JP2008107261A - 時計用操作機構および時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】時計ケース側およびその反対側へ移動自在な竜頭などの操作子を小型化し、かつ、その張り出し量を抑えることができる時計用操作機構および時計を提供する。
【解決手段】竜頭4の操作部4Bに軸部4Aの外周に沿った環状凹部4Eを形成すると共に、竜頭4の軸部4Aに対し、巻真38が連結される部位よりも時計ケース外側にパッキン80を設け、巻真パイプ70には、このパイプ70の内面に沿って延出して環状凹部4E内まで延びる環状延出部71Aを設けるようにした。
【選択図】図4

Description

本発明は、時計ケースの外に露出する操作部材を時計ケース側およびその反対側へ移動自在に構成した時計用操作機構および時計に関する。
腕時計には、時計ケースに竜頭や押下式の操作子が設けられ、竜頭の引き出し操作や操作子の押下操作を介して時刻調整などの各種操作を可能にしている(例えば、特許文献1)。
この種の竜頭は、竜頭の軸が時計ケースに取り付けられた巻真パイプに挿入されてムーブメントから延びる巻真に連結されて時計ケースに取り付けられる。この竜頭の軸には、巻真の外周に環状のパッキンが取り付けられ、このパッキンによって竜頭の軸と巻真パイプとの間の隙間を塞ぎ、かかる隙間から水などが侵入するのを防止している(例えば、特許文献2)。
特開2006−242940号公報 特開2006−234658号公報
ところで、従来の竜頭に上記押下式の操作ボタンのような押下操作を可能に構成しようとすると、竜頭の移動量が増える分だけ竜頭が外に張り出してしまう。また、従来の竜頭の軸には、巻真の外周にパッキンを取り付けるため、軸を小径化することが難しく、軸が大径化する分、竜頭の外径も大きくなってしまう。
このため、特に女性用などの小型の腕時計を製作する場合、竜頭の外への張り出し量を抑え、かつ、竜頭を小型化することが難しかった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、時計ケース側およびその反対側へ移動自在な竜頭などの操作子を小型化し、かつ、その張り出し量を抑えることができる時計用操作機構および時計を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明は、時計ケースの外に露出する操作部材を時計ケース側およびその反対側へ移動自在に構成した時計用操作機構において、前記操作部材は、前記時計ケース内の連結部材が連結される軸部と、この軸部の一端側に前記軸部の外周に沿った環状凹部を有する操作部とを備え、前記時計ケースには、前記操作部材の軸部が挿入されて前記操作部材をその軸方向に沿って時計ケース側およびその反対側へ移動自在に案内する筒状ガイド部材が配置され、前記操作部材の軸部には、前記連結部材が連結される部位よりも時計ケース外側に、前記筒状ガイド部材の内面との間の隙間を塞ぐパッキンが配置され、前記筒状ガイド部材は、当該筒状ガイド部材の内面に沿って前記操作部の環状凹部内まで延びる延出部を有することを特徴とする。
この発明によれば、操作部材は、時計ケース内の連結部材が連結される軸部と、この軸部の一端側に軸部の外周に沿った環状凹部を有する操作部とを備え、時計ケースには、操作部材の軸部が挿入されて操作部材をその軸方向に沿って時計ケース側およびその反対側へ移動自在に案内する筒状ガイド部材が配置され、操作部材の軸部には、連結部材が連結される部位よりも時計ケース外側に、筒状ガイド部材の内面との間の隙間を塞ぐパッキンが配置され、筒状ガイド部材は、当該筒状ガイド部材の内面に沿って操作部の環状凹部内まで延びる延出部を有するので、操作部材の時計ケース側およびその反対側への移動ストロークを十分に確保しつつ、操作部材の外への張り出し量を抑え、かつ、操作部材の軸部を小径化することができる。
上記構成において、前記筒状ガイド部材と前記操作部の環状凹部との間には、前記操作部が時計ケース側へ押下された場合に前記操作部を押下前の位置へ向けて付勢する付勢部材が配置されることが好ましい。この構成によれば、操作部が時計ケース側へ押下されなくなると自動的に押下前の位置に復帰させる自動復帰機構を具備することができる。
また、上記構成において、前記筒状ガイド部材は、前記延出部の外周側に、前記操作部の環状凹部内まで延びる外周側延出部を有し、この外周側延出部を前記延出部より短くすることが好ましい。この構成によれば、筒状ガイド部材と操作部との間に付勢部材を配置した場合には、外周側延出部によって付勢部材が外部から視認されないように隠すと共に、付勢部材の位置ずれが防止され、かつ、操作部材に外部から衝撃が加わった場合にその衝撃を外周側延出部で受けて操作部材の損傷を回避することができる。また、操作部と筒状ガイド部材との接触を低減することができ、操作部材の操作感を向上させることも可能である。
この場合、前記筒状ガイド部材は、前記操作部材の軸部が挿入される貫通孔を有し、この貫通孔は、前記軸部と略同径の小径部と、この小径部の一端側に連続し、前記軸部より大径の大径部とを有することが好ましい。この構成によれば、部品寸法のばらつき等によって連結部材と筒状ガイド部材とに位置ずれが生じても、連結部材と筒状ガイド部材との干渉を回避し、連結部材と操作部材の軸部とを確実に連結することが可能になる。
また、上記構成において、前記時計ケースは、胴と縁とが別部材で構成され、前記ムーブメントを前記縁で支持すると共に、前記筒状ガイド部材を前記胴で支持し、前記連結部材を前記ムーブメントから延ばすようにしてもよい。この構成によれば、ムーブメントと筒状ガイド部材とを別部材で支持したために、各部材の寸法誤差や組立誤差等のばらつきによって連結部材と筒状ガイド部材とに位置ずれが生じた場合でも、操作部と筒状ガイド部材との接触が回避されるので、操作部材の操作感への影響を回避することができる。
また、上記構成において、前記連結部材は、前記時計ケース内のムーブメントから延びる巻真であり、前記操作部材は、前記巻真に連結される竜頭を構成することが好ましい。この構成によれば、竜頭の時計ケース側およびその反対側への移動ストロークを十分に確保しつつ、竜頭の外への張り出し量を抑え、かつ、竜頭の軸部を小径化することができる。
また、上記構成において、前記時計ケース内には、前記操作部材の位置に応じて接点間を導通するスイッチ機構が配置されることが好ましい。この構成によれば、操作部材の操作をスイッチ機構を介して電気的に検出することが可能になる。
また、本発明は、時計ケースの外に露出する操作部材を時計ケース側およびその反対側へ移動自在に構成した時計において、前記操作部材は、前記時計ケース内の連結部材が連結される軸部と、この軸部の一端側に前記軸部の外周に沿った環状凹部を有する操作部とを備え、前記時計ケースには、前記操作部材の軸部が挿入されて前記操作部材をその軸方向に沿って時計ケース側およびその反対側へ移動自在に案内する筒状ガイド部材が配置され、前記操作部材の軸部には、前記連結部材が連結される部位よりも時計ケース外側に、前記筒状ガイド部材の内面との間の隙間を塞ぐパッキンが配置され、前記筒状ガイド部材は、当該筒状ガイド部材の内面に沿って前記操作部の環状凹部内まで延びる延出部を有することを特徴とする。
この発明によれば、操作部材の時計ケース側およびその反対側への移動ストロークを十分に確保しつつ、操作部材の外への張り出し量を抑え、かつ、操作部材の軸部を小径化することができる。
本発明は、操作部材は、時計ケース内の連結部材が連結される軸部と、この軸部の一端側に軸部の外周に沿った環状凹部を有する操作部とを備え、時計ケースには、操作部材の軸部が挿入されて操作部材をその軸方向に沿って時計ケース側およびその反対側へ移動自在に案内する筒状ガイド部材が配置され、操作部材の軸部には、連結部材が連結される部位よりも時計ケース外側に、筒状ガイド部材の内面との間の隙間を塞ぐパッキンが配置され、筒状ガイド部材は、当該筒状ガイド部材の内面に沿って操作部の環状凹部内まで延びる延出部を有するので、操作部材の時計ケース側およびその反対側への移動ストロークを十分に確保しつつ、操作部材の外への張り出し量を抑え、かつ、操作部材の軸部を小径化することが可能になる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る腕時計型のソーラー充電式電波時計(以下、腕時計という)1の外観を示す図であり、図2は図1のII−II断面(12時−6時断面)を示す図である。
この腕時計1は、時計ケース2と、この時計ケース2に連結された一対のバンド(帯状体)3とを備え、時計ケース2の3時位置には竜頭4が設けられ、4時位置には押下式の操作ボタン5が設けられている。この時計ケース2は、ステンレス、チタンなどの金属材またはプラスチックなどの樹脂材で形成されており、図2に示すように、カバーガラス9が固定されるガラス縁2Aと、略円筒状の胴2Bと、裏蓋6が固定される裏蓋縁部材2Cとからなる3ピース構造で構成されている。
この時計ケース2では、カバーガラス9とガラス縁2Aとの間、および、上記裏蓋6と裏蓋縁部材2Cとの間に環状のプラスチックパッキン7、7が各々配置されると共に、時計ケース2の縁2Aと胴2Bとの間、および、胴2Bと裏蓋縁部材2Cとの間に環状のパッキン8、8が各々配置され、これらパッキン7、7、8、8により各部材間の隙間を塞ぎ、かかる隙間から水や粉塵などが時計ケース2内に侵入するのを防止している。
この時計ケース2の内部には、時計表側から順に、光透過性を有する文字板10、ソーラーセル(太陽電池)20およびムーブメント30が積層配置され、これらはムーブメント押さえ39によって時計ケース2のガラス縁2Aに押さえつけられた状態で支持されている。
ソーラーセル20は、文字板10を通過した太陽光や照明光を受光して発電し、発電電力をムーブメント30に供給することにより、ムーブメント30に取り付けられた二次電池(不図示)を充電させるものである。
ムーブメント30は、このムーブメント30内の秒車、2番車および筒車から延びる軸31、32、33を有し、各軸31〜33は、ソーラーセル20を貫通して文字板10上に延び、これら軸31〜32の先端には秒針35、分針36および時針37からなる3つの時刻表示針が各々連結される。
このムーブメント30は、水晶振動子を時間調速に用いて駆動モータにより上記時刻表示針35〜37を回転駆動するクォーツ式のムーブメントである。より具体的には、このムーブメント30は、上記時刻表示針35〜37を駆動するための輪列機構、駆動モータおよび計時回路と、これら時刻表示針35〜37の位置を検出する針位置検出回路と、長波標準電波(日本JJY:40kHz/60kHz、アメリカWWVB:60kHz、ドイツDCF77:77.5kHz)を受信するアンテナなどの受信回路と、二次電池の充電や二次電池の蓄電電力を各部に供給する電源回路と、この腕時計1全体を制御する制御回路などを備えている。
制御回路は、大別すると、計時回路から出力されるパルス信号に基づいて駆動モータを駆動して時刻表示針35〜37を回転駆動する駆動処理と、受信回路により長波標準電波を受信して受信結果から復号したタイムコードに基づき、時刻表示針35〜37による表示時刻を修正する時刻修正処理とを行って正確な時刻を表示させることができる。
図3は、図1のIII−III断面(4時−10時断面)を示す図である。
同図に示すように、時計ケース2の胴2Bには、4時位置に貫通孔50が形成され、この貫通孔50には、筒状のパイプ部材51を介して操作ボタン52が挿通され、このパイプ部材51によって、操作ボタン52が時計ケース側およびその反対側へ移動自在に案内される。
この操作ボタン52は、パイプ部材51の端部に形成された壁部51Aとの間に介挿されたコイルばね(付勢部材)53によって時計ケース外側へ付勢され、これにより、この操作ボタン52が押下された場合に、押下力がなくなると自動的に押下前の位置に復帰する自動復帰機構が構成されている。
具体的には、この操作ボタン52は、略円柱形状の頭部52Aと、この頭部52Aより小径の軸部52Bとを有し、操作ボタン52の頭部52Aと、パイプ部材51の先端に形成された壁部51Aとの間に、上記コイルばね53が配置されている。また、操作ボタン52の頭部52Aには、環状のパッキン55が取り付けられ、このパッキン55により操作ボタン52とパイプ部材51との間の隙間を塞ぎ、かかる隙間から水や粉塵などが時計ケース2内に侵入するのを防止している。
また、この操作ボタン52の軸部52Bの先端には、抜け止め部材56が取り付けられ、操作ボタン52を引っ張る力が作用した場合に、この抜け止め部材56がパイプ部材51に当接することによって操作ボタン52の時計ケース2からの抜けが防止される。
本実施形態のムーブメント30には、操作ボタン52が押下された場合に、上記抜け止め部材56を貫通する操作ボタン52の先端部が、ムーブメント30に設けられた金属板30Aに当接して金属板30Aにより図示せぬ接点間を導通させてオンオフするスイッチ機構が構成されており、ムーブメント30の制御回路が、このスイッチ機構のオンオフを検知することによって操作ボタン52の押下操作を検出可能に構成されている。
図4は、図1のIV−IV断面(3時−9時断面)を示す図である。
同図に示すように、時計ケース2の胴2Bには、3時位置に貫通孔60が形成され、この貫通孔60には、巻真パイプ70を介して竜頭4の軸部4Aが挿通され、この巻真パイプ70によって竜頭4が時計ケース側およびその反対側へ移動自在に案内される。すなわち、巻真パイプ70は、竜頭4をその軸方向に沿って時計ケース2側およびその反対側へ移動自在に案内する筒状ガイド部材として機能している。
竜頭4は、軸部4Aと、この軸部4Aの一端側に設けられ、時計ケース2の外部に露出する操作部4Bとを一体的に備えている。軸部4Aには、ムーブメント30の3時位置から外側に延びる巻真(連結部材)38が連結される連結穴4Cと、この連結穴4Cより時計ケース外側に環状のパッキン80を取り付けるためのパッキン溝4Dとが形成されている。
上記操作部4Bは、軸部4Aより大径に形成されると共に、軸部4Aの外周に沿った環状凹部4Eが形成され、これによって、この環状凹部4Eの分だけ軸部4Aの長さが延長された形状に形成されている。
図5(A)は巻真パイプ70の斜視図を示し、図5(B)は巻真パイプ70の断面図を示している。巻真パイプ70は、竜頭4の軸部4Aが軸方向に移動自在に挿入される円筒部71と、この円筒部71の外周に沿って延在するつば部72と、このつば部72の最外周部分から円筒部71と略平行に延出する環状延出部(外周側延出部)73とを一体的に備えている。
この巻真パイプ70は、図4に示すように、円筒部71が時計ケース2の胴2Bに形成された貫通孔60に挿通されると、つば部72の背面が胴2Bの側壁に当接してそこで位置決めされる。この巻真パイプ70は、円筒部71の内面に沿って延出する環状延出部(内周側延出部)71Aを有し、この環状延出部71Aと、つば部72および外周側の環状延出部73とによって環状凹部75が形成されている。この環状凹部75は、図4に示すように、この巻真パイプ70に挿通された操作部4Bの環状凹部4Eと対向し、これら環状凹部75、4E間にはコイルばね(付勢部材)81が介挿されることにより、竜頭4が時計ケース外側へ付勢されることとなる。
この場合、上記コイルばね81の一端は、竜頭4の環状凹部4Eの底部に当接し、他端が巻真パイプ70の環状凹部75の底部に当接するので、このコイルばね81は、特に巻真パイプ70の環状凹部75内周側に位置する円筒部71の環状延出部71Aと、環状凹部75の外周側に位置する環状延出部73とによって挟まれた状態で配置される。これによって、コイルばね81が位置決めされてコイルばね81の位置ずれが防止されると共に、外周側の環状延出部73によってコイルばね81が竜頭4と巻真パイプ70との間から見えてしまうといった事態を回避することができる。
上記したように、竜頭4がコイルばね81によって時計ケース外側へ付勢されるので、竜頭4が押下された場合、押下力がなくなると自動的に押下前の位置(以下、基準位置という)に復帰する自動復帰機構が構成され、これにより、竜頭4を押下操作(プッシュ操作)することが可能になる。なお、図4は、竜頭4が基準位置にある場合を示している。
また、図4に示すように、巻真パイプ70は、この円筒部71の内面に沿って竜頭4の操作部4Bにおける環状凹部4E内まで延びる環状延出部71Aを有するので、この延出部71Aの長さ分だけ、竜頭4を上記基準位置から時計ケース反対側へ引き出す際の移動量を確保することができる。従って、このような自動復帰機構を備えた竜頭4の時計ケース側およびその反対側への移動ストロークを十分に確保することができる。
ところで、この種の竜頭と巻真パイプとの間にはパッキンを配置して水や粉塵が時計ケース内に侵入するのを防止することが好ましい。しかしながら、従来のように、竜頭の軸に対し、巻真の外周側にパッキンを配置すると、竜頭の軸が大径化してしまう。一方、竜頭の軸に対して巻真の外周側からずらしてパッキンを配置すると、ずらした分だけ巻真パイプを長くする必要が生じ、竜頭が外へ張り出してしまう。
これに対し、本実施形態では、上述したように、竜頭4の操作部4Bに環状凹部4Eを形成すると共に、巻真パイプ70に、このパイプ70の内面に沿って延出して環状凹部4E内まで延びる環状延出部71Aを設けているので、環状延出部71Aの長さ分だけ、巻真パイプ70の円筒部71を長くすることができる。
このため、図4に示すように、竜頭4の軸部4Aに対して巻真38よりも時計ケース外側にパッキン80を配置した場合、このパッキン80の位置から上記環状延出部71Aの先端までの距離L1を十分に長く確保することができる。従って、竜頭4を上記基準位置から時計ケース反対側へ引き出した場合でも、上記パッキン80が、竜頭4の軸部4Aと巻真パイプ70の環状延出部71Aとの間の隙間を塞ぎ、竜頭4と巻真パイプ70との間の隙間から水や粉塵が時計ケース2内に侵入するのを防止することができる。
これにより、竜頭4の時計ケース側およびその反対側への移動ストロークを十分に確保しつつ、竜頭4の外への張り出し量を抑え、かつ、竜頭4の軸部4Aを小径化することができる。
さらに、本実施形態では、巻真パイプ71の外周側の環状延出部73を、巻真パイプ71内周側の環状延出部71Aよりも短くしているので、コイルばね81が外部から視認されないように隠すと共にコイルばね81の位置ずれが防止され、かつ、竜頭4の操作部4B等に外部から衝撃が加わった場合にその衝撃を環状延出部71Aで受けて操作部4Bの曲がり等の損傷を回避することができる。また、竜頭4の操作部4Bを押下操作した場合に、この操作部4Bが環状延出部73に接触する事態を低減することも可能である。
なお、本実施形態では、図2および図4に示すように、ムーブメント30を時計ケース2のガラス縁2Aで支持すると共に、図4に示すように、巻真パイプ70を時計ケース2の胴2Bで支持するので、ガラス縁2Aと胴2Bとの間の寸法誤差や組立誤差によって、ムーブメント30から延びる巻真38と、巻真パイプ70に挿通される竜頭4との間に若干の位置ずれが生じてしまうおそれがある。
かかる位置ずれが生じた場合でも、本実施形態では、竜頭4の操作部4Bが環状延出部73に接触する事態を元々回避した構成であるから、若干の位置ずれが生じても、操作部4Bが環状延出部73に接触する事態を回避することができ、これらによって操作部4Bの操作感を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、図5(B)に示すように、巻真パイプ70の円筒部71の貫通孔71Bは、竜頭4の軸部4Aと略同径の小径部71B1と、この小径部71B1の一端側(時計ケース内側)に連続し、竜頭4の軸部4Aより大径の大径部71B2とを有する異径の孔形状に形成され、この大径部71B1により、ガラス縁2Aと胴2Bのばらつきによって巻真38と巻真パイプ70とに位置ずれが生じても、巻真38と巻真パイプ70との干渉を回避し、巻真38と竜頭4とを確実に連結させることが可能になる。すなわち、ガラス縁2Aと胴2Bとの間の寸法誤差や組立誤差によるばらつきを吸収することが可能である。
また、本実施形態のムーブメント30には、図6に示すように、巻真38に係合する係合体90が設けられている。この係合体90は、図6の矢印X方向に移動自在に支持されて巻真38に係合する係合体本体91と、この係合体本体91を付勢する付勢部92とを一体的に備えている。
さらに、このムーブメント30には、上記竜頭4が押下操作された場合に、係合体90の係合体本体91が矢印X方向に沿って時計ケース内側へ移動して係合体本体91によってオンオフされる第1のスイッチ機構と、上記竜頭4が引き出し操作された場合に、係合体90の係合体本体91が矢印X方向に沿って時計ケース外側へ移動して係合体本体91によってオンオフされる第2のスイッチ機構とが構成されている。
このため、ムーブメント30の制御回路は、各スイッチ機構のオンオフを検知することによって竜頭4が押下操作されたか、引き出し操作されたか否かを検出することが可能に構成されている。なお、上記第1および第2のスイッチ機構は、3接点以上の一つのスイッチ機構で兼用可能である。
本実施形態では、竜頭4の押下操作(プッシュ操作)が、長波標準電波の強制受信の指示に割り当てられると共に、竜頭4の引出操作が、時刻の調整操作に割り当てられている。より具体的には、竜頭4の引出操作が検知されると、ムーブメント30の制御回路が、動作モードを通常モードから時刻調整モードへ切り換え、この時刻調整モードの間に、操作ボタン52の押下操作が検知される毎に、時刻表示針35〜37で表示される時刻を所定時間だけ変更する処理を行うように構成している。
以上説明したように、本実施形態によれば、竜頭4の操作部4Bに軸部4Aの外周に沿った環状凹部4Eを形成すると共に、竜頭4の軸部4Aに対し、巻真38が連結される部位よりも時計ケース外側にパッキン80を設け、巻真パイプ70には、このパイプ70の内面に沿って延出して環状凹部4E内まで延びる環状延出部71Aを設けたので、竜頭4の時計ケース側およびその反対側への移動ストロークを十分に確保しつつ、竜頭4の外への張り出し量を抑え、かつ、竜頭4の軸部4Aを小径化することができる。
この場合、竜頭4の軸部4Aを小径化できるので、竜頭4全体の小型化や時計ケース2の胴2Bの貫通孔60の小径化による腕時計1の薄型化が可能になる。これにより、特に女性用などの小型の腕時計に好適な小型の竜頭機構を実現することができる。
しかも、本実施形態では、巻真パイプ70と竜頭4の操作部4Bの環状凹部4Eとの間に、竜頭4が押下された場合に竜頭4を押下前の位置に向けて付勢するコイルばね81が配置されるので、竜頭4が押下されなくなると自動的に押下前の位置に復帰させる自動復帰機構が構成され、従来の引き出し操作だけが可能な竜頭に比べて、押下操作を可能にした新規な竜頭機構を実現することができる。
さらに、本実施形態では、巻真パイプ71外周の環状延出部73を、巻真パイプ71内周の環状延出部71Aよりも短くしているので、コイルばね81が外部から視認されないように隠すと共にコイルばね81の位置ずれが防止され、かつ、竜頭4に外部から衝撃が加わった場合にその衝撃を環状延出部71Aで受けて竜頭4の損傷を回避することができる。また、竜頭4の操作部4Bを押下操作した場合に、この操作部4Bが環状延出部73に接触する事態を低減することも可能である。
このため、竜頭4に連結される巻真38を有するムーブメント30を支持する支持部材(本例では時計ケース2のガラス縁2A)と、巻真パイプ71を支持する支持部材(本例では時計ケース2の胴2B)とが異なるために、竜頭4と巻真パイプ71とに若干の位置ずれが生じている場合でも、竜頭4の操作部4Bと巻真パイプ71との接触が低減され、竜頭4の操作感への影響を回避することができる。
さらに、巻真パイプ70の貫通孔71Bを、竜頭4の軸部4Aと略同径の小径部71B1と、この小径部71B1の一端側に連続し、竜頭4の軸部4Aより大径の大径部71B2としたので、上記のような部品寸法のばらつき等によって巻真38と巻真パイプ70とに位置ずれが生じても、巻真38と巻真パイプ70との干渉を回避し、巻真38と竜頭4の軸部4Aとを確実に連結することが可能になる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良などは本発明に含まれるものである。例えば、上記実施形態では、竜頭4が押下された場合に竜頭4を押下前の位置に向けて付勢するコイルばね81を配置する場合について述べたが、コイルばね81に限らず、皿ばね、板ばねなどの他の付勢部材を適用してもよい。また、この種の付勢部材を用いて竜頭4を自動的に押下前の位置に復帰させる自動復帰機構を構成する場合について述べたが、この自動復帰機構を省略してもよい。この場合、この自動復帰機構に代えて、例えば、竜頭4を、最押下位置と最引出位置との間の任意の箇所に係止させる構成などを適用すればよい。
また、上記実施形態では、竜頭機構に本発明を適用する場合について説明したが、これに限らず、竜頭以外の操作子用の時計用操作機構に広く適用が可能である。
さらに、上記実施形態では、腕時計型のソーラー充電式電波時計に本発明を適用する場合について説明したが、これに限らず、要は、竜頭などの操作子を備える時計に広く適用することができる。例えば、ソーラーセルや電波修正機能を備えないクォーツ時計や、ゼンマイを巻き上げてそのゼンマイに蓄えられた力により時刻表示針を回転駆動するアナログ式時計に適用が可能である。なお、アナログ式時計に適用する場合は、電気的なスイッチ機構に代えて、歯車機構などの機械的な機構を介して時刻調整やゼンマイの巻き上げなどを可能に構成すればよい。また、腕時計に限らず、懐中時計などの他の携帯型の時計や、置き時計などの固定型の時計に適用してもよいことは言うまでもない。
本発明の実施形態に係る腕時計の外観を示す図である。 図1のII−II断面(12時−6時断面)を示す図である。 図1のIII−III断面(4時−10時断面)を示す図である。 図1のIV−IV断面(3時−9時断面)を示す図である。 (A)は巻真パイプの斜視図であり、B)は巻真パイプの断面図である。 ムーブメント内のスイッチ機構の説明に供する図である。
符号の説明
1…腕時計、2…時計ケース、2A…ガラス縁、2B…胴、2C…裏蓋縁部材、3…バンド、4…竜頭(操作部材)、4A…軸部、4B…操作部、4C…連結穴、4D…溝、4E…環状凹部、5…操作ボタン、6…裏蓋、7…プラスチックパッキン、8、55、80…パッキン、10…文字板、20…ソーラーセル、30…ムーブメント、35、36、37…時刻表示針、38…巻真(連結部材)、51…パイプ部材、53、81…コイルばね(付勢部材)、70…巻真パイプ(筒状ガイド部材)、71…円筒部、71A…環状延出部(内周側延出部)、73…環状延出部(外周側延出部)、90…係合体、91…係合体本体、92…付勢部。

Claims (8)

  1. 時計ケースの外に露出する操作部材を時計ケース側およびその反対側へ移動自在に構成した時計用操作機構において、
    前記操作部材は、前記時計ケース内の連結部材が連結される軸部と、この軸部の一端側に前記軸部の外周に沿った環状凹部を有する操作部とを備え、
    前記時計ケースには、前記操作部材の軸部が挿入されて前記操作部材をその軸方向に沿って時計ケース側およびその反対側へ移動自在に案内する筒状ガイド部材が配置され、
    前記操作部材の軸部には、前記連結部材が連結される部位よりも時計ケース外側に、前記筒状ガイド部材の内面との間の隙間を塞ぐパッキンが配置され、
    前記筒状ガイド部材は、当該筒状ガイド部材の内面に沿って前記操作部の環状凹部内まで延びる延出部を有する
    ことを特徴とする時計用操作機構。
  2. 請求項1に記載の時計用操作機構において、
    前記筒状ガイド部材と前記操作部の環状凹部との間には、前記操作部が時計ケース側へ押下された場合に前記操作部を押下前の位置へ向けて付勢する付勢部材が配置されることを特徴とする時計用操作機構。
  3. 請求項1又は2に記載の時計用操作機構において、
    前記筒状ガイド部材は、前記延出部の外周側に、前記操作部の環状凹部内まで延びる外周側延出部を有し、この外周側延出部を前記延出部より短くしたことを特徴とする時計用操作機構。
  4. 請求項3に記載の時計用操作機構において、
    前記筒状ガイド部材は、前記操作部材の軸部が挿入される貫通孔を有し、この貫通孔は、前記軸部と略同径の小径部と、この小径部の一端側に連続し、前記軸部より大径の大径部とを有することを特徴とする時計用操作機構。
  5. 請求項3又は4に記載の時計用操作機構において、
    前記時計ケースは、胴と縁とが別部材で構成され、
    前記時計ケース内のムーブメントを前記縁で支持すると共に、前記筒状ガイド部材を前記胴で支持し、前記連結部材を前記ムーブメントから延ばしたことを特徴とする時計用操作機構。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の時計用操作機構において、
    前記連結部材は、前記時計ケース内のムーブメントから延びる巻真であり、
    前記操作部材は、前記巻真に連結される竜頭を構成することを特徴とする時計用操作機構。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の時計用操作機構において、
    前記時計ケース内には、前記操作部材の位置に応じてオンオフされるスイッチ機構が配置されることを特徴とする時計用操作機構。
  8. 時計ケースの外に露出する操作部材を時計ケース側およびその反対側へ移動自在に構成した時計において、
    前記操作部材は、前記時計ケース内の連結部材が連結される軸部と、この軸部の一端側に前記軸部の外周に沿った環状凹部を有する操作部とを備え、
    前記時計ケースには、前記操作部材の軸部が挿入されて前記操作部材をその軸方向に沿って時計ケース側およびその反対側へ移動自在に案内する筒状ガイド部材が配置され、
    前記操作部材の軸部には、前記連結部材が連結される部位よりも時計ケース外側に、前記筒状ガイド部材の内面との間の隙間を塞ぐパッキンが配置され、
    前記筒状ガイド部材は、当該筒状ガイド部材の内面に沿って前記操作部の環状凹部内まで延びる延出部を有する
    ことを特徴とする時計。
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