JP2008110372A - 金属溶湯の供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラドル搬送用リンク機構のリンクのうち、その端部にラドルを軸支した第2リンク内に配設する、ラドル回転用の回転伝達機構の回転伝達系を、耐熱性に優れかつ回転伝達精度に優れたものとすること。
【解決手段】ラドル回転用の回転伝達機構を、ラドル搬送用リンク機構のリンクのうちの第1リンク内に配設した、2つの歯付きプーリおよび該2つの歯付きプーリの間に掛け渡された歯付きベルトよりなる歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系と、ラドル搬送用リンク機構のリンクのうちの第2リンク内に配設した、2つの回転体およびその両端を2つの回転体にそれぞれ取り付けられた1対のバー状リンクをもつ平行リンク機構からなる平行リンク回転伝達系とに、よって構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、コールドチャンバー式のダイカストマシンに用いられる金属溶湯の供給装置にかかわる技術に関する。
溶解炉から所定量の金属溶湯をラドルにより汲み上げて、ラドルを射出スリーブの給湯口の上部まで搬送し、ラドル内の金属溶湯を給湯口から射出スリーブ内に注ぎ込むようにした金属溶湯の供給装置においては、ラドル搬送用リンク機構によってラドルを搬送し、また、ラドル回転用の回転伝達機構によってラドルを回転(傾転)させる構成をとることが多い。
特開平09−108815号公報(特許文献1)には、上記のような構成をとるダイカストマシンにおける金属溶湯の供給装置が開示されており、この特許文献1においては、ラドル搬送用リンク機構中の1つのリンク(その先端にラドルを回転可能に保持したリンク)と、ラドル搬送用リンク機構以外の3つのリンクとによって、平行リンク機構(平行4辺形リンク機構)よりなるラドル回転用の回転伝達機構を構成して、ラドル搬送用リンク機構によってラドルを搬送している際に、平行リンク機構とラドル回転用モータとによりラドルの姿勢を水平に保つようにしている。
ところで、特許文献1に開示された技術では、その先端にラドルを回転可能に保持したラドル搬送用リンク機構のリンクに、ラドル回転用モータを搭載するようにしており、このため、ラドル回転用モータや減速ギヤ列といった重量の嵩む部材をラドル搬送用リンク機構が支承することとなって、ラドル搬送用リンク機構が重量の嵩むものとなり、ラドル搬送用モータも大パワーの大型モータが必要になるという問題がある。また、ラドル回転用の回転伝達機構としての平行リンク機構が、ラドル搬送用リンク機構の外側に露出した構造となっているため、見映えの点でも改善の余地があるものとなっていた。
そこで、本願発明者らは、固設される支持フレームにラドル回転用モータを搭載して、ラドル回転用モータによって駆動されるラドル回転用の回転伝達機構を、5節リンク機構よりなるラドル搬送用リンク機構の5つのリンクのうち、その一端がラドル回転用出力軸の周りに回転可能に保持された第1リンク内と、その一端が前記第1リンクの他端と回転可能に連結され、その他端側にラドルの基端部を固着した支軸を回転可能に保持した第2リンク内とに、ラドル回転用の回転伝達機構を設けて、このラドル回転用の回転伝達機構を、第1リンク内に位置するスプロケット(チェーンホイール)とチェーンとによる回転伝達系と、第2リンク内に位置するスプロケット(チェーンホイール)とチェーンとによる回転伝達系とによって構成した、金属溶湯の供給装置を、本願発明を想起する前に製作した。この金属溶湯の供給装置では、2つのスプロケット/チェーンの回転伝達系(ラドル回転用の回転伝達機構)に、平行リンク機構(平行4辺形リンク機構)と同等の姿勢維持機能を持たせることができ、したがって、ラドル搬送時にラドル搬送用リンク機構がどのような動作姿勢をとっても、ラドルを所定姿勢(所定の移送姿勢)に保つことができる。しかも、ラドル回転用モータは支持フレームに搭載されているので、ラドル回転用モータや減速ギヤ列といった重量の嵩む部材をラドル搬送用リンク機構が支承する必要がなく、ラドル搬送用リンク機構が比較的に軽量化でき、また、ラドル回転用の回転伝達機構を、ラドル搬送用リンク機構の所定のリンク内に設けることで、外観性にも優れたものとすることができる。
また、特開2002−254156号公報(特許文献2)には、固設される支持フレームにラドル回転用モータを搭載して、ラドル回転用モータによって駆動されるラドル回転用の回転伝達機構を、5節リンク機構よりなるラドル搬送用リンク機構の5つのリンクのうち、その一端がラドル回転用出力軸の周りに回転可能に保持された第1リンク(特許文献2においては第4アームに相当)内と、その一端が前記第1リンクの他端と回転可能に連結され、その他端側にラドルの基端部を固着した支軸を回転可能に保持した第2リンク(特許文献2においては第5アームに相当)内とに、ラドル回転用の回転伝達機構を設けて、このラドル回転用の回転伝達機構を、第1リンク内に位置するプーリ(歯付きプーリ)と歯付きベルトとによる回転伝達系と、第2リンク内に位置するスプロケット(チェーンホイール)とチェーンとによる回転伝達系とによって構成した、金属溶湯の供給装置が開示されている。この特許文献2に示された金属溶湯の供給装置においても、歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系およびスプロケット/チェーンの回転伝達系(ラドル回転用の回転伝達機構)に、平行リンク機構(平行4辺形リンク機構)と同等の姿勢維持機能を持たせることができる。また、ラドル回転用モータや減速ギヤ列といった重量の嵩む部材をラドル搬送用リンク機構が支承する必要がなく、ラドル搬送用リンク機構が比較的に軽量化でき、また、ラドル回転用の回転伝達機構を、ラドル搬送用リンク機構の所定のリンク内に設けることで、外観性にも優れたものとすることができる。
特開平09−108815号公報 特開2002−254156号公報
ところで、ラドルをその端部に軸支した第2リンクは、金属溶湯を汲み上げるラドルからの熱伝導や溶解炉の金属溶湯からの熱輻射によって加熱され、第2リンクのラドルに近い部分では200℃前後の高温となる。したがって、この第2リンクに配設する回転伝達系としては、耐熱性に劣る歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系は採用することができない。何となれば、歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系は、その構成素材の一部にゴムが含まれる歯付きベルト(タイミングベルト)を用いており、ゴムが熱により劣化、硬化するので、使用可能な温度はせいぜい100℃程度とされているからである。よって、特許文献2に示された技術では、ラドルから離れてさほど高温にならない第1リンク内に、歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系を配設している。
そこで、本願発明者らにより本願発明を想起する前に製作された金属溶湯の供給装置(給湯機)や、特許文献2に示された給湯装置では、第2リンク内にスプロケット/チェーンの回転伝達系を配設するようにしている。前記したようにラドルをその端部に軸支した第2リンクは、金属溶湯を汲み上げるラドルからの熱伝導や溶解炉の金属溶湯からの熱輻射によって加熱されて、第2リンク内にスプロケット/チェーンの回転伝達系を配設した場合には、第2リンク内のチェーンはラドルに近い部分では200℃前後の高温となるが、チェーンはタイミングベルトに較べると格段に耐熱性がよく、200℃前後の高温でも使用できる。ところで、チェーンとリンク(第2リンク)は共に鋼材からできており両者はほぼ同じ線膨張係数であるが、数十リンク(数十輪)繋がったチェーンの場合、見かけの線膨張係数は鋼材のそれに比べて数倍大きい。したがって、チェーンを室温状態で適正張力に調整すると、高温時にチェーンが伸びる。これに対して、高温状態でチェーンを適正張力に調整すると、金属溶湯の供給装置(給湯機)が稼動停止してチェーンが室温に低下したときに、チェーンが収縮してメカニズムを破損する。よって、チェーンは室温状態で適正張力に調整せざるを得ないが、こうすると、装置の稼働時には高温によってチェーンには伸びが発生してガタ(緩み)が生じる。つまりラドルでみると、ラドルがぐらぐらとしてがたつくという現象が生じて、ラドルの精緻な回転姿勢制御(傾転角制御)、すなわち、ラドルによる汲み上げ量の精緻なコントロールを行うことが困難になるという問題がある。さらに、チェーンが高温に昇温するため、高温耐熱性潤滑剤が必要となり、それの塗布回数も多く必要で、メンテナンスが繁雑であるという問題もある。
なお、歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系は、公知のように軽量化が可能で歯付きベルトの伸びが極めて少なく、また、プーリの歯とベルトの歯による噛み合い伝動であるので、歯のないベルト伝動のようにスリップして回転がずれることがないので回転伝達精度が高い。また、歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系には、ベルトの緩みをなくしベルトの張力を調整するベルト張力調整部材が付設されるのが一般的であるため、バックラッシュがほとんどなく、したがって、ラドル回転用の回転伝達機構の一部に歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系を用いても、この歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系に起因するラドルのガタツキはない。また、ラドル回転用の回転伝達機構の一部に歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系を用いると、この歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系には回転角度の規制・制限がないものとすることができる。ただし、ラドル回転用の回転伝達機構の一部に歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系を用いた場合には、歯付きベルトの線膨張係数は鋼より小さいので、室温状態では張力を少しゆるめにしておく必要があり、こうすることで、装置の稼働時には、歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系を収納したリンクや歯付きプーリが膨張することで、歯付きベルトは適正な張力状態となる。したがって、その一端がラドル回転用出力軸の周りに回転可能に保持された第1リンク内に、ラドル回転用の回転伝達機構の一部となる歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系を配設することには、実用上の支障はない。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、支持フレーム側にラドル回転用モータを搭載し、ラドル搬送用リンク機構の所定のリンク内にラドル回転用の回転伝達機構を配設した構成をとる金属溶湯の供給装置において、ラドル搬送用リンク機構のリンクのうち、その端部にラドルを軸支した第2リンク内に配設する、ラドル回転用の回転伝達機構の回転伝達系を、耐熱性に優れかつ回転伝達精度に優れたものとすることで、ラドルの精緻な回転姿勢制御(傾転角制御)を行うことを可能にすることにある。
本発明は上記した目的を達成するために、溶解炉から所定量の金属溶湯をラドルにより汲み上げて、ラドルを射出スリーブの給湯口の上部まで搬送し、ラドル内の金属溶湯を給湯口から射出スリーブ内に注ぎ込むようにした金属溶湯の供給装置において、
ラドルを搬送するためのラドル搬送用リンク機構を構成する複数のリンクには、その一端がラドル回転用出力軸の周りに回転可能に保持された第1リンクと、その一端が第1リンクの他端と回転可能に連結され、その他端側にラドルの基端部を固着した支軸を回転可能に保持した第2リンクとが含まれ、第1リンク内と第2リンク内とには、支持フレームに搭載されたラドル回転用モータによりラドル回転用出力軸を介して駆動されて、ラドルを回転させるラドル回転用の回転伝達機構を設けて、
該回転伝達機構を、第1リンク内に位置して、2つの歯付きプーリおよび該2つの歯付きプーリの間に掛け渡された歯付きベルトよりなる歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系と、第2リンク内に位置して、2つの回転体およびその両端を2つの回転体にそれぞれ取り付けられた1対のバー状リンクをもつ平行リンク機構からなる平行リンク回転伝達系とによって構成し、
ラドル回転用モータを停止させている際には、歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系および平行リンク回転伝達系によって、ラドル搬送用リンク機構がどのような動作姿勢をとっても、ラドルの所定姿勢を維持させるようにする。
本発明では、支持フレーム側にラドル回転用モータを搭載し、ラドル搬送用リンク機構の所定のリンク内にラドル回転用の回転伝達機構を配設した構成をとり、ラドル搬送用リンク機構が比較的に軽量化でき、外観性にも優れた金属溶湯の供給装置において、ラドル回転用の回転伝達機構を、ラドル搬送用リンク機構のリンクのうちの第1リンク内に配設した2つの歯付きプーリおよび該2つの歯付きプーリの間に掛け渡された歯付きベルトよりなる歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系と、ラドル搬送用リンク機構のリンクのうちの第2リンク内に配設した2つの回転体およびその両端を2つの回転体にそれぞれ取り付けられた1対のバー状リンクをもつ平行リンク機構からなる平行リンク回転伝達系とによって、構成している。1対のバー状リンクをもつ平行リンク機構からなる平行リンク回転伝達系による回転伝達系は、その構成要素が鋼材よりなる剛体であり、耐熱性や耐久性に優れ、また、その線膨張係数が第2リンクと同じであるため、室温状態時および装置稼働時の高温状態時も、平行リンク機構(平行リンク回転伝達系)と第2リンクとは同じ伸び/縮み状態となり、その動作機能が安定したものとなり、チェーンを用いた回転伝達系のようにラドルにガタツキを生じさせる虞がない。また、第1リンク内に配設した歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系は、先にも述べたように回転伝達精度に優れている。したがって、ラドル回転用の回転伝達機構の全体が回転伝達精度に優れたものとなり、以って、ラドルの精緻な回転姿勢制御(傾転角制御)を行うことが可能な金属溶湯の供給装置を実現できる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
図1〜図12は、本発明の一実施形態(以下、本実施形態と記す)によるコールドチャンバー式のダイカストマシンに用いられる金属溶湯の供給装置に係り、図1は、金属溶湯の供給装置の一部破断した平面図、図2は、ラドルが溶解炉内にある際の金属溶湯の供給装置の正面図、図3は、図2の状態時にある際のラドル回転用の回転伝達機構を示す説明図、図4は、図3の状態からラドルが金属溶湯の汲み取りのために回転(傾転)した状態を示す説明図、図5は、ラドルが搬送されている途上にある際のラドル回転用の回転伝達機構を示す説明図、図6は、図5の状態から試運転時などにおいてラドルを金属溶湯の注ぎ込み姿勢に回転(傾転)させた状態を示す説明図、図7は、ラドルが射出スリーブの上方にある際のラドル回転用の回転伝達機構を示す説明図、図8は、図7の状態からラドルが金属溶湯の注ぎ込みのために回転(傾転)した状態を示す説明図である。
図1〜図8において、1は、ダイカストマシンの設置現場に固設された支持フレーム、2は、支持フレーム1に設けられた5節リンク機構よりなるラドル搬送用リンク機構、3は、ラドル搬送用リンク機構2によって図示せぬ溶解炉と図示せぬ射出スリーブとの間を搬送されるラドル、4は、ラドル搬送用リンク機構2を駆動するために、支持フレーム1に搭載されたラドル搬送用モータ、6は、ラドル3を回転(傾転)させるために、支持フレーム1に搭載されたラドル回転用モータであり、ラドル搬送用モータ4およびラドル回転用モータ6には、減速機構(減速ギヤ列)が一体に付設されたギヤードモータがそれぞれ用いられており、ラドル搬送用モータ4は減速ギヤ列を介してラドル搬送用出力軸5(以下、単に出力軸5と記す)を回転させ、ラドル回転用モータ6は減速ギヤ列を介してラドル回転用出力軸7(以下、単に出力軸7と記す)を回転させるようになっている。
上記のラドル搬送用リンク機構2は、その一端部がラドル回転用モータ6側の出力軸7に転がり軸受けを介して回転可能に保持されて、出力軸7を回転中心として回転可能な第1リンク8と、第1リンク8の他端部に転がり軸受けを介して回転可能に保持されたスリーブ9とキー結合された第1支軸10に、その一端部が転がり軸受けを介して回転可能に保持された第2リンク11と、ラドル搬送用モータ4側の出力軸5にその一端部を挿入・固着されて、ラドル搬送用モータ4の回転により、その一端部を回転中心として回転駆動される第3リンク12と、その一端部が第2リンク11の中間部に回転可能に連結され、その中間部に第3リンク12の他端部が回転可能に連結された第4リンク13と、その一端部が出力軸7と同軸であるように支持フレーム1に適宜回転保持手段を介して回転可能に保持されて、その他端部が第4リンク13の他端部と回転可能に連結された第5リンク14とで、構成されており、第2リンク11の他端部に、後述するようにして、ラドル3の基端部が回転可能に保持されている。
上記した構造のラドル搬送用リンク機構2は、その原動節である第3リンク12が、ラドル搬送用モータ4によって減速機構を介して出力軸5で回転駆動されることで、他の4つのリンク8、11、13、14が連携運動をして、これによって、ラドル3の基端部(ラドル3の回転中心)を、所定の移動軌跡に沿って移動させるようになっている。
また、図1、図3〜図8において、15は、第1リンク8に内蔵された歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系、16は、第2リンク11に内蔵された平行リンク機構からなる平行リンク回転伝達系であり、歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系15および平行リンク回転伝達系16は、ラドル3を回転(傾転)させるラドル回転用の回転伝達機構を構成している。ラドル回転用モータ6の回転により出力軸7が回転駆動されると、後述するメカニズムにより、ラドル回転用の回転伝達機構(歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系15および平行リンク回転伝達系16)が駆動されて、ラドル3がその基端部を回転中心として回転し、これによって、ラドル3に所望の回転位置(回転姿勢)をとらせ得るようになっている。
上記の歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系15は、第1リンク8の一端部内に収納されて、第1リンク8の一端部に転がり軸受けを介して回転可能に保持されると共に、ラドル回転用モータ6側の出力軸7に固着された第1歯付きプーリ(タイミングプーリ)17と、第1リンク8の他端部内に収納されて、第1リンク8の他端部内においてスリーブ9にキー結合されることで、スリーブ9を介して第1支軸10(該第1支軸10は、転がり軸受けを介して第2リンク11の一端部に回転可能に保持されている)に固着された第2歯付きプーリ(タイミングプーリ)18と、第1リンク8内に収納されて、第1歯付きプーリ17と第2歯付きプーリ18の間に掛け渡された歯付きベルト(タイミングベルト)19とで、構成されている。この歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系15には、第1リンク8に設けられたベルト張力調整機構20が付設されていて、ベルト張力調整機構20のテンション調整用プーリの歯付きベルト19に対する押し付け力を、適宜に調整することで、歯付きベルト19に付与する張力を調整するようになっている。つまり、先にも述べたように、室温状態では歯付きベルト19の張力を少しゆるめにしておき、装置の稼働時において、第1リンク8や第1、第2歯付きプーリ17、18が加熱されて膨張することで、歯付きベルト19が適正な張力状態となるような、調整を行っておくようになっている。
また、上記の平行リンク回転伝達系16は、第2リンク11の一端部内に収納されて、第1支軸10に固着されることで、第2リンク11の一端部に回転可能に保持されると共に、第2歯付きプーリ18と一体となって回転する第1回転体21と、第2リンク11内に収納されて、第1回転体21にその一端部をそれぞれ回転可能に連結された1対の平行な(平行リンクを構成する1対の)バー状リンク22A、22Bと、第2リンク11の他端部内に収納されて、第2リンク11の他端部に転がり軸受けを介して回転可能に保持された第2支軸23に固着されることで、第2リンク11の他端部に回転可能に保持されると共に、1対の第2バー状リンク22A、22Bの他端部がそれぞれ回転可能に連結された第2回転体24とで、構成されている。
また、第2リンク11の他端部に回転可能に保持された第2支軸23には、ラドル3の基端部が固着されていて、ラドル3は、その基端部を回転中心として第2支軸23および第2回転体24と一体となって回転するようになっている。
なお、1対のバー状リンク22A、22Bは、本実施形態では、金属板を切削加工することによって作製された剛体バーとなっている。また、1対のバー状リンク22A、22Bは、第1回転体21および第2回転体24に、90°ずつ位相をずらせて取り付けられている。このように対をなす平行なバー状リンクを90°位相をずらせて配設させる所以は、バー状リンク22A、22Bの動作過程に、デッドポイントができないようにするためであり、このようにすることで、平行リンク回転伝達系(平行リンク機構)16の動作を、滞りのない動作信頼性の高いものとすることができる。
上記した構造のラドル回転用の回転伝達機構(歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系15および平行リンク回転伝達系16)は、ラドル回転用モータ6の回転が減速されて出力される出力軸7が回転して、この出力軸7に固着された第1歯付きプーリ17が出力軸7と一体となって回転駆動されることで、歯付きベルト19を介して第2歯付きプーリ18、第1支軸10が回転し、これにより第1回転体21が第1支軸10と一体となって回転することで、対をなすバー状リンク22A、22Bを介して第2回転体24および第2支軸23が回転し、第2支軸23が回転することで、第2支軸23と一体となってラドル3が回転する。したがって、ラドル回転用モータ6を適宜方向に適宜の回転量だけ回転させることで、ラドル3に溶解炉での金属溶湯の汲み取り姿勢をとらせたり、搬送時の移送姿勢をとらせたり、射出スリーブへの金属溶湯の注ぎ込み姿勢をとらせることができる。
次に、ラドル3の搬送時における、ラドル回転用の回転伝達機構(歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系15および平行リンク回転伝達系16)によるラドル3の移送姿勢の保持について補足する。ラドル3の搬送時には、第1リンク8は、その一端側のラドル回転用モータ6側の出力軸7を回転中心として回転(揺動)し、第2リンク11は、第1リンク8の他端側(第2リンク11の一端側でもある)に設けた第1支軸10を回転中心として回転(揺動)する。このとき、出力軸7の回転をロック状態に保てば、第1リンク8および第2リンク11の回転(揺動)角度に関係なく、つまり、第1リンク8および第2リンク11の傾斜姿勢の如何にかかわらず、ラドル3の姿勢は、そのときの出力軸7の回転停止位置に対応した姿勢を維持される。これは、出力軸7がロックされた状態では、歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系15が、その原動側の第1歯付きプーリ17をロックされており、第1リンク8が回転(揺動)して歯付きベルト19がベルト回転を伴わないでその傾斜角を変えると、これに伴い歯付きベルト19に対して第2歯付きプーリ18が回転する構成となっていることと、平行リンク回転伝達系16が平行4辺形リンクの構成となっているために、第1リンク8および第2リンク11が回転(揺動)した角度分だけ、第2歯付きプーリ18が回転し、これに伴って第1回転体21、第2回転体24が回転して、角度の変位を打ち消すことにより、ラドル3の姿勢を一定に保つためである。本実施形態の場合は、ラドル3の搬送時に、第1リンク8は、出力軸7を回転中心として最大150°回転(揺動)する。したがって、上記したように、第1歯付きプーリ17は第1リンク8に対して相対的に最大150°回転することになる。
続いて、ラドル3の回転(傾転)について補足する。ラドル3は、その移送姿勢(図2、図3、図5、図7の姿勢)を基準として、溶解炉内の金属溶湯を汲むときには、図2、図3の搬送位置において、図4に示すように、右に最大60°回転(傾転)した姿勢をとることが必要であり、射出スリーブ内に金属溶湯を注ぎ込むときには、図7の搬送位置において、図8に示すように、左に90°回転した注湯姿勢をとることが必要である。つまり、ラドル3の回転(傾転)としてはトータルで150°回転することが必要である。また、試運転調整時などでは、どの搬送位置においても、ラドル3は150°回転(傾転)可能であることが必要である。
したがって、歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系15は、前述したようなラドル3搬送時の姿勢保持に必要な回転角度150°と、ラドル3の回転(傾転)に必要な回転角度150°とを合計した、300°の回転に対応する構成にする必要がある。
また、第2リンク11は、ラドル3の搬送時に、第1支軸10を回転中心として最大80°回転(揺動)する。よって、第1回転体21と第2回転体24は、第2リンク11に対し相対的に最大80°回転することになる。したがって、平行リンク回転伝達系16は、ラドル3搬送時の姿勢保持に必要な回転角度80°と、前述したようなラドル3の回転(揺動)に必要な必要な150°とを合計した、230°の回転に対応する構成にする必要があり、本実施形態の場合には余裕をみて、240°の回転に対応できるように構成してある。
ここで、ラドルの姿勢保持と回転とに、本実施形態では、歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系15と平行リンク回転伝達系16とを用いている。このようにする所以を、以下に説明する。歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系15においては、公知のように、回転角度の規制・制限が何らないので、上述したような300°の回転は勿論のことそれ以上の回転を可能とすることは容易である。しかし、歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系15には使用温度の制限がある。装置の稼働状態では、図2中のA部(第2支軸23の近傍)は260℃程度、図2中のB部(第2リンク11の中間部)は100℃程度、図2中のC部(第2リンク11と第1リンク8の連結部)は60℃程度、図2中のD部(第1リンク8の回転中心の近傍)は50℃程度まで、それぞれ温度上昇することが、本願発明者らによって確認されている。先にも述べたように歯付きベルトの使用可能温度は100℃以下であるので、歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系15は、第2リンク11には配設することができないが、第1リンク8には配設可能である。よって、本実施形態では、300°という大きな回転角度に簡単に対応するためなどの理由により、温度上昇がさほどでもない第1リンク8には、歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系15を配設しているものである。
これに対し、装置の稼働時には温度上昇の著しい第2リンク11には、耐熱性に劣る歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系15を配設することはできない。そこで、本願発明者らにより本願発明を想起する前に製作された金属溶湯の供給装置(給湯機)や、特許文献2に示された給湯装置では、第2リンク内には、先にも述べたようにスプロケット/チェーンの回転伝達系を配設するようにしている。しかしながら、チェーンによる回転伝達系を用いると、先にも述べたようにガタツキが生じて回転伝達精度が低下することは否めない。本実施形態では、伸びや屈曲のないバー状リンク22A、22Bを用いた平行リンク回転伝達系16によって、上述したような240°の回転を可能としているものである。このような剛体のバー状リンクを用いて、要求される回転角度の確保と、機構のコンパクト化の達成のために、本実施形態では、剛体の回転体と剛体のバー状リンクとにより平行リンク機構を構築している。さらに、バー状リンクの端部の形状を工夫することによっても、コンパクト化を図りつつ求めれる回転角度の確保を図れるようにしている。
続いて、前記した1対のバー状リンク22A、22Bの端部形状とその取り付け構造について詳細説明をする。バー状リンク22Aおよびバー状リンク22Bの一端部(第1回転体21側の端部)は、図9に示すように、それぞれ第1支軸10の端面よりも内側の位置(端面よりも第1支軸10にかかる位置)で、第1回転体21にピンと軸受けにより回転可能であるようにそれぞれ取り付けられおり、このため、バー状リンク22Aおよびバー状リンク22Bの一端部を単純に直線形状とすると第1支軸10と干渉する。よって、バー状リンク22Aおよびバー状リンク22Bの一端部は、第1支軸10との干渉を避けるため、第1支軸10の外径よりも大きな曲率半径で湾曲した形状にそれぞれ形成してある。また、バー状リンク22Aおよびバー状リンク22Bの他端部(第2回転体24側の端部)は、図10に示すように、それぞれ第2支軸23の端面よりも内側の位置で、第2回転体24にピンと軸受けにより回転可能であるようにそれぞれ取り付けられおり、このため、バー状リンク22Aおよびバー状リンク22Bの他端部を単純に直線形状とすると第2支軸23と干渉する。よって、バー状リンク22Aおよびバー状リンク22Bの他端部は、第2支軸23との干渉を避けるため、第2支軸23の外径よりも大きな曲率半径で湾曲した形状にそれぞれ形成してある。なお、図9、図10は、図示の都合上、一部の部材を取り除いて、1対のバー状リンク22A、22Bの端部形状とその取り付け構造のみを示す斜視図としてある。
上述したような、バー状リンク22A、22Bの端部形状とその取り付け構造とすることによって、屈曲変形しない剛体よりなるバー状リンクを採用した平行リンク機構(平行リンク回転伝達系16)であっても、この種の金属溶湯の供給装置として求められる動作範囲、機能を実現することができる。
図11は、第1リンク8の他端と第2リンク11の一端との連結構造を示す、両リンク8、11を切り離した状態の要部断面図である。また、図12は、第1リンク8の他端側のスリーブ9と第2歯付きプーリ18との結合構造を示す、図11とは直交する方向の要部断面図である。図11、図12に示すように、第1リンク8の他端部に転がり軸受けを介して回転可能に保持されたスリーブ9の内周面には、キー溝9aが穿設されている。また、第2リンク11の一端部側に転がり軸受けを介して回転可能に保持された第1支軸10の外周面には、その一部が第1支軸10の外周面に嵌め込まれたキー10aが設けられている。そして、第1支軸10のキー10aをスリーブ9のキー溝9aに嵌入して、スリーブ9と第1支軸10をキー結合することによって、第2歯付きプーリ18とスリーブ9と第1支軸10とが一体回転するように結合されると共に、第2リンク11が第1支軸10を回転中心として第1リンク8に相対回転可能であるように連結されるようになっている。したがって、第1リンク8と第2リンク11とは、キー溝9aとキー10aとのキー結合を解除するだけで、簡単に分離可能となっており、補修時などにおいて利便性が高くメンテナンス性に優れたものとなっている。
また、第2歯付きプーリ18の内周面にはキー溝18aが穿設されており、スリーブ9の外周面には、その一部がスリーブ9の外周面に嵌め込まれたキー9bが設けられている。そして、スリーブ9のキー9bを第2歯付きプーリ18のキー溝18aに嵌入して、スリーブ9と第2歯付きプーリ18をキー結合することによって、スリーブ9と第2歯付きプーリ18とが一体回転するように結合されるようになっている。したがって、第1リンク8と第2リンク11とを分離した状態で、かつ、スリーブ9の軸受けを取り外した状態で、キー9bとキー溝18aとのキー結合を解除するだけで、スリーブ9を取り出すことができ、続いて、第2歯付きプーリ18を取り出すことができるようになっていて、この点でも、補修時などにおいて利便性が高くメンテナンス性に優れたものとなっている。
以上のように本実施形態では、支持フレーム1側にラドル回転用モータ6を搭載し、ラドル搬送用リンク機構2の第1、第2リンク8、11内にラドル回転用の回転伝達機構を配設した構成をとり、ラドル搬送用リンク機構が比較的に軽量化でき、外観性にも優れた金属溶湯の供給装置において、ラドル回転用の回転伝達機構を、第1リンク8に配設した歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系15と、第2リンク11に配設した平行リンク回転伝達系16を組み合わせて構築している。ここで、装置の稼働時には高温となる第2リンク11内に配設された、1対のバー状リンクをもつ平行リンク機構からなる平行リンク回転伝達系16による回転伝達系は、その構成要素が鋼材よりなる剛体であり、耐熱性や耐久性に優れ、また、その線膨張係数が第2リンク11と同じであるため、室温状態時および装置稼働時の高温状態時も、平行リンク回転伝達系16と第2リンク11とは同じ伸び/縮み状態となり、その動作機能が安定したものとなり、チェーンを用いた回転伝達系のようにラドル3にガタツキを生じさせる虞がなくなる。また、装置の稼働時にもさほど高温とはならない第1リンク8内には、歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系15を配設することで、耐熱性への懸念がないものとなり、回転伝達精度に優れて軽量化が可能な歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系15を好適配置できるものとなる。したがって、ラドル回転用の回転伝達機構の全体が回転伝達精度に優れたものとなり、以って、ラドル3の精緻な回転姿勢制御(傾転角制御)を行うことが可能な金属溶湯の供給装置を実現できる。また、1対のバー状リンク22A、22Bは、第1回転体21、第2回転24に90°位相をずらせて取り付けられているので、平行リンク機構(平行リンク回転伝達系16)にはデッドポイントが生じることがなく、平行リンク回転伝達系16の動作を、滞りのない動作信頼性の高いものとすることができる。また、1対のバー状リンク22A、22Bの端部は、第1支軸10、第2支軸23との干渉を避けるため湾曲形状としているので、各バー状リンク22A、22Bは支障なく変位できて、以って、この種の金属溶湯の供給装置として要求される動作範囲、機能を確実に実現することができる。
本発明の一実施形態に係る金属溶湯の供給装置の一部破断した要部平面図である。 本発明の一実施形態に係る金属溶湯の供給装置における、ラドルが溶解炉内にある際の要部正面図である。 図2の状態時にある際のラドル回転用の回転伝達機構などを示す説明図である。 図3の状態からラドルが金属溶湯の汲み取りのために回転(傾転)した状態を示す説明図である。 ラドルが搬送されている途上にある際のラドル回転用の回転伝達機構などを示す説明図である。 図5の状態から試運転時などにおいてラドルを金属溶湯の注ぎ込み姿勢に回転(傾転)させた状態を示す説明図である。 ラドルが射出スリーブの上方にある際のラドル回転用の回転伝達機構などを示す説明図である。 図7の状態からラドルが金属溶湯の注ぎ込みのために回転(傾転)した状態を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る金属溶湯の供給装置における、1対のバー状リンクの一方側の端部形状とその取り付け構造を示す、一部部材を割愛して描いた要部斜視図である。 本発明の一実施形態に係る金属溶湯の供給装置における、1対のバー状リンクの他方側の端部形状とその取り付け構造を示す、一部部材を割愛して描いた要部斜視図である。 本発明の一実施形態に係る金属溶湯の供給装置における、第1リンクの他端部と第2リンクの一端部との連結構造を示す、両リンクを切り離した状態の要部断面図である。 本発明の一実施形態に係る金属溶湯の供給装置における、第1リンクの他端側のスリーブと第2歯付きプーリとの結合構造を示す、図11とは直交する方向の要部断面図である。
符号の説明
1 支持フレーム
2 ラドル搬送用リンク機構
3 ラドル
4 ラドル搬送用モータ
5 ラドル搬送用出力軸(出力軸)
6 ラドル回転用モータ
7 ラドル回転用出力軸(出力軸)
8 第1リンク
9 スリーブ
9a キー溝
9b キー
10 第1支軸
10a キー
11 第2リンク
12 第3リンク
13 第4リンク
14 第5リンク
15 歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系
16 平行リンク機構からなる平行リンク回転伝達系
17 第1歯付きプーリ(タイミングプーリ)
18 第2歯付きプーリ(タイミングプーリ)
18a キー溝
19 歯付きベルト(タイミングベルト)
20 ベルト張力調整機構
21 第1回転体
22A、22B バー状リンク
23 第2支軸
24 第2回転体

Claims (6)

  1. 溶解炉から所定量の金属溶湯をラドルにより汲み上げて、前記ラドルを射出スリーブの給湯口の上部まで搬送し、前記ラドル内の金属溶湯を給湯口から前記射出スリーブ内に注ぎ込むようにした金属溶湯の供給装置であって、
    前記ラドルを搬送するためのラドル搬送用リンク機構を構成する複数のリンクには、その一端がラドル回転用出力軸の周りに回転可能に保持された第1リンクと、その一端が前記第1リンクの他端と回転可能に連結され、その他端側に前記ラドルの基端部を固着した支軸を回転可能に保持した第2リンクとが含まれ、前記第1リンク内と前記第2リンク内とには、支持フレームに搭載されたラドル回転用モータにより前記ラドル回転用出力軸を介して駆動されて、前記ラドルを回転させるラドル回転用の回転伝達機構を設けて、
    該回転伝達機構を、前記第1リンク内に位置して、2つの歯付きプーリおよび該2つの歯付きプーリの間に掛け渡された歯付きベルトよりなる歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系と、前記第2リンク内に位置して、2つの回転体およびその両端を2つの回転体にそれぞれ取り付けられた1対のバー状リンクをもつ平行リンク機構からなる平行リンク回転伝達系とによって構成し、
    前記ラドル回転用モータを停止させている際には、前記歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系および前記平行リンク回転伝達系によって、前記ラドル搬送用リンク機構がどのような動作姿勢をとっても、前記ラドルの所定姿勢を維持させるようにしたことを特徴とする金属溶湯の供給装置。
  2. 請求項1に記載の金属溶湯の供給装置において、
    1対の前記バー状リンクは、前記した各回転体に90°位相をずらせて取り付けられていることを特徴とする金属溶湯の供給装置。
  3. 請求項2に記載の金属溶湯の供給装置において、
    1対の前記バー状リンクは、前記した各回転体と一体に回転する軸部材との干渉を避けるため、その端部を湾曲形状とされたことを特徴とする金属溶湯の供給装置。
  4. 溶解炉から所定量の金属溶湯をラドルにより汲み上げて、前記ラドルを射出スリーブの給湯口の上部まで搬送し、前記ラドル内の金属溶湯を給湯口から前記射出スリーブ内に注ぎ込むようにした金属溶湯の供給装置であって、
    支持フレームに搭載されたラドル搬送用モータと、該ラドル搬送用モータの回転を減速して出力するラドル搬送用出力軸と、支持フレームに搭載されたラドル回転用モータと、該ラドル回転用モータの回転を減速して出力するラドル回転用出力軸と、その一端部が前記ラドル回転用出力軸の周りに回転可能に保持された第1リンクと、該第1リンクの他端部に回転可能に設けられた第1支軸と、その一端部が前記第1支軸に回転可能に保持された第2リンクと、前記ラドル搬送用出力軸にその一端部が固着された第3リンクと、その一端部が前記第2リンクの中間部に回転可能に連結され、その中間部に前記第3リンクの他端部が回転可能に連結された第4リンクと、その一端部が前記ラドル回転用出力軸の周りに回転可能に保持されて、その他端部が前記第4リンクの他端部と回転可能に連結された第5リンクと、前記第1リンクの一端部内に収納され、前記ラドル回転用出力軸に固着された第1歯付きプーリと、前記第1リンクの他端部内に回転可能に収納され、前記第1支軸に固着された第2歯付きプーリと、前記第1リンク内に収納されて、前記第1歯付きプーリと前記第2歯付きプーリの間に掛け渡された歯付きベルトと、前記第2リンクの一端部内に収納され、前記第1支軸に固着された第1回転体と、前記第2リンク内に収納されて、前記第1回転体にその一端部をそれぞれ回転可能に取り付けられた平行リンクを構成する1対のバー状リンクと、前記第2リンクの他端部内に収納され、前記第2リンクの他端部に回転可能に保持された第2支軸に固着されると共に、1対の前記バー状リンクの他端部がそれぞれ回転可能に取り付けられた第2回転体と、その基端部が前記第2支軸に固着されたラドルとを、有し、
    前記第1、第2、第3、第4、第5リンクよりなる5節リンク機構を、前記ラドル搬送用モータの回転によって駆動することで、前記ラドルの搬送を行い、
    前記第1歯付きプーリと前記歯付きベルトと前記第2歯付きプーリとよりなる歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系、および、前記第1回転体と1対の前記バー状リンクと前記第2回転体とよりなる平行リンク機構からなる平行リンク回転伝達系を、前記ラドル回転用モータの回転によって駆動することで、前記ラドルを回転させ、
    前記ラドル回転用モータを停止させている際には、前記歯付きプーリ/歯付きベルトの回転伝達系および前記平行リンク回転伝達系によって、前記5節リンク機構がどのような動作姿勢をとっても、前記ラドルの所定姿勢を維持させるようにしたことを特徴とする金属溶湯の供給装置。
  5. 請求項4に記載の金属溶湯の供給装置において、
    1対の前記バー状リンクは、前記した第1回転体、第2回転体に90°位相をずらせて取り付けられていることを特徴とする金属溶湯の供給装置。
  6. 請求項5に記載の金属溶湯の供給装置において、
    1対の前記バー状リンクは、前記第1支軸、前記第2支軸との干渉を避けるため、その端部を湾曲形状とされたことを特徴とする金属溶湯の供給装置。
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