JP2008105046A - ビーム照射方法、及び、ビーム照射装置 - Google Patents

ビーム照射方法、及び、ビーム照射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 高い加工品質で加工を行う。
【解決手段】 (a)加工領域中に、第1の形状の入射領域を形成して入射するパルスレーザビームを、入射領域が部分的に重複するように入射位置をずらしながら、かつ、加工領域の全域が隈なく照射され、パルスレーザビームの入射領域が加工領域の外側にははみ出さないように、複数ショット照射する。(b)加工領域内のうち、工程(a)でパルスレーザビームのショット数が不足する不足領域に、不足領域の形状に対応した第2の形状の入射領域を形成して入射するパルスレーザビームを照射する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レーザビームを加工対象物に照射するビーム照射方法、及びビーム照射装置に関する。
図7は、半導体ウエハ50の概略的な平面図である。
半導体ウエハ50は、たとえばシリコンウエハであり、その表面上の一部に、矩形状の部分照射領域51が複数画定されている。半導体ウエハ50には、部分照射領域51にのみレーザビームが照射され、加工が行われる。
部分照射領域51に対応する部分にだけ窓を開けたパタンマスク(コンタクトマスク)を半導体ウエハ50上に配置し、レーザビームをパタンマスク上に走査して、窓を通してレーザビームを半導体ウエハ50に照射する方法が知られている。
このビーム照射方法には、パタンマスクによる半導体ウエハ50の汚染が生じる場合があるほか、照射パタン(部分照射領域51の形成パタン)に応じてパタンマスクが必要になる、という問題がある。
「レーザ発振器から出射されたパルス状のレーザ光を、任意形状の開口部を有したマスクに照射し、前記マスクの開口部を通過したレーザ光を被加工物上に集光することで、前記マスクの開口部の形状を被加工物に転写し加工を行うマスク転写式レーザ形状加工方法において、前記レーザ発振器と前記マスクとの間の光軸上に備えられたスキャナーにより前記パルス状のレーザ光を1パルス毎にレーザ光の断面の一部が重なり合うように前記マスク上を走査すると共に、該走査位置を1パルス毎に移動させることを特徴とするマスク転写式レーザ加工方法」が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
このレーザ加工方法によれば、パタンマスク(コンタクトマスク)を用いずに、部分照射領域51の加工を行うことができる。
特開2004−98116号公報
本発明の目的は、高い加工品質で加工を行うことのできるビーム照射方法を提供することである。
また、本発明の他の目的は、高い加工品質で加工を行うことのできるビーム照射装置を提供することである。
本発明の一観点によれば、(a)加工領域中に、第1の形状の入射領域を形成して入射するパルスレーザビームを、入射領域が部分的に重複するように入射位置をずらしながら、かつ、該加工領域の全域が隈なく照射され、パルスレーザビームの入射領域が該加工領域の外側にははみ出さないように、複数ショット照射する工程と、(b)前記加工領域内のうち、前記工程(a)でパルスレーザビームのショット数が不足する不足領域に、該不足領域の形状に対応した第2の形状の入射領域を形成して入射するパルスレーザビームを照射する工程とを有するビーム照射方法が提供される。
また、本発明の他の観点によれば、パルスレーザビームを出射するレーザ光源と、前記レーザ光源を出射したパルスレーザビームを偏向する、偏向角可変のビーム偏向器と、前記ビーム偏向器で偏向されたパルスレーザビームが入射する位置に配置された、透過領域を備えるマスクと、前記マスクの透過領域を透過したパルスレーザビームが入射する位置に配置され、加工対象物を保持し、保持した加工対象物を、パルスレーザビームの進行方向と交差する方向に移動させることのできる可動ステージと、前記マスクの透過領域がパルスレーザビーム断面に内包される状態と、前記マスクの透過領域の一部分のみがパルスレーザビーム断面と重なる状態とが切り替えられるように、前記ビーム偏向器の偏向角を変化させる制御装置とを有するビーム照射装置が提供される。
本発明によれば、高い加工品質で加工を行うことのできるビーム照射方法を提供することができる。
また、高い加工品質で加工を行うことのできるビーム照射装置を提供することができる。
図1(A)は、実施例によるビーム照射装置を示す概略図である。
実施例によるビーム照射装置は、レーザ光源10、光学機構11、可動ミラー12、マスク13、結像レンズ14、及び、制御装置16を含んで構成される。
レーザ光源10は、たとえばエキシマレーザ発振器を含み、パルスレーザビーム30を出射する。レーザ発振器としてNd:YAG、Nd:YLF、Nd:YVOレーザを用い、2倍、または3倍高調波を出射してもよい。パルスレーザビーム30は、光学機構11に入射する。
光学機構11には、たとえばアッテネータ及びホモジナイザが含まれる。アッテネータは、入射したレーザビーム30のエネルギを減衰する。ホモジナイザは、アレイレンズ及びコンデンサを含んで構成され、レーザビーム30の断面形状を、ホモジナイズ面において、たとえば矩形状に整形するとともに、ビーム断面内の強度を均一にする。
光学機構11を通過したレーザビーム30は、可動ミラー12で所定の方向に反射され、マスク13に入射する。マスク13は、光学機構11に含まれるホモジナイザのホモジナイズ面に配置される。マスク13には開口部が形成されている。マスク13は、マスク移動機構13aに保持され、マスク移動機構13aによって、図のX方向、または、Y方向に移動され得る。
マスク13の開口部を通過したレーザビーム30は、結像レンズ14を経て、XYステージ15上に保持された加工対象物、たとえば半導体ウエハ50に入射する。結像レンズ14は、マスク13の位置を通過するレーザビーム30の断面形状を、半導体50上に、たとえば1:1、またはそれ以下の大きさに結像させる。結像された像は、この結像レンズによって上下左右が反転した形で投影される。半導体ウエハ50に照射されるレーザビーム30は、ほぼトップフラットの均一な強度分布を有する。
半導体ウエハ50は、たとえば図7に示した半導体ウエハ50と同一のシリコンウエハであり、その表面上の一部に、部分照射領域51が画定されている。レーザビーム30は、部分照射領域51に入射し、たとえば部分照射領域51のレーザアニールが行われる。
XYステージ15は、XYステージ15上の半導体ウエハ50を、図のX方向、またはY方向、すなわち半導体ウエハ50表面に平行な2次元方向に移動させることができる。
制御装置16は、レーザ光源10によるレーザビーム30の出射タイミングの制御、光学機構11によるレーザビーム30のエネルギの調整の制御、可動ミラー12によるレーザビーム30の反射方向(レーザビーム30のマスク13における入射位置)の制御、マスク移動機構13aによるマスク13の移動の制御、及び、XYステージ15による半導体ウエハ50の移動の制御等を行う。
図1(B)は、マスク13の概略的な平面図である。マスク13は、たとえば長さがL、幅がlの矩形状の開口部13bを有する。幅lは、たとえば250μmである。
マスク13に入射したレーザビームのうち、開口部13bに入射したビームのみが、マスク13を透過し、結像レンズ14を経て半導体ウエハ50に照射される。
図2(A)〜(H)を参照して、実施例によるビーム照射方法の特徴を予備的に説明する。
まず、図2(A)〜(C)を用いて、比較例によるビーム照射方法を説明する。
図2(A)に示すような、長辺の長さが6dの矩形状領域35にレーザビームを照射する場合を考える。説明の便宜のため、矩形状領域35の長辺と平行な方向にX方向を画定する。
図2(B)に示すような、幅2dの矩形状のパルスレーザビームを、幅方向とX方向とが平行となるように、矩形状領域35に複数ショット入射させ、50%の重複率で、矩形状領域35の全域に照射する。
図2(C)を参照する。1ショットめのパルスレーザビームを、X方向についてA1の範囲に入射させる。2〜5ショットめのレーザビームは、それぞれA2〜A5の範囲に入射させる。
このレーザ照射方法によれば、矩形状領域35の中央部(X方向に4dの範囲)には、2ショットのパルスレーザビームを入射させることができるが、矩形状領域35の両端部(それぞれX方向にdの範囲)には、1ショットのパルスレーザビームしか入射させることができない。このため、矩形状領域35の全域にわたって均一な加工を行うことができない。
次に、図2(D)及び(E)を用いて、実施例によるビーム照射方法を予備的に説明する。
実施例によるビーム照射方法においては、たとえば断面形状の異なる2つ以上のパルスレーザビームを用いて加工を行う。
図2(D)を参照する。実施例によるビーム照射方法では、図2(B)に示すような、幅2dの矩形状のパルスレーザビームのほかに、本図に示すような、幅dの矩形状のパルスレーザビームを用いる。
図2(E)を参照する。まず、図2(D)に示すような、幅dの矩形状のパルスレーザビームを、X方向についてB1の範囲に入射させる。2〜6ショットめは、図2(B)に示すような、幅2dの矩形状のパルスレーザビームを、それぞれB2〜B6の範囲に入射させる。そして最後に、図2(D)に示すような、幅dの矩形状のパルスレーザビームを、B7の範囲に入射させる。
このように、幅dと幅2dの2種類のパルスレーザビームを用いることで、矩形状領域35の全域にわたって、2ショットのパルスレーザビームを入射させることができる。このため、矩形状領域35の加工を均一に行うことができる。
重複率は50%に限定されない。図2(F)〜(H)を用いて、たとえば重複率を75%とした場合のビーム照射方法を予備的に説明する。
図2(F)及び(G)を参照する。重複率を75%とした場合においては、図2(D)に示す幅dの矩形状のパルスレーザビーム、図2(B)に示す幅2dの矩形状のパルスレーザビームのほかに、図2(F)及び(G)に示すような、幅3d及び幅4dの矩形状のパルスレーザビームを用いる。
図2(H)を参照する。まず、幅d、2d、3dの矩形状のパルスレーザビームを、順に、X方向について、それぞれC1、C2、C3の範囲に入射させる。4〜6ショットめは、幅4dの矩形状のパルスレーザビームを、それぞれC4〜C6の範囲に入射させる。
その後、幅3d、2d、dの矩形状のパルスレーザビームを、順に、それぞれC7、C8、C9の範囲に入射させる。
このように、たとえば幅d〜4dの4種類のパルスレーザビームを用いて、矩形状領域35の全域にわたって、4ショットのパルスレーザビームを入射させることができる。このため、矩形状領域35の加工を均一に行うことができる。
図3(A)〜図6(F)を用いて、実施例によるビーム照射方法を説明する。
実施例によるビーム照射方法は、図7に示した半導体ウエハ50の表面上の一部に画定された、部分照射領域51の一つにパルスレーザビームを照射して、レーザアニールを行う場合のビーム照射方法である。
図3(A)に、マスク13の概略的な平面図を示す。前述のように、マスク13は、たとえば長さがL、幅がlの矩形状の開口部13bを有する。矩形の短軸方向と平行な方向にX軸、長軸方向と平行な方向にY軸を、図示するように画定する。X軸、Y軸の方向は、図1(A)に示した方向と同一である。
可動ミラー12で反射されて、マスク13に入射するパルスレーザビームの入射断面を点線で示した。マスク13に入射するパルスレーザビームの入射断面は、たとえば開口部13bよりも大きいサイズの矩形状である。
マスク13に入射するレーザビームの一部が、開口部13bの左下1/4の領域に入射してこれを透過し、残余の部分は遮光されるように、可動ミラー12及びマスク13の位置合わせを行い、パルスレーザビームをマスク13に入射させる。
開口部13bの左下1/4の領域から、長さがL/2、幅がl/2の矩形の断面形状を有するパルスレーザビームが出射する。
図3(B)は、半導体ウエハ50の表面上の一部に画定された部分照射領域51の左上部分を示す平面図である。マスク13の開口部13bの左下1/4の領域から出射したパルスレーザビームは、部分照射領域51の左上隅(X方向に幅l/2、Y方向に長さL/2の矩形状領域)に入射する。
図3(C)を参照する。可動ミラー12を動かして、可動ミラー12で反射されたパルスレーザビームのマスク13における入射位置を変化させる。具体的には、マスク13に入射するレーザビームの一部が、開口部13bの下半分の領域に入射してこれを透過し、残余の部分は遮光されるように、可動ミラー12を動かす。たとえば図1(A)においては、可動ミラー12を、反時計回りに回転させる。
図3(D)を参照する。マスク13の開口部13bの下半分の領域を透過したパルスレーザビームは、部分照射領域51の左上隅(X方向に幅l、Y方向に長さL/2の矩形状領域)に入射する。
以後、図3(F)に示す状態まで、可動ミラー12及びマスク13を固定したままで、XYステージ15により、部分照射領域51(半導体ウエハ50)を、一定の速さでX正方向に移動する。
図3(E)を参照する。次ショットのパルスレーザビームは、部分照射領域51において、図3(D)に示した入射位置から、X負方向にl/2だけ変位した位置に入射する。
このように、X方向に幅l、Y方向に長さL/2の矩形状の断面を有するパルスレーザビームを、X方向に50%の重複率で、部分照射領域51の上辺に沿って照射する。
図3(F)は、部分照射領域51の右上部分を示す平面図である。マスク13の開口部13bの下半分の領域から出射したパルスレーザビームが、部分照射領域51の右上隅(X方向に幅l、Y方向に長さL/2の矩形状領域)に入射する。
ここで、XYステージ15による、部分照射領域51(半導体ウエハ50)の移動を停止する。
図4(A)を参照する。マスク13に入射するレーザビームの一部が、開口部13bの右下1/4の領域に入射してこれを透過し、残余の部分は遮光されるように、可動ミラー12を動かす。たとえば図1(A)においては、可動ミラー12を、反時計回りに回転させる。
図4(B)を参照する。開口部13bの右下1/4の領域を透過したパルスレーザビームは、部分照射領域51の右上隅(X方向に幅l/2、Y方向に長さL/2の矩形状領域)に入射する。
図4(C)を参照する。マスク移動機構13aにより、マスク13をY正方向にL/2だけ移動する。この結果、マスク13に入射するレーザビームは、一部が開口部13bの右半分の領域に入射してこれを透過し、残余の部分は遮光される。
図4(D)を参照する。開口部13bの右半分の領域を透過したパルスレーザビームは、部分照射領域51の右上隅(X方向に幅l/2、Y方向に長さLの矩形状領域)に入射する。
図4(E)を参照する。マスク13に入射するレーザビームの一部が、開口部13bの全領域に入射してこれを透過し、残余の部分は遮光されるように、可動ミラー12を動かす。たとえば図1(A)においては、可動ミラー12を、時計回りに回転させる。この場合、結像レンズ14に入射する角度がレンズに対して傾くため、レンズ14としてはfθレンズを用いる必要がある。
図4(F)を参照する。開口部13bの全領域を透過したパルスレーザビームは、部分照射領域51の右上隅(X方向に幅l、Y方向に長さLの矩形状領域)に入射する。
以後、図5(A)に示す状態まで、可動ミラー12及びマスク13を固定したままで、XYステージ15により、部分照射領域51(半導体ウエハ50)を、一定の速さでX負方向に移動する。
図5(A)に、部分照射領域51の左上部分を示す。マスク13の開口部13bの全領域から出射したパルスレーザビームが、部分照射領域51の左上隅(X方向に幅l、Y方向に長さLの矩形状領域)に入射する。
ここで、XYステージ15による、部分照射領域51(半導体ウエハ50)の移動を停止する。
図5(B)を参照する。マスク13に入射するレーザビームの一部が、開口部13bの左半分の領域に入射してこれを透過し、残余の部分は遮光されるように、可動ミラー12を動かす。たとえば図1(A)においては、可動ミラー12を、時計回りに回転させる。
図5(C)を参照する。開口部13bの左半分の領域を透過したパルスレーザビームは、部分照射領域51の左上隅(X方向に幅l/2、Y方向に長さLの矩形状領域)に入射する。
ここで、可動ミラー12及びマスク13を固定したまま、XYステージ15により、部分照射領域51(半導体ウエハ50)を、L/2だけY負方向に移動する。
図5(D)を参照する。X方向に幅l/2、Y方向に長さLの矩形状の断面を有するパルスレーザビームが、部分照射領域51の左上隅からY正方向にL/2だけ離れた位置に入射する。
図5(E)を参照する。マスク13に入射するレーザビームの一部が、開口部13bの全領域に入射してこれを透過し、残余の部分は遮光されるように、可動ミラー12を動かす。たとえば図1(A)においては、可動ミラー12を、反時計回りに回転させる。
図5(F)を参照する。開口部13bの全領域を透過したパルスレーザビームは、部分照射領域51の左上隅からY正方向にL/2だけ離れた位置に、X方向に幅l、Y方向に長さLの矩形状入射領域を形成して入射する。
この後、可動ミラー12及びマスク13を固定したままで、XYステージ15により、部分照射領域51(半導体ウエハ50)を、一定の速さでX正方向に移動し、X方向に50%の重複率で、パルスレーザビームを照射する。そしてX方向に幅l、Y方向に長さLの矩形状の断面を有するパルスレーザビームを、部分照射領域51の右端まで照射したら、ビーム断面幅をl/2とした上で右端に1ショット照射する。続けて、可動ミラー12及びマスク13を固定したまま、XYステージ15により、部分照射領域51(半導体ウエハ50)を、L/2だけY負方向に移動した位置で1ショット照射する。更に、ビーム断面幅をlとして1ショット照射する。その後、XYステージ15により、部分照射領域51(半導体ウエハ50)を、一定の速さでX負方向に移動し、X方向に50%の重複率で、パルスレーザビームを照射する。
パルスレーザビームは、X方向に50%の重複率で照射されるとともに、Y方向にも50%の重複率で照射される。
このような工程を、X方向に幅l、Y方向に長さLの矩形状の断面を有するパルスレーザビームが、ビーム断面下端が部分照射領域51の下辺に沿う条件で、照射され終わるまで繰り返す。そして、XYステージ15の駆動を停止し、ビーム断面幅をl/2として、たとえば部分照射領域51の左下隅(X方向に幅l/2、Y方向に長さLの矩形状領域)に入射させる。
図6(A)を参照する。マスク移動機構13aにより、マスク13をY正方向に移動する。この結果、マスク13に入射するレーザビームは、一部が開口部13bの左上1/4の領域に入射してこれを透過し、残余の部分は遮光される。
図6(B)を参照する。開口部13bの左上1/4の領域を透過したパルスレーザビームは、部分照射領域51の左下隅(X方向に幅l/2、Y方向に長さL/2の矩形状領域)に入射する。
図6(C)を参照する。マスク13に入射するレーザビームの一部が、開口部13bの上半分の領域に入射してこれを透過し、残余の部分は遮光されるように、可動ミラー12を動かす。たとえば図1(A)においては、可動ミラー12を、反時計回りに回転させる。
図6(D)を参照する。開口部13bの上半分の領域を透過したパルスレーザビームは、部分照射領域51の左下隅(X方向に幅l、Y方向に長さL/2の矩形状領域)に入射する。
以後、可動ミラー12及びマスク13を固定したままで、X方向に幅l、Y方向に長さL/2の矩形状のビーム断面の右端部が、部分照射領域51の右端部に照射されるまで、XYステージ15により、部分照射領域51(半導体ウエハ50)を、一定の速さでX正方向に移動する。
図6(E)を参照する。マスク13に入射するレーザビームの一部が、開口部13bの右上1/4の領域に入射してこれを透過し、残余の部分は遮光されるように、可動ミラー12を動かす。たとえば図1(A)においては、可動ミラー12を、反時計回りに回転させる。
図6(F)を参照する。開口部13bの右上1/4の領域を透過したパルスレーザビームは、部分照射領域51の右下隅(X方向に幅l/2、Y方向に長さL/2の矩形状領域)に入射する。
上述の方法で、部分照射領域51の全域にわたって、4ショットのパルスレーザビームを入射させることができる。このため、半導体ウエハ50の、部分照射領域51以外の領域にビームを照射することなく、部分照射領域51の加工を均一に行うことができる。
以上、実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
たとえば、実施例においては、可動ミラーを用いてレーザビームのマスクへの入射位置を変化させたが、可動ミラーに代えて音響光学素子(AOM)、または音響光学偏光器(AOD)を使用することもできる。その場合には、AOMまたはAOD以降の光学系と接続するため、下方向に折り返すミラーを配置する。
その他、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者には自明であろう。
レーザ加工一般、たとえば半導体ウエハ上のアモルファスシリコンの結晶化(活性化アニール)に好適に用いられる。また、レーザビームによるパターニング等にも好適に用いられる。
(A)は、実施例によるビーム照射装置を示す概略図であり、(B)は、マスク13の概略的な平面図である。 (A)〜(H)は、実施例によるビーム照射方法の特徴を予備的に説明するための図である。 (A)〜(F)は、実施例によるビーム照射方法を説明するための図である。 (A)〜(F)は、実施例によるビーム照射方法を説明するための図である。 (A)〜(F)は、実施例によるビーム照射方法を説明するための図である。 (A)〜(F)は、実施例によるビーム照射方法を説明するための図である。 半導体ウエハ50の概略的な平面図である。
符号の説明
10 レーザ光源
11 光学機構
12 可動ミラー
13 マスク
13a マスク移動機構
13b 開口部
14 結像レンズ
15 XYステージ
16 制御装置
30 レーザビーム
35 矩形状領域
50 半導体ウエハ
51 部分照射領域

Claims (6)

  1. (a)加工領域中に、第1の形状の入射領域を形成して入射するパルスレーザビームを、入射領域が部分的に重複するように入射位置をずらしながら、かつ、該加工領域の全域が隈なく照射され、パルスレーザビームの入射領域が該加工領域の外側にははみ出さないように、複数ショット照射する工程と、
    (b)前記加工領域内のうち、前記工程(a)でパルスレーザビームのショット数が不足する不足領域に、該不足領域の形状に対応した第2の形状の入射領域を形成して入射するパルスレーザビームを照射する工程と
    を有するビーム照射方法。
  2. 前記第1及び第2の形状は、透過領域を備えるマスクに、パルスレーザビームを入射させ、その一部を遮ることにより形成する請求項1に記載のビーム照射方法。
  3. 前記第1の形状は、前記マスクの透過領域の全域にパルスレーザビームを入射させて形成し、前記第2の形状は、前記マスクの透過領域の一部にパルスレーザビームを入射させて形成する請求項2に記載のビーム照射方法。
  4. 前記工程(a)において、前記加工領域を一定速度で移動させることにより、前記加工領域中にパルスレーザビームを、入射領域が部分的に重複するように照射する請求項1〜3のいずれか1項に記載のビーム照射方法。
  5. パルスレーザビームを出射するレーザ光源と、
    前記レーザ光源を出射したパルスレーザビームを偏向する、偏向角可変のビーム偏向器と、
    前記ビーム偏向器で偏向されたパルスレーザビームが入射する位置に配置された、透過領域を備えるマスクと、
    前記マスクの透過領域を透過したパルスレーザビームが入射する位置に配置され、加工対象物を保持し、保持した加工対象物を、パルスレーザビームの進行方向と交差する方向に移動させることのできる可動ステージと、
    前記マスクの透過領域がパルスレーザビーム断面に内包される状態と、前記マスクの透過領域の一部分のみがパルスレーザビーム断面と重なる状態とが切り替えられるように、前記ビーム偏向器の偏向角を変化させる制御装置と
    を有するビーム照射装置。
  6. 更に、前記マスクを、パルスレーザビームの進行方向と交差する方向に移動させるマスク移動装置を含む請求項5に記載のビーム照射装置。
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