JP2008308000A - 空気通路のシール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 棒状パッキンの端部を確実に接着できる空気通路のシール構造を実現する。
【解決手段】空調ケース2とフェイスダクト6との2つの空気通路が連結された接続部に設けられるシール部7を備えた空気通路のシール構造において、シール部7は、フェイスダクト6に巻回された弾性を有する棒状パッキン8により形成されており、その棒状パッキン8には、一端面に粘着剤9が設けられ、かつ両端部が傾斜状に形成され、更に棒状パッキン8をフェイスダクト6に装着したときに、棒状パッキン8の終端部13が始端部12の傾斜面に乗り上げて、粘着剤9を介して接着される。これにより、棒状パッキンの端部を確実に接着できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、内部を空気が流れる2つの空気通路間の接続部における空気漏れを防止する空気通路のシール構造に関するものであり、特に、弾性を有する棒状パッキンの構成に関する。
従来、この種のシール構造として、例えば、図9に示すように、弾性を有した棒状パッキン108にて空気漏れを防止するシール部107を構成したものが知られている。シール部107は、弾性を有する棒状パッキン108をダクト131の周囲にほぼ沿うように巻回して装着している。
ダクト131の周囲に巻回された棒状パッキン108の端部には、突合せ部111が形成されている。この突合せ部111は、棒状パッキン108の端部同士を突き合わせている。また、棒状パッキン108には、一端面に粘着剤109が設けられており、その粘着剤109を介してダクト131に接着されている。そして、図示しない相手側のダクトの開口端に設けられたフランジをシール部107に圧接させるようにして、気密性が得られるようになっている。
また、棒状パッキンの端部を重ね合わせるように構成されたシール構造として、例えば、特許文献1に示されるものが知られている。すなわち、棒状パッキンの終端部が、始端部上に重ね合わせるように構成している。これによれば、棒状パッキンの端部を重ね合わせることにより、その重ね合わせ部の段差を吸収するために、終端部と始端部とが重なる位置に凹部が形成されている。
特開2004−217103号公報
しかしながら、図9に示す形状の棒状パッキン108によれば、相手側のダクトと接続したときに、突合せ部111に粘着剤109が無いため隙間が発生して空気漏れが起きる問題がある。
また、上記特許文献1によれば、棒状パッキンの設置状態において、棒状パッキンの下面部及び上面部が、それぞれのダクトに両面テープなどの固定手段にて密着固定されている。ところが、終端部と始端部とが重なる部分に固定手段によって固定するとは、記載されていないため、この重なる部分に隙間が発生して空気漏れが起きる。更に、特許文献1には、棒状パッキンの重なる部分の段差を吸収するための凹部をダクト側に形成する問題がある。
そこで、本発明の第1の目的は、棒状パッキンの端部を確実に接着できる空気通路のシール構造を提供することにある。また、第2の目的は、棒状パッキンが重なる部分を有してシール部を形成する場合に、その重なる部分をほぼ平坦とすることができる空気通路のシール構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、第1の開口部(30)を有する第1の空気通路(2)と、第1の開口部(30)に接続される第2の開口部(60)を有する第2の空気通路(6)と、第1、2の空気通路(2、6)同士の接続部に周回するように巻回された弾性を有する棒状パッキン(8)により、第1、2の空気通路(2、6)の接続部からの空気漏れを防止するシール部(7)とを備えた空気通路のシール構造において、
棒状パッキン(8)には、一端面に粘着剤(9)が設けられ、かつ少なくとも始端部(12)が傾斜状に形成されており、棒状パッキン(8)を第1、2の空気通路(2、6)の少なくとも一方に装着したとき、棒状パッキン(8)の終端部(13)が始端部(12)の傾斜面に乗り上げて、粘着剤(9)を介して接着されることを特徴としている。
この発明によれば、例えば、2つの空気通路間の接続部におけるシール構造において、棒状パッキン(8)の端部、即ち重なる部分を粘着剤(9)により確実に接着できる。
請求項2に記載の発明では、第1の開口部(30)は、外方に突出する筒状の内管(31)を有し、第2の空気通路(6)は、内管(31)の外側に嵌合する外管(61)を有するとともに、棒状パッキン(8)は、内管(31)の外周面に貼り付けられていることを特徴としている。この発明によれば、棒状パッキン(8)を内管(31)の外周面に沿って、巻回を容易にできるとともに、粘着剤(9)による接着固定も容易にできる。
請求項3に記載の発明では、第1の開口部(30)は、外方に突出する筒状の内管(31)を有し、第2の空気通路(6)は、内管(31)の外側に嵌合する外管(61)を有するとともに、棒状パッキン(8)は、内管(31)の外周面を覆うように配設され、内管(31)が形成される第1の空気通路(2)の外壁面に接着されていることを特徴としている。この発明によれば、棒状パッキン(8)を内管(31)及び第1の空気通路(2)の外周面に沿って、巻回を容易にできるとともに、粘着剤(9)による接着固定も容易にできる。
請求項4に記載の発明では、少なくとも2分割に形成されて、分割縁部には互いに対向する取出孔(21)を有する空調ケース(2)と、この空調ケース(2)内に配置され、送風空気を冷却あるいは加熱する熱交換器(15)と、この熱交換器(15)に接続され、取出孔(21)より空調ケース(2)外に導出する接続部材(6)と、この接続部材(6)と取出孔(21)との組み合わせ面に周回するように巻回された弾性を有する棒状パッキン(8)により、接続部材(6)と取出孔(21)との組み合わせ面からの空気漏れを防止するシール部(7)とを備えた空気通路のシール構造において、
棒状パッキン(8)には、一端面に粘着剤(9)が設けられ、かつ少なくとも始端部(12)が傾斜状に形成されており、棒状パッキン(8)を接続部材(6)に装着したとき、棒状パッキン(8)の終端部(13)が始端部(12)の傾斜面に乗り上げて、粘着剤(9)を介して接着されることを特徴としている。
この発明によれば、空調ケース(2)の取出孔(21)と接続部材(6)との組み合わせ部におけるシール構造においても、棒状パッキン(8)の端部、即ち重なる部分を粘着剤(9)で確実に接着できる。
請求項5に記載の発明では、棒状パッキン(8)の始端部(12)および終端部(13)の両端部が傾斜状に形成されていることを特徴としている。この発明によれば、例えば、略直方体形状の棒状パッキン(8)を略台形状に切断して、巻回することにより、終端部(13)を始端部(12)の傾斜面に粘着剤(9)で接着できる。また、棒状パッキン(8)の端部、即ち重なる部分をほぼ平坦とすることができる。
請求項6に記載の発明では、棒状パッキン(8)の始端部(12)における傾斜面の傾斜角が約35°〜約55°に形成されていることを特徴としている。この発明によれば、傾斜角が約35°以下であると、切断がし難いとともに特殊な切断治具を必要する。また、傾斜角が約55°を超えると、接着代が短くなる。従って、傾斜角が45°近傍であれば、適度な接着代が得られる。更に、例えば、ウレタンフォームなどの弾性の有した材料では、傾斜角が45°近傍であれば、特殊な切断治具を必要とせずに切断できる。これにより、生産性が良好である。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の空気通路のシール構造を、車両用空調装置1におけるフェイス開口部3a、3bとフェイスダクト6a、6bとの接続部に適用した第1実施形態について、図1乃至図5に基づいて説明する。図1は、車両用空調装置1の全体構成を示す分解斜視図である。ここでは、フェイスダクト6a、6bを取外した状態を示している。
図2は、図1に示すフェイスダクト6a、6bを組付けた状態を示す斜視図である。図3は、2つの空気通路間の接続部におけるシール部の設置状態を示す分解斜視図である。図4は、シール部の全体構成を示す説明図である。図5(a)乃至図5(c)は、シール部の巻回による作業手順を示す説明図である。
本実施形態における車両用空調装置1の概略構成について説明する。車両用空調装置1は、図1及び図2に示すように、外郭が、例えば、PP(ポリプロピレン)等の樹脂材料により、形成された空調ケース2を備えている。空調ケース2は、車室内の計器盤下方部のうち、車両左右方向の略中央部に配置されている。
空調ケース2は、車室内の計器盤下方部のうち、中央部から助手席側にオフセットして配置された図示しない送風ユニットに接続されている。送風ユニットには、内外気切替装置(図示せず)、送風機(図示せず)等が配設されている。空調ケース2には、送風ユニットから車室外空気(外気)もしくは車室内空気(内気)のいずれかの空気が送風機により送風される。
空調ケース2内には、吸込まれた空気を冷却する冷房用熱交換器(図示しない)、空気を加熱する暖房用熱交換器(図示しない)、及び温度調節手段としてのエアミックスドア(図示しない)等が配設されている。空調ケース2は、送風ユニットから送風された空気を、これら熱交換器及びエアミックスドア等によって、乗員の所望温度に調節するようになっている。
所望温度に調節された空調空気は、空調ケース2に形成されたフェイス開口部3a、3b、フット開口部4、及びデフロスタ開口部5のうち、吹出モード(フェイスモード、バイレベルモード、フットモード、フットデフロスタモード、デフロスタモード)に応じて選択された開口部から吹き出される。
フェイス開口部3a、3bは、車室内乗員の上半身のうち、車両のセンターコンソール側に対応した部位に配設されたセンタフェイス吹出口(図示しない)に向かって、上記空調空気を吹き出すセンタフェイス開口部3aと、車室内乗員の上半身のうち、サイドガラス側に対応した部位に配設されたサイドフェイス吹出口(図示しない)に向かって、上記空調空気を吹き出すサイドフェイス開口部3bとからなっている。
ここで、センタフェイス開口部3a及びサイドフェイス開口部3bは、それぞれ略四角形状で開口している。また、フット開口部4は、車室内乗員の足元に向かって、上記空調空気を吹き出し、デフロスタ開口部5は、車両フロントガラス内面に向かって上記空調空気を吹き出すようになっている。
各フェイス開口部3a、3bと上記各フェイス吹出口とは、それぞれフェイスダクト6a、6bにて接続されている。つまり、センタフェイス開口部3aに接続されるセンタフェイスダクト6aと、サイドフェイス開口部3bに接続されるサイドフェイスダクト6bとからなる。これらのフェイスダクト6a、6bは、例えば、PP(ポリプロピレン)等の樹脂材料にて形成されている。
各フェイスダクト6a、6bの空気流れ上流側の開口部は、各フェイス開口部3a、3bの形状とほぼ同形状とされている。そして、各フェイス開口部3a、3bと各フェイスダクト6a、6bとの各接続部には、風漏れを防止するシール部7がそれぞれ設けられている。
各シール部7は、各々略直方体形状の一本の棒状パッキン8から構成されている。この棒状パッキン8は、例えば、ウレタンフォーム等の弾性を有した材質からなっている。棒状パッキン8は、各フェイス開口部3a、3bの縁部にほぼ沿って周回するように巻回されている。
つまり、棒状パッキン8には、フェイス開口部3a、3bの開口形状に沿って曲げ部と直線部ができ、曲げ部は、棒状パッキン8の弾性によって側面が曲面状となっている。また、直線部の側面は、平面状になっている。
ここで、フェイス開口部30(3a、3b)へのフェイスダクト6(6a、6b)の組付け構造、及びシール部7の構造について、図3乃び図4に基づいて説明する。空調ケース(第1の空気通路)2には、図3に示すように、フェイス開口部30(第1の開口部)を縁取るように、外方に突き出された筒状の内管31が形成されている。この内管31は、フェイスダクト6(第2の空気通路)の開口部60(第2の開口部)との接続部を構成している。
フェイスダクト6の上流端、即ち、空調ケース2との接続部は、この接続部の外管61を構成している。これら内管31及び外管61を、図3中に示す矢印A方向に相互嵌合することにより、空調ケース2のフェイス開口部30とフェイスダクト6の開口部60とが連結される。換言すると、内部を空気が流れる2つの空気通路が連結される。
シール部7は、この2つの空気通路が連結された接続部におけるシール構造を構成するものである。シール部7は、一本の棒状パッキン8を用いて構成している。具体的には、上述したように、棒状パッキン8を内管31の周囲(外周面)に沿うように巻回して、内管31の外周面に貼り付けられる。そして、フェイスダクト6の開口端に設けたフランジ部62を、巻回されたパッキン8に圧接させた状態で密着固定するようにして、気密性を得るようにしている。
シール部7は、図4に示すように、棒状パッキン8と粘着剤9とを備えている。棒状パッキン8が内管31の外周面に貼り付けられる前の状態では、その両端部に傾斜面が形成されている。その傾斜面の傾斜角Θは、例えば、45°程度に形成されている。これにより、棒状パッキン8の全体形状は、略台形状となっている。本実施形態では、棒状パッキン8の一端側端部を始端部12と称し、他端側端部を終端部13と称している。
本実施形態では、傾斜角Θを約45°に形成したが、これに限らず、傾斜角Θを約35°〜約55°程度でも良い。これは、傾斜角が約35°以下であると、切断がし難いとともに特殊な切断治具を必要する。また、傾斜角が約55°を超えると、接着代が少なくなる。つまり、傾斜面の長さが短くなってしまう。
従って、傾斜角が45°近傍であれば、適度な長さの接着代が得られる。更に、例えば、ウレタンフォームなどの弾性力の有した材料では、傾斜角が45°近傍であれば、特殊な切断治具を必要とせずに切断できる。これにより、生産性も良好である。
そして、棒状パッキン8の長さが長いほうの一端面(台形形状の四角形の底辺)には、粘着剤9が設けられている。この粘着剤9は、両面に図示しない剥離紙が設けられた両面粘着テープ等の固定手段を用いている。例えば、両面粘着テープの片面の剥離紙を剥がして、棒状パッキン8の一端面に貼り付けることで形成できる。
次に、シール部7の巻回による作業手順について説明する。具体的には、図5(a)乃至図5(c)に示すような段階で行っている。まず、(a)第1段階において、棒状パッキン8の始端部12側の剥離紙を剥がして、その始端部12を内管31の直線部に貼り付けて巻回を開始する。そして、剥離紙を剥がしながら、(b)第2段階のように、棒状パッキン8を内管31の周囲(外周面)に沿うように周回させて、順次巻回を継続する。
巻回の最後には、(c)第3段階のように、棒状パッキン8の始端部12に、終端部13の底面を重ね合わせる。これにより、棒状パッキン8の始端部12に終端部13が乗り上げるようにしてシール部7が形成される。つまり、他端側端部(終端部13)が、一端側端部(始端部12)の傾斜面に乗り上げて、粘着剤9を介して接着される。このように、棒状パッキン8の端部、即ち重なる部分に隙間が発生しない。
このとき、終端部13において、図中に示すように、局所的に外方に膨らむことがある。つまり、端部の重なる部分において、棒状パッキン8の板厚が局所的に増加する。ところが、本実施形態では、棒状パッキン8の上面側がフランジ部62により圧接されるため、シール部7における気密性が低くなる問題はない。
また、棒状パッキン8の一端面に粘着剤9を設けたことにより、棒状パッキン8を内管31の外周面に沿って、巻回を容易にできるとともに、粘着剤9による接着固定も容易にできる。つまり、巻回における作業性が良好である。
次に、本実施形態の作動を説明する。車両用空調装置1が作動すると、空調ケース2内に吸込まれた空気が所望温度に空調され、フェイス開口部3a、3b、フット開口部4、デフロスタ開口部5のうち、吹出モードに応じて選択された開口部3〜5から車室内に向かって吹き出される。
ここで、フェイスモードやバイレベルモードの吹出モードのときは、上記空調空気がフェイス開口部3a、3bから吹出され、更に、各フェイスダクト6a、6bを介して上記各フェイス吹出口から車室内乗員の上半身へ吹出される。このとき、シール部7によって、各フェイス開口部3a、3bと各フェイスダクト6a、6bとの接続部における空気漏れが防止される。また、棒状パッキン8の端部が、粘着剤9により確実に接着されることにより、隙間が発生することなく空気漏れが防止される。
(第2実施形態)
以上の第1実施形態では、棒状パッキン8を内管31の外周面に接着するように巻回させる構成したが、棒状パッキン8を空調ケース(第1の空気通路)2の外壁面に接着するように巻回させる構成としても良い。
図6は、第2実施形態における2つの空気通路間の接続部におけるシール部の設置状態を示す分解斜視図である。本実施形態の棒状パッキン8は、図6に示すように、棒状パッキン8の側面を内管31の周囲(外周面)に沿うように巻回して、空調ケース2の外壁面に貼り付けるようにしている。つまり、棒状パッキン8が内管31の周囲(外周面)を覆うように配設されている。
これにより、棒状パッキン8の始端部12に終端部13が乗り上げるようにしてシール部7が形成されている。つまり、他端側端部(終端部13)が、一端側端部(始端部12)の傾斜面に乗り上げて、粘着剤9を介して接着される。このように、棒状パッキン8の端部、即ち重なる部分に隙間が発生しない。
このとき、図6に示すように、棒状パッキン8の重なる部分において、局所的に上方側が膨らむことがある。因みに、重なる部分における上記膨らみの度合いは、棒状パッキン8の板厚が、例えば、10mm程度であると、2mm程度板厚が増加する。
本実施形態では、この棒状パッキン8の上面側が、フランジ部62により圧接されるため、シール部7における気密性が低くなる問題があるが、この程度の膨らみであれば、圧接度合いへの影響力はほとんどない。つまり、気密性を損なうほどの膨らみではない。従って、フェイスダクト6の棒状パッキン8への圧接度合い、即ちパッキンの厚さ方向のつぶれ度合いを、棒状パッキン8の巻回全周においてほぼ一様とすることができる。
また、局所的に棒状パッキン8の反力が大きくなって、フェイスダクト6が斜めに組み付いてしまうこともなく、空調ケース2とフェイスダクト6との接続部からの空気漏れを防止できる。
このように、棒状パッキン8を略台形状に形成したことにより、棒状パッキン8の巻回全周において、その棒状パッキンの厚さをほぼ同程度とすることができる。
また、空調ケース2の外壁面に接着するように棒状パッキン8に粘着剤9を設けたことにより、棒状パッキン8を内管31の外周面に沿って、巻回を容易にできるとともに、粘着剤9による接着固定も容易にできる。つまり、巻回における作業性が良好である。
(第3実施形態)
以上の実施形態では、棒状パッキン8の両端部に傾斜面を形成したが、一方の端部(始端部12)のみに傾斜面を形成しても良い。図7は、第3実施形態におけるシール部の全体構成を示す説明図である。
本実施形態の棒状パッキン8において、図7に示すように、一方側端部、即ち始端部12が傾斜状に形成されている。また、棒状パッキン8の他方側端部、即ち終端部13が直角状に形成されている。そして、棒状パッキン8の始端部12に、終端部13の底面を重ね合わせる。これにより、棒状パッキン8の始端部12に終端部13が乗り上げるようにしてシール部7が形成されている。
このように、他端側端部(終端部13)が、一端側端部(始端部12)の傾斜面に乗り上げて、粘着剤9を介して接着される。このとき、終端部13において、図7中に示すように、終端部13が外方に突き出される。しかし、本実施形態では、棒状パッキン8の上面側がフランジ部62により圧接されるため、シール部7における気密性が低くなる問題はない。
(第4実施形態)
以上の実施形態では、本発明をフェイス開口部30(3a、3b)とフェイスダクト6(6a、6b)との接続部におけるシール部7に適用させたが、これに限らず、本発明を空調ケース2の組み合わせ部におけるシール部7に適用させても良い。
図8は、第4実施形態における空調ケース2の組み合わせ部におけるシール部の設置状態を示す部分断面図である。空調ケース2内には、上述したように、冷房用熱交換器(図示しない)、暖房用熱交換器(図示しない)、及び温度調節手段としてのエアミックスドア(図示しない)等の機能部品が配設されている。
これら機能部品のうち、熱交換器は、空調ケース2の外側に配設された機能部品と接続するために、温水配管、冷媒配管、もしくは冷凍サイクル装置の膨張弁等と接続されている。つまり、空調ケース2内に配設される熱交換器には、接続部材を介して空調ケース2の外側に配設された機能部品に接続されている。
本実施形態では、冷房用熱交換器15に接続される膨張弁16との間に形成されるシール部7について説明する。空調ケース2内には、図8に示すように、冷房用熱交換器15が配設されている。膨張弁16は、空調ケース2の外側に配設されている。そして、冷房用熱交換器15と膨張弁16とは、接続部材であるアルミブロックジョイント6を介して冷媒通路が接続されている。
アルミブロックジョイント6は、外形が矩形状に形成され、一方が膨張弁16の流出入口に接続されている。また、他方が冷房用熱交換器15の流出入口に接続されている。空調ケース2は、少なくとも2分割に形成されている。その分割された分割縁部には、互いに対向するように引出孔21が形成されている。この引出孔21は、アルミブロックジョイント6を空調ケース2外に突き出すための開口部であって、分割された空調ケース2の組み合わせ部となる。
この組み合わせ部には、アルミブロックジョイント6との間にシール部7が形成される。そして、このシール部7は、上述したように、棒状パッキン8をアルミブロックジョイント6の外周に接着するように巻回させる構成となっている。
つまり、台形状に形成された棒状パッキン8を、アルミブロックジョイント6の周囲(外周面)に沿うように巻回して、アルミブロックジョイント6の外周面に貼り付けられている。そして、空調ケース2に形成された引出孔21を、巻回されたパッキン8に圧接させた状態で密着固定するようにして、気密性を得るようにしている。
なお、分割された空調ケース2は、暖房用熱交換器、ドア等の機能部品を収容した後に、金属クリップ、ネジ等の締結手段により、一体的に結合される。
これにより、以上の実施形態と同じように、棒状パッキン8の始端部12に終端部13が乗り上げるようにしてシール部7が形成されている。このとき、棒状パッキン8の重なる部分において、引出孔21側に向けて局所的に膨らむことがあるが、引出孔21の棒状パッキン8への圧接度合い、即ちパッキンの厚さ方向のつぶれ度合いを、棒状パッキン8の巻回全周においてほぼ一様とすることができる。従って、空調ケース2の組み合わせ部からの空気漏れを防止することができる。
本実施形態では、シール部7をアルミブロックジョイント6に構成させたが、シール部7を暖房用熱交換器に接続される温水配管に構成させても良い。
(他の実施形態)
上記第1乃至3実施形態では、本発明を、車両用空調装置1の空調ケース2に形成されたフェイス開口部3a、3bと、フェイス開口部3a、3bに接続されるフェイスダクト6a、6bとの接続部におけるシール構造に適用した形態について説明したが、例えば、デフロスタ開口部5とデフロスタダクトとの接続部におけるシール構造や、ダクトとダクトとの接続部におけるシール構造に適用しても良い。
また、上記第1乃至3実施形態では、棒状パッキン8を空調ケース2側に装着させたが、棒状パッキン8をダクト6側に装着させても良い。
第1実施形態における車両用空調装置1の全体構成を示す分解斜視図である。 図1に示すフェイスダクト6a、6bを組付けた状態を示す斜視図である。 第1実施形態における2つの空気通路間の接続部に設けられたシール部の設置状態を示す分解斜視図である。 第1実施形態におけるシール部の全体構成を示す説明図である。 (a)乃至(c)は、第1実施形態におけるシール部の巻回による作業手順を示す説明図である。 第2実施形態における2つの空気通路間の接続部に設けられたシール部の設置状態を示す分解斜視図である。 第3実施形態におけるシール部の全体構成を示す説明図である。 第4実施形態における空調ケース2の組み合わせ部におけるシール部の設置状態を示す部分断面図である。 従来技術におけるシール部の全体構成を示す説明図である。
符号の説明
2…空調ケース(第1の空気通路)
6…フェイスダクト、アルミブロックジョイント(第2の空気通路、接続部材)
7…シール部
8…棒状パッキン
9…粘着剤
12…始端部
13…終端部
15…冷却用熱交換器(熱交換器)
21…取出孔
30…フェイス開口部(第1の開口部)
31…内管
60…開口部(第2の開口部)
61…外管

Claims (6)

  1. 第1の開口部(30)を有する第1の空気通路(2)と、
    前記第1の開口部(30)に接続される第2の開口部(60)を有する第2の空気通路(6)と、
    前記第1、2の空気通路(2、6)同士の接続部に周回するように巻回された弾性を有する棒状パッキン(8)により、前記第1、2の空気通路(2、6)の接続部からの空気漏れを防止するシール部(7)とを備えた空気通路のシール構造において、
    前記棒状パッキン(8)には、一端面に粘着剤(9)が設けられ、かつ少なくとも始端部(12)が傾斜状に形成されており、
    前記棒状パッキン(8)を前記第1、2の空気通路(2、6)の少なくとも一方に装着したとき、前記棒状パッキン(8)の終端部(13)が前記始端部(12)の傾斜面に乗り上げて、前記粘着剤(9)を介して接着されることを特徴とする空気通路のシール構造。
  2. 前記第1の開口部(30)は、外方に突出する筒状の内管(31)を有し、前記第2の空気通路(6)は、前記内管(31)の外側に嵌合する外管(61)を有するとともに、
    前記棒状パッキン(8)は、前記内管(31)の外周面に貼り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の空気通路のシール構造。
  3. 前記第1の開口部(30)は、外方に突出する筒状の内管(31)を有し、前記第2の空気通路(6)は、前記内管(31)の外側に嵌合する外管(61)を有するとともに、
    前記棒状パッキン(8)は、前記内管(31)の外周面を覆うように配設され、前記内管(31)が形成される前記第1の空気通路(2)の外壁面に接着されていることを特徴とする請求項1に記載の空気通路のシール構造。
  4. 少なくとも2分割に形成されて、分割縁部には互いに対向する取出孔(21)を有する空調ケース(2)と、
    前記空調ケース(2)内に配置され、送風空気を冷却あるいは加熱する熱交換器(15)と、
    前記熱交換器(15)に接続され、前記取出孔(21)より前記空調ケース(2)外に導出する接続部材(6)と、
    前記接続部材(6)と前記取出孔(21)との組み合わせ面に周回するように巻回された弾性を有する棒状パッキン(8)により、前記接続部材(6)と前記取出孔(21)との組み合わせ面からの空気漏れを防止するシール部(7)とを備えた空気通路のシール構造において、
    前記棒状パッキン(8)には、一端面に粘着剤(9)が設けられ、かつ少なくとも始端部(12)が傾斜状に形成されており、
    前記棒状パッキン(8)を前記接続部材(6)に装着したとき、前記棒状パッキン(8)の終端部(13)が前記始端部(12)の傾斜面に乗り上げて、前記粘着剤(9)を介して接着されることを特徴とする空気通路のシール構造。
  5. 前記棒状パッキン(8)の前記始端部(12)および前記終端部(13)の両端部が傾斜状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の空気通路のシール構造。
  6. 前記棒状パッキン(8)の前記始端部(12)における傾斜面の傾斜角が約35°〜約55°に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の空気通路のシール構造。
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