JP2003203874A - レーザ照射装置 - Google Patents

レーザ照射装置

Info

Publication number
JP2003203874A
JP2003203874A JP2002003609A JP2002003609A JP2003203874A JP 2003203874 A JP2003203874 A JP 2003203874A JP 2002003609 A JP2002003609 A JP 2002003609A JP 2002003609 A JP2002003609 A JP 2002003609A JP 2003203874 A JP2003203874 A JP 2003203874A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
optical element
laser light
illumination optical
mask
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002003609A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimihiro Taniguchi
仁啓 谷口
Tetsuya Inui
哲也 乾
Junichiro Nakayama
純一郎 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2002003609A priority Critical patent/JP2003203874A/ja
Publication of JP2003203874A publication Critical patent/JP2003203874A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エネルギ変換効率が良く、かつ高精度の加工
や均一な表面改質を可能とするレーザ照射装置を提供す
る。 【解決手段】 レーザ光源が出射したレーザ光を、均一
化光学素子9、照明光学素子5、マスク6に形成された
透過部、対物レンズ7を順次通して、上記透過部の像と
して照射対象物8に結像させる。均一化光学素子9は、
入射したレーザ光のコヒーレンシィを維持したまま、レ
ーザ光の進行方向90と垂直な面内での上記レーザ光の
強度分布を均一化する。照明光学素子5は入射したレー
ザ光を複数に分割して、実質的に平行な方向に出射す
る。マスク6はレーザ光の進行方向90と垂直な面内に
複数の透過部を有し、これらの透過部が照明光学素子5
からの対応するレーザ光をそれぞれ透過させるようにな
っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はレーザ照射装置に
関する。より詳しくは、レーザ光源が出射したレーザ光
を、マスクに形成された透過部と対物レンズとを順次通
して、上記透過部の像として対象物(これを「照射対象
物」と呼ぶ。)に結像させるレーザ照射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、レーザ照射装置は、プリンタヘッ
ドの微細穴加工、アモルファスシリコンのアニールな
ど、各種材料の微細加工や表面改質等に用いられてい
る。
【0003】図10に示すように、従来のレーザ照射装
置としては、主な構成要素として、レーザ光源としての
レーザ発振器101と、均一照明素子(ホモジェナイ
ザ)111と、マスク106と、対物レンズ107を、
この順に光路上に備えたものが知られている。レーザ発
振器101が出射したレーザ光は、反射ミラー102
A、可変減衰器103、ビーム整形素子(エキスパン
ダ)104、反射ミラー102Bを介して、均一照明素
子111に入射する。均一照明素子111は上記レーザ
光の進行方向190と垂直な面内での上記レーザ光の強
度分布を均一にする。均一照明素子111を通過したレ
ーザ光は、視野レンズ(フィールドレンズ)12を通し
てマスク106に入射する。マスク106は、入射した
レーザ光のうち不必要な部分を遮り、必要な部分だけを
通過させる。マスク106を通過したレーザ光は、反射
ミラー102Cを介して対物レンズ107に入射する。
対物レンズ107は、入射したレーザ光をマスク106
の像として照射対象物108に結像させる。
【0004】図11に示すように、上記均一照明素子1
11は、数個のシリンドリカルレンズ部を有するレンズ
アレイ111a,111bを含み、入射したレーザ光を
これらのレンズアレイ111a,111bによって複数
に分割する。これらの複数のレーザ光は、凸レンズ11
1cを介してマスク106内の有効領域106eの全領
域を照明する。複数のレーザ光が同一領域106eに重
ね合わされるので、進行方向190と垂直な面内でのレ
ーザ光の強度分布が均一化される。なお、一般的なエキ
シマレーザのように、出射するビームの形状が矩形であ
るレーザ発振器を備えたレーザ照射装置の場合、均一照
明素子として、直交する2組のシリンドリカルレンズア
レイを用いた均一照明素子が適する。
【0005】マスク106は、照射対象物108に施す
加工形状または表面改質等の照射条件に応じて、入射レ
ーザ光を遮る遮光部と、入射レーザ光を透過する透過部
(空間である場合を含む。)とを有している。
【0006】対物レンズ7は、マスク106の像が照射
対象物108に所定の倍率で結像するように配置され
る。マスク面を照明するレーザ光の強度分布が均一照明
素子111によって進行方向190と垂直な面内で均一
化されているので、照射対象物108に照射されるレー
ザ光の強度分布も均一になり、高精度の加工や均質な表
面改質を行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のタイ
プのレーザ照射装置では、レーザ光の利用効率、つまり
レーザ発振器101が出射したレーザ光のうち照射対象
物108に照射される割合が、マスク有効領域106e
の総面積に対する透過部の面積の割合と比例する。例え
ば表面改質用途のレーザ照射装置では、マスク有効領域
106eの総面積に対する透過部の面積の割合は数%〜
20%程度である。つまり、マスク106に入射したレ
ーザ光の大部分がマスク106(の遮光部)に遮られ、
照射対象物108に照射される割合が少ない。このた
め、従来のレーザ照射装置では、レーザ光の利用効率が
低いという問題がある。
【0008】そこで、図10に示すレーザ照射装置のレ
ーザ光の利用効率を向上させるための方法として種々の
提案がなされている。特開平9−248686号公報に
は、ホログラム素子を用いてマスク面を個別に照明する
技術が開示されている。しかしながら、この技術は、照
射対象物の各部位に照射されるレーザ光の強度分布の
差、すなわち照射ムラが大きく、高精度の加工や均質な
表面改質ができない。
【0009】また、照射ムラを改善するために、特開平
11−77344号公報には、レーザ発振器に不安定共
振器を備える技術が開示されている。しかしながら、不
安定共振器を備えるレーザ発振器は、通常のレーザ発振
器に比して、入力エネルギに対して出力するレーザ光の
エネルギが弱い。このため、レーザ照射装置全体として
エネルギ変換効率(レーザ発振器への入力エネルギと照
射対象物に照射されるレーザ光のエネルギとの比)が悪
くなる。
【0010】そこで、この発明の課題は、レーザ光の利
用効率およびエネルギ変換効率を高めることができるレ
ーザ照射装置を提供することにある。また、この発明の
課題は、レーザ光の利用効率およびエネルギ変換効率を
高めることができる上、高精度の加工や均一な表面改質
を行うことができるレーザ照射装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明のレーザ照射装置は、レーザ光源が出射し
たレーザ光を、照明光学素子、マスクに形成された透過
部、対物レンズを順次通して、上記透過部の像として照
射対象物に結像させるレーザ照射装置であって、上記照
明光学素子は、入射したレーザ光を複数に分割して、実
質的に互いに平行な方向に出射し、上記マスクは上記レ
ーザ光の進行方向と垂直な面内に複数の透過部を有し、
これらの透過部が上記照明光学素子からの対応するレー
ザ光をそれぞれ透過させるようになっていることを特徴
とする。
【0012】ここで、「透過部」は、単に穴やスリット
が空いているだけの「空間」であっても良い。
【0013】この発明のレーザ照射装置では、レーザ光
源が出射したレーザ光は、照明光学素子に入射する。こ
の照明光学素子は、入射したレーザ光を複数に分割し
て、実質的に互いに平行な方向に出射する。照明光学素
子が出射したレーザ光は、マスクに入射する。このマス
クは、上記レーザ光の進行方向と垂直な面内に複数の透
過部を有している。そして、これらの透過部が上記照明
光学素子からの対応するレーザ光をそれぞれ透過させ
る。マスクを通過したレーザ光は、対物レンズに入射す
る。対物レンズは、入射したレーザ光を上記マスクの透
過部の像として照射対象物に結像させる。
【0014】このように、この発明のレーザ照射装置で
は、マスクの複数の透過部が上記照明光学素子からの対
応するレーザ光をそれぞれ透過させるので、マスク有効
領域の総面積に対する透過部の面積の割合が高まる。し
たがって、この発明のレーザ照射装置によれば、従来の
レーザ照射装置(図10に示したもの。以下同様。)に
比してレーザ光の利用効率を高めることができる(な
お、具体的な数値については後述する。)。また、レー
ザ光源として通常のレーザ発振器を用いれば、レーザ照
射装置全体として、従来のレーザ照射装置に比してエネ
ルギ変換効率を高めることができる。
【0015】また、この発明のレーザ照射装置は、レー
ザ光源が出射したレーザ光を、均一化光学素子、照明光
学素子、マスクに形成された透過部、対物レンズを順次
通して、上記透過部の像として照射対象物に結像させる
レーザ照射装置であって、上記均一化光学素子は、入射
したレーザ光のコヒーレンシィを維持したまま、上記レ
ーザ光の進行方向と垂直な面内での上記レーザ光の強度
分布を均一化し、上記照明光学素子は、入射したレーザ
光を複数に分割して、実質的に互いに平行な方向に出射
し、上記マスクは上記レーザ光の進行方向と垂直な面内
に複数の透過部を有し、これらの透過部が上記照明光学
素子からの対応するレーザ光をそれぞれ透過させるよう
になっていることを特徴とする。
【0016】この発明のレーザ照射装置では、レーザ光
源が出射したレーザ光は、均一化光学素子に入射する。
この均一化光学素子は、入射したレーザ光のコヒーレン
シィを維持したまま、上記レーザ光の進行方向と垂直な
面内での上記レーザ光の強度分布を均一化する。均一化
光学素子が出射したレーザ光は、照明光学素子に入射す
る。この照明光学素子は、入射したレーザ光を複数に分
割して、実質的に互いに平行な方向に出射する。照明光
学素子が出射したレーザ光は、マスクに入射する。この
マスクは、上記レーザ光の進行方向と垂直な面内に複数
の透過部を有している。そして、これらの透過部が上記
照明光学素子からの対応するレーザ光をそれぞれ透過さ
せる。マスクを通過したレーザ光は、対物レンズに入射
する。対物レンズは、入射したレーザ光を上記マスクの
透過部の像として照射対象物に結像させる。
【0017】この発明のレーザ照射装置によれば、上に
述べたのと同様に、従来のレーザ照射装置に比してレー
ザ光の利用効率およびエネルギ変換効率を高めることが
できる。しかも、上記均一化光学素子が、入射したレー
ザ光のコヒーレンシィを維持したまま、上記レーザ光の
進行方向と垂直な面内での上記レーザ光の強度分布を均
一化するので、照射対象物に照射されるレーザ光の強度
分布も均一になる。したがって、高精度の加工や均質な
表面改質を行うことができる。
【0018】一実施形態のレーザ照射装置は、上記照明
光学素子は、上記レーザ光の進行方向と垂直な面内に配
列された複数のレンズ部からなるレンズアレイを備えた
ことを特徴とする。
【0019】この一実施形態のレーザ照射装置では、上
記照明光学素子は、上記レーザ光の進行方向と垂直な面
内に並ぶ複数のレンズ部からなるレンズアレイを備える
ので、上記レーザ光源からのレーザ光を複数に分割し
て、実質的に平行な方向に出射することができる。この
結果、複数配列された像を照射する際のレーザ光の利用
効率およびエネルギ変換効率を高めることができる。
【0020】一実施形態のレーザ照射装置は、上記照明
光学素子の各レンズ部が上記レーザ光の進行方向と垂直
な面内で一方向に細長い長方形または帯状のパターンに
形成され、上記マスクの各透過部が上記レーザ光の進行
方向と垂直な面内で上記照明光学素子の各レンズ部とそ
れぞれ対応するパターンに形成されていることを特徴と
する。
【0021】この一実施形態のレーザ照射装置によれ
ば、細長い長方形または帯状のパターンの像を照射する
際のレーザ光の利用効率およびエネルギ変換効率を高め
ることができる。
【0022】一実施形態のレーザ照射装置は、上記照明
光学素子の各レンズ部がシリンドリカルレンズであるこ
とを特徴とする。
【0023】この一実施形態のレーザ照射装置によれ
ば、細長い長方形または帯状のパターンの像を照射する
際のレーザ光の利用効率およびエネルギ変換効率を高め
ることができる。
【0024】一実施形態のレーザ照射装置は、上記照明
光学素子の各レンズ部が上記レーザ光の進行方向と垂直
な面内で実質的に円形のパターンに形成され、上記マス
クの各透過部が上記レーザ光の進行方向と垂直な面内で
上記照明光学素子の各レンズ部とそれぞれ対応するパタ
ーンに形成されていることを特徴とする。
【0025】この一実施形態のレーザ照射装置によれ
ば、円形のパターンの像を照射する際のレーザ光の利用
効率およびエネルギ変換効率を高めることができる。
【0026】一実施形態のレーザ照射装置は、上記照明
光学素子とマスクとが一体に形成されていることを特徴
とする。
【0027】この一実施形態のレーザ照射装置では、上
記照明光学素子とマスクとが一体に形成されている。こ
の照明光学素子とマスクとを含む一体の部品(これを
「マスク一体型照明素子」と呼ぶ。)は、このレーザ照
射装置の組み立てに先立って、上記照明光学素子とマス
クとを精度良く位置合わせした状態に形成され得る。し
たがって、上記照明光学素子が出射したレーザ光は、そ
れぞれ上記マスクの透過部に精度良く入射する。したが
って、このレーザ照射装置によれば、さらに高精度の加
工や均質な表面改質を行うことができる。また、上記マ
スク一体型照明素子が、このレーザ照射装置の組み立て
に先立って形成される結果、このレーザ照射装置の組み
立て時に、上記照明光学素子とマスクとの間の位置合わ
せが不要になる。
【0028】一実施形態のレーザ照射装置は、上記均一
化光学素子は、光軸を含む中央部に凹レンズ部を有し、
その凹レンズ部を取り巻くように周辺部に凸レンズ部を
有する補償光学レンズからなることを特徴とする。
【0029】一般的なレーザ光源から出射されるレーザ
光は、ガウシアン型の強度分布を持ち、レーザ光の中央
部では強度が高く、その周辺部では強度が低い。そこ
で、この一実施形態のレーザ照射装置では、上記均一化
光学素子として、光軸を含む中央部に凹レンズ部を有
し、その凹レンズ部を取り巻くように周辺部に凸レンズ
部を有する補償光学レンズを設ける。したがって、上述
のような強度分布を持つレーザ光源を用いた際に、上記
補償光学レンズによって、上記レーザ光の進行方向と垂
直な面内での上記レーザ光の強度分布を首尾良く均一化
することができる。したがって、このレーザ照射装置に
よれば、さらに高精度の加工や均質な表面改質を行うこ
とができる。
【0030】一実施形態のレーザ照射装置は、上記均一
化光学素子は、入射したレーザ光を反射するデフォーマ
ブルミラーと、上記デフォーマブルミラーが反射したレ
ーザ光の進行方向と垂直な面内での波面を検出する波面
センサと、この波面センサの出力に基づいて、上記レー
ザ光の波面が平坦になるように上記デフォーマブルミラ
ーの鏡面の形状を制御する制御部とを備えたことを特徴
とする。
【0031】ここで、「デフォーマブルミラー」(可変
形鏡)とは、鏡面の形状を変更し得るミラーを意味す
る。公知のデフォーマブルミラーとしては、フェースシ
ート鏡、バイモルフ鏡などがある。
【0032】この一実施形態のレーザ照射装置では、上
記レーザ光源が出射したレーザ光はデフォーマブルミラ
ーに入射し、このデフォーマブルミラーの鏡面によって
反射される。次に、波面センサが、上記デフォーマブル
ミラーが反射したレーザ光の進行方向と垂直な面内での
波面を検出する。そして、制御部が、この波面センサの
出力に基づいて、上記レーザ光の波面が平坦になるよう
に上記デフォーマブルミラーの鏡面の形状を制御する。
これにより、上記レーザ光の進行方向と垂直な面内での
上記レーザ光の揺らぎが解消される。したがって、この
レーザ照射装置によれば、さらに高精度の加工や均質な
表面改質を行うことができる。なお、揺らぎが解消され
たレーザ光は、上記照明光学素子に入射する。
【0033】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は、本発明
の第1実施形態のレーザ照射装置の概略構成を示してい
る。このレーザ照射装置は、主な構成要素として、レー
ザ光源としてのレーザ発振器1と、照明光学素子5と、
マスク6と、対物レンズ7を、この順に光路上に備えて
いる。その他、このレーザ照射装置は、レーザ光の光路
を折り曲げる反射ミラー2A,2B,2Cと、レーザ光
の強度を調節する可変減衰器3と、レーザ光の波形を成
形するビーム整形素子(エキスパンダ)4とを備えてい
る。
【0034】レーザ発振器1は波長λ=0.00026
6mmのレーザ光を出射する。レーザ発振器1が出射し
たレーザ光は、反射ミラー2A、可変減衰器3、ビーム
整形素子(エキスパンダ)4、反射ミラー2Bを介し
て、照明光学素子5に入射する。照明光学素子5は、入
射したレーザ光を複数に分割して、実質的に互いに平行
な方向に出射する。照明光学素子5が出射したレーザ光
は、マスク6に入射する。詳しくは後述するが、マスク
6は、上記レーザ光の進行方向90と垂直な面内に複数
の透過部を有している。そして、これらの透過部が上記
照明光学素子5からの対応するレーザ光をそれぞれ透過
させる。マスク6を通過したレーザ光は、反射ミラー2
Cを介して対物レンズ7に入射する。対物レンズ7は、
入射したレーザ光をマスク6の像として照射対象物8に
結像させる。
【0035】図3は上記照明光学素子5とマスク6の構
造と配置を、レーザ光Lの進行方向90に対して垂直に
見たところを示し、図4は照明光学素子5を斜め(図3
における斜め下方)から見たところを示している。照明
光学素子5は透明材料からなる基板5bを備えている。
この基板5bの光源側の面(図3における上面)は平面
になっている。一方、基板5bのマスク6側の面には、
複数のマイクロレンズ5aが並んで配列されて、レンズ
アレイが形成されている。この実施形態では、各マイク
ロレンズ5aは、レーザ光Lの進行方向90と垂直な面
内で一方向に細長い帯状のパターンを持つシリンドリカ
ルレンズからなっている。各マイクロレンズ5aの設計
パラメータは、直径D=0.5mm、焦点距離f=25
mm(開口数NA=0.01)になっている。なお、図
3,4中には数個のマイクロレンズ5aのみが示されて
いるが、実際には50個のマイクロレンズ5aが形成さ
れた。
【0036】マスク6は、縦25mm×横25mmのサ
イズの有効領域6e(図1参照)を有している。このマ
スク有効領域6e内に、図3に示すように、上記照明光
学素子5の各マイクロレンズ5aとそれぞれ対応する帯
状のパターンを持つ透過部6cが配列されている。この
実施形態では、マスク6の照明光学素子5側になる面に
遮光材(遮光部6dの材料)が形成され、この遮光材を
パターン加工(エッチング)して、幅0.05mm、長
さ25mmのスリットからなる透過部6cが0.5mm
ピッチで計50本形成された。上記遮光材のうちエッチ
ングされなかった部分がそれぞれ遮光部6dとなってい
る。
【0037】分かるように、マイクロレンズ5aのピッ
チと透過部6cのピッチとは一致されている。この結
果、このレーザ照射装置では、マスク6の複数の透過部
6cが照明光学素子5からの対応するレーザ光Lをそれ
ぞれ透過させるので、マスク有効領域6eの総面積に対
する透過部6cの面積の割合が高まる。したがって、こ
のレーザ照射装置によれば、従来のレーザ照射装置(図
10に示したもの。以下同様。)に比してレーザ光の利
用効率を高めることができる。また、レーザ光源として
通常のレーザ発振器を用いれば、レーザ照射装置全体と
して、従来のレーザ照射装置に比してエネルギ変換効率
を高めることができる。
【0038】次に、従来のレーザ照射装置とこの第1実
施形態のレーザ照射装置との間で、レーザ光の利用効率
を実際に比較する。なお、比較のため、両装置のマスク
106,6の形態は同一とする。冒頭に述べたように、
レーザ光の利用効率は、 (透過部の面積)/(マスク有効領域の総面積) …(1) に比例するので、この式(1)の値で比較する。
【0039】まず、従来のレーザ照射装置では、式
(1)の値は、 (0.05×25×50)/(25×25)×100=
10% となる。
【0040】一方、第1実施形態のレーザ照射装置につ
いては、次のような条件を設定する。すなわち、照明光
学素子5が備えるマイクロレレンズ5aの像側の焦点位
置でのスポット径dは、d=2.44×λ×f/D=
0.032mmである。つまり、(マスクの透過部の
幅)>(スポット径d)になっている。このスポット径
では、マスク6の各透過部6cの全領域を一度に照射す
ることが不可能である。そこで、マイクロレンズ5aの
焦点位置から少し離れた位置にマスク6を配置し、マス
ク6上のより広い範囲にレーザ光を照射するものとす
る。ここで、マスク6の透過部6cの面積の2倍の面積
に対してレーザ光を照射すれば、式(1)の値は、 1/2×100=50% となる。この値は、上記従来のレーザ照射装置のレーザ
光の利用効率である10%より大幅に高い値である。し
たがって、実際に、この第1実施形態のレーザ照射装置
は、従来のレーザ照射装置に比して、レーザ光の利用効
率が向上したといえる。また、エネルギ変換効率が良い
といえる。
【0041】(第2実施形態)本発明のレーザ照射装置
における照明光学素子とマスクの形態は、上述の形態に
限られるものではない。第2実施形態のレーザ照射装置
では、第1実施形態のレーザ照射装置の照明光学素子
5、マスク6に代えて、別の形態を持つ照明光学素子、
マスクを備える。なお、照明光学素子、マスク以外の構
成は、第1実施形態のレーザ照射装置の構成と同一であ
るため、説明を省略する。
【0042】図5は、この第2実施形態のレーザ照射装
置が備える照明光学素子25を、図4と同様に斜めから
見たところを示している。照明光学素子25は透明材料
からなる基板25bを備えている。この基板25bの光
源側の面(図1における左面に相当する)は平面になっ
ている。一方、基板25bのマスク6側の面には、複数
のマイクロレンズ25aが並んで配列されて、レンズア
レイが形成されている。この実施形態では、各マイクロ
レンズ25aは、レーザ光Lの進行方向90と垂直な面
内で実質的に円形(外周が一部切断されて、やや角型に
近くなっている)のパターンを持っている。各マイクロ
レンズ25aの設計パラメータは、直径D=0.5m
m、焦点距離f=25mm(開口数NA=0.01)に
なっている。なお、図5中には5行×5列=25個のマ
イクロレンズ25aのみが示されているが、実際には1
0行×10列=100個のマイクロレンズ25aが形成
された。
【0043】この第2実施形態のレーザ照射装置が備え
るマスクは、第1実施形態のレーザ照射装置のマスク6
と同様に、縦25mm×横25mmのサイズの有効領域
6e(図1参照)を有している。このマスク有効領域6
e内に、上記照明光学素子25の各マイクロレンズ25
aとそれぞれ対応する実質的に円形のパターンを持つ透
過部が配列されている。この実施形態では、マスクの照
明光学素子25側になる面に遮光材(遮光部の材料)が
形成され、直径0.25mmの実質的に円形のパターン
を持つ透過部が、縦横それぞれ0.5mmピッチで計1
00個形成された。上記遮光材のうちエッチングされな
かった部分がそれぞれ遮光部となっている。
【0044】次に、従来のレーザ照射装置とこの第2実
施形態のレーザ照射装置との間で、レーザ光の利用効率
を実際に比較する。なお、比較のため、両装置のマスク
の形態は同一とする。
【0045】まず、従来のレーザ照射装置では、式
(1)の値は、 (0.125×0.125×3.14×100)/(2
5×25)×100=0.8% となる。
【0046】一方、第2実施形態のレーザ照射装置につ
いては、次のような条件を設定する。すなわち、照明光
学素子25が備えるマイクロレレンズ25aの像側の焦
点位置でのスポット径dは、d=2.44×λ×f/D
=0.032mmである。つまり、(マスクの透過部の
幅)>(スポット径d)になっている。このスポット径
では、マスクの各透過部の全領域を一度に照射すること
が不可能である。そこで、マイクロレンズ25aの焦点
位置から少し離れた位置にマスクを配置し、マスク上の
より広い範囲にレーザ光を照射するものとする。ここ
で、マスクの透過部の面積の2倍の面積に対してレーザ
光を照射すれば、式(1)の値は、 1/2×100=50% となる。この値は、上記従来のレーザ照射装置のレーザ
光の利用効率である0.8%より大幅に高い値である。
したがって、実際に、この第2実施形態のレーザ照射装
置は、従来のレーザ照射装置に比して、レーザ光の利用
効率が向上したといえる。また、エネルギ変換効率が良
いといえる。
【0047】(第3実施形態)本発明のレーザ照射装置
における照明光学素子とマスクは、上述のように別体に
限られるものではない。第3実施形態のレーザ照射装置
では、照明光学素子とマスクとが一体に形成されて、マ
スク一体型照明光学素子として設けられている。なお、
照明光学素子、マスク以外の構成は、第1実施形態のレ
ーザ照射装置の構成と同一であるため、説明を省略す
る。
【0048】図6は、この第3実施形態のレーザ照射装
置が備えるマスク一体型照明光学素子10を、レーザ光
Lの進行方向90に対して垂直に見たところを示してい
る。このマスク一体型照明光学素子10は透明材料から
なる基板10bを備えている。この基板10bの光源側
の面には、複数のマイクロレンズ10aが並んで配列さ
れて、照明光学素子として働くレンズアレイが形成され
ている。一方、基板10bの反対側の面には、透過部1
0cと非透過部10dとからなるマスクが形成されてい
る。
【0049】各マイクロレンズ10aは、第1実施形態
におけるマイクロレンズ5aのように、レーザ光Lの進
行方向90と垂直な面内で一方向に細長い帯状のパター
ンを持つシリンドリカルレンズからなっていても良い
し、第2実施形態におけるマイクロレンズ25aのよう
に、レーザ光Lの進行方向90と垂直な面内で実質的に
円形のパターンを持っていても良い。マスクの各透過部
10cは、第1実施形態または第2実施形態と同様に、
上記レンズアレイの各マイクロレンズ10aとそれぞれ
対応するパターンを持ち、対応するマイクロレンズ10
aからのレーザ光をそれぞれ透過させるようになってい
れば良い。
【0050】また、基板10bの厚さは、例えば各マイ
クロレンズ10aからのレーザ光が対応する透過部10
cの面積の2倍の面積を照射するように設定する。
【0051】このレーザ照射装置によれば、第1実施形
態または第2実施形態のレーザ照射装置と同様に、従来
のレーザ照射装置に比してレーザ光の利用効率を高める
ことができる。また、レーザ光源として通常のレーザ発
振器を用いれば、レーザ照射装置全体として、従来のレ
ーザ照射装置に比してエネルギ変換効率を高めることが
できる。しかも、上記マスク一体型照明素子10は、こ
のレーザ照射装置の組み立てに先立って、各マイクロレ
ンズ10aと透過部10cとを精度良く位置合わせした
状態に形成され得る。したがって、各マイクロレンズ1
0aが出射したレーザ光は、それぞれ対応する透過部1
0cに精度良く入射する。したがって、このレーザ照射
装置によれば、さらに高精度の加工や均質な表面改質を
行うことができる。また、上記マスク一体型照明素子1
0が、このレーザ照射装置の組み立てに先立って形成さ
れる結果、このレーザ照射装置の組み立て時に、上記照
明光学素子とマスクとの間の位置合わせが不要になる。
【0052】(第4実施形態)図2は、本発明の第4実
施形態のレーザ照射装置の概略構成を示している。この
第4実施形態のレーザ照射装置では、図1に示した第1
実施形態のレーザ照射装置に対して、反射ミラー2Bと
照明光学素子5との間の光路に補償光学レンズ9を付加
した点が異なっている。この補償光学レンズ9は、レー
ザ光のコヒーレンシィを維持したまま、上記レーザ光の
進行方向90と垂直な面内での上記レーザ光の強度分布
を均一化するための均一化光学素子として働く。なお、
図1中の構成要素と同一の構成要素には、同一の符号を
付して説明を省略する。
【0053】レーザ発振器1から出射されるレーザ光
は、ガウシアン型の強度分布を持ち、レーザ光の中央部
では強度が高く、その周辺部では強度が低いものとす
る。この場合、図7に示すように、上記レーザ光の光路
に、光軸を含む中央部に凹レンズ部9aを有し、その凹
レンズ部9aを取り巻くように周辺部に凸レンズ部9b
を有する補償光学レンズ9を設けるのが望ましい。この
ようにした場合、上述のような強度分布を持つレーザ発
振器1を用いた際に、補償光学レンズ9によって、上記
レーザ光の進行方向90と垂直な面内での上記レーザ光
の強度分布を首尾良く均一化することができる。したが
って、このレーザ照射装置によれば、さらに高精度の加
工や均質な表面改質を行うことができる。しかも、反射
ミラー2Bと照明光学素子5との間の光路に補償光学レ
ンズ9を付加するだけであるから、装置の構成があまり
複雑化することがない。
【0054】(第5実施形態)本発明のレーザ照射装置
における均一化光学素子の形態は、上述の補償光学素子
9に限られるものではない。第5実施形態のレーザ照射
装置では、第4実施形態のレーザ照射装置の補償光学素
子9に代えて、別の形態を持つ均一化光学素子を備え
る。なお、均一化光学素子以外の構成は、第1実施形態
のレーザ照射装置の構成と同一であるため、説明を省略
する。
【0055】図8は、この第5実施形態のレーザ照射装
置が備える均一化光学素子の構成を示している。この均
一化光学素子は、反射ミラー2Bと照明光学素子5との
間の光路に配置されたデフォーマブルミラー(可変形
鏡)13と、このデフォーマブルミラー13が反射する
レーザ光の光路に配置されたビームスプリッタ14と、
波面センサ15と、制御部16とを備えている。
【0056】デフォーマブルミラー13は、鏡面13a
の形状が変更され得るミラーである。ここでデフォーマ
ブルミラー13としては、図9(a)に示すようなフェ
ースシート鏡17、または図9(b)に示すようなバイ
モルフ鏡18を用いる(いずれも公知である。)。フェ
ースシート鏡17は、基板17b上に、圧電素子(複数
積層されたピエゾ板からなる)17cを複数並べて配置
し、それらの上に薄いガラス等の鏡面17aを貼り付け
たものである。制御部16が圧電素子17cに電圧を印
加することによって、滑らかに鏡面17aを変形させる
ことができる。一方、バイモルフ鏡18は、互いに反対
方向に分極した2枚の薄いピエゾ板18a,18cの間
に制御電極18cを複数並べて配置し、ピエゾ板18
a,18cの外面に接地電極(図示せず)を設け、一方
のピエゾ板18aの外面(図9(b)における上面)を
鏡面としたものである。制御部16がリード線18dを
介して制御電極18cと接地電極との間に電圧を印加す
ることによって、滑らかに鏡面を変形させることができ
る。
【0057】波面センサ15としては、公知のシャック
ハルトマンセンサ等を用いる。シャックハルトマンセン
サは、入射したレーザ光を、内蔵マイクロレンズ(図示
せず)によって分割してCCDカメラ(図示せず)上に
結像させ、その像の位置ずれを感知することによって上
記レーザ光の波面を計測するものである。
【0058】制御部16は、この波面センサ15の出力
に基づいて、上記レーザ光の波面が平坦になるようにデ
フォーマブルミラー13(フェースシート鏡17または
バイモルフ鏡18)の鏡面の形状を制御するようになっ
ている。
【0059】この第5実施形態のレーザ照射装置では、
デフォーマブルミラー13に入射したレーザ光Lは、デ
フォーマブルミラー13の鏡面13aによって反射され
る。続いて、ビームスプリッタ14が、このレーザ光L
から波面センサ15へ向かうレーザ光(これを「分岐
光」と呼ぶ。)L2を分岐する。波面センサ15は、入
射した分岐光L2に基づいて解析処理を行って、上記レ
ーザ光(直進光)Lの進行方向90と垂直な面内での上
記レーザ光Lの波面を検出する。そして、制御部16
が、この波面センサ15の出力に基づいて、上記レーザ
光Lの波面が平坦になるようにデフォーマブルミラー1
3の鏡面13aの形状を制御する。これにより、上記レ
ーザ光Lの進行方向90と垂直な面内での上記レーザ光
Lの揺らぎが解消される。例えば図8中に示すように、
デフォーマブルミラー13に入射するレーザ光Lの波面
Laが波打って歪んでいたとしても、照明光学素子5へ
向かうレーザ光Lの波面Lbが平坦になる。したがっ
て、このレーザ照射装置によれば、さらに高精度の加工
や均質な表面改質を行うことができる。
【0060】なお、デフォーマブルミラー13の鏡面1
3aの形状は較的自由に変更できるので、ガウシアン型
の強度分布、その他様々な強度分布を持つレーザ光を均
一化することができる。
【0061】また、この第5実施形態では、デフォーマ
ブルミラー13を一つしか使用していないが、このデフ
ォーマブルミラー13が折り曲げたレーザ光の進行方向
90を元に戻すために、もう一つのデフォーマブルミラ
ーを光路上に配置じても良い。
【0062】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明のレ
ーザ照射装置によれば、レーザ光の利用効率およびエネ
ルギ変換効率を高めることができる。また、均一化光学
素子を備えれば、レーザ光の利用効率およびエネルギ変
換効率を高めることができる上、高精度の加工や均一な
表面改質を行うことができる
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施形態のレーザ照射装置の
概略構成を示す図である。
【図2】 この発明の第4実施形態のレーザ照射装置の
概略構成を示す図である。
【図3】 上記第1実施形態のレーザ照射装置が備える
照明光学素子とマスクの構造と配置を、レーザ光の進行
方向に対して垂直に見たところを示す図である。
【図4】 図3の照明光学素子を斜め(図3における斜
め下方)から見たところを示す図である。
【図5】 この発明の第2実施形態のレーザ照射装置が
備える照明光学素子を斜めから見たところを示す図であ
る。
【図6】 この発明の第3実施形態のレーザ照射装置が
備えるマスク一体型照明光学素子の構成を示す図であ
る。
【図7】 この発明の第4実施形態のレーザ照射装置が
備える補償光学レンズの構造を例示する図である。
【図8】 この発明の第5実施形態のレーザ照射装置が
備える均一化光学素子の構成を示す図である。
【図9】 上記均一化光学素子を構成するデフォーマブ
ルミラーを例示する図である。
【図10】 従来のレーザ照射装置の構成を示す図であ
る。
【図11】 従来のレーザ照射装置が備える均一照明素
子とマスクの構成と配置を示す図である。
【符号の説明】
1 レーザ発振器 2 反射ミラー 3 可変減衰器 4 ビーム整形素子(エキスパンダ) 5 照明光学素子 5a マイクロレンズ 6 マスク 6c 透過部 6e 遮光部 7 対物レンズ 8 照射対象物 9 補償光学レンズ 10 マスク一体型照明光学素子 10a マイクロレンズ 10c 透過部 10d 遮光部 13 デフォーマブルミラー 14 ビームスプリッタ 15 波面センサ 16 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 26/06 G02B 26/06 (72)発明者 中山 純一郎 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H041 AA23 AB38 AC08 AZ02 AZ06 4E068 CB08 CC00 CD03 CD05 CD10 CD14

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源が出射したレーザ光を、照明
    光学素子、マスクに形成された透過部、対物レンズを順
    次通して、上記透過部の像として照射対象物に結像させ
    るレーザ照射装置であって、 上記照明光学素子は、入射したレーザ光を複数に分割し
    て、実質的に互いに平行な方向に出射し、 上記マスクは上記レーザ光の進行方向と垂直な面内に複
    数の透過部を有し、これらの透過部が上記照明光学素子
    からの対応するレーザ光をそれぞれ透過させるようにな
    っていることを特徴とするレーザ照射装置。
  2. 【請求項2】 レーザ光源が出射したレーザ光を、均一
    化光学素子、照明光学素子、マスクに形成された透過
    部、対物レンズを順次通して、上記透過部の像として照
    射対象物に結像させるレーザ照射装置であって、 上記均一化光学素子は、入射したレーザ光のコヒーレン
    シィを維持したまま、上記レーザ光の進行方向と垂直な
    面内での上記レーザ光の強度分布を均一化し、 上記照明光学素子は、入射したレーザ光を複数に分割し
    て、実質的に互いに平行な方向に出射し、 上記マスクは上記レーザ光の進行方向と垂直な面内に複
    数の透過部を有し、これらの透過部が上記照明光学素子
    からの対応するレーザ光をそれぞれ透過させるようにな
    っていることを特徴とするレーザ照射装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のレーザ照射装
    置において、 上記照明光学素子は、上記レーザ光の進行方向と垂直な
    面内に配列された複数のレンズ部からなるレンズアレイ
    を備えたことを特徴とするレーザ照射装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のレーザ照射装置におい
    て、 上記照明光学素子の各レンズ部が上記レーザ光の進行方
    向と垂直な面内で一方向に細長い長方形または帯状のパ
    ターンに形成され、 上記マスクの各透過部が上記レーザ光の進行方向と垂直
    な面内で上記照明光学素子の各レンズ部とそれぞれ対応
    するパターンに形成されていることを特徴とするレーザ
    照射装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のレーザ照射装置におい
    て、 上記照明光学素子の各レンズ部がシリンドリカルレンズ
    であることを特徴とするレーザ照射装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載のレーザ照射装置におい
    て、 上記照明光学素子の各レンズ部が上記レーザ光の進行方
    向と垂直な面内で実質的に円形のパターンに形成され、 上記マスクの各透過部が上記レーザ光の進行方向と垂直
    な面内で上記照明光学素子の各レンズ部とそれぞれ対応
    するパターンに形成されていることを特徴とするレーザ
    照射装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか一つに記載の
    レーザ照射装置において、 上記照明光学素子とマスクとが一体に形成されているこ
    とを特徴とするレーザ照射装置。
  8. 【請求項8】 請求項2乃至7のいずれか一つに記載の
    レーザ照射装置において、 上記均一化光学素子は、光軸を含む中央部に凹レンズ部
    を有し、その凹レンズ部を取り巻くように周辺部に凸レ
    ンズ部を有する補償光学レンズからなることを特徴とす
    るレーザ照射装置。
  9. 【請求項9】 請求項2乃至7のいずれか一つに記載の
    レーザ照射装置において、 上記均一化光学素子は、 入射したレーザ光を反射するデフォーマブルミラーと、 上記デフォーマブルミラーが反射したレーザ光の進行方
    向と垂直な面内での波面を検出する波面センサと、 この波面センサの出力に基づいて、上記レーザ光の波面
    が平坦になるように上記デフォーマブルミラーの鏡面の
    形状を制御する制御部とを備えたことを特徴とするレー
    ザ照射装置。
JP2002003609A 2002-01-10 2002-01-10 レーザ照射装置 Pending JP2003203874A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002003609A JP2003203874A (ja) 2002-01-10 2002-01-10 レーザ照射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002003609A JP2003203874A (ja) 2002-01-10 2002-01-10 レーザ照射装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003203874A true JP2003203874A (ja) 2003-07-18

Family

ID=27643157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002003609A Pending JP2003203874A (ja) 2002-01-10 2002-01-10 レーザ照射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003203874A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006024916A (ja) * 2004-06-10 2006-01-26 Semiconductor Energy Lab Co Ltd レーザ光を照射する方法及び装置、並びに非単結晶半導体膜をアニールする方法及び半導体装置を作製する方法
JP2007165624A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Sony Corp 照射装置
JP2009094094A (ja) * 2007-10-03 2009-04-30 Shinko Electric Ind Co Ltd フリップチップ実装装置
WO2011055618A1 (ja) * 2009-11-05 2011-05-12 株式会社ブイ・テクノロジー 低温ポリシリコン膜の形成装置及び方法
WO2011158612A1 (ja) * 2010-06-15 2011-12-22 株式会社ブイ・テクノロジー 低温ポリシリコン膜の形成装置及び方法
JP2013021354A (ja) * 2005-05-26 2013-01-31 Cymer Inc ラインビームとして成形されたレーザと基板上に堆積された膜との間の相互作用を実現するためのシステム及び方法
JP2013215804A (ja) * 2012-04-05 2013-10-24 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd レーザ加工装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006024916A (ja) * 2004-06-10 2006-01-26 Semiconductor Energy Lab Co Ltd レーザ光を照射する方法及び装置、並びに非単結晶半導体膜をアニールする方法及び半導体装置を作製する方法
JP2013021354A (ja) * 2005-05-26 2013-01-31 Cymer Inc ラインビームとして成形されたレーザと基板上に堆積された膜との間の相互作用を実現するためのシステム及び方法
JP2007165624A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Sony Corp 照射装置
JP2009094094A (ja) * 2007-10-03 2009-04-30 Shinko Electric Ind Co Ltd フリップチップ実装装置
WO2011055618A1 (ja) * 2009-11-05 2011-05-12 株式会社ブイ・テクノロジー 低温ポリシリコン膜の形成装置及び方法
JP2011100838A (ja) * 2009-11-05 2011-05-19 V Technology Co Ltd 低温ポリシリコン膜の形成装置及び方法
US8748326B2 (en) 2009-11-05 2014-06-10 V Technology Co., Ltd. Device and method for forming low-temperature polysilicon film
WO2011158612A1 (ja) * 2010-06-15 2011-12-22 株式会社ブイ・テクノロジー 低温ポリシリコン膜の形成装置及び方法
JP2013215804A (ja) * 2012-04-05 2013-10-24 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd レーザ加工装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5027163B2 (ja) 光学系の焦点位置を検出する装置および方法、ならびに眼科的処置装置
US8111378B2 (en) Exposure method and apparatus, and device production method
JP2009056482A (ja) 基板分割方法、及び表示装置の製造方法
EP1708008B1 (en) Beam homogenizer and laser irradition apparatus
JP2657957B2 (ja) 投影装置及び光照射方法
JP3338028B2 (ja) 走査式マイクロ・リソグラフィー・システム用の照明設計
KR101029926B1 (ko) 중첩식 doe 호모지나이저 광학계
KR20080042690A (ko) 광학장치 및 결정화장치
JP2006350123A (ja) レーザ加工方法および装置
KR102666258B1 (ko) 레이저 머시닝 시스템
JP2003334683A (ja) レーザ加工装置とレーザ加工方法
JP2003203874A (ja) レーザ照射装置
TW200947151A (en) Apparatus for supporting an optical element, and method of making same
US10101652B2 (en) Exposure method, method of fabricating periodic microstructure, method of fabricating grid polarizing element and exposure apparatus
JP4589788B2 (ja) レーザ照射方法
US11333897B2 (en) Apparatus for forming a homogeneous intensity distribution with bright or dark edges
US6570124B2 (en) Laser processing method
US7755741B2 (en) Substrate exposure apparatus and illumination apparatus
JP4426226B2 (ja) 版に画像付けするコンパクトな装置
KR102031218B1 (ko) 주문 제작 기반의 빔질 향상용 디오이 렌즈 제조 방법 및 이에 의해 제조된 빔질 향상용 디오이 렌즈
JP2004114065A (ja) レーザ照射装置
JP3530769B2 (ja) 照明装置及びそれを用いた光加工機
JP2007189168A (ja) レーザー照射光学系
JP2006295068A (ja) 照射装置
JPH112763A (ja) レーザー加工機用照明光学系