JPH071174A - レーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工装置

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JPH071174A
JPH071174A JP5144788A JP14478893A JPH071174A JP H071174 A JPH071174 A JP H071174A JP 5144788 A JP5144788 A JP 5144788A JP 14478893 A JP14478893 A JP 14478893A JP H071174 A JPH071174 A JP H071174A
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JP
Japan
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nozzle
head
head base
nozzle portion
processing
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JP5144788A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ishigaki
広 石垣
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工ヘッドのノズルと被加工物との衝突に起
因するノズル及び被加工物の損傷や変形を防止する。 【構成】 加工ヘッド17を、上部のヘッド基部21と
下部のノズル部22とから構成する。ノズルマウントホ
ルダ26とノズルマウント29との間に、ノズル部22
がずれ移動可能な空隙30を形成する。空隙30内にゴ
ム製のチューブ31を収容し、排気弁32及び電磁切換
弁33を介して圧力源34に接続する。通常時には、チ
ューブ31は内部が高圧とされて膨脹し、ノズル部22
が移動不能となってヘッド基部21に固定された状態と
される。距離センサ35がノズル20と被加工物14と
の異常接近を検出すると、電磁切換弁33によってチュ
ーブ31の内圧が下がり、ノズル部22が移動可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加工ヘッドに対して被
加工物を相対移動させながらレーザ光を照射することに
より、被加工物の切断,溶接,穴開け,表面処理,マー
キング等の加工を行うレーザ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のレーザ加工装置は、例えば連続
的に移動される被加工物に対し、加工ヘッドからレーザ
光を照射して切断等の加工を行うように構成されてい
る。図7は従来の加工ヘッド1の構成を示しており、こ
の加工ヘッド1は、管状のホルダ2の下部に、中央部に
集光レンズ3を有するレンズアダプタ4、アシストガス
供給リング5、下方に向けて縮径し下端部にノズル6を
有するノズルマウント7を順に固着して構成されてい
る。
【0003】図示しないレーザ発振器から出力されたレ
ーザ光は、図で上方から加工ヘッド1に供給され、ホル
ダ2内を通って集光レンズ3によってエネルギー密度の
高いスポット光とされ、ノズル6からその下方を移動す
る金属板等の被加工物8に照射され、もって切断加工が
行われるようになっている。このような切断加工は、加
工ヘッド1のノズル6と被加工物8との間に、所定の短
い間隔を確保した状態で行われるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な加工時において、加工ヘッド1のノズル6と被加工物
8とが干渉,衝突するようなことがあると、ノズル6あ
るいは被加工物8が損傷してしまうことになる。このよ
うなノズル6と被加工物8との干渉,衝突は、例えばプ
ログラムミスや制御異常等の要因の他にも、図7に示す
ような被加工物8の浮上がり等の発生によっても発生す
る虞がある。そこで、従来では、ノズル6と被加工物8
とが衝突したことを検出するセンサ9を設け、このセン
サ9が衝突を検出したときに、レーザ発振器の駆動を停
止すると共に、被加工物8(あるいは加工ヘッド1)の
移動を停止することが行われている。
【0005】しかしながら、上記のものでは、ノズル6
と被加工物8とが衝突してから、被加工物8(あるいは
加工ヘッド1)の移動が実際に停止されるまでの僅かな
時間遅れにより、衝突に伴うノズル6あるいは被加工物
8の損傷や変形を余儀なくされている欠点があった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、加工ヘッドのノズルと被加工物との衝
突に起因するノズル及び被加工物の損傷や変形を未然に
防止することができるレーザ加工装置を提供するにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のレーザ加
工装置は、加工ヘッドを、ノズルを含むノズル部と、こ
のノズル部のずれ移動を許容する空隙を存した状態で該
ノズル部を支持するヘッド基部とから構成すると共に、
前記空隙内にノズル部とヘッド基部との両者に接するよ
うに収容され内部が高圧とされることによりノズル部を
ヘッド基部に対して固定する弾性材製の中空状固定部材
と、前記ノズルと被加工物との異常接近を検出するセン
サと、このセンサが前記ノズルと被加工物との異常接近
を検出したときに、前記中空状固定部材の内圧を下げて
前記ノズル部のずれ移動を可能とする圧力調整手段とを
設けたところに特徴を有する(請求項1の発明)。
【0008】本発明の第2のレーザ加工装置は、加工ヘ
ッドを、ノズルを含むノズル部と、このノズル部のずれ
移動を許容する空隙を存した状態で該ノズル部を支持す
るヘッド基部とから構成すると共に、前記ノズル部に所
定の付勢力を付与して前記ヘッド基部に対して固定し、
そのノズル部に前記付勢力を上回る力が作用したときに
該ノズル部のずれ移動を許容する弾性部材を設けたとこ
ろに特徴を有する(請求項2の発明)。
【0009】本発明の第3のレーザ加工装置は、加工ヘ
ッドを、ノズルを含むノズル部と、このノズル部を球面
軸受を介して揺動可能に支持するヘッド基部とから構成
すると共に、作動媒体が供給されることにより前記ノズ
ル部を前記ヘッド基部に対して固定するシリンダと、前
記ノズルと被加工物との異常接近を検出するセンサと、
このセンサが前記ノズルと被加工物との異常接近を検出
したときに、前記シリンダへの作動媒体の供給を停止し
て前記ノズル部の揺動を可能とするシリンダ制御手段と
を設けたところに特徴を有する(請求項3の発明)。
【0010】本発明の第4のレーザ加工装置は、加工ヘ
ッドを、ノズルを含むノズル部と、このノズル部を球面
軸受を介して揺動可能に支持するヘッド基部とから構成
すると共に、前記ノズル部に所定の付勢力を付与して前
記ヘッド基部に対して固定し、そのノズル部に前記付勢
力を上回る力が作用したときに該ノズル部の揺動を許容
する弾性部材を設けたところに特徴を有する(請求項4
の発明)。
【0011】また、上記したレーザ加工装置において、
ノズルと被加工物との異常接近を検出するためのセンサ
を、ノズルと被加工物との間の静電容量値にて両者間の
距離を検出する静電容量形センサから構成することがで
きる(請求項5の発明)。
【0012】
【作用】本発明の第1のレーザ加工装置によれば、加工
ヘッドにおいて、ヘッド基部に対してノズルを含むノズ
ル部のずれ移動が許容される空隙が存在しているのであ
るが、通常時には、その空隙内にノズル部とヘッド基部
との両者に接するように収容された弾性材製の中空状固
定部材の内部が高圧とされることにより、ノズル部が空
隙内を移動不能となってヘッド基部に固定された状態と
される。従って、通常の使用時においてノズル部がヘッ
ド基部に対してずれ動くことはなく、加工作業に支障を
来すことはない。
【0013】そして、センサにより、ノズルと被加工物
との異常接近が検出されると、圧力調整手段により、中
空状固定部材の内圧が下げられ、これにより、ノズル部
は中空状固定部材を収縮方向に押圧しながらずれ移動す
ることが可能となる。従って、ノズルが被加工物と衝突
しても、その衝突に応じてノズル部が移動することによ
り衝突の際の力が吸収され、ノズルや被加工物が損傷し
たり変形したりすることが防止される。
【0014】本発明の第2のレーザ加工装置によれば、
加工ヘッドにおいて、ヘッド基部に対してノズルを含む
ノズル部のずれ移動が許容される空隙が存在しているの
であるが、通常時には、弾性部材がノズル部に所定の付
勢力を付与することによって、ノズル部がヘッド基部に
固定された状態とされる。従って、通常の使用時におい
てノズル部がヘッド基部に対してずれ動くことはなく、
加工作業に支障を来すことはない。
【0015】そして、ノズルが被加工物と衝突するよう
なことがあると、ノズル部に他からの力が作用すること
になるが、その力が弾性部材の付勢力を上回るときに
は、その衝突力に応じてノズル部が空隙内をずれ移動
し、衝突の際の力が吸収されるようになる。従って、衝
突が起こっても、ノズル部には僅かな力が作用するに止
まり、ノズルや被加工物が損傷したり変形したりするこ
とが防止される。
【0016】本発明の第3のレーザ加工装置によれば、
加工ヘッドにおいて、ヘッド基部に対してノズルを含む
ノズル部が球面軸受を介して揺動可能とされているので
あるが、通常時には、作動媒体が供給されたシリンダに
より、ノズル部がヘッド基部に固定された状態とされ
る。従って、通常の使用時においてノズル部がヘッド基
部に対してずれ動くことはなく、加工作業に支障を来す
ことはない。
【0017】そして、センサにより、ノズルと被加工物
との異常接近が検出されると、シリンダ制御手段によ
り、シリンダへの作動媒体の供給が停止され、これによ
り、ノズル部はヘッド基部に対して球面軸受による揺動
が可能となる。従って、ノズルが被加工物と衝突して
も、その衝突に応じてノズル部が揺動することにより衝
突の際の力が吸収され、ノズルや被加工物が損傷したり
変形したりすることが防止される。
【0018】本発明の第4のレーザ加工装置によれば、
加工ヘッドにおいて、ヘッド基部に対してノズルを含む
ノズル部が球面軸受を介して揺動可能とされているので
あるが、通常時には、弾性部材がノズル部に所定の付勢
力を付与することによって、ノズル部がヘッド基部に固
定された状態とされる。従って、通常の使用時において
ノズル部がヘッド基部に対してずれ動くことはなく、加
工作業に支障を来すことはない。
【0019】そして、ノズルが被加工物と衝突するよう
なことがあると、ノズル部に他からの力が作用すること
になるが、その力が弾性部材の付勢力を上回るときに
は、その衝突力に応じてノズル部が揺動し、衝突の際の
力が吸収されるようになる。従って、衝突が起こって
も、ノズル部には僅かな力が作用するに止まり、ノズル
や被加工物が損傷したり変形したりすることが防止され
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明のいくつかの実施例について説
明する。 (1)第1の実施例(請求項1,5に対応) 初めに、本発明の第1の実施例について、図1及び図2
を参照して述べる。図2は本実施例に係るレーザ加工装
置11の外観を示し、まず、この図2を参照してレーザ
加工装置11の概略構成について述べる。
【0021】レーザ加工装置11のベース12上には、
前後方向に長い加工テーブル13が、前後方向に移動可
能に設けられている。この加工テーブル13上には、例
えば金属板等の被加工物14(図1参照)がセットされ
るようになっており、また、この加工テーブル13は前
記被加工物14を支持した状態で、図示しないX方向駆
動機構によりベース12上を前後方向に自在に移動され
るようになっている。
【0022】さらに、ベース12には、前記加工テーブ
ル13の上方を左右方向に延びる架橋部15が跨がるよ
うにして設けられている。この架橋部15には、移動体
16が左右方向への移動可能に設けられ、図示しないY
方向移動機構により左右方向に自在に移動されるように
なっている。この移動体16には、詳しくは後述する加
工ヘッド17が上下位置調節可能に取付けられている。
さらに、ベース12の奥方部には、レーザ発振器18が
設けられている。詳しく図示はしないが、このレーザ発
振器18から出力されたレーザ光は、所定の光路を通っ
て前記加工ヘッド17に供給されるようになっている。
【0023】そして、ベース12上の右側部には、コン
トローラ19が設けられている。このコントローラ19
は、マイクロコンピュータを含んで構成され、前記X方
向移動機構及びY方向移動機構を制御すると共に、前記
レーザ発振器18の出力等を制御するようになってい
る。これにて、被加工物14を加工ヘッド17に対して
前後左右方向に相対移動させながら、加工ヘッド17の
ノズル20(図1参照)からレーザ光が照射され、もっ
て被加工物14の所定の切断線に沿う切断加工が行われ
るのである。
【0024】さて、前記加工ヘッド17について、図1
を参照して述べる。この加工ヘッド17は、全体として
下部が縮径し下端部に前記ノズル20を有する円筒状を
なし、大きく分けて、上部のヘッド基部21と、下部の
ノズル部22とから構成されている。
【0025】このうちヘッド基部21は、前記移動体1
6に固着される円筒状のホルダ23の下端部に、全体と
してリング状のレンズアダプタ24を例えばボルト締め
により固着し、このレンズアダプタ24の下面部にアシ
ストガスを供給するためのアシストガス供給リング25
をボルト締めにより固着し、さらにこのアシストガス供
給リング25の下面部にノズル部22を保持するための
ノズルマウントホルダ26をやはりボルト締めにより固
着して構成されている。前記レンズアダプタ24の内周
部には、集光レンズ27を保持するレンズマウント28
が設けられている。また、ノズルマウントホルダ26
は、内周部が段付き形状となったリング状をなしてい
る。
【0026】一方、前記ノズル部22は、下方に向けて
縮径するテーパー筒状のノズルマウント29の下端部に
前記ノズル20を備えて構成されている。前記ノズルマ
ウント29の上端部には、外周方向に拡がる径大部29
aが形成されており、ノズル部22は、その径大部29
aが前記ノズルマウントホルダ26の段部に下方への抜
止め状態に係止されることにより、ヘッド基部21に支
持されるようになっている。このとき、ノズルマウント
ホルダ26の上半部の内径寸法は、径大部29aの外径
寸法よりも大きくなっており、以て、その間にノズル部
22がヘッド基部21に対してずれ移動可能な空隙30
が形成されているのである。
【0027】そして、前記空隙30内には、弾性材例え
ばゴム製の中空状固定部材たるチューブ31が、前記ノ
ズルマウント29の径大部29a外周を取囲むように収
容されている。このチューブ31は、排気弁32及び電
磁切換弁33を介して圧力源34に接続されている。
【0028】この場合、前記電磁切換弁33によってチ
ューブ31が圧力源34に接続されているときには、チ
ューブ31は内部が高圧とされて膨脹し、ノズルマウン
トホルダ26の内周面とノズルマウント29の外周面と
の両者に圧接してそれらを相互に押付けるようになり、
ノズル部22が空隙30内を移動不能となってヘッド基
部21に固定された状態とされるようになっている。ま
た、電磁切換弁33によってチューブ31が圧力源34
から切離されると、チューブ31内へのエアーの供給が
なくなって内圧が下がることにより、ノズル部22がチ
ューブ31を収縮方向に押圧しながら空隙30内をずれ
移動することが可能とされるようになっている。電磁切
換弁33は、前記コントローラ19により制御されるよ
うになっている。
【0029】さらに、加工ヘッド17には、前記ノズル
20と被加工物14との間の距離を両者間の静電容量値
にて検出する静電容量形の距離センサ35が設けられて
いる。この距離センサ35の検出信号は、前記コントロ
ーラ19に入力されるようになっている。そして、後述
するように、コントローラ19は、そのソフトウエア構
成により、通常の加工作業時には、電磁切換弁33を圧
力源34側に位置させてチューブ31内を高圧とし、距
離センサ35がノズル20と被加工物14との異常接近
や衝突を検出したときに、電磁切換弁33を切換えてチ
ューブ31の内圧を下げる制御を行うようになってい
る。従って、コントローラ19や電磁切換弁33等か
ら、本発明にいう圧力調整手段が構成されているのであ
る。
【0030】次に、上記構成の作用について述べる。被
加工物14の切断加工は、X方向移動機構及びY方向移
動機構によって、被加工物14を加工ヘッド17に対し
て所定の切断線に沿って相対的に移動させながら、レー
ザ発振器18を駆動することにより実行される。レーザ
発振器18の駆動により、レーザ発振器18から出力さ
れたレーザ光は、所定の光路を通って加工ヘッド17に
供給され、集光レンズ27によってエネルギー密度の高
いスポット光とされ、ノズル20から被加工物14に照
射され、切断加工が行われる。
【0031】このときには、電磁切換弁33によりチュ
ーブ31が圧力源34に接続されて内部が高圧とされ、
ノズル部22が空隙30内を移動不能となってヘッド基
部21に固定された状態とされる。従って、ノズル部2
2がヘッド基部21に対してずれ動くことはなく、加工
作業に支障を来すことはない。また、このときには、距
離センサ35の検出に基づいて、ノズル20と被加工物
14との間の距離を一定に保つようにして切断作業が行
われる。
【0032】而して、例えばプログラムミスや制御異常
等があったり、被加工物14の浮上がり等が発生するよ
うなことがあると、加工ヘッド17のノズル20と被加
工物14とが異常接近し、遂には干渉,衝突することに
なる。コントローラ19は、距離センサ35が、ノズル
20と被加工物14との異常接近を検出したときには、
レーザ発振器18の駆動を停止すると共に、X方向移動
機構及びY方向移動機構の駆動を停止して被加工物14
の相対移動を停止するようになっている。そして、これ
と共に、コントローラ19は、電磁切換弁33を切換え
てチューブ31の内圧を下げるようになっている。
【0033】従って、距離センサ35の検出から被加工
物14の移動が実際に停止されるまでの僅かな時間遅れ
により、ノズル20が被加工物14に衝突することがあ
っても、この時点では、チューブ31の内圧が下がって
おり、ノズル部22はチューブ31を収縮方向に押圧し
ながらずれ移動することが可能となる。これにて、ノズ
ル20が被加工物14と衝突しても、その衝突に応じて
ノズル部22が移動することにより衝突の際の力が吸収
され、この結果、ノズル20や被加工物14が損傷した
り変形したりすることが防止されるのである。
【0034】このように本実施例によれば、ノズル部2
2のヘッド基部21に対するずれ移動が許容される空隙
30を設け、ノズル部22の固定状態及びずれ移動可能
状態を、空隙30内に収容されたチューブ31の内圧に
より制御するようにしたので、ノズル20が被加工物1
4と衝突しても、その衝突力を吸収することができ、ノ
ズル20と被加工物14との衝突に起因するノズル20
及び被加工物14の損傷や変形を未然に防止することが
できるものである。
【0035】(2)第2の実施例(請求項2に対応) 図3は、本発明の第2の実施例に係る加工ヘッド41を
示すものである。以下、上記第1の実施例と同一部分に
ついては、同一符号を付して詳しい説明を省略し、異な
る点について述べる。
【0036】この加工ヘッド41も、ヘッド基部21と
ノズル部22とから構成され、ノズルマウントホルダ2
6とノズルマウント29の径大部29aとの間に、ノズ
ル部22がヘッド基部21に対してずれ移動可能な空隙
42が形成されている。そして、本実施例においては、
ノズル部22の上面と、ヘッド基部21のアシストガス
供給リング25の下面との間に、弾性部材たるゴム製の
Oリング43を配設し、このOリング43による付勢力
(摩擦力)によりノズル部22をヘッド基部21に対し
て固定するようにしている。また、ノズルマウントホル
ダ26には、前記空隙42内を外部と連通させるための
リリーフ孔44が形成されている。
【0037】かかる構成においては、通常時には、Oリ
ング43がノズル部22に所定の付勢力(摩擦力)を付
与することによって、ノズル部22がヘッド基部21に
固定され、加工作業に支障を来すことはない。そして、
ノズル20が被加工物14と衝突するようなことがある
と、ノズル部22に衝突力が作用することになるが、そ
の力がOリング44の摩擦力を上回るときには、その衝
突力に応じてノズル部22が空隙内をずれ移動し、衝突
の際の力が吸収されるようになる。
【0038】従って、上記第1の実施例と同様に、ノズ
ル20と被加工物14との衝突が起こっても、ノズル部
22及び被加工物14には僅かな力が作用するに止ま
り、ノズル20と被加工物14との衝突に起因するノズ
ル20及び被加工物14の損傷や変形を未然に防止する
ことができるものである。
【0039】(3)第3の実施例(請求項3,5に対
応) 次に、本発明の第3の実施例について、本実施例に係る
加工ヘッド51を示す図4を参照して述べる。尚、上記
第1の実施例と同一部分については同一符号を付して詳
しい説明を省略する。
【0040】加工ヘッド51は、移動体16に固着され
るヘッド基部52と、ノズル20を含むノズル部53と
から構成されるのであるが、ここでは、円筒状のホルダ
54がヘッド基部52を構成している。一方、ノズル部
53は、下端部に鍔状部55aを有する円筒状のフロー
ティングシャフト55の下面部に、レンズアダプタ24
を例えばボルト締めにより固着し、このレンズアダプタ
24の下面部にアシストガス供給リング25を固着し、
このアシストガス供給リング25の下面部にノズルマウ
ントホルダ26を固着し、このノズルマウントホルダ2
6にノズル20を有するノズルマウント29をボルト5
6により固着して構成されている。
【0041】前記ノズル部53は、ヘッド基部52(ホ
ルダ54)に球面軸受57を介して揺動可能に支持され
ている。さらに、ヘッド基部52(ホルダ54)には例
えば3個のエアシリンダ58(1個のみ図示)が配設さ
れている。このエアシリンダ58は、排気弁32及び電
磁切換弁33を介して圧力源34に接続され、通常時に
は、作動媒体としての圧搾空気が供給されることによ
り、ロッド58aを下方へ突出させ、その先端を前記フ
ローティングシャフト55の鍔状部55aの上面に圧接
させている。これにて、ノズル部53がヘッド基部52
に対して固定されるのである。
【0042】そして、距離センサ35がノズル20と被
加工物14との異常接近を検出すると、コントローラ1
9は、電磁切換弁33を切換えてエアシリンダ58への
圧搾空気の供給を停止し、ノズル部53のヘッド基部5
2に対する揺動を可能とするようになっている。従っ
て、上記第1の実施例と同様に、ノズル20が被加工物
14と衝突しても、その衝突に応じてノズル部53が揺
動することにより衝突の際の力が吸収され、この結果、
ノズル20及び被加工物14の損傷や変形を未然に防止
することができるものである。
【0043】(4)第4の実施例(請求項4に対応) 図5は本発明の第4の実施例に係る加工ヘッド61を示
すもので、上記第3の実施例と異なる点は、エアシリン
ダ58及びその駆動源(排気弁32,電磁切換弁33,
圧力源34)に代えて、弾性部材たる複数個のコイルば
ね62(1個のみ図示)をノズル部53とヘッド基部5
2との間に配設したところにある。
【0044】かかる構成においては、通常時には、コイ
ルばね62がノズル部53に所定の付勢力を付与するこ
とによって、ノズル部53がヘッド基部52に対して固
定され、加工作業に支障を来すことはなく、ノズル20
が被加工物14と衝突するようなことがあると、その衝
突力がコイルばね62の付勢力を上回るときには、その
衝突力に応じてノズル部53が揺動し、衝突の際の力が
吸収されるようになるのである。
【0045】従って、上記第3の実施例と同様に、ノズ
ル20と被加工物14との衝突が起こっても、ノズル部
53及び被加工物14には僅かな力が作用するに止ま
り、ノズル20と被加工物14との衝突に起因するノズ
ル20及び被加工物14の損傷や変形を未然に防止する
ことができるものである。
【0046】(5)第5の実施例(請求項4に対応) 最後に、図6は本発明の第5の実施例に係る加工ヘッド
71を示し、本実施例では、ヘッド基部72を、ホルダ
23,レンズアダプタ24,アシストガス供給リング2
5,ノズルマウントホルダ26,ノズルマウント73か
ら構成し、ノズル部74を、ノズル20をシャフト75
に取付けて構成している。そして、ノズル部74は、ヘ
ッド基部72に対して球面軸受76を介して揺動可能に
支持されているのである。
【0047】この場合にも、ノズル部74とヘッド基部
72との間には、図示はしない弾性部材が配設され、通
常時には、ノズル部74をヘッド基部72に対して固定
し、ノズル20が被加工物14と衝突するようなことが
あると、その衝突力に応じてノズル部74が揺動し、衝
突の際の力が吸収されるようになるのである。従って、
上記第4の実施例と同様に、ノズル20と被加工物14
との衝突が起こっても、ノズル部74及び被加工物14
には僅かな力が作用するに止まり、衝突に起因するノズ
ル20及び被加工物14の損傷や変形を未然に防止する
ことができるものである。
【0048】尚、本発明は上記し且つ図面に示された各
実施例に限定されるものではなく、例えば異常接近を検
出するためのセンサとしては静電容量形の距離センサ3
5に限らず光センサなどを用いても良いなど、要旨を逸
脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
【0049】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
のレーザ加工装置によれば、加工ヘッドのノズルが被加
工物と衝突することがあっても、その衝突に応じてノズ
ル部がヘッド基部に対してずれ移動あるいは揺動するこ
とにより衝突の際の力を吸収することができ、以て、加
工ヘッドのノズルと被加工物との衝突に起因するノズル
及び被加工物の損傷や変形を未然に防止することができ
るという優れた実用的効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、加工ヘッ
ドの縦断正面図
【図2】レーザ加工装置の外観を示す斜視図
【図3】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図4】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【図5】本発明の第4の実施例を示す図1相当図
【図6】本発明の第5の実施例を示す図1相当図
【図7】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
図面中、11はレーザ加工装置、14は被加工物、1
7,41,51,61,71は加工ヘッド、18はレー
ザ発振器、19はコントローラ、20はノズル、21,
52,72はヘッド基部、22,53,74はノズル
部、30,42は空隙、31はチューブ(中空状固定部
材)、35はセンサ、43はOリング(弾性部材)、5
7,76は球面軸受、58はエアシリンダ、62はコイ
ルばね(弾性部材)を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工ヘッドに対して被加工物を相対移動
    させながら前記加工ヘッドの先端のノズルからレーザ光
    を照射するようにしたものにおいて、 前記加工ヘッドを、前記ノズルを含むノズル部と、この
    ノズル部のずれ移動を許容する空隙を存した状態で該ノ
    ズル部を支持するヘッド基部とから構成すると共に、 前記空隙内に前記ノズル部と前記ヘッド基部との両者に
    接するように収容され、内部が高圧とされることにより
    ノズル部をヘッド基部に対して固定する弾性材製の中空
    状固定部材と、 前記ノズルと被加工物との異常接近を検出するセンサ
    と、 このセンサが前記ノズルと被加工物との異常接近を検出
    したときに、前記中空状固定部材の内圧を下げて前記ノ
    ズル部のずれ移動を可能とする圧力調整手段とを設けた
    ことを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 【請求項2】 加工ヘッドに対して被加工物を相対移動
    させながら前記加工ヘッドの先端のノズルからレーザ光
    を照射するようにしたものにおいて、 前記加工ヘッドを、前記ノズルを含むノズル部と、この
    ノズル部のずれ移動を許容する空隙を存した状態で該ノ
    ズル部を支持するヘッド基部とから構成すると共に、 前記ノズル部に所定の付勢力を付与して前記ヘッド基部
    に対して固定し、そのノズル部に前記付勢力を上回る力
    が作用したときに該ノズル部のずれ移動を許容する弾性
    部材を設けたことを特徴とするレーザ加工装置。
  3. 【請求項3】 加工ヘッドに対して被加工物を相対移動
    させながら前記加工ヘッドの先端のノズルからレーザ光
    を照射するようにしたものにおいて、 前記加工ヘッドを、前記ノズルを含むノズル部と、この
    ノズル部を球面軸受を介して揺動可能に支持するヘッド
    基部とから構成すると共に、 作動媒体が供給されることにより前記ノズル部を前記ヘ
    ッド基部に対して固定するシリンダと、 前記ノズルと被加工物との異常接近を検出するセンサ
    と、 このセンサが前記ノズルと被加工物との異常接近を検出
    したときに、前記シリンダへの作動媒体の供給を停止し
    て前記ノズル部の揺動を可能とするシリンダ制御手段と
    を設けたことを特徴とするレーザ加工装置。
  4. 【請求項4】 加工ヘッドに対して被加工物を相対移動
    させながら前記加工ヘッドの先端のノズルからレーザ光
    を照射するようにしたものにおいて、 前記加工ヘッドを、前記ノズルを含むノズル部と、この
    ノズル部を球面軸受を介して揺動可能に支持するヘッド
    基部とから構成すると共に、 前記ノズル部に所定の付勢力を付与して前記ヘッド基部
    に対して固定し、そのノズル部に前記付勢力を上回る力
    が作用したときに該ノズル部の揺動を許容する弾性部材
    を設けたことを特徴とするレーザ加工装置。
  5. 【請求項5】 センサは、ノズルと被加工物との間の静
    電容量値にて両者間の距離を検出する静電容量形センサ
    から構成されていることを特徴とする請求項1又は3記
    載のレーザ加工装置。
JP5144788A 1993-06-16 1993-06-16 レーザ加工装置 Pending JPH071174A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002018091A1 (fr) * 2000-08-31 2002-03-07 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Tete d'usinage au laser
JP2008105060A (ja) * 2006-10-26 2008-05-08 Komatsu Sanki Kk 熱切断機、及び熱切断方法

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WO2002018091A1 (fr) * 2000-08-31 2002-03-07 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Tete d'usinage au laser
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