JP2007165624A - 照射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】照射対象物の変形や劣化を防止しつつ光照射を行うことが可能な照射装置を提供する。
【解決手段】マルチエミッタ型の半導体レーザ1において、各半導体レーザ素子における配置方向(Y軸方向)と直交する方向(Z軸方向)への位置ずれ(スマイルS1)を、自己のZ軸方向の長さ(高さH1)以下となるようにする。位置ずれが大きい従来と比べ、照射光のパワー密度低下が抑制される。また、所望の照射領域に対し、精度よく光照射がなされるようになる。
【選択図】図1
【解決手段】マルチエミッタ型の半導体レーザ1において、各半導体レーザ素子における配置方向(Y軸方向)と直交する方向(Z軸方向)への位置ずれ(スマイルS1)を、自己のZ軸方向の長さ(高さH1)以下となるようにする。位置ずれが大きい従来と比べ、照射光のパワー密度低下が抑制される。また、所望の照射領域に対し、精度よく光照射がなされるようになる。
【選択図】図1
Description
本発明は、半導体レーザを光源として照射対象物に光照射を行う照射装置に係わり、特にマルチエミッタ型の半導体レーザを用いた照射装置に関する。
従来より、例えば液晶表示装置や有機EL(ElectroLuminescence)表示装置の製造工程において、回路素子などをp−Si(多結晶シリコン)により形成するため、連続発振するレーザを光源として用いてシリコン薄膜をアニールする方法が知られている。具体的には、例えばa−Si(アモルファス−シリコン)層上に加熱層を設けてレーザ光を吸収させ、その際に発生する熱によって、このa−Si層をアニールするというものである。このようにレーザ光によってアニールする方法は、シリコン薄膜を部分的に照射するため、基板全体が高温となってしまうのを回避することができ、基板としてガラス基板を用いることができるという利点がある。
また、近年では半導体レーザが目覚ましく高出力化され、1つの半導体レーザから数ワット程度の出力が容易に得られるようになってきている。この半導体レーザは、従来用いられてきたCO2レーザやエキシマレーザと比べ、小型かつ長寿命でメンテナンスフリーであるという利点がある。
ここで、半導体レーザからより高い出力(例えば、数十ワット程度)を得るためには、複数の半導体レーザをそれぞれ光ファイバにカップリングさせてバンドルするという方法が考えられる。ただし、レーザ光の出力や波長の変動を生じさせると共に光源の寿命低下を招く、照射対象面からの戻り光を完全に除去する必要がある。
戻り光を除去する方法としては、例えば、偏光ビームスプリッタ(PBS;Polarizing Beam Splitter)などを用いて戻り光を互いに直交する2つの偏光成分に分岐させ、それぞれをアイソレートする方法や、バンドルするための光ファイバとして偏波面保存ファイバを用いる方法などが考えられる。しかしながら、前者は、分岐させた2つの偏光成分を高精度に結合させるために光学系が複雑化してしまうといった問題や、各偏光成分同士が異なる角度の斜入射を行うために焦点深度が浅くなってしまうといった問題がある。一方、後者は、偏光方向と偏波面保存ファイバの偏光軸とを合わせると共に、半導体レーザとカップリング用の光学素子とによってファイバのアライメントを構成しなければカップリング効率がほとんど得られないといった問題があり、実用的ではない。
そこで、このような照射装置の光源として、多数の半導体レーザ素子が一次元方向に沿ってアレイ配置されたマルチエミッタ型の半導体レーザを用いる方法が提案されている。ただし、各半導体レーザ素子からの出力には実際上個体差が生じてしまうため、出力の均一化を図るには、各エミッタからの光束を照射対象面上で重ね合わせてやる必要がある。
各エミッタからの光束を照射対象面上で重ね合わせる技術としては、例えば特許文献1〜5に、シリンドリカルレンズやマイクロシリンドリカルレンズアレイ等を用いる方法が開示されている。
ところで、このマルチエミッタ型の半導体レーザは、例えば図15(A)に示した半導体レーザ101のように、各半導体レーザ素子101A,101B,…が一直線上に並んでいる(この場合、直線L101に沿って並んでいる)のが望ましい。しかしながら実際には、例えば図15(B)に示した半導体レーザ102のように、各半導体レーザ素子102A,102B,…は、例えば直線L102から上下に数μm〜15μm程度ずれた状態、すなわちスマイルを有する状態で並んでいる。
ここで、マルチエミッタ型の半導体レーザにスマイルがあると、例えば図16(A)に示した理想的な場合(スマイルがない場合)と比べ、例えば図16(B)に示したように、照射光のパワー密度が低下してしまう(この場合、スマイルがない場合の約48%まで低下している)という問題があった。よって、照射対象物の加工処理等に必要なエネルギーを確保するには、照射装置の掃引速度を下げ、各照射領域の照射時間を長く設定する必要が生じる。ところが、各照射領域の照射時間が必要以上に長くなると、照射による熱もまた不必要に増大してしまい、照射対象物の劣化や変形を引き起こすことになる。
また、スマイルがあると、例えば照射光を長手方向に掃引した加工の場合に、図16(B)に示したように、図16(A)に示した理想的な場合と比べ、位置ずれに起因して照射光の照射幅が広がる(この場合、スマイルがないときの約1.75倍広がっている)ため、設定値よりも加工幅が広がってしまい、照射対象物の劣化や変形をさらに増大させてしまうという問題もあった。
ここで、上記特許文献1〜4では、これらの問題に対する対策が全くなされていなかった。一方、上記特許文献5では、スマイルの影響を抑制するための提案がなされている。しなしながら、これはスマイルによる照射ビーム形状の変動を低減させるためのものであり、照射ビームの形状がガウシアン形状から極端に外れてしまうのを回避することは可能であるものの、上記したような照射対象物の劣化や変形を防止することは、依然として困難であった。
このように、従来のマルチエミッタ型の半導体レーザでは、照射光の出力低下を抑制することや所望の照射領域を精度よく照射することが困難であり、これにより照射対象物の変形や劣化を引き起こしてしまっていた。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、照射対象物の変形や劣化を防止しつつ光照射を行うことが可能な照射装置を提供することにある。
本発明の照射装置は、複数の半導体レーザ素子がそれぞれ第1の方向に沿って配置されると共に、各半導体レーザ素子における第1の方向と直交する第2の方向への位置ずれがいずれも自己の第2の方向の長さ以下となるように設定された半導体レーザ光源と、複数の半導体レーザ素子からそれぞれ射出される射出レーザ光の光束を照射対象物へ照射する照射光学系とを備えたものである。
本発明の照射装置では、半導体レーザ光源における複数の半導体レーザ素子からそれぞれレーザ光が射出され、照射対象物へ照射される。ここで、各半導体レーザ素子における第2の方向への位置ずれがいずれも自己の第2の方向の長さ以下であるので、この位置ずれに起因した照射光の出力低下が、従来と比べ抑制される。また、所望の照射領域に対し、高い位置精度で光照射がなされる。
本発明の照射装置によれば、半導体レーザ光源において、各半導体レーザ素子における第2の方向への位置ずれがいずれも自己の第2の方向の長さ以下となるようにしたので、照射光の出力低下を抑制すると共に所望の照射領域に対し精度よく光照射を行うことができ、余分な光照射を抑えることができる。よって、過剰な熱供給による照射対象物の変形や劣化を防止しつつ光照射を行うことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る照射装置の全体構成を表すものであり、図1(A)はY軸方向からみた側面図を、図1(B)はZ軸方向からみた上面図を、それぞれ表している。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る照射装置の全体構成を表すものであり、図1(A)はY軸方向からみた側面図を、図1(B)はZ軸方向からみた上面図を、それぞれ表している。
この照射装置は、半導体レーザ1と、リンドリカルレンズ21〜23と、レンズ24と、ミラー3と、対物レンズ25とから構成され、ステージ5上に搭載された照射対象物6に対し、半導体レーザ1からの射出レーザ光を照射するものである。シリンドリカルレンズ21〜23はそれぞれ、この射出レーザ光の光路に直列に配置されている。また、これらシリンドリカルレンズ21〜23と照射対象物4との間に、上記レンズ24、ミラー23および対物レンズ25が、シリンドリカルレンズ側からこの順に配置されている。
半導体レーザ1は、複数の半導体レーザ素子がY軸方向に沿って配置されたマルチエミッタ型のものであり、Y軸方向を長軸方向とすると共にZ軸方向を短軸方向とするレーザ光を射出するものである。なお、この半導体レーザ1全体の発振波長は例えば940nm程度であり、全体の発振出力は例えば20W(ワット)程度である。
図2は、半導体レーザ1の構成を、YZ平面の端面図で表したものである。この半導体レーザ1では、レーザダイオードバー10において、n個(n:2以上の自然数)の半導体レーザ素子11〜1nが、Y軸方向に沿って配置されている。なお、半導体レーザ素子の数としては、例えばn=19程度のものが挙げられる。また、図中に示した各半導体レーザ素子のサイズは、高さH1=1μm程度、および1個分の幅W1=150μm程度であり、半導体レーザ素子間の距離はP1=500μm程度、n個分の幅はWn=9150μm程度である。
また、図3は、各半導体レーザ素子11〜1nの配置構成の詳細を模式的に表したものである。このように各半導体レーザ素子11〜1nは、Y軸方向の直線L1に沿って並んで配置されている。また、各半導体レーザ素子11〜11nは直線L1から上下に(Z軸方向に)ずれた状態で並んでおり、スマイルS1を有している。
ここで、本実施の形態の半導体レーザ1では、この各半導体レーザ素子11〜1nにおける配置方向(Y軸方向)と直交する方向(Z軸方向)への位置ずれ(スマイルS1)が、各半導体レーザ素子におけるZ軸方向の長さ(高さH1)以下(図2に示した例の場合、約1μm以下)となるように設定されていることを特徴としている。詳細は後述するが、このように構成されていることで、半導体レーザ1全体のパワー密度が向上するようになっている。
図1の説明に戻り、シリンドリカルレンズ21〜23は、各半導体レーザ素子11〜1nから射出される光束を焦点P0で重ね合わせることにより、これらの光束をY軸方向に均一化するものである。具体的には、シリンドリカルレンズ21は、各半導体レーザ素子11〜1nからの射出光におけるZ軸方向成分を平行化するものであり、シリンドリカルレンズ22は、この射出光のY軸方向成分を平行化するものであり、シリンドリカルレンズ23は、この射出光のZ軸方向成分を集光するものである。
レンズ24は、シリンドリカルレンズアレイ21〜23によりY軸方向に均一化された光束のZ軸方向成分を平行化する(図1(A),(B))ものである。また、ミラー3は、X軸の正方向へ向かう各光束をそれぞれ反射することにより、各光束をZ軸の負方向へと導くものである。また、対物レンズ25は、ミラー3からの反射光における各光束のX軸方向成分を集光し、照射対象物4の被照射面に照射する(図1(A))ものである。これにより、焦点P0における像が照射対象物4の被照射面に転送されるようになっている。
照射対象物4としては、例えば、液晶表示装置や有機EL表示装置におけるTFT(Thin Film Transistor)パネルなどが挙げられる。以下、本実施の形態における照射対象物4は、その一例として、基板41上にa−Si層42および加熱層43が積層されたものとして説明する。
基板41は、例えばガラス基板などから構成される。また、a−Si層42は、実際にアニール処理の対象となる層である。このa−Si層は、アニール処理がなされることでp−Si化され、TFTなどの回路素子の一部をなすようになっている。また、加熱層43は、例えばクロム(Cr)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)またはタングステン(W)などの高融点物質から構成され、照射光を吸収することで発生する熱を、a−Si層42へ伝導させるためのものである。このようにして、照射対象物4のa−Si層42において、照射光を用いたアニール処理が行われるようになっている。
ステージ5は、照射対象物4を搭載するものである。このステージ5では、図示しない走査制御部による制御に応じて照射対象物4を搭載面内で走査することにより、照射光の照射位置を相対移動させ、照射対象物4の被照射面全体を照射するようになっている。
ここで、半導体レーザ1が本発明における「半導体レーザ光源」の一具体例に対応する。また、Y軸方向が本発明における「第1の方向」の一具体例に対応し、Z軸方向が本発明における「第2の方向」の一具体例に対応する。また、シリンドリカルレンズ21〜23が本発明における「均一化光学系」の一具体例に対応し、レンズ24、ミラー3および対物レンズ24が、本発明における「照射光学系」の一具体例に対応する。
次に、図1〜図8を参照して、本実施の形態の照射装置の作用について説明する。ここで、図4は、この照射装置による照射光の強度分布を表したものである。また、図5〜図7は、照射光の掃引速度とパワー密度との関係を表したものであり、図5はスマイルがない場合(図15(A))に対応し(仮想例)、図6はスマイルが従来のように大きい場合(図15(B);スマイルS102=10μm程度)に対応し(比較例)、図7が本実施の形態の照射装置に対応するものである。また、図8は、上記比較例に係る照射結果の一例を模式的に表したものであり、被照射面の拡大写真に対応するものである。
まず、半導体レーザ1における複数の半導体レーザ素子11〜1nから、それぞれ、X軸の正方向へレーザ光が射出される(図1(A),(B))。次いで、各レーザ光の光束は、シリンドリカルレンズ21〜23において互いに重ね合わされ、Y軸方向において均一化される(図1(B))。次いで、この均一化された光束は、レンズ24においてZ軸方向に平行化され(図1(A))、ミラー3において反射されることにより、Z軸の負方向へと導かれる(図1(A))。そして反射光における各光束のX軸方向成分が対物レンズ25によって集光され(図1(A))、照射対象物4の被照射面に照射される。このようにして、Y軸方向を長軸方向とすると共にこのY軸方向に均一化された線状ビーム(例えば、長軸方向が約2000μm程度で、短軸方向が約3μm程度の線状ビーム)が、照射対象物4へ照射される。
なお、その後照射対象物4では、加熱層43が照射光を吸収し、これにより発生する熱がa−Si層42へ伝導する。そしてこのa−Si層42において、照射光を用いたアニール処理が行われる。
ここで、本実施の形態の照射装置では、上述したように、各半導体レーザ素子11〜1nにおける配置方向(Y軸方向)と直交する方向(Z軸方向)への位置ずれ(スマイルS1)が、各半導体レーザ素子におけるZ軸方向の長さ(高さH1)以下となるように設定されている。
よって、例えば図4に示したように、図16(B)に示した従来の照射装置(比較例に対応)と比べ、この位置ずれに起因した照射光のパワー密度低下が、従来と比べ抑制される。具体的には、比較例では、照射光のパワー密度が、スマイルがない場合の約48%まで低下してしまっているのに対し、本実施の形態では、照射光のパワー密度が、スマイルがない場合の約87%となっている。よって、本実施の形態では、照射光のパワー密度が従来(比較例)と比べて約1.75倍向上し、より効率的に光照射がなされていることが分かる。
また、上記のように各半導体レーザ素子11〜1nにおけるZ軸方向の位置ずれが従来と比べて小さいことから、図4によれば、照射光の分布(ここでは、Z軸方向の分布)の幅が、図16(B)に示した比較例と比べ、より狭くなっていることが分かる。具体的には、比較例では照射光の分布幅が約(4.9×H1)(H1:各半導体レーザ素子11〜1nの高さ)であるのに対し、本実施の形態では、照射光の分布幅が約(3.2×H1)となっている。なお、図16(A)に示したスマイルがない場合(仮想例)では、照射光の分布幅は約(2.8×H1)となっている。よって、本実施の形態では、照射光の分布幅が従来(比較例)と比べて約0.65倍となり、急峻な分布を形成していることから、所望の照射領域に対し、高い位置精度で光照射がなされていることが分かる。
さらに、本実施の形態の照射装置では、上記のように照射光のパワー密度が従来と比べて向上することから、照射時間の短縮化が可能となり、余分な光照射が抑えられる。
ここで、図5を参照して、照射光の掃引速度とパワー密度との関係について説明する。図5は、図16(A)に示したスマイルがない場合(仮想例)における照射光の掃引速度とパワー密度との関係を表したものであり、グラフG10Aは掃引速度が所定の速度vであるときの特性を、グラフG10Bは掃引速度が速度(2×v)であるときの特性を、グラフG10Cは掃引速度が速度(0.5×v)であるときの特性を、それぞれ表している。
図5において、照射光により得られるエネルギーは、グラフG10A〜G10Cが描く曲線の積分により表される。また、この照射光により得られるエネルギーの一部は、a−Si層42の溶解に利用されることなく、熱として放出される。ここで、単位面積当たりかつ単位時間当たりの放出される熱量は、パワー密度と同じ次元で表されることから、この放出される熱量を、図5に示したように最大パワー密度の0.3倍(0.3×P)であると仮定する。すると、図5に示した各グラフG10A〜G10Cにおいて、実際にa−Si層42の溶解に利用されるエネルギーは、(0.3×P)の値を示す破線よりも上の部分で表される。
図5により、照射光の掃引速度が増加するにつれて、a−Si層42の溶解に利用されるエネルギーが小さくなっていることが分かる。また、アニール処理等の加工処理では、所望の加工結果を得るためにはある一定以上のエネルギーが必要となることから、所望の加工処理を達成するための掃引速度には、上限があるということが分かる。仮にスマイルがない場合(仮想例)におけるその掃引速度をvとした場合、前述のようにスマイルがあると照射光のパワー密度が低下することから、仮想例と同じエネルギーをa−Si層42の溶解に利用するためには、照射光の掃引速度を下げ、照射時間を長く設定する必要がある。
例えばスマイルが大きい比較例2では、図6に示したように、スマイルがない仮想例(図中のグラフG10A)と比べ、照射光のパワー密度が約48%に低下している(図中のグラフG20A)。したがって、仮想例と同じエネルギーをa−Si層42の溶解に利用するためには、照射光の掃引速度を約(0.26×v)まで下げる必要がある。
ところが、このようにして照射光の掃引速度を落とした場合、図6から分かるように、それに従って放出される熱量も増加する。例えば、図6に示した比較例では、掃引速度を約(0.26×v)まで下げると、掃引速度がvの場合と比べ、放射される熱量が約6.8倍に増加する。また、仮に半導体レーザ1の出力を増強させ、仮想例のパワー密度と同じになるように(100%となるにする)設定した場合でも、前述のように仮想例と比べて照射光の分布幅が広いことから、やはり仮想例と比べ、放射される熱量が約1.9倍に増加することになる。このようにして、照射時間が長くなるにつれて放出される熱も不必要に増大してしまい、照射対象物4の劣化や変形を引き起こすことになる。
図8は、比較例に係る照射結果の一例を表したものであり、スマイルS102=10μm、および照射対象物4に照射される線状ビームの短軸方向が13μmである場合のものである。この場合、照射光の掃引速度を約40(mm/秒)に設定することで、照射対象物4、具体的にはa−Si層43のアニール処理が可能となる。しかしながら、上記のように放射される熱が不必要に増大し、基板41に対して過剰な熱供給がなされたため、図中の符号Cに示したように、基板41上にクラックが発生してしまっていることが分かる。
これに対して本実施の形態では、例えば図7に示したように、照射光のパワー密度の低下が、スマイルがない仮想例(図中のグラフG10A)の約84%(図中のグラフG21)に抑えられる。よって、仮想例と同じエネルギーをa−Si層42の溶解に利用するためには、掃引速度を約(0.87×v)まで下げればよく、掃引速度がvの場合と比較した放射熱量の増加も、約1.28倍に抑えられる。また、前述のように半導体レーザ1の出力を増強させ、仮想例のパワー密度と同じになるように設定した場合には、さらに放射熱量の増加が抑制され、掃引速度がvの場合の約1.16倍になる。よって、図8に示した比較例と同様の条件で光照射を行った場合でも、掃引速度を約150(mm/秒)に設定することでa−Si層43のアニール処理が可能となり、基板41上にクラックも発生しない。このようにして、本実施の形態では、照射光の出力が従来と比べ向上することから、照射時間の短縮化が可能となり、余分な光照射が抑えられることが分かる。
以上のように、本実施の形態では、マルチエミッタ型の半導体レーザ1において、各半導体レーザ素子における配置方向(Y軸方向)と直交する方向(Z軸方向)への位置ずれ(スマイルS1)が、各半導体レーザ素子におけるZ軸方向の長さ(高さH1)以下となるようにしたので、位置ずれが大きい従来と比べ、照射光のパワー密度低下を抑制すると共に所望の照射領域に対し精度よく光照射を行うことができ、余分な光照射を抑えることができる。よって、過剰な熱供給による照射対象物4の変形や劣化を防止しつつ、光照射を行うことが可能となる。
また、照射光のパワー密度向上に伴い、従来と比べて掃引速度を上げることができるので、照射対象物4における照射処理(例えば、アニール処理など)のスループットを向上させることも可能となる。
[第2の実施の形態]
図9は、第2の実施の形態に係る照射装置の全体構成を表すものであり、図9(A)はY軸方向からみた側面図を、図9(B)はZ軸方向からみた上面図を、それぞれ表している。なお、第1の実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図9は、第2の実施の形態に係る照射装置の全体構成を表すものであり、図9(A)はY軸方向からみた側面図を、図9(B)はZ軸方向からみた上面図を、それぞれ表している。なお、第1の実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施の形態の照射装置は、図1に示した第1の実施の形態の照射装置において、半導体レーザ1の代わりに半導体レーザ102を設けると共に、シリンドリカルレンズ23とレンズ24との間にマスク61を設けるようにしたものである。
半導体レーザ102は、半導体レーザ1と同様に、複数の半導体レーザ素子がY軸方向に沿って配置されたマルチエミッタ型のものである。ただし、この半導体レーザ102では、各半導体レーザ素子における配置方向(Y軸方向)と直交する方向(Z軸方向)への位置ずれ(スマイル)が大きく、従来のものと同程度(数μm〜15μm程度)になっている。
マスク61は、半導体レーザ102から射出されシリンドリカルレンズ21〜23によりY軸方向に均一化された光束に対してそのZ軸方向成分の一部を遮断し、照射対象物4における照射領域を調整するものである。
図10(A)は、マスク61の断面構成を、ZX平面で表したものである。このマスク61は、Z軸方向に沿って配置された基板611と、この基板611上における半導体レーザ102側に積層された透過率調整層612とから構成されている。
基板611は、例えば石英(SiO2)により構成され、収差を抑えるように面精度が高められたものである。
透過率調整層612は、例えばクロム(Cr)によって構成され、例えば図10(B)中のグラフG3に示したような透過率分布を示すようになっている。具体的には、マスク61におけるZ軸方向の中心部分において透過率が1となるように設定されると共に、外側に向けて透過率が直線的に減少し、Z軸方向の外縁部分において透過率が0となるように設定されている。
なお、このマスク61は、照射対象物4の被照射面における照射光と共役の位置に配置されることが望ましい。
次に、図9〜図13を参照して、本実施の形態の照射装置の作用について説明する。ここで、図11は、マスク61の作用を表したものであり、図12は、本実施の形態の照射装置による照射光の強度分布を表したものであり、図13は、照射光の掃引速度とパワー密度との関係を表したものである。
本実施の形態の照射装置では、まず、第1の実施の形態と同様に、半導体レーザ102における複数の半導体レーザ素子から、それぞれ、X軸の正方向へレーザ光が射出される(図9(A),(B))。ただし、この半導体レーザ102におけるスマイルは、第1の実施の形態の半導体レーザ1におけるスマイルS1と比べて大きい(数μm〜15μm程度)ため、第1の実施の形態と比べ、射出レーザ光のパワー密度が低く(この場合、スマイルがない場合の約48%に低下)、照射領域も広くなっている。
次いで、第1の実施の形態と同様に、各レーザ光の光束はシリンドリカルレンズ21〜23において互いに重ね合わされ、Y軸方向において均一化される(図15(B))。そして均一化された光束は、マスク61へ入射する(図15(A),(B))。
ここで、マスク61では、透過率調整層612における透過率分布(図10(B))により、入射した光束の一部、具体的にはZ軸方向における外側のものが、遮断される。よって、例えば図11に示したようにマスク61を透過した光束B1は、第1の実施の形態と同様にミラー3、レンズ24および対物レンズ25を介して照射対象物4の被照射面に照射されるが、その被照射面における照射領域が、マスク61によって任意に調整可能となる。
具体的には、例えば図12に示したように、照射光の分布G42の幅が、マスク61がない場合(図16(B)に示した比較例に対応)の分布G41の幅と比べて狭くなり、急峻な分布を形成するようになる。より具体的には、マスクがない場合(比較例)では照射光の分布幅が約(4.9×H1)(H1:各半導体レーザ素子11〜1nの高さ)であるのに対し、本実施の形態では、照射光の分布幅が約(0.5×H1)となっている。よって、本実施の形態では、照射光の分布幅が従来(比較例)と比べて約0.5倍となり、急峻な分布を形成しているため、所望の照射領域に対し、高い位置精度で光照射がなされていることが分かる。なお、図4に示した第1の実施の形態における照射光分布とは異なり、本実施の形態の照射光分布では、比較例と比べて照射光の出力の最大値は変化していない。
また、マスク61により、照射光分布の幅が狭くなるように調整されるため、例えば図13中のグラフG51に示したように、半導体レーザ102の出力を増強させ、掃引速度がvであっても仮想例と同じエネルギーをa−Si層42の溶解に利用できるようにした場合には、放射される熱量が約1.4倍に抑えられる。よって、図8に示した比較例と同様の条件で光照射を行った場合でも、掃引速度を約100(mm/秒)に設定することでa−Si層43のアニール処理が可能となり、マスク61を設けない場合では発生していた基板41上のクラックも、発生しなくなる。このようにして本実施の形態でも、マスク61によって照射光分布の幅が狭くなるように調整されることから、照射時間の短縮化が可能となり、余分な光照射が抑えられることが分かる。
以上のように、本実施の形態では、マスク61を用いて照射対象物4における照射領域を調整し、所望の照射領域の周辺に対する光照射を抑制するようにしたので、余分な光照射を抑えることができる。よって、第1の実施の形態と同様に、過剰な熱供給による照射対象物4の変形や劣化を防止しつつ、光照射を行うことが可能となる。
なお、本実施の形態では、図10(B)に示したように、透過率調整層612による透過率分布が直線的に変化する場合で説明したが、例えば図14(A)に示したマスク62のように、基板621上の透過率調整層622による透過率分布が、例えば図14(B)中のグラフG6のように、多段階に変化するようにしてもよい。具体的には、例えばCrにより構成された4層の膜において、1層目の厚みを約40nm、2層目の厚みを約50nm、3層目の厚みを約90nm、4層目の厚みを約320nmの厚みとすると共に、各層の幅を500nmごとに変化させた階段状のものとする。このように構成した場合でも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
以上、第1および第2の実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、照射対象物4において加熱層43を設け、この加熱層43に照射光を吸収させることにより、a−Si層42を間接的にアニール処理するようにした場合について説明したが、射出レーザ光の波長領域によっては、加熱層43を設けず、a−Si層などを直接アニール処理するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、照射装置における光学系の構成を具体的に挙げて説明したが、光学系の構成はこれには限られない。具体的には、例えば均一化光学系を、シリンドリカルレンズ以外のもので構成するようにしてもよい。
1…半導体レーザ、10…レーザダイオードバー、11〜1n…半導体レーザ素子、21〜23…シリンドリカルレンズ、24…レンズ、25…対物レンズ、4…照射対象物、41…基板、42…a−Si層、43…加熱層、5…ステージ、61,62…マスク、611,621…基板、612,622…透過率調整層、S1…スマイル。
Claims (2)
- 複数の半導体レーザ素子がそれぞれ第1の方向に沿って配置されると共に、各半導体レーザ素子における前記第1の方向と直交する第2の方向への位置ずれがいずれも自己の第2の方向の長さ以下となるように設定された半導体レーザ光源と、
前記複数の半導体レーザ素子からそれぞれ射出される射出レーザ光の光束を照射対象物へ照射する照射光学系と
を備えたことを特徴とする照射装置。 - 前記射出レーザ光の光束をそれぞれ重ね合わせる均一化光学系を備え、
前記照射光学系は、前記均一化光学系により均一化された光束を前記照射対象物へ照射する
ことを特徴とする請求項1に記載の照射装置。
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