JP2008105060A - 熱切断機、及び熱切断方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】開先加工を施す場合のように、2パス目又はそれ以降の切断が必要となるときに、適正なスタンドオフを維持しながら2パス目又はそれ以降の切断を行えるようにする。
【解決手段】トーチ101の位置を制御するトーチ制御手段と、製品104上にある少なくとも1つの所定の位置における製品高503と、母材103上にある2パス目の切断の開始位置における母材高502とを計測する高さ計測手段とを備え、トーチ制御手段は、2パス目の切断において、その切断ライン106に沿ってトーチ101を移動させる中で、トーチ101が1パス目の切断溝105に到達したときに、高さ計測手段が計測した製品高503と母材高502との差分504に基づいて、トーチ101の高さを変更する。
【選択図】図5

Description

本発明は、プラズマ切断機に代表されるような熱切断機に関し、特に、母材からノズルまでの距離を設定するための技術に関する。
プラズマ切断を例にとって説明すると、プラズマ切断では、母材(被接断部材)表面からプラズマトーチ先端(ノズル)までの距離(以下、「スタンドオフ」)を適正値で一定に保つことが、良好な切断品質を得る上で重要である。一定スタンドオフを維持するための制御方法としては、スタンドオフの大小に従ってアーク長が増減することで変化するアーク電圧を利用する制御方法(AVC(Arc Voltage Control又はAutomatic Voltage Control)と呼ばれている)が一般的である。
AVCにおけるプラズマアーク切断の工程では、アークが発生すればアーク電圧によりスタンドオフを検出することができるが、アーク発生前には当然アーク電圧を利用できない。そこで、切断開始時は、まず、母材の高さ(鉛直位置)が測定され、その母材の鉛直位置からノズルを所定の距離だけ離間させることにより、適正なスタンドオフが設定される。このときのプラズマトーチの高さ(以下、「トーチ高」)が、初期トーチ高である。母材の高さを測定する方法としては、以下のようなものが知られている。すなわち、ノズルと母材との間に、数ボルトの電圧を印加し、ノズルと母材が接触したときに、ノズルと母材との間に電流が流れたこと(又は電圧が低下したこと)を検出することを利用して、母材の高さを測定するものである。また、位置センサを利用して母材の高さを測定するものも知られている(特許文献1)。
切断工程におけるスタンドオフは、母材の板厚により変化し、また、板厚が同じであっても母材の傾きや反り等によって変化するので、初期トーチ高は、1つの切断工程を終えて新たに切断を開始する毎に設定される必要がある。
特開2001−198679
上記のような初期トーチ高の設定方法は、母材から製品を単に切り出すような通常の切断(1パス目の切断)では有効である。しかし、製品にある種の開先加工を施す場合のように、1パス目の切断で製品を母材から切り出した後、その切り出された製品に対して更なる切断(2パス目の切断又はそれ以降の切断)が必要となる状況では、不具合が生じる。
この不具合について、図1及び図2を参照して説明する。図1に示すように、1パス目の切断が終わった後、2パス目の切断の対象となる製品104は、母材103から完全に切り離されている。ここで、母材103が載置される切断テーブルの上面は、それまで行われた切断により、ドロス付着や溶け落ちにより凹凸がある。そのため、製品104の高さは、母材103の高さからずれることがある。
一方、2パス目の切断開始に当たっては、製品104の端面からいきなり切り込むと製品104に傷が出来たりするため、2パス目の切断は、母材103側にて開始し、そこから1パス目の切断溝105を横切って製品104に切り込むというやり方をする。従って、2パス目の切断ラインは、製品104における切断ラインを母材103側まで延長したものとなる。例えば、図1に示すように、母材103側のA点とB点やA’点とB’点とをそれぞれ結んだ破線が、2パス目の切断ライン106となる。
図2(a)は、A点とB点とを結んだ2パス目の切断ライン106における断面図である。同図からわかるように、1パス目の切断溝105を境に、A点側の母材103に対して製品104が低くなっている。そのため、A点から切断を開始した場合、母材103に対して一定のスタンドオフ201を維持しながら移動してきたプラズマトーチ101は、製品104へ移動した瞬間、製品104に対するスタンドオフが遠すぎてしまうことになる。また、図2(b)は、A’点とB’点とを結んだ2パス目の切断ライン106における断面図である。この場合は、同図(a)とは逆に、1パス目の切断溝105を境に、A’点側の母材103に対して製品104が高くなっている。そのため、A’点から切断を開始した場合、母材103に対して一定のスタンドオフ201を維持しながら移動してきたプラズマトーチ101は、製品104へ移動した瞬間、製品104に対するスタンドオフが近すぎてしまうことになる。さらに、この場合は、状況によっては、製品104にプラズマトーチ101が衝突してしまう。
このように、2パス目又はそれ以降の切断では、切断が開始される母材103と製品104との間に高低差があるために、製品104の切断が始まったところで、スタンドオフが不適切な値となってしまう。上記のような初期トーチ高の設定方法は、あくまでも切断開始点、すなわち母材103において、スタンドオフが適正値になるようにトーチ高を設定するものであり、上記のような問題については考慮していない。
従って、本発明の目的は、開先加工を施す場合のように、2パス目又はそれ以降の切断が必要となるときに、適正なスタンドオフを維持しながら2パス目又はそれ以降の切断を行えるようにすることである。
本発明の一つの態様に従う熱切断機は、1パス目の切断により母材から製品を切り出して、前記1パス目の切断より後の2パス目の切断で前記母材側から切断を開始して前記1パス目の切断により生じた切断溝を通り越して前記切り出した製品を切断する熱切断機において、トーチの位置を制御するトーチ制御手段と、前記製品上にある少なくとも1つの所定の位置における製品の高さと、前記母材上にある2パス目の切断の開始位置における母材の高さとを計測する高さ計測手段とを備え、前記トーチ制御手段は、前記2パス目の切断において、その切断ラインに沿ってトーチを移動させる中で、前記トーチが前記切断溝に到達したときに、前記高さ計測手段が計測した前記製品の高さと前記母材の高さとの差分に基づいて、前記トーチの高さを変更する。
好適な実施態様では、前記トーチ制御手段は、前記製品の高さが前記母材の高さよりも低い場合は、前記トーチが前記切断溝に到達したときに、前記トーチを鉛直下向きに前記差分だけ移動させ、前記製品の高さが前記母材の高さよりも高い場合は、前記トーチが前記切断溝に到達したときに、前記トーチを鉛直上向きに前記差分だけ移動させてもよい。
好適な実施態様では、前記製品の高さが測定される所定の位置は、前記2パス目の切断ライン上の最も切断開始位置寄りの点又はその点に近接する所定の領域から選択された点であってもよい。
本発明により、開先加工を施す場合のように、2パス目又はそれ以降の切断が必要となるときに、適正なスタンドオフを維持しながら2パス目又はそれ以降の切断を行えるようになる。
以下、プラズマ切断機に適用された本発明の一実施形態に係る熱切断機について、図面を参照して説明する。
図3は、本実施形態に係るプラズマ切断機301の構造を示した斜視図である。
切断テーブル302に母材103たる鋼板が水平に載置される。切断テーブル302に対して、Yキャリッジ305がY方向へ水平移動できるように設置されている。このYキャリッジ305からX方向へガイドレール303が張り出し、このガイドレール107上を水平にX方向へXキャリッジ304が移動できるようになっている。Xキャリッジ304には、Z(鉛直)方向へ移動するZキャリッジ306が取付けられ、このZキャリッジ306に、プラズマトーチ101が真下を向いて固定されている。
プラズマトーチ101は、母材103を切断している間、上記のキャリッジ304、305、306からなるXYZ移動系統によって、母材103に対し一定のスタンドオフを保った状態で、製品104の形状に合った加工ラインに沿ってX及びY方向へ水平移動させられる。
図4は、本実施形態に係るプラズマ切断機301の機能ブロック図である。
本実施形態に係るプラズマ切断機301は、コントローラ401と、トーチ制御機構402と、電源403と、ガス供給系統404とを備える。
コントローラ401は、プラズマ切断機301の全体の制御を行う。例えば、コントローラ401は、電源403を起動し、ガス供給系統404からガスを供給させて、プラズマトーチ101からプラズマアーク102を発生させる。また、コントローラ401は、プラズマアーク102を発生させた状態で、トーチ制御機構402を操作することにより、予めプログラムされたXY系の軌跡に沿って、プラズマトーチ101を移動させて、母材103を切断する。この際、コントローラ401は、AVCによる高さ倣いにより、プラズマトーチ101を鉛直方向に移動させて調整し、適正なスタンドオフが保たれるようにする。
また、コントローラ401は、母材103から製品104を切り出すための1パス目の切断を開始する前に、母材103の高さを測定する。すなわち、上述したように、ノズルと母材103との間に一定の電圧を印加しておき、ノズルと母材103とを接触させてその電圧の変化を検出する方法、又は位置センサを利用する方法等により、母材103の高さが測定される。この測定された母材103の高さに基づいて、コントローラ401は、1パス目の切断のための初期トーチ高を決定する。例えば、初期トーチ高は、母材103の高さに、予め保持しているスタンドオフの適正値を加えたものとして決定される。
さらに、母材103から切り出された製品104に2パス目(又はそれ以降)の切断を行う場合は、コントローラ401は、製品104と母材103のそれぞれの高さを測定した後に、その母材103側から2パス目(又はそれ以降)の切断を開始して、母材103の高さに基づいてプラズマトーチ101の母材103に対するスタンドオフを制御し、その後、プラズマトーチ101が母材103と製品104との間にある1パス目の切断溝105を通過するときに、母材103と製品104との高低差に基づいて、プラズマトーチ101を鉛直方向に移動させて、製品104に対して適正なスタンドオフが保たれるようにする。この詳細については、後述する。
トーチ制御機構402は、プラズマトーチ101をコントローラ401が指定した位置へ移動させる。すなわち、トーチ制御機構402は、Xキャリッジ304、Yキャリッジ305、Zキャリッジ306を制御して、これらを移動させることにより、プラズマトーチ101をコントローラ401が指定した位置へ移動させる。
電源403は、プラズマアーク102を発生させるために用いられる。このプラズマアーク102により母材103の切断が行われる。また、電源403は、ノズルと母材103との間の電圧の変化を検出して、母材103及び製品104の高さを求めるときに、ノズルと母材103との間に電圧を印加するために用いられる。
ガス供給系統404は、プラズマアーク102を発生させるために必要なガスを供給する。このガスの供給は、コントローラ401の制御の下に行われる。
以上のように構成されるプラズマ切断機301が、母材103と製品104間の高低差を考慮した上で、適正なスタンドオフ201を維持しながら、2パス目の切断を行う手順について説明する(3パス目以降の切断を行う場合も同様である)。
図5は、2パス目の切断におけるプラズマトーチ101の動きを示した図である。
同図(a)は、コントローラ401に制御されたプラズマトーチ101が、X−Y平面上を動く様子を示している。同図に示された各点(A点、B点、S点、T点)は、X−Y平面上の位置を表したものである。一方、同図(b)は、A点及びS点を通る断面図であり、母材103及び製品104の高さを表している。同図では、切断テーブル302の底面をZ軸の原点として、高さを定義しているが、これは単に説明上の都合によるものであり、コントローラ401がZ軸の原点をどこにおくかは、コントローラ401の自由である。従って、A点における母材103の高さは、符号502で表され、S点における製品104の高さは符号503で表される。また、同図(c)は、A点及びB点を通る断面図であり、プラズマトーチ101が、A点からB点まで移動する中での、プラズマトーチ101のZ軸方向の動きを示している。
まず、図5(a)を参照して、プラズマトーチ101のX−Y平面上の動きを説明する。
1パス目の切断が終了した後、プラズマトーチ101は、製品104側のS点へ移動させられる。S点は、2パス目の切断ライン106が製品104に入る点に近接する製品104の所定の領域(以下、「近傍領域」)501の中から選択された任意の点である。後述することからもわかるとおり、S点は、2パス目の切断ライン106における、A点側の母材103と製品104間の高低差を求めるために採用される製品側の代表点である。従って、より正確な高低差を求めるためには、2パス目の切断開始点である母材103上のA点に近いほどよく、また、2パス目の切断ライン106に近いほどよい。さらに言えば、A点に最も近い点(最近接点)をS点とすれば、最も正確な高低差を求めることができる。一方で、製品104は、平面的であり、また、母材103から切り離されて、XY平面に対して傾きが生じたとしても、その傾きはそれ程大きいものではない。従って、最近接点における製品104の高さと、その付近から選択された点における製品104の高さとの違いは、それ程大きいものではない。この理由から、本実施形態においては、上記のように、近傍領域501から選択された任意の点を、製品側の代表点であるS点としている。
ここで、上述したような方法、すなわち、ノズルと母材103との間に一定の電圧を印加しておき、ノズルと母材103とを接触させてその電圧の変化を検出する方法、又は位置センサを利用する方法等により、S点における製品104の高さ(以下、単に「製品高」)503が測定される。
次に、プラズマトーチ101は、S点から2パス目の切断開始点である母材103上のA点へ移動させられる。ここでも、上記と同様の方法により、A点における母材103の高さ(以下、単に「母材高」)502が測定される。さらに、母材高502に基づいて、2パス目の切断における初期トーチ高も決定される。
その後、プラズマ切断機301は、電源403を起動させてプラズマトーチ101と母材103間にプラズマアーク102を発生させ、A点に穴を開ける。そして、プラズマ切断機301は、プラズマアーク102を発生させた状態を保ちながら、プラズマトーチ101をA点からB点まで移動させて、製品104を2パス目の切断ライン106に沿って切断する。以下、図5(c)を参照して、切断時におけるプラズマトーチ101のZ軸方向の動きを説明する。
A点において母材高502が測定された後、プラズマトーチ101の高さは、初期トーチ高(ここでは、母材高502にスタンドオフ201の適正値を加えた高さ)に設定される。
その後、上述したように、プラズマアーク102によってA点に穴が開けられ、2パス目の切断ライン106に沿って切断が行われる。ここで、2パス目の切断ライン106においては、同図(c)に示すように、母材103と製品104間に高低差がある。本実施形態におけるプラズマ切断機301は、この高低差を考慮した上で、適正なスタンドオフを維持しながら切断するために、以下のようにトーチ高を制御する。
すなわち、プラズマトーチ101が、母材103に対して一定のスタンドオフ201を保ちながらA点からB点まで移動する中で、母材103と1パス目の切断溝105との境界点であるT点まで移動した時、コントローラ401は、母材高502と製品高503との差分(以下、単に「差分」)504だけ、トーチ高を変化させる。具体的には、製品高503が、母材高502に比べて低い場合(同図(c)のような場合)は、コントローラ401は、T点に進入したときのトーチ高(変更前のトーチ高)から差分504を減算した値を、変更後のトーチ高とする。すなわち、同図(c)に示すように、プラズマトーチ101は、T点において、鉛直下向きに差分504だけ移動させられる。反対に、製品高503が、母材高502に比べて高い場合は、コントローラ401は、変更前のトーチ高に差分504を加算した値を、変更後のトーチ高とする。すなわち、この場合は、プラズマトーチ101は、T点において、鉛直上向きに差分504だけ移動させられる。これにより、変更後のトーチ高は、製品高503にスタンドオフ201の適正値を加えた高さとなる。厳密には、ある程度の誤差を生じるが、問題とならない程度である。これは、この誤差は、母材103もXY平面に対して多少の傾きがあり、AVCによる高さ倣いにより、T点におけるトーチ高が、A点における初期トーチ高に比べて変化することにより生じるものであるが、A点とT点とは、それ程離れていないからである。この結果、その後、プラズマトーチ101が、1パス目の切断溝105を通過して、製品104の切断が開始された時に、製品104に対しても、適正なスタンドオフ201を維持できるようになる。
尚、ここでは、プラズマトーチ101が母材103と1パス目の切断溝105との境界点であるT点まで移動した時に、差分504に基づいてトーチ高を変化させたが、プラズマトーチ101を変化させる位置は、これには限定されない。製品104の切断が開始される時点で、変更後のトーチ高となっていればよい。すなわち、コントローラ401がトーチ制御機構402を操作する命令を出してから、実際にトーチ高が変化するまでには、幾分かのタイムラグがあり、その間もプラズマトーチ101は移動しているため、このタイムラグ及びプラズマトーチ101の移動速度を考慮して、トーチ高を変化させる位置を決定してもよい。
製品104の切断が開始された後は、AVCによる高さ倣いにより、製品104に対して適正なスタンドオフを維持しながら、2パス目の切断ライン106に沿って、B点まで、プラズマトーチ101が移動させられる。
図6は、本実施形態に係るプラズマ切断機301が2パス目の切断を行う際の処理の流れを示した図である。
まず、1パス目の切断が完了した後(S601)、プラズマトーチ101は、S点へ移動させられ、製品高503が測定される(S602)。次に、プラズマトーチ101は、A点へ移動させられ、母材高502が測定される(S603)。
その後、プラズマトーチ101の高さが、母材高502に基づいて決定された初期トーチ高に設定され、2パス目の切断が開始される(S604)。切断時は、AVCによる高さ倣いにより、適正なスタンドオフを維持しながら、2パス目の切断ライン106に沿ってプラズマトーチ101が移動させられる(S605)。
ここで、1パス目の切断溝105へ到達した場合は(S606:YES)、差分504に基づくトーチ高の変更が行われる。すなわち、製品高503が、母材高502より小さい場合は(S607:YES)、変更前のトーチ高から差分504を減算した値を、変更後のトーチ高として、プラズマトーチ101の高さが変更される(S608)。一方、製品高503が、母材高502より大きい場合は(S607:NO)、変更前のトーチ高に差分504を加算した値を、変更後のトーチ高として、プラズマトーチ101の高さが変更される(S609)。
その後、再び、AVCによる高さ倣いにより、適正なスタンドオフを維持しながら、2パス目の切断ライン106に沿ってプラズマトーチ101が移動させられる(S610)。そして、プラズマトーチ101が、2パス目の切断ライン106の終了点であるB点まで達したときに、切断が完了する。
以上説明したような処理が行われることにより、開先加工を施す場合のように、2パス目又はそれ以降の切断が必要となるときに、適正なスタンドオフを維持しながら2パス目又はそれ以降の切断を行えるようになる。
上述した本発明の実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱することなく、その他の様々な態様でも実施することができる。例えば、本実施形態では、近傍領域501から選択した任意の1つの点を製品104側の代表点として製品高503を決定したが、製品104側における複数の点の高さを測定して製品104の傾きを求め、これらから最近接点における高さを計算して、最近接点における高さを製品高503とすることもできる。これにより、より精度の高い差分504を求めることも可能となる。
2パス目の切断における母材と製品との位置関係を模式的に示した図である。 2パス目の切断ラインの断面図である。 本実施形態に係るプラズマ切断機の構造を示した斜視図である。 本実施形態に係るプラズマ切断機の機能ブロック図である。 2パス目の切断におけるプラズマトーチの動きを示した図である。 本実施形態に係るプラズマ切断機が2パス目の切断を行う際の処理の流れを示した図である。
符号の説明
101…プラズマトーチ、102…プラズマアーク、103…母材、104…製品、105…1パス目の切断溝、106…2パス目の切断ライン、201…スタンドオフ、301…プラズマ切断機、302…切断テーブル、303…ガイドレール、304…Xキャリッジ、305…Yキャリッジ、306…Zキャリッジ、401…コントローラ、402…トーチ制御機構、403…電源、404…ガス供給系統、501…近傍領域、502…母材高、503…製品高、504…差分

Claims (4)

  1. 1パス目の切断により母材から製品を切り出して、前記1パス目の切断より後の2パス目の切断で前記母材側から切断を開始して前記1パス目の切断により生じた切断溝を通り越して前記切り出した製品を切断する熱切断機において、
    トーチの位置を制御するトーチ制御手段と、
    前記製品上にある少なくとも1つの所定の位置における製品の高さと、前記母材上にある2パス目の切断の開始位置における母材の高さとを計測する高さ計測手段とを備え、
    前記トーチ制御手段は、前記2パス目の切断において、その切断ラインに沿ってトーチを移動させる中で、前記トーチが前記切断溝に到達したときに、前記高さ計測手段が計測した前記製品の高さと前記母材の高さとの差分に基づいて、前記トーチの高さを変更する熱切断機。
  2. 前記トーチ制御手段は、前記製品の高さが前記母材の高さよりも低い場合は、前記トーチが前記切断溝に到達したときに、前記トーチを鉛直下向きに前記差分だけ移動させ、前記製品の高さが前記母材の高さよりも高い場合は、前記トーチが前記切断溝に到達したときに、前記トーチを鉛直上向きに前記差分だけ移動させる請求項1記載の熱切断機。
  3. 前記製品の高さが測定される所定の位置は、前記2パス目の切断ライン上の最も切断開始位置寄りの点又はその点に近接する所定の領域から選択された点である請求項1記載の熱切断機。
  4. 1パス目の切断により母材から製品を切り出して、前記1パス目の切断より後の2パス目の切断で前記母材側から切断を開始して前記1パス目の切断により生じた切断溝を通り越して前記切り出した製品を切断する熱切断方法において、
    前記製品上にある少なくとも1つの所定の位置における製品の高さを測定するステップと、
    前記母材上にある2パス目の切断の開始位置における母材の高さを計測するステップと、
    トーチを所定の高さに設定して前記2パス目の切断を開始するステップと、
    前記2パス目の切断ラインに沿ってトーチを移動させる中で、前記トーチが前記切断溝に到達したときに、前記高さ計測手段が計測した前記製品の高さと前記母材の高さとの差分に基づいて、前記トーチの高さを変更するステップとを有する熱切方法。
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