JP3051652B2 - 加工装置における加工ヘッドの高さ制御装置及び高さ制御方法 - Google Patents

加工装置における加工ヘッドの高さ制御装置及び高さ制御方法

Info

Publication number
JP3051652B2
JP3051652B2 JP7134413A JP13441395A JP3051652B2 JP 3051652 B2 JP3051652 B2 JP 3051652B2 JP 7134413 A JP7134413 A JP 7134413A JP 13441395 A JP13441395 A JP 13441395A JP 3051652 B2 JP3051652 B2 JP 3051652B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
processing
work
processing head
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7134413A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08323490A (ja
Inventor
信明 林
幸宏 金道
善信 沢田
Original Assignee
株式会社日平トヤマ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社日平トヤマ filed Critical 株式会社日平トヤマ
Priority to JP7134413A priority Critical patent/JP3051652B2/ja
Publication of JPH08323490A publication Critical patent/JPH08323490A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3051652B2 publication Critical patent/JP3051652B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レーザ、プラズマ、
ガス等により金属の切断、溶接あるいは穿孔作業等を行
う加工装置に用いられる加工ヘッドにおいて、該加工ヘ
ッド先端部(ノズル)とワーク間の距離を一定の間隔に
保持するための加工ヘッドの高さ制御装置及び高さ制御
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の加工ヘッドの高さ制御装置とし
て、加工ヘッドと同期して移動制御されるセンサをワー
クに接触させて加工ヘッド先端部(ノズル)とワーク間
の高さを制御する接触式の高さ制御装置が提案されてい
る。又、ワークに対し所定の間隔を保持してセンサを加
工ヘッドに設け、センサとワークとの間の例えば静電容
量を検出して、加工ヘッド先端部とワーク間の高さを制
御する非接触式の高さ制御装置も提案されている。
【0003】前者の高さ制御装置はセンサの接触子がワ
ークに接触するので、鏡面仕上げされたワークを損傷す
る反面、ワークに接触子を直接当てるので、加工ヘッド
の高さ制御が確実に行われるという利点がある。反対
に、後者の高さ制御装置はワークの鏡面を損傷しないと
いう利点がある。
【0004】通常は一つの切断加工装置の加工ヘッドに
対しワークや加工の種類に応じて前者と後者のセンサの
どちらか適切なセンサを装着するようにしている。この
センサは加工ヘッドの動作に追従して該ヘッドと同じ姿
勢のまま移動されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えばレー
ザ加工装置では、レーザの焦点位置がワークの切断しよ
うとする上面に正確に一致していないと、切断作業が円
滑に行われない。加工ヘッド及びセンサがワークに対し
て垂直に位置している場合には、センサによるワークの
高さ位置を正確に検出して加工ヘッドによるレーザ加工
を適正に行うことができる。しかし、ワークに対し加工
ヘッドを傾斜して、ワークを斜めに切断して傾面を形成
する例えば開先加工作業を行う場合には、接触式のセン
サも非接触式のセンサにも次のような問題点がある。
【0006】すなわち、接触式のセンサの場合には、セ
ンサの接触子がワークに対して傾斜するため、ワークの
高さを正確に検出できず、接触子をシリンダにより退避
位置に持ち上げなければならない。そして、加工ヘッド
のワークからの高さを数値制御装置の制御盤を操作し
て、適宜設定した高さを保持しつつ加工ヘッドを動作し
て加工作業が行われる。この結果、加工ヘッドから照射
されるレーザの焦点がワークの上面と一致せず、切断不
可能か切断面が粗くなるという問題があった。
【0007】又、非接触式の静電容量センサの場合に
は、平面に対向していたセンサが切断ワークの直角角部
に対応するため、センサが検出する静電容量が変化し
て、ワークの高さを正確に検出できず、センサを不作動
状態に切り換えなければならない。
【0008】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものであって、第1の目
的は、例えば開先加工等の場合にもワークの高さを正確
に検出して加工ヘッドとワークとの距離を一定にして加
工精度を向上することができる加工装置における加工ヘ
ッドの高さ制御装置及び制御方法を提供することにあ
る。
【0009】この発明の第2の目的は上記第1の目的に
加えて、前記加工ヘッドのノズル先端とワークとの距離
を自動的に一定にして加工精度を向上することができる
加工装置における加工ヘッドの高さ制御装置を提供する
ことにある。
【0010】この発明の第3の目的は上記第1の目的に
加えて、加工ヘッドのノズル先端とワークとの距離を安
価な機構により一定にして加工精度を向上することがで
きる加工装置における加工ヘッドの高さ制御装置を提供
することにある。
【0011】この発明の第4の目的は上記第3の目的に
加えて、垂直状態保持機構及び等距離保持機構の構成を
簡素化してコストダウンを図ることができる加工装置に
おける加工ヘッドの高さ制御装置を提供することにあ
る。
【0012】この発明の第5の目的は上記第4の目的に
加えて、垂直状態保持機構の構成を簡素化してコストダ
ウンを図ることができる加工装置における加工ヘッドの
高さ制御装置を提供することにある。
【0013】この発明の第6の目的は上記第5の目的に
加えて、垂直状態保持機構の構成をさらに簡素化してコ
ストダウンを図ることができる加工装置における加工ヘ
ッドの高さ制御装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記目的を達成するために、ワークに対し切断等の加工
を行う加工ヘッドを備え、該加工ヘッドをワークに対し
X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向に相対移動する機構を
設け、加工ヘッドはヘッド本体に垂直面内で傾動機構に
より傾動可能に支持され、さらに、前記加工ヘッドにワ
ークの上面に垂直に対向して該ワークの位置を検出する
センサを設け、該センサからの検出信号に基づいて加工
ヘッドのワーク上面からの高さを一定に制御する制御手
段を備えた加工装置において、前記加工ヘッドが傾動機
構により傾動されたとき、前記センサの姿勢をワーク上
面に対して垂直状態に保持する垂直状態保持機構を設け
るという手段をとっている。
【0015】請求項2記載の発明は、上記目的を達成す
るために、請求項1において、前記加工ヘッドから出力
される加工媒体の焦点座標とセンサの検出点座標との垂
直面内での加工ヘッドの傾角変化による垂直方向への距
離変化を演算して加工ヘッドのZ軸方向の移動量を補正
する移動量補正手段を設けるという手段をとっている。
【0016】請求項3記載の発明は、上記目的を達成す
るために、請求項1において、前記センサの垂直状態保
持機構は、前記加工ヘッドから出力される加工媒体の焦
点座標とセンサの検出点座標との垂直方向の距離を同じ
に保持する等距離保持機構を備えている。
【0017】請求項4記載の発明は、上記目的を達成す
るために、請求項3において、前記センサの垂直状態保
持機構及び等距離保持機構は、前記ヘッド本体に対し垂
直面内で傾動可能に支持した被動レバーと、前記加工ヘ
ッドを水平軸線の回りで傾動可能に支持する傾動ホルダ
に連結された駆動レバーと、前記両レバーに連結された
揺動リンクとにより平行四節リンクを構成し、前記被動
レバーの下端部に支持軸を介してセンサを装着し、該セ
ンサの支持軸と平行四節リンク機構との間に該平行四節
リンク機構の動作を利用してセンサを被動レバーに対し
相対回動する機構を設けて構成している。
【0018】請求項5記載の発明は、上記目的を達成す
るために、請求項4において、前記センサを被動レバー
に対し相対回動する機構は、被動レバーと揺動リンクと
を連結する連結ピンを揺動リンクに固定し、かつ該連結
ピンを被動レバーに相対回動可能に貫通するとともに、
該連結ピンに固定された駆動子と前記支持軸に固定され
た従動子とを動力伝達部材により連結して構成してい
る。
【0019】請求項6記載の発明は、上記目的を達成す
るために、請求項5において、前記駆動子及び従動子を
タイミングプーリ又はスプロケットホイールとし、動力
伝達部材をタイミングベルト又はチェーンとしている。
【0020】請求項7記載の発明は、上記目的を達成す
るために、請求項1〜6のいずれかにおいて、前記セン
サをワークに接触する接触式のものとしている。請求項
8記載の発明は、上記目的を達成するために、請求項7
において、前記センサはセンサ本体に垂直方向への往復
動可能に支持された昇降体と、該昇降体に支持されてワ
ークに接触する接触子と、前記昇降体の垂直方向の動き
を電気信号に変換する変換素子とにより構成している。
【0021】請求項9記載の発明は、上記目的を達成す
るために、請求項8において、前記変換素子をポテンシ
ョメータとしている。請求項10記載の発明は、上記目
的を達成するために、請求項8において、前記昇降体及
び接触子を作動位置と退避位置との間で切り換える切換
機構を備えている。
【0022】請求項11記載の発明は、上記目的を達成
するために、請求項1〜6のいずれかにおいて、前記セ
ンサをワークに接触しない非接触式のものとしている。
請求項12記載の発明は、上記目的を達成するために、
請求項1〜11のいずれかにおいて、加工ヘッドはレー
ザ発生器からのレーザ光をノズルからワークに照射する
ように構成している。
【0023】請求項13記載の発明は、上記目的を達成
するために、請求項1〜12のいずれかにおいて、ヘッ
ド本体と傾動用ブラケットとの間には加工ヘッドを水平
方向に旋回させる旋回機構を装設している。
【0024】請求項14記載の発明は、上記目的を達成
するために、ワークに対し、加工ヘッドを垂直状態で接
近するとともに、センサをワークの上面に垂直状態で接
触あるいは近傍に配設して、センサの検出信号により加
工ヘッドのワーク上面からの高さを所定値に制御しつつ
ワークの切断、溶接あるいは穿孔作業を行い、次に、セ
ンサを垂直状態に保持したまま加工ヘッドを垂直面内で
傾斜させるとともに、加工ヘッドとセンサをワークに接
近してセンサの検出信号により加工ヘッドのワークから
の高さを一定に制御しつつワークの切断、溶接あるいは
穿孔作業を行うという手段をとっている。
【0025】
【作 用】請求項1記載の発明においては、ワークに対
し加工ヘッドとセンサが垂直に対向した状態でセンサに
より検出されたワークの上面の高さ信号は制御手段に入
力されて加工ヘッドのワーク上面からの高さが一定に制
御されてワークが精度よく加工される。
【0026】傾動機構により加工ヘッドが傾動される
と、垂直状態保持機構によりセンサはワークに対し垂直
に対向した状態に保持される。このため、ワークの上面
の高さが正確に検出され、このセンサからの信号により
加工ヘッドのワーク上面からの高さが一定に制御され、
ワークが精度よく加工される。
【0027】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明の作用に加えて、加工ヘッドの傾動動作による加工
ヘッドから出力される加工媒体の焦点座標とセンサの検
出点座標をワーク上面に対向した垂直方向の距離変化が
演算補正手段により補正されて制御手段に入力され、加
工媒体の焦点座標とワークとの距離を所定値に一定に保
持して加工するので、ワークの加工精度を向上すること
ができる。
【0028】請求項3記載の発明では、等距離保持機構
により加工媒体の焦点座標とセンサの検出点座標との垂
直方向の距離が同じに保持されるので、演算補正手段を
設けることなく安価な機構により加工媒体の焦点座標を
ワークの表面に一致させて加工するのでワークの加工精
度を向上することができる。
【0029】請求項4記載の発明では、加工ヘッドが傾
動機構により傾動されると、平行四節リンク機構の駆動
レバーが傾動されて、揺動リンクを介して被動レバーが
傾動される。その後、被動レバーに支持されたセンサは
平行四節リンク機構の動作に連動して被動レバーに対し
相対回動され、結果的にセンサが垂直状態に保持される
とともに、加工媒体の焦点座標とセンサの検出点座標と
の垂直面内での距離が同じに保持される。このため、加
工ヘッドが傾斜してもワークの高さが正確に検出され、
加工媒体の焦点座標をワークの表面に一致させて加工す
るのでワークの加工精度を向上することができ、垂直状
態保持機構及び等距離保持機構の構成を簡素化してコス
トダウンを図ることができる。
【0030】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
発明の作用に加えて、被動レバーが傾動されると、揺動
リンクが揺動され、該揺動リンクに固定された連結ピン
が揺動される。このため、該連結ピンの駆動子から動力
伝達部材を介して従動子が作動され、支持軸が回動さ
れ、駆動レバーの傾動に係わらず、センサは垂直状態に
保持される。
【0031】請求項6記載の発明では、連結ピンの回動
によりタイミングプーリ又はスプロケットが回動され、
ベルト又はチェーンを介して被動タイミングプーリ又は
スプロケットが回動され、センサの支持軸が相対回動さ
れる。このため、センサの検知部はワークに対して垂直
状態に保持される。
【0032】請求項7記載の発明では、請求項1〜6の
いずれかの作用に加えて、ワークに対しセンサが接触さ
れるので、ワークの高さ検出精度が向上する。請求項8
記載の発明では、請求項7記載の発明の作用に加えて、
ワークに接触する接触子の動作により昇降体が作動され
て変換素子によりワークの高さの検出信号が制御手段に
送られる。そして、加工ヘッドのワーク上面からの高さ
が一定に制御される。
【0033】請求項9記載の発明では、請求項8記載の
発明の作用に加えて、切換機構により接触子の位置が作
動位置と退避位置との間で切り換えられる。請求項10
記載の発明では、請求項8記載の発明の作用に加えて、
変換素子の構成を簡素化することができる。
【0034】請求項11記載の発明は、請求項1〜6の
いずれかに記載の発明の作用に加えて、ワークの表面の
損傷を防止することができる。請求項12記載の発明
は、請求項1〜11のいずれかに記載の発明の作用に加
えて、ワークの加工をレーザにより容易に行うことがで
きる。
【0035】請求項13記載の発明は、請求項1〜12
のいずれかに記載の発明の作用に加えて、加工ヘッドを
水平方向に旋回させてワークの加工を容易に行うことが
できる。
【0036】請求項14記載の発明は、例えば開先加工
等の場合にもワークの高さを正確に検出して加工ヘッド
のノズル先端とワークとの距離を一定にして加工精度を
向上することができるという優れた効果を奏する。
【0037】
【実施例】以下、この発明をレーザ切断加工装置の加工
ヘッドの高さ制御装置及び高さ制御方法に具体化した一
実施例を図面に従って説明する。
【0038】図8に示すように、機台フレーム11には
加工されるワークを支持する支持テーブル12がX軸
(前後)方向の往復動可能に装設されている。前記機台
フレーム11の側面にはコラム13が立設され、該コラ
ム13にはZ軸サドル14がZ軸(上下)方向の往復動
可能に装着されている。前記Z軸サドル14にはY軸サ
ドル15がY軸(左右)方向の往復動可能に装着されて
いる。前記Y軸サドル15には加工ヘッド16が装着さ
れ、前記コラム13にはレーザ加工装置の各種動作を制
御するための制御ボックス17が設けられ、操作パネル
18が設けられている。
【0039】次に、前記Y軸サドル15に装着された加
工ヘッド16を図1〜図3を中心に説明する。前記Y軸
サドル15には加工ヘッド16のヘッド本体21が固定
されている。該ヘッド本体21には筒状部22が一体に
形成され、該筒状部22にはベアリング23を介して旋
回軸筒24が垂直軸線の回りで水平方向の旋回可能に支
持されている。該旋回軸筒24内にはレーザ発振器25
から出力されたレーザの光路26が形成されている。
【0040】前記旋回軸筒24には図3に示すようにエ
ルボ状の水平旋回用ブラケット31がボルトにより固定
されている。該ブラケット31は縦筒部32と横筒部3
3とから構成されている。前記横筒部33の先端面には
同じくエルボ状の傾動用ブラケット35が装着され、該
ブラケット35の基端部には取付筒36がボルトにより
固定され、該取付筒36はベアリング37により横筒部
33の内周面に回転可能に支持されている。前記取付筒
36の一端部には該筒36の離脱防止用のストッパ38
が螺合固定されている。
【0041】図1,2に示すように前記横筒部33の外
周部には傾動用モータ39が固定され、その出力軸には
駆動歯車40が取り付けられている。一方前記傾動用ブ
ラケット35には円環状の被動歯車41が図3に示すよ
うにボルトにより固定され、前記モータ39により駆動
歯車40が回転されると、被動歯車41を介して傾動用
ブラケット35が横筒部33の中心軸線O1の回りで、
垂直方向に0°〜90°の範囲で旋回動作される。
【0042】前記傾動用ブラケット35の先端開口部に
は集光レンズ43を内蔵したレンズホルダ42が下向き
に固定され、該ホルダ42の先端部にはレーザをワーク
19に案内するノズル44が取り付けられている。
【0043】前記縦筒部32及び傾動用ブラケット35
には光路26を通るレーザを直角に変向して前記集光レ
ンズ43に導くためのミラー45,46が配設されてい
る。前記ノズル44から外部に出力された加工媒体とし
てのレーザは、該ノズルの下方近傍で集光レンズ43の
焦点距離に応じた所定の位置で焦点を結ぶ。従って、こ
のレーザの焦点をワーク19の上面191に一致させる
ことによりワークが精度よく切断される。なお、前記焦
点はノズル44から一定の距離離れた位置に結ばれるの
で、加工動作中常に焦点をワークの表面に一致させるこ
とは、ノズル44をワーク19の上面191から一定高
さに保持することと同義である。この実施例では前者の
表現を用いることとした。
【0044】上述のようにレーザの焦点は、ワークの加
工動作中は常にワーク表面に一致させる必要がある。こ
のワークの高さの基準データを得るため、加工ヘッド1
6の近傍にはワーク19の上面191の高さを検出する
ためのワーク高さ検出装置51が設けられている。この
ワーク高さ検出装置51を説明する。
【0045】図1,4に示すように、前記横筒部33の
上部外周には被動レバー52の上端部が連結ピン53に
より垂直面内で傾動可能に連結されている。前記傾動用
ブラケット35の基端外周下部には駆動レバー54が該
ブラット35と同期して軸線O1を中心に垂直面内で傾
動するように取り付けられている。該駆動レバー54に
は揺動リンク55の一端が連結ピン56により揺動可能
に連結されている。前記被動レバー52の中間部には前
記揺動リンク55の他端部が連結ピン57により揺動可
能に連結されている。
【0046】図6に示すように前記駆動レバー54の中
心軸線O1と、連結ピン53の中心軸線O2との距離
(O1O2)は、連結ピン56の中心軸線O3と、連結
ピン57の中心軸線O4との距離(O3O4)と等し
い。又、前記中心軸線O1とO3との距離(O1O3)
は、中心軸線O2とO4との距離(O2O4)と等し
い。従って、横筒部33、傾動用ブラケット35、被動
レバー52、駆動レバー54、揺動リンク55及び連結
ピン53,56,57等は、二つの中心軸線O1,O2
を固定節とし、二つの中心軸線O3,O4を可動節とす
る平行四節リンク機構58を構成している。
【0047】図1,4に示すように、前記被動レバー5
2の下端部にはワーク19の上面に接触してその高さを
検出するためのセンサ61が装着されている。該センサ
61はレバー52の下端部に回動可能に支持された水平
の支持軸62の先端部に取り付けられている。該支持軸
62と前記連結ピン57との間には後述するようにセン
サ61を常に垂直状態に保持する機構80が設けられて
いる。
【0048】前記支持軸62の先端部に固定されたホル
ダ63には、アリ溝64が形成されていて、昇降体65
が該アリ溝64に沿って上下方向の往復動可能に支持さ
れている。前記昇降体65の下部にはワーク19の上面
に接触する接触子66が取り付けられている。
【0049】前記ホルダ63の内側上部にはポテンショ
メータ67が収容され、その感知子68が前記昇降体6
5の上面に接触されている。前記感知子68はコイルバ
ネ69により昇降体65に押圧されている。そして、前
記接触子66がワーク19の上面191に接触した状態
で加工ヘッド16をX軸又はY軸方向に移動させて切断
加工を行っている最中に、ワークの高さが変動すると、
ポテンショメータ67の出力電圧が基準電圧を離れて変
化する。この電圧変化量がワークの高さデータとして後
述する図9に示す制御装置91に供給されてワーク19
の上面にレーザの焦点が一致するように加工ヘッド16
のZ軸方向の移動量(高さ)が制御される。
【0050】前記ホルダ63にはエアシリンダ70が下
向きに固定され、そのロッド71は、前記昇降体65に
止着した作動子72に貫通されている。前記ロッド71
の下端部には前記作動子72に当接可能に係止ナット7
3が螺合されている。そして、ワークの高さ検出を必要
としない場合には、エアシリンダ70が作動されると、
係止ナット73が作動子72に係止されて昇降体65が
上方に移動され、前記接触子66がワーク19から離隔
されてセンサ61が不作動状態に切り換えられる。
【0051】次に、前記加工ヘッド16の傾動時に平行
四節リンク機構58とともに前記センサ61を常に垂直
状態に保持して、接触子66をワーク19の上面に垂直
に対応させる垂直状態保持機構80を、図4,図6,図
7に基づいて説明する。
【0052】前記連結ピン57は図7に示すように大径
部571、小径部572及び鍔部573により形成さ
れ、大径部571は揺動リング55の孔551に貫通さ
れ、鍔部573はボルト85により被動リンク55に締
付固定される。前記連結ピン57の大径部571は被動
レバー52の孔521に回動可能に貫通され、小径部5
72には駆動子としてのタイミングプーリ81が嵌合固
定されている。このプーリ81は歯部861を備えたプ
ーリ本体86、歯部861の両側を規制する一対のリン
グ87とからなり、セットボルト89を本体86に螺合
して小径部572に押圧することにより固定されてい
る。プーリ本体86にはリング87の抜け止め用のサー
クリップ90が嵌合されている。
【0053】一方、図4に示すように前記被動レバー5
2下端部の支持軸62の右端部には、プーリ81と同様
に構成された被動子としてのタイミングプーリ82がプ
ーリ81と同じ径で構成されて嵌合固定されている。前
記両プーリ81,82には動力伝達部材としてのタイミ
ングベルト83が掛装されている。
【0054】図6に示すように、加工ヘッド16の傾動
中心O1と前記ノズル44から出力されたレーザの焦点
座標Qとを結ぶ直線は、Z軸(垂直)方向を指向し、被
動レバー52の傾動中心軸線O2と支持軸62の中心軸
線O5とを結ぶ直線は、Z軸(垂直)方向と平行であ
る。又、ワーク19の上面191は水平に設置されてい
る。
【0055】従って、前記傾動用モータ39の作動によ
り駆動レバー54が図6に実線で示す位置から同図に鎖
線で示す位置に傾動されると、平行四節リンク機構58
の揺動リンク55が固定節の軸線O1,O2を結ぶ線分
に対し平行移動される。すると、駆動レバー54の傾角
が変化した分、被動レバー52に対するセンサ61の傾
角が連結ピン57、プーリ81,ベルト83,プーリ8
2の作用により同じ回転角度だけ変化するので、結果的
にセンサ61はワーク19に対して垂直状態に保持され
たままとなる。
【0056】図6において前記ノズル44から出力され
たレーザの焦点座標Qと、前記接触子66の検出点座標
Pとは、加工ヘッド16が垂直位置から傾斜位置に傾動
されると、座標Q´,P´に変化する。しかし、前記タ
イミングベルト83として市販のものを使用しても前記
座標Q,Pの水平方向の距離aと、座標Q´,P´の水
平方向の距離a´とは加工に支障を来すほど変化はな
い。又、前記座標Q,Pの垂直方向の距離bと、座標Q
´,P´の垂直方向の距離b´とは殆ど変化はなく、ワ
ークの加工に支障がない。符号a,a´、b,b´は図
示していない。
【0057】次に、レーザ加工装置の制御回路を図9に
基づいて説明する。制御装置91にはレーザ加工装置の
加工ヘッド16のX軸、Y軸、Z軸方向の動作及び水平
旋回動作、垂直方向の傾動動作等を制御するとともに、
各種の演算動作を行うための中央演算処理装置(CP
U)92が設けられている。CPU92には各種の動作
プログラム、固定データ等を記憶するためのリードオン
リメモリ(ROM)93及び演算されたデータ等を記憶
するランダムアクセスメモリ(RAM)94が接続され
ている。
【0058】前記CPU92には入力インターフェース
95を介して前記ポテンショメータ67及び各種の動作
を指示するための操作スイッチ群97が接続されてい
る。スイッチ群97としてX軸方向スイッチ98、Y軸
方向スイッチ99、Z軸方向スイッチ100、水平旋回
スイッチ101、傾動スイッチ102、レーザスイッチ
103、開先加工スイッチ104及び開先角度の設定ス
イッチ105等がある。同じくCPU92には出力イン
ターフェース96及び駆動回路111を介して前記支持
テーブル12をX軸方向に往復動するモータ112、Y
軸サドル15をY軸方向に往復動するモータ113、Z
軸サドル14をZ軸方向に往復動するモータ114、水
平旋回駆動モータ115、前記傾動用モータ39及び前
記レーザ発振器25等が接続されている。
【0059】次に、前記のように構成したレーザ加工装
置について、その動作を説明する。最初に、加工ヘッド
16を垂直に保持した状態で、ワーク19を切断加工す
る方法を説明する。
【0060】図1,図10は加工ヘッド16及びセンサ
61がワーク19の上面から離隔されて、垂直方向に保
持された停止状態を示す。この状態において、Z軸方向
スイッチ100を操作してZ軸方向駆動モータ114を
動作し、Z軸サドル15を下降する。すると、加工ヘッ
ド16及びセンサ61がワーク19の上面に向かって接
近され、センサ61の接触子66が図11に示すように
ワーク19の上面に接触する。接触子66の接触により
図4に示す昇降体65がホルダ63のアリ溝64に沿っ
て上方に相対移動され、ポテンショメータ67の感知子
67が上方に所定量相対移動される。この結果、ポテン
ショメータ67の出力電圧が基準電圧Vsになり、駆動
モータ114が停止されて、加工ヘッド16のノズル4
4の先端が図11に示すようにワーク19の上面から所
定距離だけ離れた位置で停止される。この状態で加工ヘ
ッド16から出力されるレーザの焦点がワーク19の上
面191に一致させることができる。
【0061】次に、X軸方向スイッチ98を操作して、
X軸方向駆動モータ112を起動すると、X軸支持テー
ブル12がX軸方向へ移動される。又、レーザスイッチ
103を操作してレーザ発振器25を動作すると、レー
ザが旋回軸筒24、旋回用ブラケット31、傾動用ブラ
ケット35及びホルダ42内の光路26をミラー45,
46の反射作用により偏向されながら、集光レンズ43
へ導かれ、ノズル44からワーク19の上面に照射さ
れ、ワーク19がX軸方向に切断される。(図12参
照)このとき、ワーク19の高さが変化してセンサ61
のポテンショメータ67から出力される電圧が基準電圧
Vsを離れて変化すると、Z軸方向駆動モータ114が
作動されて、加工ヘッド16が上方又は下方に移動さ
れ、ワーク19の上面191にレーザの焦点が一致する
ように制御される。このため、ワーク19の切断加工が
精度よく確実に行われる。
【0062】なお、Y軸方向スイッチ99がオンされて
Y軸方向駆動モータ99が動作されると、加工ヘッド1
6がY軸方向へ移動され、ワーク19がY軸方向に切断
され、水平旋回スイッチ101が動作されて、旋回用モ
ータ115が作動されると、加工ヘッド16が水平方向
に旋回動作される。
【0063】上述したワーク19のレーザによる切断動
作は手動操作スイッチに代えて、自動切断加工用のスイ
ッチ(図示略)を操作することにより、予め設定された
制御プログラムに基づいて自動的に行うこともできる。
【0064】次に、図12に示すように切断されたワー
ク19の切断端面192に傾斜面を形成する開先加工に
ついて説明する。図12は加工ヘッドのノズル44がワ
ーク19に対して垂直に保持されるとともに、所定の形
状にワーク19が切断された状態を示す。この状態でス
イッチ100´がオンされると、Z軸方向駆動モータ1
14が起動されて、加工ヘッド16が図13に示すよう
に所定高さ上昇して停止される。
【0065】次に、角度設定スイッチ105を操作して
開先角度をたとば例えば45°に設定するとともに、開
先加工用のスイッチ104をオンすると、傾動用モータ
39が起動され、前述した動作により加工ヘッド16は
図14に示すように傾斜状態となり、センサ61は前述
した垂直状態保持機構80の作用により垂直状態のまま
斜め上方に持ち上げられる。
【0066】加工ヘッド16の傾角、つまり開先傾面の
傾角は例えば45°に選択される。この角度45°の場
合には、レーザの焦点座標Q´の水平方向の変位距離が
求められる。このため変位距離に応じてY軸方向駆動モ
ータ113が所定回転数だけ作動されて図15に示すよ
うにレーザの焦点座標Q´が前記ワーク19の切断端面
192と対応する上方位置に移動される。
【0067】次に、Z軸方向スイッチ100が作動され
て、モータ114が起動されると、前述したように、加
工ヘッド16が傾斜角度に対してZ軸移動量を補正した
後、下降し、かつセンサ61が垂直状態のまま下降され
る。そして、センサ61の接触子66がワーク19の上
面191に接触して微量下降されると、前述したように
加工ヘッド16及びセンサ61が停止される。図16に
示すように加工ヘッド16のレーザの焦点座標Q´の高
さがワーク19の切断端面192の上縁193に一致す
る。
【0068】最後に、加工ヘッド16からレーザ光を前
記上縁193に照射しつつ、加工ヘッド16をX軸方向
に相対移動して、ワーク19に傾角が45°の斜面を加
工する。このとき、センサ61の接触子66がワーク1
9の上面191に対し垂直状態で接触し、ワーク19の
高さを正確に検出することができるので、加工ヘッド1
6のノズル44の上縁193と焦点座標Q´との距離を
一定に保持して加工することができ、開先加工を精度良
く効果的に行うことができる。
【0069】さて、前記実施例では加工ヘッド16を往
復傾動するモータ39の動力を利用して平行四節リンク
機構58を作動させ、その被動レバー52の先端部に設
けた、センサ61を加工ヘッド16の傾動に係わらず垂
直状態保持機構80により常に垂直状態に保持するよう
に構成した。このため、接触子66をワーク19の上面
191に対し垂直に対向してワークの高さを正確に検出
することができ、この検出データに基づいて焦点座標Q
´をワーク19の上縁193に一致することができ、ワ
ークに傾面を精度よく加工することができる。
【0070】又、前記実施例では平行四節リンク機構5
8の揺動リンク55に連結ピン57を固定し、そのピン
57に駆動タイミングプーリ81を固定し、センサ61
を支持する支持軸62には駆動タイミングプーリ81と
同径の被動タイミングプーリ82を嵌合固定し、両プー
リ81,82にベルト83を掛装して垂直状態保持機構
80及び等距離保持機構を形成した。このため、加工ヘ
ッド16の傾角が変化しても、前記両座標Q,P、Q
´,P´の前記間隔a,a´、b,b´の変動は無視で
きる程度に少なく、ワーク19の高さを精度よく検出す
ることができる。
【0071】とろこで、前記実施例では両座標Q,Pの
垂直方向の距離が加工ヘッド16の傾角が変化してもほ
ぼ一定になるようにしたが、例えば前記傾角の変化に従
って距離b,b´が無視できない程度に直線的或いは曲
線状に変化する場合には、この変化データをROM93
に予め記憶させておき、傾角の変化に基づいてCPU9
2によりその変化量を補正する演算を行って加工ヘッド
16のZ軸方向の移動量を調整する。そして、レーザの
焦点座標Q´をワーク19の上縁193に一致するよう
にする。
【0072】この場合には、前記CPU92、ROM9
3及びRAM94等は上述の補正演算手段としての機能
を備える。なお、この発明は前記各実施例の構成に限定
されるものではなく、次のように具体化することも可能
である。
【0073】(1)前記実施例では水平旋回モータによ
り加工ヘッド16を水平旋回動作するようにしたが、こ
れを省略した加工装置に具体化すること。 (2)前記実施例では、レーザ加工装置に具体化した
が、プラズマ、ガス切断等金属の切断を主とする切断加
工装置に具体化すること。
【0074】(3)前記実施例では加工ヘッド16の傾
動モータ39の動力を利用してセンサ61を垂直状態に
保持する動作を行うようにしたが、専用の駆動源を用い
てもよい。
【0075】(4)連結ピン57、プーリ81,82及
びベルト83により垂直状態保持機構80を形成した
が、これに代えて、レバーとリンク機構(図示略)を使
用すること。
【0076】(5)前記実施例では接触式のセンサ61
を使用したが、これに代えて例えば静電容量の変化によ
りワークの高さを検出するセンサを使用すること。 (6)レーザ、プラズマ、ガス等の加工媒体に代えてカ
ッター、砥石等を使用した加工装置に具体化すること。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は特許請
求の範囲の欄に記載したように構成したので、次のよう
な効果がある。
【0078】請求項1記載の発明は、例えば開先加工等
の場合にもワークの高さを正確に検出して加工ヘッドの
ノズル先端とワークとの距離を一定にして加工精度を向
上することができるという優れた効果を奏する。
【0079】請求項2記載の発明は請求項1記載の発明
の効果に加えて、加工ヘッドのノズル先端とワークとの
距離を所定値に一定に保持して加工するので、加工精度
を向上することができる。
【0080】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加えて、加工ヘッドのノズル先端とワークと
の距離を安価な機構により一定にして加工精度を向上す
ることができる。
【0081】請求項4記載の発明は請求項3記載の発明
の効果に加えて、垂直状態保持機構及び等距離保持機構
の構成を簡素化してコストダウンを図ることができる。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の効果に加
えて、垂直状態保持機構の構成を簡素化してコストダウ
ンを図ることができる。
【0082】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明の効果に加えて、垂直状態保持機構の構成をさらに簡
素化してコストダウンを図ることができる。請求項7記
載の発明は請求項1〜6記載の発明の効果に加えて、ワ
ークの高さ検出をさらに正確に行うことができる。
【0083】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明の効果に加えて、演算補正手段の動作を円滑に行い、
ワークの高さ検出を円滑に行うことができる。請求項9
記載の発明は、請求項8記載の発明の効果に加えて、セ
ンサのコストを低減することができる。
【0084】請求項10記載の発明は、請求項8記載の
発明の効果に加えて、センサの不要な場合に退避するこ
とができる。請求項11記載の発明は、請求項1〜6の
いずれかに記載の発明の効果に加えて、ワークの表面の
損傷を防止することができる。
【0085】請求項12記載の発明は、請求項1〜11
のいずれかに記載の発明の効果に加えて、ワークの加工
をレーザにより容易に行うことができる。請求項13記
載の発明は、請求項1〜12のいずれかに記載の発明の
効果に加えて、加工ヘッドを水平方向に旋回させてワー
クの加工を容易に行うことができる。
【0086】請求項14記載の発明は、例えば開先加工
等の場合にもワークの高さを正確に検出して加工ヘッド
のノズル先端とワークとの距離を一定にして加工精度を
向上することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明をレーサ加工装置に具体化した一例を
示す正断面図。
【図2】 加工ヘッドの傾斜状態を示す正断面図。
【図3】 加工ヘッド断面図。
【図4】 加工ヘッドのワーク高さ検出装置の断面図。
【図5】 ワークセンサと加工ヘッドとの関係を示す平
断面図。
【図6】 ワーク検出装置の略体説明図。
【図7】 平行四節リンク機構の部分拡大分解斜視図。
【図8】 レーザ加工装置の略体斜視図。
【図9】 加工装置の制御装置を示すブロック図。
【図10】 ワーク、加工ヘッド及び接触子との関係を
示す部分正面図。
【図11】 ワーク、加工ヘッド及び接触子との関係を
示す部分正面図。
【図12】 ワーク、加工ヘッド及び接触子との関係を
示す部分正面図。
【図13】 ワーク、加工ヘッド及び接触子との関係を
示す部分正面図。
【図14】 ワーク、加工ヘッド及び接触子との関係を
示す部分正面図。
【図15】 ワーク、加工ヘッド及び接触子との関係を
示す部分正面図。
【図16】 ワーク、加工ヘッド及び接触子との関係を
示す部分正面図。
【符号の説明】
12…X軸支持テーブル、14…Z軸サドル、15…Y
軸サドル、16…加工ヘッド、19…ワーク、25…レ
ーザ発振器、35…傾動用ブラケット、39…傾動用モ
ータ、42…レンズホルダー、44…ノズル、51…ワ
ーク高さ検出装置、52…被動レバー、53,56,5
7…連結ピン、54…駆動レバー、58…平行四節リン
ク機構、61…センサ、62…支持軸、63…ホルダ
ー、65…昇降体、66…接触子、67…ポテンショメ
ータ、68…感知子、80…垂直状態保持機構、81…
駆動子としてのタイミングプーリ、82…被動子として
のタイミングプーリ、83…動力伝達部材としてのタイ
ミングベルト、91…制御装置、92…中央演算処理装
置、98〜105…スイッチ、112〜114…モー
タ。

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークに対し切断等の加工を行う加工ヘ
    ッドを備え、該加工ヘッドをワークに対しX軸方向、Y
    軸方向及びZ軸方向に相対移動する機構を設け、加工ヘ
    ッドはヘッド本体に垂直面内で傾動機構により傾動可能
    に支持され、さらに、前記加工ヘッドにワークの上面に
    垂直に対向して該ワークの位置を検出するセンサを設
    け、該センサからの検出信号に基づいて加工ヘッドのワ
    ーク上面からの高さを一定に制御する制御手段を備えた
    加工装置において、 前記加工ヘッドが傾動機構により傾動されたとき、前記
    センサの姿勢をワーク上面に対して垂直状態に保持する
    垂直状態保持機構を設けた加工装置における加工ヘッド
    の高さ制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記加工ヘッドから
    出力される加工媒体の焦点座標とセンサの検出点座標と
    の垂直面内での加工ヘッドの傾角変化による垂直方向へ
    の距離変化を演算して加工ヘッドのZ軸方向の移動量を
    補正する移動量補正手段を設けた加工ヘッドの高さ制御
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記センサの垂直状
    態保持機構は、前記加工ヘッドから出力される加工媒体
    の焦点座標とセンサの検出点座標との垂直方向の距離を
    同じに保持する等距離保持機構を備えている加工装置に
    おける加工ヘッドの高さ制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記センサの垂直状
    態保持機構及び等距離保持機構は、前記ヘッド本体に対
    し垂直面内で傾動可能に支持した被動レバーと、前記加
    工ヘッドを水平軸線の回りで傾動可能に支持する傾動ホ
    ルダに連結された駆動レバーと、前記両レバーに連結さ
    れた揺動リンクとにより平行四節リンクを構成し、前記
    被動レバーの下端部に支持軸を介してセンサを装着し、
    該センサの支持軸と平行四節リンク機構との間に該平行
    四節リンク機構の動作を利用してセンサを被動レバーに
    対し相対回動する機構を設けて構成されている加工装置
    における加工ヘッドの高さ制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記センサを被動レ
    バーに対し相対回動する機構は、被動レバーと揺動リン
    クとを連結する連結ピンを揺動リンクに固定し、かつ該
    連結ピンを被動レバーに相対回動可能に貫通するととも
    に、該連結ピンに固定された駆動子と前記支持軸に固定
    された従動子とを動力伝達部材により連結して構成され
    ている加工装置における加工ヘッドの高さ制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記駆動子及び従動
    子はタイミングプーリ又はスプロケットホイールであ
    り、動力伝達部材はタイミングベルト又はチェーンであ
    る加工装置における加工ヘッドの高さ制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかにおいて、前記
    センサはワークに接触する接触式のものである加工装置
    における加工ヘッドの高さ制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記センサはセンサ
    本体に垂直方向への往復動可能に支持された昇降体と、
    該昇降体に支持されてワークに接触する接触子と、前記
    昇降体の垂直方向の動きを電気信号に変換する変換素子
    とにより構成されている加工装置における加工ヘッドの
    高さ制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記変換素子はポテ
    ンショメータである加工装置における加工ヘッドの高さ
    制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項8において、前記昇降体及び接
    触子を作動位置と退避位置との間で切り換える切換機構
    を有している加工装置における加工ヘッドの高さ制御装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜6のいずれかにおいて、前
    記センサはワークに接触しない非接触式のものである加
    工装置における加工ヘッドの高さ制御装置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかにおいて、
    加工ヘッドはレーザ発生器からのレーザ光をノズルから
    ワークに照射するように構成された加工装置における加
    工ヘッドの高さ制御装置。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれかにおいて、
    ヘッド本体と傾動用ブラケットとの間には加工ヘッドを
    水平方向に旋回させる旋回機構が装設されている加工装
    置における加工ヘッドの高さ制御装置。
  14. 【請求項14】 ワークに対し、加工ヘッドを垂直状態
    で接近するとともに、センサをワークの上面に垂直状態
    で接触あるいは近傍に配設して、センサの検出信号によ
    り加工ヘッドのワーク上面からの高さを所定値に制御し
    つつワークの切断、溶接あるいは穿孔作業を行い、次
    に、センサを垂直状態に保持したまま加工ヘッドを垂直
    面内で傾斜させるとともに、加工ヘッドとセンサをワー
    クに接近してセンサの検出信号により加工ヘッドのワー
    クからの高さを一定に制御しつつワークの切断、溶接あ
    るいは穿孔作業を行うことを特徴とする加工装置におけ
    る加工ヘッドの高さ制御方法。
JP7134413A 1995-05-31 1995-05-31 加工装置における加工ヘッドの高さ制御装置及び高さ制御方法 Expired - Fee Related JP3051652B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7134413A JP3051652B2 (ja) 1995-05-31 1995-05-31 加工装置における加工ヘッドの高さ制御装置及び高さ制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7134413A JP3051652B2 (ja) 1995-05-31 1995-05-31 加工装置における加工ヘッドの高さ制御装置及び高さ制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08323490A JPH08323490A (ja) 1996-12-10
JP3051652B2 true JP3051652B2 (ja) 2000-06-12

Family

ID=15127810

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7134413A Expired - Fee Related JP3051652B2 (ja) 1995-05-31 1995-05-31 加工装置における加工ヘッドの高さ制御装置及び高さ制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3051652B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20120100967A (ko) * 2009-11-02 2012-09-12 코타키세이키 가부시키가이샤 개선의 절단 장치 및 절단 방법
CN117007016B (zh) * 2023-09-25 2024-01-09 山东宇飞传动技术有限公司 一种钣金件倾斜度测量仪

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08323490A (ja) 1996-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11192204B2 (en) Laser machining system including laser machining head and imaging device
US4687901A (en) Machine tool for cutting or the like
JP3761657B2 (ja) レーザ加工方法および装置
EP0753372A1 (en) Laser processing machine and sewing machine with laser processing function
JPH06210475A (ja) レーザロボットのハイトセンサ装置
US5233202A (en) Method of adjusting an optical path followed by a laser beam in a laser robot and an apparatus for carrying out the same
JP3051652B2 (ja) 加工装置における加工ヘッドの高さ制御装置及び高さ制御方法
JP2000317666A (ja) レーザ溶接装置
JPH03180294A (ja) レーザ切断加工機
CN110919202A (zh) 一种用于管状零件加工的安全可靠的数控激光机床
JPH0782154B2 (ja) レーザービーム等の平行ビームを配送するための装置
JPH06328281A (ja) レーザ加工機におけるレーザビームの芯出し方法およびその装置
JPH07214357A (ja) レーザ加工機
JP2001287068A (ja) レーザ切断トーチ
JPH1158052A (ja) レーザ加工装置
JP2021056827A (ja) 数値制御装置、及び数値制御装置の制御方法
JPH08215874A (ja) レーザ加工機
JP7405986B2 (ja) レーザ加工システム
JPH0239356B2 (ja)
JPS5987990A (ja) レ−ザ加工機
JPH067980A (ja) レーザ加工機
JPH071174A (ja) レーザ加工装置
JP2686286B2 (ja) 3次元レーザ制御装置
JPH02303692A (ja) レーザ加工機
JP2000107874A (ja) レーザ加工機

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090331

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090331

Year of fee payment: 9

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090331

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090331

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100331

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100331

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110331

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110331

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120331

Year of fee payment: 12

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120331

Year of fee payment: 12

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130331

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140331

Year of fee payment: 14

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees