JP2008103714A - マルチフィンガ・ターンオンのための同時及び分散自己バイアス法を用いた静電放電(esd)保護デバイス - Google Patents
マルチフィンガ・ターンオンのための同時及び分散自己バイアス法を用いた静電放電(esd)保護デバイス Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008103714A JP2008103714A JP2007261266A JP2007261266A JP2008103714A JP 2008103714 A JP2008103714 A JP 2008103714A JP 2007261266 A JP2007261266 A JP 2007261266A JP 2007261266 A JP2007261266 A JP 2007261266A JP 2008103714 A JP2008103714 A JP 2008103714A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- finger
- transistor
- esd
- gate
- circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02H—EMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
- H02H9/00—Emergency protective circuit arrangements for limiting excess current or voltage without disconnection
- H02H9/04—Emergency protective circuit arrangements for limiting excess current or voltage without disconnection responsive to excess voltage
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10D—INORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
- H10D62/00—Semiconductor bodies, or regions thereof, of devices having potential barriers
- H10D62/10—Shapes, relative sizes or dispositions of the regions of the semiconductor bodies; Shapes of the semiconductor bodies
- H10D62/13—Semiconductor regions connected to electrodes carrying current to be rectified, amplified or switched, e.g. source or drain regions
- H10D62/149—Source or drain regions of field-effect devices
- H10D62/151—Source or drain regions of field-effect devices of IGFETs
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10D—INORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
- H10D30/00—Field-effect transistors [FET]
- H10D30/60—Insulated-gate field-effect transistors [IGFET]
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10D—INORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
- H10D62/00—Semiconductor bodies, or regions thereof, of devices having potential barriers
- H10D62/10—Shapes, relative sizes or dispositions of the regions of the semiconductor bodies; Shapes of the semiconductor bodies
- H10D62/113—Isolations within a component, i.e. internal isolations
- H10D62/115—Dielectric isolations, e.g. air gaps
- H10D62/116—Dielectric isolations, e.g. air gaps adjoining the input or output regions of field-effect devices, e.g. adjoining source or drain regions
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10D—INORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
- H10D89/00—Aspects of integrated devices not covered by groups H10D84/00 - H10D88/00
- H10D89/60—Integrated devices comprising arrangements for electrical or thermal protection, e.g. protection circuits against electrostatic discharge [ESD]
- H10D89/601—Integrated devices comprising arrangements for electrical or thermal protection, e.g. protection circuits against electrostatic discharge [ESD] for devices having insulated gate electrodes, e.g. for IGFETs or IGBTs
- H10D89/811—Integrated devices comprising arrangements for electrical or thermal protection, e.g. protection circuits against electrostatic discharge [ESD] for devices having insulated gate electrodes, e.g. for IGFETs or IGBTs using FETs as protective elements
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L2924/00—Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
- H01L2924/0001—Technical content checked by a classifier
- H01L2924/0002—Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00
Landscapes
- Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
- Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
Abstract
【課題】保護されている回路を有する半導体集積回路(IC)のためのマルチフィンガ型NMOS利用のESD保護回路を提供する。
【解決手段】各フィンガが、それぞれICのI/Oパッド20とアース15との間に接続されているドレイン及びソースと、フィンガをバイアスするための各フィンガのゲートとを有する、マルチフィンガ型NMOSトランジスタ100と、ICのI/Oパッドに接続されているソースと、ICの第1の電源90に接続されているゲートとを備えるPMOSトランジスタ311を有するESD検出器310と、ICの電源ラインとアースとの間に形成されている寄生容量900と、第1のダイオード321を有する転送回路320であって、カソード及びアノードが、それぞれ、PMOSトランジスタのドレイン及びNMOSトランジスタの各フィンガのゲートに接続されている転送回路320と、を備える。
【選択図】図4
【解決手段】各フィンガが、それぞれICのI/Oパッド20とアース15との間に接続されているドレイン及びソースと、フィンガをバイアスするための各フィンガのゲートとを有する、マルチフィンガ型NMOSトランジスタ100と、ICのI/Oパッドに接続されているソースと、ICの第1の電源90に接続されているゲートとを備えるPMOSトランジスタ311を有するESD検出器310と、ICの電源ラインとアースとの間に形成されている寄生容量900と、第1のダイオード321を有する転送回路320であって、カソード及びアノードが、それぞれ、PMOSトランジスタのドレイン及びNMOSトランジスタの各フィンガのゲートに接続されている転送回路320と、を備える。
【選択図】図4
Description
この特許出願は、2001年7月5日にファイルされた米国仮出願番号第60/303,256号の利益をクレームし、その内容を本願明細書に援用する。
本発明は、一般に、静電放電(electrostatic discharge;ESD)保護回路の分野に関し、より具体的には、集積回路(integrated circuit;IC)のマルチフィンガ型MOS保護回路の改良に関する。
強力なNMOS及び他のESD保護は、CMOS技術において高レベルのESD強さを得るのに非常に重要である。シリサイドの局所的なブロッキングの選択肢を伴うプロセスにおいては、均等な電流拡散及び均一なマルチフィンガトリガを保障するために、抵抗を安定させることが採り入れられる。
高不良しきい値及び良好なクランプ能力を伴う十分なESD保護レベルを実現するためには、十分なデバイス幅を設けなければならない。そのため、マルチフィンガMOS構造が、ESD保護のために実施されてきた。更に、パッドピッチ及び最少作動領域幅を減らすことは、設計限界により大きく制限されなければならないため、進歩したCMOS技術においては、多数のフィンガを要する。
ESDストレス下のマルチフィンガデバイスに関する主な懸念は、該フィンガの非均一なトリガの可能性である。マルチフィンガ構造の均一なターンオンを保障するためには、第2のフィンガの降伏における電圧値Vt2が、寄生BJTトランジスタのトリガ電圧Vt1、即ち、スナップバックの始まりにおける電圧より大きくなければならない。高電流負荷によって最初にトリガされるフィンガを損傷することを避けるためには、隣接するフィンガを、低抵抗性ESD導電状態(例えば、スナップバック)に切り替えなければならない。均質性条件Vt1<Vt2を実現するためには、初期トリガ電圧Vt1を減少させるか、あるいは、第2の降伏電圧Vt2を増加させなければならない。
例えば、マルチフィンガMOSデバイスが、スプリット素子として形成されている標準的なI/Oライブラリセルにおいては、複雑さが生じる。具体的には、該マルチフィンガデバイスは、該フィンガの第1の部分が、機能目的(例えば、ドライバ)のための集積回路(IC)の回路によって作動的に用いられ、該フィンガの第2の部分が、ESD保護(例えば、ダミーのESDフィンガ)のためのみに用いられるスプリット素子として形成される。該マルチフィンガデバイスは、プリドライバにより各ゲートで駆動される特定数のフィンガを含む、あるいは除外することにより、いくつかの駆動耐力のために構成することができる。即ち、通常の回路動作中、上記作動的フィンガは、上記プリドライバにより制御されると共に、上記非作動ダミーESDフィンガは用いられない。この後者の場合、不使用のドライバフィンガのゲートは、通常、抵抗を介して直接または間接的に接地される。
ESD発生時、上記作動的に用いられるフィンガ(ドライバフィンガ)と不使用のフィンガ(ダミーESDフィンガ)との間のトリガの競合は、一般的に作動的なフィンガ及び非作動的なフィンガの非均一なターンオンを引き起こす可能性がある。具体的には、該ドライバフィンガは、上記ダミーESDフィンガ(例えば、全てのフィンガの非均一ターンオン)の前にトリガする可能性があり、それにより、上記MOSデバイスの故障及び上記ICの損傷を引き起こす可能性がある。従って、前デバイスのうちの一部のみがESD電流を帯びると共に、該デバイスの残りの部分は電流の流れに寄与せず、かつ不使用のままである。
過電圧入力保護(over−voltage tolerant;OVT)として構成されるドライバや他のI/O回路に対しては、別の問題が発生する。即ち、該I/O回路に印加される電圧は、電源電圧(例えば、VDD)よりも高い可能性がある。ほとんどの過電圧の場合、単一のNMOSドライバは、該印加電圧が、ドレイン・ゲート間の通常指定最大電圧を越えるので、ホットキャリア注入の影響を受けやすくなる可能性がある。ホットキャリア注入を克服する一つの方法は、カスコード出力のドライバを用いることである。即ち、上記ICのI/Oパッドとアースとの間に、2つのNMOSデバイス(トランジスタ)を直列に接続する。該直列接続カスコードNMOSトランジスタは、上記出力ドライバを形成する。そのソースが接地されている、上記作動的カスコードNMOSトランジスタフィンガのゲートは、上記プリドライバによって駆動される。別法として、上記非作動的(ダミーESDフィンガ)カスコードNMOSトランジスタフィンガのゲートは、接地されている。また、上記作動及び非作動NMOSトランジスタフィンガは、通常ターンオン状態で電源ライン(例えば、VDD)に接続されると共に、ドレインは上記I/Oパッドに接続される。このようにして、上記カスコードNMOSトランジスタのドレイン−ゲート電位は、ホットキャリアの懸念を生じるほど十分増加しない。
しかしながら、ESD発生時には、上記カスコードデバイスは、寄生NPNトランジスタの長いベース長によりトリガし難い。従って、上記Vt1の値が増加すると共に、上記Vt2の値は、実質的に一定のままであり、それにより、上記カスコードNMOSドライバの非均一トリガの問題が更に生じる。ここでも、トリガの競合の問題が、上記トランジスタフィンガの一部分のみをトリガして、早まった故障を引き起こす可能性がある。従って、マルチフィンガターンオンのための同時及び分散自己バイアス法を用いたESD保護デバイスを提供する必要性がある。
上記従来技術に関連する欠点は、保護される回路を有する半導体集積回路(IC)内の静電放電(ESD)保護回路の様々な実施形態によって克服される。該ESD保護回路は、同時及び分散自己バイアス型マルチフィンガターンオンMOSデバイスを有する。一実施形態においては、複数のフィンガの各フィンガは、Pウェルと、該Pウェル内に散在する複数のN+ドレイン領域を備え、該N+ドレイン領域は、高電位に接続されている。
また、上記複数のフィンガの各フィンガは、上記Pウェル内に散在し、かつ上記複数の散在したN+ドレイン領域と実質的に平行な複数のN+ソース領域を含み、該N+ソース領域は、アースに接続されている。ゲート領域は、上記複数の散在したN+ドレイン領域と上記複数の散在したN+ソース領域との間で上記Pウェル領域の上に配置されている。
また、第1の複数のP+ローカル基板結合領域は、上記複数の散在したN+ドレイン領域の間に散在し、かつ該N+ドレイン領域から電気的に絶縁されており、第2の複数のP+ローカル基板結合領域は、上記複数の散在したN+ソース領域の間に散在し、かつ該N+ソース領域から電気的に絶縁されている。更に、少なくとも2つのフィンガの上記第1および/または第2の複数のP+基板結合領域のうちの少なくとも一方は、電気的に接続されており、各フィンガの上記ゲート領域は、プリドライバ回路と、アースと、前記第1及び第2の複数のP+ローカル基板結合領域とを備えるいずれか一つの素子に結合されている。
第2の実施形態においては、ESD保護回路は、保護される回路を有する半導体集積回路(IC)のための同時バイアスマルチフィンガターンオンMOSデバイスを含む。該ESD保護回路は、マルチフィンガ型NMOSトランジスタを含み、各フィンガは、それぞれ上記ICのI/Oパッドとアースとの間に接続するドレイン及びソースと、上記フィンガをバイアスするためのゲートとを有する。
更に、ESD検出器は、上記ICのI/Oパッドに接続されたソースと、該ICの電源に接続するゲートとを有するPMOSトランジスタを含む。寄生容量は、上記ICの電源ラインとアースとの間に形成される。第1のダイオードを有する転送回路は、上記PMOSトランジスタのドレインと、上記NMOSトランジスタの各フィンガのゲートとの間に接続されている。
理解を容易にするため、図面に共通している同一の構成要素を示すために、可能な限り、同一の参照数字を使用する。
本発明を、CMOSデバイスに関連して説明する。しかしながら、当業者は、異なるドーパントの種類を選択し、かつ濃度を調節することにより、ESDによって引き起こされる損傷に影響を受けやすい他のデバイスに本発明を適用することができることを認識するであろう。本発明は、マルチフィンガ型NMOSデバイスを用いた様々な例証となる実施形態を含み、それにより、上記ICの通常動作(電源が入った状態)時のドライバとしての機能、および該ICが、電源が供給されていないときのESD保護デバイスとしての機能の二重機能を実現することができる。
図1は、本発明のマルチフィンガターンオンNMOS・ESD/ドライバデバイス100の平面レイアウトを示す。図2A〜図2Cは、それぞれラインa−a’、ラインb−b’、ラインc−c’に沿った、図1のNMOS・ESD/ドライバデバイスの断面レイアウトを示し、図1と共に参照されたい。図1及び図2A〜図2Cに示す実施形態は、上記NMOS・ESD/ドライバデバイスの多数のフィンガの同時トリガを実行できるレイアウトを実現できる。図示のレイアウトは、有利には、より大きな回路設計の融通性を与える。例えば、上記NMOSデバイスのフィンガは、通常のIC動作時に能動的に使用される第1の群のフィンガと、ESD発生時のための非作動IC状態時に、能動的であり、かつパッシブ(ダミー)フィンガとして使用される第2の群のフィンガとに分けることができる。該アクティブフィンガ及びパッシブフィンガは、共に、一定量のESD電流をアースへ安全に分流させるのに十分である、全体的なデバイスサイズを実現するのに必要である。
また、上記レイアウトは、(任意の)上記フィンガの外部ゲートバイアス法、または上記ウェルの下に形成された基板(例えば、P型基板)及び上記フィンガのドープされた領域の外部基板バイアス法または自己バイアス法を含む様々な代替技術による、全ての該フィンガ(即ち、アクティブ及びパッシブフィンガ群の両方)のほぼ同時のターンオンを実現できる。NMOSデバイス100は、上記アクティブドライバフィンガが、ESD保護時及び非作動IC状態時にも貢献すると共に、動作IC状態時に、アクティブトランジスタとして動作し、かつ通常の回路動作を妨げないことを意味する、完全にドライバ・コンパチブルである。これらの有利さは、図1及び図2A〜図2Cのレイアウト図に関して、および図3〜図13に関して示しかつ論議する、種々の回路に用いられるマルチフィンガNMOSデバイスの文脈において詳細に議論する。
図1について説明すると、複数のフィンガ1101〜110fが、Pウェル104(図2A〜2C参照)内において実質的に平行に形成されている。各フィンガ110は、ドレインフィンガ領域112と、ソースフィンガ領域114と、ゲートフィンガ領域116とを備える。図1は、ドレインフィンガ領域1121〜112f、ソースフィンガ領域1141〜114f及びゲートフィンガ領域1161〜116fを例証的に示し、該第1のドレイン、ゲート及びソース領域1121、1141及び1161は、第1のフィンガ1101を形成する。
図2Aについて説明すると、上記ドレイン及びソースフィンガ領域112、114は、高ドープN+材で形成され、それらは、低ドープPウェル104内に実質的に互いに平行に配置されている。ゲートフィンガ領域116(例えば、ポリシリコンゲート領域)は、Pウェル104の上、および薄いゲート絶縁層(例えば、ゲート酸化膜)上において、ドレインフィンガ領域112とソースフィンガ領域114との間に配置されている。従って、ドレインフィンガ領域112とソースフィンガ領域114との間で、ゲート領域116の下の上記Pウェルの一部は、上記NMOSトランジスタのチャネル領域127(例えば、図2Aに示すチャネル領域12716、127f6)を形成する。
各ドレインフィンガ領域112は、Pウェル104内に散在する第1の複数のP+ドープ領域120Dを更に備え、各P+領域120Dは、ローカル基板結合部を形成する。例えば、ドレインフィンガ領域1121は、P+領域120D11〜120D1Mを備える。シャロートレンチアイソレーション(Shallow trench isolation;STI)118は、各基板結合部120Dfmの周辺に設けられており、それによって各ドレインフィンガ112を複数のドレインセグメント1221〜122qにセグメント化し、該セグメントは全て、ゲート領域116の近傍に一緒に結合されている。換言すれば、各ドレインフィンガ領域112は、一緒に接続されている複数のドレインセグメント122qによって形成されており、各P+ローカル結合部120Dmは、各ドレインセグメント122q間に配置されている。例えば、ドレインフィンガ領域1121は、間に散在するP+ローカル基板結合領域120D11〜120D1mを有するドレインセグメント12211〜1221qを備える。明確にするために、下付き文字“D”及び“S”は、それぞれトランジスタのドレイン及びソースを示し、下付き文字“f、m及びq”は、1以上の整数を示すことに注意されたい。
同様に、各ソースフィンガ領域114は、Pウェル104内に散在した第1の複数のP+ドープ領域120Sを更に備え、各P+領域120Sは、ローカル基板結合部を形成する。例えば、ソースフィンガ領域1141は、P+領域120S11〜120S1mを備える。シャロートレンチアイソレーション(STI)118は、各基板結合部120Sfmの周辺に設けられており、それによって各ソースフィンガ114を複数のソースセグメント1241〜124qにセグメント化し、該セグメントは全て、ゲート領域116の近傍に一緒に結合されている。換言すれば、各ソースフィンガ領域114は、一緒に接続されている複数のソースセグメント124qによって形成されており、各P+ローカル基板結合部120Smは、各ソースセグメント124q間に配置されている。例えば、ソースフィンガ領域1141は、間に散在するP+ローカル基板結合領域120S11〜120S1mを有するソースセグメント12411〜1241qを備える。
従って、複数のダイオード125が、各N+ドレインセグメント122とP+ローカル基板結合領域120との間、および各N+ソースセグメント124とP+ローカル基板結合領域120との間に形成される。図2Bは、P+領域120D及びドレイン領域122によって形成されたダイオード1251,6、12526、125f−1,6及び125f,6を例証的に示す。
各ゲートフィンガ領域116が、ドレインフィンガ領域112とソースフィンガ領域114との間で、互いに平行に形成されていることに注意されたい。また、ドレインフィンガ領域112及びソースフィンガ領域114は、隣接する2つのゲートフィンガ領域によって共用してもよいことに注意されたい。例えば、ソースフィンガ領域1141は、隣接するゲートフィンガ領域1161と1162との間で共用される。
マルチフィンガ構造の均一なターンオンを保障することを思い起こすと、上記第2のフィンガ降伏における電圧値Vt2は、寄生BJTトランジスタのトリガ電圧Vt1を越えなければならない。トリガ電圧Vt2を増加させる一つの一般的な方法は、安定抵抗を加えること、例えば、シリサイドブロッキングに関連して、ドレインコンタクト・ゲート間距離および/またはソースコンタクト・ゲート間距離を増加させることである。しかしながら、局所的なシリサイドブロッキングのための追加的なプロセス工程は、コストがかかり、かつ歩留まりの低下につながる。マイクロ安定抵抗RDおよび/またはRSの、各フィンガ110の各ドレイン領域122および/またはソース領域124への導入の有効な方法は、いわゆるN+ドレイン122および/またはソース領域124の活性領域安定化法により、および/または(シリコンコンタクトから上方の)抵抗性安定素子の上地の実施によってなされる。活性領域安定化法が実施される場合、ESD電流は、各々が、限定数のシリコンコンタクトによって供給される並列抵抗性チャネル内に制限される。N+ドレイン及びソース領域は、ひとつおきに完全にシリサイド化することができ、それにより、コストがかかるシリサイドブロッキング工程を避ける。
図1を参照すると、マイクロ安定抵抗RD、RSは、好ましくは、各フィンガ110のドレインセグメント122及びソースセグメント124内に形成されている。例えば、第1のドレインフィンガ1121のドレインセグメント12211〜1221qは、それぞれ、安定抵抗RD11〜RD1qを備える。同様に、第1のソースフィンガ1141のソースセグメント12411〜1241qは、それぞれ、安定抵抗RS11〜RS1qを備える。十分な安定抵抗を形成するという図示の方法は、一つのフィンガ内での均一な電流拡散を実現するのを助ける。安定抵抗を形成することの詳細な説明のために、読者は、2000年5月30日にファイルされた米国特許出願第09/563,141号に注目すべきであり、該出願の全体を本願明細書に援用する。当業者は、上記NMOSデバイスのESD耐力を強める他の方法が、シリサイドブロッキングまたは完全にシリサイド化されたNMOSトランジスタデバイスを含むことを認識するであろう。
各ドレインフィンガ領域112のドレインセグメント1221〜122qは、金属接続部130D1〜130Df等の外部の金属接続部を介して接続されている。金属接続部130D1〜130Dfは、各ドレインセグメント122に付着したコンタクト(例えば、コンタクト141D11)を介して各ドレインセグメント122に接続されている。同様に、各ソースフィンガ領域114のソースセグメント1241〜124qは、金属接続部130S1〜130Sf等の外部の金属接続部を介して接続されている。金属接続部130S1〜130Sfは、各ソースセグメント124に付着したコンタクト(例えば、コンタクト141S11)を介して各ソースセグメント122に接続されている。一実施形態においては、ドレイン領域112の金属接続部130D1〜130Df及びソース領域114の金属接続部130S1〜130Sfは、図3、6、8の実施形態において更に議論するように、それぞれ、I/Oパッド20及びアース15に接続されている。
同様に、ドレインフィンガ領域112のローカル結合部120Dfm及びソースフィンガ領域114のローカル結合部120Sfmを形成する散在したP+ドープ領域は、金属接続部132等の外部結合を介して接続されている。一実施形態においては、外部金属接続部132は、コンタクト142を介して少なくとも2つのP+ドープ領域120に接続されている。(図1に示すような)第2の実施形態においては、外部金属接続部132は、コンタクト142(例えば、各P+ドープ領域120に付着したコンタクト142D11及び142S11)を介して各P+ドープ領域120に接続されている。この第2の実施形態においては、外部金属接続部132は、金属グリッドを形成して、ドレインフィンガ112及びソースフィンガ114の全てのローカル基板結合部120を一緒に接続する。図2B、2Cは、各基板結合部120に接続された金属グリッド132を例示的に示す。
P+ローカル基板結合部120が、マルチフィンガNMOSデバイス100全体の自己バイアス法を可能にするメカニズムを形成することに注意されたい。即ち、金属グリッド132によって一緒に接続されているローカル基板結合部120は、局所的なドレイン・基板間接合降伏から生じる局所的な基板電位増加を分散させることになる。上記構造の周辺に分散された上記増加した基板電位は、同時基板自己バイアス法を実行し、それによってNMOSデバイス100のフィンガ110の均一なターンオンを確実にするために、他のフィンガ110のトリガ電圧を下げる。また、基板結合部120は、(金属グリッド132を介して)更に、NMOSデバイス100のフィンガ110にバイアスをかけ、かつ同時にトリガする基板バイアスジェネレータに接続してもよい。
基板結合部120を介した自己バイアス法を用いる場合、各フィンガ110のゲート116は、(ダミーESDフィンガの場合には)接地し、あるいは(アクティブドライバフィンガの場合には)プリドライバ(図示せず)に接続してもよい。別法として、ダミーESDフィンガのゲート116は、トリガ電圧の低下が更に強化される場合、ローカル基板結合部120のグリッド132に接続してもよい。各フィンガ110のドレイン、ソース及びゲート領域112、114及び116への外部接続部については、以下に、図3、6及び8に関して更に詳細に説明する。
マルチフィンガNMOSデバイス100全体におけるフィンガの数は、一般に、10〜30の範囲である。一実施形態においては、図示のNMOSデバイス100の多数のフィンガ110は、アクティブフィンガ及びダミーフィンガの群に分けられる(分離される)。第2の実施形態においては、該NMOSデバイスの多数のフィンガは、全てアクティブフィンガとして割れ当てられ、第3の実施形態においては、NMOSデバイス100の多数のフィンガは、全てダミーフィンガとして割り当てられる。NMOSデバイス100のフィンガを分けることは、アプリケーション特有のものであり、アクティブフィンガとダミーフィンガの数は、用途によって異なる。即ち、IC回路の種類及び用途が、NMOS保護デバイス100のフィンガの振り分けの必要条件(アクティブおよび/またはダミーフィンガ)を必然的に決める。例えば、本発明のNMOSデバイス100は、20のフィンガ110を例証的に有し、その内2つを、プリドライバに接続されたアクティブドライバフィンガとして割り当て、残りの18のパッシブフィンガがダミーESDフィンガとして機能するようにしてもよい。
また、フィンガ110のサイズ(例えば、幅)も、単一のNMOSデバイス100において変化してもよい(例えば、20〜50μm)ことに注意されたい。当業者は、アクティブおよび/またはパッシブであるフィンガに分類されるフィンガ110の数、およびそれらのサイズが、設計仕様の問題であることを認識するであろう。即ち、全体的なアクティブフィンガ幅は、必要とされる機能的ドライブ強さによると共に、全体的なデバイス幅は、必要とされるESD耐力による。
図3は、本発明のマルチフィンガMOSデバイス100及びESD制御回路300を有する集積回路(IC)の一部の概略ブロック図を示す。本発明は、通常の回路動作に対しては、IC10の使用可能な構成要素を用いると共に、非作動IC状態中には、追加的なESD保護回路150を用いる。具体的には、通常動作中に使用されるIC10の構成要素としては、I/Oパッド20、プリドライバ600、少なくとも一つの電源ライン(例えば、VDD90及びVDDx91、ただし、xは1以上の整数)及びそれぞれの寄生容量CDD900及びCDDX901が挙げられる。寄生容量CDD900及びCDDX901は、電源ライン90とアース15との間、および電源ライン91とアース15との間に、それぞれ例証的に形成され、かつ結合されていることに注意されたい。また、プリドライバ600及び任意のPMOSドライバ700は、通常のIC動作回路の一部として考えられている。
上記ESD保護回路は、(アクティブおよび/またはダミーフィンガを有する)ESD強化マルチフィンガNMOSデバイス100と、ESD制御回路300とを含む。ESD制御回路300は、ESD検出器310と、任意の転送回路320と、任意の電圧リミッタ330と、任意のプリドライバ制御回路500と、任意の接地抵抗800、801とを備える。
図3を参照すると、NMOSデバイス100は、パッド20とアース15との間に接続されている。任意のマルチフィンガPMOSドライバ700(点線で示す)は、電源ラインVDD90とパッド10との間に接続されている。ESD検出器310は、パッド20と、電源ラインVDD90または電源ラインVDDx91のいずれかとに接続されている。ESD検出器310は、更に、(ライン30を介して)接地抵抗800に接続され、該接地抵抗は更にアース15に接続されている。ダミープリドライバ(図示せず)がNMOSデバイス100のESDダミーフィンガのために使用される一実施形態においては、ESD検出器310は、更に、(ライン31を介して)第2の接地抵抗801に接続され、該接地抵抗は、更にアース15に接続されている。
接地抵抗800、801は、他の構成要素(例えば、転送回路320及び電圧リミッタ330)が、通常の回路動作中に、オフのままであることを保障する。また、非作動IC状態時およびパッド20におけるESD発生時には、接地抵抗800、801は、電圧リミッタ330及びプリドライバ制御に対して、必要なバイアスを供給する。更に、当業者は、任意のPMOSドライバ700を使用する実施形態においては、対応するプリドライバ(図示せず)が、プリドライバ600及びNMOSトランジスタデバイス100の場合に示すような同じ方法で、マルチフィンガPMOSデバイス700のゲートに接続されることを認識するであろう。
転送回路320は、任意に、ESD検出器310とアース15との間に接続される。任意の転送回路320は、更に、アクティブフィンガ153に対してライン40を介して、およびダミーESDフィンガ151に対してライン41を介して、NMOSデバイス100に接続される。NMOSデバイス100が、カスコード接続トランジスタ(図7)を備える一実施形態においては、任意の転送回路30は、ライン44を介して、該カスコード接続トランジスタの上方のNMOSトランジスタに接続される。代替の実施形態においては、任意の電圧リミッタ330を、転送回路320とアース15との間に設けてもよい。即ち、転送回路320は、ライン20、21、45を介して電圧リミッタ330に接続され、それによって、NMOSデバイス100への各接続部40、41、44に対する電圧を制限し、また電圧リミッタ330は、更にアース15に接続されている。
プリドライバ600は、電源電圧VDDx91に接続され、かつライン40を介してNMOSデバイス100のアクティブフィンガのゲートに接続されている。任意の転送回路320および/または電圧リミッタ330が設けられている場合には、プリドライバ600も、転送回路320と電圧リミッタ330との間の接続点312に接続される。ダミープリドライバ(図3の通常のプリドライバ600の一部)が、NMOSデバイス100のパッシブフィンガのために使用される場合には、該ダミープリドライバは、ライン41を介して転送回路320と電圧リミッタ330との間の接続点313に接続される。任意のプリドライバ制御部500は、プリドライバ600及びアース15に接続されている。任意の電圧リミッタ330が設けられている場合には、プリドライバ制御部500もライン50(通常のプリドライバ600の場合)及びライン51(ダミープリドライバ600の場合)を介して電圧リミッタ330に接続される。更に、プリドライバ600は、規定の機能性を実現するような回路(図示せず)の別の機能性部分に接続された入力ライン60を有する。ダミープリドライバ600の場合にも、同様の接続部61が設けられる。
(図3のブロックによって示したような)IC10の上述した構成要素と、本発明のESD制御デバイス300との間の構成及び接続性は、図4〜図13の様々な実施形態において定義され、以下に詳細に説明する。回路解析は、IC10の通常の回路動作に対して、およびIC10の図示のパッド20においてESDが発生したときのIC10の非作動時について行う。マルチフィンガNMOS・ESD保護デバイス100の次の実施形態は、非作動状態時のESD発生中に、IC10の回路を保護しなければならない。また、IC10の通常動作中(該ICに電源が入っている)には、マルチフィンガNMOSデバイス100及びESD制御回路150は、IC10の回路の動作を妨げてはならない。
図3に示す回路の動作を、通常の電源が入ったICの動作、およびESD発生時の電源が入っていないICの動作に関して説明する。詳細な回路解析は、本発明の各実施形態の場合の図4〜図13に関して以下に示す。
ESD検出器310は、バイアス信号を得るのに使用され、NMOSデバイス100全体に対して、マルチフィンガターンオンを実現する。ESD検出器310は、パッド20に対してESDが発生したことを検知する。一般に、通常の回路動作中には、IC10は電源が入れられて、電源ラインの寄生容量CDD900及びCDDX901(例えば、約10pF〜10nF)は、電源ラインVDD90及び電源ラインVDDx91が、アース15よりも高い電源ライン電位のままであるように充填される。したがって、ESD検出器310は、通常の回路動作の場合、高い電位に引き上げられ、また一実施形態においては、ESD検出器310は、ターンオフされる。ESD検出器310が高電位であり、かつターンオフされている場合、パッド20は、転送回路320から切り離されている。また、転送回路320は、プリドライバ600をESD検出器310から切り離す。したがって、ESD保護回路150及びNMOSデバイス100のアクティブ及びダミーESDフィンガは、IC10の通常動作を妨げない。更に、(図3に示さない)大きな能動回路が、一般に、電源ラインVDD90及び電源ラインVDDx91とアース15との間で寄生容量900、901と並列に接続される。
IC10に電源が入っていないときにESDが発生すると、寄生容量CDD900及びCDDX901は充電されず、電源ラインVDD90及び電源ラインVDDx91をアース15に結合する。したがって、ESD検出器310は、低電位に引き下げられ、一実施形態においては、ESD検出器310はターンオンされる。また、上記能動回路は、電源ラインVDD90及び電源ラインVDDx91への印加電圧により強力である漏れ電流を引き出す可能性がある(該印加電圧が高ければ高いほど、そのような電流は強くなる)。そのような能動回路からの漏れ電流の経路は、アースへの追加的な電流の流れを生成し、電源が入っていないICに対するESD発生中に、電源ライン90、91を上記パッド電圧以下に保つという上記寄生容量の機能を支援する。
ESD検出器310が低電位であり、かつターンオンされている場合、パッド20は、転送回路320に接続されている。転送回路320は、パッド20におけるESD電圧の一部を、ESD検出器310からバイアスライン40、41、44を介してマルチフィンガNMOSデバイス100へ転送する。バイアスライン40及び任意のバイアスライン41、44は、NMOSデバイス100の全てのフィンガ110(アクティブ及びダミーESDフィンガ)を同時にターンオンさせることを可能にする。図1のレイアウトは、好ましくは、ESD保護回路150全体と共に使用されることに注意されたい。
電圧リミッタ330は、ESD発生時の接続点312における電圧を制限するように作動する。図4〜図12に関して以下に更に詳細に説明するように、電圧リミッタ330は、上記NMOSデバイスのゲートフィンガ(アクティブ及びダミーESDフィンガ)へのバイアス電圧を制限することにより、NMOSデバイス100を保護し、それによって、薄いゲート酸化膜のホットキャリアの減少のリスクを低減する。
図4は、NMOSデバイス100のアクティブフィンガ153及びダミーフィンガ151を含む、図3のマルチフィンガNMOSデバイス100及びESD制御回路300の第1の実施形態の概略図を示す。該実施形態の理解をより良くするためには、図3、4を共に参照されたい。また、明確にするために、NMOSデバイス100のアクティブフィンガ153及びダミー(例えば、パッシブ)フィンガ151は、それぞれ、単一のトランジスタ素子として示してあるが、当業者は、図示の単一のアクティブフィンガ153及びダミーフィンガ151は、それぞれ複数のフィンガであってもよいことを理解するであろう。
マルチフィンガNMOSトランジスタデバイス100は、NMOSデバイス100の各ドレイン及びソースにおける活性領域区分または上地安定化による安定抵抗RD、RSを有するように例証的に示されている。図1を思い起こすと、安定抵抗RD、RSは、各フィンガ110の各ドレインセグメント122及びソースセグメント124内に形成されていた。また、図1は、各実施形態に関して以下に詳細に説明するように、ドレインフィンガ領域112がI/Oパッド20に接続され、ソースフィンガ領域114が接地され、ゲート領域116を、アース15、プリドライバ600、ローカル基板ピックアップまたはバイアスジェネレータのうちのいずれかに接続することができることを例証的に示している。一貫性及び明確化のために、NMOSデバイス100は、全てのフィンガにおいて、安定抵抗RD、RSを有するように示されている。しかしながら、当業者は、本発明が、上地安定抵抗または活性領域区分安定抵抗のいずれかによって、あるいは標準的なトランジスタ設計によって実施されることを認識するであろう。
IC10の種類及び用途により、NMOSデバイス100は、アクティブおよび/またはパッシブフィンガのいずれかを備えてもよい。NMOSデバイス100は、アクティブフィンガ153を介して通常の回路動作に適応すると共に、マルチフィンガNMOSトランジスタ100のパッシブESDフィンガ151を無視する。電源が入っていないIC状態下のESD発生時には、回路動作は、以下に更に詳細に説明するように、マルチフィンガNMOSトランジスタ100のアクティブフィンガ153及びダミーESDフィンガ151の両方を含む。
図3、4を共に参照すると、NMOSデバイス100の各フィンガ110のドレイン及びソースは、それぞれ、パッド20とアース15との間に接続されている。PMOSドライバ700(点線で示す)は、任意に、電源ラインVDD90とパッド20との間に設けてもよい。
ESD検出器310は、ソースをパッド20及びマルチフィンガNMOSデバイス100のドレインに接続した、上地安定抵抗PMOSトランジスタ311を備える。一つの代替の実施形態においては、PMOSトランジスタ310は、シリサイドをブロックして、その固有ESD耐力を増してもよい。第2の代替の実施形態においては、PMOSトランジスタ310は、完全にシリサイド化して、上記シリサイドブロッキングの実施形態に対して、一般に低いレベルの固有ESD耐力であるが、ESD強度を装備してもよい。
PMOS・ESD検出器311のゲートは、電源ラインVDD90に接続され、PMOS・ESD検出器311のソースは、パッド20に接続されている。PMOS・ESD検出器311のドレインは、任意の転送回路320を介して、マルチフィンガNMOSトランジスタデバイス100のゲートに接続されている。PMOS・ESD検出器311は、バイアス信号を得るために使用され、NMOSデバイス100全体に対するマルチフィンガターンオンを実現する。PMOS・ESD検出器311は、パッド20に対するESDの発生を検知する。
図4に例証的に示すように、転送回路320は、第1のダイオード321と第2のダイオード322とを備える。第1のダイオード321は、各々接続点318及び312に接続されたアノード及びカソードを有し、該接続点は、更にNMOSデバイス100のアクティブフィンガ153のゲートに接続されている。NMOSデバイス100の全てのフィンガがアクティブである場合、上記転送回路は、上記PMOS・ESD検出器のドレインから接続点312までを短絡させてもよい。また、プリドライバ600は、NMOSデバイス100の各アクティブフィンガ153のゲート領域116へ機能的ゲート信号を供給するために、接続点312に接続されている。更に、第2のダイオード322は、該アノード及びカソードを、それぞれ接続点318及び314に接続させた状態で接続され、該接続点は、更に、NMOSデバイス100のパッシブダミーESDフィンガ151のゲートに接続されている。
ダミーESDフィンガ151のバイアスに関しては、接地(分流)抵抗R801(例えば、約1〜100KΩ)が、第2のダイオード322のカソードとアース15との間に接続されていることに注意されたい。分流抵抗801は、通常の回路動作中に、パッシブダミーESDフィンガ151をアース15に接続するため、およびESD発生時に、ダミーESDフィンガ151のゲートバイアスに対して(接続点314における)電圧降下を発生させるために用いられる。
通常の回路動作中に、容量CDD900は充電され、それにより上記PMOS検出器のゲートが高電位(例えば、VDDの電位)に保持され、該電位は、PMOS・ESD検出器311のドレイン及びソースの電位以上である。PMOSトランジスタESD検出器311はターンオフされ、それによってESD検出器310及びダイオード転送回路321、322は接続点312、314から切り離される。したがって、I/Oパッド20とNMOSデバイス100のゲートとの間には、導電路はなくなる。また、プリドライバ600は、通常の回路動作時に要求された場合に、NMOSトランジスタデバイス100のアクティブフィンガ153へ合図電圧を供給する。NMOSトランジスタデバイス100のダミーESDフィンガ151が、転送回路320のダイオード321、322によってプリドライバ600から切り離され、上記ICに電源が入っていないとき及びESD状態時を除いて、ターンオンしないことを思い起こしてほしい。即ち、ESD検出器310(PMOSトランジスタ311)は、ESD保護回路150と、通常の回路動作中のIC10の機能目的との間での干渉を防ぐ。
上記ICに電源が入っていない状態の時は、IC10はオフであり、電源ラインVDD90は、寄生容量CDD900を介してアース15に接続されている。即ち、PMOSトランジスタESD検出器311のゲートは、略接地電位に引き下げられる。パッド20において、一旦ESDが発生すると、上記PMOSのソースは、PMOSトランジスタESD検出器311のゲートよりも高電位になり、PMOSトランジスタESD検出器311は、ターンオンする。PMOSトランジスタESD検出器311は、ESD電流の一部を、転送回路(例えば、第1及び第2のダイオード321、322)を介してNMOSトランジスタデバイス100のアクティブ及びパッシブの両フィンガのゲートへ流す。
図4の転送回路320は、各々アクティブフィンガ153及びパッシブフィンガ151に接続されている、第1及び第2のダイオード321、322を含む。上記ICに電源が入っていない状態で、パッド20においてESDが発生したときには、転送回路320は、アクティブフィンガ153及びパッシブフィンガ151の両方に外部からバイアスをかけて、同時にターンオン(例えば、トリガ)させることを可能にする。したがって、従来技術に関して上述したような、NMOSデバイス100の全てのフィンガ151、153の不均一なトリガは解消される。また、パッシブフィンガ151は、IC10が作動しているときの通常のIC動作を妨げない。転送回路320は、NMOSデバイス100が、アクティブフィンガのみあるいはパッシブフィンガのみを有する場合には任意のものであるが、該転送回路は、該NMOSデバイスが両方の種類のフィンガを有する(例えば、スプリットドライバ)場合には、必須のものであることに注意されたい。
電源電圧VDD90とパッド20との間に接続されている任意のPMOSトランジスタドライバ700(点線で示す)は、IC10の機能回路の一部であってもよい。使用時において、PMOSドライバ700は、ESD発生時に、ドレイン端子とNウェル端子との間で順方向バイアスダイオードとして機能し、電源ラインVDD90及び容量CDD900を介して、ESD電流の一部をアース15へ分流させる。そのため、ESDパルス中の容量CDD900の充電中は、上記VDDラインは、パッド20の電圧以下の略ダイオード電圧である電位になる。PMOS・ESD検出器311は、そのゲート・ソース間の電圧が、PMOS700の両端のダイオード降下と同じであり、それは、一般に、該PMOSのしきい電圧よりも高いので、そのままの状態を保つ。
容量CDD900が、一旦充電され、かつPMOS検出器のトランジスタ311のソース・ゲート間の電圧差が、上記しきい電圧以下に低下すると、PMOSトランジスタ311がターンオフする。しかしながら、PMOS311がターンオフするまでの、充電する容量CDDに対する時間遅れは、通常、NMOSトランジスタ110が完全にターンオンするように十分長い。また、別法として、上記プリドライバのための電源ラインVDDxは、図3に示すように、PMOS検出器のトランジスタ311に用いることができる。具体的には、該VDDx電源ラインは、PMOSUトランジスタ700によって直接充電されず、したがって、VDDx電源ラインを容量的にアース15に保持し、PMOS検出器トランジスタ311がターンオンしたままであることを保障する。
図5は、ゲート電圧制御リミッタ330及びプリドライバ制御部500を含む、図3のマルチフィンガNMOSデバイス100及びESD制御回路300の第2の実施形態の概略図を示す。図5は、図3、4と共に参照されたい。特に、図5の第2の実施形態は、プリドライバ制御部500が付加され、かつ転送回路320及び電圧リミッタ330が変更されている点を除いて、図4に示すものと同様のものである。回路解析は、通常の作動IC状態及び電源が入っていないESD状態時について説明することに注意されたい。
具体的には、電圧リミッタ330は、バイアスライン40とアース15との間に直列に接続された、一組のカスコード接続NMOSトランジスタ333、334を備える。具体的には、第1のNMOSトランジスタ333は、ソースをアース15に、ドレインを、第2のNMOSトランジスタ334のソースに接続している。第2のNMOSトランジスタ334のドレインは、バイアスライン40に接続されている。第1のNMOSトランジスタ333のゲートは、第1のNMOSトランジスタ333のドレインのような、ソースよりも高電位に接続されている。第2のNMOSトランジスタ334のゲートは、接続点316に接続されている。
この第2の実施形態においては、図4の第1の実施形態において説明したように、転送回路320の第1及び第2のダイオード321、322を要する。第1のダイオード321は、NMOSトランジスタデバイス100のアクティブフィンガ153への信号を結合するのに要し、第2のダイオード322は、通常動作時のパッシブフィンガ151の接地を可能にすると共に、ESD発生時に、パッシブフィンガ151にバイアスをかける。即ち、NMOSデバイス100のパッシブフィンガ151のゲートは、第2のダイオード322及び接地抵抗801によって形成される接続点314に接続されており、該抵抗は、更に、アース15に接続されている。また、PMOS・ESD検出器311のドレインは、以下に詳細に説明するように、ESD発生時に、ゲート電圧制御リミッタ330のためのバイアスを供給するために、接続点316にも接続されている。
第3のNMOSトランジスタ501は、機能プリドライバ制御部500を構成する。具体的には、第3のNMOSトランジスタ501のドレイン及びソースは、それぞれ、プリドライバ600の入力60及びアース15に接続さている。第3のNMOSトランジスタ501のゲートは、接続点316に接続されている。プリドライバ600が、直列接続されたNMOS及びPMOSトランジスタ(図示せず)、あるいは、変換機能(NAND、NOR等)を有する他の論理回路を備えるインバータ等の変換回路であることに注意されたい。
通常のIC動作中、上記カスコード接続されたトランジスタのうちの第1のトランジスタ333はターンオンされ、電圧リミッタ330のカスコード接続されたトランジスタのうちの第2のトランジスタ334は、ターンオフされる。第1のトランジスタ333は、配線によって高電位に接続され、第2のトランジスタ334は、アース15に接続されている分流抵抗R800を介してアース15に低電位に接続されている。したがって、電圧リミッタ330は、上記ICの通常動作を妨げない。即ち、第2のNMOSトランジスタ334はオフであるので、プリドライバ600からの駆動電流は、電圧リミッタ320を介してアース15へ流れる代わりに、全てマルチフィンガNMOSデバイス100のアクティブフィンガ153へ流れる。
通常動作中のプリドライバ制御部のNMOSトランジスタ501について、接続点316におけるゲートは、分流抵抗800を介して低電位に接続され、それにより、プリドライバ制御部のNMOSトランジスタ501をオフにする。そのため、プリドライバ制御部のNMOSトランジスタ501は、プリドライバインバータ600への入力60に対して影響を及ぼさない。したがって、プリドライバ600は、通常のIC動作時に、マルチフィンガNMOSデバイス100のアクティブフィンガ153に対して、必要に応じて、駆動電流を供給する。
ESD発生時には、上記ICは、非作動状態にあり、PMOS検出器320がターンオンし、それによって接続点318、316が高電位になる。分流抵抗800の両端に電圧降下が生じ、それにより、第2のトランジスタ334のゲートにバイアスがかかって該トランジスタがターンオンする。したがって、第1及び第2のトランジスタ333、334は共にターンオンし、それにより、マルチフィンガNMOSデバイス100のアクティブフィンガ153に印加される電圧が制限される。そのため、電圧リミッタ320は、ICに電源が入っていないESD発生時のみに作動する。電圧リミッタ330のカスコード接続されたトランジスタ333、334は共に、個々のトランジスタ333、334のしきい電圧VTHの約2倍の値を有する電圧降下を生成することに注意されたい。
また、接続点316における高電位も、プリドライバ制御部のNMOSトランジスタ501をターンオンする。プリドライバ制御部のNMOSトランジスタ501がターンオンすると、プリドライバインバータ600の入力への入力がアース15へ引っ張られ、それにより、プリドライバインバータ600において高出力が生成され、それによって、駆動電流及びゲートバイアスをバイアスライン40を介して、マルチフィンガNMOSデバイス100のアクティブフィンガ153へ供給する。
NMOSトランジスタ100のパッシブフィンガ151は、図5に示すように、アクティブフィンガ153と並列に接続されている。パッシブフィンガ151のゲートは、図4に関して説明したように、通常の回路動作時には、抵抗801を介して低電位に接続されている。また、アクティブフィンガ153に対するのと同じであるダミーESDフィンガ151に対するバイアスを保障するために、ESD制御回路300の一部が、同一の構成(図5に図示せず)で形成されていることに注意されたい。具体的には、ESD制御回路300は、ゲート電圧制御リミッタ330と、ダミープリドライバ600と共に使用される任意のプリドライバ制御部501とを備え、それによって、アクティブフィンガ153に対するゲートバイアス状態と同様のダミーフィンガ151に対するゲートバイアス状態を保障する。
したがって、ESD発生時には、アクティブフィンガ153は、パッド20からのESD電流を分流する際に、パッシブフィンガ151と共に関係する。また、パッシブフィンガ151及びアクティブフィンガ153は共に、それぞれのゲートにおいて、外部からバイアスをかけられ、全てのフィンガは、同時にターンオンする。
図6は、基板ポンプ340を有する、図3のマルチフィンガNMOSデバイス100及びESD保護回路300の第3の実施形態の概略図を示す。具体的には、該回路は、転送回路を要しない点を除いて、図4に示しかつ該図に関して説明したものと同様のものである。基板ポンプは、NMOSトランジスタデバイス100のアクティブフィンガ153と共に、パッシブダミーESDフィンガ151のローカル基板にバイアスをかけるために使用される。
具体的には、IC100が作動している通常のIC動作中には、寄生容量CDD900は、電源ラインVDD90が、電源電位においてアース15より上のままであるように充電される。したがって、PMOS・ESD検出器311がターンオフし、パッド20が、ESD制御回路300から切り離され、全てのフィンガ110の基板結合部120は、分流抵抗800を介して接地される。また、プリドライバ600は、要求に応じて、NMOSデバイス100のアクティブフィンガ153へ駆動電流を供給し、ESD制御回路300(及びNMOSデバイス100のダミーESDフィンガ151)は、IC10の通常動作を妨げない。
上記ICが作動していない状態の時のESD発生時には、PMOS・ESD検出器311のゲートが、低電位になってターンオンする。そして、該ESD検出器は、分流抵抗800を介して接地されている接続点316に接続される。
基板ポンプ340は、接続点316と、ダミーESDフィンガ151及びアクティブフィンガ153のローカル基板結合部120との間に形成されている。図1を参照して、ドレイン及びソースセグメント122、124間に散在する複数のP+領域(ローカル基板結合部)120が、金属グリッド132を介して相互接続されていたことを思い起こしてほしい。金属グリッド132は、更に、金属グリッド132及び散在するP+ドープ領域120が基板ポンプ340を形成するように、接続点316に接続されている。
一旦、ESDが発生すると、(分流抵抗800の両端の電圧降下によって生成された)接続点316における電圧は、全てのアクティブフィンガ153及びパッシブフィンガ151の両端にバイアスをかける。即ち、基板ポンプ340は、P+領域ローカル基板結合部120が、全てのフィンガ110に対するトリガタップとして機能するような分散バイアスを可能にする。したがって、アクティブフィンガ153及びパッシブフィンガ151は、同時にターンオンして、ESD電流をアース15へ分流させることになる。
この第3の実施形態は、NMOSデバイス100のダミーESDフィンガ151及びアクティブフィンガ153をターンオンさせる転送回路を必要としないことに注意されたい。そのかわり、基板ポンプ340を形成する分散したP+ローカル基板結合部120が、NMOSデバイス100のダミーESDフィンガ151及びアクティブフィンガ153を同時にトリガする。更に、NMOSデバイス100のダミーESDフィンガ151及びアクティブフィンガ153の分散バイアスを可能にするために、分散したP+領域120の代わりに、代替的に基板リングを用いてもよいことに注目されたい。
また、図示の実施形態においては、任意のPMOSドライバ700のゲートが、プリドライバ600及び上記NMOSデバイスのアクティブフィンガ153のゲートに接続されていることに注意されたい。別法として、別のプリドライバ(図示せず)を、任意のPMOSデバイス700のゲートに接続してもよい。
図4〜図6に示す実施形態においては、通常の回路動作中のI/Oパッド20における電位は、電源ラインVDD90における電位よりも低かった。マルチフィンガNMOSトランジスタデバイス100及びESD回路の代替の実施形態においては、I/Oパッド20における電位が、電源ラインVDD90における電位よりも高い過電圧状態が発生する可能性がある。該過電圧状態は、一般に、IC10自体からではなく、パッド20において、外部のソース(回路)からIC10に対して起きる。この代替の実施形態においては、IC10のI/O回路は、過電圧入力保護(OVT)であるといえ、通常のIC動作時に、回路の誤動作またはデバイスを劣化させることなく、過電圧状態に使用することができる。
図7は、図3のマルチフィンガNMOSデバイス100及びESD制御回路300の第4の実施形態の概略図を示す。具体的には、該発明の回路は、カスコード接続NMOSトランジスタデバイス100と、ESD検出器310と、転送回路320と、ゲート電圧制御リミッタ330と、プリドライバ制御部500と、プリドライバ600とを備え、それらは図3のブロック図に従って構成されている。より具体的には、図7のブロック構成要素は、後述するような顕著な違いを除いて、図5の概略図と同様に構成されている。
NMOSトランジスタデバイス100は、パッシブフィンガ1051及びアクティブフィンガ1053を例証的に備えている。各フィンガは、パッド20とアース15との間に直列接続された2つのカスコード接続NMOSトランジスタ(例えば、第1及び第2のカスコード接続トランジスタ1012、1014)を備える。例えば、パッシブフィンガ1051は、第1及び第2のカスコード接続トランジスタ1012p、1014pを備え、アクティブフィンガ1053は、第1及び第2のカスコード接続トランジスタ1012a、1014aを備える。明確にするために、下付き文字“a”及び“p”は、それぞれ、該カスコード接続トランジスタが、アクティブ及びパッシブトランジスタであることを識別するものであることに注意されたい。
一実施形態においては、各NMOSトランジスタ1012、1014は、図1及び図2A〜2Cに示しかつ該図に関して説明したように、同じレイアウト構造を有する。また、安定ドレイン抵抗RD及び安定ソース抵抗RSは、上記NMOSのESD耐力を強めるために使用されることに注意されたい。別法として、シリサイドブロッキングまたは完全にシリサイド化されたNMOSトランジスタデバイス100を使用することができる。該NMOSトランジスタは、一般に、各段におけるドレイン・ゲート間電圧を制限するため、およびゲート酸化膜の損傷を防ぐためにカスコード接続される。
図7の回路は、図9に例証的に示すように、電源ラインVDD90とパッド20との間に接続されたPMOSドライバ700を追加的に有するのとは対照的に、カスコード接続NMOSデバイス100の(第1のトランジスタ1012)のドレインにのみパッド20が接続されているので、オープンドレインNMOSデバイスと呼ばれている。図7の回路は、PMOSドライバ700がICの機能性に必要ない場合に用いられる。
ESD検出器310は、PMOSトランジスタ311と、複数のダイオード372とを備える。具体的には、該PMOSトランジスタのソースは、パッド20に接続され、ドレインは、転送回路320に接続されている。上記PMOSトランジスタのゲートは、複数のダイオード372に接続され、該複数のダイオードは、該カソードをVDDラインの方へ向け、かつ該アノードをPMOS311のゲート及びNウェル結合部377の方へ向けた状態で、電源ラインVDD90に接続されている。
IC10に電源が入っている通常の回路動作中、パッド20における電圧が電源ライン電圧VDD90を超えると、複数のダイオード372及びPMOS・ESD検出器のトランジスタ311内に形成されたソース・Nウェル間ダイオード371は、パッド20から電源ラインVDD90までダイオード回路373を形成する。複数のダイオード372の両端の電圧降下は、PMOS検出器のトランジスタ311が、通常の回路動作状態時の過電圧状態中にターンオンしないことを保障する。一般的な過電圧状態は、電源ラインVDD90の電位より3Vまで高い範囲である。ESD発生時には、同様であるが際立って高い過電圧状態が発生し、電源ラインVDD90は、アースに容量結合される。そして、電流がダイオード373を通って容量的に接地されたVDDライン90へ流れ、ソース/Nウェル間ダイオード371の両端電圧が、必要なソース・ゲート間電圧を供給してPMOS検出器のトランジスタ311をターンオンさせる。
通常の動作時の過電圧状態中には、ダイオード回路373の全てのダイオードは、0.2〜0.4Vの電圧を各ダイオードの両端に生ずるような、わずかに順方向にバイアスされた状態であるが、実際には非導通状態で作動する。図7において、上記複数のダイオードは、4つのダイオードを例証的に備え、PMOSトランジスタ311は、上記パッドから上記VDDラインまでにかなりの電流を流すことなく、パッド20と電源ラインVDD90との間に1.0〜2.0Vの電圧降下が発生するような、ダイオード回路373における第5のダイオードを形成する。ダイオード回路373におけるダイオードの数は、IC10に印加される外部からの過電圧と、PMOS311のダイオード371の電圧降下によって超えてはならないPMOS検出器トランジスタ311のしきい電圧とによる設計上の問題である。
例えば、パッド20が5Vの電位を有し、電源ラインVDD90が3.3Vであり、そのため過電圧が1.7Vである場合に、過電圧状態が発生する。即ち、ダイオード回路373の5つのダイオードの各々(例えば、複数のダイオード372を形成する4つのダイオードに加えてダイオード371)は、0.34Vの電圧降下を有する。また、PMOS検出器のトランジスタ311は、この実施例において、0.5Vのしきい電圧を有するものと仮定する。したがって、(図7に示すような)5つのダイオードを備えるダイオード回路373は、かなりの電流を流すことなく、パッド20と電源ラインVDD90との間の電位を等化するのに十分であり、またPMOS検出器のトランジスタ311をオフ状態に維持する。
したがって、図7のESD検出器の実施形態は、ESD検出器310のダイオード回路373が、パッド20から電源ラインVDD90へ電流が流れるのを防ぐため、通常のIC動作時の過電圧入力保護状態に影響を及ぼさない。ESD検出器310は、上記ICが、(上記過電圧状態を含む)通常の電源が入っているICの状態で作動しているか、あるいは、電源が入っていない(過電圧)ESD状態であるかを検知する。
プリドライバ600は、一実施形態において、NMOSデバイス100のアクティブフィンガ1053の第2のカスコード接続トランジスタ1014aのゲートに接続され、アクティブフィンガ1053の第1のカスコード接続トランジスタ1012aのゲートは、抵抗1020を介して電源ラインVDD90に接続されている。抵抗1020は、どのような抵抗性素子(一般に1kΩ以上)でもよく、容量的に接地された電源ライン90に対するESD中のゲートバイアスの損失を避けるために必要であり、通常の動作状態時には、上記ゲートは、カスコード接続NMOSトランジスタ100の動作の要求に応じて、VDDにバイアスされる。
制御電圧制限回路330は、接続点316とアース15との間に接続された分流抵抗800を備える。また、カスコード接続された第1及び第2の電圧制限NMOSトランジスタ333、334は、図5に関して上述したように、接続点312におけるバイアスライン40とアース15との間に接続されている。即ち、カスコード接続された第1及び第2の電圧制限NMOSトランジスタ333、334は、アクティブフィンガ1053の第2のNMOSトランジスタ1014aのゲートとアース15との間に接続されている。
また、第3及び第4の電圧制限NMOSトランジスタ335、336は、それぞれ、第1の電圧制限NMOSトランジスタ333に直列に(カスコード)接続されている。具体的には、NMOSトランジスタ335は、ドレインを接続点315(例えば、NMOSデバイス100の第1のカスコード接続アクティブ及びダミーESDNMOSトランジスタ1012のゲート)に接続させている。NMOSトランジスタ336は、ドレインを、上記ダミーESDフィンガの第2のトランジスタ1014pのゲートに接続している。第3及び第4の電圧制限NMOSトランジスタ335、336のソースは、第2の電圧制限NMOSトランジスタ334のソースに接続されていると共に、第1の電圧制限NMOSトランジスタ333のドレインに接続されている。第2〜第4の電圧制限NMOSトランジスタ334〜336のゲートは、接続点316に接続されている。
通常のIC動作中、アクティブフィンガ1053及びダミーESDフィンガ1051の第1のトランジスタ1012a、1012pはターンオンしており、アクティブフィンガ1053の第2のトランジスタ1014aは、図3〜図6の実施形態に関して説明したように、信号のためのスイッチング動作を可能にする。ESDダミーフィンガ1051の第2のトランジスタ1014pは、通常のIC動作中に、ESDダミーフィンガ1051が使用されないように、そのゲートが抵抗801を介してアース15に引っ張られるためオフになっている。PMOS・ESD検出器311はオフになっており、それにより、転送回路320及び電圧リミッタ330をNMOSデバイス100から切り離している。
また、通常のIC動作中、上記電圧制限トランジスタの第1のトランジスタ333はターンオンしており、電圧リミッタ330の第2〜第4の電圧制限トランジスタ334〜336は、ターンオフしている。具体的には、第1の電圧制限トランジスタ333のゲートは、配線によって高電位に引っ張られ、第2〜第4の電圧制限トランジスタ334〜336のゲートは、分流抵抗R800を介してアース15に引っ張られている。したがって、電圧リミッタ330は、上記ICの通常動作を妨げない。第2の電圧制限NMOSトランジスタ334はオフになっているので、プリドライバ600からの駆動電流は、電圧リミッタ320を介してアース15へ流れる代わりに(例えば、電圧制御NMOSトランジスタ333、334を流れないで)、全てマルチフィンガNMOSデバイス100のアクティブフィンガ153へ流れる。プリドライバ600がインバータ回路を備える場合、図5、7に関連して説明したように、任意のプリドライバ制御部500を、NNOSデバイス100のアクティブフィンガの第2のトランジスタ1014aに対する追加的なバイアスを供給するのに用いてもよい。
非作動ESD状態時には、IC10はターンオフしている。パッド20においてESDが発生すると、PMOSトランジスタESD検出器311のゲートが、寄生容量900を介してアース15に引っ張られ、それによりESD検出器310がターンオンする。ESD検出器310は、(ダイオード321、322、325を介して)該ESD電流の一部を転送回路320へ流し、それによってNMOSデバイス100のアクティブ及びパッシブダミーESDカスコード接続フィンガ1053、1051がターンオンする。
アクティブフィンガ1053及びダミーESDフィンガ1051のトランジスタ1012、1014のバイアス及びターンオンを考慮して、転送回路320は、ダイオード321、322、325を備える。ダイオード321は、アノード及びカソードを、それぞれ接続点318及び接続点312に接続しており、該接続点は、NMOSデバイス100のアクティブフィンガ1053の第2のカスコード接続NMOSトランジスタ1014aのゲートに接続されている。ダイオード322は、アノード及びカソードをそれぞれ、接続点318及び接続点314に接続しており、該接続点は、ダミーESDフィンガ1051の第2のカスコード接続NMOSトランジスタ1014pのゲートに接続さている。
ダイオード325は、アノード及びカソードをそれぞれ、接続点318及び第1のNMOSトランジスタ1012のゲートに接続している。具体的には、ダイオード325は、抵抗1020と、NMOSデバイス100の第1のNMOSトランジスタ1012のゲートとの間に形成された接続点315に接続されている。ESD発生時、電源ラインVDD90は、アース15に容量結合される。抵抗1020は、接続点318からダイオード325を通って、電源ラインVDD90を介してアース15へ流れる電流を防ぐ。したがって、抵抗1020は、第1のトランジスタ1012a、1012pのゲートのバイアスを保障する。
更に、ESD発生時には、電圧制限回路330の全てのトランジスタ333〜336がターンオンしている。具体的には、第1の電圧制限トランジスタ333のゲートは、配線によって高電位に引っ張られ、第2〜第4の電圧制限トランジスタ334〜336のゲートは、接続点316におけるそれぞれのゲートにおいて高電位に引っ張られる。したがって、電圧リミッタ330は、ESD中のみ作動し、かつ上記ICの通常動作を妨げない。第2〜第4の電圧制限トランジスタ334〜336がターンオンすると、アクティブフィンガ1053及びダミーESDフィンガ1051の第1及び第2のカスコード接続NMOSトランジスタ1012、1014のゲートのバイアスは制限されるが、カスコード接続NMOSトランジスタ100の全てのフィンガの均一なターンオンを保障するのには十分高い。
上述したゲートのバイアス方法の代わりに、図6に関して説明したように、基板バイアス法もまた、カスコード接続NMOSトランジスタ1012、1014の均一なターンオンに対して可能な実施形態であることに注意されたい。また、図6の文脈において既に述べたように、図1及び図2A〜2Cに示すような例証的なレイアウトは、パッシブフィンガ1051の全てのカスコード接続トランジスタ1012p、1014pならびにアクティブフィンガ1053の全てのカスコード接続トランジスタ1012a、1014aの上記基板の分散型バイアス及び同時ターンオンを可能にする。本質的に、図6と同じバイアススキームが使用され、上記プリドライバへの干渉は起きない。
図8は、基板ポンプを有する、図3のマルチフィンガNMOSデバイス及びESD保護回路の第5の実施形態の概略図を示す。具体的には、図8は、NMOSデバイス100のアクティブフィンガ153及びパッシブフィンガ151に共にバイアスをかける基板ポンプ340を有する図6に示す回路と同じである。また、図8は、転送回路320、電圧リミッタ330、プリドライバ制御部500及び接地抵抗801が設けられていない点を除いて、図7の実施形態と同じである。
図8を参照すると、アクティブフィンガ1053及びパッシブフィンガ1051の第1のカスコード接続トランジスタ1012は、抵抗1020を介して電源ラインVDD90に接続されている。ダイオード321は、図7に関して上述したように、そのアノード及びカソードをそれぞれ、PMOS・ESD検出器のトランジスタ311のドレイン及び第1のカスコード接続トランジスタ1012a、1012pのゲートに接続している。アクティブフィンガ1053の第2のカスコード接続NMOSトランジスタ1014のゲートは、図7に関して説明したように、プリドライバ600に接続されている。パッシブフィンガ1051の第2のカスコード接続NMOSトランジスタ1014pのゲートは、アース15に接続されている。
また、アクティブフィンガ1053及びパッシブフィンガ1051の両カスコード接続トランジスタ1012、1014のローカル基板は、基板ポンプ340を介して接続点316に接続されており、該接続点は、PMOS・ESDトランジスタ311のドレインと接地抵抗800との間に形成されている。IC10が作動しているときのESD発生時には、基板ポンプ340が、図6に関して説明したのと同様の方法で、アクティブフィンガ1053及びパッシブフィンガ1051を同時に自己バイアスする。即ち、電気的に接続されている分散したP+基板結合部120は、NMOSデバイス100のアクティブフィンガ1053及びパッシブフィンガ1051を同時にターンオンさせる。図1は、単一のMOSマルチフィンガのレイアウトを示すが、当業者には、カスコード接続MOSマルチフィンガのレイアウトが、間に配置された追加的なN+領域を有する2つのゲートを備え、P+基板結合部領域120が、図1に示すのと同様に散在されていることを理解されたい。
図9は、図3のマルチフィンガNMOSデバイス及びESD保護回路の第6の実施形態の概略図を示す。該概略図は、以下に説明する著しい相違点を除いて、図7に関して示しかつ記載したのと同じである。
I/Oパッド20は、IC10から他の回路へ信号を出力すること、および他の回路(図示せず)からIC10に入力信号を受けることが可能である。I/Oパッド20が入力信号を受けると、該信号は、電源ラインVDD90よりも高電位になる可能性があり、その結果、パッド20と電源ラインVDD90との間に過電圧状態が生じる。過電圧状態が発生した場合には、該入力信号の上記VDDラインへの吸い込み等の出力回路の誤動作を防ぐように注意しなければならない。PMOSドライブ700がない場合、図7に関して上述したように、一つの解決法が実行される。
PMOSドライバ700が、IC10の機能的態様のために使用される場合、Nウェルバイアスジェネレータ(ウェルポンプ)338もまた、パッド20から電源ラインVDD90内への過電圧信号の吸い込みを回避するために含まれ、該信号は、パッド20よりも低電位である。ウェルポンプ338は、PMOS・ESD検出器311の接続点336において上記Nウェルに接続されている。ウェルポンプ338は、I/Oパッド20の電位を追跡して過電圧状態を検知する。当業者は、ウェルポンプ338の回路をどのように構成するかについて注意されたい。
具体的には、PMOSトランジスタESD検出器311は、PMOS・ESD検出器のトランジスタ311の該ソースとNウェルとの間に形成されたNウェルダイオード371に対するソースを有する。通常のIC動作中、およびI/Oパッド20が入力信号を受けるためのパッドとして機能しているときには、過電圧状態は、上記ソースNウェルダイオードに順方向にバイアスをかけて、該入力信号を、そのような入力信号を受けるように想定されている該ICの回路ではなく、電源ラインVDD90へ流す。
この問題を解決するために、ウェルポンプ338の回路は、上記I/Oパッドに印加される電圧を検知し、パッド20における過電圧状態中に、PMOS・ESD検出器のトランジスタ311のNウェルを、入力パッド20に接続する。逆に、通常の回路動作時に、過電圧状態が起きない場合には、ウェルポンプ338は、PMOS・ESD検出器のトランジスタ311のNウェルを、電源ラインVDD90に接続する。
ESD発生時に、PMOS・ESD検出器のトランジスタ311のNウェル及びゲートが、ウェルポンプ338の存在のために、パッド20の電位に瞬間的に追従する場合には、他の問題が生じる。PMOS・ESD検出器311は、過電圧状態または実際のESDがパッド20で発生しているかどうかを判断することができない。したがって、PMOS・ESD検出器311は、通常動作時には、相応にオフになっていてもよい。しかしながら、PMOS・ESD検出器のトランジスタ311は、実際上、一般に、通常の動作状態時よりも大きい、同様の過電圧状態がパッド20で発生したときに、不相応にオフのままであって、ESDの発生を検知してもよい。
この問題を解決するために、一実施形態においては、電圧制限抵抗375が、上記Nウェルの接続点336に、およびPMOS・ESD検出器311のゲートに接続されている。電圧制限抵抗375は、1〜100KΩの範囲の抵抗値を有し、PMOS・ESD検出器311のゲートへのバイアスを実行するために用いられる。即ち、通常のIC動作中には、パッド20における過電圧状態は、PMOS311のしきい電圧よりも低い、電圧制限抵抗375の両端の小さな電圧降下のみを生じ、それによってPMOS・ESD検出器のトランジスタ311をオフ状態に保つ。
具体的には、IC10が作動していないときのパッド20におけるESD発生時には、上記ゲートは、ターンオンするPMOSトランジスタ311のために、PMOSトランジスタ311のソースよりも低電位でなければならない。しかしながら、ウェルポンプ338は、パッド20における該ESDの発生を過電圧状態として検知し、PMOS・ESD検出器のトランジスタ311のNウェル及びゲートをパッド20に接続しようとし、それにより、PMOS・ESD検出器のトランジスタ311をターンオフさせる。パッド20におけるESD発生時に、PMOS・ESD検出器のトランジスタ311がターンオフすることは、IC10の回路に対して有害である。
この問題を解決するために、一実施形態においては、PMOS・ESD検出器のトランジスタ311のNウェルとゲートとの間の電圧制限抵抗375が、ウェルポンプ338からダイオード回路372への電流を制限する。ESD発生時には、過電圧状態が強くなり、ダイオード回路372から上記VDDラインへ流れる抵抗375内の電流は、ESD電流の一部によって大いに支持されている。したがって、上記PMOSのしきい電圧よりも大きい電圧降下が、抵抗375の両端で発生し、それにより、PMOS検出器のトランジスタ311がターンオンする。
図10は、図3のマルチフィンガNMOSデバイス及びESD保護回路の第7の実施形態の概略図を示す。図10は、電源が入っていないIC状態及びパッド20におけるESD発生時に、PMOS検出器のトランジスタ311を不相応にターンオフさせるウェルポンプ338の問題を解決するための第2の実施形態を示す。図10に示す回路は、以下に説明する著しい態様を除いて、図9に示しかつ説明したものと同じである。
具体的には、Nウェルプルダウン回路1400が、図9に示す回路に付加されている。図10には示さないが、当業者は、ESD保護回路300の電圧リミッタ回路330が、本発明のこの実施形態に含まれてもよいことを認識するであろう。Nウェルプルダウン回路1400は、2つのカスコード接続NMOSトランジスタ1461、1462と、接地抵抗800とを備える。第1のカスコード接続NMOSトランジスタ1461は、ソースをアース15に接続し、かつゲートを、電圧リミッタ回路330の接続点316に接続している。第1のカスコード接続NMOSトランジスタ1461のドレインは、第2のカスコード接続NMOSトランジスタ1462のソースに接続されている。第2のカスコード接続NMOSトランジスタ1462のゲートはドレインに接続され、該ドレインは、PMOS・ESD検出器のトランジスタ311における接続点336に接続されている。
代替の実施形態においては、降伏素子399が、PMOS・ESD検出器のトランジスタ311のNウェル結合部377とアース15との間に設けられている。降伏素子399は、プルダウン回路1400と共に、あるいは該回路の代わりに設けてもよく、またツェナーダイオード、順接合ダイオード、ゲート接地NMOSデバイス等を備えてもよい。具体的には、降伏素子399のカソードは、PMOS・ESD検出器のトランジスタ311のNウェル結合部377に接続され、アノードは、接地されている。降伏素子399の降伏電圧は、どの電源電圧及び信号レベルよりも高いが、臨界酸化膜破壊電圧より低い。
通常のIC動作中、PMOS・ESD検出器のトランジスタ311及びNウェルプルダウン回路1400は、第1のトランジスタ1461が、抵抗800を介して低電位に引っ張られているため、オフになっている。降伏素子399は、その固有の漏れ電流を除いて、いかなる電流も流さない。PMOS・ESD検出器のトランジスタ311及びNウェルプルダウン回路1400は、図7に関して説明したように、過電圧状態を除いて、通常の回路動作に寄与しない。
非作動IC状態及びパッド20におけるESD発生時には、PMOS・ESD検出器のトランジスタ311及びNウェルプルダウン回路1400は、考慮に入れなければならない。具体的には、PMOS・ESD検出器のトランジスタ311が一旦ターンオンすると、接続点316における電位が上昇し、それにより、第1のカスコード接続NMOSトランジスタ1461がターンオンする。第2のカスコード接続NMOSトランジスタ1462は、該ドレインにおける高電位に接続されているので、通常オンしている。第2のカスコード接続NMOSトランジスタ1462の目的は、ゲート酸化膜の最大電圧制限に従うことである。
PMOS・ESD検出器のトランジスタ311のNウェル(例えば、接続点336)は、Nウェルプルダウン回路1400を介して低電位に引っ張られ、ウェルポンプ338の出力電流は、主にアースへ分流される。その結果として、ソース・Nウェルダイオード371の両端の電圧降下が発生すると共に、抵抗375の両端の電圧降下がなくなる。したがって、PMOS・ESD検出器のトランジスタ311のゲートが、ソース電位より低く保持されて、PMOS・ESD検出器のトランジスタ311をターンオンさせ、より多くの電流を流すことができるようにする。プルダウン回路1400は、正帰還によりこの効果を高め、PMOS・ESD検出器のトランジスタ311をオン状態に維持する。したがって、Nウェルプルダウン回路1400は、ウェルポンプ338の意図を妨げて、PMOS・ESD検出器のトランジスタ311のゲート及びNウェルをパッド20に接続し、それによってPMOS・ESD検出器のトランジスタ311をオフ状態に保つ。
代替の降伏素子399を使用する場合には、ESD発生時に素子399を通って流れる電流は、パッド20における電圧に追従する上記Nウェルの電位を妨げ、該Nウェルの電圧を該パッドの電圧以下に保つ。プルダウン回路1400と同様に、降伏素子399は、ウェルポンプ338の意図を妨げる。
プルダウン回路1400と対照的に、降伏素子399は、オンになるためのPMOS検出器311における初期のわずかな導通を要しない。したがって、降伏素子399は、ESD発生時に、PMOS検出器311のNウェル及びゲートを上記パッド電圧以下に保持し、それによって該PMOS検出器をターンオンさせることができる。このことは、ダイオード回路372がもはや必要ではなく、ウェルポンプ338と上記PMOS検出器のゲートとの間の抵抗375を短絡と置き換えることができることを意味する。回路用途に対する重要な利点は、ESD保護回路150が、いわゆるフェイルセーフ要求に従順であることである。具体的には、電源ラインVDD90及びVDDx91は、通常の回路動作中には、しっかりと接地することができると共に、パッド20における電圧を規定のVDDレベル以上にしておくことができ、誤動作が発生しない。
図1〜図10に関して図示及び説明した実施形態は、出力ドライバおよび/またはESD保護デバイスとして使用されるNMOSトランジスタデバイスの複数のフィンガを同時にターンオンする様々な方法を提供する。本発明を説明するのに用いた回路は、本発明のより良い理解を可能にするために、図3に示すように、ブロックまたは“モジュール”として定義した。当業者は、図3の各ブロックにおける回路の代替の実施形態も可能であることを認識するであろう。
ライブラリI/Oセルは、使用されていないドライバフィンガを有し、一般に、第2のプリドライバ制御部500、転送回路320及び電圧リミッタ310を含む第2の素子群を更に要する。該第2の素子群は、パッド20におけるESD発生時に、NMOSデバイス100の全てのドライバゲートが、使用されていないドライバフィンガのゲートを接地電位に保つのではなく、該使用されていないドライバフィンガが、トリガする困難さを有し、かつESD保護に寄与しないように、一緒にバイアスがかけられることを保障するのに必要である。
図11、12は、本発明の様々な部分(例えば、ブロック)に対する追加的な実施形態を提供する。該追加的な実施形態は、ライブラリI/Oセルに有用な注目すべきコンプリメンタリ素子を例証的に含む。
図11は、図3のNMOSデバイス100及びESD制御回路300に接続される、ダミーESDプリドライバ601及びプリドライバ制御部501の概略図を示す。具体的には、ダミーESDプリドライバ601は、NMOSデバイス100のダミーESDフィンガ151に接続された出力ライン41(図3参照)を有する変換回路として示されている。プリドライバ制御部500のNMOSトランジスタ501は、ドレインをダミープリドライバ601の入力ライン61に、ソースをアース15に接続している。プリドライバ制御部のNMOSトランジスタ501のゲートは、図5に関して上述したように、プリドライバ制御部のNMOSトランジスタ501をオン・オフするために、ESD検出器310に接続されている。抵抗等のプルアップ素子503は、アース15より高い電位(例えば、電源ラインVDD90またはVDDx91)と、ダミープリドライバ601の入力ライン61とに接続されている。
ダミープリドライバ601及びプリドライバ制御回路501、503は、図5のプリドライバ600及びプリドライバ制御部500に関して説明したように、マルチフィンガNMOSトランジスタデバイス100のダミーフィンガ151へのゲートバイアスを同様に実行する。即ち、ダミープリドライバ601は、分割した機能ドライバにおけるダミードライバフィンガ151のために使用され、規定のプリドライバ600を、NMOSトランジスタデバイス100のアクティブドライバフィンガに対するバイアス要求に整合させるように設計される。
図12A〜12Dは、図3のダミーESDプリドライバ601、プリドライバ600及びプリドライバ制御部500の種々の実施形態の概略図を示す。図12Aは、図11のダミーESDプリドライバ601と共に用いた概略図である。ダミーESDドライバ601は、直列接続されたPMOS及びNMOSトランジスタ612、614を備えるインバータ回路によって形成され、PMOSトランジスタ612のソースは電源ライン(例えば、VDDx91)に接続され、PMOSトランジスタ612のドレインは、該インバータの出力を形成するNMOSトランジスタ614のドレインに接続されている。トランジスタ612、614のゲートは、一緒に接続されて該インバータの入力を形成し、抵抗等のプルアップ素子616を介して電源ラインVDDx91に接続されている。
プリドライバ制御部501は、NMOSトランジスタ513、514と、PMOSトランジスタ516と、プルアップ素子515とを備える。NMOSトランジスタ514は、プリドライバ601のNMOSトランジスタ614のソースからアース15に接続されている。PMOSトランジスタ516は、電源ラインVDDx91からインバータトランジスタ612、614のドレイン、およびライン41を介してNMOSトランジスタデバイス100のダミーESDフィンガ151のゲートに接続されている。PMOSトランジスタ516のゲートも、プルアップ素子(例えば、抵抗)515を介して電源ラインVDDx91に接続されている。NMOSトランジスタ513は、プルアップ素子515及びNMOSトランジスタ514のゲートからアース15に接続されている。NMOSトランジスタ513のゲートは、ライン30を介してESD検出器310によりバイアスされる。
図12Bを参照して、インバータプリドライバ600が、回路が、ライン40を介してマルチフィンガNMOSトランジスタデバイス100のアクティブフィンガ153のゲートに代替的に接続され、上記インバータプリドライバの入力60が、いくつかのプリドライバ論理からの信号を受ける点を除いて、回路は、図12Aに示すものと同じであることに注意されたい。図12A及び12Bの両実施形態の場合、ESD発生時に、トランジスタ513は、PMOS・ESD検出器310によってターンオンされ、それによりトランジスタ514、516のゲートを低電位に引っ張る。PMOSトランジスタ516はターンオンし、それにより、ライン40および/または41が電源ラインVDDx91に接続され、それによってNMOSデバイス100の、使用されていないパッシブフィンガ151(ダミーESDフィンガ)のゲート及びアクティブフィンガ153のゲートにバイアスをかける。更に、トランジスタ514がターンオフし、それにより、インバータデバイス601がライン40または41のいずれかを低電位に引っ張るのを防ぎ、それによってゲートバイアストランジスタ516と反対に作動する。
図12Cは、代替のダミープリドライバ601及びプリドライバ制御部501の回路を示し、これらは、マルチフィンガNMOSデバイス100と共に使用することができる。具体的には、ダミーESDドライバ601は、直列接続されたPMOS及びNMOSトランジスタ612、614を備えるインバータ回路によって構成され、NMOSトランジスタ614のソースはアース15に接続され、NMOS及びPMOSトランジスタ614、612のドレインは、直列に接続されている。
プリドライバ制御部501は、インバータ601のPMOSトランジスタ612のソースに直列接続されたPMOSトランジスタ531と、電源ラインVDDx91とを備える。プリドライバトランジスタ612、614のゲートは、アース15に接続されているプルダウンNMOSトランジスタ532に接続されている。プリドライバトランジスタ612、614のゲートは、電源ラインVDDx91に接続されているプルアップ素子515(例えば、抵抗)にも接続されている。ESD検出器310は、プリドライバ601のターンオンを制御するために、プリドライバ制御トランジスタ531、532のゲート接続されている。ダミープリドライバ601の出力は、マルチフィンガNMOSトランジスタ100のダミーESDフィンガ151のゲートに接続されている。
図12Dについて説明すると、該構成は、インバータプリドライバ600の出力が、マルチフィンガNMOSトランジスタデバイス100のアクティブフィンガ153のゲートに代替的に接続され、かつ該インバータプリドライバの入力60が、プリドライバ論理からの信号を受けることを除いて、図12Cに示すのと同じである。図12C及び図12Dの実施形態の場合、ESD発生時には、トランジスタ531がターンオフし、かつトランジスタ532がターンオンする。インバータ601、600の入力は、アース15に引っ張られる。NMOSトランジスタ614はターンオフし、PMOSトランジスタ612はターンオンする。したがって、全体構造は、ライン40又は41において、トライステート・ハイインピーダンス状態になり、それによってプリドライバ601(または600)が、転送回路320の効果に影響を及ぼすことを防ぐ。
また、電源及びプリロジック接続部による(図12A、12Bに示すような)プリドライバ600及びダミープリドライバ601の構成も、転送回路320として機能してもよいことに注意されたい。即ち、それらのドライバも、ESD電圧をNMOSトランジスタ100のゲートへ転送するためである。図4〜図10の正規のESD転送回路320との一つの違いは、ESD電圧が、ESD検出器310を通ってこないということである。該ESD電圧は、充電された上記VDDライン及びプリドライバ600またはダミープリドライバ601を通って供給される。したがって、プリドライバ600又はダミープリドライバ601は、ESD検出器310及び転送回路320のESDバイアスを支援する。ESDに対して、現存するプリドライバ600、601の構成が、出力ドライバ100に正しくバイアスをかけるように機能することを保障できない場合には、ESD発生時に、プリドライバ600、601にバイアスをかける所望の効果を達成するために、プリドライバ制御部500を付加すべきである。別法として、図5に関して図12C〜12Dに対して上述したように、該プリドライバが、転送回路320の機能に影響を及ぼすのを防ぐために、別のプリドライバ制御部500を用いてもよい。
また、プリドライバ600及びダミープリドライバ601が、NMOSトランジスタ100のほとんど均一なターンオンに対して、上記アクティブトランジスタ部とダミートランジスタ部との間で、可能な限り対称的なバイアス状態をもたらすために使用されることに注意されたい。そのような対称的な状態は、プリドライバ600及びダミープリドライバ601が、電源ラインVDD91Xから支持的なバイアスを供給する(図12A、12B)かあるいは、それらが、ESD発生時に、共にターンオフする(図12C、12D)場合に、最も良く実現される。
図13は、本発明のサイリスタ(SCR)及びPMOS・ESD検出器310の概略図を示す。該回路は、SCR1300と、ESD検出器310と、接地抵抗800と、寄生容量CDD900とを備える。具体的には、SCR1300は、ESD電流を、I/Oパッド20から、図1〜図12のマルチフィンガNMOSトランジスタデバイス100ではなく、アース15へ分流させるのに利用される。当業者には周知であるが、SCR1300は、PNPトランジスタ1301とNPNトランジスタ1302とで表わしてもよい。PNPトランジスタ1301のエミッタは、パッド20に接続され、NPNトランジスタ1302のエミッタは接地されている。単一のSCR1300のみが例証的に示されているが、当業者は、単一のSCR1300は、代替的に複数のSCRフィンガを備えてもよいことを理解するであろう。SCR・ESD保護デバイスの製造及び動作の詳細な理解のためには、共通の譲受人である、ニュージャージー州プリンストンのサーノフ社による、2001年11月5日にファイルされた米国特許出願第10/007,833号明細書に注目されたく、該明細書は、その全体を本願明細書に援用する。
図13の構成は、図4に関して説明したものと同じである。具体的には、ESD検出器310は、ソースをパッド20及びSCR1300のPNPトランジスタ1301のエミッタに接続しているPMOSトランジスタ311を備える。PMOSトランジスタ311のゲートは、電源ラインVDD60に接続され、PMOSトランジスタ311のドレインは、接地抵抗800を介してアース15に接続されている。第1のゲートG11306は、上記接地抵抗と、接続点1304において、PMOS・ESDトランジスタ311のドレインとに接続されている。具体的には、各SCRフィンガの第1のゲートG1は、基板ポンプ1340を介してバイアスされ、該基板ポンプは、図1のNMOSデバイス100に関して例証的に示したように、あるいは、上述の米国特許出願第10/007,833号明細書のSCRに対して具体的に説明したように、一緒に接続された複数の散在したローカル基板結合部(トリガタップ)を用いて形成される。
IC10が作動していないときのESD発生時には、PMOS・ESDトランジスタ311がターンオンして、図4のNMOSトランジスタ100に関して説明したのと同様にして、SCR1300の第1のゲートG11306へゲートバイアス信号を供給する。SCR1300を用いることの一つの利点は、該SCRを、NMOSトランジスタ100と共に用いてもよく、その結果、SCR1300をNMOSトランジスタ100のパッシブダミーESDフィンガと置き換えることができるということである。SCR1300は、ESD制御回路300と共に形成する低電圧クランプ素子であり、また低電圧トリガ素子でもあり、ESD保護のためのみに用いられる。
本発明の教示を含む様々な実施形態を本願明細書に示しかつ記載してきたが、当業者は、それらの教示をなお含む他の多くの変形実施形態を容易に考案することができよう。
Claims (9)
- 保護されている回路を有する半導体集積回路(IC)のためのESD保護回路(150)であって、
各フィンガが、それぞれ前記ICのI/Oパッド(20)とアース(15)との間に接続されているドレイン及びソースと、前記フィンガをバイアスするための各フィンガのゲートとを有する、マルチフィンガ型NMOSトランジスタ(100)と、
前記ICのI/Oパッドに接続されているソースと、前記ICの第1の電源(90)に接続されているゲートとを備えるPMOSトランジスタ(311)を有するESD検出器(310)と、
前記ICの前記電源ラインとアースとの間に形成されている寄生容量(900)と、
第1のダイオード(321)を有する転送回路(320)であって、カソード及びアノードが、それぞれ、前記PMOSトランジスタのドレイン及びNMOSトランジスタの各フィンガのゲートに接続されている転送回路と、
を備えるESD保護回路。 - 前記マルチフィンガ型NMOSトランジスタが、複数のアクティブフィンガ(153)及び複数のESDダミーフィンガ(151)を更に備え、前記アクティブフィンガのゲートが、前記第1のダイオード及びプリドライバ(600)に接続されている、請求項1に記載のESD保護回路。
- 前記転送回路(320)とアースとの間に接続されている第1の接地抵抗(801)を更に備える、請求項1に記載のESD保護回路。
- 前記転送回路が、第2のダイオード(322)を更に備え、前記第2のダイオードのカソード及びアノードが、それぞれ、前記PMOSトランジスタ(311)のドレイン及び第1の接地抵抗(801)に接続され、前記第2のダイオードが更に、前記ESDダミーフィンガ(151)のゲートに接続されている、請求項3に記載のESD保護回路。
- 前記PMOSトランジスタとアースとの間に接続されている第2の接地抵抗(800)を更に備える、請求項1に記載のESD保護回路。
- 前記転送回路とアースとの間に接続されている電圧リミッタ(330)を更に備える、請求項1に記載のESD保護回路。
- 保護されている回路を有する半導体集積回路(IC)のためのESD保護回路であって、
各フィンガが、それぞれ前記ICのI/Oパッド(20)とアース(15)との間に接続されているドレイン及びソースを有するマルチフィンガ型NMOSトランジスタ(100)であって、各マルチフィンガ型NMOSトランジスタのゲートが、前記ICのプリドライバ(600)に接続されているマルチフィンガ型NMOSトランジスタと、
前記ICのI/Oパッドに接続されているソースと、前記ICの電源電圧(90)に接続されているゲートとを有するPMOSトランジスタ(311)と、
前記ICの電源とアースとの間に形成されている寄生容量(900)と、
前記マルチフィンガNMOSトランジスタの近傍に形成され、かつ前記PMOSトランジスタのドレインに接続されている、少なくとも一つのローカル基板結合部(120)と、
を備えるESD保護回路。 - 保護されている回路を有する半導体集積回路(IC)のためのESD保護回路(150)であって、
各フィンガが、第1のトランジスタ(1012)及び第2のトランジスタ(1014)と、前記フィンガをバイアスする各フィンガの各トランジスタ(1012、1014)のゲートとを有する、カスコードマルチフィンガ型NMOSトランジスタ(100)であって、前記第1のトランジスタ(1012)のドレイン及び前記第2のトランジスタ(1014)のソースが、それぞれ前記ICのI/Oパッド(20)とアース(15)との間に接続され、前記第1のトランジスタのソースが、前記第2のトランジスタのドレインと接続されている、カスコードマルチフィンガ型NMOSトランジスタと、
前記ICのI/Oパッドに接続されているソースを備えるPMOSトランジスタ(311)と前記PMOSトランジスタのゲートと接続されているNウェル結合部(377)を有するESD検出器(310)と、
前記ICの電源ラインとアースとの間に形成されている寄生容量(900)と、
転送回路(320)と
を具備し、
前記転送回路(320)が、
前記PMOSトランジスタのドレイン及び前記NMOSトランジスタ(100)の各フィンガの前記第2のトランジスタ(1014)のゲートにそれぞれ接続されているアノード及びカソードを有する第1のダイオード(321)と、
前記PMOSトランジスタのドレインと前記NMOSトランジスタの各フィンガの前記第1トランジスタ(1012)のゲートにそれぞれ接続されているアノード及びカソードを有する第2のダイオード(325)と、
電源ライン(90)と前記PMOSトランジスタ(311)のゲートとの間に接続されている複数の直列接続ダイオード(372)であって、前記直列接続ダイオードのカソード及びアノードが、それぞれ、前記電源ライン(90)及び前記PMOSトランジスタ(311)のゲートの方に向けられている直列接続ダイオードと
を備える、ESD保護回路。 - 保護されている回路を有する半導体集積回路(IC)(10)のためのESD保護回路(150)であって、
各フィンガが、第1のトランジスタ(1012)及び第2のトランジスタ(1014)と、前記フィンガをバイアスする各フィンガの各トランジスタ(1012、1014)のゲートとを有する、カスコードマルチフィンガ型NMOSトランジスタ(100)であって、前記第1のトランジスタ(1012)のドレイン及び前記第2のトランジスタ(1014)のソースが、それぞれ前記ICのI/Oパッド(20)とアース(15)との間に接続され、前記第1のトランジスタのソースが、前記第2のトランジスタのドレインと接続されている、カスコードマルチフィンガ型NMOSトランジスタと、
前記ICのI/Oパッドに接続されているソースと、Nウェル結合部に接続されているゲートとを有するPMOSトランジスタ(311)と、
電源ライン(90)と前記PMOSトランジスタ(311)のゲートとの間に接続されている複数の直列接続ダイオードを備えるダイオード回路(372)であって、前記直列接続ダイオードのカソード及びアノードが、それぞれ、前記電源ライン(90)及び前記PMOSトランジスタ(311)のゲートの方に向けられているダイオード回路と、
前記ICの電源とアースとの間に形成されている寄生容量(900)と、
前記マルチフィンガNMOSトランジスタの近傍に形成され、かつ前記PMOSトランジスタのドレインに接続されている、少なくとも一つのローカル基板結合部(120)と、
を備えるESD保護回路。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US30325601P | 2001-07-05 | 2001-07-05 | |
US15980102A | 2002-05-31 | 2002-05-31 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003511373A Division JP2004523130A (ja) | 2001-07-05 | 2002-07-01 | マルチフィンガ・ターンオンのための同時及び分散自己バイアス法を用いた静電放電(esd)保護デバイス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008103714A true JP2008103714A (ja) | 2008-05-01 |
Family
ID=26856315
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003511373A Pending JP2004523130A (ja) | 2001-07-05 | 2002-07-01 | マルチフィンガ・ターンオンのための同時及び分散自己バイアス法を用いた静電放電(esd)保護デバイス |
JP2007261266A Pending JP2008103714A (ja) | 2001-07-05 | 2007-10-04 | マルチフィンガ・ターンオンのための同時及び分散自己バイアス法を用いた静電放電(esd)保護デバイス |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003511373A Pending JP2004523130A (ja) | 2001-07-05 | 2002-07-01 | マルチフィンガ・ターンオンのための同時及び分散自己バイアス法を用いた静電放電(esd)保護デバイス |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US6898062B2 (ja) |
EP (1) | EP1402574A2 (ja) |
JP (2) | JP2004523130A (ja) |
KR (1) | KR20040041149A (ja) |
CN (1) | CN1310325C (ja) |
TW (1) | TW573346B (ja) |
WO (1) | WO2003005523A2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013517634A (ja) * | 2010-01-19 | 2013-05-16 | クゥアルコム・インコーポレイテッド | Rfic用の高電圧、高周波数esd保護回路 |
KR20170039594A (ko) * | 2015-09-30 | 2017-04-11 | 인피니언 테크놀로지스 아게 | 반도체 esd 보호 디바이스 및 방법 |
Families Citing this family (60)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1402574A2 (en) * | 2001-07-05 | 2004-03-31 | Sarnoff Corporation | Electrostatic discharge (esd) protection device with simultaneous and distributed self-biasing for multi-finger turn-on |
JP4008744B2 (ja) * | 2002-04-19 | 2007-11-14 | 株式会社東芝 | 半導体装置 |
US7638847B1 (en) * | 2002-11-14 | 2009-12-29 | Altera Corporation | ESD protection structure |
US6879476B2 (en) * | 2003-01-22 | 2005-04-12 | Freescale Semiconductor, Inc. | Electrostatic discharge circuit and method therefor |
CN100336230C (zh) * | 2003-10-28 | 2007-09-05 | 联华电子股份有限公司 | 多指状晶体管 |
JP5085139B2 (ja) * | 2004-02-07 | 2012-11-28 | サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド | 静電気保護機能を有するバッファ回路 |
JP2005260039A (ja) * | 2004-03-12 | 2005-09-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 半導体集積回路装置 |
CN1998120A (zh) * | 2004-06-08 | 2007-07-11 | 沙诺夫公司 | 用于提供电流控制的静电放电保护的方法和装置 |
US7256975B2 (en) * | 2004-06-14 | 2007-08-14 | Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. | ESD protection circuit and method |
US7274544B2 (en) * | 2004-10-21 | 2007-09-25 | Taiwan Semiconductor Manufacturing Company | Gate-coupled ESD protection circuit for high voltage tolerant I/O |
US20060091423A1 (en) * | 2004-10-29 | 2006-05-04 | Peter Poechmueller | Layer fill for homogenous technology processing |
US7256460B2 (en) * | 2004-11-30 | 2007-08-14 | Texas Instruments Incorporated | Body-biased pMOS protection against electrostatic discharge |
JP4724472B2 (ja) * | 2005-06-08 | 2011-07-13 | 新日本無線株式会社 | 半導体集積回路 |
JP2007036029A (ja) * | 2005-07-28 | 2007-02-08 | Oki Electric Ind Co Ltd | 半導体装置 |
US7397089B2 (en) * | 2005-08-10 | 2008-07-08 | Skyworks Solutions, Inc. | ESD protection structure using contact-via chains as ballast resistors |
KR100724335B1 (ko) | 2005-08-10 | 2007-06-04 | 삼성전자주식회사 | 정전기 보호 회로용 실리콘 정류 제어기 및 그 구조체 |
US8089744B1 (en) * | 2005-08-24 | 2012-01-03 | Altera Corporation | Apparatus and methods for electrostatic discharge circuitry with snap-back device |
KR100642651B1 (ko) * | 2005-09-26 | 2006-11-10 | 삼성전자주식회사 | 정전기 방전용 실리콘 제어 정류기 |
US7613058B2 (en) * | 2005-09-30 | 2009-11-03 | Honeywell International Inc. | Radiation hardening, detection and protection design methods and circuit examples thereof |
US7402846B2 (en) | 2005-10-20 | 2008-07-22 | Atmel Corporation | Electrostatic discharge (ESD) protection structure and a circuit using the same |
US7580233B2 (en) * | 2005-10-21 | 2009-08-25 | Via Technologies, Inc. | Protecting circuits from electrostatic discharge |
US7709896B2 (en) * | 2006-03-08 | 2010-05-04 | Infineon Technologies Ag | ESD protection device and method |
US20090072314A1 (en) * | 2007-09-19 | 2009-03-19 | Texas Instruments Incorporated | Depletion Mode Field Effect Transistor for ESD Protection |
US7826185B2 (en) * | 2007-03-28 | 2010-11-02 | International Business Machines Corporation | Structure and circuit technique for uniform triggering of multifinger semiconductor devices with tunable trigger voltage |
US7714356B2 (en) * | 2007-10-31 | 2010-05-11 | International Business Machines Corporation | Design structure for uniform triggering of multifinger semiconductor devices with tunable trigger voltage |
US8130481B2 (en) * | 2007-08-08 | 2012-03-06 | Texas Instruments Incorporated | Electrostatic discharge trigger circuits for self-protecting cascode stages |
US8120112B1 (en) * | 2007-09-28 | 2012-02-21 | Altera Corporation | Method and apparatus for improving triggering uniformity of snapback electrostatic discharge protection devices |
KR100894254B1 (ko) * | 2007-11-06 | 2009-04-21 | 주식회사 실리콘웍스 | 전압강하가 최소화된 전원공급라인을 구비하는 반도체 칩 |
US7817387B2 (en) * | 2008-01-09 | 2010-10-19 | Freescale Semiconductor, Inc. | MIGFET circuit with ESD protection |
US7974052B2 (en) * | 2008-04-25 | 2011-07-05 | Cray Inc. | Method and apparatus for switched electrostatic discharge protection |
KR101431759B1 (ko) * | 2008-04-30 | 2014-08-20 | 삼성전자주식회사 | 정전기적 방전 보호용 다이오드 |
US7977962B2 (en) * | 2008-07-15 | 2011-07-12 | Micron Technology, Inc. | Apparatus and methods for through substrate via test |
GB2464538A (en) | 2008-10-17 | 2010-04-28 | Cambridge Silicon Radio Ltd | An ESD protection circuit for a transmitter output |
US8040646B2 (en) * | 2009-04-29 | 2011-10-18 | Mediatek Inc. | Input/output buffer and electrostatic discharge protection circuit |
US8093630B2 (en) * | 2009-06-02 | 2012-01-10 | Vanguard International Semiconductor Corporation | Semiconductor device and lateral diffused metal-oxide-semiconductor transistor |
CN102474094B (zh) | 2009-08-06 | 2014-11-12 | 飞思卡尔半导体公司 | 具有保护电路的电子装置 |
US20110102046A1 (en) * | 2009-10-31 | 2011-05-05 | Pankaj Kumar | Interfacing between differing voltage level requirements in an integrated circuit system |
KR101068569B1 (ko) * | 2010-05-28 | 2011-09-30 | 주식회사 하이닉스반도체 | 반도체 소자의 보호회로 |
CN101916992B (zh) * | 2010-07-28 | 2013-07-31 | 锐迪科创微电子(北京)有限公司 | pHEMT射频开关静电保护装置及包含该装置的射频前端模块 |
US8906751B2 (en) | 2011-01-06 | 2014-12-09 | International Business Machines Corporation | Silicon controlled rectifiers (SCR), methods of manufacture and design structures |
JP2012174839A (ja) * | 2011-02-21 | 2012-09-10 | Toshiba Corp | 集積回路 |
JP2012195326A (ja) * | 2011-03-14 | 2012-10-11 | Ricoh Co Ltd | 半導体装置 |
US8520347B2 (en) * | 2011-07-29 | 2013-08-27 | Silicon Laboratories Inc. | Circuit for ESD protection including dynamically terminated diode strings comprised of bipolar devices |
TWI434398B (zh) * | 2011-12-21 | 2014-04-11 | Holtek Semiconductor Inc | 用於超高壓晶片的靜電放電保護電路 |
US9435841B2 (en) | 2012-04-13 | 2016-09-06 | International Business Machines Corporation | Integrated circuit protection during high-current ESD testing |
US9324845B2 (en) | 2012-12-11 | 2016-04-26 | Infineon Technologies Ag | ESD protection structure, integrated circuit and semiconductor device |
US9013844B2 (en) * | 2013-01-15 | 2015-04-21 | Xilinx, Inc. | Circuit for and method of enabling the discharge of electric charge in an integrated circuit |
US20150084702A1 (en) * | 2013-09-26 | 2015-03-26 | Triquint Semiconductor, Inc. | Electrostatic discharge (esd) circuitry |
US9831236B2 (en) | 2015-04-29 | 2017-11-28 | GlobalFoundries, Inc. | Electrostatic discharge (ESD) protection transistor devices and integrated circuits with electrostatic discharge protection transistor devices |
CN107180817B (zh) * | 2016-03-09 | 2019-05-28 | 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 | 静电放电保护器件及其形成方法 |
US10332871B2 (en) * | 2016-03-18 | 2019-06-25 | Intel IP Corporation | Area-efficient and robust electrostatic discharge circuit |
CN109219874A (zh) * | 2016-06-10 | 2019-01-15 | 株式会社索思未来 | 半导体装置 |
TWI627727B (zh) * | 2017-04-14 | 2018-06-21 | 瑞昱半導體股份有限公司 | 靜電放電防護裝置與其偵測電路 |
US10901443B2 (en) * | 2018-01-03 | 2021-01-26 | Synopsys, Inc. | Connection and disconnection differential surge limiter circuit for AC coupled transceiver |
US10424661B1 (en) * | 2018-04-04 | 2019-09-24 | Silanna Asia Pte Ltd | Avalanche robust LDMOS |
TWI670911B (zh) | 2018-05-01 | 2019-09-01 | 瑞昱半導體股份有限公司 | 靜電放電防護裝置 |
US11056880B1 (en) | 2020-03-31 | 2021-07-06 | Western Digital Technologies, Inc. | Snapback electrostatic discharge protection for electronic circuits |
US11355927B2 (en) * | 2020-07-22 | 2022-06-07 | Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. | Device and method for operating the same |
US11296502B2 (en) * | 2020-07-22 | 2022-04-05 | Taiwan Semiconductor Manufacturing Company Limited | Electrostatic discharge protection circuit |
US11575259B2 (en) | 2021-07-08 | 2023-02-07 | Qualcomm Incorporated | Interface circuit with robust electrostatic discharge |
Family Cites Families (29)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5404041A (en) * | 1993-03-31 | 1995-04-04 | Texas Instruments Incorporated | Source contact placement for efficient ESD/EOS protection in grounded substrate MOS integrated circuit |
US5477414A (en) * | 1993-05-03 | 1995-12-19 | Xilinx, Inc. | ESD protection circuit |
US5903032A (en) * | 1994-05-13 | 1999-05-11 | Texas Instruments Incorporated | Power device integration for built-in ESD robustness |
US5493133A (en) * | 1994-06-30 | 1996-02-20 | Texas Instruments Incorporated | PNP punchthrough-assisted protection device for special applications in CMOS technologies |
US5510728A (en) * | 1994-07-14 | 1996-04-23 | Vlsi Technology, Inc. | Multi-finger input buffer with transistor gates capacitively coupled to ground |
US5721144A (en) * | 1995-04-27 | 1998-02-24 | International Business Machines Corporation | Method of making trimmable modular MOSFETs for high aspect ratio applications |
US5701024A (en) * | 1995-10-05 | 1997-12-23 | Cypress Semiconductor Corp. | Electrostatic discharge (ESD) protection structure for high voltage pins |
US5780897A (en) * | 1995-11-13 | 1998-07-14 | Digital Equipment Corporation | ESD protection clamp for mixed voltage I/O stages using NMOS transistors |
KR100203054B1 (ko) * | 1995-12-02 | 1999-06-15 | 윤종용 | 개선된 정전기 방전 능력을 갖는 집적 회로 |
US5940258A (en) | 1996-02-29 | 1999-08-17 | Texas Instruments Incorporated | Semiconductor ESD protection circuit |
US5686751A (en) * | 1996-06-28 | 1997-11-11 | Winbond Electronics Corp. | Electrostatic discharge protection circuit triggered by capacitive-coupling |
US5789791A (en) * | 1996-08-27 | 1998-08-04 | National Semiconductor Corporation | Multi-finger MOS transistor with reduced gate resistance |
TW320773B (en) * | 1996-11-25 | 1997-11-21 | Winbond Electronics Corp | Multi-finger MOS component |
US6147538A (en) | 1997-02-05 | 2000-11-14 | Texas Instruments Incorporated | CMOS triggered NMOS ESD protection circuit |
US5982217A (en) * | 1997-02-19 | 1999-11-09 | Texas Instruments Incorporated | PNP driven NMOS ESD protection circuit |
US6064249A (en) | 1997-06-20 | 2000-05-16 | Texas Instruments Incorporated | Lateral DMOS design for ESD protection |
SG79985A1 (en) * | 1997-07-24 | 2001-04-17 | Texas Instruments Inc | Protection circuit for output drivers |
US6002156A (en) | 1997-09-16 | 1999-12-14 | Winbond Electronics Corp. | Distributed MOSFET structure with enclosed gate for improved transistor size/layout area ratio and uniform ESD triggering |
US6097066A (en) | 1997-10-06 | 2000-08-01 | Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. | Electro-static discharge protection structure for semiconductor devices |
TW421874B (en) | 1998-01-09 | 2001-02-11 | Winbond Electronics Corp | Integrated structure for output buffer and silicon controlled rectifier |
US6028758A (en) * | 1998-01-16 | 2000-02-22 | Vantis Corporation | Electrostatic discharge (ESD) protection for a 5.0 volt compatible input/output (I/O) in a 2.5 volt semiconductor process |
US5959488A (en) * | 1998-01-24 | 1999-09-28 | Winbond Electronics Corp. | Dual-node capacitor coupled MOSFET for improving ESD performance |
TW405244B (en) | 1998-11-16 | 2000-09-11 | Winbond Electronics Corp | MOS buffer capable of avoiding the damage of electrostatic discharge |
US6628493B1 (en) | 1999-04-15 | 2003-09-30 | Texas Instruments Incorporated | System and method for electrostatic discharge protection using lateral PNP or PMOS or both for substrate biasing |
US6310379B1 (en) | 1999-06-03 | 2001-10-30 | Texas Instruments Incorporated | NMOS triggered NMOS ESD protection circuit using low voltage NMOS transistors |
US6621126B2 (en) * | 2000-10-10 | 2003-09-16 | Sarnoff Corporation | Multifinger silicon controlled rectifier structure for electrostatic discharge protection |
KR100393220B1 (ko) * | 2001-03-23 | 2003-07-31 | 삼성전자주식회사 | Esd 보호용 반도체 장치 |
EP1402574A2 (en) * | 2001-07-05 | 2004-03-31 | Sarnoff Corporation | Electrostatic discharge (esd) protection device with simultaneous and distributed self-biasing for multi-finger turn-on |
TW550779B (en) | 2002-07-01 | 2003-09-01 | Macronix Int Co Ltd | Substrate charging circuit for input/output electrostatic discharge protection and its protection method |
-
2002
- 2002-07-01 EP EP02740003A patent/EP1402574A2/en not_active Withdrawn
- 2002-07-01 JP JP2003511373A patent/JP2004523130A/ja active Pending
- 2002-07-01 WO PCT/US2002/020605 patent/WO2003005523A2/en not_active Application Discontinuation
- 2002-07-01 CN CNB028135539A patent/CN1310325C/zh not_active Expired - Fee Related
- 2002-07-01 KR KR10-2004-7000107A patent/KR20040041149A/ko not_active Withdrawn
- 2002-07-05 TW TW091114986A patent/TW573346B/zh active
-
2004
- 2004-04-12 US US10/822,912 patent/US6898062B2/en not_active Expired - Lifetime
-
2005
- 2005-04-13 US US11/105,103 patent/US7372681B2/en not_active Expired - Lifetime
-
2007
- 2007-10-04 JP JP2007261266A patent/JP2008103714A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013517634A (ja) * | 2010-01-19 | 2013-05-16 | クゥアルコム・インコーポレイテッド | Rfic用の高電圧、高周波数esd保護回路 |
KR20170039594A (ko) * | 2015-09-30 | 2017-04-11 | 인피니언 테크놀로지스 아게 | 반도체 esd 보호 디바이스 및 방법 |
KR101959110B1 (ko) * | 2015-09-30 | 2019-03-15 | 인피니언 테크놀로지스 아게 | 반도체 esd 보호 디바이스 및 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2003005523A2 (en) | 2003-01-16 |
US20050180073A1 (en) | 2005-08-18 |
WO2003005523A3 (en) | 2004-01-15 |
US20040188776A1 (en) | 2004-09-30 |
JP2004523130A (ja) | 2004-07-29 |
US7372681B2 (en) | 2008-05-13 |
CN1524294A (zh) | 2004-08-25 |
EP1402574A2 (en) | 2004-03-31 |
TW573346B (en) | 2004-01-21 |
CN1310325C (zh) | 2007-04-11 |
US6898062B2 (en) | 2005-05-24 |
KR20040041149A (ko) | 2004-05-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2008103714A (ja) | マルチフィンガ・ターンオンのための同時及び分散自己バイアス法を用いた静電放電(esd)保護デバイス | |
JP2777047B2 (ja) | 半導体集積回路 | |
TWI485834B (zh) | 結合靜電放電保護電路及方法 | |
US5754380A (en) | CMOS output buffer with enhanced high ESD protection capability | |
US6284616B1 (en) | Circuit and method for reducing parasitic bipolar effects during electrostatic discharges | |
JP3174636B2 (ja) | Cmos集積回路用静電放電保護 | |
US7304827B2 (en) | ESD protection circuits for mixed-voltage buffers | |
US7394631B2 (en) | Electrostatic protection circuit | |
US5345356A (en) | ESD protection of output buffers | |
US10892258B2 (en) | ESD-robust stacked driver | |
JP3993927B2 (ja) | 静電破壊保護回路 | |
US6569740B1 (en) | Method of forming a semiconductor device having a buffer | |
US7907373B2 (en) | Electrostatic discharge circuit | |
US20030206045A1 (en) | Localized electrostatic discharge protection for integrated circuit input/output pads | |
US6809915B2 (en) | Gate-equivalent-potential circuit and method for I/O ESD protection | |
US6414360B1 (en) | Method of programmability and an architecture for cold sparing of CMOS arrays | |
US5644459A (en) | Bipolarity electrostatic discharge protection device and method for making same | |
JP2004521477A (ja) | Esd−センシティブ回路のためマルチ・フィンガ電流バラスティングesd保護回路及びインタリーブ配置されたバラスティング | |
US20050213271A1 (en) | Electrostatic discharge protection circuits | |
HK1003461B (en) | Esd protection of output buffers |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110816 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120410 |