する。
放送受信車両(a号車)の伝送装置300aからマルチキャスト配信された放送番組のデジタル信号はLAN942において伝送装置300aと隣接する伝送装置300bまたは伝送装置300mに転送され、伝送装置300bまたは伝送装置300mは伝送装置300aとは別の隣接する伝送装置300に1チャンネルに付き1つの放送番組のデジタル信号をさらに転送する。同様に、隣接する伝送装置300から放送番組のデジタル信号を転送された伝送装置300が転送元でない隣接する伝送装置300に1チャンネルに付き1つの放送番組のデジタル信号をさらに転送することで、放送番組のデジタル信号は全乗客車両(a号車〜m号車)の伝送装置300に転送される。そして、各乗客車両(a号車〜m号車)の伝送装置300は、自装置が接続するスイッチングハブ520に放送番組のデジタル信号を1チャンネルに付き1つ転送することにより、自装置と同じ車両に設置されている各座席端末410および車内端末420にスイッチングハブ520を介して放送番組のデジタル信号をマルチキャスト配信する。
実施の形態1では乗客が放送番組を視聴する座席端末410や車内端末420がa号車からm号車に設置されているので、a号車〜m号車を乗客車両と呼ぶ。
<S105>
次に、各車両のスイッチングハブ520がマルチキャスト送信された放送番組のデジタル信号を同じ車両の各座席端末410、車内端末420に転送する。
このとき、各車両のスイッチングハブ520は同じ車両の伝送装置300から放送番組のデジタル信号を1チャンネルに付き1つ受信し、受信した放送番組のデジタル信号から送信先アドレスを取得する。次に、各車両のスイッチングハブ520は送信先アドレスとして設定されているマルチキャストアドレス(例えば、「239.0.0.1」)が割り当てられている放送配信グループに属する通信機器を自装置が接続する通信機器の中から選択する。そして、各車両のスイッチングハブ520は選択した各通信機器に同じ車両の伝送装置300から受信した放送番組のデジタル信号を転送する。ここでは、マルチキャストアドレス「239.0.0.1」が割り当てられている放送配信グループに属し、放送番組のデジタル信号が転送される通信機器は各座席端末410および車内端末420である。
<S106>
次に、各車両の各座席端末410、車内端末420において、コントローラ411、コントローラ421が伝送装置300からマルチキャスト送信されスイッチングハブ520から転送された放送番組のデジタル信号を復号して表示装置412、表示装置422に出力する。
<S107>
そして、各車両の各座席端末410、車内端末420において、表示装置412、表示装置422がコントローラ411、コントローラ421から入力した放送番組のアナログ信号を表示出力、音声出力する。
実施の形態1における列車内放送配信システム101では、放送受信車両(a号車)の伝送装置300aが放送番組をマルチキャスト配信するため、放送番組のデジタル信号はLAN942上を1チャンネルに付き1つしか送信されない。このため、実施の形態1における列車内放送配信システム101では、放送番組のデジタル信号に対して、LAN942のトラフィックも伝送装置300、スイッチングハブ520、座席端末410、車内端末420の入出力処理の負荷も増大しない。
図6は、実施の形態1における風景配信方法を示す風景配信処理のフローチャートである。
実施の形態1における列車内放送配信システム101では、走行する列車から見た外の風景を各座席端末410、各車内端末420に配信する風景配信サービスも行う。
実施の形態1における風景配信方法について、図6に基づいて以下に説明する。
<S201>
まず、車外撮影カメラ610は列車外風景(例えば、先頭車両[a号車]から見た列車の進行方向の風景)を撮像し、撮像した列車外風景のアナログ信号を生成してエンコーダ611に出力する。
<S202>
次に、エンコーダ611は車外撮影カメラ610から列車外風景のアナログ信号を入力し、入力したアナログ信号を符号化して列車外風景のデジタル信号を生成し、生成した列車外風景のデジタル信号を伝送装置300aに出力する。
エンコーダ611は車外風景のデジタル信号を伝送装置300aに出力する際、車外風景のデジタル信号にマルチキャストアドレスを設定して、車外風景のデジタル信号を各乗客車両(a号車〜m号車)の各座席端末410、車内端末420宛てにマルチキャスト送信する。但し、エンコーダ611は列車外風景のデジタル信号に対して、伝送装置300aへの出力のみ行い、マルチキャスト送信を行わなくても構わない。
<S203>
次に、カメラ車両(a号車)の伝送装置300aがエンコーダ611から出力された列車外風景のデジタル信号を各乗客車両(a号車〜m号車)の各座席端末410、車内端末420宛てにマルチキャスト配信する。
実施の形態1では伝送装置300aが設置されているa号車で列車外風景が撮像されているので、a号車をカメラ車両と呼ぶ。
列車外風景のデジタル信号は上記S104における放送番組のデジタル信号と同様にしてマルチキャスト配信される。
<S204〜S206>
そして、上記S105〜S107と同様に、各車両のスイッチングハブ520が列車外風景を同じ車両の各座席端末410、車内端末420に転送し(S204)、各車両の各座席端末410、車内端末420においてコントローラ411、コントローラ421が列車外風景を復号し(S205)、各車両の各座席端末410、車内端末420において表示装置412、表示装置422が列車外風景を表示出力、音声出力する(S206)。
実施の形態1における列車内放送配信システム101では、カメラ車両(a号車)の伝送装置300aが列車外風景を放送番組と同様にマルチキャスト配信するため、LAN942のトラフィックも伝送装置300、スイッチングハブ520、座席端末410、車内端末420の入出力処理の負荷も増大しない。
図7は、実施の形態1における表示装置412の一例である。
図7に示すような表示装置412において、乗客は自席の座席端末410に配信された放送番組や列車外風景のうち好きなものを選択して表示させる。
図7において、下側は乗客が好きなチャンネルやその他情報(例えば、列車外風景)を選択する部分で、上側は乗客が選択したチャンネルの放送番組やその他情報(例えば、列車外風景)を表示する部分である。
例えば、乗客が「Ach」ボタンを押下した場合、表示装置412はコントローラ411から入力したAチャンネル向けに放送されている放送番組をポート番号(29001)で識別し表示出力・音声出力する。
また例えば、乗客が「カメラ」ボタンを押下した場合、表示装置412はコントローラ411から入力した列車外風景を表示出力・音声出力する。
また、実施の形態1における列車内放送配信システム101では、ビデオ・音楽(メディアの一例)やゲーム(コンテンツの一例)や車内販売商品情報を各座席端末410から乗客に提供するデータ提供サービスも行う。
図7において、表示装置412は乗客に「ビデオ」ボタンを押下された場合にはビデオを表示出力・音声出力し、乗客に「音楽」ボタンを押下された場合には音楽を出力し、乗客に「ゲーム」ボタンを押下された場合にはゲームを表示出力・音声出力し、乗客に「商品」ボタンを押下された場合には車内販売商品情報を表示出力する。
図8は、実施の形態1におけるデータ提供方法を示すデータ提供処理のフローチャートである。
実施の形態1におけるデータ提供方法について、図8に基づいて以下に説明する。
<S301>
まず、サーバ装置(車内販売サーバ621、コンテンツサーバ622、メディアサーバ623)は、伝送装置300aが放送番組や列車外風景を送信する(S104、S203)のと同様にして、車内販売する商品、提供するコンテンツ、提供するメディアのメニュー情報を各座席端末410にマルチキャスト送信する。
各座席端末410では表示装置412が、放送番組や列車外風景を表示する(S105〜S107、S204〜S206)のと同様にして、車内販売する商品、提供するコンテンツ、提供するメディアのメニュー情報を表示する。
表示装置412は乗客に図7における「ビデオ」ボタンを押下された場合にはメディアサーバ623が提供するビデオの一覧を示すメニューを表示し、「音楽」ボタンを押下された場合にはメディアサーバ623が提供する音楽の一覧を示すメニューを表示し、「ゲーム」ボタンを押下された場合にはコンテンツサーバ622が提供するゲームの一覧を示すメニューを表示し、「商品」ボタンを押下された場合には車内販売サーバ621が車内販売する商品の一覧を示すメニューを表示する。
<S302>
次に、乗客は自席の座席端末410から欲しいデータを指定し、座席端末410は乗客が指定したデータの情報を入力する。
例えば、乗客は図7に示すような表示装置412において「ビデオ」、「音楽」、「ゲーム」、「商品」のうち欲しいデータの種類を示すボタンを押下し、表示された一覧メニュー上でタイトルなどの欲しいデータを個別に表示する画面(タッチパネル)部分を押下して欲しいデータを指定する。表示装置412は押下されたタッチパネル画面部分に表示しているデータの識別情報をコントローラ411に出力する。ボタン、タッチパネルは入力機器の一例である。
<S303>
次に、乗客が欲しいデータを指定した座席端末410のコントローラ411は乗客に指定されたデータを要求するデータ要求をサーバ装置宛てにユニキャスト送信する。
例えば、乗客が表示装置412のタッチパネルを押下してタイトル「XYZ」というビデオを指定し、表示装置412が「ビデオ」「XYZ」という識別情報を出力した場合、コントローラ411は「ビデオ」「XYZ」を要求データ情報、メディアサーバ623のユニキャストアドレスを送信先アドレス、自座席端末410のユニキャストアドレスを送信元アドレスとして設定したデータ要求を送信する。
<S304>
次に、当該乗客車両のスイッチングハブ520がユニキャスト送信されたデータ要求を同じ車両の伝送装置300に転送する。
このとき、乗客からデータ要求された座席端末410が接続するスイッチングハブ520はデータ要求から送信先アドレスを取得する。次に、当該スイッチングハブ520は送信先アドレスとして設定されているユニキャストアドレスに基づいてデータ要求を転送する通信機器を自装置が接続する通信機器の中から選択する。そして、当該スイッチングハブ520は選択した通信機器にデータ要求を転送する。例えば、b号車の座席端末410b1が乗客からデータ要求された場合、座席端末410b1と接続するb号車のスイッチングハブ520bが自装置と接続するb号車の伝送装置300bにデータ要求を転送する。
ここで、乗客からデータ要求された座席端末410が設置されている車両を当該乗客車両と呼ぶ。
<S305>
次に、当該乗客車両(b号車)の伝送装置300bがユニキャスト送信されたデータ要求をサーバ車両(a号車)の伝送装置300aに転送する。
実施の形態1ではサーバ装置がa号車に設置されているので、a号車をサーバ車両と呼ぶ。
当該乗客車両(b号車)の伝送装置300bは隣接するサーバ車両(a号車)の伝送装置300aにデータ要求を転送する。または、当該乗客車両(b号車)の伝送装置300bは伝送装置300aとは別の隣接する伝送装置300cにデータ要求を転送し、データ要求は伝送装置300c〜伝送装置300mを介してサーバ車両(a号車)の伝送装置300aに転送される。
<S306>
次に、データ要求を転送されたサーバ車両(a号車)の伝送装置300(伝送装置300a)がサーバ装置と接続するスイッチングハブ522にデータ要求を転送する。
このとき、サーバ車両(a号車)の伝送装置300(伝送装置300a)はデータ要求から送信先アドレスを取得する。次に、当該伝送装置300(伝送装置300a)は送信先アドレスとして設定されているユニキャストアドレスに基づいてデータ要求を転送する通信機器を自装置が接続する通信機器の中から選択する。そして、当該伝送装置300(伝送装置300a)は選択した通信機器にデータ要求を転送する。ここでは、伝送装置300aは自装置が接続する通信機器でありメディアサーバ623と接続するサーバ車両(a号車)のスイッチングハブ522にデータ要求を転送する。
<S307>
次に、データ要求を転送されたサーバ車両(a号車)のスイッチングハブ522がサーバ装置にデータ要求を転送する。
このとき、サーバ車両(a号車)のスイッチングハブ522はデータ要求から送信先アドレスを取得する。次に、スイッチングハブ522は送信先アドレスとして設定されているユニキャストアドレスに基づいてデータ要求を転送するサーバ装置を自装置が接続するサーバ装置の中から選択する。そして、スイッチングハブ522は選択したサーバ装置にデータ要求を転送する。ここでは、スイッチングハブ522はメディアサーバ623にデータ要求を転送する。
<S308>
次に、サーバ装置が転送されたデータ要求に基づいて要求されたデータを提供データ記憶装置から取得し、取得したデータをデータ要求した乗客の座席端末410宛てにデータ応答としてユニキャスト送信する。
ここでは、メディアサーバ623はデータ要求に設定されているビデオタイトル「XYZ」をキーワードにしてメディアDB633から「XYZ」のビデオデータを取得し、取得した「XYZ」のビデオデータを設定し、乗客がデータ要求した座席端末410b1のユニキャストアドレスを送信先アドレスとして設定したデータ応答を送信する。
<S309〜S312>
次に、上記S304〜S307と同様に、サーバ車両のスイッチングハブ522がサーバ装置の送信したデータ応答を同じ車両の伝送装置300[伝送装置300a]に転送し(S309)、サーバ車両の伝送装置300[伝送装置300a]がデータ応答を当該乗客車両[b号車]の伝送装置300[伝送装置300b]に転送し(S310)、当該乗客車両[b号車]の伝送装置300[伝送装置300b]がデータ応答を同じ車両のスイッチングハブ520[スイッチングハブ520b]に転送し(S311)、当該乗客車両[b号車]のスイッチングハブ520[スイッチングハブ520b]が乗客にデータ要求された座席端末410[座席端末410b1]にデータ応答を転送する(S312)。
<S313>
次に、乗客にデータ要求された座席端末410(座席端末410b1)のコントローラ411(コントローラ411b1)がサーバ装置(メディアサーバ623)からユニキャスト送信されスイッチングハブ520(スイッチングハブ520b)から転送されたデータ応答を表示装置412(表示装置412b1)に出力する。
<S314>
そして、乗客にデータ要求された座席端末410(座席端末410b1)の表示装置412(表示装置412b1)がコントローラ411(コントローラ411b1)から入力したデータ応答に設定されているデータ(タイトル「XYZ」のビデオデータ)を再生(表示出力、音声出力)する。
上記実施の形態1の列車内放送配信システム101では、各車両の伝送装置300がリング型のLAN942に接続してリングの一方向に各種信号(例えば、放送番組の信号)を送出して通信することにより、伝送装置300間で信号の衝突が発生しない。また、各車両の伝送装置300が左右両方向への信号の送出が可能なように二重の通信路を持つリング型のLAN942に接続することにより、ある伝送装置300やある伝送装置300間のケーブルに障害が発生して一方への通信が行えなくても、他方回りで放送番組を転送することが可能になる。つまり、実施の形態1における列車内放送配信システム101は、一部で発生した障害の影響がシステム全体に波及せず、伝送装置300に障害が発生した車両以外の各座席端末410、各車内端末420に放送番組を配信することができる。
これにより、実施の形態1における列車内放送配信システム101は画質、音質、可用性などにおいて品質の良いTV放送配信サービスや風景配信サービスを乗客に提供することができる。
また、実施の形態1における列車内放送配信システム101は、各車両に伝送装置300を有することにより、車両の切り離し、別の車両との連結が発生した場合でも、TV放送配信サービスや風景配信サービスを各車両の乗客に提供することができる。
上記実施の形態1の列車内放送配信システム101において、複数のマルチキャストグループを設け、グループ毎に異なる情報(放送番組、風景、データメニュー)を配信してもよい。
例えば、マルチキャストグループとして、「一般車両」と「グリーン車両」と「団体車両」との3グループを設け、「一般車両」の各座席端末410にはマルチキャストアドレス「239.0.0.1」を割り当て、「グリーン車両」の各座席端末410にはマルチキャストアドレス「239.0.0.2」を割り当て、「団体車両」の各座席端末410にはマルチキャストアドレス「239.0.0.3」を割り当てる。そして、マルチキャストアドレス「239.0.0.1」宛てには地上放送番組、マルチキャストアドレス「239.0.0.2」宛てには地上放送番組とBS(Broadcasting Satellite)放送番組、マルチキャストアドレス「239.0.0.3」宛てには地上放送番組とBS放送番組とCS(Communication Satellite)放送番組とを配信し、「一般車両」の乗客と「グリーン車両」の乗客と「団体車両」の乗客とで異なる放送番組を提供する。
また、上記実施の形態1の列車内放送配信システム101において、定期的にGPS(Global Positioning System)測位を行う測位装置と、GPS測位で算出される座標値に対応付けて地名を記憶している記憶装置と、GPS測位装置の測位結果に対応する地名を記憶装置から取得して各座席端末410、各車内端末420に配信するサーバ装置とを有して、列車が現在走行している地点を乗客にお知らせしても良い。
また、上記実施の形態1の列車内放送配信システム101において、車内販売サーバ621がカード会社のサーバ装置や商品を販売する店舗のサーバ装置とインターネット経由で接続し、乗客が購入する商品、カード番号、商品届け先住所などの発注情報を座席端末410の入力機器(例えば、ボタン、タッチパネル)から入力し、座席端末410が乗客の発注情報を車内販売サーバ621に送信し、車内販売サーバ621がカード会社のサーバ装置および店舗のサーバ装置に発注情報を送信して受注処理を行うことでオンラインによる商品売買を行っても良い。
上記実施の形態1において以下のような事項について説明した。
列車上や航空機上で、サーバに保存された放送データを各座席や車内に備え付けたモニター受信機に配信する場合、サーバはIPネットワークを介して受信機に放送データを配信する。このIPネットワークを用いた放送配信方式によると、放送データは受信装置からの配信要求に応じてサーバから送信される。その際に、サーバと受信装置間には1:1のコネクションが張られ、放送データのビットレートに応じたネットワークトラフィックが受信装置毎に発生する。そのため、受信装置の増加に応じて、サーバの処理能力(CPUの処理速度、メモリの記憶容量)やネットワーク容量などのシステム処理能力を増強する必要がある。
そこで、配信方式をマルチキャスト方式とすることによりこの課題を解決する。マルチキャスト配信方式は、受信者の要求に応じて指定された時間に指定された放送を配信することは出来ないものの、一般家庭におけるTVの視聴と同様に乗客がTV放送をリアルタイムで視聴できる。マルチキャスト方式では、サーバと受信装置間が1:Nのコネクションとなっており、ネットワークの負荷が複数台の受信装置に対して放送データ1件分のトラフィックであるというメリットがある。これにより、システム処理能力が小さくて済む。また、サーバが複数の放送を同時にマルチキャスト配信し、乗客が視聴するチャンネルを選択してもよい。
実施の形態におけるTV放送配信システムの概要図。 実施の形態におけるTV放送配信システムの概要図。 実施の形態1における列車内放送配信システム101の概要図。 実施の形態1における列車内放送配信システム101の構成例。 実施の形態1における列車内放送配信方法を示す列車内放送配信処理のフローチャート。 実施の形態1における風景配信方法を示す風景配信処理のフローチャート。 実施の形態1における表示装置412の一例。 実施の形態1におけるデータ提供方法を示すデータ提供処理のフローチャート。 従来のIPネットワークによるTV放送配信システムの構成。
符号の説明
100 列車、101 列車内放送配信システム、200 チューナ、210 放送受信アンテナ、300 伝送装置、410 座席端末、411 コントローラ、412 表示装置、420 車内端末、421 コントローラ、422 表示装置、510 エンコーダ、520 スイッチングハブ、521 リピータハブ、522 スイッチングハブ、610 車外撮影カメラ、611 エンコーダ、621 車内販売サーバ、622 コンテンツサーバ、623 メディアサーバ、631 販売DB、632 コンテンツDB、633 メディアDB、701 受信装置、702 配信用サーバ、703 IPネットワーク、704 受信コンピュータ端末、705 大容量記録媒体、706 アンテナ、711 受信装置、712 エンコーダ、713 IPネットワーク、714 受信コンピュータ端末、715 記録媒体、716 アンテナ、942 LAN。

Claims (6)

  1. 列車内で放送配信を行う列車内放送配信システムであり、
    符号化された放送のデジタル信号を復号して放送する複数の利用者端末装置と、
    各利用者端末装置と接続する集線装置と、
    放送の電波を受信し、受信した電波に基づく放送のアナログ信号を出力する受信装置と、
    前記受信装置が出力した放送のアナログ信号を符号化して放送のデジタル信号を生成するエンコーダと、
    前記エンコーダが生成した放送のデジタル信号を前記集線装置を介して各利用者端末装置にマルチキャスト配信する伝送装置であり、車両毎に配置され、他の車両の伝送装置とリング型ネットワークを形成する伝送装置と
    を有することを特徴とする列車内放送配信システム。
  2. 列車内で放送配信を行う列車内放送配信システムであり、
    放送を出力する複数の利用者端末装置と、
    放送の電波を受信する受信装置と、
    前記受信装置が受信した電波に基づく放送を各利用者端末装置にマルチキャスト配信する伝送装置であり、車両毎に配置され、他の車両の伝送装置とリング型ネットワークを形成する伝送装置と
    を有することを特徴とする列車内放送配信システム。
  3. 放送チャンネル毎に前記受信装置と前記エンコーダとを有することを特徴とする請求項1記載の列車内放送配信システム。
  4. 前記列車内放送配信システムは、さらに、列車外の風景を撮像する撮像装置を備え、
    前記伝送装置は前記撮像装置が撮像した列車外の風景を各利用者端末装置にマルチキャスト配信する
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の列車内放送配信システム。
  5. 前記列車内放送配信システムは、さらに、
    ビデオデータと音楽データとゲームデータと車内販売商品データとを記憶する提供データ記憶装置と、
    前記提供データ記憶装置に記憶されているビデオデータ、音楽データ、ゲームデータおよび車内販売商品データを前記伝送装置を介して各利用者端末装置に配信するサーバ装置と
    を有することを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の列車内放送配信システム。
  6. 前記利用者端末装置は利用者が商品を発注するための入力機器を備え、前記入力機器で発注された商品についての発注データを前記サーバ装置に送信し、
    前記サーバ装置は前記利用者端末装置が送信した発注データに基づいて受注処理を行う
    ことを特徴とする請求項5記載の列車内放送配信システム。
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