JP2008106902A - シール一体型ピストン - Google Patents

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Abstract

【課題】リターンスプリングを保持するための突起を有するシール一体型ピストンにおいて、リターンスプリングの撓みや傾斜、あるいは相対回転の発生を有効に防止する。
【解決手段】金属のプレス成形品からなり、クラッチシリンダ110内に軸方向移動可能に配置されるピストン本体121と、このピストン本体121に一体に設けられたシールリップ122,123を備え、ピストン本体121に、貫通筒状のガイド突起124が形成され、ピストン本体121を前記加圧室A側へ付勢するリターンスプリング150が、前記ガイド突起124に保持されている。プレス成形された貫通筒状のガイド突起124は、有底筒状に比較して突出高さを高くなり、このためリターンスプリング150に対する保持長さが長くなる。また、ガイド突起124によって加圧室Aが開放されることがないようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の自動変速機の油圧作動クラッチに用いられるシール一体型ピストンに関する。
自動車の自動変速機における油圧作動クラッチは、油圧によってクラッチシリンダ内を軸方向移動するクラッチピストンが、多板クラッチにおける駆動軸側のドライブプレートと従動軸側のドリブンプレートとを圧接させるようになっており、前記クラッチピストンとしては、ピストン本体の外周部及び内周部にシールリップが加硫接着によって一体化されたシール一体型ピストン(ボンデッドピストンシールとも呼ばれる)が知られている。
図4は、従来のシール一体型ピストンを用いた油圧作動クラッチの概略構成を、駆動軸の軸心Oを通る平面で切断して示す片側断面図、図5は、図4の一部を拡大した断面図である。図4に示される油圧作動クラッチにおいて、参照符号1は、不図示の駆動軸と共に回転する環状のクラッチシリンダ、2は、クラッチシリンダ1内に軸方向移動可能に配置されたシール一体型ピストン、3は、このシール一体型ピストン2と軸方向に対向配置されると共に止め輪31を介してクラッチシリンダ1の内周筒部1aに固定されたスプリングホルダ、4は、クラッチシリンダ1に軸方向移動可能な状態で円周方向に係止された複数のドライブプレート41と、不図示の従動軸側に設けられたクラッチハブ43に軸方向移動可能な状態で円周方向に係止された複数のドリブンプレート42が軸方向交互に配置された多板クラッチである。シール一体型ピストン2の外周裾部2aは、多板クラッチ4のドライブプレート41と軸方向に対向しており、シール一体型ピストン2とスプリングホルダ3の間には、リターンスプリング5が、適宜圧縮状態に介装されている。
リターンスプリング5は、軸心Oを中心とする円周方向に所定の間隔で複数配置されており、それぞれその一端5aが、シール一体型ピストン2に打ち出し形成した円形のガイド突起23に嵌め込み係止され、他端5bが、スプリングホルダ3の外周に沿って形成された突縁3aに保持されている。
シール一体型ピストン2は、その内外周に、クラッチシリンダ1の内周筒部1a及び外周筒部1bと摺動可能に密接されたゴム状弾性材料からなるシールリップ21,22を一体に有する。また、クラッチシリンダ1の内周筒部1aには、クラッチシリンダ1とシール一体型ピストン2の間に画成された加圧室6にオイル(ATF)による油圧を導入するための油通路11が開設されている。
すなわちこの油圧作動クラッチは、油通路11を介して加圧室6に油圧を印加することによって、シール一体型ピストン2がリターンスプリング5を圧縮する方向へクラッチシリンダ1内を軸方向変位して、多板クラッチ4におけるドライブプレート41をドリブンプレート42に押し付けるので、駆動軸から従動軸へ動力を伝達する接続状態となる。
次に、加圧室6の油圧を開放すると、シール一体型ピストン2は、圧縮されたリターンスプリング5の付勢力によって、加圧室6の容積を縮小させる方向へクラッチシリンダ1内を軸方向変位して、多板クラッチ4におけるドライブプレート41とドリブンプレート42の圧接を解除し、これによって、駆動軸から従動軸への動力伝達を遮断する(例えば、下記の特許文献1参照)。
特開平09−189336号公報
しかしながら、上述の従来技術によると、各リターンスプリング5の一端5aを係止するガイド突起23は、シール一体型ピストン2のプレス成形に際して有底形状にエンボス加工されたものであるため、図5に示されるように、打ち出し高さhをそれほど大きくすることができず、逆に、プレス型のポンチの強度上、ガイド突起23の径φを小さくすることが困難であった。また、このため、回転に伴う遠心力等によるリターンスプリング5の撓みや傾斜、あるいは相対回転を発生し、加圧室6の油圧を開放した時のリターンスプリング5によるシール一体型ピストン2の復帰力が安定しなくなったり、リターンスプリング5の撓みによってその一端5aが図5に破線で示されるように変位し、ガイド突起23から外れやすくなる問題が指摘される。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題とするところは、リターンスプリングの撓みや傾斜、あるいは相対回転の発生を有効に防止し得るシール一体型ピストンを提供することにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係るシール一体型ピストンは、金属のプレス成形品からなりクラッチシリンダ内に軸方向移動可能に配置されるピストン本体と、このピストン本体に一体に設けられたシールリップを備え、前記ピストン本体に、前記シールリップにより前記クラッチシリンダとの間に画成される加圧室の外側に位置して、貫通筒状のガイド突起が形成され、前記ピストン本体を前記加圧室側へ付勢するリターンスプリングが、前記ガイド突起に保持されたものである。
上記構成によれば、ピストン本体のガイド突起を、貫通筒状とすることによって、プレス成形によるこのガイド突起の突出高さ、すなわちリターンスプリングに対する保持長さを、有底筒状にプレス成形する場合よりも大きくすることができる。
また、請求項2の発明に係るシール一体型ピストンは、請求項1に記載のガイド突起が、シールリップによりクラッチシリンダとの間に画成される加圧室の外側に位置するものである。このようにすれば、貫通筒状のガイド突起によって、加圧室が開放されてしまうことがない。
また、請求項3の発明に係るシール一体型ピストンは、請求項1に記載のガイド突起が、シールリップによりクラッチシリンダとの間に画成される加圧室に対するピストン本体の受圧部に位置し、このガイド突起の内周が、ゴム状弾性材料からなる封口部で密閉されたものである。このようにしても、貫通筒状のガイド突起によって、加圧室が開放されるのを防止できる。
請求項1〜3の発明に係るシール一体型ピストンによれば、ピストン本体に形成されたガイド突起を貫通筒状としたことによって、このガイド突起に保持されるリターンスプリングの保持長さを長くすることができ、その結果、回転に伴う遠心力等によるリターンスプリングの撓みや傾斜、相対回転を有効に防止して、リターンスプリングの付勢力による加圧室側への復帰力を安定させることができる。
以下、本発明に係るシール一体型ピストンの好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るシール一体型ピストンの第一の形態を、油圧作動クラッチの一部と共に駆動軸の軸心Oを通る平面で切断して示す片側断面図、図2は、図1の一部を拡大した断面図である。
図1に示される自動変速機用油圧アクチュエータにおいて、参照符号110は、不図示の駆動軸と共に軸心Oの周りに回転されるクラッチシリンダである。このクラッチシリンダ110は環状に形成されたものであって、内周筒部111と、その軸方向一端から延びる内周円盤部112と、その外周端部から内周筒部111と同心に折り返されるように形成された中間筒部113と、その端部から外周側へ展開した外周円盤部114と、更にその外周端部から内周筒部111と同心に延びる外周筒部115とを備える。
参照符号120は、クラッチシリンダ110内に軸方向移動可能に配置されたシール一体型ピストン、参照符号130は、このシール一体型ピストン120と軸方向に対向配置されると共に止め輪131を介してクラッチシリンダ110の内周筒部111に固定されたスプリングホルダ、参照符号140は、クラッチシリンダ110の外周筒部115に軸方向移動可能な状態で円周方向に係止された複数のドライブプレート141と、不図示の従動軸側に設けられたクラッチハブ143に軸方向移動可能な状態で円周方向に係止された複数のドリブンプレート142が軸方向交互に配置された多板クラッチ、参照符号150は、シール一体型ピストン120とスプリングホルダ130の間に適宜圧縮状態に介装されたリターンスプリングである。
シール一体型ピストン120は、軸心Oを中心とする環状を呈するピストン本体121と、このピストン本体121に一体に設けられたシールリップ122,123とを備える。
シール一体型ピストン120におけるピストン本体121は、金属板のプレス成形によって製作されたものであって、クラッチシリンダ110の内周円盤部112と軸方向に対向される内周側の受圧部121aと、この受圧部121aの外周側から外筒部121bを介して円盤状に展開し、クラッチシリンダ110の外周円盤部114と軸方向に対向されるフランジ部121cと、その外周端部に形成され、多板クラッチ140のドライブプレート141と軸方向に近接対向されるクラッチ押圧部121dを有する。
シール一体型ピストン120におけるシールリップ122,123は、ピストン本体121における受圧部121aの内周部及び外周部に、ゴム状弾性材料によって一体的に成形されたものであって、このうち、内周側のシールリップ122は、クラッチシリンダ110の内周筒部111の内周面と摺動可能に密接され、外周側のシールリップ123は、クラッチシリンダ110の中間筒部113の内周面と摺動可能に密接される。そして、クラッチシリンダ110とピストン本体121の受圧部121aとの間には、このシールリップ122,123によって、加圧室Aが画成され、クラッチシリンダ110の内周筒部111には、加圧室Aにオイル(ATF)による油圧を導入するための油通路111aが開設されている。
シール一体型ピストン120におけるピストン本体121のフランジ部121cには、クラッチシリンダ110の外周円盤部114との対向方向と逆方向、すなわちスプリングホルダ130側へ向けて突出したガイド突起124が形成されている。このガイド突起124は、ピストン本体121のプレス成形に際して、そのフランジ部121cに深絞りによって貫通筒状に打ち出し形成したものであり、軸心Oを中心とする円周方向に所定の間隔で複数設けられている。
リターンスプリング150は、金属製のコイルスプリングであって、軸心Oを中心とする円周方向に所定の間隔で複数配置され、ピストン本体121のフランジ部121cとスプリングホルダ130との間で、適宜予圧縮された状態に設けられている。そしてこのリターンスプリング150は、図2に示されるように、それぞれの一端151が、前記フランジ部121cに当接した状態でガイド突起124に外挿保持され、他端152が、スプリングホルダ130に当接されると共に、その外周に沿って形成された突縁130aによって、外周側への変位を規制されている。
また、シール一体型ピストン120が、加圧室Aの容積を最小にする上側のストロークエンド位置にある時の、ガイド突起124とスプリングホルダ130の対向距離Lは、シール一体型ピストン120のストローク長さより適宜大きく、すなわちシール一体型ピストン120が、クラッチ押圧部121dによって多板クラッチ140を押圧する下側のストロークエンド位置まで移動しても、ガイド突起124がスプリングホルダ130と当接しないようになっている。
以上の構成によれば、先に説明した図4と同様、油通路111aを介して加圧室Aへ作動油圧を印加し、あるいはこの油圧を開放することによって、シール一体型ピストン120がクラッチシリンダ110内を軸方向に変位して、多板クラッチ140を接続動作あるいは遮断動作させるものである。
すなわち、オイルの供給によって加圧室Aが加圧されると、シール一体型ピストン120が、リターンスプリング150を圧縮させながら図1における下方へ変位し、このシール一体型ピストン120のクラッチ押圧部121dが、多板クラッチ140のドライブプレート141とドリブンプレート142とを摩擦係合させる。このため、多板クラッチ140が接続状態となって、不図示の駆動軸側からの駆動トルクが、クラッチシリンダ110、多板クラッチ140のドライブプレート141とドリブンプレート142及びクラッチハブ143を介して、不図示の従動軸へ伝達される。
また、この接続状態から、加圧室Aの油圧を開放すると、圧縮されたリターンスプリング150の復元力によって、シール一体型ピストン120が加圧室Aの容積を縮小させるように図1における上方へ変位し、多板クラッチ140への押圧を解除するので、この多板クラッチ140のドライブプレート141とドリブンプレート142の摩擦係合が解除され、駆動軸から従動軸への駆動トルクの伝達が遮断される。
ここで、シール一体型ピストン120におけるガイド突起124は、深絞りによって貫通筒状に打ち出し形成したものであるため、従来のようにエンボス加工によって有底筒状とした場合に比較して、図2に示される突出高さh、言い換えれば、このガイド突起124に外挿されることによって保持されるリターンスプリング150の保持長さhを十分に大きくすることができる。したがって、回転に伴う遠心力等によるリターンスプリング150の撓みや傾斜、相対回転が有効に抑制され、リターンスプリング150の付勢力による加圧室A側へのシール一体型ピストン120の復帰力が安定する。
次に図3は、本発明に係るシール一体型ピストンの第二の形態を、油圧作動クラッチの一部と共に駆動軸の軸心Oを通る平面で切断して示す片側断面図である。上述した図1に示される第一の形態では、貫通筒状のガイド突起124によって、加圧室Aがスプリングホルダ130側の空間Bと連通してシール一体型ピストン120が動作しなくなってしまうことがないように、ガイド突起124を、ピストン本体121におけるフランジ部121cに形成し、すなわち加圧室Aを画成しているシールリップ123より外側となる位置に形成している。これに対し、第二の形態では、ガイド突起124をピストン本体121の受圧部121aに形成しており、その内周をゴム状弾性材料で埋めることによって密閉したものである。
すなわち図3に示されるように、シール一体型ピストン120におけるピストン本体121のフランジ部121cには、ガイド突起は存在せず、ガイド突起124は、ピストン本体121の受圧部121aに、クラッチシリンダ110の内周円盤部112との対向方向と逆の方向、すなわちスプリングホルダ130側へ向けて突出して形成されている。このガイド突起124は、ピストン本体121のプレス成形に際して、その受圧部121aに深絞りによって貫通筒状に打ち出し形成したものであり、軸心Oを中心とする円周方向に所定の間隔で複数設けられている。
シールリップ122(又はシールリップ123)の基部からは、ピストン本体121の受圧部121aにおける加圧室A側の面を覆うように形成された弾性層125が延在されており、この弾性層125から延在された封口部126が、貫通筒状をなすガイド突起124の内周を密閉している。すなわち、封口部126は、シールリップ122,123をピストン本体121にゴム状弾性材料によって一体成形する際に、その成形用ゴム材料の一部をガイド突起124の内周に充填させることによって成形されたものである。
リターンスプリング150は、軸心Oを中心とする円周方向に所定の間隔で複数配置され、ピストン本体121の受圧部121aとスプリングホルダ130との間で、適宜予圧縮された状態に設けられている。そしてこのリターンスプリング150は、それぞれの一端151が、前記受圧部121aに当接した状態でガイド突起124に外挿保持され、他端152が、スプリングホルダ130に当接されると共に、その外周に沿って形成された突縁130aによって、外周側への変位を規制されている。
なお、その他の部分は、基本的には図1と同様に構成されている。
すなわち、この形態も第一の形態と同様、シール一体型ピストン120におけるガイド突起124は、深絞りによって貫通筒状に打ち出し形成したものであるため、これに外挿されることによって保持されるリターンスプリング150の保持長さを十分に大きくすることができる。したがって、回転に伴う遠心力等によるリターンスプリング150の撓みや傾斜、相対回転が有効に抑制され、リターンスプリング150の付勢力による加圧室A側へのシール一体型ピストン120の復帰力が安定する。
また、ピストン本体121の受圧部121aに形成された貫通筒状のガイド突起124の内周が、ゴム状弾性材料からなる封口部126で密閉されているため、加圧室Aがスプリングホルダ130側の空間Bと連通してシール一体型ピストン120が動作しなくなってしまうようなことはない。
本発明に係るシール一体型ピストンの第一の形態を、油圧作動クラッチの一部と共に駆動軸の軸心Oを通る平面で切断して示す片側断面図である。 図1の一部を拡大した断面図である。 本発明に係るシール一体型ピストンの第二の形態を、油圧作動クラッチの一部と共に駆動軸の軸心Oを通る平面で切断して示す片側断面図である。 従来のシール一体型ピストンを用いた油圧作動クラッチの概略構成を、駆動軸の軸心Oを通る平面で切断して示す片側断面図である。 図4の一部を拡大した断面図である。
符号の説明
110 クラッチシリンダ
120 シール一体型ピストン
121 ピストン本体
121a 受圧部
121b 外筒部
121c フランジ部
121d クラッチ押圧部
122,123 シールリップ
124 ガイド突起
125 弾性層
126 封口部
130 スプリングホルダ
140 多板クラッチ
150 リターンスプリング
A 加圧室

Claims (3)

  1. 金属のプレス成形品からなり、クラッチシリンダ(110)内に軸方向移動可能に配置されるピストン本体(121)と、このピストン本体(121)に一体に設けられたシールリップ(122,123)を備え、前記ピストン本体(121)に、貫通筒状のガイド突起(124)が形成され、前記ピストン本体(121)を前記加圧室(A)側へ付勢するリターンスプリング(150)が、前記ガイド突起(124)に保持されたことを特徴とするシール一体型ピストン。
  2. ガイド突起(124)が、シールリップ(122,123)によりクラッチシリンダ(110)との間に画成される加圧室(A)の外側に位置することを特徴とする請求項1に記載のシール一体型ピストン。
  3. ガイド突起(124)が、シールリップ(122,123)によりクラッチシリンダ(110)との間に画成される加圧室(A)に対するピストン本体(121)の受圧部(121a)に位置し、このガイド突起(124)の内周が、ゴム状弾性材料からなる封口部(126)で密閉されたことを特徴とする請求項1に記載のシール一体型ピストン。
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