JP2006013227A - 照射装置および照射方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 煩雑な光学設計が不要であると共に、戻り光ノイズのない、安定した照射ビームを被照射面に照射することの可能な照射装置を提供する。
【解決手段】 角度可変機構24を用いてレーザビーム50を被照射面1Sに対して斜めに入射させることで、被照射面1Sからの戻り光50Rがレーザ発振器10へ戻るのを回避する。走査方向に応じて照射角度θ(θA,θB)を調整するようにしたので、被照射面1Sに照射されるレーザビーム50の強度の非対称性が低減され、被照射面1Sの全体に亘って一様な照射をおこなうことができる。これにより、煩雑な光学設計を伴うことなく被照射面1Sへ安定したレーザビーム50を照射することができ、被照射面1Sのアニール処理が可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体膜などの被照射物に対してビームを照射することにより各種の処理を行う照射装置および照射方法に関する。
一般に、この種の照射装置は、液晶表示装置、有機EL(Electroluminescence) 表示素子の駆動回路素子、スイッチング素子などに用いられる多結晶シリコン薄膜トランジスタの製造装置や、非晶質シリコン薄膜を溶融・再結晶化して薄膜トランジスタ活性層となる多結晶シリコン膜に転換させるためのレーザアニール装置に用いられている。
例えば特許文献1には、レーザビームの干渉を抑え、半導体膜を均一にアニールすることの可能なレーザアニール装置(図9)が開示されている。このレーザアニール装置では、連続発振型レーザ(CWレーザ)101から射出したレーザビームBが反射鏡102で反射され、対物レンズ103を介して被照射物104へ照射されてアニールをおこなう。被照射物104はステージ105に載置されており、平面方向(X軸方向およびZ軸方向)に移動可能となっている。ここで、対物レンズ103が、ステージ105の進行方向106(−Z方向)と同方向へ所定量だけ偏心することにより、対物レンズ103を透過したレーザビームBは被照射物104に対して斜めに入射する。ステージ105の進行方向106が逆方向(+Z方向)の場合には、対物レンズ103が+Z方向へ所定量だけ偏心することにより、やはり、レーザビームBは被照射物104に対して斜めに入射する。この際、ステージの進行方向と被照射物104に入射するレーザビームBとのなす角度は常に一定となるように構成されている。
特開2003−218058号公報
しかしながら、上記のレーザ照射装置では、レーザ光源から発振されて照射対象物の被照射面に一旦照射されたレーザ光が、戻り光として同じ光路を逆方向に辿り、レーザ光源に戻ってしまう可能性が考えられる。このような戻り光がレーザ光源に入射した場合には、レーザ光の発振動作が不安定な状態となり、被照射面に対して安定したレーザ光の照射が困難となってしまう。
加えて、上記のレーザ照射装置では、対物レンズの軸外にレーザビームを照射するようにしているので、例えば長手方向に均一な強度を持つ線状プロファイルや、収差が良好に補正されたスポットプロファイル等、所望の照射プロファイルを得ようとした場合に、偏心を考慮した対物レンズ設計が必要となるなど、光学系の設計が煩雑となる。特に、対物レンズにシリンドリカルレンズを用いて線状プロファイルを得ようとした場合、そのシリンドリカルレンズの加工自由度が小さく、設計がより困難となる。さらに、対物レンズを移動させる際に、焦点ずれの発生も懸念される。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、煩雑な光学設計が不要であると共に、一旦、被照射面に照射された光が光源へ戻ることなく、安定した強度の光を被照射面に照射することの可能な照射装置および照射方法を提供することにある。
本発明の照射装置は、以下の(A)〜(D)に記載された各構成要件を備えるようにしたものである。
(A)半導体レーザ光源
(B)半導体レーザ光源からの射出ビームを集光し、被照射面へ向けて照射する光学系
(C)被照射面へ向かう照射ビームを被照射面上において走査させる走査機構
(D)光学系が、照射ビームと被照射面とのなす照射角度を変更可能な角度可変機構を有し、走査機構による照射ビームの第1方向への走査と連動して、照射ビームの光軸を、被照射面と直交する方向から第1方向へ傾斜させるように構成されていること
本発明の照射方法は、半導体レーザ光源からの照射ビームを、被照射面上において走査させながら照射する照射方法であって、被照射面と直交する方向から、被照射面の面内における第1方向へ傾斜するように照射ビームの光軸を保持しつつ、第1方向へ向かうように照射ビームの走査をおこなうようにしたものである。
本発明の照射装置または照射方法では、被照射面に対して照射ビームが斜めに入射され、被照射面からの戻り光が半導体レーザ光源に入射することなく、被照射面におけるアニール等の処理が行われる。
本発明の照射装置によれば、角度可変機構により照射角度を変更し、被照射面に対して照射ビームを斜めに入射することができる。これにより、一旦、被照射面に達した照射ビームが半導体レーザ光源へ戻るのを避けることができ、戻り光ノイズのない安定した射出ビームを得ることができる。さらに、走査機構による照射ビームの第1方向への走査と連動して、照射角度の変更が行われるように構成したので、斜めに入射したことによるエネルギー強度の非対称性の影響が低減され、被照射面をより均一に照射することができる。したがって、例えば対物レンズを偏心させた場合とは異なり、煩雑な光学設計を伴うことのない簡素な構成でありながら、被照射面へ安定した照射ビームを照射することができ、被照射面のアニールなどの処理を行うことができる。
本発明の照射方法によれば、照射ビームを、その光軸が被照射面と直交する方向から第1方向へ傾斜した状態のまま第1方向へ向けて走査させるようにしたので、戻り光ノイズのない安定した照射ビームを照射することができ、被照射面のアニールなどの処理を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1および図2を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る照射装置の構成について説明する。図1は、本実施の形態の照射装置における平面構成を表し、図2は、図1のII−II切断線の矢視方向における断面構成を表すものである。
この照射装置は、例えば非晶質シリコン(Si)薄膜を含む薄膜構造(被照射物1)にエネルギービーム(レーザビーム50)を照射し、これを溶融および再結晶化させ多結晶シリコン薄膜への転換をおこなう場合等に用いられるレーザアニール装置である。この照射装置は、半導体レーザ光源としてのレーザ発振器10と、このレーザ発振器10からの射出ビームを被照射物1の被照射面1Sへ向けて照射する照射光学系20と、照射光学系20からの照射ビーム(レーザビーム50)を被照射面1S上において走査させる走査機構30とを備えている。
レーザ発振器10は、X軸方向に沿って一列に配置された複数のエミッタ11A〜11Eを備えている。各エミッタ11A〜11Eは、レーザ電源(図示せず)により駆動され、例えば、390nm以上425nm以下または770nm以上840nm以下の発振波長を有するレーザビーム50A〜50Eをそれぞれ出力するように構成されたものである。
照射光学系20は、レーザ発振器10の側から、シリンドリカルレンズ21、シリンドリカルレンズアレイ22、シリンドリカルレンズ23、角度可変機構24および一対のシリンドリカルレンズ25を順に備えている。シリンドリカルレンズ21および一対のシリンドリカルレンズ25は、X軸方向の屈折力を持たず、Y軸方向の屈折力のみを有している。一方、シリンドリカルレンズアレイ22およびシリンドリカルレンズ23は、X軸方向の屈折力のみを有し、Y軸方向の屈折力については有していない。シリンドリカルレンズアレイ22は、複数のシリンドリカルレンズ22A〜22Eが互いに連結してX軸方向に配列されたものである。
角度可変機構24は、被照射物1の被照射面1Sへ照射されるレーザビーム50と、被照射面1Sとのなす照射角度θ(θA,θB)を調整するものであり、反射鏡(第1光学部材)24Aと、これを回転させる駆動部24Bとを備えている。反射鏡24Aは、レーザビーム50を反射する反射面24Sと、回転軸24Jとを有し、この回転軸24Jを中心として回転するように構成されている。反射鏡24Aは、反射面24Sがシリンドリカルレンズ25の瞳位置と一致するように設けられており、これにより簡便な構成を実現している。回転軸24Jは、被照射面1Sおよび反射面24Sの双方と平行をなすと共に走査方向と直交するように設けられ、駆動部24Bと接続されている。なお、反射鏡24Aは屈折力を有していない。駆動部24Bは、回転軸24Jを中心として反射鏡24Aを回転させ、反射面24Sと被照射面1Sとのなす傾斜角度を変化させるように機能する。このように構成された角度可変機構24は、レーザビーム50の走査方向に応じて照射角度θの調整を行うようになっている。なお、図2(A)は、ステージ31(後出)を移動方向D1(紙面左)へ移動させ、レーザビーム50を被照射面1S上において−Z方向(紙面右)へ走査させる場合に対応し、一方の図2(B)は、ステージ31を移動方向D2(紙面右)へ移動させ、レーザビーム50を+Z方向(紙面左)へ走査させる場合に対応する。
走査機構30は、被照射物1を載置すると共にX方向およびZ方向に移動可能なステージ31と、これをX−Z平面内において移動させる駆動モータ等を有する駆動機構(図示せず)とを備えるようにしたものである。ステージ31は、被照射面1Sの全領域に亘ってレーザビーム50を照射できる程度の範囲において移動可能となっている。
上記のように構成された照射装置では、レーザ発振器10からレーザビーム50が出力され、このレーザビーム50が照射光学系20によって被照射面1Sへ照射される。具体的には、レーザ発振器10の各エミッタ11A〜11Eから出力されたレーザビーム50A〜50Eは、全てシリンドリカルレンズ21を通過することによりY軸方向に関して平行光となり、それぞれシリンドリカルレンズ22A〜22Eへ入射する。レーザビーム50A〜50Eは、各シリンドリカルレンズ22A〜22Eを透過したのち、さらにシリンドリカルレンズ23を透過することによりX軸方向に関して重畳され、被照射面1Sのほぼ同一領域を照射する一つのレーザビーム50となる。このレーザビーム50は、反射鏡24Aによって反射されたのち、一対のシリンドリカルレンズ25A,25Bを透過することによりY軸方向に関して集光され、被照射面1Sへ向かう。この結果、被照射面1S上には、Z軸方向の幅がX軸方向の幅よりも狭くなるように構成された線状のビームスポット50S(図3(A))を示すレーザビーム50が照射されることとなる。この際、レーザビーム50と被照射面1Sとのなす照射角度θ(θA,θB)が、図2(A)および図2(B)に示したように反射鏡24Aによって90°以外の角度となるので、被照射面1Sからの反射光50R(主光線のみ図示)が戻り光として再びレーザ発振器10へ戻ることがない。このため、レーザ発振器10は継続して安定したレーザビーム50A〜50Eを発振することができる。よって、被照射面1Sにも安定化したレーザビーム50が照射され、例えば非晶質Si薄膜の均一な結晶化を行うことができる。なお、互いに異なるエミッタ11A〜11Eから出力されたレーザビーム50A〜50Eは、シリンドリカルレンズアレイ22およびシリンドリカルレンズ23を透過することにより、被照射面1S上においてほぼ同一領域に照射される。したがって、図3(B)に示したように、X軸方向に沿って平坦な強度分布のプロファイル50Pが得られる。
上記の照射装置を用いて被照射面1Sの照射を行う場合には、例えば図4に示したように、ビームスポット50Sを被照射面1S上において破線に従って蛇行させ、ポジション50S1からポジション50S2まで走査する。すなわち、まず、例えば+Z方向に被照射面1Sを完全に横断するように走査し、ビームスポット50Sを、そのX軸方向の寸法分だけ+X方向へ移動させたのち、反対方向(−Z方向)へ走査し、被照射面1Sを完全に横断させる。以後、これを繰り返すことにより、被照射面1Sの全面に亘ってレーザビーム50を照射することができる。
ここで、走査方向に応じてレーザビーム50の照射角度θ(θA,θB)を調整することにより、被照射面1Sからの戻り光50Rがレーザ発振器10へ戻るのを回避すると共に、被照射面1Sに照射されるレーザビーム50の強度の、斜入射に起因する非対称性を低減することができる。以下、図5を参照して説明する。
図5(A)は、照射角度θを90°とした場合のレーザビーム50と、被照射面1Sに与えられるエネルギーの強度分布51θ(Z軸方向)を示したものである。この場合、強度分布51θはガウシアン分布をなしている。ところが、本実施の形態ではレーザビーム50を斜めに入射させるので、その強度分布に偏りが生じる。例えば図5(B)に示したように、レーザビーム50を−Z方向へ傾け、照射角度θAをなすようにした場合(図2(A)に対応する場合)には、−Z方向へピークが偏った強度分布51θAとなる。この場合に、ステージ31を移動方向D1へ移動させ、レーザビーム50を−Z方向へ走査させるようにすると、強度分布51θAのピークに近い、より大きな強度を、照射直後から照射面1Sへ与えることができ、例えば非晶質Si薄膜の結晶化をおこなうのに有利となる。ここで、ステージ31を反対方向(移動方向D2)へ移動させ、レーザビーム50を+Z方向へ走査させるようにしてしまうと、照射面1Sへ与える照射強度の立ち上がりが緩やかとなり、例えば非晶質Si薄膜の結晶化がステージ31を移動方向D1へ移動させた場合と異なってしまう。そこで、ステージ31を移動方向D2へ移動させる場合には、図5(C)に示したようにレーザビーム50を+Z方向へ傾け、照射角度θBをなすようにすればよい。この場合には、+Z方向へピークが偏った強度分布51θBとなる。したがってステージ31を移動方向D2へ移動させ、レーザビーム50を+Z方向へ走査させるようにすると、上記図5(B)においてステージ31を移動方向D1へ移動させ、レーザビーム50を−Z方向へ走査させた場合と同様に、強度分布51θBのピークに近い、より大きな強度を照射直後から照射面1Sへ与えることができる。なお、駆動部24Bとしてガルバノスキャナを用いるようにした場合には、ステージ31の移動方向の切換に応じて高速かつ高精度に照射角度θを傾けることができ、照射処理効率の向上に有利となる。
このように、本実施の形態では、角度可変機構24を用いて、レーザビーム50が被照射面1Sに対して斜めに入射するようにしたので、被照射面1Sからの戻り光50Rがレーザ発振器10へ戻るのを回避することができる。このため、戻り光ノイズのない安定したレーザビーム50が継続的に得られ、被照射面1へ安定した照射を行うことができる。さらに、走査方向に応じて照射角度θ(θA,θB)を調整しつつ斜入射をおこなうようにしたので、被照射面1Sに照射されるレーザビーム50のエネルギー強度非対称性を低減し、被照射面1Sの全体に亘って一様な照射をおこなうことができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図6は本実施の形態に係る照射装置の断面構成を表すもので、図6(A),図6(B)は、それぞれ図2(A),図2(B)に対応するものである。
本実施の形態では、角度可変機構のみが上記第1の実施の形態の構成と異なっている。具体的には、角度可変機構は、2つの反射面(ダハ面)261,262を有するプリズム(ダハプリズム)26Aを備え、ステージ31の移動方向(レーザビーム50の走査方向)に応じてこれらを切り換えて光路上に選択的に配置するようになっている。プリズム26Aは、走査方向に沿った面内に含まれる回転軸26Jを有し、2つの反射面261,262が回転軸26Jに対してそれぞれ異なる角度をなすように構成されている。ここで、駆動部26B(後出の図7に示す)により、回転軸26Jを中心としてプリズム26を回転させると、レーザビーム50の光路上に反射面261または反射面262のいずれかが配置され、照射角度θAまたは照射角度θBの選択がなされる。
このように本実施の形態では、上記第1の実施の形態とは異なり、駆動部をX軸方向へ突出することがないのでコンパクトな構成とすることができる。このため、例えば図7に示したように、複数の照射装置91〜95をX軸方向へ並べてマルチヘッド化し、フットプリント90を構成した場合にも、X軸方向における全体の寸法を比較的小さくすることができる。したがって、同一領域のフットプリント内に、より多くの照射装置を設けることができ、より大型の被照射面に対して照射をおこなうにあたり高スループットを確保することができる。その他の作用効果は第1の実施の形態と同様であるので、その説明は省略する。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図8は本実施の形態に係る照射装置の断面構成を表すもので、図8(A),図8(B)は、図6(A),図6(B)と同様、それぞれ図2(A),図2(B)に対応するものである。
本実施の形態では、やはり、角度可変機構が上記第1の実施の形態の構成と異なっている。具体的には、反射鏡24Aは回転せずに一定の傾斜角度をなしているほか、角度可変機構が、互いに傾斜する2つの透過面271,272を有するウェッジ基板27Aと、光軸Z1と平行な回転軸を中心として、ウェッジ基板27Aを回転させるように構成された駆動部(図示せず)とを備えるようにしている。ウェッジ基板はレーザビーム50の光路上に配置されている。ここで、駆動部により、回転軸を中心としてウェッジ基板27を回転させると、レーザビーム50に対する透過面271,272の傾斜の向きが変わり、照射角度θAまたは照射角度θBの選択がなされる。なお、本実施の形態では、シリンドリカルレンズ25の瞳位置を、反射鏡24Aではなく、ウェッジ基板27Aの透過面271と一致するように構成する。また、ウェッジ基板27Aの配設位置は、シリンドリカルレンズ21とシリンドリカルレンズ25Aとの間の光路上であれば、いずれの位置であってもよい。
このように本実施の形態では、上記第1および第2の実施の形態とは異なり、レーザビーム50を透過可能な光学部材であるウェッジ基板27Aを用い、光軸Z1と平行な回転軸を中心として回転させるようにしたので、駆動部による切換動作の誤差に対するマージンを拡大すると共に装置をより簡略化することができる。
以上、いくつかの実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば上記実施の形態では、レーザ発振器が5つのエミッタを有するレーザ発振器としたが、6つ以上または4つ以下のエミッタを有するものとしてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る照射装置の構成を表す平面図である。 図1に示した照射装置の構成を表す断面図である。 図1に示した照射装置におけるレーザビームのビーム形状およびプロファイルを示す概念図である。 図1に示した照射装置を用いた照射方法を説明するための説明図である。 レーザビームの照射方向と強度分布との関係を説明するための説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る照射装置の構成を表す断面図である。 図6に示した照射装置を複数組み合わせた場合の構成を表す平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る照射装置の構成を表す断面図である。 従来の照射装置の構成を表す断面図である。
符号の説明
1…被照射物、1S…被照射面、10…レーザ発振器、11…エミッタ、20…照射光学系、21,23,25…シリンドリカルレンズ、22…シリンドリカルレンズアレイ、24…角度可変機構、24A…反射鏡(第1光学部材)、24B…駆動部、24S…反射面、26A…プリズム(第2光学部材)、26B…駆動部、261,262…反射面、27A…ウェッジ基板(第3光学部材)、27B…駆動部、271,272…透過面、30…走査機構、31…ステージ、41…プリズム、42…ウェッジ基板、50…レーザビーム、θ(θA,θB)…照射角度。

Claims (9)

  1. 半導体レーザ光源と、
    前記半導体レーザ光源からの射出ビームを集光し、被照射面へ向けて照射する光学系と、
    前記被照射面へ向かう照射ビームを前記被照射面上において走査させる走査機構と
    を備え、
    前記光学系は、前記照射ビームと前記被照射面とのなす照射角度を変更可能な角度可変機構を有し、
    前記走査機構による前記照射ビームの第1方向への走査と連動して、前記照射ビームの光軸を、前記被照射面と直交する方向から前記第1方向へ傾斜させるように構成されている
    ことを特徴とする照射装置。
  2. 前記角度可変機構は、
    前記照射ビームを反射する第1反射面と、前記被照射面および前記第1反射面の双方と平行をなすと共に前記走査方向と直交する第1回転軸とを有する第1光学部材と、
    前記第1回転軸を中心として前記第1光学部材を回転させ、前記第1反射面と前記被照射面との傾斜角度を変化させるように構成された駆動部と
    を有している
    ことを特徴とする請求項1に記載の照射装置。
  3. 前記角度可変機構は、
    前記走査方向に沿った面内に含まれる第2回転軸を有し、この第2回転軸に対してそれぞれ異なる角度をなす第2および第3反射面を有する第2光学部材と、
    前記第2回転軸を中心として前記第2光学部材を回転させることにより、前記照射ビームの光路上に前記第2反射面と前記第3反射面とを選択的に配置するように構成された駆動部と
    を有している
    ことを特徴とする請求項1に記載の照射装置。
  4. 前記角度可変機構は、
    前記照射ビームの光路上に配置され、前記照射ビームを透過するように構成されると共に、前記走査方向に沿った面内に含まれる第3回転軸を有し、この第3回転軸に対してそれぞれ異なる角度をなす第1および第2透過面を有するように構成された第3光学部材と、
    前記第3回転軸を中心として前記第3光学部材を回転させるように構成された駆動部と
    を有している
    ことを特徴とする請求項1に記載の照射装置。
  5. 前記照射ビームは、前記照射面上において前記走査方向の幅が前記走査方向と直交する方向の幅よりも狭くなるように構成された線状ビームスポットを示すものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の照射装置。
  6. 前記半導体レーザ光源は、複数のエミッタがアレイ状に配置されたものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の照射装置。
  7. 前記エミッタは、390nm以上425nm以下の波長を有するレーザビームを発振するものである
    ことを特徴とする請求項6に記載の照射装置。
  8. 前記エミッタは、770nm以上840nm以下の波長を有するレーザビームを発振するものである
    ことを特徴とする請求項6に記載の照射装置。
  9. 半導体レーザ光源からの照射ビームを、被照射面上において走査させながら照射する照射方法であって、
    前記被照射面と直交する方向から、前記被照射面の面内における第1方向へ傾斜するように前記照射ビームの光軸を保持しつつ、前記第1方向へ向かうように前記照射ビームの走査をおこなう
    ことを特徴とする照射方法。
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