JP4589788B2 - レーザ照射方法 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ照射方法に関し、特にレーザ光のビーム断面形状を整形するマスクを介して被照射物にレーザ光を入射させるレーザ照射方法に関する。
従来から、光源から出射されたパルスレーザ光を、遮蔽マスク及び集束レンズを介して基板に入射させるレーザアニール装置が知られている(特許文献1参照)。遮蔽マスクは、遮光板に貫通孔を形成したものであり、その貫通孔の部分だけがパルスレーザ光の通過を許容する。集束レンズが、遮蔽マスクの貫通孔を被照射基板の表面に結像させる。基板の表層部は、アモルファス半導体からなる。パルスレーザ光が入射した領域のアモルファス半導体が溶融し、固化することにより結晶化される。
上記遮蔽マスクは、レーザ光を吸収して高温となる。この結果、遮蔽マスクの貫通孔の形状が歪んでしまい、アニール結果物の品質が低下してしまうことがある。そこで、反射型のマスクが知られている(特許文献2参照)。この反射型のマスクは、使用するレーザ光を透過させる透過基板の表面に、そのレーザ光に対する反射率が70%以上である金属膜を選択的に形成したものである。金属膜がレーザ光を反射させるので、マスクの過熱を防止でき、マスクの耐久性を高めることができる。
特開2003−318111号公報 特開2001−53021号公報
上記反射型のマスクを用いる場合、反射型のマスクの金属膜で反射されたレーザ光が、その反射型のマスクに至るまでに経由した光学系に逆戻りし、その光学系の劣化を早めてしまう場合がある。また、反射型のマスクで反射されたレーザ光は被照射面に到達しないので、その分だけロスが生じることになる。レーザ光を有効に利用し、アニール処理の効率を高める技術が望まれている。
本発明の目的は、マスクで反射されたレーザ光に起因した光学系の劣化を防止することができる技術を提供することにある。本発明の他の目的は、レーザ光を有効に利用し、レーザ加工の加工効率の低下を防止することができる技術を提供することにある。
本発明の観点によれば、
(i)マスク面の第1の領域内に、照射用レーザ光を反射させる反射領域と、該照射用レーザ光を通過させる通過領域とが画定されたパターン化マスクを準備する工程と、
(ii)前記パターン化マスクのマスク面の前記第1の領域に対して前記照射用レーザ光を斜めに入射させ、該パターン化マスクの反射領域で反射された反射レーザ光、及び該パターン化マスクの通過領域を通過した通過レーザ光の双方を、それぞれ被照射面に入射させる工程と
(iii)前記被照射面内において前記反射レーザ光及び前記透過レーザ光の入射位置を移動させる工程と、
(iv)前記工程(iii)の後、前記反射レーザ光及び前記透過レーザ光を前記被照射面に入射させる工程と
を有し、
前記工程(ii)で前記透過レーザ光が入射した領域と、前記工程(iv)で前記反射レーザ光が入射した領域とを組み合わせた組み合わせ領域が、前記第1の領域に入射する位置における前記照射用レーザ光の進行方向に垂直な仮想平面に、前記第1の領域を正投影して得られる投影領域の形状と相似であるように、前記工程(iii)において前記反射レーザ光及び前記透過レーザ光の入射位置を移動させるレーザ照射方法が提供される。
本発明によれば、パターン化マスクに照射用レーザ光を斜めに入射させるので、反射レーザ光が、パターン化マスクに至るまでに経由した光学系に逆戻りしてしまうことを回避できる。このため、反射レーザ光に起因する光学素子の劣化を防止することができる。また、通過レーザ光のみならず、反射レーザ光も被照射面に入射させることができるので、レーザ光を有効に利用することができる。即ち、被照射面上における反射レーザ光の入射領域と通過レーザ光の入射領域とを同時に加工することが可能となり、レーザ加工の加工効率の低下を防止することができる。
図1は、実施例によるレーザアニール装置の概略図である。レーザ出射装置1が、パルスレーザ光Lを出射する。レーザ出射装置1は、エキシマレーザ発振器11と、エキシマレーザ発振器11から出射されたパルスレーザ光のビーム断面内における強度分布を均一化し、強度分布が均一化されたパルスレーザ光を平行光線束化された状態で出射させるホモジナイザ12と、ホモジナイザ12から出射したパルスレーザ光のビーム断面を四角形状に制限する制限マスク13と、制限マスク13でビーム断面が整形されたパルスレーザ光の光路を画定する反射鏡14とを含む。反射鏡14で反射されたパルスレーザ光Lのビーム断面Sは四角形状をなす。なお、ホモジナイザ12は、非球面レンズを複数枚組み合わせた光学系によって構成されている。
パターン化マスク2に、反射鏡14で反射されたパルスレーザ光Lが入射する。パターン化マスク2は、透過基板21と、透過基板21上に形成された反射膜22とを有する。透過基板21は、紫外光を透過させる材料、具体的には石英からなる。反射膜22は、紫外光を反射させる材料、具体的にはCrあるいは誘電多層膜からなる。パターン化マスク2は、このパターン化マスク2に入射する位置におけるパルスレーザ光Lの進行方向に垂直な仮想平面(以下、基準仮想平面という。)に対して傾斜している。透過基板21と上記基準仮想平面とのなす角は45°である。
パターン化マスク2のマスク面上におけるパルスレーザ光Lの入射領域内には、反射膜22が形成されている領域(以下、反射領域という。)と、反射膜22が形成されておらず、透過基板21の表面が露出している領域(以下、通過領域という。)とが画定されている。具体的に説明する。パルスレーザ光Lは上記基準仮想平面内で四角形状のビーム断面Sを有するため、パターン化マスク2のマスク面上におけるパルスレーザ光Lの入射領域Rも四角形状をなす。その四角形状の入射領域Rを、3行3列の行列状に配置された9個の小領域に区分することを考える。小領域の各々は、合同な四角形状をなす。その入射領域R内で、サイコロの5の目状に分布する5つの小領域が各々通過領域であり、残余の4つの小領域が各々反射領域である。
第1のマスク3に、パターン化マスク2の通過領域を透過したパルスレーザ光(以下、第1のパルスレーザ光という。)Lが入射する。第1のマスク3は、支持板31と、支持板31上に形成された遮光膜32とを有する。支持板31は、紫外光を透過させる材料からなり、遮光膜32は紫外光を遮光する材料からなる。第1のマスク3は、第1のパルスレーザ光Lの進行方向と直交する姿勢で配置されている。遮光膜32には、遮光膜32を貫通し、支持板31の表面を露出させる5つの開口32aが形成されている。それら5つの開口32aが第1のマスク3のマスク面の位置に画定する開口領域は、パターン化マスク2の通過領域を第1のマスク3のマスク面に正投影して得られる投影領域と一致する。
第1の集束光学系4に、第1のマスク3の開口32aを通過した第1のパルスレーザ光Lが入射する。第1のパルスレーザ光Lは、第1の集束光学系4を介して基板Wの表面に入射する。ステージ5が、基板Wを保持している。基板Wの表層部は、アモルファスシリコンからなる。基板Wの表面における第1のパルスレーザ光Lが入射した領域のアモルファスシリコンが溶融し、固化することにより、その領域のアモルファスシリコンが結晶化される。
第1の集束光学系4は、第1のマスク3の開口32aを基板Wの表面に結像させる。即ち、基板Wの表面における第1のパルスレーザ光Lの照射領域の形状は、パターン化マスク2の通過領域を上記基準仮想平面に正投影して得られる投影領域の形状と相似である。第1の集束光学系4の結像倍率は、例えば1/5である。具体的には、第1のマスク3に形成された5つの開口32aのうちの一つのサイズは20mm×12mmであり、基板Wの表面における第1のパルスレーザ光Lの照射領域を構成する5つの四角形状領域のうちの一つのサイズは4mm×2.4mmである。
平面鏡6に、パターン化マスク2の反射領域で反射されたパルスレーザ光(以下、第2のパルスレーザ光という)Lが入射する。平面鏡6は、パターン化マスク2のマスク面と平行に配置されている。パターン化マスク2を上記基準仮想平面に対して傾斜した状態で配置したため、第2のパルスレーザ光Lをレーザ照射装置1に逆戻りさせずに、平面鏡6に入射させることが可能となる。このため、レーザ照射装置1を構成する光学素子の、反射レーザ光に起因する劣化を防止することができる。
第2のマスク7に、平面鏡6で反射された第2のパルスレーザ光Lが入射する。第2のマスク7は、支持板71と、支持板71上に形成された遮光膜72とを有する。支持板71は、紫外光を透過させる材料からなり、遮光膜72は紫外光を遮光する材料からなる。第2のマスク7は、第2のパルスレーザ光Lの進行方向と直交する姿勢で配置されている。遮光膜72には、遮光膜72を貫通し、支持板71の表面を露出させる4つの開口72aが形成されている。それら4つの開口72aが第2のマスク7のマスク面の位置に画定する開口領域は、平面鏡6に映し出されるパターン化マスク2の反射領域の像を、第2のマスク7のマスク面に正投影して得られる領域と一致する。即ち、4つの開口72aが第2のマスク7のマスク面の位置に画定する開口領域の形状は、パターン化マスク2の反射領域を上記基準仮想平面に正投影して得られる領域の形状と同じである。
第2の集束光学系8に、第2のマスク7の開口72aを通過した第2のパルスレーザ光Lが入射する。第2のパルスレーザ光Lは、第2の集束光学系8を通して、基板Wの表面に入射する。第2のパルスレーザ光Lの入射位置は、第1のパルスレーザ光Lの入射位置と異なる。第2の集束光学系8が、第2のマスク7の開口72aを基板Wの表面に結像させる。その結像倍率は、第1の集束光学系4の結像倍率と同じく1/5である。具体的には、第2のマスク7に形成された4つの開口72aのうちの一つのサイズは20mm×12mmであり、基板Wの表面における第2のパルスレーザ光Lの照射領域を構成する4つの四角形状領域のうちの一つのサイズは4mm×2.4mmである。
即ち、基板Wの表面における第2のパルスレーザ光Lの照射領域の形状は、パターン化マスク2の反射領域の形状に対し、パターン化マスク2の通過領域の形状から第1のパルスレーザ光Lの照射領域の形状を得るための図形変換操作と同一の図形変換操作を行うことで得られる。具体的には、第2のパルスレーザ光Lの照射領域の形状も、第1のパルスレーザ光Lの照射領域の形状も、ともにパターン化マスク2を上記基準仮想平面に正投影する投影変換操作、及びその投影領域を1/5倍に縮小する縮小変換操作を行うことによって得られる。
次に、図2(a)〜(d)を参照して、図1に示したレーザアニール装置の動作を説明する。図2(a)〜(d)は、図1の第1の集束光学系4から出射される第1のパルスレーザ光L及び第2の集束光学系8から出射される第2のパルスレーザ光Lの、基板W表面における照射領域の移動の様子を示す線図である。
図2(a)に示すように、図1のレーザ出射装置1から第1発目のパルスレーザLが出射されたとき、第1の集束光学系4から出射される第1のパルスレーザ光Lが領域Aに入射し、第2の集束光学系8から出射される第2のパルスレーザ光Lが領域Bに入射する。これにより、領域A及びBの各々が結晶化される。パターン化マスク2で分岐された第1及び第2のパルスレーザ光L及びLの照射領域を同時に結晶化できるので、アニールの効率を向上できる。
ここで、基板Wの表面内に、領域Aと領域Bとの離間方向(図2の左右方向)、即ち図1の第1の集束光学系4と第2の集束光学系8との中心軸同士の離間方向をX方向とするXY直交座標系を考える。図2の左から右に向う方向をX軸の正方向とする。第1及び第2のパルスレーザ光L及びLを基板Wの表面に入射させながら、第1及び第2のパルスレーザ光L及びLの照射領域が基板Wの表面でX軸正方向に移動するように、ステージ5が基板WをX軸負方向に移動させる。
なお、第1のパルスレーザ光Lの照射領域のX方向の全幅と、第2のパルスレーザ光Lの照射領域のX方向の全幅とは等しい。そのX方向の全幅をHで表す。基板WをX方向に移動させる場合の、パルス間での基板Wの移動量はHと一致させる。また、領域AのX軸正方向側の端から、領域BのX軸負方向側の端までの距離がn×Hとなるように、図1の第1の集束光学系4と第2の集束光学系8との中心軸間の距離が設計されている。ここで、nは自然数である。
図2(b)に示すように、図1のレーザ出射装置1から第n+2発目のパルスレーザLが出射されたとき、第2の集束光学系8から出射される第2のパルスレーザ光Lの照射領域Bn+2が、既照射領域Aと対応する位置に配置される。これにより、第2のパルスレーザ光Lの入射領域Bn+2と既照射領域Aとを組み合わせた四角形状の既照射領域が完成する。このような四角形状の領域(以下、組み合わせ領域という。)がX軸正方向に順番に完成していくように、第1及び第2のパルスレーザ光L及びLを基板Wの表面に入射させながら基板WをX軸負方向に移動させる。こうしてX方向に所望数(m個とする。)の組み合わせ領域を形成する。
図2(c)に示すように、図1のレーザ出射装置1から第n+m+1発目のパルスレーザLが出射されたときに、第2のパルスレーザ光Lの入射領域Bn+m+1と既照射領域Aとによってm個目の組み合わせ領域が完成する。次に、ステージ5が基板WをY軸正方向に移動させる。第1のパルスレーザ光Lの照射領域のY方向の全幅と第2のパルスレーザ光Lの照射領域のY方向の全幅とは等しい。そのY方向の全幅をHで表す。基板WをY方向に移動させる場合の、パルス間での基板Wの移動量はHと一致させる。次に、図1のレーザ出射装置1が第n+m+2発目のパルスレーザLを出射する。これにより、領域An+m+2及び領域Bn+m+2が結晶化される。
図2(d)に示すように、その後、第1及び第2のパルスレーザ光L及びLを基板Wの表面に入射させながら、第1及び第2のパルスレーザ光L及びLの照射領域が基板Wの表面でX軸負方向に移動するように基板WをX軸正方向に移動させる。このようにして、X方向にm個の組み合わせ領域が完成する毎に基板WをY軸正方向に移動させ、基板Wの表面に所望数の組み合わせ領域を形成する。
以上、実施例について説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、図1の第1及び第2のマスク3及び7は省略してもよい。但し、第1及び第2のマスク3及び7を配置することにより、それらを配置しない場合に比べると、基板Wの表面における第1及び第2のパルスレーザ光L及びLの照射領域の輪郭を鮮明化することができ、加工品質をより高めることができるという利点がある。
また、第1のパルスレーザ光L1と第2のパルスレーザ光L2とを、同一の基板Wに入射させたが、それぞれ異なる基板に入射するようにしてもよい。この方法では、2枚の基板を同時に加工することができる。
また、図1の制限マスク13は省略することもできる。制限マスク13を省略する場合、パターン化マスク2のマスク面に画定される四角形状の領域Rからはみ出るレーザ光は、パターン化マスク2又は第1のマスク3で遮光するとよい。
また、第1及び第2のパルスレーザ光L及びLの照射領域の形状は、特に図2に示した形状に限られない。図1のパターン化マスク2の反射領域と通過領域との画定の仕方によって、第1及び第2のパルスレーザ光L及びLの照射領域の形状を変更することができる。
図3に、他の実施例による第1及び第2のパルスレーザ光L及びLの照射領域の形状を示す。図3(a)は第1のパルスレーザ光Lの照射領域Aを示し、図3(b)は第2のパルスレーザ光Lの照射領域Bを示す。図3(a)及び(b)に示すように、第1及び第2のパルスレーザ光L及びLの照射領域の各々は、一方向(図3の上下方向)に長い長尺形状をその短尺方向に複数(ここでは6つ)並べた形状をなしている。図3(c)に示すように、図3(a)及び(b)に示した照射領域を組み合わせると、四角形状の組み合わせ領域を構成することができる。
図4(A)に、さらに他の実施例によるパターン化マスク81の平面図を示す。パターン化マスク81のマスク面内に、各々一方向(図4の上下方向)に長い通過領域82及び反射領域83が画定されている。このパターン化マスク81を用いると、通過領域82を通過した第1のパルスレーザ光の照射領域の形状、及び反射領域83で反射された第2のパルスレーザ光の照射領域の形状を、ともに基板表面において一方向に長い長尺形状とすることができる。例えば、第1のパルスレーザ光の照射領域が、前回のショットの第1のパルスレーザ光の照射領域と短尺方向に関して一部重複し、かつ第2のパルスレーザ光の照射領域が、前回のショットの第2のパルスレーザ光の照射領域と短尺方向に関して一部重複するように、基板表面に照射パターンを配置してゆくことができる。
図4(B)に、さらに他の実施例によるパターン化マスク91の平面図を示す。パターン化マスク91のマスク面内に、各々一方向(図4の上下方向)に延在する通過領域92及び反射領域93が画定されている。通過領域92及び反射領域93の各々は、クランク状に蛇行した形状をなしている。通過領域92及び反射領域93が、相互に嵌まり合うように接している。なお、マスク面内における通過領域92及び反射領域93以外の領域94は、遮光領域である。このパターン化マスク91を用いても、第1のパルスレーザ光の照射領域が、前回のショットの第1のパルスレーザ光の照射領域と短尺方向に関して一部重複し、かつ第2のパルスレーザ光の照射領域が、前回のショットの第2のパルスレーザ光の照射領域と短尺方向に関して一部重複するように、基板表面に照射パターンを配置してゆくことができる。
以上、アモルファスシリコンの結晶化アニールについて説明したが、本発明は、被照射物の表面の改質のみならず、被照射物の表面の除去加工等にも適用することができる。この他、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
実施例によるレーザアニール装置の概略図である。 アニール処理すべき基板の平面図である。 他の実施例による第1及び第2のパルスレーザ光の照射領域を示す線図である。 さらに他の実施例によるパターン化マスクの平面図である。
符号の説明
1…レーザ出射装置、11…エキシマレーザ発振器(光源)、12…ホモジナイザ、13…制限マスク、14…反射鏡、2…パターン化マスク、21…透過基板、22…反射膜、3…第1のマスク、31…支持板、32…遮光膜、32a…開口、4…第1の集束光学系、5…ステージ(保持台)、6…平面鏡(反射光学素子)、7…第2のマスク、71…支持板、72…遮光膜、72a…開口、8…第2の集束光学系、L…パルスレーザ光、S…パルスレーザ光のビーム断面、R…パルスレーザ光の入射領域、L…第1のパルスレーザ光(通過レーザ光)、L…第2のパルスレーザ光(反射レーザ光)、W…基板(被照射物)。

Claims (3)

  1. (i)マスク面の第1の領域内に、照射用レーザ光を反射させる反射領域と、該照射用レーザ光を通過させる通過領域とが画定されたパターン化マスクを準備する工程と、
    (ii)前記パターン化マスクのマスク面の前記第1の領域に対して前記照射用レーザ光を斜めに入射させ、該パターン化マスクの反射領域で反射された反射レーザ光、及び該パターン化マスクの通過領域を通過した通過レーザ光の双方を、それぞれ被照射面に入射させる工程と
    (iii)前記被照射面内において前記反射レーザ光及び前記透過レーザ光の入射位置を移動させる工程と、
    (iv)前記工程(iii)の後、前記反射レーザ光及び前記透過レーザ光を前記被照射面に入射させる工程と
    を有し、
    前記工程(ii)で前記透過レーザ光が入射した領域と、前記工程(iv)で前記反射レーザ光が入射した領域とを組み合わせた組み合わせ領域が、前記第1の領域に入射する位置における前記照射用レーザ光の進行方向に垂直な仮想平面に、前記第1の領域を正投影して得られる投影領域の形状と相似であるように、前記工程(iii)において前記反射レーザ光及び前記透過レーザ光の入射位置を移動させるレーザ照射方法。
  2. 前記被照射面がアモルファス半導体によって構成されており、
    前記工程(ii)では、前記反射レーザ光及び前記通過レーザ光が入射した領域のアモルファス半導体を結晶化する請求項に記載のレーザ照射方法。
  3. 前記パターン化マスクの前記通過領域を通過した通過レーザ光の経路に、前記通過レーザ光のビーム断面形状と同一の形状をなし、前記通過レーザ光の通過を許容する許容領域と、残余の領域を構成し、前記通過レーザ光を遮光する遮光領域とが画定された第1のマスクを配置し、
    前記パターン化マスクの前記反射領域で反射した反射レーザ光の経路に、前記反射レーザ光のビーム断面形状と同一の形状をなし、前記反射レーザ光の通過を許容する許容領域と、残余の領域を構成し、前記反射レーザ光を遮光する遮光領域とが画定された第2のマスクを配置し、
    前記工程(ii)及び前記工程(iv)において、前記第1のマスクの前記許容領域を前記被照射面に結像させ、かつ前記第2のマスクの前記許容領域を前記被照射面に結像させる請求項1または2に記載のレーザ照射方法。
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