JP2008103502A - 回路体 - Google Patents

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知樹 高谷
Hitomi Kada
日登海 加田
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Abstract

【課題】接続端子毎に溶接の条件を相違させる必要が生じない回路体を提供すること。
【解決手段】本発明による回路体1は、接続端子2a〜2f、3a〜3fを有する導電体2、3を、接続端子2a〜2d、3a〜3dの端部を露出して絶縁体5により被覆し、少なくとも一の組み合わせの接続端子の長さを相違させてなる回路体であって、当該組み合わせの接続端子のうち長い方の接続端子2a〜2dの絶縁体5により被覆する部分の長さを、短い方の接続端子3a〜3dの絶縁体5により被覆する部分の長さよりも長くすることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗用車、トラック、バス等の車両の電源系統に適用されて好適な回路体に関する。
一般に車両に用いられる電源系統(例えばDC/ACコンバータやDC/DCコンバータ)の電力分配用の回路体として、複数の接続端子を有する導電体を、銅系の金属板を打ち抜き加工したバスバーにより構成し、この導電体を、絶縁体を構成する樹脂により一体成形した回路体がある。
上述したような回路体において、隣接する接続端子間の短絡を防止するために、特許文献1に記載されたような、隣接する接続端子の長さを交互に異ならせたものが提案されている。
実開昭64−50445号公報
ところが、このような回路体においては、接続端子を超音波溶接によりプリント基板上に実装するにあたって、各々の接続端子の長さが異なり振動条件が異なるために、同一の条件の下で溶接を行うと、溶接強度の不足又はばらつきが生じ、これを防止するためには接続端子毎に溶接の条件を相違させる必要が生じるという不具合が生じる。
本発明は、上記問題に鑑み、接続端子毎に溶接の条件を相違させる必要が生じない回路体を提供することを目的とする。
上記の問題を解決するため、本発明による回路体は、
接続端子を有する導電体を、前記接続端子の端部を露出して絶縁体により被覆し、少なくとも一の組み合わせの接続端子の長さを相違させてなる回路体であって、
当該組み合わせの接続端子のうち長い方の接続端子の前記絶縁体により被覆する部分の長さを、短い方の接続端子の前記絶縁体により被覆する部分の長さよりも長くすることを特徴とする。
ここで、当該組み合わせの接続端子の前記絶縁体より露出している部分の長さを同一とすることが好ましい。
これによれば、長い方の接続端子の振動条件と、短い方の接続端子の振動条件とを同一として、接続端子毎に超音波溶接の条件を相違させる必要を廃することができる。これとともに、超音波溶接時の熱により膨張する長さを長い方の接続端子と短い方の接続端子とで同一として、膨張する長さの相違により回路体内部に応力が発生することをも防止することができる。
なお超音波溶接とは、接合面に圧力を加えながら、当該接合面に平行な振動を付与することにより、当該接合面に原子拡散を誘起させて、当該接合面相互間を原子結合により接合するものである。つまり接合面を溶融させることなく接合するものであり、当該接合面間において摩擦、弾性変形、塑性変形による温度上昇は伴うものの、当該接合面が溶融することはない。
ここで、前記回路体において、
前記接続端子が、当該接続端子の厚みが前記導電体の前記接続端子以外の本体部分の厚みよりも薄くなるように、成形されることが好ましい。
これによれば、成形により前記接続端子を硬化させて、前記接続端子の超音波溶接時の振動特性を最適なものとすることにより、超音波溶接の振動をより効率よく前記接続端子の端部に伝達することができ、超音波溶接時の溶接特性を最適化することができる。
さらに、前記回路体において、
前記接続端子が端部に接合対象部分を備えるとともに、当該接続端子の前記接合対象部分よりも前記絶縁体側に屈曲部分が形成され、当該屈曲部分を屈曲方向外側にふくらませることが好ましい。
これによれば、前記接続端子の前記接合対象部分を超音波溶接するにあたり、前記接合対象部分の面積をなるべく大きくするとともに接合されるプリント基板に対する挙動を最適化して、超音波溶接を良好に行うことができる。
さらに、前記回路体において、
前記導電体を複数積層して備え、前記導電体の間に予め成型した絶縁部材を備え、前記絶縁部材の縁部に前記導電体を収納する前記導電体の厚み以上の高さを有する壁部を備えることが好ましい。
これによれば、前記絶縁体により前記導電体を被覆して回路体を形成するにあたり、前記導電体の間隔が圧縮されて、隣り合う前記導電体が接触して短絡が発生することを防止することができる。これにより、前記回路体の歩留まりを向上させることができる。なお、歩留まりとは生産された全ての製品に対する、不良品でない製品の割合のことであり、良品率のことである。
さらに、前記絶縁体により前記導電体を被覆するにあたり、前記絶縁部材と前記導電体との間に前記絶縁体が流れ込んで、前記導電体を前記回路体の内部から外部に向けて前記絶縁体が押し出す圧力が発生することを、前記壁部を設けることにより防止することができるので、前記導電体の前記接続端子以外の部分の外部への飛び出しつまりは露出を防止することができる。
加えて、隣り合う前記導電体間の前記絶縁体と前記絶縁部材との界面に沿う沿面距離を前記壁部によりなるべく長くすることができ、隣り合う前記導電体間のマイグレーション等による短絡を防止することができる。加えて、隣り合う前記導電体の接続端子相互間のマイグレーションによる短絡をも防止することができる。これにより前記回路体の歩留まりを向上させることができる。
さらに、前記回路体において、
前記絶縁部材の縁部が、前記絶縁体により被覆するにあたり使用する金型によって保持される保持部を備えることが好ましい。
これによれば、前記絶縁体により前記絶縁部材および前記導電体を被覆して回路体を一体成形するにあたり、前記導電体に外部から支持力を付与することなく、前記絶縁部材の位置を正確に保持して、前記導電体の位置をも正確に保持することができるので、従来技術で必要であった、前記導電体を外部から支持するための穴部を前記絶縁体に設けることを廃することができる。また前記絶縁部材を正確に保持することにより、前記絶縁体の圧力により前記絶縁部材に割れが生じて、隣り合う前記導電体が漏れ電流により短絡することおよび前記絶縁部材が前記回路体の外部に露出することを防止することができる。これにより前記回路体の歩留まりを向上させることができる。
又、前記穴部を設けることを廃することにより、前記回路体内の前記導電体の前記接続端子以外の部分が外部に露出することをも防止して、超音波溶接工程における歩留まりを向上させることができる。これに加えて、前記導電体が不用意に接地し又は漏電することを防止するために、前記穴部を別途絶縁体により塞ぐつまりはシールする工程を廃することができる。
本発明によれば、接続端子毎の振動条件を同一として、接続端子毎に溶接の条件を相違させる必要が生じない回路体を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る回路体の一実施形態を示す模式斜視図である。図2〜5は本発明に係わる回路体の一実施形態の一部を示す模式斜視図である。図6は、本発明に係る回路体の一実施形態を示す模式斜視図である。図7は、本発明に係る回路体の一実施形態を示す模式断面図である。図8は、本発明に係る回路体の一実施形態を示す模式断面図であり、図9は、本発明に係わる回路体の一実施形態を示す模式斜視図である。図10は従来の回路体を示す模式図である。
図1に示すように、回路体1は、バスバー2と、バスバー3と、インナー4と、樹脂5とから構成される。
バスバー2は導電体を構成し、図2に示すように、ほぼ長方形状の本体部分2Aを備えるとともに、図示しないプリント基板(高圧モジュールなども含む)に接続される接続端子2a、2b、2c、2dを本体部分2Aの長辺部に備え、高電圧側に接続される接続端子2e、2fを本体部分2Aの短辺部に備え、硬度の低いタフピッチ銅板(C1100)をプレス成形およびトリミング成形して一体的に形成される。プレス成形する際には、接続端子2a、2b、2c、2dは、その厚みが本体部分2Aの厚み2.0mmに比べて薄くなるように、1.0mmの厚みに成形される。なお、接続端子2a、2b、2c、2dは長方形状のバスバー2の本体部分2Aに対して垂直な方向に折り曲げられる。
バスバー3は導電体を構成し、図3に示すように、バスバー2と同じくほぼ長方形状の本体部分3Aを備えるとともに、図示しないプリント基板に接続される接続端子3a、3b、3c、3dを本体部分3Aの長辺部に備え、GND側に接続される接続端子3e、3fを本体部分3Aの短辺部に備え、これも硬度の低いタフピッチ銅板をプレス成形およびトリミング成形して一体的に形成される。ここでも、プレス成形する際には、接続端子3a、3b、3c、3dは、その厚みが本体部分3Aの厚み2.0mmに比べて薄くなるように、1.0mmの厚みに成形される。なお、接続端子3a、3b、3c、3dは長方形状のバスバー3の本体部分3Aに対して垂直な方向に折り曲げられる。
バスバー2とバスバー3はインナー4を挟んでその厚み方向に積層される。これに伴い、前述した接続端子2a〜2dと、接続端子3a〜3dはバスバー2の本体部分2A又はバスバー3の本体部分3Aの長辺方向に互いにオフセットするように設けられ、さらに、接続端子2a〜2dは、接続端子3a〜3dに比べてインナー4の厚みと、バスバー3の厚みに相当する長さだけ長く構成される。さらに、接続端子2eと接続端子3eとはバスバー2の本体部分2A又はバスバー3の本体部分3Aの短辺方向に互いにオフセットするように設けられ、接続端子2fと接続端子3fとはバスバー2の本体部分2A又はバスバー3の本体部分3Aの短辺方向に互いにオフセットするように設けられる。
インナー4は、図4に示すように、バスバー2とバスバー3との間に設けられるほぼ長方形状の厚さ1.5mmの絶縁部材(後述する壁部4gを除く)を構成し、PPS樹脂(ポリフェニレンサルファイド樹脂)により構成される。インナー4の長辺部および短辺部の縁部にはバスバー2およびバスバー3の厚み2.0mmよりも高さの高い、高さ2.5mm幅3.5mmの壁部4gが設けられる。
また、インナー4の長辺部には、樹脂5を被覆する際に図示しない金型により保持される保持部4a、4b、4c、4d、4e、4fがそれぞれ隣接する接続端子間(2aと3a、3aと2b、2bと3b、2cと3c、3cと2d、2dと3dの間)に位置するように形成される。
さらに、インナー4のバスバー2側の壁部4gにはバスバー2の備える接続端子2a、2b、2c、2d、2e、2fに対応する位置に、切り欠き状の端子逃がし部4hが形成される。また、インナー4のバスバー3側の壁部4gにはバスバー3の備える接続端子3a、3b、3c、3d、3e、3fに対応する位置に、切り欠き状の端子逃がし部4iが形成される。
以上述べたインナー4の壁部4gにより構成される表裏一対の凹部に、バスバー2およびバスバー3が嵌合されて収納されて、図5に示すような射出成形前の組立体6が構成される。組立体6を外から包み込むここでは図示しない射出成形金型がインナー4の保持部4a、4b、4c、4d、4e、4fを挟持して保持するようにセットされた後、樹脂5が射出成形金型の内部に射出される。
これにより、樹脂5は絶縁体を構成し、インナー4の壁部4gにより構成された表裏一対の凹部に収納されて、図5に示すように、インナー4と一体となったバスバー2およびバスバー3を、接続端子2a〜2f、3a〜3fの端部と、インナー4の保持部4a、4b、4c、4d、4e、4fを露出して被覆して、接続端子2a、2b、2c、2d、3a、3b、3c、3dの樹脂5から露出した部分の長さLを図6に示すように同一とする。
さらに、図7に示すように、それぞれの接続端子2a、2b、2c、2d、3a、3b、3c、3dの端部にバスバー2、3およびインナー4と平行をなす接合対象部分Mを備えて、それぞれの接続端子のその接合対象部分Mよりも樹脂5側に屈曲部分Rがプレス成形により形成され、その屈曲部分Rを屈曲方向外側にふくらませる。さらに、接合対象部分Mから樹脂5間での高さHを、それぞれの接続端子2a、2b、2c、2d、3a、3b、3c、3dの全てにおいて同一とする。
このように、接続端子2a、2b、2c、2d、3a、3b、3c、3dのうち長い方の接続端子2a、2b、2c、2dの樹脂5により被覆される部分の長さを、短い方の接続端子3a、3b、3c、3dの樹脂5により被覆される部分の長さより長くし、樹脂5より露出している部分の長さLを同一とすることにより、それぞれの接続端子の振動特性を同一とすることができ、これにより、超音波溶接時に接続端子毎に溶接条件を異ならせることを廃して、全ての接続端子において同じ溶接条件の下で良好な超音波溶接を行うことができる。
また、接続端子2a、2b、2c、2dがバスバー2の本体部分2Aと、接続端子3a、3b、3c、3dがバスバー3の本体部分3Aと一体に形成されるとともに、接続端子2a、2b、2c、2dの厚みがバスバー2の本体部分2Aよりも薄く成形され、接続端子3a、3b、3c、3dの厚みが、バスバー3の本体部分3Aの厚みよりも薄くなるように、成形されることにより、以下の作用効果が得られる。
すなわち、成形により接続端子2a、2b、2c、2d、3a、3b、3c、3dを硬化させて、接続端子2a〜2d、3a〜3dの超音波溶接時の振動特性を最適なものとすることにより、超音波溶接の振動をより効率よく接続端子2a〜2d、3a〜3dの接合対象部分Mに伝達することができ、超音波溶接時の溶接特性を最適化して、より良好な超音波溶接を行うことができる。
さらに、接続端子2a、2b、2c、2d、3a、3b、3c、3dが端部に接合対象部分Mを備えて、それぞれの接続端子の接合対象部分Mよりも樹脂5側に屈曲部分Rが形成され、屈曲部分Rを屈曲方向外側にふくらませることにより以下の作用効果が得られる。
つまり、接続端子の接合対象部分Mを超音波溶接するにあたり、接合対象部分Mの図示しないプリント基板に接触する面積を屈曲部分Rによりなるべく大きくして、超音波溶接における原子拡散をより効果的に誘起させて超音波溶接を良好に行うことができる。さらに、接合対象部分Mが超音波溶接により熱せられて、それぞれの接続端子が加熱された場合に、加熱による膨張を屈曲部分Rにより吸収して、接続端子に不要な応力が発生することを防止することができる。
さらに、積層されたバスバー2とバスバー3の間に予め成型した絶縁部材であるインナー4を備えて、インナー4の縁部にバスバー2およびバスバー3を収納するバスバー2およびバスバー3の厚み以上の高さを有する壁部4gを備えることにより以下の作用効果が得られる。
すなわち、樹脂5によりインナー4の壁部4gにより構成された表裏の凹部に嵌合されたバスバー3およびバスバー4を被覆して回路体1を形成するにあたり、バスバー2とバスバー3との間隔が圧縮されて、隣り合うバスバー2とバスバー3とが接触して短絡が発生することを防止することができ、回路体1の歩留まりを向上させることができる。
さらに、樹脂5によりバスバー2およびバスバー3を一体的に被覆するにあたり、インナー4とバスバー2およびバスバー3との間に樹脂5が流れ込んで、バスバー2およびバスバー3を回路体1の内部から外部に向けて樹脂5が押し出す圧力が発生することを、壁部4gを設けることにより防止することができるので、バスバー2およびバスバー3の接続端子以外の部分の外部への露出を防止することができる。
加えて、図8に示すように、バスバー2とバスバー3との間の樹脂5とインナー4との界面に沿う沿面距離Nを壁部4gによりなるべく長くすることができ、バスバー2とバスバー3との間のマイグレーション等による短絡を防止することができる。加えて、図9に示すように、バスバー2の接続端子2a、2b、2c、2dと、バスバー3の接続端子3a、3b、3c、3d相互間のマイグレーションによる短絡をも防止することができる。これにより回路体1の歩留まりを向上させることができる。
さらに、インナー4の縁部が、樹脂5により被覆するにあたり使用する射出成形金型によって保持される保持部4a、4b、4c、4d、4e、4fを備えることにより以下の作用効果が得られる。
つまり、樹脂5によりインナー4とバスバー2およびバスバー3を被覆して回路体1を一体成形するにあたり、バスバー2の本体部分2Aおよびバスバー3の本体部分3Aに外部からその厚み方向に支持力を付与することなく、長方形状のインナー4の位置をその短辺方向の二方から正確に保持して、バスバー2およびバスバー3の位置をも正確に保持することができるので、従来技術で必要であった、図10に示すような、バスバー2およびバスバー3を外部から支持するための穴部Aを樹脂5に設けることを廃することができる。
またインナー4を正確に保持することにより、樹脂5の圧力によりインナー4に割れが生じて、バスバー2とバスバー3が漏れ電流により短絡することを防止することができる。さらに、インナー4が回路体1の外部に露出することを防止することができる。これにより回路体1の歩留まりを向上させることができる。
又、図10に示すような穴部Aを設けることを廃することにより、回路体1内のバスバー2およびバスバー3の接続端子以外の部分が外部に露出することをも防止して、超音波溶接工程における歩留まりを向上させることができる。さらに、バスバー2およびバスバー3が不用意に接地し又は漏電することを防止するために、図10に示すような穴部Aを別途樹脂5により塞ぐ工程を廃することができる。
以上述べた実施例1においては、バスバー2およびバスバー3、インナー4を比較的長辺方向に短い長方形状として、接続端子2a〜2d、3a〜3dと保持部4a〜4fとが本体部分2A又は本体部分3Aの長辺方向に交互に位置する形態を示したが、バスバー2およびバスバー3、インナー4を比較的長辺方向に長い長方形状として、接続端子と保持部とを長辺方向にそれぞれ集約的に配置することもできる。以下それについての実施例について述べる。
図11〜13は、本発明に係る回路体の他の実施形態の一部を示す模式斜視図である。図14は本発明に係わる回路体の他の実施形態の一部を示す模式斜視図である。図15は、本発明に係る回路体の他の実施形態を示す模式斜視図である。図16は、本発明に係る回路体の他の実施形態を示す模式斜視図である。
図16に示すように、回路体11は、バスバー12と、バスバー13と、インナー14と、樹脂15とから構成される。
バスバー12は導電体を構成し、図11に示すように、細長いほぼ長方形状の本体部分12Aを備え、図示しないプリント基板に接続される接続端子12a、12b、12c、12d、12e、12fと高電圧側に接続される接続端子12g、12hを備え、硬度の低いタフピッチ銅板(C1100)をプレス成形およびトリミング成形して一体的に形成される。プレス成形する際には、接続端子12a、12b、12c、12d、12e、12fは、その厚みを本体部分12Aの厚み2.0mmに比べて薄くなるように、1.0mmの厚みに成形される。なお、接続端子12a、12b、12c、12d、12e、12fは長方形状のバスバー12の本体部分12Aに対して垂直な方向に折り曲げられる。
バスバー13は導電体を構成し、図12に示すように、バスバー12と同じく細長いほぼ長方形状の本体部分13Aを備え、図示しないプリント基板に接続される接続端子13a、13b、13c、13d、13e、13fと、GND側に接続される接続端子13g、13hを備え、これも硬度の低いタフピッチ銅板をプレス成形およびトリミング成形して一体的に形成される。ここでも、プレス成形する際には、接続端子13a、13b、13c、13d、13e、13fは、本体部分13Aの厚み2.0mmに比べて薄くなるように、1.0mmの厚みに成形される。なお、接続端子13a、13b、13c、13d、13e、13fは長方形状のバスバー13の本体部分13Aに対して垂直な方向に折り曲げられる。
バスバー12とバスバー13はインナー14を挟んでその厚み方向に積層される。これに伴い、前述した接続端子12a〜12fと、接続端子13a〜13fはバスバー12の本体部分12A又はバスバー13の本体部分13Aの長辺方向に対応するサフィックスにおいて互いにオフセットするように設けられ、さらに、接続端子12a〜12fは、接続端子13a〜13fに比べてインナー14の厚みと、バスバー13の厚みに相当する長さだけ長く構成される。さらに、接続端子12gと接続端子13gとはバスバー12の本体部分12A又はバスバー13の本体部分13Aの短辺方向に互いにオフセットするように設けられ、接続端子12hと接続端子13hとはバスバー12の本体部分12A又はバスバー13の本体部分13Aの短辺方向に互いにオフセットするように設けられる。
インナー14は、図13に示すように、バスバー12とバスバー13との間に設けられるほぼ長方形状の厚さ1.5mmの絶縁部材(後述する壁部14kを除く)を構成し、PPS樹脂(ポリフェニレンサルファイド樹脂)により構成される。インナー14の長辺部および短辺部の縁部にはバスバー12およびバスバー13の厚み2.0mmよりも高さの高い、高さ2.5mm幅3.5mmの壁部14kが設けられる。また、インナー14の長辺部には、樹脂15を被覆する際に図示しない金型により保持される保持部14a、14b、14c、14d、14e、14f、14g、14h、14i、14jが形成される。
保持部14aは、図14に示すように接続端子12aの左側に設けられ、保持部14b、14cは接続端子13aと12bとの間に集約的に設けられ、保持部14d、14eは接続端子13bと12cとの間に集約的に設けられる。また、保持部14fは、接続端子12dの左側に設けられ、保持部14g、14hは接続端子13dと12eとの間に集約的に設けられ、保持部14i、14jは接続端子13eと12fとの間に集約的に設けられる。
さらに、インナー14のバスバー12側の壁部14kにはバスバー12の備える接続端子12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g、12hに対応する位置に、切り欠き状の端子逃がし部14lが形成される。また、インナー14のバスバー13側の壁部14kにはバスバー13の備える接続端子13a、13b、13c、13d、13e、13f、13g、13hに対応する位置に、切り欠き状の端子逃がし部14mが形成される。
樹脂15は絶縁体を構成し、インナー14の壁部14kにより構成された表裏一対の凹部に収納されて、図14に示すように、インナー14とバスバー12およびバスバー13により構成される組立体16を、接続端子12a〜12h、13a〜13hの端部と、インナー14の保持部14a〜14jを露出して実施例1で示したと同様の射出成形により被覆して、接続端子12a〜12f、13a〜13fの樹脂15から露出した部分の長さLを図15に示すように同一とする。
さらに、図16に示すように、それぞれの接続端子12a〜12f、13a〜13fの端部にバスバー12、13およびインナー14と平行をなす接合対象部分Mを備えて、それぞれの接続端子のその接合対象部分Mよりも樹脂15側に屈曲部分Rが形成され、屈曲部分Rを屈曲方向外側にふくらませる。さらに、接合対象部分Mから樹脂15間での高さHを、それぞれの接続端子12a〜12f、13a〜13fの全てにおいて同一とする。
なお実施例1と共通する構成による作用効果については省略する。上述したように、接続端子12a〜12f、13a〜13fと保持部14a〜14jをそれぞれ集約的に設けることにより、図示しない射出成形金型を、保持部14a〜14jを挟持して保持するようにセットするにあたって、接続端子12a〜12f、13a〜13fに射出成形金型の保持部14a〜14jを保持する部分が干渉することを回避することができる。これにより樹脂15の射出成形による被覆工程時の歩留まりを向上させることができる。
また、射出成形金型により保持される保持部をインナー14の両長辺にわたって、実施例1よりも多い合計10箇所に設けて、インナー14の長辺方向の広範囲にわたって射出成形金型により保持することにより、射出成形金型によるインナー14の保持能力をより安定したものとすることができ、樹脂15による射出成形による被覆時において、インナー14の充填される樹脂15により付与される圧力を均一化して、圧力によるインナー14の割れが発生することを防止し、バスバー12、13間の短絡を防止することができる。これに加えて、射出成形による被覆時に、樹脂15を組立体16の所望する箇所に安定して充填することができる。これらのことにより、射出成形による被覆工程における歩留まりを向上させることができる。
以上本発明の好ましい実施例について詳細に説明したが、本発明は上述した実施例に制限されることなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形および置換を加えることができる。
例えば、実施例1、実施例2ともに、バスバーの一方を高電圧側、バスバーの他方をGND側としたが、バスバーの双方を高電圧側、又は、GND側としても良いし、バスバーの一方を高電圧側とし、他方を電圧の異なる高電圧側としても良い。また、回路体の内部に収納されるバスバーは一対のものに限られず、三つ以上のものを収納して構成することも可能である。
本発明は、車両に適用して好適な回路体に関するものであり、回路体のプリント基板に対する超音波溶接の工程の効率を高め、歩留まりを向上させることができるので、乗用車、トラック、バス等の様々な車両に適用される電力系統に使用して有益なものである。もちろん車両以外の電力系統に用いられる回路体に適用することも可能である。
本発明に係る回路体の一実施形態を示す模式斜視図である。 本発明に係わる回路体の一実施形態の一部を示す模式斜視図である。 本発明に係わる回路体の一実施形態の一部を示す模式斜視図である。 本発明に係わる回路体の一実施形態の一部を示す模式斜視図である。 本発明に係わる回路体の一実施形態の一部を示す模式斜視図である。 本発明に係る回路体の一実施形態を示す模式斜視図である。 本発明に係る回路体の一実施形態を示す模式断面図である。 本発明に係る回路体の一実施形態を示す模式断面図である。 本発明に係わる回路体の一実施形態を示す模式斜視図である。 従来の回路体を示す模式図である。 本発明に係る回路体の他の実施形態の一部を示す模式斜視図である。 本発明に係る回路体の他の実施形態の一部を示す模式斜視図である。 本発明に係る回路体の他の実施形態の一部を示す模式斜視図である。 本発明に係わる回路体の他の実施形態の一部を示す模式斜視図である。 本発明に係る回路体の他の実施形態を示す模式斜視図である。 本発明に係る回路体の他の実施形態を示す模式斜視図である。
符号の説明
1 回路体
2 バスバー
2a〜2f 接続端子
3 バスバー
3a〜3f 接続端子
4 インナー
4a〜4f 保持部
4g 壁部
4h 端子逃し部
4i 端子逃し部
5 樹脂
6 組立体
11 回路体
12 バスバー
12a〜12h 接続端子
13 バスバー
13a〜13h 接続端子
14 インナー
14a〜14j 保持部
14k 壁部
14l 端子逃し部
14m 端子逃し部
15 樹脂
16 組立体

Claims (6)

  1. 接続端子を有する導電体を、前記接続端子の端部を露出して絶縁体により被覆し、少なくとも一の組み合わせの接続端子の長さを相違させてなる回路体であって、
    当該組み合わせの接続端子のうち長い方の接続端子の前記絶縁体により被覆する部分の長さを、短い方の接続端子の前記絶縁体により被覆する部分の長さよりも長くすることを特徴とする回路体。
  2. 前記組み合わせの接続端子の前記絶縁体より露出している部分の長さを同一とすることを特徴とする請求項1に記載の回路体。
  3. 前記接続端子が、当該接続端子の厚みが前記導電体の前記接続端子以外の本体部分の厚みよりも薄くなるように、成形されることを特徴とする請求項1又は2に記載の回路体。
  4. 前記接続端子が端部に接合対象部分を備えるとともに、当該接続端子の前記接合対象部分よりも前記絶縁体側に屈曲部分が形成され、当該屈曲部分を屈曲方向外側にふくらませることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の回路体。
  5. 前記導電体を複数積層して備え、前記導電体の間に予め成型した絶縁部材を備え、前記絶縁部材の縁部に前記導電体を収納する前記導電体の厚み以上の高さを有する壁部を備えることを特徴とする請求項4に記載の回路体。
  6. 前記絶縁部材の縁部が、前記絶縁体により被覆するにあたり使用する金型によって保持される保持部を備えることを特徴とする請求項5に記載の回路体。
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