JP7458240B2 - 密封装置 - Google Patents
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Description
前記ピストンプレートの前記凹部とともにキャンセラ油圧室を形成し、前記ピストンプレートの中心軸に沿って往復運動する環状のキャンセラープレートと、
前記キャンセラープレートの外周部に、前記ピストンプレートの前記凹部の側面と軸方向に摺動可能に接触して配置されたキャンセラーシールと、を備え、
前記ピストンプレートは、当該ピストンプレートの前記凹部の前記側面に、前記凹面の開口側から底面側に向かって拡径するテーパー面を有し、当該テーパー面に前記キャンセラーシールが摺動可能に接触しており、
前記テーパー面は、少なくとも前記ピストンプレートの作動距離である前記キャンセラーシールが摺動可能に接触する全部に形成されている、密封装置。
[6] ハウジング内に配置され、前記ハウジングとともにピストン圧力室を形成し、有底の凹部を有する環状のピストンプレートと、
前記ピストンプレートの前記凹部とともにキャンセラ油圧室を形成し、前記ピストンプレートの中心軸に沿って往復運動する環状のキャンセラープレートと、
前記キャンセラープレートの外周部に、前記ピストンプレートの前記凹部の側面と軸方向に摺動可能に接触して配置されたキャンセラーシールと、を備え、
前記ピストンプレートは、当該ピストンプレートの前記凹部の前記側面に、前記凹面の開口側から底面側に向かって拡径するテーパー面を有し、当該テーパー面に前記キャンセラーシールが摺動可能に接触しており、
前記ピストンプレートの前記凹部の前記側面は、前記キャンセラーシールが摺動可能に接触する部分が前記テーパー面であり、その他の部分には、前記ピストンプレートの前記中心軸方向の断面において、当該中心軸に平行な面を有し、
前記テーパー面と前記ピストンプレートの前記中心軸に平行な面との間には、段差がある、密封装置。
本発明の密封装置の一の実施形態は、図1、図2に示す密封装置100である。この密封装置100は、ハウジング20内に配置され、このハウジング20とともにピストン圧力室21を形成し、有底の凹部10を有する環状のピストンプレート11と、このピストンプレート11の凹部10とともにキャンセラ油圧室23を形成し、ピストンプレート11の中心軸Oに沿って往復運動する環状のキャンセラープレート12と、このキャンセラープレート12の外周部に、ピストンプレート11の凹部10の側面10aと軸方向に摺動可能に接触して配置されたキャンセラーシール30と、を備えている。ピストンプレート11は、当該ピストンプレート11の凹部10の側面10aに、凹部10の開口18側から底面19側に向かって拡径するテーパー面(拡径テーパー面40)を有し、当該テーパー面(拡径テーパー面40)にキャンセラーシール30が摺動可能に接触している。なお、図1は、ハウジング20を省略して密封装置100を示している。
ピストンプレート11は、ハウジング20内に配置され、このハウジング20とともにピストン圧力室21を形成し、有底の凹部10を有する環状のものである。そして、ピストンプレート11は、図3に示すように、ピストンプレート11の凹部10の側面10aに、凹部10の開口18側から底面19側に向かって拡径する拡径テーパー面40を有している。この拡径テーパー面40には、キャンセラーシール30が摺動可能に接触している。
キャンセラープレート12は、ピストンプレート11の凹部10とともにキャンセラ油圧室23を形成し、ピストンプレート11の中心軸Oに沿って往復運動する環状のものである。
キャンセラーシール30は、キャンセラープレート12の外周部に配置されるものであり、ピストンプレート11の凹部10の側面10aと軸方向に摺動可能に接触して配置されている。このキャンセラーシール30は、ピストンプレート11とキャンセラープレート12との間の密封性を確保するためのものである。
密封装置100は、キャンセラ油圧室23内に設けられ、ピストンプレート11をキャンセラープレート12から離れるように付勢する付勢部材15を有している。この付勢部材15としては、従来公知のものを適宜採用することができ、例えば、スプリングなどを挙げることができる。
本発明の密封装置の使用方法について、密封装置100に基づいて以下に説明する。まず、この密封装置100は、車両の自動変速機のクラッチを作動させる油圧アクチュエータとして車両に配置して使用することができる。そして、この密封装置100は、ピストン圧力室21への自動変速機用潤滑油(ATF(オートマチックトランスミッションフルード))による油圧の印加及びこの油圧の解放によって、ピストンプレート11がその軸方向に変位し、クラッチ50を接続動作または遮断動作させるものである。
図1に示すような円盤状の密封装置を作製した。この密封装置は、ピストンプレート、キャンセラープレート、及び、キャンセラーシールを備えていた。そして、ピストンプレートの中央部に形成された凹部の側面には、凹面の開口側から底面側に向かって拡径するテーパー面を有していた。このテーパー面(拡径テーパー面)には、キャンセラーシールが摺動可能に接触していた。具体的には、拡径テーパー面の作動距離Sの範囲では、キャンセラーシールが摺動可能に接触していた。つまり、ピストンプレートのこの拡径テーパー面の作動距離Sの範囲では、凹部の開口側ではキャンセラーシールとの締め代が大きく、底面側ではキャンセラーシールとの締め代が小さかった。
Claims (6)
- ハウジング内に配置され、前記ハウジングとともにピストン圧力室を形成し、有底の凹部を有する環状のピストンプレートと、
前記ピストンプレートの前記凹部とともにキャンセラ油圧室を形成し、前記ピストンプレートの中心軸に沿って往復運動する環状のキャンセラープレートと、
前記キャンセラープレートの外周部に、前記ピストンプレートの前記凹部の側面と軸方向に摺動可能に接触して配置されたキャンセラーシールと、を備え、
前記ピストンプレートは、当該ピストンプレートの前記凹部の前記側面に、前記凹面の開口側から底面側に向かって拡径するテーパー面を有し、当該テーパー面に前記キャンセラーシールが摺動可能に接触しており、
前記テーパー面は、少なくとも前記ピストンプレートの作動距離である前記キャンセラーシールが摺動可能に接触する全部に形成されている、密封装置。 - 前記ピストンプレートの前記凹部の前記側面は、前記キャンセラーシールが摺動可能に接触する部分が前記テーパー面であり、その他の部分には、前記ピストンプレートの前記中心軸方向の断面において、当該中心軸に平行な面を有する、請求項1に記載の密封装置。
- 前記テーパー面と前記ピストンプレートの前記中心軸に平行な面との間には、段差がある、請求項2に記載の密封装置。
- 前記テーパー面と前記ピストンプレートの前記中心軸に平行な面とは、連続した面である、請求項2に記載の密封装置。
- 自動変速機のクラッチ切替え部に用いられる、請求項1~4のいずれか一項に記載の密封装置。
- ハウジング内に配置され、前記ハウジングとともにピストン圧力室を形成し、有底の凹部を有する環状のピストンプレートと、
前記ピストンプレートの前記凹部とともにキャンセラ油圧室を形成し、前記ピストンプレートの中心軸に沿って往復運動する環状のキャンセラープレートと、
前記キャンセラープレートの外周部に、前記ピストンプレートの前記凹部の側面と軸方向に摺動可能に接触して配置されたキャンセラーシールと、を備え、
前記ピストンプレートは、当該ピストンプレートの前記凹部の前記側面に、前記凹面の開口側から底面側に向かって拡径するテーパー面を有し、当該テーパー面に前記キャンセラーシールが摺動可能に接触しており、
前記ピストンプレートの前記凹部の前記側面は、前記キャンセラーシールが摺動可能に接触する部分が前記テーパー面であり、その他の部分には、前記ピストンプレートの前記中心軸方向の断面において、当該中心軸に平行な面を有し、
前記テーパー面と前記ピストンプレートの前記中心軸に平行な面との間には、段差がある、密封装置。
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