JP2008105641A - 車両用空調装置の配管シール構造 - Google Patents

車両用空調装置の配管シール構造 Download PDF

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Abstract

【課題】空調ケース内に配置された熱交換器の良好な脱着作業性を確保しながら、空調ケースを分割する際、気密部材の破れや剥がれを防止することができると共に、気密部材の位置ずれによるシール性の低下を防止することができる車両用空調装置の配管シール構造を提供すること。
【解決手段】空調ケース1内に配置したエバポレータの熱交換媒体配管2,3,4を、空調ケース1外のダッシュパネル5のパネル開口部5aを通って接続し、熱交換媒体配管2,3,4が貫通するケース開口部6の位置に気密部材7を設けた空調ユニットの配管シール構造において、空調ケース1は、固定側ケース11と着脱側ケース12を有して構成し、ケース開口部6は、固定側ケース11に対し着脱側ケース12を組み付けたとき、互いに位置符合する第1分割開口部11aと第2分割開口部12aにより形成し、気密部材7は、固定側ケース11に対して接着し、着脱側ケース12に対して離脱可能に設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、空調ケースの熱交換媒体配管が貫通するケース開口部の位置に気密部材を設けた車両用空調装置の配管シール構造に関する。
従来、車両用空調装置の配管シール構造としては、空調ケースの膨張弁が貫通するケース開口部の位置に、シール材内にフレームが埋め込まれた気密部材を、外周に形成した押さえ片と突片により空調ケースを挟むことで取り付けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、車両用空調装置の配管シール構造としては、空調ケースの冷媒配管が貫通するケース開口部の位置に、第1パッキンと第2パッキンとからなる気密部材を、接着固定により取り付けたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
そして、従来の車両用空調装置は、空調ユニットに対し配管シール構造を組み付けた状態で、車室内側から取り付けることで、車体側隔壁部材(一般にダッシュパネルと称される。)に押しつけて隔壁開口部の周縁部をシールするようにしている。
特開2004−237783号公報 特開2005−324777号公報
車両用空調装置においては、空調ユニットの内部に配置されたエバポレータのメインテナンスのために、空調ユニットを車体から外して降ろさずに、車載の状態のままでエバポレータを脱着したいという要求がある。
しかしながら、この要求に応えてエバポレータの脱着作業性を良くするため、例えば、冷媒配管が貫通するケース開口部の位置に、空調ケースの分割位置を設定する構成を採用すると、下記に列挙するような問題がある。
(1) 特開2004−237783号公報に記載された従来技術の場合、気密部材がケース挟持だけの容易に位置移動可能な状態で取り付けられているため、空調ケースを分割すると気密部材の設定位置ずれが発生し、再組み付け作業時、位置ずれのままで気密部材が再設定されると、再組み付け後にシール性の低下を招く。
(2) 特開2005−324777号公報に記載された従来技術の場合、気密部材が接着固定により取り付けられているため、空調ケースを分割する際、気密部材に大きな力が作用し、気密部材の破れや剥がれを招き、再組み付け時に新たな気密部材との交換作業が必要となる。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、空調ケース内に配置された熱交換器の良好な脱着作業性を確保しながら、空調ケースを分割する際、気密部材の破れや剥がれを防止することができると共に、気密部材の位置ずれによるシール性の低下を防止することができる車両用空調装置の配管シール構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、熱交換器を空調ケース内に配置し、前記熱交換器の熱交換媒体配管を空調ケース外の車体側隔壁部材の隔壁開口部を通って接続し、前記空調ケースに前記熱交換媒体配管が貫通するケース開口部を形成し、該ケース開口部の位置に気密部材を設けた車両用空調装置の配管シール構造において、
前記空調ケースは、固定側ケースと着脱側ケースを有して構成し、前記固定側ケースと前記着脱側ケースとの接合面位置に第1分割開口部と第2分割開口部をそれぞれ形成し、
前記ケース開口部は、前記固定側ケースに対し前記着脱側ケースを組み付けたとき、互いに位置符合する第1分割開口部と第2分割開口部により形成し、
前記気密部材は、前記固定側ケースに対して接着し、前記着脱側ケースに対して離脱可能に設けたことを特徴とする。
よって、本発明の車両用空調装置の配管シール構造にあっては、組み立て時、固定側ケースに熱交換器を組み込み、気密部材を熱交換媒体配管に密着させて取り付けると共に、固定側ケースのケース開口部の周縁位置に気密部材を接着固定する。そして、気密部材を接着固定した熱交換媒体配管が、固定側ケースの第1分割開口部から露出した状態において、固定側ケースの第1分割開口部の位置に、着脱側ケースの第2分割開口部の位置を符合させながら、固定側ケースに対し着脱側ケースを組み付ける。そして、着脱側ケースに対しては、気密部材を接着固定することなく離脱可能としたままの状態とし、両ケースを接合固定する。以上により車両用空調装置の組み立てを完了する。
したがって、メインテナンス等により熱交換器を脱着するときは、着脱側ケースに対して気密部材が離脱可能であるため、固定側ケースから着脱側ケースを取り外すだけで、空調ケース内に配置された熱交換器を脱着することができ、良好な熱交換器の脱着作業性が確保される。
また、空調ケースを分割する際、着脱側ケースに対して気密部材が離脱可能であるため、固定側ケースから着脱側ケースを引き剥がし抵抗もなく取り外すことができ、気密部材の破れや剥がれが防止される。
加えて、空調ケースを分割する際、固定側ケースに対して気密部材が接着固定されているため、着脱側ケースを取り外しても気密部材の位置ずれが生じることが無く、固定側ケースに対する着脱側ケースの再組み付け後も高いシール性が確保される。
この結果、空調ケース内に配置された熱交換器の良好な脱着作業性を確保しながら、空調ケースを分割する際、気密部材の破れや剥がれを防止することができると共に、気密部材の位置ずれによるシール性の低下を防止することができる。
以下、本発明の車両用空調装置の配管シール構造を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の配管シール構造が適用された空調ユニット(車両用空調装置の一例)を示す分解斜視図である。図2は実施例1の配管シール構造における第2気密部材であり、(a)はケース側平面の平面図を示し、(b)はケース側平面の斜視図を示す。図3は実施例1の配管シール構造における第1気密部材に第2気密部材を接着した状態を示すケース側平面図である。図4は実施例1の配管シール構造が適用された空調ユニットの膨張弁部分を示す車両前方側から視た図である。図5は実施例1の配管シール構造を示す図4のA−A線断面図である。図6は実施例1の配管シール構造を示す図4のB−B線断面図である。
実施例1における空調ユニットの配管シール構造は、図外のエバポレータ(熱交換器)を空調ケース1内に配置している。そして、前記エバポレータの膨張弁2を付設する冷媒入口管3と冷媒出口管4(熱交換媒体配管)を、図5及び図6に示すように、空調ケース1外のダッシュパネル5(車体側隔壁部材)のパネル開口部5a(隔壁開口部)を通って接続している。そして、前記空調ケース1に、図3に示すように、前記膨張弁2を付設する冷媒入口管3と冷媒出口管4が貫通するケース開口部6を形成し、該ケース開口部6の位置に気密部材7を設けている。
つまり、実施例1では、熱交換媒体配管を、膨張弁2を付設する冷媒入口管3と冷媒出口管4としていて、気密部材7が設けられるケース開口部6の位置には、膨張弁2が配置される(図5及び図6参照)。
前記空調ケース1は、図1に示すように、合成樹脂成型品であり、固定側ケース11と着脱側ケース12を有して構成している。
前記固定側ケース11は、図1に示すように、図外の送風ダクトが接続されるケースであると共に、内蔵する熱交換器やドア等の組み付け性を考慮し、分割した複数の分割ケースを互いに締結固定することにより構成される。この固定側ケース11の内部には、エバポレータ(図示しない)、エアミックスドア(図示しない)、ヒータコア(図示しない)、ベントドア8、デフドア9、フットドア(図示しない)等が設定される。
前記着脱側ケース12は、図1に示すように、図外の送風機ユニットが接続されるケースであると共に、エバポレータの点検や冷媒交換等のメインテナンス時、車体に固定したままの固定側ケース11に対し着脱可能に設けられたケースである。この着脱側ケース12の内部には、着脱側ケース12を固定側ケース11に組み付けた状態のままで、外部から交換可能なエアフィルタ(図示しない)が設定される。
前記固定側ケース11と前記着脱側ケース12との接合面位置には、図1に示すように、長円を斜め2等分した形状による第1分割開口部11aと第2分割開口部12aをそれぞれ形成している。
つまり、前記ケース開口部6は、図3に示すように、前記固定側ケース11に対し前記着脱側ケース12を組み付けたとき、互いに位置符合する第1分割開口部11aと第2分割開口部12aにより形成している。
前記気密部材7は、前記固定側ケース11に対して接着し、前記着脱側ケース12に対して離脱可能に設けている。
この気密部材7は、ダッシュパネル5のパネル開口縁部5b(隔壁開口縁部)のシールと、ケース開口部6のケース開口縁部6a,6bのシールと、前記膨張弁2のシールをする部材である。
そして、ダッシュパネル5のパネル開口縁部5bに当接すると共に固定側ケース11のケース開口縁部6aに接着する第1気密部材71と、膨張弁2に当接すると共に着脱側ケース12のケース開口縁部6bに当接する第2気密部材72と、からなる。
前記第1気密部材71と前記第2気密部材72は、圧縮柔軟性が異なる素材により構成していて、第1気密部材71を構成する素材の圧縮柔軟性を、第2気密部材72を構成する素材の圧縮柔軟性より高く設定している。つまり、第1気密部材71(発泡材)の方が、第2気密部材72(ゴム材)よりも圧縮変形性が高い柔らかい設定としている。
前記第1気密部材71は、図1及び図3に示すように、発泡材による環状成型品であり、前記パネル開口縁部5bに当接する車体側環状平面71aと、接着部材10(接着剤もしくは両面テープなど)が設けられたケース側環状平面71bと、を有する。
そして、前記接着部材10は、図5及び図6に示すように、第2気密部材72の接着固定と、固定側ケース11に対する接着固定と、に用いる。
前記第2気密部材72は、図2及び図3に示すように、ゴム材による環状成型品であり、前記着脱側ケース12のケース開口縁部6bに形成された井桁リブを利用して部分押圧する押圧部12bにケース側平面を当接する環状平面部72aと、内周が膨張弁2に密着する配管保持部72bと、を有する。
そして、前記環状平面部72aは、図3に示すように、車体側平面に第1気密部材71を接着固定している。
前記第2気密部材72は、図2及び図3に示すように、環状平面部72aに、前記第1気密部材71を固定側ケース11に接着固定する領域を除いた切り欠き72cを有する。
さらに、前記第2気密部材72は、図2及び図3に示すように、配管保持部72bに、断面U字形状とすることで内周に前記膨張弁2を密着させる膨張弁密着面72b'を有すると共に、重力方向の下方位置に前記ケース開口部6の内面に向けて突出するリップシール形状による舌片72b"を有する。
次に、作用を説明する。
[組み立て作用]
実施例1の配管シール構造を備えた空調ユニットを組み立てる際は、下記の手順によりなされる。
・固定側ケース11に熱交換器としてのエバポレータを組み込む。
・気密部材7のうち第2気密部材72の配管保持部72bに、膨張弁2を密着させて取り付ける。
・気密部材7のうち第1気密部材71を、第2気密部材72に接着固定すると共に、固定側ケース11のケース開口縁部6aの位置に第1気密部材71を接着固定する。
・気密部材7を接着固定した膨張弁2が、固定側ケース11の第1分割開口部11aから露出した状態において、固定側ケース11の第1分割開口部11aの位置に、着脱側ケース12の第2分割開口部12aの位置を符合させながら、固定側ケース11に対し着脱側ケース12を組み付ける。
・着脱側ケース12に対しては、気密部材7を接着固定することなく離脱可能としたままの状態とし、両ケース11,12を接合固定する。
以上の手順により、実施例1の配管シール構造を備えた空調ユニットの組み立てを完了する。
次に、空調ユニットを車両に搭載する組み立て作業について説明する。
組み立てを完了した空調ユニットの膨張弁2の位置を、図5及び図6に示すように、空調ケース1外のダッシュパネル5のパネル開口部5aの位置に符合させ、ケース開口部6の位置に設けた気密部材7の第1気密部材71をパネル開口縁部5bに押し付けて弾性変形させる。そして、第1気密部材71を弾性変形させた状態で空調ユニットを車体に固定することでなされる。
[エバポレータの脱着作用]
上記の組み立てにより車両に搭載された空調ユニットに対し、メインテナンス等により熱交換器であるエバポレータを脱着するときの作用を説明する。
実施例1の場合、着脱側ケース12に対して気密部材7が離脱可能であるため、固定側ケースから着脱側ケースを取り外すと、固定側ケース11に対し着脱側ケース12を組み付ける前の状態、つまり、気密部材7を接着固定した膨張弁2が、固定側ケース11の第1分割開口部11aから露出した状態となる。
したがって、空調ケース1の固定側ケース11内に配置されたエバポレータを脱着することができ、冷媒交換等のメインテナンスの際、空調ユニットの全体を車両から降ろす作業を要することなく、良好なエバポレータの脱着作業性が確保される。
また、空調ケース1を分割する際、着脱側ケース12に対して気密部材7が離脱可能であるため、固定側ケース11から着脱側ケース12を引き剥がし抵抗もなく取り外すことができ、気密部材7の破れや剥がれが防止される。
[シール作用]
次に、再組み付け後のシール作用、パネル開口縁部5bのシール作用、ケース開口縁部6a,6bのシール作用、膨張弁2のシール作用、凝縮水のシール作用の各作用について説明する。
再組み付け後のシール作用を説明すると、エバポレータの脱着等により空調ケース1を分割する際、固定側ケース11に対して気密部材7が接着固定されているため、着脱側ケース12を取り外しても気密部材7の位置ずれが生じることが無い。つまり、着脱側ケース12を固定側ケース11に再度組み付けても、気密部材7の位置は、再組付け前の位置がそのまま維持されることになる。
したがって、固定側ケース11に対する着脱側ケース12の再組み付け後も、再組み付け前のシール性と同等の高いシール性を確保することができる。
パネル開口縁部5bのシール作用について説明すると、パネル開口縁部5bに当接する第1気密部材71は、圧縮柔軟性の高い発泡材を素材として用いた環状成型品であり、図5に示すように、パネル開口縁部5bとの押し付けにより大きく弾性変形する。
したがって、振動入力等があってもパネル開口縁部5bと第1気密部材71との間に隙間が生じることが無く、パネル開口縁部5bと第1気密部材71との間において、水漏れを防ぐシール性が確保される。
ケース開口縁部6a,6bのシール作用について説明すると、第1気密部材71に接着されている第2気密部材72は、ケース開口縁部6aに対しては接着固定であり、ケース開口縁部6bに対しては井桁状に部分押圧する押圧部12bに対し大きな部分圧縮変形を伴って当接する。
したがって、第2気密部材72とケース開口縁部6aとの間は、接着固定により完全防水状態であるし、第2気密部材72とケース開口縁部6bとの間も、圧縮柔軟性を持つゴム材を素材として用いた環状成型品であり、大きな部分圧縮変形を伴うことで、水漏れを防ぐシール性が確保される。
膨張弁2のシール作用について説明すると、第2気密部材72は、図2及び図3に示すように、配管保持部72bに、断面U字形状とすることで内周に膨張弁2を密着させる膨張弁密着面72b'を有する。
したがって、振動入力等があっても膨張弁2の外周面と第2気密部材72との間に隙間が生じることが無く、膨張弁2の外周面と第2気密部材72との間において、水漏れを防ぐシール性が確保される。
凝縮水のシール作用について説明すると、膨張弁2の外周面には、凝縮水が付着し、この凝縮水が重力を受けて下方に滴下して溜まり、膨張弁密着面72b'のみでは、振動入力等により空調ケース1との間にわずかな隙間が形成されるだけで、凝縮水が外部に漏れ出るおそれがある。
これに対し、実施例1では、配管保持部72bに重力方向の下方位置にケース開口部6の内面に向けて突出する舌片72b"を有する。
したがって、図5に示すように、配管保持部72bの舌片72b"により第1分割開口部11aに対する接触圧が確保されるため、振動入力等があっても、舌片72b"と第1分割開口部11aとの間において、凝縮水が漏れ出るのを防ぐシール性が確保される。
次に、効果を説明する。
実施例1の車両用空調装置の配管シール構造にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) エバポレータ(熱交換器)を空調ケース1内に配置し、前記エバポレータの膨張弁2を付設する冷媒入口管3と冷媒出口管4(熱交換媒体配管)を、空調ケース1外のダッシュパネル5(車体側隔壁部材)のパネル開口部5a(隔壁開口部)を通って接続し、前記空調ケース1に、前記膨張弁2を付設する冷媒入口管3と冷媒出口管4が貫通するケース開口部6を形成し、該ケース開口部6の位置に気密部材7を設けた空調ユニットの配管シール構造において、前記空調ケース1は、固定側ケース11と着脱側ケース12を有して構成し、前記固定側ケース11と前記着脱側ケース12との接合面位置に第1分割開口部11aと第2分割開口部12aをそれぞれ形成し、前記ケース開口部6は、前記固定側ケース11に対し前記着脱側ケース12を組み付けたとき、互いに位置符合する第1分割開口部11aと第2分割開口部12aにより形成し、前記気密部材7は、前記固定側ケース11に対して接着し、前記着脱側ケース12に対して離脱可能に設けたため、空調ケース1内に配置された熱交換器の良好な脱着作業性を確保しながら、空調ケース1を分割する際、気密部材7の破れや剥がれを防止することができると共に、気密部材7の位置ずれによるシール性の低下を防止することができる。
(2) 前記気密部材7は、ダッシュパネル5のパネル開口縁部5bのシールと、ケース開口部6のケース開口縁部6a,6bのシールと、前記膨張弁2のシールをする部材であり、ダッシュパネル5のパネル開口縁部5bに当接すると共に固定側ケース11のケース開口縁部6aに接着する第1気密部材71と、膨張弁2に当接すると共に着脱側ケース12のケース開口縁部6bに当接する第2気密部材72と、からなり、前記第1気密部材71と前記第2気密部材72は、圧縮柔軟性が異なる素材により構成していて、第1気密部材71を構成する素材の圧縮柔軟性を、第2気密部材72を構成する素材の圧縮柔軟性より高く設定したため、大きな圧縮柔軟性が要求されるパネル開口縁部5bのシール性確保と、弾性変形による密着性が要求されるケース開口縁部6a,6b及び膨張弁2のシール性確保と、を両立させることができる。
(3) 前記第1気密部材71は、発泡材による環状成型品であり、前記パネル開口縁部5bに当接する車体側環状平面71aと、接着部材10が設けられたケース側環状平面71bと、を有し、前記接着部材10は、第2気密部材72の接着固定と、固定側ケース11に対する接着固定と、に用いるため、パネル開口縁部5bへの弾性変形を伴う当接によりパネル開口縁部5bのシール性を確保することができると共に、第1気密部材71のケース側環状平面71bに接着部材10を設けるだけで2つの接着固定用途を兼用することができる。
(4) 前記第2気密部材72は、ゴム材による環状成型品であり、前記着脱側ケース12のケース開口縁部6bに形成された押圧部12bにケース側平面を当接する環状平面部72aと、内周が膨張弁2に密着する配管保持部72bと、を有し、前記環状平面部72aは、車体側平面に第1気密部材71を接着固定したため、ケース開口縁部6bに形成された押圧部12bへの押圧変形を伴う当接によりケース開口縁部6bのシール性を確保することができると共に、配管保持部72bを膨張弁2に密着させることで膨張弁2のシール性を確保することができる。
(5) 前記第2気密部材72は、環状平面部72aに、前記第1気密部材71を固定側ケース11に接着固定する領域を除いた切り欠き72cを有するため、第1気密部材71を固定側ケース11に接着する際、第2気密部材72を介在させることなく、直接、第1気密部材71を固定側ケース11に対して接着固定することができる。
(6) 前記熱交換媒体配管は、膨張弁2を付設する冷媒入口管3と冷媒出口管4であり、前記第2気密部材72は、配管保持部72bに、内周に前記膨張弁2を密着させる膨張弁密着面72b'を有すると共に、重力方向の下方位置に前記ケース開口部6の内面に向けて突出する舌片72b"を有するため、振動入力等があっても膨張弁2等に付着した凝縮水がケースから漏れ出ることを確実に防止することができる。
以上、本発明の車両用空調装置の配管シール構造を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、気密部材として、素材が異なる第1気密部材71と第2気密部材72により構成した気密部材7の例を示した。しかし、例えば、単一素材により構成した気密部材を用いても良い。また、圧縮柔軟性の高い素材による気密部材の表面に、圧縮柔軟性がより低い素材による気密部材により被覆した気密部材を用いても良い。また、圧縮柔軟性が異なる気密部材を埋め込み等により組み合わせた気密部材を用いても良い。要するに、第1分割開口部と第2分割開口部を形成した空調ケースの分割位置に、固定側ケースに対して接着し、着脱側ケースに対して離脱可能に設けた気密部材であれば、実施例1には限られることはない。
実施例1では、配管シール構造を空調ユニットのエバポレータ配管に適用する例を示したが、空調ユニットのヒータコア(熱交換器)の配管に適用することもできるし、また、他の熱交換器の配管に適用することもできる。要するに、空調ケース内に配置した熱交換器の熱交換媒体配管を、ケース開口部の位置にて気密部材によりシールする車両用空調装置の配管シール構造であれば適用できる。
実施例1の配管シール構造が適用された空調ユニット(車両用空調装置の一例)を示す分解斜視図である。 実施例1の配管シール構造における第2気密部材であり、(a)はケース側平面の平面図を示し、(b)はケース側平面の斜視図を示す。 実施例1の配管シール構造における第1気密部材に第2気密部材を接着した状態を示すケース側平面図である。 実施例1の配管シール構造が適用された空調ユニットの膨張弁部分を示す車両前方側から視た図である。 実施例1の配管シール構造を示す図4のA−A線断面図である。 実施例1の配管シール構造を示す図4のB−B線断面図である。
符号の説明
1 空調ケース
11 固定側ケース
11a 第1分割開口部
12 着脱側ケース
12a 第2分割開口部
12b 押圧部
2 膨張弁(熱交換媒体配管)
3 冷媒入口管(熱交換媒体配管)
4 冷媒出口管(熱交換媒体配管)
5 ダッシュパネル(車体側隔壁部材)
5a パネル開口部(隔壁開口部)
5b パネル開口縁部(隔壁開口縁部)
6 ケース開口部
6a,6b ケース開口縁部
7 気密部材
71 第1気密部材
71a 車体側環状平面
71b ケース側環状平面
72 第2気密部材
72a 環状平面部
72b 配管保持部
72b' 膨張弁密着面
72b" 舌片
72c 切り欠き
10 接着部材

Claims (6)

  1. 熱交換器を空調ケース内に配置し、前記熱交換器の熱交換媒体配管を空調ケース外の車体側隔壁部材の隔壁開口部を通って接続し、前記空調ケースに前記熱交換媒体配管が貫通するケース開口部を形成し、該ケース開口部の位置に気密部材を設けた車両用空調装置の配管シール構造において、
    前記空調ケースは、固定側ケースと着脱側ケースを有して構成し、前記固定側ケースと前記着脱側ケースとの接合面位置に第1分割開口部と第2分割開口部をそれぞれ形成し、
    前記ケース開口部は、前記固定側ケースに対し前記着脱側ケースを組み付けたとき、互いに位置符合する第1分割開口部と第2分割開口部により形成し、
    前記気密部材は、前記固定側ケースに対して接着し、前記着脱側ケースに対して離脱可能に設けたことを特徴とする車両用空調装置の配管シール構造。
  2. 請求項1に記載された車両用空調装置の配管シール構造において、
    前記気密部材は、前記車体側隔壁部材の隔壁開口縁部のシールと、前記ケース開口部のケース開口縁部のシールと、前記熱交換媒体配管のシールをする部材であり、
    前記車体側隔壁部材の隔壁開口縁部に当接すると共に固定側ケースのケース開口縁部に接着する第1気密部材と、熱交換媒体配管に当接すると共に着脱側ケースのケース開口縁部に当接する第2気密部材と、からなり、
    前記第1気密部材と前記第2気密部材は、圧縮柔軟性が異なる素材により構成し、第1気密部材を構成する素材の圧縮柔軟性を、第2気密部材を構成する素材の圧縮柔軟性より高く設定したことを特徴とする車両用空調装置の配管シール構造。
  3. 請求項2に記載された車両用空調装置の配管シール構造において、
    前記第1気密部材は、発泡材による環状成型品であり、前記隔壁開口縁部に当接する車体側環状平面と、接着部材が設けられたケース側環状平面と、を有し、
    前記接着部材は、第2気密部材の接着固定と、固定側ケースに対する接着固定と、に用いることを特徴とする車両用空調装置の配管シール構造。
  4. 請求項2または請求項3に記載された車両用空調装置の配管シール構造において、
    前記第2気密部材は、ゴム材による環状成型品であり、前記着脱側ケースのケース開口縁部に形成された押圧部にケース側平面を当接する環状平面部と、内周が熱交換媒体配管に密着する配管保持部と、を有し、
    前記環状平面部は、車体側平面に第1気密部材を接着固定したことを特徴とする車両用空調装置の配管シール構造。
  5. 請求項4に記載された車両用空調装置の配管シール構造において、
    前記第2気密部材は、環状平面部に、前記第1気密部材を固定側ケースに接着固定する領域を除いた切り欠きを有することを特徴とする車両用空調装置の配管シール構造。
  6. 請求項4または請求項5に記載された車両用空調装置の配管シール構造において、
    前記熱交換媒体配管は、膨張弁を付設する冷媒入口管と冷媒出口管であり、
    前記第2気密部材は、配管保持部に、内周に前記膨張弁を密着させる膨張弁密着面を有すると共に、重力方向の下方位置に前記ケース開口部の内面に向けて突出する舌片を有することを特徴とする車両用空調装置の配管シール構造。
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