JPH1127205A - 列車内放送システム - Google Patents

列車内放送システム

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JPH1127205A
JPH1127205A JP9187765A JP18776597A JPH1127205A JP H1127205 A JPH1127205 A JP H1127205A JP 9187765 A JP9187765 A JP 9187765A JP 18776597 A JP18776597 A JP 18776597A JP H1127205 A JPH1127205 A JP H1127205A
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train
station
base station
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radio wave
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JP9187765A
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Taiji Hagita
泰治 萩田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は列車内の無線電話装置に案内情報を表
示させるとともに列車外無線電波の電界強度に応じて列
車内放送電波の出力レベルを調整して無線障害を防止す
る列車内放送システムを提供する。 【解決手段】列車内放送システム1は、各駅の駅基地局
から至近距離の列車2に送信される駅名等の駅案内情報
を情報受信用移動局5で受信し、主基地局3が受信した
駅案内情報や情報処理装置6に記憶されている列車の現
在位置等の列車案内情報をテキストデータの案内情報と
して各客車M1、M2、・・・に設置された各列車内基
地局P1、P2、・・・に出力する。各列車内基地局P
1、P2、・・・は乗客の所有するディジタル移動端末
4に無線電波により案内情報を送出し、各ディジタル移
動端末4が案内情報を文字情報に変換してLCDに表示
する。情報受信用移動局5で列車外無線電波を受信し
て、情報処理装置6が列車外無線電波の電界強度に基づ
いて列車内基地局P1、P2、・・・の送信する無線電
波の出力レベルを調整し、列車外移動端末11等への無
線障害を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、列車内放送システ
ムに関し、詳細には、特に、無線電話装置を利用した列
車内放送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、列車内の情報案内は、車掌が列車
内を巡回して口頭により伝達するか、車掌室と各列車の
スピーカ装置とが接続された車内放送設備により音声で
行われていた。
【0003】ところが、情報の補充のきかない音声で
は、大切な情報を聞き逃す場合があった。そこで、最近
では、車内に設置された表示装置により、文字による情
報案内が行われるようになっている。
【0004】このような情報の表示を行うものとして
は、例えば、特開昭61−285490号公報に記載さ
れている車内情報案内システムがある。この車内情報案
内システムは、各車両に設けられた表示装置に、情報処
理装置で編集を行った列車内の情報放送を行うための画
像情報データを送出装置から分配して、運航中の列車内
で次停車駅名等を表示装置により表示放送する。そし
て、このような表示装置は、各列車の一方あるいは双方
の出入り口の上等に設けられるのが通例である。
【0005】また、従来、停留所と路線バス間及び停留
所とバス営業所間を無線で双方向に通信して、路線バス
の運行状況を停留所に表示したり、バス営業所で管理す
る路線バス運行情報システムが提案されている(特開平
8−185597号公報参照)。
【0006】この路線バス運行情報システムにおいて
は、バスと停留所との交信は、バス側から行き先別に異
なる電波信号を送信することにより行っており、バス内
の乗客への運行案内は、従来から行われているように、
テープ等を再生させて、バス内に設置されているスピー
カから放送することにより、行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭61−285490号公報記載の車内情報案内シス
テムにあっては、列車内の出入り口の上等に設けられた
表示装置に各種情報を表示していたため、車内が混雑し
ている場合や表示装置から遠い位置の乗客、あるいは、
視力の弱い乗客にとっては、情報を視認することが困難
であったり、車内放送により情報を適切に伝達する上で
不十分であるという問題があった。
【0008】また、上記特開平8−185597号公報
記載の路線バス運行情報システムにあっては、バス側か
ら行き先別に異なる電波信号を送信することにより、路
線バスの運行状況を停留所に表示していたため、この場
合にも、上記従来と同様の問題があるとともに、バス内
の乗客に対しては、テープ等を再生して音声により次の
停留所名を放送するようになっていたため、聴力の不自
由な人にとっては、情報を入手することが困難であり、
車内放送により情報を適切に伝達する上で不十分である
という問題があった。
【0009】そこで、請求項1記載の発明は、列車に搭
載された主基地局が、列車の運行状況等の列車案内情報
をテキストデータからなる案内情報として各客車に搭載
された列車内基地局に出力し、各列車内基地局が案内情
報をディジタル無線電波により客車内に送信して、客車
内の無線電話装置が、この案内情報のディジタル無線電
波を受信し、当該案内情報を文字情報に変換して表示部
に表示するとともに、列車外情報受信局が列車内基地局
の送信する無線電波と同じ周波数帯域の列車外無線電波
を検波してその電界強度を測定し、制御手段が当該列車
外無線電波の電界強度に応じて列車内基地局の送信する
無線電波の出力レベルを制御することにより、テキスト
データからなる案内情報を客車内の乗客の携帯している
無線電話装置に文字等により表示して、列車の運行状況
等の列車案内情報を乗客に適切に伝達するとともに、列
車が人通りの多い地区及び住宅街等の無線障害の発生す
る可能性のある地域を通過する際に、列車外無線電波の
電界強度に基づいて、各列車内基地局から送信するディ
ジタル無線電波の出力レベルを自動制御し、列車外の無
線電話装置に案内情報が受信されて、列車外の無線電話
装置に不要な情報が流れることを防止したり、列車外の
無線電話装置等に無線障害を与えることを防止する列車
内放送システムを提供することを目的としている。
【0010】請求項2記載の発明は、列車に搭載された
主基地局から各客車に搭載された列車内基地局に、列車
の運行状況等の列車案内情報をテキストデータからなる
案内情報として出力するとともに、各駅に設置された駅
基地局から所定距離内の列車に当該駅に関する駅案内情
報を送信し、列車に搭載された主基地局が、その列車外
情報受信局で、列車内基地局の送信する無線電波と同じ
周波数帯域の列車外無線電波を検波してその電界強度を
測定し、当該電界強度の最も高い列車外無線電波の基地
局とリンクを確立してそのIDを確認し、制御手段が、
当該IDを駅基地局のIDと比較して、一致すると、当
該列車外無線電波を受信して、駅案内情報を取得し、主
基地局が、各客車に搭載された列車内基地局にこの駅案
内情報をテキストデータからなる案内情報として出力
し、各列車内基地局が駅案内情報及び列車案内情報の案
内情報をディジタル無線電波により客車内に送信し、客
車内の無線電話装置が、この案内情報のディジタル無線
電波を受信して、当該案内情報を文字情報に変換して表
示部に表示するとともに、列車外無線電波の基地局のI
Dが駅基地局のIDと不一致のときには、制御手段が測
定した列車外無線電波の電界強度に応じて列車内基地局
の送信する無線電波の出力レベルを制御することによ
り、客車内の乗客の携帯している無線電話装置に文字等
により列車案内情報及び駅案内情報である案内情報を表
示して、列車の運行状況等の列車案内情報や列車がどの
駅に近づいてきたか等の駅案内情報を含む案内情報を乗
客に適切に伝達するとともに、列車が人通りの多い地区
及び住宅街等の無線障害の発生する可能性のある地域を
通過する際に、列車外無線電波の電界強度に基づいて、
各列車内基地局から送信するディジタル無線電波の出力
レベルを自動制御し、列車外の無線電話装置に案内情報
が受信されて、列車外の無線電話装置に不要な情報が流
れることを防止したり、列車外の無線電話装置等に無線
障害を与えることを防止する列車内放送システムを提供
することを目的としている。
【0011】請求項3記載の発明は、駅基地局が、列車
内基地局の送信する無線電波の周波数帯域とは異なる周
波数帯域の無線電波により駅案内情報を送信することに
より、列車内基地局の送信する無線電波の周波数帯と同
一の周波数帯の列車外無線電波の電界強度のみに基づい
て列車内基地局の送信する無線電波の出力レベルを制御
し、列車外の無線電話装置に案内情報が受信され、列車
外の無線電話装置に不要な情報が流れることをより一層
適切、かつ、安価に防止したり、列車外の無線電話装置
等に無線障害を与えることを一層適切、かつ、安価に防
止する列車内放送システムを提供することを目的として
いる。
【0012】請求項4記載の発明は、複数の周波数帯域
の列車外無線電波を受信して、当該無線電波の基地局と
リンクを確立してそのIDを確認し、当該IDを予め登
録された駅基地局のIDと比較して、一致すると、当該
無線電波を受信して、駅案内情報を取得し、受信した列
車外無線電波のIDが駅基地局のIDと不一致のときに
は、測定した列車外無線電波の電界強度に応じて列車内
基地局の送信する無線電波の出力レベルを制御すること
により、より広い周波数帯域の無線電波を利用する列車
外の無線電話装置等に無線障害を与えることを適切に防
止する列車内放送システムを提供することを目的として
いる。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の列
車内放送システムは、列車の少なくとも各客車内に設置
されディジタルの無線電波を送信する列車内基地局と、
前記列車内基地局に接続され前記列車の運行状況等の列
車案内情報をテキストデータからなる案内情報として前
記列車内基地局に出力する主基地局と、所定の表示部を
備えディジタル無線電波を受信し当該無線電波がテキス
トデータであると文字情報に変換して前記表示部に表示
出力するとともに、前記ディジタル無線電波を使用した
通話が可能な無線電話装置と、を備え、前記主基地局
が、前記列車案内情報を前記テキストデータからなる前
記案内情報として前記各列車内基地局に出力し、前記各
列車内基地局が当該案内情報を前記無線電波により前記
客車内に送信し、前記客車内の前記無線電話装置が、前
記列車内基地局から送信された前記案内情報の前記無線
電波を受信し、当該案内情報を文字情報に変換して前記
表示部に表示する列車内放送システムであって、前記主
基地局は、前記列車内基地局の送信する前記無線電波と
同じ周波数帯域の列車外無線電波を検波して、その電界
強度を測定する列車外情報受信局と、前記列車外情報受
信局の測定した前記列車外無線電波の電界強度に応じて
前記列車内基地局の送信する前記無線電波の出力レベル
を制御する制御手段と、を備えることにより、上記目的
を達成している。
【0014】上記構成によれば、列車に搭載された主基
地局が、列車の運行状況等の列車案内情報をテキストデ
ータからなる案内情報として各客車に搭載された列車内
基地局に出力し、各列車内基地局が案内情報をディジタ
ル無線電波により客車内に送信して、客車内の無線電話
装置が、この案内情報のディジタル無線電波を受信し、
当該案内情報を文字情報に変換して表示部に表示すると
ともに、列車外情報受信局が列車内基地局の送信する無
線電波と同じ周波数帯域の列車外無線電波を検波してそ
の電界強度を測定し、制御手段が当該列車外無線電波の
電界強度に応じて列車内基地局の送信する無線電波の出
力レベルを制御するので、テキストデータからなる案内
情報を客車内の乗客の携帯している無線電話装置に文字
等により表示して、列車の運行状況等の列車案内情報を
乗客に適切に伝達することができるとともに、列車が人
通りの多い地区及び住宅街等の無線障害の発生する可能
性のある地域を通過する際に、列車外無線電波の電界強
度に基づいて、各列車内基地局から送信するディジタル
無線電波の出力レベルを自動制御し、列車外の無線電話
装置に案内情報が受信されて、列車外の無線電話装置に
不要な情報が流れることを防止したり、列車外の無線電
話装置等に無線障害を与えることを防止することができ
る。
【0015】請求項2記載の発明の列車内放送システム
は、各駅に設置され少なくとも当該各駅の駅名等の当該
各駅に関する駅案内情報を当該駅から所定距離内の列車
に無線電波で送信する駅基地局と、前記列車の少なくと
も各客車内に設置されディジタルの無線電波を送信する
列車内基地局と、前記列車内基地局に接続され前記列車
の運行状況等の列車案内情報をテキストデータからなる
案内情報として前記列車内基地局に出力するとともに、
前記駅基地局からの前記無線電波による前記駅案内情報
を受信してテキストデータからなる前記案内情報として
前記列車内基地局に出力する主基地局と、所定の表示部
を備えディジタル無線電波を受信し当該無線電波がテキ
ストデータであると文字情報に変換して前記表示部に表
示出力するとともに、前記ディジタル無線電波を使用し
た通話が可能な無線電話装置と、を備え、前記主基地局
が、前記各列車内基地局に前記列車案内情報を前記テキ
ストデータからなる前記案内情報として出力するととも
に、前記駅基地局から前記無線電波による前記駅案内情
報を受信すると、当該駅案内情報を前記テキストデータ
からなる前記案内情報として前記各列車内基地局に出力
し、前記各列車内基地局が当該案内情報を前記無線電波
により前記客車内に送信し、前記客車内の前記無線電話
装置が、前記列車内基地局から送信された前記案内情報
の前記無線電波を受信し、当該案内情報を文字情報に変
換して前記表示部に表示する列車内放送システムであっ
て、前記主基地局は、前記列車内基地局の送信する前記
無線電波と同じ周波数帯域の列車外無線電波を検波し
て、その電界強度を測定し、当該電界強度の最も高い前
記列車外無線電波の基地局とリンクを確立して、そのI
Dを確認する列車外情報受信局と、前記列車外情報受信
局の確認した前記IDを予め登録された前記駅基地局の
IDと比較して、一致すると、当該列車外無線電波を受
信して、前記駅案内情報を取得し、前記取得したIDが
前記駅基地局のIDと不一致のときには、前記測定した
列車外無線電波の電界強度に応じて前記列車内基地局の
送信する前記無線電波の出力レベルを制御する制御手段
と、を備えることにより、上記目的を達成している。
【0016】上記構成によれば、列車に搭載された主基
地局から各客車に搭載された列車内基地局に、列車の運
行状況等の列車案内情報をテキストデータからなる案内
情報として出力するとともに、各駅に設置された駅基地
局から所定距離内の列車に当該駅に関する駅案内情報を
送信し、列車に搭載された主基地局が、その列車外情報
受信局で、列車内基地局の送信する無線電波と同じ周波
数帯域の列車外無線電波を検波してその電界強度を測定
し、当該電界強度の最も高い列車外無線電波の基地局と
リンクを確立してそのIDを確認し、制御手段が、当該
IDを駅基地局のIDと比較して、一致すると、当該列
車外無線電波を受信して、駅案内情報を取得し、主基地
局が、各客車に搭載された列車内基地局にこの駅案内情
報をテキストデータからなる案内情報として出力し、各
列車内基地局が駅案内情報及び列車案内情報の案内情報
をディジタル無線電波により客車内に送信し、客車内の
無線電話装置が、この案内情報のディジタル無線電波を
受信して、当該案内情報を文字情報に変換して表示部に
表示するとともに、列車外無線電波の基地局のIDが駅
基地局のIDと不一致のときには、制御手段が測定した
列車外無線電波の電界強度に応じて列車内基地局の送信
する無線電波の出力レベルを制御するので、客車内の乗
客の携帯している無線電話装置に文字等により列車案内
情報及び駅案内情報である案内情報を表示して、列車の
運行状況等の列車案内情報や列車がどの駅に近づいてき
たか等の駅案内情報を含む案内情報を乗客に適切に伝達
することができるとともに、列車が人通りの多い地区及
び住宅街等の無線障害の発生する可能性のある地域を通
過する際に、列車外無線電波の電界強度に基づいて、各
列車内基地局から送信するディジタル無線電波の出力レ
ベルを自動制御し、列車外の無線電話装置に案内情報が
受信されて、列車外の無線電話装置に不要な情報が流れ
ることを防止したり、列車外の無線電話装置等に無線障
害を与えることを防止することができる。
【0017】上記場合において、例えば、請求項3に記
載するように、前記駅基地局は、前記列車内基地局の送
信する前記無線電波の周波数帯域とは異なる周波数帯域
の無線電波により前記駅案内情報を送信するものであっ
てもよい。
【0018】上記構成によれば、駅基地局が、列車内基
地局の送信する無線電波の周波数帯域とは異なる周波数
帯域の無線電波により駅案内情報を送信するので、列車
内基地局の送信する無線電波の周波数帯と同一の周波数
帯の列車外無線電波の電界強度のみに基づいて列車内基
地局の送信する無線電波の出力レベルを制御し、列車外
の無線電話装置に案内情報が受信され、列車外の無線電
話装置に不要な情報が流れることをより一層適切、か
つ、安価に防止したり、列車外の無線電話装置等に無線
障害を与えることを一層適切、かつ、安価に防止するこ
とができる。
【0019】また、例えば、請求項4に記載するよう
に、前記列車外情報受信局は、複数の周波数帯域の列車
外無線電波を受信して、当該列車外無線電波の基地局と
リンクを確立して、そのIDを確認し、前記制御手段
は、当該IDを予め登録された前記駅基地局のIDと比
較して、一致すると、当該列車外無線電波を受信して、
前記駅案内情報を取得し、前記受信した列車外無線電波
のIDが前記駅基地局のIDと不一致のときには、前記
測定した列車外無線電波の電界強度に応じて前記列車内
基地局の送信する前記無線電波の出力レベルを制御する
ものであってもよい。
【0020】上記構成によれば、複数の周波数帯域の列
車外無線電波を受信して、当該無線電波の基地局とリン
クを確立してそのIDを確認し、当該IDを予め登録さ
れた駅基地局のIDと比較して、一致すると、当該無線
電波を受信して、駅案内情報を取得し、受信した列車外
無線電波のIDが駅基地局のIDと不一致のときには、
測定した列車外無線電波の電界強度に応じて列車内基地
局の送信する無線電波の出力レベルを制御するので、よ
り広い周波数帯域の無線電波を利用する列車外の無線電
話装置等に無線障害を与えることを適切に防止すること
ができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0022】図1は、本発明の列車内放送システムの第
1の実施の形態を適用した列車内放送システム1のシス
テム構成図である。
【0023】図1において、列車内放送システム1は、
各駅に設置された駅基地局(図示略)、列車2の車掌の
搭乗する車掌車両M1に搭載された主基地局3、車掌車
両M1と列車2の乗客の搭乗する客車M2、M3、・・
・にそれぞれ搭載された列車内基地局P1、P2、・・
・及び車掌車両M1と各客車M2、M3、・・・に搭乗
する乗客の携帯するディジタル移動端末4等を備えてい
る。
【0024】駅基地局は、列車2の運行路線の各駅に設
置されており、当該駅の駅名等の駅案内情報をテキスト
データとして記憶する記憶装置等を備えて、所定の至近
距離(マイクロセル)内にのみ送信可能な微弱な無線電
波により記憶装置に記憶されている上記駅案内情報を予
めID登録されている列車2に送信する。
【0025】主基地局3は、列車2の車掌車両M1に搭
載されており、情報受信用移動局5、情報処理装置6及
び送出・制御装置7等を備えている。主基地局3の情報
受信用移動局5、情報処理装置6、送出・制御装置7及
び列車内基地局P1、P2、・・・は、それぞれケーブ
ル8により接続されている。
【0026】情報受信用移動局(列車外情報受信局)5
は、駅基地局からの駅案内情報の電波信号をアンテナ5
aを介して受信し、受信した無線電波信号から駅案内情
報を取り出して、情報処理装置6に出力する。また、情
報受信用移動局5は、列車2外の公衆無線電波(列車外
無線電波)を受信して電界強度を測定し、その電界強度
情報を情報処理装置6に出力する。すなわち、列車2外
では、PHS(Personal Handy Phone System )や携帯
電話装置等の公衆基地局10及び公衆基地局10の提供
する公衆無線サービスを利用して無線電波により通話を
行うPHSや携帯電話装置等の公衆移動端末11が利用
されており、情報受信用移動局5は、これら公衆基地局
10の無線電波を検波し、電界強度を測定して、その電
界強度情報を情報処理装置6に出力する。そして、情報
受信用移動局5は、検波した列車2外の公衆無線電波の
うち、その電界強度が最も高い公衆無線電波の基地局と
リンクを確立して、当該基地局のCS ID(Cell Sta
tion ID:基地局のID)を取得し、取得したCS
IDを情報処理装置6に出力する。
【0027】情報処理装置(制御手段)6は、文字ある
いは画像で放送する列車案内情報を編集して、案内情報
として送出・制御装置7に出力するとともに、情報受信
用移動局5から入力されるCS IDに基づいて、受信
した無線電波の基地局が駅基地局か公衆基地局10かを
判別し、駅基地局のときには、情報受信用移動局5に当
該無線電波を受信させて駅案内情報を取得させ、取得し
た駅案内情報を案内情報として送出・制御装置7に出力
し、また、受信した無線電波の基地局が駅基地局ではな
く、公衆基地局10のときには、当該無線電波の電界強
度に基づいて列車内基地局P1、P2、・・・の送信す
る無線電波の出力レベルを制御するものであり、制御
部、表示部、操作部及び記憶部等を備えている。
【0028】すなわち、情報処理装置6は、その操作部
から入力された列車案内情報、例えば、列車2の運行に
関する列車運行情報(例えば、現在位置等)やその他の
サービス情報(例えば、「列車内での無線電話装置の通
話は、他のお客様のご迷惑になりますので、ご遠慮下さ
い。」や「無線電話装置のご利用は、デッキでお願いい
たします。」等)が入力され、入力されたこれらの列車
案内情報は、その表示部で確認可能であるとともに、そ
の記憶部に記憶され、適時にその制御部により読み出さ
れて、送出・制御装置7に出力される。情報処理装置6
の記憶部は、上記列車案内情報を記憶するとともに、列
車2の運行路線の駅名、路線名等を記憶している。
【0029】また、情報処理装置6は、情報受信用移動
局5に情報受信用移動局5の受信した公衆無線電波のう
ち最も電界強度の高い無線電波の基地局とリンクを確立
させて、当該無線電波の基地局のCS IDを取得さ
せ、当該取得したCS IDが予め登録されている駅基
地局のCS IDと一致すると、上述のように、駅基地
局から送信されてくる当該無線電波を受信させて、駅案
内情報を取得し、受信した無線電波の基地局のCS I
Dが駅基地局のCS IDと一致しないときには、情報
受信用移動局5から入力される当該無線電波の電界強度
情報に基づいて、後述する送出・制御装置7を介して各
列車内基地局P1、P2、・・・の出力するディジタル
無線電波の出力レベルを低下させたり、上昇させたりす
る。
【0030】なお、上記列車案内情報は、情報処理装置
6の操作部により入力・編集されてもよいが、予め情報
処理装置6の記憶部に格納されていてもよし、予め情報
処理装置6の記憶部に格納されている案内情報や列車路
線周辺情報を、その操作部により適宜編集可能となって
いてもよい。
【0031】すなわち、情報処理装置6は、記憶部に記
憶されているプログラムに基づいて、適時に、記憶部に
記憶されている列車案内情報である列車運行情報やサー
ビス情報を案内情報として送出・制御装置7に出力する
とともに、情報受信用移動局5から駅案内情報が入力さ
れると、当該駅案内情報を案内情報として送出・制御装
置7に出力し、また、情報受信用移動局5から入力され
る電界強度情報に基づいて、列車内基地局P1、P2、
・・・から出力される無線電波の出力レベルを上昇させ
たり、低下させたりして制御する。そして、上記案内情
報は、テキストデータで作成され、テキストデータとし
て送出・制御装置7に出力される。
【0032】送出・制御装置7は、情報処理装置6から
入力される列車案内情報及び駅案内情報等の案内情報を
ケーブル8を介して各列車内基地局P1、P2、・・・
に出力するとともに、情報処理装置6からディジタル無
線電波の出力レベルの制御命令が入力されると、当該制
御命令に応じて、列車内基地局P1、P2、・・・に出
力レベル制御信号を出力して、各列車内基地局P1、P
2、・・・の出力するディジタル無線電波の出力レベル
を低下させたり、上昇させたりする。
【0033】列車内基地局P1、P2、・・・は、それ
ぞれアンテナA1、A2、・・・を備え、ケーブル8を
介して送られてきた案内情報をアンテナA1、A2、・
・・を介してディジタル移動端末4に所定出力レベルの
ディジタル無線電波により送信するとともに、図示しな
い送信出力制御部を内蔵して、送出・制御装置7からの
出力レベル制御信号に基づいて、送出するディジタル無
線電波の出力レベルを調整する。
【0034】この列車内基地局P1、P2、・・・から
送出された案内情報は、ディジタル移動端末4により受
信される。ディジタル移動端末(無線電話装置)4は、
通常の携帯電話端末、例えば、PHS(Personal Handy
Phone System :第二世代コードレス電話システム)あ
るいは携帯電話装置等に受信したテキストデータをその
表示部に表示する機能が追加されたものである。
【0035】すなわち、ディジタル移動端末4は、図示
しないが、アンテナ4a、無線部、制御部、スピーカ、
マイク、LCD(Liquid Crystal Display)及びキー入
力部等を備えており、通常のディジタル携帯電話機と同
様の構成であるが、受信したテキストデータによる案内
情報をLCD(表示部)に表示する機能を有している。
【0036】ディジタル移動端末4の無線部は、例え
ば、PLLシンセサイザー、送・受信回路及びモデム等
を備え、ディジタル移動端末4で使用する周波数帯の電
波の送受信を行う。すなわち、PLLシンセサイザー
は、制御部により設定される周波数により局部発振し
て、送・受信回路での周波数変換のための局部発振信号
を送・受信回路に出力する。送・受信回路は、アンテナ
4aで受信した受信信号を、PLLシンセサイザーから
入力される局部発振信号と混合することにより周波数変
換して、モデムに出力し、また、モデムから入力される
変調波を周波数変換して、アンテナ4aから送信する。
モデムは、送・受信信号の変復調処理を行う。無線部
は、上記処理した情報を制御部に出力する。
【0037】ディジタル移動端末4の制御部は、内部メ
モリ(例えば、ROM)に記憶されているプログラムに
基づいてディジタル移動端末4の各部を制御し、ディジ
タル移動端末4としての動作を行うとともに、ADPC
M(Adaptive DifferentialPulse Code Modulation )
を備えて、無線部から入力される情報のうち、音声情報
については、マイクに出力し、キャラクタデータについ
ては、LCDに出力する。すなわち、制御部は、そのA
DPCMに、マイクとスピーカが接続され、スピーチコ
ーディックを内蔵して、音声通話を可能としている。A
DPCMは、無線部から入力されるデータ(フレーム)
から所定タイミングでスロットを取り出して、盗聴防止
用のスクランブル等を解除した後、このスロットのフォ
ーマットから構成データを取り出し、この取り出した構
成データのうち、制御データを制御部内で処理し、音声
データをADPCM内のスピーチコーディックに転送す
る。また、ADPCMは、スピーチコーディックから転
送されてくる音声データに制御データを付加してスロッ
トを作成し、スクランブル等をかけた後、所定タイミン
グでスロットをフレームに挿入して、無線部に出力す
る。スピーチコーディックは、ディジタル音声データの
圧縮及び伸長処理を行うものであり、具体的には、適応
予測と適応量子化を用いるADPCM方式によりディジ
タル音声データの符号化処理及び復号化処理を行う。ま
た、スピーチコーディックは、その送信側で、入力され
るPCM音声信号をADPCM音声データに符号化する
ことにより圧縮する。ADPCMは、スピーチコーディ
ックから送られてくるPCM音声信号をアナログ音声信
号に変換して、アンプを介してスピーカから拡声出力さ
せ、また、マイクから入力されたアナログ音声信号をデ
ィジタル音声信号に変換し、PCM音声信号としてスピ
ーチコーディックに出力する。
【0038】また、ディジタル移動端末4の制御部は、
コードーデータ(テキストデータ)とキャラクタデータ
の変換テーブルを記憶する記憶部を内蔵しており、キャ
ラクタとしては、例えば、漢字、カナ、アルファベット
及び数字等を記憶している。また、制御部の記憶部は、
短縮ダイヤルデータ等のディジタル移動端末4を携帯電
話端末として使用する際に必要な各種データを記憶す
る。
【0039】さらに、ディジタル移動端末4の制御部
は、キー入力部から入力されたキャラクタコードを上記
記憶部を参照してキャラクタデータに変換して、LCD
に表示出力させ、また、キー入力部から入力された相手
先電話番号を、無線部を介して当該相手先に発呼させ
る。
【0040】さらに、ディジタル移動端末4の制御部
は、無線部から入力されるテキストデータをキー入力部
からのコード入力と同様に取得して、当該入力されたテ
キストデータである案内情報を文字情報(キャラクタデ
ータ)に変換して、LCDに表示出力する。
【0041】すなわち、ディジタル移動端末4は、列車
内基地局P1、P2、・・・から送出される案内情報を
アンテナ4aで受信し、受信したデータ内のチャネル種
別を示すCIビットにより当該データがテキストデータ
であること、例えば、当該チャネルがFACCH:高速
付随制御チャネルであること、を示していると、制御部
が、当該受信データは音声データではなく、テキストデ
ータであると判断して、当該受信データである案内情報
を文字情報としてLCDに表示出力させる。
【0042】次に、本実施の形態の動作を説明する。列
車内放送システム1は、列車案内情報や駅案内情報等の
案内情報をディジタル移動端末4の表示部であるLCD
に表示させるとともに、列車内基地局P1、P2、・・
・の送信する無線電波と同一周波数帯域の列車2外の公
衆無線電波の電界強度を検出して、当該電界強度に基づ
いて、列車2外の公衆基地局10を利用した公衆移動端
末11の利用に与える障害を防止するところにその特徴
がある。
【0043】すなわち、列車内放送システム1は、各客
車M2、M3、・・・に列車内基地局P1、P2、・・
・が設置され、各列車内基地局P1、P2、・・・が車
掌車両M1に設置された送出・制御装置7にケーブル8
により接続されている。送出・制御装置7は、情報処理
装置6に接続され、情報処理装置6は、その記憶部に記
憶されている列車案内情報、あるいは、その操作部で入
力された列車案内情報をテキストの案内情報として送出
・制御装置7に出力する。
【0044】送出・制御装置7は、情報処理装置6から
入力された列車案内情報(案内情報)をケーブル8を介
して各客車M2、M3、・・・に設置された列車内基地
局P1、P2、・・・に送出し、各列車内基地局P1、
P2、・・・は、送出・制御装置7から送られてくる列
車案内情報をアンテナA1、A2、・・・を介してディ
ジタル無線電波により客車M2、M3、・・・内に送信
する。
【0045】このとき、各列車内基地局P1、P2、・
・・は、案内情報の送出に先立って、客車M2、M3、
・・・に持ち込まれたディジタル移動端末4のキャリア
をセンスし、当該客車M2、M3、・・・内のディジタ
ル移動端末4が使用している通信チャネルを検出する。
各列車内基地局P1、P2、・・・は、通信チャネルを
検出すると、使用可能な通信チャネルを、通信事業者毎
に予め決定されている制御チャネルによって通知する。
【0046】各ディジタル移動端末4は、列車内基地局
P1、P2、・・・から制御チャネルが指定されると、
その制御部が無線部を介して指定された制御チャネルを
使用して列車内基地局P1、P2、・・・と無線リンク
の確立を要求し、列車内基地局P1、P2、・・・は、
ディジタル移動端末4から無線リンクの確立要求がある
と、当該ディジタル移動端末4との間にリンクを確立す
る。
【0047】そして、各列車内基地局P1、P2、・・
・は、それぞれ列車内基地局P1、P2、・・・の設置
されている客車M2、M3、・・・内のディジタル移動
端末4との間でリンクを確立すると、ケーブル8を介し
て送出・制御装置7から所定時間間隔毎に送られてくる
列車案内情報をアンテナA1、A2、・・・を介して送
出する。
【0048】各ディジタル移動端末4は、列車内基地局
P1、P2、・・・から送出される列車案内情報をアン
テナ4aを介して受信し、制御部は、受信したデータが
テキストデータであると、当該受信したテキストデータ
をキャラクタデータに変換して、LCDに表示する。
【0049】すなわち、ディジタル移動端末4が、例え
ば、PHSであると、PHSの通信用物理スロットが使
用されており、通信用物理スロットのFACCH:高速
付随制御チャネルでデータがテキストデータであるかど
うか判別することができ、制御部は、受信データ内のC
Iビットでそのデータがテキストデータであることを示
すFACCHが設定されていると、受信データがテキス
トデータであると判断する。
【0050】ディジタル移動端末4の制御部は、受信デ
ータがテキストデータであると判断すると、受信した案
内情報を記憶部に記憶されている変換テーブルを参照し
てテキストデータの各コード毎にキャラクタデータに変
換して、案内情報(列車案内情報)をLCDに表示出力
する。
【0051】そして、列車内放送システム1は、列車案
内情報として、列車2の現在位置等の列車2の運行に関
する列車運行情報を適時送出するとともに、「列車内で
の無線電話装置の通話は、他のお客様のご迷惑になりま
すので、ご遠慮下さい。」や「無線電話装置のご利用
は、デッキでお願いいたします。」等のその他のサービ
ス情報を列車運行情報を送出する合間に適時送出する。
【0052】したがって、列車内放送システム1は、乗
客の手元のディジタル移動端末4に列車案内情報を受信
させて、そのLCDに列車案内情報を表示させることが
でき、列車運行情報等の列車案内情報を乗客に確実に報
知することができるとともに、サービス情報を適切に通
知することができる。
【0053】また、列車内放送システム1は、列車内基
地局P1、P2、・・・の送信する無線電波と同じ周波
数帯域の列車2外の公衆無線電波を情報受信用移動局5
により常時検波させ、当該無線電波の電界強度のうち、
最も電界強度の高い無線電波の基地局とリンクを確立さ
せて、当該公衆無線電波の基地局のCS IDをチェッ
クすることにより、駅基地局からの案内情報の受信と列
車内基地局P1、P2、・・・の送信する無線電波の出
力レベルの調整を行う。
【0054】すなわち、各駅に駅基地局が設置されてお
り、駅基地局は、その記憶装置に記憶されている駅案内
情報、例えば、駅名等を所定の至近距離(マイクロセ
ル)内でのみ受信可能な微弱な所定周波数の無線電波に
より送信する。また、列車2外には、列車2の運行する
路線によっては、公衆基地局10があり、公衆基地局1
0を利用した公衆移動端末11による無線通信が行われ
ている。
【0055】そこで、主基地局3は、その情報受信用移
動局5により列車2外の公衆無線電波を常時監視し、情
報処理装置6は、その電界強度を情報受信用移動局5に
測定させて、最も電界強度の高い無線電波の基地局とリ
ンクを確立しつつ、電界強度を監視する。情報処理装置
6は、情報受信用移動局5の測定した電界強度が予め設
定されている基準電界強度を超えると、当該無線電波の
基地局のCS IDを取得して、駅基地局のCS ID
と一致するかチェックする。情報処理装置6は、両CS
IDが一致すると、当該無線電波を受信して、駅案内
情報を受信する。
【0056】すなわち、列車2が駅基地局の送信する無
線電波のマイクロセル内に入ると、列車2に搭載されて
いる情報受信用移動局5が駅案内情報の無線電波を受信
し、情報受信用移動局5は、受信した駅案内情報を情報
処理装置6に出力する。
【0057】情報処理装置6は、列車案内情報と同様
に、情報受信用移動局5から入力された駅案内情報をテ
キストデータからなる案内情報として送出・制御装置7
に出力し、送出・制御装置7は、情報処理装置6から入
力された駅案内情報(案内情報)をケーブル8を介して
車掌車両M1及び各客車M2、M3、・・・に設置され
た列車内基地局P1、P2、・・・に送出する。各列車
内基地局P1、P2、・・・は、送出・制御装置7から
送られてくる駅案内情報をアンテナA1、A2、・・・
を介してディジタル無線電波により車掌車両M及び客車
M2、M3、・・・内に送信する。
【0058】各ディジタル移動端末4は、列車内基地局
P1、P2、・・・から送出される駅案内情報をアンテ
ナ4aを介して受信し、受信したテキストデータである
駅案内情報を、上記列車案内情報と同様に、キャラクタ
データに変換して、LCDに表示する。
【0059】したがって、車掌車両M1及び客車M2、
M3、・・・内の乗客の携帯しているディジタル移動端
末4に文字により駅案内情報を表示し、列車2がどの駅
に近づいてきたか等の駅案内情報を含む案内情報を乗客
に適切に伝達することができる。
【0060】ディジタル移動端末4は、列車内基地局P
1、P2、・・・との間で同期のとれたリンクが確立さ
れており、制御チャネルを使用せずに案内情報を所定の
タイミング毎に受信しているので、ディジタル移動端末
4の通常の使用に何らの影響がなく、ディジタル移動端
末4を使用して通常の電話をかけることができ、また、
着信を受けることができる。
【0061】そして、情報処理装置6は、上記情報受信
用移動局5の受信した公衆無線電波の基地局のCS I
Dが駅基地局のCS IDと一致しないときには、当該
公衆無線電波の電界強度に応じて、列車内基地局P1、
P2、・・・から出力するディジタル無線電波の出力レ
ベルを調整する。
【0062】すなわち、情報処理装置6は、情報受信用
移動局5から入力される公衆無線電波の基地局のCS
IDが駅基地局のCS IDに一致しないときには、当
該無線電波の基地局は、公衆基地局10であると判断し
て、列車内基地局P1、P2、・・・の出力するディジ
タル無線電波の出力レベルを所定の低出力レベルに低下
させる指示を送出・制御装置7に出力する。送出・制御
装置7は、無線出力レベル低下の指示が情報処理装置6
から入力されると、列車内基地局P1、P2、・・・に
無線電波の出力レベルを低下させる出力レベル制御信号
を出力する。各列車内基地局P1、P2、・・・は、無
線電波の出力レベルの低下を指示する出力レベル制御信
号が入力されると、その図示しない送信出力制御部によ
り、送出するディジタル無線電波の出力レベルを低下さ
せる。
【0063】その後、情報処理装置6は、情報受信用移
動局5がアンテナ5aを介して受信した列車2外の公衆
無線電波の電界強度情報の示す電界強度が、基準電界強
度よりも小さくなると、送出・制御装置7に列車内基地
局P1、P2、・・・の出力する無線電波の出力レベル
を上昇させる指示を出力する。送出・制御装置7は、無
線電波の出力レベルの上昇の指示が情報処理装置6から
入力されると、列車内基地局P1、P2、・・・に無線
電波の出力レベルを上昇させる出力レベル制御信号を出
力する。各列車内基地局P1、P2、・・・は、無線電
波の出力レベルの上昇を指示する出力レベル制御信号が
入力されると、その送信出力制御部により、送出するデ
ィジタル無線電波の出力レベルを上昇させる。
【0064】したがって、適切な案内情報の列車2内へ
の無線放送を行いつつ、列車2外の公衆移動端末11の
利用される密集地域等の無線障害の発生する可能性のあ
る地域において、列車2内から漏れる放送電波(列車内
基地局P1、P2、・・・から列車2内に送信されるデ
ィジタルの無線電波)が列車2外の公衆移動端末11に
受信され、列車2外の公衆移動端末11に不要な情報を
流して、列車2外の公衆移動端末11に影響を与えた
り、無線障害が発生することを防止することができる。
【0065】なお、上記実施の形態おいては、列車内放
送システム1が、駅案内情報を列車2に無線送信する駅
基地局を備え、主基地局3の情報受信用移動局5が駅基
地局からの駅案内情報の無線電波とこれ以外の公衆無線
電波を受信して、その無線電波の基地局とリンクを確立
し、CS IDを取得して駅基地局か公衆基地局10か
を判別して、駅案内情報の受信と列車内基地局P1、P
2、・・・の送信する無線電波の出力レベルの調整を行
っているが、列車内放送システム1としては、駅基地局
が備えられていないものであってもよい。
【0066】この場合には、主基地局3の情報受信用移
動局5は、駅基地局からの駅案内情報の受信を行う必要
がないため、公衆無線電波のみを検波して、その電界強
度を検出すればよい。したがって、この場合には、情報
受信用移動局5は、列車2外の無線電波の基地局との間
でリンクを確立して、基地局のCS IDを確認する必
要がない。すなわち、公衆基地局10の提供する公衆無
線サービスを利用するためのPS ID(Personal Sta
tion ID:移動局ID)を有している必要がなく、情
報受信用移動局5は、列車内基地局P1、P2、・・・
の送信する無線電波と同一周波数帯の列車2外の公衆無
線電波を検波し、その電界強度を検出して、電界強度情
報を情報処理装置6に出力するだけでよい。そして、情
報処理装置6が情報受信用移動局5から入力される電界
強度情報が予め設定されている基準電界強度を超える
と、列車内基地局P1、P2、・・・の送信する無線電
波の出力レベルを所定出力レベルに低下させる。
【0067】図2は、本発明の列車内放送システムの第
2の実施の形態を適用した列車内放送システム20のシ
ステム構成図である。
【0068】本実施の形態は、上記第1の実施の形態と
同様の列車内放送システムに適用したものであり、本実
施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態の列
車内放送システム1と同様の構成部分には、同一の符号
を用いて、その詳細な説明を省略する。
【0069】図2において、列車内放送システム20
は、上記第1の実施の形態と同様に、各駅に設置された
駅基地局(図示略)、列車2の車掌の搭乗する車掌車両
M1に搭載された主基地局21、車掌車両M1と列車2
の乗客の搭乗する客車M2、M3、・・・にそれぞれ搭
載された列車内基地局P1、P2、・・・及び車掌車両
M1と各客車M2、M3、・・・に搭乗する乗客の携帯
するディジタル移動端末4等を備えている。
【0070】主基地局21は、列車2の車掌車両M1に
搭載されており、2個の情報受信用移動局(列車外情報
受信局)22、23を備えるとともに、第1の実施の形
態と同様の情報処理装置6及び送出・制御装置7等を備
えている。主基地局21の情報受信用移動局22、2
3、情報処理装置6、送出・制御装置7及び列車内基地
局P1、P2、・・・は、それぞれケーブル8により接
続されている。
【0071】情報受信用移動局22は、列車2の走行中
等において、列車2外の列車内基地局P1、P2、・・
・の送信する無線電波と同じ周波数帯域である1.9G
Hz帯の公衆無線電波をアンテナ22aを介して受信
し、リンクを形成することなく、その公衆無線電波を検
波して、電界強度情報を情報処理装置6に出力する。す
なわち、列車2外には、PHS等の公衆基地局10及び
公衆基地局10の提供する複数の公衆無線サービス、例
えば、NTTパーソナル、DDIポケット及びASTE
L(アステル)等の提供する無線電波を利用して通話を
行うPHS等の公衆移動端末11が利用されており、情
報受信用移動局5は、これら複数の公衆基地局10の提
供する1.9GHz帯にある無線電波を、リンクを形成
することなく、そのキャリアの種類によらず全て受信し
て検波し、その電界強度を測定して電界強度情報を情報
処理装置6に出力する。このとき、情報受信用移動局2
2は、公衆基地局10からの無線電波だけでなく、公衆
移動端末11から発信される無線電波を受信して検波
し、その電界強度を測定して、測定した電界強度情報を
情報処理装置6に出力する。
【0072】情報受信用移動局23は、駅基地局から所
定周波数、例えば、上記PHS等の公衆基地局10の使
用する周波数帯、例えば、1.9GHzと異なる周波数
である800MHzの無線電波により送信される駅案内
情報を受信する。すなわち、情報受信用移動局23は、
駅基地局からの呼出を常時待ち、駅基地局のセルエリア
(無線電波の届く範囲)に入ると、駅基地局とリンクを
形成して、800MHz等による駅案内情報の無線電波
信号をアンテナ23aを介して受信する。情報受信用移
動局23は、受信した電波信号から駅案内情報を取り出
し、情報処理装置6に出力する。
【0073】情報処理装置(制御手段)6は、上記実施
の形態の場合と同様に、文字あるいは画像で放送する列
車案内情報を編集して、案内情報として送出・制御装置
7に出力するとともに、情報受信用移動局23から入力
される駅案内情報を案内情報として送出・制御装置7に
出力し、また、情報受信用移動局22から入力される電
界強度情報に基づいて、送出・制御装置7を介して各列
車内基地局P1、P2、・・・の送信するディジタル無
線電波の出力レベルを低下させたり、上昇させたりす
る。
【0074】送出・制御装置7は、情報処理装置6から
入力される列車案内情報及び駅案内情報等の案内情報を
ケーブル8を介して各列車内基地局P1、P2、・・・
に出力するとともに、情報処理装置6からディジタル無
線電波の出力レベルの制御命令が入力されると、当該制
御命令に応じて、列車内基地局P1、P2、・・・に出
力レベル制御信号を出力して、各列車内基地局P1、P
2、・・・の出力するディジタル無線電波の出力レベル
を低下させたり、上昇させたりする。
【0075】列車内基地局P1、P2、・・・は、ケー
ブル8を介して送られてきた案内情報をアンテナA1、
A2、・・・を介してディジタル移動端末4に所定出力
レベルのディジタル無線電波を送信するとともに、送出
・制御装置7からの出力レベル制御信号に基づいて、送
出するディジタル無線電波の出力レベルを調整する。そ
して、この列車内基地局P1、P2、・・・は、PHS
等で使用されている1.9GHz帯の無線電波を使用し
て案内情報を送信する。
【0076】次に、本実施の形態の動作を説明する。列
車内放送システム20は、列車案内情報や駅案内情報等
の案内情報をディジタル移動端末4の表示部であるLC
Dに表示させるとともに、駅基地局から800MHz等
の携帯電話装置の周波数帯域の無線電波により送信され
る駅案内情報を駅案内情報受信専用の情報受信用移動局
23で受信し、1.9GHz帯のPHS等の列車2外の
公衆無線電波を当該周波数帯の無線電波専用の情報受信
用移動局22で受信し、駅案内情報を適切に受信すると
ともに、列車2外の公衆無線電波の電界強度をより一層
適切、かつ、簡単に判別して、列車2外の公衆基地局1
0を利用した公衆移動端末11の利用に与える無線障害
をより一層適切に防止するところにその特徴がある。
【0077】すなわち、列車内放送システム20は、情
報処理装置6が、その記憶部に記憶されている列車案内
情報、あるいは、その操作部で入力された列車案内情報
をテキストの案内情報として送出・制御装置7を介して
列車内基地局P1、P2、・・・に送出し、各列車内基
地局P1、P2、・・・は、客車M2、M3、・・・に
持ち込まれたディジタル移動端末4のキャリアをセンス
することにより、使用可能な通信チャネルを検出して、
当該使用可能なチャネルを使用して、ディジタル移動端
末4と無線リンクを確立した後、列車案内情報を1.9
GHz帯の無線電波により送出する。
【0078】各ディジタル移動端末4は、列車内基地局
P1、P2、・・・から送出される列車案内情報をアン
テナ4aを介して受信し、受信したデータがテキストデ
ータであると、当該受信したテキストデータをキャラク
タデータに変換して、LCDに表示する。
【0079】したがって、列車内放送システム20は、
乗客の手元のディジタル移動端末4に列車案内情報を受
信させて、そのLCDに列車案内情報を表示させること
ができ、列車運行情報等の列車案内情報を乗客に確実に
報知することができるとともに、サービス情報を適切に
通知することができる。
【0080】また、列車内放送システム20は、各駅に
設置された駅基地局から駅案内情報を、列車内基地局P
1、P2、・・・が送信する無線電波(1.9GHz
帯)とは異なる周波数帯の無線電波、例えば、携帯電話
装置の使用する800MHzの無線電波により、マイク
ロセル内でのみ受信可能な微弱な電波信号として送信
し、このマイクロセル内に列車2が入ると、列車2に搭
載されている駅案内情報受信専用の情報受信用移動局2
3が、アンテナ23aを介して駅案内情報の電波信号を
受信して、受信した駅案内情報を情報処理装置6に出力
する。
【0081】情報処理装置6は、列車案内情報と同様
に、情報受信用移動局23から入力された駅案内情報を
テキストデータからなる案内情報として送出・制御装置
7を介して車掌車両M1及び各客車M2、M3、・・・
に設置された列車内基地局P1、P2、・・・に送出す
る。各列車内基地局P1、P2、・・・は、送出・制御
装置7から送られてくる駅案内情報をアンテナA1、A
2、・・・を介して、1.9GHz帯のディジタル無線
電波により車掌車両M1及び客車M2、M3、・・・内
に送信する。
【0082】各ディジタル移動端末4は、列車内基地局
P1、P2、・・・から送出される駅案内情報をアンテ
ナ4aを介して受信し、受信したテキストデータである
駅案内情報をキャラクタデータに変換して、LCDに表
示する。
【0083】したがって、駅基地局からの列車内基地局
P1、P2、・・・の送信する無線電波の周波数とは異
なる周波数帯(例えば、800MHz)の無線電波によ
る駅案内情報を専用の情報受信用移動局23で確実に受
信して、車掌車両M1及び客車M2、M3、・・・内の
乗客の携帯しているディジタル移動端末4に文字により
駅案内情報を表示し、列車2がどの駅に近づいてきたか
等の駅案内情報を含む案内情報を乗客に適切、かつ、確
実に伝達することができる。
【0084】そして、列車放送システム20は、情報受
信用移動局22により列車内基地局P1、P2、・・・
が送信する無線電波と同じ周波数帯である列車2外の
1.9GHz帯の無線電波の状態を常時監視し、列車2
外の当該周波数帯の無線電波の電界強度に応じて、列車
内基地局P1、P2、・・・から出力するディジタル無
線電波の出力レベルを調整する。
【0085】すなわち、情報受信用移動局22は、アン
テナ22aを介して列車2外の1.9GHz帯の公衆無
線電波を常時受信し、当該公衆無線電波の基地局とリン
クを確立することなく、受信した1.9GHz帯の公衆
無線電波の電界強度を測定して、当該測定した電界強度
情報を情報処理装置6に出力する。情報処理装置6は、
この公衆無線電波の電界強度情報を予め設定されている
基準電界強度と比較して、受信した公衆無線電波の電界
強度が基準電界強度よりも大きいと、列車内基地局P
1、P2、・・・の出力するディジタル無線電波の出力
レベルを低下させる指示を送出・制御装置7に出力す
る。送出・制御装置7は、無線電波の出力レベルの低下
の指示が情報処理装置6から入力されると、列車内基地
局P1、P2、・・・に無線電波の出力レベルを低下さ
せる出力レベル制御信号を出力する。各列車内基地局P
1、P2、・・・は、無線電波の出力レベルの低下を指
示する出力レベル制御信号が入力されると、その図示し
ない送信出力制御部により、送出するディジタル無線電
波の出力レベルを所定の出力レベルに低下させる。この
とき、情報受信用移動局22は、公衆無線電波の基地局
とリンクを確立しないので、複数のキャリアの違いによ
らず、1.9GHz帯にある無線電波を検波することが
できるとともに、公衆基地局10だけでなく、公衆移動
端末11から発信される無線電波も検波することができ
る。
【0086】そして、情報処理装置6は、情報受信用移
動局22がアンテナ22aを介して受信した列車2外の
公衆無線電波の電界強度情報の示す電界強度が、基準電
界強度よりも小さくなると、送出・制御装置7に列車内
基地局P1、P2、・・・の出力する無線電波の出力レ
ベルを上昇させる指示を出力する。送出・制御装置7
は、無線電波の出力レベルの上昇の指示が情報処理装置
6から入力されると、列車内基地局P1、P2、・・・
に無線電波の出力レベルを上昇させる出力レベル制御信
号を出力する。各列車内基地局P1、P2、・・・は、
無線電波の出力レベルの上昇を指示する出力レベル制御
信号が入力されると、その送信出力制御部により、送出
するディジタル無線電波の出力レベルを上昇させる。
【0087】したがって、適切な案内情報の放送を行い
つつ、列車2外の公衆移動端末11の利用される密集地
域等の無線障害の発生する可能性のある地域において、
列車2内から漏れる1.9GHzの放送電波が列車2外
の公衆移動端末11に受信され、列車2外の公衆移動端
末11に不要な情報を流して、列車2外の公衆移動端末
11に影響を与えたり、無線障害が発生することをより
一層確実に防止することができる。
【0088】図3は、本発明の列車内放送システムの第
3の実施の形態を適用した列車内放送システム30のシ
ステム構成図である。
【0089】本実施の形態は、上記第1の実施の形態と
同様の列車内放送システムに適用したものであり、本実
施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態の列
車内放送システム1と同様の構成部分には、同一の符号
を用いて、その詳細な説明を省略する。
【0090】図3において、列車内放送システム30
は、上記第1の実施の形態と同様に、各駅に設置された
駅基地局(図示略)、列車2の車掌の搭乗する車掌車両
M1に搭載された主基地局31、車掌車両M1と列車2
の乗客の搭乗する客車M2、M3、・・・にそれぞれ搭
載された列車内基地局P1、P2、・・・及び車掌車両
M1と各客車M2、M3、・・・に搭乗する乗客の携帯
するディジタル移動端末4等を備えている。
【0091】主基地局31は、列車2の車掌車両M1に
搭載されており、情報受信用移動局32を備えるととも
に、第1の実施の形態と同様の情報処理装置6及び送出
・制御装置7等を備えている。主基地局31の情報受信
用移動局32、情報処理装置6、送出・制御装置7及び
列車内基地局P1、P2、・・・は、それぞれケーブル
8により接続されている。
【0092】情報受信用移動局32は、駅基地局の送出
する所定周波数、例えば、上記PHS等の公衆基地局1
0の使用する周波数帯、1.9GHzと同じ周波数帯の
無線電波、例えば、NTTパーソナルの提供する自営モ
ード(公衆モードに対して、自営用に開放されているモ
ード)の無線電波により、駅基地局から送信されてくる
駅案内情報を受信する。
【0093】すなわち、情報受信用移動局32は、駅基
地局からの呼出を常時待ち、駅基地局のセルエリア(無
線電波の届く範囲)に入ると、駅基地局とリンクを形成
して、1.9GHz帯による駅案内情報の無線電波信号
をアンテナ32aを介して受信する。情報受信用移動局
32は、受信した電波信号から駅案内情報を取り出し、
情報処理装置6に出力する。
【0094】また、情報受信用移動局32は、列車2の
走行中等において、列車2外の1.9GHz帯の公衆無
線電波を複数のアンテナ32aを介して受信し、リンク
を確立しつつ、その公衆無線電波の電界強度を測定し
て、その電界強度情報を情報処理装置6に出力する。
【0095】すなわち、列車2外には、PHS等の公衆
基地局10及び公衆基地局10の提供する複数の公衆無
線サービス、例えば、NTTパーソナル、DDIポケッ
ト及びASTEL(アステル)等の提供する無線電波を
利用して通話を行うPHS等の公衆移動端末11が利用
されており、情報受信用移動局5は、これら複数の公衆
基地局10の提供する1.9GHz帯にある無線電波を
受信して、当該公衆基地局10とリンクを確立しつつ、
その電界強度を測定して、測定した電界強度情報を情報
処理装置6に出力する。
【0096】情報処理装置6は、上記実施の形態の場合
と同様に、文字あるいは画像で放送する列車案内情報を
編集して、案内情報として送出・制御装置7に出力する
とともに、情報受信用移動局32から入力される駅案内
情報を案内情報として送出・制御装置7に出力し、ま
た、情報受信用移動局32から入力される電界強度情報
に基づいて、送出・制御装置7を介して各列車内基地局
P1、P2、・・・の出力するディジタル無線電波の出
力レベルを低下させたり、上昇させたりする。
【0097】送出・制御装置7は、情報処理装置6から
入力される列車案内情報及び駅案内情報等の案内情報を
ケーブル8を介して各列車内基地局P1、P2、・・・
に出力するとともに、情報処理装置6からディジタル無
線電波の出力レベルの制御命令が入力されると、当該制
御命令に応じて、列車内基地局P1、P2、・・・に出
力レベル制御信号を出力して、各列車内基地局P1、P
2、・・・の出力するディジタル無線電波の出力レベル
を低下させたり、上昇させたりする。
【0098】列車内基地局P1、P2、・・・は、ケー
ブル8を介して送られてきた案内情報をアンテナA1、
A2、・・・を介してディジタル移動端末4に所定出力
レベルのディジタル無線電波を送信するとともに、送出
・制御装置7からの出力レベル制御信号に基づいて、送
出するディジタル無線電波の出力レベルを調整する。そ
して、列車内基地局P1、P2、・・・は、案内情報を
PHS等で使用されている1.9GHz帯の周波数の無
線電波により送信する。
【0099】次に、本実施の形態の動作を説明する。列
車内放送システム30は、列車案内情報や駅案内情報等
の案内情報をディジタル移動端末4の表示部であるLC
Dに表示させるとともに、駅基地局から1.9GHz帯
の周波数の無線電波により送信されてくる駅案内情報と
列車2外の1.9GHz帯の公衆無線電波を情報受信用
移動局32により受信し、列車2外の公衆無線電波とリ
ンクを確立して、駅基地局か否かを判別して、駅案内情
報を適切に受信するとともに、駅基地局以外の基地局か
らの無線電波の電界強度に応じて、列車内基地局P1、
P2、・・・から送信する無線電波の出力レベルを制御
して、列車2外の公衆基地局10を利用した公衆移動端
末11の無線通信に与える無線障害をより一層適切に防
止するところにその特徴がある。
【0100】すなわち、列車内放送システム30は、情
報処理装置6が、その記憶部に記憶されている列車案内
情報、あるいは、その操作部で入力された列車案内情報
をテキストの案内情報として送出・制御装置7を介して
各客車M2、M3、・・・に設置された列車内基地局P
1、P2、・・・に送出し、各列車内基地局P1、P
2、・・・は、客車M2、M3、・・・に持ち込まれた
ディジタル移動端末4のキャリアをセンスすることによ
り、使用可能な通信チャネルを検出して、当該使用可能
なチャネルを使用して、ディジタル移動端末4と無線リ
ンクを確立した後、列車案内情報を1.9GHz帯の周
波数の無線電波により送出する。
【0101】各ディジタル移動端末4は、列車内基地局
P1、P2、・・・から送出される案内情報をアンテナ
4aを介して受信し、受信したデータがテキストデータ
であると、当該受信したテキストデータをキャラクタデ
ータに変換して、LCDに表示する。
【0102】したがって、列車内放送システム30は、
乗客の手元のディジタル移動端末4に列車案内情報を受
信させて、そのLCDに列車案内情報を表示させること
ができ、列車運行情報等の列車案内情報を乗客に確実に
報知することができるとともに、サービス情報を適切に
通知することができる。
【0103】また、列車内放送システム30は、情報受
信用移動局32により列車2外の1.9GHz帯の周波
数の無線電波を常時監視し、情報受信用移動局32が、
受信した1.9GHz帯の周波数の無線電波の電界強度
が予め設定されている電界強度を超えると、当該無線電
波の基地局とリンクを確立して、情報処理装置6が、そ
のCS IDを確認する。情報処理装置6は、当該受信
した無線電波の基地局のCS IDが予め登録されてい
る駅基地局のCS IDと一致すると、当該受信した無
線電波の基地局が駅基地局であると判断して、情報受信
用移動局32を介して駅案内情報を受信する。
【0104】すなわち、駅基地局は、各駅に設置された
駅基地局から駅案内情報をマイクロセル内でのみ受信可
能な微弱な1.9GHz帯のNTTの自営モードの周波
数の無線電波により送信し、このマイクロセル内に列車
2が入ると、列車2に搭載されている情報受信用移動局
32が、アンテナ32aを介して1.9GHz帯のNT
Tの自営モードの周波数の駅案内情報の無線電波信号を
受信する。情報処理装置6は、情報受信用移動局32の
受信した無線電波の基地局のCS IDが駅基地局のC
S IDと一致すると、当該無線電波の基地局が駅基地
局であると判断して、駅案内情報を情報受信用移動局3
2を介して受信する。
【0105】情報処理装置6は、列車案内情報と同様
に、情報受信用移動局32から入力された駅案内情報を
テキストデータからなる案内情報としてを介して車掌車
両M1及び各客車M2、M3、・・・に設置された列車
内基地局P1、P2、・・・に送出する。各列車内基地
局P1、P2、・・・は、送出・制御装置7から送られ
てくる駅案内情報をアンテナA1、A2、・・・を介し
て1.9GHz帯の周波数のディジタル無線電波により
車掌車両M1及び客車M2、M3、・・・内に送信す
る。
【0106】各ディジタル移動端末4は、列車内基地局
P1、P2、・・・から送出される1.9GHz帯の周
波数の無線電波の駅案内情報をアンテナ4aを介して受
信し、受信したテキストデータである駅案内情報をキャ
ラクタデータに変換して、LCDに表示する。
【0107】したがって、駅基地局からの駅案内情報を
情報受信用移動局32で確実に受信して、車掌車両M1
及び客車M2、M3、・・・内の乗客の携帯しているデ
ィジタル移動端末4に文字により駅案内情報を表示し、
列車2がどの駅に近づいてきたか等の駅案内情報を含む
案内情報を乗客に適切、かつ、確実に伝達することがで
きる。
【0108】そして、情報処理装置6は、上記所定の電
界強度を超えた公衆無線電波の基地局のCS IDが駅
基地局のCS IDと一致しないときには、当該基地局
は、駅基地局以外の公衆基地局10であると判断して、
当該列車2外の公衆無線電波の電界強度に応じて、列車
内基地局P1、P2、・・・から出力するディジタル無
線電波の出力レベルを調整する。
【0109】すなわち、情報受信用移動局32は、アン
テナ32aを介して列車2外の1.9GHz帯の公衆無
線電波を常時受信して、受信した1.9GHz帯の公衆
無線電波の電界強度を測定し、当該測定した電界強度情
報を情報処理装置6に出力する。情報処理装置6は、こ
の公衆無線電波の電界強度情報を予め設定されている基
準電界強度と比較して、受信した公衆無線電波の電界強
度が基準電界強度よりも大きいと、情報受信用移動局3
2に当該無線電波の基地局とリンクを確立させて、その
CS IDを確認し、当該CS IDが駅基地局のCS
IDと一致しないときには、公衆基地局10であると
判断して、列車内基地局P1、P2、・・・の出力する
ディジタル無線電波の出力レベルを低下させる指示を送
出・制御装置7に出力する。送出・制御装置7は、無線
電波の出力レベルの低下の指示が情報処理装置6から入
力されると、列車内基地局P1、P2、・・・に無線電
波の出力レベルを低下させる出力レベル制御信号を出力
する。各列車内基地局P1、P2、・・・は、無線電波
の出力レベルの低下を指示する出力レベル制御信号が入
力されると、その図示しない送信出力制御部により、送
出するディジタル無線電波の出力レベルを低下させる。
【0110】そして、情報処理装置6は、情報受信用移
動局22がアンテナ22aを介して受信した公衆基地局
10からの公衆無線電波の電界強度が、基準電界強度よ
りも小さくなると、送出・制御装置7に列車内基地局P
1、P2、・・・の出力する無線電波の出力レベルを上
昇させる指示を出力する。送出・制御装置7は、無線電
波の出力レベルの上昇の指示が情報処理装置6から入力
されると、列車内基地局P1、P2、・・・に無線電波
の出力レベルを上昇させる出力レベル制御信号を出力す
る。各列車内基地局P1、P2、・・・は、無線出力上
昇を指示する出力レベル制御信号が入力されると、その
送信出力制御部により、送出するディジタル無線電波の
出力レベルを上昇させる。
【0111】したがって、適切な案内情報の放送を行い
つつ、列車2外の公衆移動端末11が利用される密集地
域等の無線障害の発生する可能性のある地域において、
列車2内から漏れる放送電波が列車2外の公衆移動端末
11に受信され、列車2外の公衆移動端末11に不要な
情報を流して、列車2外の公衆移動端末11に影響を与
えたり、無線障害が発生することをより一層確実に防止
することができる。
【0112】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0113】
【発明の効果】請求項1記載の発明の列車内放送システ
ムによれば、列車に搭載された主基地局が、列車の運行
状況等の列車案内情報をテキストデータからなる案内情
報として各客車に搭載された列車内基地局に出力し、各
列車内基地局が案内情報をディジタル無線電波により客
車内に送信して、客車内の無線電話装置が、この案内情
報のディジタル無線電波を受信し、当該案内情報を文字
情報に変換して表示部に表示するとともに、列車外情報
受信局が列車内基地局の送信する無線電波と同じ周波数
帯域の列車外無線電波を検波してその電界強度を測定
し、制御手段が当該列車外無線電波の電界強度に応じて
列車内基地局の送信する無線電波の出力レベルを制御す
るので、テキストデータからなる案内情報を客車内の乗
客の携帯している無線電話装置に文字等により表示し
て、列車の運行状況等の列車案内情報を乗客に適切に伝
達することができるとともに、列車が人通りの多い地区
及び住宅街等の無線障害の発生する可能性のある地域を
通過する際に、列車外無線電波の電界強度に基づいて、
各列車内基地局から送信するディジタル無線電波の出力
レベルを自動制御し、列車外の無線電話装置に案内情報
が受信されて、列車外の無線電話装置に不要な情報が流
れることを防止したり、列車外の無線電話装置等に無線
障害を与えることを防止することができる。
【0114】請求項2記載の発明の列車内放送システム
によれば、列車に搭載された主基地局から各客車に搭載
された列車内基地局に、列車の運行状況等の列車案内情
報をテキストデータからなる案内情報として出力すると
ともに、各駅に設置された駅基地局から所定距離内の列
車に当該駅に関する駅案内情報を送信し、列車に搭載さ
れた主基地局が、その列車外情報受信局で、列車内基地
局の送信する無線電波と同じ周波数帯域の列車外無線電
波を検波してその電界強度を測定し、当該電界強度の最
も高い列車外無線電波の基地局とリンクを確立してその
IDを確認し、制御手段が、当該IDを駅基地局のID
と比較して、一致すると、当該列車外無線電波を受信し
て、駅案内情報を取得し、主基地局が、各客車に搭載さ
れた列車内基地局にこの駅案内情報をテキストデータか
らなる案内情報として出力し、各列車内基地局が駅案内
情報及び列車案内情報の案内情報をディジタル無線電波
により客車内に送信し、客車内の無線電話装置が、この
案内情報のディジタル無線電波を受信して、当該案内情
報を文字情報に変換して表示部に表示するとともに、列
車外無線電波の基地局のIDが駅基地局のIDと不一致
のときには、制御手段が測定した列車外無線電波の電界
強度に応じて列車内基地局の送信する無線電波の出力レ
ベルを制御するので、客車内の乗客の携帯している無線
電話装置に文字等により列車案内情報及び駅案内情報で
ある案内情報を表示して、列車の運行状況等の列車案内
情報や列車がどの駅に近づいてきたか等の駅案内情報を
含む案内情報を乗客に適切に伝達することができるとと
もに、列車が人通りの多い地区及び住宅街等の無線障害
の発生する可能性のある地域を通過する際に、列車外無
線電波の電界強度に基づいて、各列車内基地局から送信
するディジタル無線電波の出力レベルを自動制御し、列
車外の無線電話装置に案内情報が受信されて、列車外の
無線電話装置に不要な情報が流れることを防止したり、
列車外の無線電話装置等に無線障害を与えることを防止
することができる。
【0115】請求項3記載の発明の列車内放送システム
によれば、駅基地局が、列車内基地局の送信する無線電
波の周波数帯域とは異なる周波数帯域の無線電波により
駅案内情報を送信するので、列車内基地局の送信する無
線電波の周波数帯と同一の周波数帯の列車外無線電波の
電界強度のみに基づいて列車内基地局の送信する無線電
波の出力レベルを制御し、列車外の無線電話装置に案内
情報が受信され、列車外の無線電話装置に不要な情報が
流れることをより一層適切、かつ、安価に防止したり、
列車外の無線電話装置等に無線障害を与えることを一層
適切、かつ、安価に防止することができる。
【0116】請求項4記載の発明の列車内放送システム
によれば、複数の周波数帯域の列車外無線電波を受信し
て、当該無線電波の基地局とリンクを確立してそのID
を確認し、当該IDを予め登録された駅基地局のIDと
比較して、一致すると、当該無線電波を受信して、駅案
内情報を取得し、受信した列車外無線電波のIDが駅基
地局のIDと不一致のときには、測定した列車外無線電
波の電界強度に応じて列車内基地局の送信する無線電波
の出力レベルを制御するので、より広い周波数帯域の無
線電波を利用する列車外の無線電話装置等に無線障害を
与えることを適切に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の列車内放送システムの第1の実施の形
態を適用した列車内放送システムの構成図。
【図2】本発明の列車内放送システムの第2の実施の形
態を適用した列車内放送システムの構成図。
【図3】本発明の列車内放送システムの第3の実施の形
態を適用した列車内放送システムの構成図。
【符号の説明】 1 列車内放送システム 2 列車 3 主基地局 4 ディジタル移動端末 4a アンテナ 5 情報受信用移動局 5a アンテナ 6 情報処理装置 7 送出・制御装置 8 ケーブル 10 公衆基地局 11 公衆移動端末 P1、P2、P3 列車内基地局 A1、A2、A3 アンテナ M1 車掌車両 M2、M3、M4 客車 20 列車内放送システム 21 主基地局 22、23 情報受信用移動局 22a、23a アンテナ 30 列車内放送システム 31 主基地局 32 情報受信用移動局 32a アンテナ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】列車の少なくとも各客車内に設置されディ
    ジタルの無線電波を送信する列車内基地局と、前記列車
    内基地局に接続され前記列車の運行状況等の列車案内情
    報をテキストデータからなる案内情報として前記列車内
    基地局に出力する主基地局と、所定の表示部を備えディ
    ジタル無線電波を受信し当該無線電波がテキストデータ
    であると文字情報に変換して前記表示部に表示出力する
    とともに、前記ディジタル無線電波を使用した通話が可
    能な無線電話装置と、を備え、前記主基地局が、前記列
    車案内情報を前記テキストデータからなる前記案内情報
    として前記各列車内基地局に出力し、前記各列車内基地
    局が当該案内情報を前記無線電波により前記客車内に送
    信し、前記客車内の前記無線電話装置が、前記列車内基
    地局から送信された前記案内情報の前記無線電波を受信
    し、当該案内情報を文字情報に変換して前記表示部に表
    示する列車内放送システムであって、前記主基地局は、
    前記列車内基地局の送信する前記無線電波と同じ周波数
    帯域の列車外無線電波を検波して、その電界強度を測定
    する列車外情報受信局と、前記列車外情報受信局の測定
    した前記列車外無線電波の電界強度に応じて前記列車内
    基地局の送信する前記無線電波の出力レベルを制御する
    制御手段と、を備えたことを特徴とする列車内放送シス
    テム。
  2. 【請求項2】各駅に設置され少なくとも当該各駅の駅名
    等の当該各駅に関する駅案内情報を当該駅から所定距離
    内の列車に無線電波で送信する駅基地局と、前記列車の
    少なくとも各客車内に設置されディジタルの無線電波を
    送信する列車内基地局と、前記列車内基地局に接続され
    前記列車の運行状況等の列車案内情報をテキストデータ
    からなる案内情報として前記列車内基地局に出力すると
    ともに、前記駅基地局からの前記無線電波による前記駅
    案内情報を受信してテキストデータからなる前記案内情
    報として前記列車内基地局に出力する主基地局と、所定
    の表示部を備えディジタル無線電波を受信し当該無線電
    波がテキストデータであると文字情報に変換して前記表
    示部に表示出力するとともに、前記ディジタル無線電波
    を使用した通話が可能な無線電話装置と、を備え、前記
    主基地局が、前記各列車内基地局に前記列車案内情報を
    前記テキストデータからなる前記案内情報として出力す
    るとともに、前記駅基地局から前記無線電波による前記
    駅案内情報を受信すると、当該駅案内情報を前記テキス
    トデータからなる前記案内情報として前記各列車内基地
    局に出力し、前記各列車内基地局が当該案内情報を前記
    無線電波により前記客車内に送信し、前記客車内の前記
    無線電話装置が、前記列車内基地局から送信された前記
    案内情報の前記無線電波を受信し、当該案内情報を文字
    情報に変換して前記表示部に表示する列車内放送システ
    ムであって、前記主基地局は、前記列車内基地局の送信
    する前記無線電波と同じ周波数帯域の列車外無線電波を
    検波して、その電界強度を測定し、当該電界強度の最も
    高い前記列車外無線電波の基地局とリンクを確立して、
    そのIDを確認する列車外情報受信局と、前記列車外情
    報受信局の確認した前記IDを予め登録された前記駅基
    地局のIDと比較して、一致すると、当該列車外無線電
    波を受信して、前記駅案内情報を取得し、前記取得した
    IDが前記駅基地局のIDと不一致のときには、前記測
    定した列車外無線電波の電界強度に応じて前記列車内基
    地局の送信する前記無線電波の出力レベルを制御する制
    御手段と、を備えたことを特徴とする列車内放送システ
    ム。
  3. 【請求項3】前記駅基地局は、前記列車内基地局の送信
    する前記無線電波の周波数帯域とは異なる周波数帯域の
    無線電波により前記駅案内情報を送信することを特徴と
    する請求項2記載の列車内放送システム。
  4. 【請求項4】前記列車外情報受信局は、複数の周波数帯
    域の列車外無線電波を受信して、当該列車外無線電波の
    基地局とリンクを確立して、そのIDを確認し、前記制
    御手段は、当該IDを予め登録された前記駅基地局のI
    Dと比較して、一致すると、当該列車外無線電波を受信
    して、前記駅案内情報を取得し、前記受信した列車外無
    線電波のIDが前記駅基地局のIDと不一致のときに
    は、前記測定した列車外無線電波の電界強度に応じて前
    記列車内基地局の送信する前記無線電波の出力レベルを
    制御することを特徴とする請求項2または請求項3記載
    の列車内放送システム。
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