本発明に係る地上デジタル放送視聴システムを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。尚、以下の実施例においては、本発明の地上デジタル放送視聴システムを遊技場に設けられた遊技用システムに適用した例を示すが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明に係る地上デジタル放送視聴システムを、例えば、カラオケ店等の店舗や、ホテルや大学等の施設、多数のモニタが配置された航空機や車輌(新幹線やバス)に適用しても良いし、更には、限定された区域ではなく、広域に適用されるケーブルテレビシステムや高速データ通信システムにも適用可能である。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の端末装置としてのカードユニット3を有する本実施例の遊技用システムの構成を示す図であり、遊技場内に複数配置された遊技島に並設される遊技機であるカードリーダ式パチンコ機(以下パチンコ機と略称する)2の所定側の側方近傍位置に該パチンコ機2に対して1対1に対応設置され、遊技者がテレビ番組を視聴可能とされたカードユニット3と、該カードユニット3とローカルエリアネットワーク(LAN)を介してインターネットプロトコル(IP)によるデータ通信が可能に接続された、番組配信サーバ150a,b並びに配信管理サーバ160と、これら番組配信サーバ150a,b並びに配信管理サーバ160のメンテナンス等を実施するためのメンテナンス端末となるメンテナンスコンピュータ170と、カードユニット3にて使用される後述のプリペイド機能を備える会員カードを所持する会員遊技者の貯玉やポイント数や当該会員遊技者に関する属性情報等を管理する会員管理コンピュータ120と、各パチンコ機2における大当り回数等の遊技において発生した遊技情報である台データを収集、管理するホールコンピュータ130と、から主に構成されている。
尚、本実施例では、カードユニット3と、該カードユニット3にて使用されるプリペイドカードや会員カードに残存するプリペイド残額等の管理を行う図示しない管理コンピュータとを、セキュリティの観点から上記したローカルエリアネットワーク(LAN)とは別個のローカルエリアネットワーク(LAN)にて接続するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら管理コンピュータを上記したローカルエリアネットワーク(LAN)に接続して、単一のローカルエリアネットワーク(LAN)にてカードユニット3と各コンピュータとの通信を実施するようにしても良い。
これら番組配信サーバ150a,b、配信管理サーバ160、メンテナンスコンピュータ170、会員管理コンピュータ120、ホールコンピュータ130、各カードユニット3とは、(HUB)7並びに通信ケーブル8を介して双方向のデータ通信が可能に接続されていて、各接続機器にはそれぞれローカルIPアドレスが付与されてローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されており、該ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されている各装置には、当該装置を個々に識別可能な装置IDが付与されているとともに、各装置が装置IDとローカルIPアドレスとが対応付けられたIPアドレステーブルを有することで、該装置IDから特定される各ローカルIPアドレスを送信データに付与して送受信するインターネットプロトコル(IP)によるデータ通信により、互いにデータの送受を実施できるようになっている。
尚、(HUB)7並びに通信ケーブル8によるローカルエリアネットワーク(LAN)には、火災警報システムも接続されていて、該火災警報システムからの後述する火災警報情報を含む一斉配信要求を配信管理サーバ160が受信可能とされている。
本実施例の会員管理コンピュータ120は、会員カードに記憶された当該会員遊技者に付与された会員IDに対応付けて、該会員遊技者が所有する貯蓄玉数やポイント数や氏名や性別等の属性情報を記憶、管理している。
尚、会員管理コンピュータ120は、通信回線11を介して貯玉を管理する第三者機関である貯玉管理会社に設置された貯玉管理サーバ12と双方向のデータ通信を実施できるように接続されていて、各会員遊技者が所有する貯玉が貯玉管理会社によって第三者管理されている。
また、本実施例においては、各パチンコ機2毎に、当該パチンコ機2出力される後述する大当り信号等の各種や、該パチンコ機2の下方に設けられたアウト玉計数器26から出力される打込信号が入力される中継端末4が設けられており、これら各中継端末4も(HUB)7を介してローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されており、該ローカルエリアネットワーク(LAN)を介して、パチンコ機2やアウト玉計数器26からの信号出力状態等のステータスデータが該中継端末4からホールコンピュータ130に送信されるようになっている。
そして、本実施例のホールコンピュータ130は、これら中継端末4からのステータスデータに基づいて、各パチンコ機2に付与された台番号に対応付けて、その台における遊技にて発生した遊技情報である大当り回数等の台データ(本日、前日、前々日…)を記憶、管理している。
また、カードユニット3と対応するパチンコ機2(賞球制御基板)とは、パチンコ玉の貸出に伴う各種の信号を入出力するために、直接に接続されているとともに、前記中継端末4を介しても接続されており、前述した中継端末4に入力される各種の信号のうち、稼働信号がカードユニット3に入力されるようになっている(図3参照)。尚、対応するパチンコ機2が稼働信号を出力しない機種である場合には、パチンコ機2から出力される各種の信号の入力状況により、中継端末4が対応するパチンコ機2の稼働・非稼働を判定して、該判定結果に基づく稼働信号をカードユニット3に出力するようにしても良い。
ここで、本実施例に用いた遊技機であるパチンコ機2について簡単に説明すると、該パチンコ機2は、図2に示すように、額縁状に形成されたガラス扉枠202を有し、該ガラス扉枠202の下部表面には打球供給皿203がある。打球供給皿203の上面所定箇所には、操作部14が設けられているとともに、打球供給皿203の下部には、打球供給皿203から溢れた景品玉を貯留する余剰玉受皿204と打球を発射する打球操作ハンドル(以下操作ノブ)205とが設けられている。
前記操作部14の上面には、図示しないが、前記カードユニット3において会員カード或いはプリペイドカードより読み出されたプリペイド残額データに基づくプリペイド残額が表示される残額表示器や、遊技の開始または前記打球供給皿203に持玉が少なくなったか或いは無くなった際に押圧操作されることで、前記残額表示器にプリペイド残額が存在する場合に所定数量のパチンコ玉の貸出がパチンコ機2より実施される貸出ボタンスイッチや、遊技の終了時にて前記カードユニット3に受付中の会員カードやプリペイドカードを返却させるための返却ボタンスイッチ等が設けられており、これら各部は操作部14内部に設けられている操作基板上に実装されているとともに、該操作基板とカードユニット3とが電気的に接続されている。
前記ガラス扉枠202の後方には、遊技盤206が着脱可能に取付けられている。また、遊技盤206の前面には遊技領域207が設けられている。この遊技領域207の向かって右側の下方領域に「特別図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される特図可変表示部208と、その中央付近には、「演出図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示されるとともに演出映像が表示される演出表示部209と、「普通図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される可変表示装置210とが設けられている。また遊技盤206には、複数の入賞口224や通過ゲート211、始動入賞口214、可変入賞球装置216が設けられているとともに、遊技領域207の下部には、入賞しなかった打込玉を回収するアウト口226が形成されている。
前記打球操作ノブ205の操作によって揺動されるハンマー(図示略)によって発射された打玉は、打球レールを通って遊技領域207に入り、その後、遊技領域207を流下していく。この際、発射勢いが弱すぎて前記遊技領域207に達しなかったパチンコ玉は、環流経路(図示略)を通じて前記余剰玉受皿204に環流されるようになっている。
また、前記遊技領域207に打ち込まれた打込玉が通過ゲート211を通過すると、可変表示装置210に停止表示されている普通図柄が可変開始する。
可変表示装置210の可変表示動作後の表示結果が予め定められた特定の表示結果(たとえば7)となった場合に、始動入賞口214に設けられた可動片215が所定時間開成して遊技者にとって有利な状態となる。
また、始動入賞口214にパチンコ玉が入賞すると、特図可変表示部208において全特別図柄が可変表示(変動表示)を開始するとともに、演出表示部209において演出表示が開始される。そして、その後、特図可変表示部208における特別図柄が停止し、その停止表示結果が予め定められた特定の表示態様となった場合には、演出表示部209における左、中、右の演出図柄の可変表示も停止し、その演出図柄の表示態様も予め定められた特定の表示態様(たとえば777)とされることで、特定遊技状態(大当り状態)が発生するとともに、大当り中信号が出力状態とされることで、該大当りの発生が外部に通知される。
そして、このように大当り状態が発生した場合には、可変入賞球装置216に設けられた開閉板220が開成して遊技者にとって有利な第1の状態となる。この第1の状態は、所定期間(たとえば30秒間)の経過または打玉の所定個数(たとえば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立することにより終了し、その後、遊技者にとって不利な第2の状態となる。
そして該第1の状態となっている可変入賞球装置216の大入賞口内に進入した打玉が特定入賞領域(Vポケット)に入賞して図示しないVカウントスイッチにより検出されれば、その回の第1の状態の終了を待って前記第2の状態から前記第1の状態に制御する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御の上限回数は例えば15回と定められている。
また、前記特図可変表示部208の表示結果並びに演出可変表示部209の演出図柄の表示結果が予め定められた大当り図柄の組合せで停止表示されたときには前述したように大当りが発生するが、これら大当り図柄に停止表示される以前の状態において、リーチ状態が発生する場合がある。
ここで、「リーチ状態」とは、特図可変表示部208並びに演出可変表示部209の表示が可変開始された後、演出可変表示部209の表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点でも、大当り図柄となる表示条件から外れていない表示態様をいう。例えば、特定の表示態様の演出図柄の組合せが揃った状態を維持しながら可変表示を行う状態、具体的には同一の演出図柄が揃って回転する全回転状態等もリーチ表示状態に含まれる。更にリーチの中には、それが出現すると、通常のリーチ(ノーマルリーチ)に比べて、大当りが発生しやすいもの、例えば、前出の全回転状態によるリーチ等がある。このようなリーチをスーパーリーチという。更にリーチの中には、相当な低確率ではあるが、それが出現すると、ほぼ確実に大当りが発生するものがある。このようなリーチをプレミアムリーチという。
そして、これらリーチ状態の発生時においては、パチンコ機2に設けられた遊技効果ランプの内、特定のランプ2’が図示しないランプ制御基板によって点灯制御される。
また、特図可変表示部208並びに演出可変表示部209で可変表示された特別図柄並びに演出図柄が所定の確率変動図柄の種類に一致した図柄の組合せで停止表示されたときには、前記繰返し継続制御による「大当り」の終了後に、再度大当りとなる確率が通常の確率状態よりも高い確率状態となる確率変動状態となるようになっており、これら確率変動図柄での大当りを通常の大当りと区別して「確変大当り」と呼称し、これら確変大当りの発生に伴って該大当り中信号とともに確変中信号が出力状態とされることで、該確変大当りの発生が外部に通知される。
次いで、本発明の端末装置となる本実施例のカードユニット3について、図2〜図5に基づいて説明すると、該カードユニット3は、遊技場に設置された遊技機であるパチンコ機2に1対1に対応して設けられ、該対応するパチンコ機2と接続されており、カードユニット3と対応するパチンコ機2との間で、パチンコ玉の貸出に関する各種信号の入出力が可能とされている。
本実施例のカードユニット3の前面には、図2並びに図4に示すように、多機能ランプ301等の各種表示部と、紙幣を挿入するための紙幣挿入口302、装置前面より装置前方側に突出形成された突出部305、会員カードやプリペイドカードを挿入するためのカード挿入口309が設けられている。
カードユニット3の前面に設けられたカード挿入口309は、カードユニット3の下方位置に内蔵されるカードリーダライタ327のカードスロット(図示略)に連設されており、このカード挿入口309を介してプリペイドカードや会員カードをカードスロットに挿入可能とされている。
この本実施例に使用されるプリペイドカード並びに会員カードには、種々のデータを記憶するための不揮発性メモリと、これら記録情報の書き換えや読み出しを実施するとともに、外部のリーダライタ装置との非接触通信を実施する制御部とを有するICチップを有するICカードを使用しており、これらプリペイドカード並びに会員カードには、個々のカードを識別可能なカードID、具体的には、プリペイドカードにはJGVCで始まるカードIDが、会員カードには、JGKC始まる会員カードIDが予め記憶されていて、その種別がカードIDから識別可能とされているとともに、カードユニット3においてプリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データ等の各種データが記憶されている。尚、本実施例のプリペイドカードは、遊技場内に設置された図示しない発行機において、購入、発行される。
また、会員カードは、会員登録の必要事項である氏名、年齢、性別、職業、誕生日、住所や電子メールアドレス等の属性情報を記入した登録申し込み用紙を、該遊技場の受付けカウンター等に提出して会員登録の申し込みを実施することで、当該会員に対して付与される会員IDが、該会員に対して発行される会員カードに記憶されるとともに、該会員IDに対応付けて、当該会員が所有する貯蓄玉数や該登録申し込み者の属性情報が会員管理コンピュータ120に登録された後、該登録申し込み者に各遊技場において引き渡されるようになっており、遊技において獲得したパチンコ玉数を計数する図示しない計数装置において、該発行された会員カードを計数に際して挿入することで、会員管理コンピュータ120において、当該会員カードから読み出された会員IDに対応する貯蓄玉数に、計数された獲得玉数が加算更新されることで、該獲得玉数が加算された貯蓄玉数を、再度、遊技に使用できるように管理される。尚、これら計数装置も、カードユニット3と同様に、上記したローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されており、受付けた会員カードから読み出した会員IDと計数情報とを、該ローカルエリアネットワーク(LAN)を介して会員管理コンピュータ120に送信する。
カードユニット3の前面には、前方に突出する態様にて突出部305が設けられている。該突出部305において、遊技者と対向する面には、図2並びに図4に示すように、表示部312と、メインメニュー画面を表示させるためのメニューボタン316と、テレビ番組を表示させるためのテレビボタン318と、会員カードを受付けた場合において、該会員カードの会員IDにより特定される貯玉数を用いた再プレイ遊技を実施するための再プレイボタン319と、再プレイボタン319の操作が有効であることを報知するための再プレイ表示部320と、テレビ音声が出力されるスピーカ315やイアホン端子315’が設けられており、該表示部312の表面には、表示部312に表示された各表示項目を指触により入力可能とするための透明タッチパネル314が設けられている。
また、カードユニット3内の上部位置には、前記紙幣挿入口302に連設され、該紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を実施し、その識別結果を装置略中央部に設けられている後述する制御ユニット328に出力する紙幣識別ユニット321が設けられており、該紙幣識別ユニット321にて各種紙幣(1万円、5千円、2千円、千円の各紙幣)の受付が可能とされている。
この紙幣識別ユニット321の下方位置には、突出部305に臨むように、突出部305に設けられた表示部312の表示等に関する制御を行う表示制御基板329が配置されているとともに、該表示制御基板329に設けられたボードコネクタに、突出部305内部に格納され、表示部312を成す後述する液晶表示器313や各ボタンに対応するスイッチや、スピーカ315やイアホン端子315’が実装されたユニット基板の接続端子部が接続されることで、該ユニット基板に実装されている各部が、電気的に表示制御基板329に接続されるようになっている。
図3は、本実施例のカードユニット3の構成を示すブロック図である。カードユニット3は、前述した紙幣識別ユニット321、カードリーダライタ327並びに表示制御基板329と、カードユニット3の各部の制御を制御プログラムにより実施して該カードユニット3の各種の機能を提供する制御ユニット328と、から主に構成されており、紙幣識別ユニット321、カードリーダライタ327及び表示制御基板329は制御ユニット328と接続されて各種データの送受が可能とされている。
制御ユニット328は、前述したようにパチンコ玉の貸出に伴う各種の信号の授受を、パチンコ機2に設けられている図示しない賞球制御基板との間において実施するために、パチンコ機2と直接接続されているとともに、前述したように、中継端末4に接続されており、対応するパチンコ機2から稼働中において出力される稼働信号が、該中継端末4を介して入力されるようになっていて、これら入力される稼働信号に基づいて、制御ユニット328において対応するパチンコ機2が稼働中、つまり、遊技者が遊技中であるか否かを特定できるようになっている。
本実施例の制御ユニット328は、制御プログラムを実行可能な中央演算処理回路(CPU)328aや、カードリーダライタ327に受付け中のプリペイドカードや会員カードのプリペイド残額や、該会員カードの所有者である会員の貯蓄玉数やポイント数や会員情報等の各種のデータを記憶可能なRAM328bや、制御プログラム等の各種のデータを記憶可能なROM328cや、その時点の時刻情報やカレンダ情報等を出力可能なリアルタイムクロック(RTC)328dを含み、RAM328bは図示しない電池によりバックアップされており、電源が遮断されても、所定期間において記憶されているデータが保持される。
制御ユニット328には、データ通信部334が設けられており、該データ通信部334を通じて、プリペイドカードや会員カードに残存するプリペイド残額を管理する図示しない管理コンピュータとデータ通信可能に接続されており、受付けたプリペイドカードや会員カードに残存するプリペイド残額の照合等の処理を管理コンピュータとの間で実施可能とされている。
また、制御ユニット328は、カードユニット3内に設けられ、前述のローカルエリアネットワーク(LAN)上の設けられたHUB7に接続されているネットワークインターフェイスカード(NIC)から成るLANインターフェース340に接続されており、該LANインターフェース340を通じてローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されている番組配信サーバ150a,b、配信管理サーバ160、会員管理コンピュータ120、ホールコンピュータ130と各種データの送受が可能とされている。
カードリーダライタ327は、カード挿入口309から挿入される会員カード並びにプリペイドカードに記録されている(会員)カードIDや、会員ID(会員カードのみ)、プリペイド残額データ等の記録情報の読み出し並びに書き込みを行う。
また、制御ユニット328には、前述したように、対応するパチンコ機2の操作部14に設けられた残額表示器や、貸出ボタンの操作を検知する貸出ボタンスイッチや、受付け中の会員カードやプリペイドカードを返却させる際に操作される返却ボタンの操作を検知する返却ボタンスイッチが接続されている。
制御ユニット328は、突出部305に設けられている再プレイボタン319の操作による表示制御基板329からの再プレイ操作情報や紙幣識別ユニット321による貨幣識別情報、並びにカードリーダライタ327からのカード挿入情報等を受けて、制御ユニット328に接続されている多機能ランプ内に設けられたフルカラーLED301a等の各LED、カードリーダライタ327、表示制御基板329の制御、残額表示器の表示制御等、全体の動作制御、並びにカード挿入口309に挿入された会員カードやプリペイドカードに対して管理コンピュータと連携して利用の可/不可を判別するカード受付け処理(図5)や、受付け中の会員カード或いはプリペイドカードから読み出したプリペイド残額データ、若しくはRAM328bに記憶されたプリペイド残額データから特定されるプリペイド残額を使用した玉貸を行う貸出処理(図5)や、返却ボタンの操作により受付け中の会員カードやプリペイドカードの返却する返却処理(図5)や、受付け中の会員カードやプリペイドカードに残存するプリペイド残額への貨幣投入による入金を行う入金処理(図5)や、貯玉数を用いた再プレイ処理(図5)等の各種処理を実行する。
また、制御ユニット328に接続された表示制御基板329は、前記した表示部312を成す液晶表示器313や、透明タッチパネル314や、各種スイッチ類(メニューボタン316に対応するメニュースイッチ316a、テレビボタン318に対応するテレビスイッチ318a、再プレイボタン319に対応する再プレイスイッチ319a)や前述した再プレイ表示部320内に設けられたLED320a等の電子部品が接続されている。
本実施例の表示制御基板329には、液晶表示器313の表示駆動を行う表示駆動回路(図示略)や、前記透明タッチパネル314からの出力信号に基づいて押圧操作された位置を特定して該特定した入力位置情報を出力する入力位置検出回路(図示略)や、表示部312に表示する表示映像に関する処理を行うVDP(図示略)や、メニュー表示等に使用する画像データ等を記憶するVROM(図示略)や、表示部312に表示する表示データを一時記憶するVRAM(図示略)や、制御ユニット328から独立して、各種スイッチ類やタッチパネル等の入力に伴う判断や処理を処理プログラムに基づいて実施するサブマイコン(図示略)等が実装されているとともに、図3に示すように、テレビ音声を出力するためのアンプ回路やスピーカ315やイアホン端子315’を含む音声出力部323が接続されている。
尚、表示制御基板329には、図3に示すように、前述したLANインターフェース340に接続されていて、該LANインターフェース340にて受信された放送番組データや広告コンテンツデータをLANインターフェース340から直接受け取ることが可能とされているとともに、これらLANインターフェース340から受け取った圧縮データを解凍するためのデータ解凍用IC341が実装されている。
ここで、本実施例のカードユニット3の制御ユニット328が実施する各処理の処理内容について図5に基づいて、以下に説明すると、制御ユニット328は、カードユニット3への電源投入により起動されることで、Sb1の起動処理を実施して、各部の接続状況の確認や、管理コンピュータや会員管理コンピュータ120への接続確認要求の送信、並びに該接続確認要求の送信に応じて管理コンピュータや会員管理コンピュータ120から返信される設定情報に基づく各設定データに初期値等の設定等を実施する。
そして、該起動処理の実施後においてSb2〜Sb6の処理を巡回実施することで、カード挿入口309へのカード挿入であるカード受付け、遊技者(会員またはビジター)による貸出ボタンの操作、紙幣挿入口302からの紙幣の投入による現金受付け、遊技者による返却ボタンの操作、再プレイスイッチ319の操作(表示制御基板329からの再プレイ操作情報の受信)を検知する待機状態となる。
これらの待機状態において、遊技者が、プリペイドカードまたは会員カードをカード挿入口309に挿入した場合には、該プリペイドカード或いは会員カードの挿入に伴う挿入検知情報がカードリーダライタ327から制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sb2においてカード受付け有りと判断してSb7のステップに進み、カード受付け処理を実施する。
このSb7におけるカード受付け処理においては、まず、既にカードリーダライタ327に受付け中の会員カードまたはプリペイドカードが存在するか否かを判定し、受付け中の会員カードまたはプリペイドカードが存在する場合には、カードリーダライタ327に排出指示を出力することで、カード挿入口309に挿入されたプリペイドカード或いは会員カードを返却させて該カード受付け処理を終了する一方、受付け中のカードが存在しない場合には、カード挿入口309に挿入された会員カードまたはプリペイドカードの取り込み指示をカードリーダライタ327に出力して、挿入された会員カード或いはプリペイドカードをカードリーダライタ327のカードスロット内に取り込んで、該会員カード或いはプリペイドカードに記憶されている記憶データ、具体的には、当該会員カード或いはプリペイドカードの(会員)カードIDと会員ID(会員カードのみ)とプリペイド残額データ等を読み出す。
次に制御ユニット328は、受付けた会員カード又はプリペイドカードから読み出した(会員)カードIDとプリペイド残額データと装置IDとを含む認証要求を管理コンピュータに送信し、管理コンピュータからの認証結果を受信するカード認証処理を実施する。
この認証要求の受信に応じて管理コンピュータは、受信した認証要求に含まれる(会員)カードIDが、図示しないカード管理テーブルに存在するか否かを判定し、存在する場合には、該(会員)カードIDに対応付けて該カード管理テーブルに記憶、管理されているプリペイド残額が、該受信した認証要求に含まれるプリペイド残額データ、すなわち、受付けた会員カード或いはプリペイドカードから読み出したプリペイド残額データから特定されるプリペイド残額に一致するか否かを判定し、一致することを条件に、認証結果として「認証OK」を返信するとともに、プリペイド残額が一致しない場合には「認証NG」を返信する。
管理コンピュータから返信された認証結果が「認証NG」である場合には、受付けた会員カード或いはプリペイドカードの排出指示をカードリーダライタ327に出力して、挿入された会員カード或いはプリペイドカードを返却させてカード受付け処理を終了する一方、返信された認証結果が「認証OK」である場合には、受付けた会員カードから読み出した会員カードIDと会員IDとプリペイド残額、又はプリペイドカードから読み出したカードIDとプリペイド残額とを、RAM328b内の図示しない受付情報テーブルに格納するとともに、格納したプリペイド残額を残額表示器に表示する。
そして、受付情報テーブルに会員IDの記憶があるか否かを判定して、会員IDの記憶がない場合、つまり受付けたカードがプリペイドカードである場合には該カード受付け処理を終了して、Sb2〜Sb8の待機状態に戻る一方、会員IDの記憶がある場合には、受付けた会員カードを所有する会員遊技者の貯蓄玉数やポイント数並びに会員情報を管理コンピュータ120から取得してRAM328bの受付情報テーブルに記憶する会員情報取得処理を実施した後、Sb2〜Sb6の待機状態に戻る。
また、これらSb2〜Sb6の待機状態において、遊技者が貸出ボタンの操作を実施した場合には、該遊技者による貸出ボタンの操作を検知するための貸出ボタンスイッチからの信号が制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sb3のステップにおいて貸出ボタンの操作有りと判断してSb8のステップに進み、貸出処理を実施する。
この貸出処理においては、まず、挿入された会員カード或いはプリペイドカードから読み出してRAM328b(受付情報テーブル)に記憶したプリペイド残額が、本実施例における使用単位額(貸出処理にプリペイド残額を使用する際の予め定められた単位額)となる100円と該使用単位額に相当する消費税額である5円(本実施例においては税率5%)との合計額である税込単位額となる105円未満であるか否かを判定し、プリペイド残額が105円未満である場合には該判定において「Yes」と判定されて、該貸出処理を終了してSb2〜Sb6の待機状態に戻る一方、プリペイド残額が105円以上である場合には、次のステップに進み、プリペイド残額が本実施例において貸出処理の使用金額として設定されている500円と該使用金額に相当する消費税額である25円(税率5%)との合計額である税込使用額となる525円以上であるか否かを判定する。
プリペイド残額が税込使用額である525円以上である場合には、使用金額玉貸処理を実施する一方、税込使用額である525円未満である場合には、表示金額玉貸処理を実施する。
この使用金額玉貸処理においては、使用金額となる500円に相当するパチンコ玉数の払出指示、具体的に本実施例においては、1玉のパチンコ玉の貸出単価が4円であるので、500円分に相当する125玉の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる。
そして、残額表示器に表示されているプリペイド残額(RAM328bの受付情報テーブルに記憶されているプリペイド残額に同一)から、税込使用額である525円を減算更新するとともに、受付情報テーブルのプリペイド残額並びに受付け中の会員カード或いはプリペイドカードに記憶されているプリペイド残額データを、第1税込使用額である525円を減算更新した新たなプリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データに更新した後、管理コンピュータに対して、当該カードユニット3に固有に付与された装置IDと、受付け中の会員カード或いはプリペイドカードの(会員)カードIDと、税込使用額とを含む貸出完了通知を送信して、管理コンピュータのカード管理テーブルにて該(会員)カードIDに対応付けて記憶されているプリペイド残額から該税込使用額を減算更新させる。
そして、受付け中のカードがプリペイドカードであるか否かを判定し、プリペイドカードでない場合には該貸出処理を終了してSb2〜Sb6の待機状態に戻る一方、プリペイドカードを受付け中である場合には、残額表示器に表示されているプリペイド残額(RAM328bの受付情報テーブルに記憶されているプリペイド残額に同一)が0であるか否かを判定する。
そして、該判定においてプリペイド残額が0でない場合には、該貸出処理を終了してSb2〜Sb6の待機状態に戻る一方、プリペイド残額が0である場合には、当該プリペイド残額が0となったプリペイドカードをカードリーダライタ327の内方側の貯留部に回収して該貸出処理を終了してSb2〜Sb6の待機状態に戻る。
一方、表示金額玉貸処理においては、残額表示器に表示されているプリペイド残額(RAM328bの受付情報テーブルに記憶されているプリペイド残額に同一)の内、使用単位額である100円に当該使用単位額である100円に対応する消費税額である5円の合計額である税込単位額となる105円の整数倍の金額で最大の金額、例えば、プリペイド残額が475円であれば、税込単位額となる105円の整数倍の金額で最大の金額となる4倍に該当する420円に相当するパチンコ玉数の払出指示、具体的に本実施例においては、1玉のパチンコ玉の貸出単価が4円であるので、420円から消費税額である20円を除いた税なし金額である400円分に相当する100玉の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる。
そして、残額表示器に表示されているプリペイド残額(RAM328bの受付情報テーブルに記憶されているプリペイド残額に同一)から、パチンコ玉の玉貸に使用した税込みの金額である420円を減算更新するとともに、受付情報テーブルのプリペイド残額データ並びに受付け中の会員カード或いはプリペイドカードに記憶されているプリペイド残額データを、該税込みの金額である420円を減算更新した新たなプリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データに更新した後、管理コンピュータに対して、当該カードユニット3に固有に付与された装置IDと、受付け中の会員カード或いはプリペイドカードの(会員)カードIDと、該税込みの金額である420円とを含む貸出完了通知を送信して、管理コンピュータにて(会員)カードIDに対応付けてカード管理テーブルに記憶されているプリペイド残額から該税込みの金額を減算更新させる。
そして、受付け中のカードがプリペイドカードであるか否かを判定し、プリペイドカードでない場合には該貸出処理を終了してSb2〜Sb6の待機状態に戻る一方、プリペイドカードを受付け中である場合には、残額表示器に表示されているプリペイド残額(RAM328bの受付情報テーブルに記憶されているプリペイド残額に同一)が0であるか否かを判定する。
そして、該判定においてプリペイド残額が0でない場合には、該貸出処理を終了してSb2〜Sb6の待機状態に戻る一方、プリペイド残額が0である場合には、当該プリペイド残額が0となったプリペイドカードをカードリーダライタ327の内方側の貯留部に回収して該貸出処理を終了してSb2〜Sb6の待機状態に戻る。
また、前述したSb2〜Sb6の待機状態において、遊技者が紙幣挿入口302から現金(紙幣)を投入した場合には、該現金(紙幣)の投入に伴う貨幣識別情報が紙幣識別ユニット321から制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sb4のステップにおいて現金の受付け有りと判断してSb9のステップに進んで入金処理を実施する。
この入金処理においては、まず、入力された貨幣識別情報から投入された貨幣の投入金額を特定するとともに、カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在するか否かを判定し、受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在しない場合に制御ユニット328は、挿入された現金(紙幣)を紙幣挿入口302から返却させる一方、受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在する場合には、前記にて特定した投入金額を、受付け中の会員カード或いはプリペイドカード並びに受付情報テーブルに記憶されているプリペイド残額データから特定されるプリペイド残額に加算して、該プリペイド残額データを加算後の新たなプリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データに更新した後、該入金金額(投入金額に同じ)と当該カードユニット3の装置IDと、受付け中の会員カード或いはプリペイドカードの(会員)カードIDとを含むカード入金通知を管理コンピュータに送信して、該管理コンピュータのカード管理テーブルにおいて該(会員)カードIDに対応して記憶されているプリペイド残額に該入金金額を加算更新させる。
そして、残額表示器に表示されているプリペイド残額を、加算更新後の新たな金額に更新表示して、該入金処理を終了してSb2〜Sb6の待機状態に戻る。
また、前述したSb2〜Sb6の待機状態において、遊技者が返却ボタンの操作を実施した場合には、遊技者による返却ボタンの操作を検知するための返却ボタンスイッチからの信号が制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sb5において返却ボタンの操作有りと判断してSb10に進んで返却処理を実施する。
この返却処理においては、まず、カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在するか否かを判定し、存在する場合には、排出指示をカードリーダライタ327に出力することで、該カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはプリペイドカードを、カード挿入口309から排出させて返却するとともに、該返却したカードが会員カードであるか否かを、当該カードの受付け時に該カードから読み出したカードIDから判定し、該判定において会員カードである場合には、該返却した会員カードの会員カードIDと当該カードユニット3の装置IDとを含む返却通知を管理コンピュータ並びに会員管理コンピュータ120に送信して、会員カードIDから特定される会員カードが返却されたことを管理コンピュータ並びに会員管理コンピュータ120に通知するとともに、当該会員の貯蓄玉数やポイント数や会員情報等が記憶された受付情報テーブルをリセットした後、Sb2〜Sb6の待機状態に戻る。
一方、返却するカードがプリペイドカードである場合には、該返却したプリペイドカードのカードIDと当該カードユニット3の装置IDとを含む返却通知を管理コンピュータに送信して、カードIDから特定されるプリペイドカードが返却されたことを管理コンピュータに通知するとともに、受付情報テーブルをリセットした後、Sb2〜Sb6の待機状態に戻る。
また、前述したSb2〜Sb6の待機状態において、遊技者が再プレイスイッチ319の操作を実施した場合には、前述したように、該再プレイスイッチ319の操作を検知した表示制御基板329からの再プレイ操作情報が制御ユニット328に入力されることで、制御ユニット328は、Sb6において再プレイスイッチ319の操作有りと判断してSb11に進んで再プレイ処理を実施する。
この再プレイ処理においては、まず、遊技者が会員であるか否かを、受付情報テーブルに記憶している、受付け中のカードから読み出したカードIDから判定し、遊技者が会員でない場合(受付け中のカードが会員カードではない場合)には、該再プレイ処理を終了してSb2〜Sb6の待機状態に戻る一方、遊技者が会員である場合(受付け中のカードが会員カードである場合)には、RAM328b内の受付情報テーブルに、照合済みを示す「1」が登録されているか否かを判定し、「1」が登録されていない場合には、暗証番号を受付けるためのテンキー等を含む図示しない暗証番号受付け画面を表示部312に表示して、暗証番号の受付けを実施する。
そして、該暗証番号受付け画面にて受付けた暗証番号と、前記受付情報テーブルに格納されている、前記会員情報取得処理にて会員管理コンピュータ120から貯蓄玉数とともに取得した暗証番号とが一致するか否かを照合し、双方の暗証番号が一致しない場合には、該再プレイ処理を終了してSb2〜Sb6の待機状態に戻る一方、双方の暗証番号が一致する場合には受付情報テーブルの照合済みフラグに照合済みを示す「1」を格納(セット)する。
このようにして照合済みフラグに「1」がセットされていることを確認した後、若しくは「1」をセットした後、受付情報テーブルに記憶されている貯玉数を表示部312に表示して、会員遊技者に該貯玉数を報知した後、該貯玉数が再プレイに設定されている再プレイ単位数、具体的に本実施例では、消費税を含まない500円分に相当する125玉と、再プレイ手数料となる10玉との合計数である135玉以上存在するか否かを判定し、再プレイ単位数以上の貯玉数が存在しない場合には、再プレイが不可である旨を示すメッセージを表示部312に表示した後、該再プレイ処理を終了してSb2〜Sb6の待機状態に戻る一方、再プレイ単位数以上の貯玉数が存在する場合には、再プレイ表示部320(LED320a)を点灯して再プレイスイッチ319の操作が有効であることを会員遊技者に報知するとともに、表示制御基板329に対して、再プレイスイッチ319の操作を促すメッセージの表示要求を送信して、表示部312に再プレイスイッチ319の操作を促すメッセージを表示させた後、再プレイスイッチ319の操作待ち状態となる。
そして、所定時間内に再プレイスイッチ319の操作が無い場合には、該再プレイ処理を終了してSb2〜Sb6の待機状態に戻る一方、所定時間内に再プレイスイッチ319の操作が有った場合には、受付情報テーブルに記憶されている貯玉数から、再プレイ単位数(135玉)を減算更新するとともに、再プレイ表示部320(LED320a)を消灯した後、再プレイ玉貸処理を実施する。この本実施例の再プレイ玉貸処理においては、再プレイ単位数(135玉)に対応するパチンコ玉数、具体的には、再プレイ単位数(135玉)から手数料を除いた125玉のパチンコ玉の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる。
次いで、該カードユニット3の装置IDと、カードリーダライタ327に受付け中の会員カードから読み出して受付情報テーブルに記憶されている会員IDとを含む再プレイ完了通知を会員管理コンピュータ120に対して送信することで、該会員管理コンピュータ120の図示しない会員情報テーブルにおいて該会員IDに対応して記憶されている貯蓄玉数から再プレイ単位数(135玉)を減算更新させた後、該再プレイ処理を終了してSb2〜Sb6の待機状態に戻る。
ここで、本実施例のカードユニット3の表示部312に表示されるメインメニューに基づいて、本実施例において該表示部312に表示される表示内容に関して、図4並びに図12に基づいて説明すると、例えば、会員遊技者がカード挿入口309から会員カードを挿入し、後述する玉貸処理によって玉貸を受けてパチンコ機2にて遊技しているときに、図4に示すように、メニューボタン316を操作すると、表示部312には、メインメニュー(会員)が表示される。
尚、遊技者がビジターであって、カード挿入口9からプリペイドカードが挿入されている場合、或いはいずれのカードも挿入されていない場合にメニューボタン316が操作された場合には、図4におけるメインメニュー(会員)中の「持ち玉」と「ポイント」の項目を含まないメインメニュー(ビジター)が表示部312に表示される。
図12(c)に示すように、このメインメニュー中の「台データ」のメニューを選択入力した場合には、ホールコンピュータ130に管理されている対応するパチンコ機2の台データが取得されて図12(d)に示すように、その時点のリアルデータ、具体的には、表示画面名である「リアルデータ」と、機種名と、台番号とともに、前回大当り後の始動信号の入力回数であるスタート回数や、本日の営業開始からの総スタート回数、本日の営業開始からの大当り回数、確変継続回数、前回以前の大当り間スタート回数(TS)、スランプグラフ、過去最高大当り回数を含むリアルデータ画面が表示部312に表示される。
尚、「リアルデータ」の表示領域を選択すると、「過去データ」、「スランプグラフ」、「月間大当り」、「時間大当り」のサブメニュー項目を含む台データメニュー画面が表示部312に選択操作可能に表示され、該サブメニュー項目を選択することで、選択したサブメニューに対応するデータ画面が表示される。
メインメニュー中の「持ち玉」を選択入力した場合には、会員カードの挿入中に限り、当該会員カードの挿入時(受付け時)において実施される、後述するカード受付け処理にて実施される会員情報取得処理にて会員管理コンピュータ120から取得した当該会員が所有する貯玉数が表示部312に表示される。
メインメニュー中の「ポイント表示」を選択入力した場合には、会員カードの挿入中に限り、当該会員カードの挿入時(受付け時)において実施される、後述するカード受付け処理にて実施される会員情報取得処理にて会員管理コンピュータ120から取得した当該会員が所有するポイント数が表示部312に表示される。
メインメニュー中の「お知らせ」を選択入力した場合には、ホールコンピュータ130に登録されている「お知らせ情報」が、該ホールコンピュータ130から取得されて表示部312に表示される。
尚、メインメニュー中の「テレビ」を選択入力した場合には、図12(b)に示すように、視聴可能なチャンネル(実線で表示されているチャンネル)のみが選択可能とされたチャンネル選択画面が表示され、視聴したい放送局のチャンネルを遊技者が選択できるようになっており、該チャンネル選択画面により本発明の選局手段が形成されている。
このチャンネル選択画面において遊技者が視聴したい放送局のチャンネルを選択することで、表示部312への該選択した放送局の番組映像の表示が開始されるとともに、スピーカ315若しくはイアホン端子315’からのテレビ音声の出力が開始される。
次に、本実施例に用いた番組配信サーバ150a,bについて、図6を用いて説明すると、本実施例の番組配信サーバ150aと番組配信サーバ150bとは、同一の構成とされており、番組配信サーバ150a,bは、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス151に、処理プログラムに従って演算を行い、番組配信サーバ150a,bを動作させるための処理や後述のデータ圧縮処理を行うCPU(セントラルプロセッシングユニット)152、該CPU152のワークメモリ等として使用されるRAM(ランダムアクセスメモリ)153、時間情報を出力するRTC(リアルタイムクロック)154、ハードディスク等からなる記憶装置155、ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されている各機器とインターネットプロトコル(IP)によるデータ通信を行うためのLAN通信部156が接続された、比較的処理能力に優れたサーバコンピュータである。
また、データバス151には、各種の機能カード基板を装着可能とされた外部スロットバス159が接続されており、該外部スロットバス159に複数(本実施例では最大6)の機能カード基板を装着することができる。
本実施例では、番組配信サーバ150aと番組配信サーバ150bのそれぞれの外部スロットバス159に、1の放送局の地上デジタル放送電波を受信可能なデジタル放送用チューナーが搭載された地デジ受信カード基板157a(e)〜157d(h)が、4基板づつ、合計8基板が装着され、例えば、東京地区で受信可能な20ch〜27chの8つの放送局の地上デジタル放送電波を、個々の地デジ受信カード基板157a(e)〜157d(h)にて個部に受信できるようになっている。
尚、本実施例では、上述したように、1つの番組配信サーバ150に装着できる地デジ受信カード基板157の数が最大6であるので、全ての放送局の受信に必要な8つの地デジ受信カード基板157を1の番組配信サーバ150に全て装着することが不可能であるので、2つの番組配信サーバ150a,bを使用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、使用するサーバが8つ以上の地デジ受信カード基板157を装着可能なものであれば、1つのサーバのみを用いるようにしても良い。
また、本実施例では、個々の番組配信サーバ150a,bにおける後述するデータ圧縮処理の処理負荷がほぼ等しくなるように、個々の番組配信サーバ150a,bに装着する地デジ受信カード基板157の数を同数としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、各サーバに搭載されているCPUの処理能力等に応じて、装着数が異なるようにしても良い。
尚、本実施例では、説明の都合上、番組配信サーバ150aに装着された地デジ受信カード基板157を地デジ受信カード基板157a〜dとし、番組配信サーバ150bに装着された地デジ受信カード基板157を地デジ受信カード基板157e〜hとして区別する。
記憶装置155には、CPU152が実施する処理プログラムや、図10に示すように、各を地デジ受信カード基板157a(e)〜d(h)から出力される各放送局番組の映像データと音声データのデータ容量を圧縮するためのデータ圧縮プログラムや、各地デジ受信カード基板157a(e)〜d(h)にて受信する放送局の情報(放送局ID)や、各放送局の番組データ(圧縮データ)の配信先となるマルチキャストアドレスが、各地デジ受信カード基板157a(e)〜d(h)毎に記憶されたアドレスデータテーブル等が記憶されている。
尚、地デジ受信カード基板157a〜hとしては、既に実用化されて市販されている周知のカード基板を使用することができる。ここで、本実施例において用いた地デジ受信カード基板157a〜hの構成について、図8に基づいて簡潔に説明すると、地デジ受信カード基板157a〜hは、主に、放送電波を受信して多重化信号に変換するフロントエンド部500と、多重化信号に基づいてデジタル信号処理を行うバックエンド部520とから構成されている。
フロントエンド部500は、図8に示すように、受信変換回路501と、フーリエ変換/ 等化回路502と、キャリア選択回路503と、受信同期処理回路504とから主に構成されている。
受信変換回路501は、後述するバックエンドに設けられた制御回路532から出力される選局信号に基づき受信されたデジタル放送チャンネル#k(k=1〜 N)のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を復調してフーリエ変換/ 等化回路502 に出力するものであり、選局信号にて指定されたチャンネルの放送波の受信電波強度信号(RSSI)を制御回路532に対して出力するものである。
この本実施例の受信変換回路501は、図8に示すように、ダウンコンバータ511と、A/D変換部512と、直交復調部513とを備えている。
ダウンコンバータ511は、受信されたOFDM信号を中間周波数の信号(IF( Intermediate Frequency)信号) に周波数変換するものである。また、A/D変換部512 は、IF信号をA/D変換して、複素デジタルIF信号として直交復調部513に出力するものである。直交復調部513は、複素デジタルIF信号を直交復調してベースバンドI,Q信号に変換して、フーリエ変換/ 等化回路502に出力するものである。
受信同期処理回路504は、受信変換回路501が生成する複素デジタルIF信号又はベースバンドI,Q信号に基づいて、図示しない局部発振器用周波数の再生、サンプリングクロックの再生、シンボル同期の再生を行うものである。この受信同期処理回路504は、これらの再生した信号( 再生同期信号) をフロントエンド部500内の受信変換回路501、フーリエ変換/ 等化回路502及びキャリア選択回路503へ供給する。
フーリエ変換/ 等化回路502は、受信変換回路501から出力されたベースバンドI, Q信号に、フーリエ変換、及び等化を行い、OFDM信号のキャリアごとの複素デジタル信号を出力するものであり、図4に示すように、FFT回路521と等化回路522とを備えている。
FFT回路521は、ベースバンドI,Q信号中から有効シンボル期間信号を取り出して高速フーリエ変換(FFT;Fast Fourier Transform)により、周波数領域のキャリアデータに変換して等化回路522に出力するものである。また、等化回路522は、FFT回路521が出力するOFDM信号の全キャリアの複素デジタルデータに基づいて、キャリア毎に等化を行い、キャリア毎の複素デジタル信号をキャリア選択回路503に出力するものである。
そして、キャリア選択回路503においては、予め設定されているセグメントに対応するキャリア(簡易動画セグメントに設定されている場合には#0セグメントキャリア、フルハイビジョンに設定されている場合には全キャリア等)を選択して、バックエンド部520に出力する。
バックエンド部520は、図8に示すように、多重信号復元処理回路530と、画像処理回路531と、音声処理回路341と、制御回路532と、メモリ534とから主に構成されている。
多重信号復元処理回路530は、フロントエンド部500から出力される複素デジタル信号を、所定の変調方式(本実施例ではQPSK)にて復調するとともに、復調して得たセグメントデータを、逆インターリーブ並びにCRC等の冗長データに基づきエラー訂正して復元するとともに、デスクランブル処理し、該復元したセグメントデータ中に含まれる圧縮映像データ(MPEG−2 AVC)を画像処理回路531に、圧縮音声データ(MPEG−2 AAC)を音声処理回路533に、データ放送のデータ並びに放送番組や放送局の識別情報や地震速報情報等を含む制御情報を制御回路532に対して出力する。
画像処理回路531は、多重信号復元処理回路530から出力される圧縮映像データ(MPEG−2 AVC)を解凍して、外部スロットバス159に映像ストリームデータとして出力する。また、音声処理回路533は、多重信号復元処理回路530から出力される圧縮音声データ(MPEG−2 AAC)を解凍して、外部スロットバス159に音声ストリームデータとして出力する。また、データ放送のデータ並びに放送番組や放送局の識別情報や緊急放送情報等の各データも、付属データとして外部スロットバス159に出力される。
これら各地デジ受信カード基板157a〜hから出力される映像ストリームデータ並びに音声ストリームデータは、図10に示すように、番組配信サーバ150aまたは番組配信サーバ150bのCPU152により、例えば、(H.264/MPEG−4 AVC)データに圧縮されることで、約19Mbpsから約3Mbpsの容量に圧縮される。
よって、本実施例では、ローカルエリアネットワークの通信装置として100Mbpsの通信が可能なケーブルやバブ7を使用しているので、8つの放送局全てのデータをマルチキャスト配信しても、従来のユニキャストとは異なり、受信ホストが増加しても配信データを複製する必要がないので、3Mbps×8=24Mbps程度のトラヒック容量で全ての放送局のデータを各カードユニットに配信することができ、余分なデータ送信能力を使用して、カードユニット3と会員管理コンピュータ120やホールコンピュータ130との通信や、中継端末4とホールコンピュータ130との通信を実施できるようになっている。
尚、本実施例では、使用するローカルエリアネットワークの通信容量が100Mbpsでも良好に放送番組の配信ができるともに、他の機器のデータ通信も可能とするために、配信するデータを圧縮するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ローカルエリアネットワークの通信容量が1Gbpsである場合のように、十分に高速大容量のものである場合には、これらのデータ圧縮を実施しないようにしても良い。
次に、本実施例に用いた配信管理サーバ160について、図7を用いて説明すると、本実施例の配信管理サーバ160は、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス161に、処理プログラムに従って演算を行い配信管理サーバ160を動作させるための処理や該配信管理サーバ160からの広告コンテンツの配信並びに番組配信サーバ150a,bからの放送番組コンテンツの配信を管理する配信管理処理を行うCPU(セントラルプロセッシングユニット)162、該CPU162のワークメモリ等として使用されるRAM(ランダムアクセスメモリ)163、時間情報を出力するRTC(リアルタイムクロック)164、ハードディスク等からなる記憶装置165、ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されている番組配信サーバ150a,b並びに各機器とインターネットプロトコル(IP)によるデータ通信を行うためのLAN通信部166が接続された、比較的処理能力に優れたサーバコンピュータである。
記憶装置165には、CPU162が実施する各種の処理内容が記述された処理プログラムに加えて、該配信管理サーバ160が各カードユニット3に対して配信する広告用の映像データと音声データとから成る広告コンテンツデータが記憶されており、該配信管理サーバ160はコンテンツサーバとしても機能するようになっている。尚、これら広告コンテンツデータの追加や削除等は、メンテナンスコンピュータ170にて実施可能とされている。
このように、本実施例では、配信管理サーバ160にコンテンツサーバの機能を持たせるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら広告コンテンツデータの記憶、配信を行うサーバを、配信管理サーバ160とは個別に別途設けるようにしても良い。
また、例えば、広告コンテンツの配信を実施しない場合には、番組配信サーバ150a,bのいずれか一方に配信管理サーバの機能を持たせるようにしても良い。
さらに、記憶装置165には、図9に示すアドレス割り当てテーブルが記憶されており、これらアドレス割り当てテーブルの内容は、メンテナンスコンピュータ170にて変更できるようになっている。
本実施例のアドレス割り当てテーブルは、配信管理サーバ160や番組配信サーバ150a,bからの各種コンテンツの配信を管理するための使用されるものであり、図9に示すように、「コンテンツ種別」、「サーバ」、「受信カード基板」、「受信放送局」、「放送局ID」、「配信条件」、「配信方式」、「送信アドレス」、「受信ホストグループ」の項目毎に対応するデータを格納可能とされている。
「コンテンツ種別」の項目には、図9に示すように、番組配信サーバ150a,bから配信される放送番組コンテンツに対応する「放送」と、配信管理サーバ160から配信される広告コンテンツに対応する「広告」と、配信管理サーバ160から配信される緊急地震速報や火災警報や告知情報等の特定コンテンツに対応する「特定」とが格納される。
「サーバ」の項目には、図9に示すように、対応するコンテンツを配信する配信主体となるサーバの番号(0〜1)が格納される。尚、番号0には配信管理サーバ160が該当し、番号1には番組配信サーバ150aが該当し、番号2には番組配信サーバ150bが該当する。
「受信カード基板」の項目には、図9に示すように、コンテンツ種別が「放送」である場合において、配信する番組の地上デジタル放送を受信する受信カード基板の種別が格納される。尚、「基板A」には地デジ受信カード基板157aが該当し、「基板B」には地デジ受信カード基板157bが該当し、「基板C」には地デジ受信カード基板157cが該当し、「基板D」には地デジ受信カード基板157dが該当し、「基板E」には地デジ受信カード基板157eが該当し、「基板F」には地デジ受信カード基板157fが該当し、「基板G」には地デジ受信カード基板157gが該当し、「基板H」には地デジ受信カード基板157hが該当する。
「受信チャンネル」の項目には、図9に示すように、対応する受信カード基板が受信する放送局のチャンネル番号が格納され、「放送局ID」には、図9に示すように、対応する受信カード基板が受信する放送局の放送局IDが格納される。
尚、コンテンツ種別が「広告」である場合における「放送局ID」には、個々の広告コンテンツに付与された広告コンテンツIDが格納される。
「配信条件」の項目には、図9に示すように、コンテンツ種別が「広告」または「特定」である場合に対応するデータであり、コンテンツ種別が「広告」である場合には、対応する広告コンテンツIDから特定される広告コンテンツを配信する遊技状況である「非稼働」、「非会員稼働」、「会員稼働」が格納され、コンテンツ種別が「特定」である場合には、「地震速報受信」、「火災警報受信」、「告知情報受信」が格納される。
図9に示す例では、カードユニット3が対応するパチンコ機2が非稼働である場合には、「非稼働」に対応する広告コンテンツIDが特定されて、該特定された広告コンテンツIDの広告コンテンツがカードユニット3に配信されて表示され、カードユニット3が対応するパチンコ機2が稼働中であって会員カードが挿入中でない場合には、「非会員稼働」に対応する広告コンテンツIDが特定されて、該特定された広告コンテンツIDの広告コンテンツがカードユニット3に配信されて表示され、カードユニット3が対応するパチンコ機2が稼働中であって会員カードが挿入中である場合には、「会員稼働」に対応する広告コンテンツIDが特定されて、該特定された広告コンテンツIDの広告コンテンツがカードユニット3に配信されて表示されるようになる。
「配信方式」の項目には、図9に示すように、「マルチキャスト」または「ブロードキャスト」のいずれかが格納され、「送信アドレス」の項目には、対応する配信方式がマルチキャストである場合にはクラスD1〜11のマルチキャスト(MC)アドレスが格納され、対応する配信方式がブロードキャストである場合には所定のブロードキャスト(BC)アドレスが格納される。
これらマルチキャスト(MC)アドレスとしては、インターネットプロトコル(IP)通信規格において一般的にClass Dアドレスと呼ばれている224.0.0.0〜239.255.255.255の範囲のアドレスを使用することができ、これらClass Dアドレスのうち、例えば、Organization-local Scopeに割り当てられている239.192.0.0/14のIPアドレスうち、1のIPアドレスを個々の受信カード基板毎に固有に割り当てれば良く、このように設定することで、番組配信サーバ150aと番組配信サーバ150bにおいて、図10に示すように、各地デジ受信カード基板157a〜hから出力されて、圧縮された圧縮映像データや圧縮音声データが、各地デジ受信カード基板157a〜hに対してアドレス割り当てテーブルにて設定されているマルチキャスト(MC)アドレス宛に送信される。
また、ブロードキャスト(BC)アドレスとしては、インターネットプロトコル(IP)通信規格において全接続端末が受信するように規定されている所定のIPアドレス、例えば「255.255.255.255」とすれば良く、このように設定することで、例えば、地震速報が受信された場合には、該受信された地震速報のデータが、放送番組データの配信を受けているか否かにかかわらず、全てのカードユニット3に対して配信されて、地震速報が表示部312に表示されるようになる(図12(e)参照)。
「受信ホストグループ」の項目には、図9に示すように、対応する放送番組コンテンツまたは広告コンテンツのマルチキャスト(MC)アドレスに基づくIPコネクションを確立して該放送番組コンテンツまたは広告コンテンツの配信を受付けているカードユニット3のIPアドレスが全て格納されている。
尚、上記したマルチキャスト(MC)アドレスの割り当てや、各地デジ受信カード基板157a〜hにて受信する放送局(チャンネル)の設定や、配信条件の変更等は、メンテナンスコンピュータ170にて所定のアプリケーションを使用することで実施することができる。
ここで、図12(b)に示すように、遊技者が視聴したいチャンネルを選択することで、選択したチャンネルの放送局の放送番組が表示部312に表示されるまでの流れについて、図11に基づいて説明すると、遊技者かチャンネルの選択を受付けた場合には、選択されたチャンネルの放送局の放送局IDと自己のIPアドレスとを含むマルチキャストアドレス要求を、配信管理サーバ160に固定的に割り当てられている所定のIPアドレスに対して送信する。
尚、各カードユニット3の制御ユニット328には、配信管理サーバ160のIPアドレスとともに、該配信管理サーバ160から配信可能な放送局のチャンネル番号と該放送局の放送局IDとが予め通知されて記憶されており、該記憶内容から遊技者にて選択されたチャンネルの放送局の放送局IDを特定する。
このマルチキャストアドレス要求を受信した配信管理サーバ160は、受信したマルチキャストアドレス要求に含まれる放送局IDが配信対象の放送局であるか否かを確認する。
尚、本実施例では、前述したように、配信管理サーバ160から配信可能な放送局のチャンネル番号と該放送局の放送局IDとが各カードユニット3に予め通知されていることにより、図12(b)に示すように、配信可能なチャンネルのみが選択可能とされているので、これらの確認を省略するようにしても良い。
配信対象の放送局でない場合には受信したマルチキャストアドレス要求を無効としてマルチキャストアドレスの通知を行わない一方、配信対象の放送局である場合には、アドレス割り当てテーブルにおいて受信した放送局IDに対応する受信ホストグループの項目にIPアドレスの登録が存在するか否かを判定する。
IPアドレスの登録が存在しない場合、つまり、当該放送局の放送番組データ(圧縮データ)が、データ圧縮されて配信されていない場合には、該放送局IDの放送局の地上デジタル放送を受信する地デジ受信カード基板157a〜hが装着されている番組配信サーバ150a、bを特定し、該特定した番組配信サーバ150a、bに対し、該放送局IDと該放送局IDに対応してアドレス割り当てテーブルに記憶されているマルチキャスト(MC)アドレスとを含む配信開始指示を送信して、該放送局の放送番組データのデータ圧縮処理と該マルチキャスト(MC)アドレスが付されたパケットデータの送信によるマルチキャスト配信とを開始させる。
つまり、データ圧縮処理には処理時間を要するので、本実施例のように、カードユニット3にマルチキャスト(MC)アドレスを通知する以前に、番組配信サーバ150a、bに対し、配信開始指示を送信することで、遊技者が視聴できるまでにかかる時間を短縮できる。
この配信開始指示の受信に応じて番組配信サーバ150a、bは、受信した配信開始指示に含まれる放送局IDの放送局の地上デジタル放送を受信する地デジ受信カード基板157a〜hから出力される映像データと音声データのデータ圧縮を開始するとともに、該圧縮した圧縮データ(放送番組データ)の受信した配信開始指示に含まれるマルチキャスト(MC)アドレス宛への配信(IPコネクション)を、該マルチキャスト(MC)アドレスを付した圧縮データパケットの送信を開始することにより開始する。
一方、IPアドレスの登録が存在する場合、つまり、既に、当該放送局の放送番組データ(圧縮データ)が配信中である場合には、配信開始指示は送信しない。
そして、マルチキャストアドレス要求に含まれるIPアドレスを、該IPアドレスとともに受信した放送局IDに対応する受信ホストグループの項目に追加登録した後、該放送局IDに対応してアドレス割り当てテーブルに記憶されているマルチキャスト(MC)アドレスをマルチキャストアドレス要求の送信元に返信する。
このマルチキャストアドレスの返信を受信したカードユニット3(制御ユニット328)は、接続されているハブ(HUB)7に対し、受信したマルチキャストアドレスを自己のMACアドレス(Media Access Control Address)に対してもスイッチさせるために、受信したマルチキャストアドレスと自己のMACアドレスとを対応付けて宣言する。
そして、受信したマルチキャストアドレスが付加されているパケットをフィルタリング(抽出)するように、LANインターフェース340を構成するNICにセットして、該マルチキャストアドレス宛のパケットの配信(受信)があるか否かを判定する。
所定時間が経過しても該マルチキャストアドレス宛のパケットの配信(受信)がない場合には、再度、マルチキャストアドレス要求を送信するステップに戻ってマルチキャストアドレス要求を送信する。
一方、所定時間が経過する前に該マルチキャストアドレス宛のパケットの配信(受信)があった場合に制御ユニット328は、該マルチキャストアドレスによるIPコネクションを確立して該マルチキャストアドレス宛のパケットを受信し、受信したパケットによる放送番組データを、データ解凍用IC341により解凍して表示部312に表示させるとともに音声をスピーカ315やイアホン端子315’から出力させる。
尚、配信管理サーバ160は、マルチキャストアドレス要求の送信元にマルチキャスト(MC)アドレスを返信した後、受信したマルチキャストアドレス要求に含まれる放送局ID以外の受信ホストグループの項目に、受信したマルチキャストアドレス要求に含まれるIPアドレスと同一のIPアドレスが登録されているか否かを判定する。
そいて、登録されている場合には該登録を削除するとともに、削除した受信ホストグループにIPアドレスの登録が1つも存在しないか否かを判定する。
削除した受信ホストグループにIPアドレスの登録が1つも存在しない場合、つまり、当該コンテンツデータを受信するホスト端末であるカードユニット3が1つも存在しない場合には、該受信ホストグループに対応するコンテンツの配信を停止させる処理を行う。
具体的には、対応するコンテンツが広告コンテンツである場合に配信管理サーバ160は、該広告コンテンツのマルチキャスト配信を停止する。一方、対応するコンテンツが放送番組コンテンツである場合には、該放送番組コンテンツをマルチキャスト配信している番組配信サーバ150a,bに対して、該受信ホストグループに対応する放送局IDとマルチキャスト(MC)アドレスとを含む配信停止指示を送信する。
この配信停止指示を受信した番組配信サーバ150a,bは、受信したマルチキャスト(MC)アドレスのマルチキャスト配信を停止するとともに、受信した放送局IDの放送局の地上デジタル放送を受信する地デジ受信カード基板157a〜hから出力される映像データと音声データのデータ圧縮を停止する。
つまり、図9に示すように、基板D(地デジ受信カード基板157d)にて受信する放送局Dの放送番組がいずれのカードユニット3においても視聴されていない場合には、基板D(地デジ受信カード基板157d)から出力される映像データと音声データは圧縮されないことで、CPU152の処理能力が無駄に消費されてしまうことを防止できるとともに、これら視聴されない圧縮データが無駄に送信されてトラヒックが無駄に消費されてしまうことも回避できる。
尚、本実施例では、表示部312にテレビ番組を表示している状態において稼働信号の入力が無くなった場合、つまり、非稼働となった場合には、該非稼働となってから所定時間が経過するまでに再度稼働信号の入力がないことを条件に、遊技者が遊技を終了して離席したものと判断して表示部312に表示しているテレビ表示を終了し、図13(a)に示すように、非稼働状態に対応する台紹介映像が表示部312に表示される。
これらテレビ番組表示から非稼働状態に対応する台紹介映像に移行するときにおいて制御ユニット328は、チャンネルが選択された場合と同様に、対応するパチンコ機2の遊技状況が非稼働状態であることを示す遊技状況特定データと自己のIPアドレスとを含むマルチキャストアドレス要求を、配信管理サーバ160に固定的に割り当てられている所定のIPアドレスに対して送信する。
このマルチキャストアドレス要求を受信した配信管理サーバ160は、受信したマルチキャストアドレス要求に含まれる遊技状況特定データから遊技状況を「非稼働」と特定し、該特定した遊技状況である「非稼働」が、アドレス割り当てテーブルにおける「配信条件」の項目に格納されている状況種別に一致するか否かを判定する。
一致しない場合には受信したマルチキャストアドレス要求を無効としてマルチキャストアドレスの通知を行わない一方、一致する場合には、一致する状況種別である「非稼働」に対応する受信ホストグループの項目にIPアドレスの登録が存在するか否かを判定する。
IPアドレスの登録が存在する場合、つまり、既に「非稼働」に対応する台紹介映像の広告コンテンツデータが配信中である場合には、「非稼働」に対応してアドレス割り当てテーブルに記憶されているマルチキャストアドレスをマルチキャストアドレス要求の送信元に返信する。
IPアドレスの登録が存在しない場合、つまり、「非稼働」に対応する台紹介映像の広告コンテンツデータを配信していない場合には、「非稼働」に対応してアドレス割り当てテーブルに記憶されているマルチキャストアドレスをマルチキャストアドレス要求の送信元に返信するとともに、該マルチキャストアドレス宛に台紹介映像の広告コンテンツデータ(「非稼働」に対応してアドレス割り当てテーブルに記憶されているコンテンツIDが付与されている広告コンテンツデータ)の配信を、マルチキャストアドレスを付したパケットデータを送信することで開始する。
マルチキャストアドレスの返信を受信したカードユニット3(制御ユニット328)は、受信したマルチキャストアドレスが付加されているパケットをフィルタリング(抽出)するように、LANインターフェース340を構成するNICにセットして、該マルチキャストアドレス宛のパケット、つまり、該マルチキャストアドレスが付されているパケットデータを受信し、受信したパケットによる台紹介映像の広告コンテンツデータを、データ解凍用IC341により解凍して表示部312に表示させる。
また、配信管理サーバ160は、マルチキャストアドレス要求に含まれるIPアドレスを「非稼働」に対応する受信ホストグループの項目に追加登録するとともに、該「非稼働」以外の受信ホストグループの項目に同一のIPアドレスが登録されているか否かを判定し、登録されている場合には、該登録を削除する。
そして、削除した受信ホストグループにIPアドレスの登録が存在しない場合には、該受信ホストグループに対応する放送コンテンツまたは広告コンテンツの配信を停止させる処理を行う。
また、本実施例では、稼働信号の入力中、つまり対応するパチンコ機2が稼働中であって、会員カードを受付けていない場合であって、表示部312にテレビ番組を表示していないときに、所定時間以上に亘っていずれの操作もない場合、つまり、会員カードが非挿入で稼働中であることを条件に、図13(b)に示すように、会員カードが非挿入で稼働中である「非会員稼働」の遊技状況に対応する広告コンテンツである会員PR映像が表示部312に表示される。
これら会員PR映像の表示状態に移行するときにおいて制御ユニット328は、上記した台紹介映像に移行するときと同じく、対応するパチンコ機2の遊技状況が、会員カードが非挿入で稼働中であることを示す遊技状況特定データと自己のIPアドレスとを含むマルチキャストアドレス要求を、配信管理サーバ160に固定的に割り当てられている所定のIPアドレスに対して送信する。
このマルチキャストアドレス要求を受信した配信管理サーバ160は、受信したマルチキャストアドレス要求に含まれる遊技状況特定データから遊技状況を「非会員稼働」と特定し、該特定した遊技状況である「非会員稼働」が、アドレス割り当てテーブルにおける「配信条件」の項目に格納されている状況種別に一致するか否かを判定する。
一致しない場合には受信したマルチキャストアドレス要求を無効としてマルチキャストアドレスの通知を行わない一方、一致する場合には、一致する状況種別である「非会員稼働」に対応する受信ホストグループの項目にIPアドレスの登録が存在するか否かを判定する。
IPアドレスの登録が存在する場合、つまり、既に「非会員稼働」に対応する会員PR映像の広告コンテンツデータが配信中である場合には、「非会員稼働」に対応してアドレス割り当てテーブルに記憶されているマルチキャストアドレスをマルチキャストアドレス要求の送信元に返信する。
IPアドレスの登録が存在しない場合、つまり、「非会員稼働」に対応する会員PR映像の広告コンテンツデータを配信していない場合には、「非会員稼働」に対応してアドレス割り当てテーブルに記憶されているマルチキャストアドレスをマルチキャストアドレス要求の送信元に返信するとともに、該マルチキャストアドレス宛に会員PR映像の広告コンテンツデータ(「非会員稼働」に対応してアドレス割り当てテーブルに記憶されているコンテンツIDが付与されている広告コンテンツデータ)の配信を、マルチキャストアドレスを付したパケットデータを送信することで開始する。
マルチキャストアドレスの返信を受信したカードユニット3(制御ユニット328)は、受信したマルチキャストアドレスが付加されているパケットをフィルタリング(抽出)するように、LANインターフェース340を構成するNICにセットして、該マルチキャストアドレス宛のパケットを受信し、受信したパケットによる会員PR映像の広告コンテンツデータを、データ解凍用IC341により解凍して表示部312に表示させる。
また、配信管理サーバ160は、マルチキャストアドレス要求に含まれるIPアドレスを「非会員稼働」に対応する受信ホストグループの項目に追加登録するとともに、該「非会員稼働」以外の受信ホストグループの項目に同一のIPアドレスが登録されているか否かを判定し、登録されている場合には、該登録を削除する。
そして、削除した受信ホストグループにIPアドレスの登録が存在しない場合には、該受信ホストグループに対応する放送コンテンツまたは広告コンテンツの配信を停止させる処理を行う。
また、本実施例では、稼働信号の入力中、つまり対応するパチンコ機2が稼働中であって、会員カードを受付けている場合であって、表示部312にテレビ番組を表示していないときに、所定時間以上に亘っていずれの操作もない場合、つまり、会員カードが挿入中で稼働中であることを条件に、図13(c)に示すように、会員カードが挿入中で稼働中である「会員稼働」の遊技状況に対応する広告コンテンツである会員割引情報映像(例えば、特定の飲みのものを貯玉により交換すると割引になる等を照会する映像)が表示部312に表示される。
これら会員割引情報映像の表示状態に移行するときにおいて制御ユニット328は、上記した会員PR映像に移行するときと同じく、対応するパチンコ機2の遊技状況が、会員カードが挿入中で稼働中であることを示す遊技状況特定データと自己のIPアドレスとを含むマルチキャストアドレス要求を、配信管理サーバ160に固定的に割り当てられている所定のIPアドレスに対して送信する。
このマルチキャストアドレス要求を受信した配信管理サーバ160は、受信したマルチキャストアドレス要求に含まれる遊技状況特定データから遊技状況を「会員稼働中」と特定し、該特定した遊技状況である「会員稼働中」が、アドレス割り当てテーブルにおける「配信条件」の項目に格納されている状況種別に一致するか否かを判定する。
一致しない場合には受信したマルチキャストアドレス要求を無効としてマルチキャストアドレスの通知を行わない一方、一致する場合には、一致する状況種別である「会員稼働中」に対応する受信ホストグループの項目にIPアドレスの登録が存在するか否かを判定する。
IPアドレスの登録が存在する場合、つまり、既に「会員稼働」に対応する会員割引情報映像の広告コンテンツデータが配信中である場合には、「会員稼働」に対応してアドレス割り当てテーブルに記憶されているマルチキャストアドレスをマルチキャストアドレス要求の送信元に返信する。
IPアドレスの登録が存在しない場合、つまり、「会員稼働」に対応する会員割引情報映像の広告コンテンツデータを配信していない場合には、「会員稼働」に対応してアドレス割り当てテーブルに記憶されているマルチキャストアドレスをマルチキャストアドレス要求の送信元に返信するとともに、該マルチキャストアドレス宛に会員割引情報映像の広告コンテンツデータ(「会員稼働」に対応してアドレス割り当てテーブルに記憶されているコンテンツIDが付与されている広告コンテンツデータ)の配信を、マルチキャストアドレスを付したパケットデータを送信することで開始する。
マルチキャストアドレスの返信を受信したカードユニット3(制御ユニット328)は、受信したマルチキャストアドレスが付加されているパケットをフィルタリング(抽出)するように、LANインターフェース340を構成するNICにセットして、該マルチキャストアドレス宛のパケットを受信し、受信したパケットによる会員割引情報映像の広告コンテンツデータを、データ解凍用IC341により解凍して表示部312に表示させる。
また、配信管理サーバ160は、マルチキャストアドレス要求に含まれるIPアドレスを「会員稼働」に対応する受信ホストグループの項目に追加登録するとともに、該「会員稼働」以外の受信ホストグループの項目に同一のIPアドレスが登録されているか否かを判定し、登録されている場合には、該登録を削除する。
そして、削除した受信ホストグループにIPアドレスの登録が存在しない場合には、該受信ホストグループに対応する放送コンテンツまたは広告コンテンツの配信を停止させる処理を行う。
次に、特定コンテンツである緊急地震速報や火災警報や告知情報が配信される流れについて説明すると、地デジ受信カード基板157a〜hのいずれかにおいて緊急地震速報が受信された場合、つまり、いずれかの地デジ受信カード基板157a〜hから地震速報情報の出力があった場合において番組配信サーバ150a,bは、配信管理サーバ160に対して該出力された地震速報情報と、地デジ受信カード基板157a〜hを特定可能な基板情報を含む一斉配信要求を送信する。
この一斉配信要求の受信において配信管理サーバ160は、該一斉配信要求に含まれる情報が、アドレス割り当てテーブルにおける配信条件に項目に該当する情報であるか否か、つまり、地震速報、火災警報、告知情報のいずれかに該当するか否かを判定する。
該判定において、地震速報情報を含む一斉配信要求の場合には、「地震速報」に該当すると判定されて、受信した一斉配信要求に含まれる地震速報情報を、ブロードキャストアドレスが付されたパケットを送信することによりブロードキャストアドレス宛に配信する。
尚、配信管理サーバ160は、一斉配信要求に含まれる基板情報を予め定められた所定時間において一時記憶しておき、該基板情報以外の地デジ受信カード基板157にて緊急地震速報が受信されて一斉配信要求が送信されてきても、その一斉配信要求を無効として該一斉配信要求に応じた地震速報情報のブロードキャスト配信を実施しないようにすることで、複数の放送局からの緊急地震速報の受信によって多数のブロードキャスト配信が実施されてしまうことにより、ローカルエリアネットワーク内の実行通信速度が著しく低下してしまうことを回避することができる。
また、配信管理サーバ160は、地震速報情報のブロードキャスト配信を実施した後、続いて基板情報から特定される地デジ受信カード基板157a〜hにて2次以降の緊急地震速報が受信されて一斉配信要求が送信されてきた場合には、該一斉配信要求に含まれる基板情報が一時記憶した基板情報と同一であるので、該一斉配信要求に含まれる地震速報情報のブロードキャスト配信を実施することで、2次以降の緊急地震速報についても、全てのカードユニット3に一斉配信されることにより、図12(e)に示すように、カードユニット3においてテレビ映像を視聴していなくても、無条件に地震速報情報のブロードキャスト配信、つまり、ブロードキャストアドレスが付された地震速報情報のパケットが受信されて、該受信された緊急地震速報が表示部312に表示される。
また、上記した判定において、受信した一斉配信要求が、メンテナンスコンピュータ170から送信される告知情報を含む一斉配信要求である場合には、「告知情報」に該当すると判定されて、受信した一斉配信要求に含まれる告知情報を、ブロードキャストアドレスが付されたパケットを送信することによりブロードキャストアドレス宛に配信する。
これにより、ブロードキャストアドレスによりブロードキャスト配信された告知情報、つまり、ブロードキャストアドレスが付された告知情報のパケットが、緊急地震速報と同様に無条件にて受信されて、表示部312にサブウインドウにて表示されるので、例えば、告知情報として、抽選イベント等を開始する場合など、遊技場内の遊技者に至急に伝達する情報がある場合には、これらの情報をメンテナンスコンピュータ170に入力して告知情報として一斉配信要求を配信管理サーバ160に送信することで、配信管理サーバ160により全てのカードユニット3にブロードキャスト配信されて表示される。
また、上記した判定において、受信した一斉配信要求が、火災警報システムから送信される火災警報情報を含む一斉配信要求である場合には、「火災警報」に該当すると判定されて、受信した一斉配信要求に含まれる火災警報を、ブロードキャストアドレスが付されたパケットを送信することによりブロードキャストアドレス宛に配信する。
これにより、ブロードキャストアドレスによりブロードキャスト配信された火災警報情報、つまり、ブロードキャストアドレスが付された火災警報情報のパケットが、緊急地震速報と同様に無条件にて受信されて、表示部312にサブウインドウにて表示されるので、火災が発生したことを遊技場内の遊技者に迅速に報知することができる。尚、各カードユニット3では、これら火災警報情報の受信に応じて、予め制御ユニット328のROM328cに記憶されている退避経路の情報や非常口の案内図等を表示部312に表示するようにしても良い。
以上、本実施例によれば、地上デジタル放送を受信するためのチューナー等を個々のカードユニット3ではなく、番組配信サーバ150a,b(配信サーバ)のみに共通して設けることにより、システムのコストを低く抑えることができるとともに、同一の地上デジタルテレビ映像信号データと地上デジタルテレビ音声信号データが、IPマルチキャスト方式にて2以上のカードユニット3に同時配信されるので、カードユニット3が増大することに伴って通信トラヒックが増大してしまうことも回避することができ、これら通信トラヒックが増大してしまうことによって良好に地上デジタル放送を視聴できなくなってしまうことを解消することができる。
また、本実施例によれば、地デジ受信カード基板157a〜hから出力される映像データと音声データとをデータ圧縮してIPマルチキャスト配信しているので、配信されるデータ容量を低減することができ、ローカルエリアネットワークにおける通信トラヒックを低減することができる。
また、本実施例によれば、例えば、迅速性が要求される地震速報や火災警報や各種の告知等の特定コンテンツを、ローカルエリアネットワークに接続されている全てのカードユニット3に対して、迅速かつ確実に配信することができる。
また、本実施例によれば、各種の広告コンテンツに対しても、放送番組コンテンツとは個別であって各広告コンテンツに固有のマルチキャストアドレスを割り当てるとともに、放送番組コンテンツを配信する番組配信サーバ150a,bとは個別の配信管理サーバ160により各種の広告コンテンツの配信を実施しているので、番組配信サーバ150a,bによる放送番組コンテンツのデータ配信に大きな変更を加えることなく、カードユニット3への広告コンテンツ(映像コンテンツ)の配信を行うことができる。
また、本実施例によれば、カードユニット3が対応するパチンコ機2のその時点の遊技状況が該当する広告コンテンツが配信されて表示されるので、効果的な広告を実施できるようになるとともに、各種の広告コンテンツに対して、固有のマルチキャストアドレスを割り当てているので、これら遊技状況に応じた広告コンテンツの追加や減少を、他の遊技状態に応じた広告コンテンツのデータ配信に大きな変更を加えることなく実施することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、遊技機としてパチンコ機2を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技機はスロットマシン等、その他の遊技機であっても良い。
また、前記実施例では、端末装置として遊技媒体を貸出すためのカードユニット3を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら端末装置は、テレビ放送を視聴可能な表示部や音声出力部を備えるとともに、放送局の選択が可能な操作部を備えるものであって、同一のローカルエリアネットワークに接続されているものであれば良い。
また、前記実施例では、データ圧縮をCPU152が圧縮プログラムにより実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらデータ圧縮を実施する専用の処理基板を番組配信サーバ150a,bに搭載してデータ圧縮を実施するようにしても良い。
また、前記実施例では、データ圧縮の方式としてMPEG−4を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらMPEG−4以外のデータ圧縮方式を用いてデータ圧縮を実施するようにしても良い。
また、前記実施例では、各マルチキャストアドレスの割り当てをメンテナンスコンピュータ170から実施しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、これらマルチキャストアドレスの割り当てを、ローカルエリアネットワークの通信状況に応じて配信管理サーバ160が自動的に設定、変更するようにしても良い。
また、前記実施例では、異なるチャンネルや異なるコンテンツの受信に移行する場合に、それまで受信していたマルチキャストアドレスの受信グループからの登録の削除を、配信管理サーバ160側が自動的に実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら受信グループからの離脱を各カードユニット3が管理サーバ160やルータに対して通知するようにしても良い。
また、前記実施例では、視聴していないチャンネルの放送番組データのマルチキャスト配信を停止するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら視聴の有無にかかわらずに、マルチキャスト配信を実施するようにしても良い。
尚、前記実施例において、地上デジタル放送を受信する番組配信サーバ150a,bにおいては、受信した地上デジタル放送の映像データや音声データが記憶装置155に記憶されることはなく、これら記憶装置に記憶された地上デジタル放送の映像データや音声データを再配信するものとは異なるものである。