JP2008106484A - 免震排水構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】免震装置が施工された建物に取り付けられた竪樋からの排水をスムースに排出することができ、地震の際は竪樋の破損を防ぐことが可能な竪樋の免震排水構造を提供する。
【解決手段】免震装置が施工された建物Tの外壁面より外側に建物Tの基礎部5を延設し、延設された基礎部5上面に建物外壁面に沿って排水溝3を凹設するとともに、上記基礎部5を下方から貫通し、排水溝3底面に開口する排水管2の上端部を排水口1とし、さらに該排水口1の周囲に円環状の排水受け部4が設けられ、建物Tの外壁面に固定された竪樋6の下端部61を上記排水口1に臨ませてなる免震排水構造。
【選択図】図2
【解決手段】免震装置が施工された建物Tの外壁面より外側に建物Tの基礎部5を延設し、延設された基礎部5上面に建物外壁面に沿って排水溝3を凹設するとともに、上記基礎部5を下方から貫通し、排水溝3底面に開口する排水管2の上端部を排水口1とし、さらに該排水口1の周囲に円環状の排水受け部4が設けられ、建物Tの外壁面に固定された竪樋6の下端部61を上記排水口1に臨ませてなる免震排水構造。
【選択図】図2
Description
本発明は、竪樋の排水構造に関する。さらに詳しくは、免震装置により免震された建物に取り付けられる竪樋の免震排水構造に関する。
近年、地震対策の見地から免震構造の住宅が普及しつつあり、一般的に免震構造の住宅は、基礎部と建物との間に免震装置を介在させて建築されている。この免震装置は、建物を支持するとともに、地震による揺れが建物に影響することを防止する装置であり、種々のタイプの免震装置が実用化されている。
上記免震装置としては、例えば、基礎部と建物との間にコロ等の転動する部材を配設したいわゆるコロ免震と称される構造、ゴム板を積層してなる積層体により建物を支持させるいわゆるゴム免震と称される構造、基礎部側に形成された摺動盤の上面と構造物を支持する摺動部材の下面とが地震動により摺接するいわゆる滑り免震と称される構造などがあり、これらの構造を組み合わせて用いられることも多い。
上記した免震装置が施工された建物においては、建物の駆体等基本的構造と、駆体に付属する各種の部材、とくに基礎部と駆体とを繋いで取り付けられる部材をどのような構造とするかが問題となる。例えば、雨水を排水する竪樋の取り付け構造に関しては、従来通りの構造では、基礎部と駆体とに連結された竪樋に地震によって生じる剪断応力や歪み応力が集中して竪樋が破壊されるという問題がある。
そこで、上記問題を解決するために、下記特許文献1には、免震構造物側に取り付けられる竪樋の下端と基礎部側に取り付けられる竪樋の上端とを連結管により連結させるものであって、上記連結管は可撓性を有する材料により成形されてなる免震構造物における竪樋の取り付け構造および竪樋の連結管が開示されている。
特開2003−27682号公報(第1〜3頁、第1図、第2図)
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術は、例えば、蛇腹状の連結管が外部に現れて見栄えが悪いという問題がある。また、地震の揺れが大きいときは、蛇腹が外れる構造となっているが、不測の事態によって外れることも考えられ、その場合は排水が飛散するということも考えられる。
本発明はこのような問題を解決して、免震装置が施工された建物に取り付けられた竪樋の排水を飛散させずにスムースに排出することができるとともに、地震の際には竪樋の破損を防ぐことが可能な免震排水構造を提供することを、その課題とする。
上記課題を解決するために、本発明においては、つぎのような技術的手段を講じている。すなわち、請求項1に記載の発明によれば、免震装置が施工された建物の外壁面より外側に建物の基礎部を延設し、延設された基礎部上面に建物外壁面に沿って排水溝を凹設するとともに、上記基礎部を下方から貫通し、排水溝底面に開口する排水管の上端部を排水口とし、さらに該排水口の周囲に円環状の排水受け部が設けられ、建物の外壁面に固定された竪樋の下端部を上記排水口に臨ませてなる免震排水構造が提供される。
請求項2に記載の免震排水構造は、請求項1に記載の発明に加えて、上記竪樋の下端を先細とし、下端部の口径が排水口の開口径よりも小さくされることが好ましい。
請求項3に記載の免震排水構造は、請求項1に記載の発明に加えて、上記竪樋の下端部に排水飛散防止スカートを取り付けることが好ましい。
請求項1に記載の発明にかかる免震排水構造は上記のとおりであり、免震建物の外壁面より延設された基礎部上面に排水溝を凹設するとともに、上記基礎部を下方から貫通する排水管の上端部が排水口として上記排水溝底面に開口するとともに、建物の外壁面に固定された竪樋の下端部を上記排水口に臨ませ、さらに該排水口の周囲に円環状の排水受け部が設けられているため、地震の揺れに対応し、竪樋の下端部が横方向に移動して排水が飛散しても漏れることなく、受水することができる。
請求項2に記載の免震排水構造は上記のとおりであり、請求項1の免震排水構造の有する効果に加え、上記竪樋の下端が先細とされ、下端部の口径が排水口の開口径よりも小さくなっているため、竪樋の排水が絞られ、飛散することなく、排水管に流下させることができる。
請求項3に記載の免震排水構造は上記のとおりであり、請求項1の免震排水構造の有する効果に加え、上記竪樋の下端部に排水飛散防止スカートが取り付けられているため、竪樋の下端部を排水飛散防止スカートで覆うことにより地震により竪樋の下端部が横方向に移動しても、排水の飛散を防止することをできる。
以下、本発明にかかる免震排水構造の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、免震装置が施工された建物に本発明の免震排水構造を取り付けた状態を示す全体図である。図1において、建物Tと基礎部5との間にはコロ免震装置9が介装され、地震の際には建物Tが免震される構造となっている。
竪樋6は控え金具8によって建物Tに固定され、地震の際には建物Tと共に横方向に転動する。一方、上記建物Tの外壁面より外側に延設された基礎部5は、その上面に建物Tの外壁面に沿って排水溝3が凹設されている。この排水溝3は、地震の際に周囲に飛散した排水が排水溝3内に受けられるように、また、台風や強風の際に吹き降りとなった雨を受けるように設けられている。
排水管2は上記基礎部5を下方から貫通し、その上端部は排水溝3の底面に開口し、排水口1を形成するとともに、排水管2の他端は地中に埋設された図外地中排水管に接続される。一方、基礎部5の上に滞留した水や上記吹き降りとなった雨が建物Tの床下に浸入することを防ぐため、雨水浸入防止ガイド7が突設されている。さらに上記排水口1の周囲には円環状の排水受け部4が設けられている。
図2は本発明にかかる免震排水構造の要部を示す斜視図であり、図3は本発明にかかる免震排水構造の要部を示す部分断面側面図である。図2、図3に示されているように、控え金具8によって建物Tに固定された竪樋6の下端部61は、上記基礎部5を貫通する排水管2の上端部が排水溝3の底面に開口してなる排水口1に臨んで設けられている。このとき、竪樋6の下端は先細に絞られており、下端部61の口径は、図3に示すように上記排水口1の口径dよりも小とされている。また、排水管2の他端は図外地中排水管に接続されている。
さらに上記排水口1の周囲には円環状の排水受け部4が排水溝3を含んで凹設され、地震の揺れに対応して竪樋6の下端部61が横方向に移動し、排水が飛散したときでも、漏れることなく、受水するようにされている。また、下端部61は排水口1と接触することなく、上方から臨ませているため、地震のときでも竪樋の損傷を避けることができる。
図4は、竪樋6の下端に排水飛散防止スカート62を取り付けた状態を示す部分断面側面図である。排水飛散防止スカート62で竪樋6の下端部61を覆うことにより地震のときでも、排水が飛散することを防止できる。また、上記排水溝3は網目構造の鉄板等のカバー材で、水は通すがゴミ等夾雑物は通さないように覆い、排水口1のゴミ詰まりを防ぐようにされてもよい。さらに、上記基礎部5を貫通する排水管2から枝管を分岐して基礎部5の側方に突出させ、排出された雨水を散水用、植裁用等に再利用してもよい。このように、本発明は種々設計変更可能であり、特許請求の範囲を逸脱しない限り、本発明の技術的範囲に属する。
1 排水口
2 排水管
3 排水溝
4 排水受け部
5 基礎部
6 竪樋
61 下端部
62 排水飛散防止スカート
7 雨水浸入防止ガイド
8 控え金具
9 コロ免震装置
T 建物
2 排水管
3 排水溝
4 排水受け部
5 基礎部
6 竪樋
61 下端部
62 排水飛散防止スカート
7 雨水浸入防止ガイド
8 控え金具
9 コロ免震装置
T 建物
Claims (3)
- 免震装置が施工された建物の外壁面より外側に建物の基礎部を延設し、延設された基礎部上面に建物外壁面に沿って排水溝を凹設するとともに、上記基礎部を下方から貫通し、排水溝底面に開口する排水管の上端部を排水口とし、さらに該排水口の周囲に円環状の排水受け部が設けられ、建物の外壁面に固定された竪樋の下端部を上記排水口に臨ませてなる免震排水構造。
- 上記竪樋の下端を先細とし、下端部の口径が排水口の開口径よりも小とされた請求項1に記載の免震排水構造。
- 上記竪樋の下端部に排水飛散防止スカートが取り付けられた請求項1に記載の免震排水構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006289353A JP2008106484A (ja) | 2006-10-25 | 2006-10-25 | 免震排水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006289353A JP2008106484A (ja) | 2006-10-25 | 2006-10-25 | 免震排水構造 |
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JP2008106484A true JP2008106484A (ja) | 2008-05-08 |
Family
ID=39440081
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008106484A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008223228A (ja) * | 2007-03-08 | 2008-09-25 | Asahi Kasei Homes Kk | 雨水排水構造 |
JP2014163205A (ja) * | 2013-02-28 | 2014-09-08 | Daiwa House Industry Co Ltd | 免震建物の雨樋構造 |
JP2016089395A (ja) * | 2014-10-31 | 2016-05-23 | タキロン株式会社 | 免震建物の雨樋構造とそれに用いる竪樋支持具 |
-
2006
- 2006-10-25 JP JP2006289353A patent/JP2008106484A/ja not_active Withdrawn
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