JP2008101370A - キーユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】メカニカルキーが、キーケースに出没可能に保持されて成るキーユニットにおいて、メカニカルキーの出没切換え操作を容易とする。
【解決手段】キーケース85に一端部が回動可能に枢支されて該キーケース85内に収容されるレバー92の他端側に、キーケース85にスライド可能に保持されるメカニカルキー31が連結され、レバー92の中間部に、メカニカルキー31のスライド方向と平行な方向への手動によるスライド操作を可能としてキーケース85に配設される操作ノブ97が連結される。
【選択図】 図11

Description

本発明は、メカニカルキーが、キーケースに出没可能に保持されて成るキーユニットに関する。
キーケースにスライド可能に保持されるメカニカルキーに、該メカニカルキーのスライド方向と平行にスライドすることを可能としてキーケースに配置される操作ノブを直接連結せしめたキーユニットが、特許文献1で知られている。
特開昭63−569号公報
ところが、上記特許文献1で開示されたものでは、メカニカルキーのスライド量と同一量だけ操作ノブをスライド操作する必要があり、スライド操作量が比較的大きくなる。而してメカニカルキーの出没切換えはキーケースを把持した手による片手操作で操作ノブを操作するものであり、操作量が大きくなるほど操作し難くなる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、メカニカルキーの出没切換え操作を容易としたキーユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、メカニカルキーが、キーケースに出没可能に保持されて成るキーユニットにおいて、前記キーケースに一端部が回動可能に枢支されて該キーケース内に収容されるレバーの他端側に、前記キーケースにスライド可能に保持されるメカニカルキーが連結され、前記レバーの中間部に、前記メカニカルキーのスライド方向と平行な方向への手動によるスライド操作を可能として前記キーケースに配設される操作ノブが連結されることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記メカニカルキーの長手方向に沿う方向に長く形成された前記キーケースの中心軸線に沿ってスライドすることを可能として前記メカニカルキーが該キーケースに保持され、前記レバーの一端部の前記キーケースへの枢支部および前記中心軸線間に前記操作ノブが配置されることを特徴とする。
さらに請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の構成に加えて、前記レバーが、前記中心軸線に関して前記枢支部とは反対側で前記メカニカルキーに連結されることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、一端部がキーケースに枢支されるとともに他端部がメカニカルキーに連結されたレバーの中間部に操作ノブが連結されるので、操作ノブのスライド操作量を小さくすることができ、操作性を高めることができる。
また請求項2記載の発明によれば、レバーの回動に応じてメカニカルキーをスライドさせることを可能としつつメカニカルキーをキーケースの中心軸線上に配置することができる。
さらに請求項3記載の発明によれば、レバーへの操作ノブの連結部ならびにメカニカルキーへのレバーの連結部間の距離を比較的大きくし、操作ノブのスライド量に対してメカニカルキーのスライド量を大きく設定することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
図1〜図19は本発明の一実施例を示すものであり、図1はシリンダ錠およびキーユニットの断面図であって図2の1−1線に沿う断面図、図2はシャッター板が閉じ位置にある状態でキーユニットを省略したときの図1の2矢視正面図、図3はシリンダ錠およびキーユニットを図2の3−3線に沿って切断した断面図、図4は閉じ状態にあるシャッター機構付近を図2の4−4線に沿って切断した断面図、図5は閉じ状態にあるシャッター機構およびマグネット錠付近を図3にほぼ対応した方向から見て切断した断面図、図6はシャッター機構の分解斜視図、図7はロック位置で開き状態にあるシャッター機構を図3の7−7線に沿って示す断面図、図8はロック位置で閉じ状態にあるシャッター機構を示すための図7に対応した断面図、図9は図4の9−9線断面図、図10はキーユニットの分解斜視図、図11はキーユニットの縦断面図であって図12および図13の11−11線に沿う断面図、図12は図11の12−12線断面図、図13は図11の13−13線断面図、図14はメカニカルキーをキーケースから突出させた状態での図11に対応した断面図、図15はインナシリンダがロック位置にあってシャッター板が閉じ位置にある状態でキーユニットを省略した状態でのシリンダ錠の正面図、図16はインナシリンダがロック位置にあってシャッター板が開き位置にある状態での図15に対応した図、図17はインナシリンダがオフ位置にあってシャッター板が閉じ位置にある状態での図15に対応した図、図18はインナシリンダがオフ位置にあってシャッター板が開き位置にある状態での図15に対応した図、図19はインナシリンダがオン位置にある状態での図15に対応した図である。
先ず図1〜図3において、シリンダ錠15のシリンダボディ16は、たとえば自動二輪車のステアリングコラム(図示せず)に取付けられており、このシリンダボディ16の前端部(図1および図3の左端部)には、前方に向けて開放した円筒部16aが一体に設けられ、該円筒部16aの後部外周の周方向に間隔をあけた複数箇所たとえば2箇所には半径方向外方に張り出す鍔部16b,16bが一体に突設される。シリンダボディ16の前端部すなわち前記円筒部16aは、該円筒部16aの前端から半径方向内方に張り出す内向き鍔部17aを前端に有する円筒状のボディカバー17で覆われており、該ボディカバー17が後端部に有する鍔部17b,17bが前記シリンダボディ16の両鍔部16b…にねじ部材18,18によって取付けられ、ボディカバー17の前端の前記内向き鍔部17aの内周縁で、前記円筒部16aよりも小径かつ円筒部16aと同軸である円形の開口部19が形成される。
図4および図5を併せて参照して、シリンダボディ16の前部には、軸方向内方に向かうにつれて段階的に小径となる第1〜第3孔21〜23が同軸に連なって設けられており、第3孔23には、インナシリンダ28のロータ部28aが、軸方向のスライドおよび軸線まわりの回動を可能として嵌合される。このインナシリンダ28は、図2で明示するように、ロック位置P1およびオフ位置P2間の回動時にはプッシュ操作を伴うことを条件としてロック位置P1、オフ位置P2およびオン位置P4を順次占めるように回動することを可能とするとともに、前記オフ位置P2および前記オン位置P4間の中間部に設定されたシートロック解錠位置P3でプッシュ操作されることを可能として、シリンダボディ16に挿入、支持される。
前記インナシリンダ28のロータ部28aには前端を開放するとともに後端部を閉じて横断面矩形状に形成される有底のキー孔29が設けられる。一方、シリンダボディ16における前記第3孔23の内面には軸方向に延びる係合溝30が設けられ、インナシリンダ28がロック位置P1もしくはオフ位置P2にあるときに正規のメカニカルキー31をキー孔29に挿入するのに応じて前記係合溝30との係合を解除する複数のタンブラー32…が、前記係合溝30…に係合する方向に弾発付勢されながらインナシリンダ28の前記ロータ部28aに配設される。
前記キー孔29の前端開放部を塞がないようにして前記インナシリンダ28の前部には、高硬度の材料から成るキャップ49が装着される。またインナシリンダ28の前部には、第2孔22および第3孔23間でシリンダボディ16に形成されて前方に臨む環状の受け段部24に前方から対向して第2孔22に挿入される鍔部28eが半径方向外方に張り出すようにして一体に突設される。
また前記鍔部28eに後方から連なる突部28fがインナシリンダ28の前部外周に突設されており、この突部28fは、ロック位置P1にあるインナシリンダ28を不正な手段で無理やりにプッシュ操作したときには、シリンダボディ16の係合溝30に係合してインナシリンダ28の回動を阻止することになる。
再び図1および図3において、前記インナシリンダ28の後端には連結軸部28bが一体に設けられる。一方、シリンダボディ16の後部にはイグニッションスイッチ33のスイッチケース34が取付けられており、該イグニッションスイッチ33が備えるコンタクトホルダ35に一体に設けられる連結筒部35aに、前記連結軸部28bが相対回転を不能としつつ軸方向のスライドを可能として嵌合される。前記連結軸部28bに装着されたリテーナ36および前記コンタクトホルダ35間には、連結筒部35aおよび連結軸部28bを囲繞するコイル状のばね37が縮設されており、連結軸部28bすなわちインナシリンダ28は、前方側(図1および図3の左方側)に弾発付勢される。しかもシリンダボディ16およびコンタクトホルダ35間には、インナシリンダ28の回動に応じた前記コンタクトホルダ35の回動に節度感を付与するためのクリック機構38が設けられる。
前記イグニッションスイッチ33の前方でシリンダボディ16には、前記インナシリンダ28の回動軸線を含む平面に沿う軸線を有する支軸39を介してレバー40の中間部が回動可能に支承される。ところで自動二輪車の車体には、乗員を着座させる状態をシートロック機構によって維持することを可能とした乗車用シートが開閉可能に取付けられており、前記シートロック機構のロック状態を牽引力の作用に応じて解除するためのケーブル41が前記レバー40の一端に連結される。また前記シートロック解錠位置P3にあるインナシリンダ28のプッシュ操作に応じてレバー40の他端に押圧力を及ぼすことを可能とした押圧腕部28cが、前記インナシリンダ28に一体に設けられ、シートロック解錠位置P3でインナシリンダ28をプッシュ操作すると、前記押圧腕部28cによって前記レバー40が図3の時計方向に回動し、それによってケーブル41が牽引されてシートロック機構のロック状態が解除されることになる。
前記押圧腕部28cの前方でシリンダボディ16には、インナシリンダ28の軸線と直交する平面内でスライド作動することを可能としてロックピン43が支承されており、このロックピン43およびシリンダボディ16間には、シリンダボディ16内にロックピン43を引き込む側に付勢する弾発力を発揮する戻しばね44が縮設される。しかもロックピン43は、インナシリンダ28の回動に応じて転舵操作の許容および阻止を切換えるようにしてインナシリンダ28に連結される。すなわちロックピン43には、前記インナシリンダ28が一体に有するクランク部28dを挿通せしめる連結孔45を有する連結部材46が取付けられており、インナシリンダ28がロック位置P1およびオフ位置P2間で回動するのに伴って、ロックピン43がスライド駆動される。而してインナシリンダ28のロック位置P1では転舵操作を阻止すべく突出位置にあったロックピン43が、オフ位置P2では転舵操作を許容すべく後退することになる。
図6〜図8を併せて参照して、シリンダボディ16の前部内には、インナシリンダ28が備えるキー孔29へのメカニカルキー31の挿入を許容する状態ならびに前記キー孔29への前記メカニカルキー31の挿入を阻止する状態をマグネット錠55の解錠時に切換え可能としたシャッター機構54が配設される。
このシャッター機構54は、前記インナシリンダ28のキー孔29への前記メカニカルキー31の挿入を許容する挿通孔56を有するとともにマグネット錠55の解錠時の回動操作に応じて前記インナシリンダ28の回動軸線と同一軸線まわりに回動する回動部材57と、該回動部材57の回動に応じて前記挿通孔56を開放する位置ならびに前記挿通孔56の全部を閉鎖する位置間で移動するようにして前記回動部材57に連動、連結されるシャッター板58と、前記インナシリンダ28のキー孔29に対応した横断面矩形の透孔61を中心部に有して前記シャッター板58を支持するホルダ59と、該ホルダ59を回動部材57との間に挟み込むリング部材60とを備え、前記インナシリンダ28の前方でシリンダボディ16の第1孔21に収容される。
前記回動部材57は、円板状の回動部材主部57aと、軸方向中間部が前記回動部材主部57aの外周に直角に連設されて円筒状に形成されるとともにシリンダボディ16の前部の第1孔21に摺動可能に嵌合される大径嵌合筒部57bと、前記ボディカバー17の前端の内向き鍔部17aに当接し得る環状の規制段部57cを大径嵌合筒部57bの前端との間に形成して大径嵌合筒部57bの前端内周に面一にかつ同軸に連なるとともに前記内向き鍔部17a内に摺動可能に嵌合される小径嵌合筒部57dと、前記大径嵌合筒部57bの後端との間に環状の段部57fを形成して前記大径嵌合筒部57bの後端外周に面一にかつ同軸に連なる薄肉円筒部57eとを一体に有する。
また前記回動部材57における回動部材主部57aの背面には、前記挿通孔56を形成する円筒状の筒部57gと、該筒部57gに内端を連ならせて回動部材主部57aの外周側に延びるガイド部57hとが一体に突設され、ガイド部57hは円弧状の案内溝62を形成する。
前記回動部材57の段部57fに当接した前記リング板60の外周部には、前記薄肉円筒部57eがかしめ結合されるものであり、リング板60は回動部材57に固定される。しかも前記シャッター板58を支持するホルダ59は、回動部材57の回動部材主部57aおよび前記リング板60間に配置されて、前記大径嵌合筒部57bの後部に収容されるものであり、回動部材57との相対回動が可能である。
前記ホルダ59は、前記回動部材57の回動部材主部57aに後方側から対向するようにして大径嵌合筒部57bの後部に相対摺動可能に嵌合されるとともに中央部に前記透孔61が設けられる円板部59aと、該円板部59aの周方向に間隔をあけた2箇所で前記円板部59aの外周に直角に連設されるとともに前記リング板60を貫通してインナシリンダ28側に延びる一対の係合脚部59b…とを一体に有する。
前記円板部59aは、前記インナシリンダ28の鍔部28eに装着されたキャップ49に前方から当接し、前記両係合脚部59b…は、図9で示すように、インナシリンダ28がその前部に備える鍔部28eに設けられている切欠き27…に挿通、係合される。したがってシリンダボディ16の係合溝30にタンブラー32…が係合することでインナシリンダ28の回動が阻止されている状態では、前記ホルダ59の回動も阻止されている。
すなわちシャッター機構54は、回動部材57ならびに該回動部材57に固定されるリング板60間に、シャッター板58を支持するホルダ59が収容されるようにしてユニット化されるものであり、ユニット化されたシャッター機構54は、前記インナシリンダ28に前方からの押圧力を作用せしめるようにして前記インナシリンダ28の軸線に沿う方向にスライドすることを可能としてシリンダボディ16内に挿入される。
前記シャッター板58は、前記回動部材57の挿通孔56および前記透孔61間に配置されるものであり、このシャッター板58を前記挿通孔56の半径方向に沿ってスライド可能に嵌合せしめるガイド凹部63が、内端部を円板部59aの略中央部に配置するとともに外端部を円板部59aの外周で外部に開放するようにして円板部59aの前面側に設けられ、前記透孔61はガイド凹部63の内端部に配置される。
ホルダ59のガイド凹部63にスライド可能に嵌合されるシャッター板58には、回動部材57側に突出する係合軸64が突設されており、この係合軸64が回動部材57の連結部57h内に形成された円弧状の案内溝62に係合される。而してホルダ59が静止位置にあるとともに回動部材57の回動作動が許容されている状態で、回動部材57が回動すると、その回動部材57の回動に追随してシャッター板58がガイド凹部63内でスライドするものであり、マグネット錠55の鎖錠状態では回動部材57の挿通孔56の全部を閉鎖してキー孔29へのメカニカルキー31の挿入を阻止する閉じ位置(図8で示す位置)と、マグネット錠55の解除状態で前記回動部材57を回動操作するのに応じて開き位置(図7で示す位置)との間でスライドすることが可能であり、このシャッター板58の開き位置でメカニカルキー31のキー孔29への挿入を許容すべく前記挿通孔56が開放される。
ところで前記ホルダ59およびシリンダボディ16間にはばね65が縮設されており、シャッター機構54に前方から外力が作用していない状態では、シャッター機構54は、その回動部材57が備える大径嵌合筒部57bの前端の規制段部57cをボディカバー17の前端の内向き鍔部17aに当接させた前進位置となる。
前記インナシリンダ28の前端部には、キー孔29の前端を閉じる位置ならびにキー孔29の前端を開く位置間でのスライドを可能としたカバー66が装着されており、このカバー66およびインナシリンダ28間には、キー孔29の前端を閉じる側にカバー66を付勢するばね67が縮設される。而して前記カバー66の内端部には、メカニカルキー31の先端で押されることによってキー孔29を開く側に該カバー66をスライドさせるための傾斜面66aが設けられる。
図2に再び注目して、前記シャッター板58は、インナシリンダ28およびホルダ59がロック位置P1にあるときに挿通孔56を開放した状態の開き位置POから角度αたとえば27度だけオフ位置P2とは反対側に回動部材57を回動したときに閉じ位置PSとなり、またインナシリンダ28がオフ位置P2にあるときを開き位置POとしたときに、その開き位置POから角度αだけオン位置P4とは反対側に回動部材57を回動したときに閉じ位置PSとなる。
また前記ガイド凹部63の閉塞端の外側で前記ホルダ59の円板部59aには、回動部材57の回動部材主部57a側に突出する突部59cが突設されており、この突部59cには、前記回動部材主部57aに対向して開口する有底のばね収容孔71が設けられており、ばね収容孔71の閉塞端に一端を当接させるコイル状のばね72がばね収容孔71に収容される。一方、前記回動部材主部57aの前記突部59cに対向する面には、三角形状に凹んだ係合凹部73,74が図7および図8で示す位置に配置されるようにして回動部材57の周方向に間隔をあけて設けられる。しかもばね収容孔71内に収容される状態と、前記係合凹部73,74の一方に択一的に略半部を係合させるとともに前記ばね収容孔71に残余の略半部を係合させる状態とを切換え可能としたクリックボール75が前記ばね72の他端に当接される。
而して前記両係合凹部73,74の一方73は回動部材57が閉じ位置PSにあるときに前記クリックボール85の略半部を係合させる位置に配置され、他方の係合凹部74は回動部材57が開き位置POにあるときに前記クリックボール75の略半部を係合させる位置に配置されるものであり、回動部材57は、閉じ位置PSおよび開き位置PO間で節度的に回動することになる。
しかもホルダ59における円板部59aには、前記ガイド凹部63の開放端に対応する位置で半径方向外方に突出する規制突部59dが一体に設けられ、この規制突部59dは、回動部材57における大径嵌合筒部57bの後端に設けられた切欠き76内に挿入される。したがって回動部材57および前記ホルダ59の相対回動範囲は、前記切欠き76内で前記規制突部59dが変位し得る範囲に規制されるものであり、回動部材57が前記ホルダ59に対して前記閉じ位置PSおよび開き位置PO間を超える大きな範囲で回動することはない。
また前記ガイド凹部63の両側で前記ホルダ59の円板部59aから回動部材主部57aに近接、対向するように隆起した一対の隆起部59e,59fが円板部59aに一体に設けられており、マグネット錠55は、回動部材57の回動部材主部57aと、前記両隆起部59e,59fとの間に設けられる。
前記隆起部59e,59fには、回動部材主部57a側に開口する一対ずつの有底の摺動孔77…が、ホルダ59の中心に関して対称位置に配置されるようにして設けられ、前記回動部材主部57aの隆起部59e,59fに臨む面には、シャッター機構54がキー孔29へのメカニカルキー31の挿入を阻止する閉じ状態にあるときに、前記各摺動孔77…に個別に対応する一対ずつ2組の係合凹部78…が設けられる。しかも各組での前記摺動孔77…相互の間隔および前記係合凹部78…相互の間隔は、回動部材57の回動範囲たとえば27度よりも大きく設定されている。
また前記各隆起部59e,59fには、摺動孔77…が配置される部分を囲むようにしてOリング79,80が嵌装されており、それらのOリング79,80は、前記隆起部59e,59fと、回動部材57の回動部材主部57aとの間に挟まれる。
前記各摺動孔77…のうち選択された摺動孔77…、この実施例では、一方の隆起部59eに設けられた一対の摺動孔77…の一方、ならびに他方の隆起部59fに設けられた一対の摺動孔77…の両方には、磁極配置が適宜の組み合わせとなるようにして棒状のマグネット81…がそれぞれ摺動可能に嵌合され、各摺動孔79…の閉塞端および各マグネット81…間には、各マグネット81…を隆起部59e,59fから突出させる側にばね付勢するばね82…がそれぞれ介設される。
而してシャッター機構54がシャッター板58で挿通孔56および貫通孔48間を遮断した閉じ状態にあるときに、前記マグネット81…の一部は、回動部材57側の係合凹部78…のうち対応の係合凹部78…に係合することになり、この状態ではホルダ59に対する回動部材57の回動作動が阻止されることになる。
図10〜図13を併せて参照して、前記マグネット錠55の施・解錠操作を行うためのマグネット84…は、前記回動部材57に嵌脱可能に嵌合するとともにその嵌合状態で前記回動部材57を回動操作することを可能としたキーケース85に設けられるものであり、このキーケース85と、該キーケース85に出没可能に保持される前記メカニカルキー31とでキーユニット86が構成される。
キーケース85は、合成樹脂製の第1および第2ケース部材88,89が相互に接合されることでメカニカルキー31の全体を収容し得るようにしてメカニカルキー31の長手方向に沿って長い鞘状に構成されるものであり、第1および第2ケース部材88,89間にメカニカルキー31がスライド可能に保持される。
第1ケース部材88の一端には、キーケース85のシリンダ錠15に対向する側の端壁となる壁部90が、第2ケース部材89の一端を覆うようにして直角かつ一体に設けられる。ところでメカニカルキー31は、該メカニカルキー31の長手方向に沿って長いキーケース85に、該キーケース85の中心軸線Cに沿ってスライドすることを可能として保持されるものであり、前記中心軸線C上で前記壁部90の中央部に、メカニカルキー31を出没させるための矩形状の透孔91が、メカニカルキー31の挿通を可能として設けられる。
前記キーケース85内には、該キーケース85の第1ケース部材88に設けられた支軸93で回動可能に支承されるレバー92が、メカニカルキー31および第1ケース部材88間に配置されるようにして収容される。而して前記中心軸線Cに関して前記支軸93とは反対側で前記レバー92の他端側にメカニカルキー31に連結されるものであり、レバー92の他端側に設けられる長孔状の連結孔94に、第2ケース部材89側からメカニカルキー31に挿通される連結ピン95が挿通、係合される。
前記連結ピン95のレバー92からの突出端部は、第1ケース部材88の内面に設けられるガイド溝96に挿入されており、該ガイド溝96は、キーケース85の中心軸線Cに沿って長く延びるように形成される。而してレバー92が支軸93の軸線まわりに回動するのに応じて、前記連結ピン95はレバー92の連結孔94内で変位しつつガイド溝96に沿って移動するものであり、図11で示すように、連結ピン95が前記壁部90とは反対側のガイド溝96の端部に位置するときにはメカニカルキー31がキーケース85内に収容され、図14で示すように、連結ピン95が前記壁部90側のガイド溝96の端部に位置するときにはメカニカルキー31がキーケース85から突出される。
前記レバー92の中間部には、メカニカルキー31のスライド方向と平行な方向への手動によるスライド操作を可能としてキーケース85に配設される操作ノブ97が連結されるものであり、この操作ノブ97は、レバー92の一端部のキーケース85への枢支部すなわち支軸93と、キーケース85の中心軸線Cとの間に配置され、第1ケース部材88の外面に摺動可能に摺接される。
前記支軸93および前記中心軸C間で第1ケース部材88には、壁部90とは反対側を開放するようにして前記中心軸線Cと平行に延びるガイド孔98が設けられており、第2ケース部材89には、第1ケース部材88への結合時に前記ガイド孔98の開放端部を閉じるようにして前記ガイド孔98内に挿入される蓋部89aが一体に設けられる。
前記操作ノブ97には、前記ガイド孔98を貫通する連結軸99の基端部が一体に設けられる。この連結軸99の基端部両側には、前記ガイド孔98の両側で第1ケース部材88を嵌合せしめる嵌合溝100,100が設けられており、両嵌合溝100…への第1ケース部材88の嵌合によって、操作ノブ97は、前記中心軸線Cに沿うスライド操作を可能としてキーケース85に配設されることになる。
一方、前記レバー92の中間部には、前記連結軸99を挿通せしめる長孔状の連結孔101が設けられており、操作レバー97をスライド操作することによりレバー92は、図11で示す位置ならびに図14で示す位置間で回動することになる。
前記連結軸99には、第2ケース部材89側に開放した有底のばね収容孔102が設けられており、ばね収容孔102の閉塞端に一端を当接させるコイル状のばね103がばね収容孔102に収容される。一方、第2ケース部材89の前記連結軸99に対向する面には、三角形状に凹んだ係合凹部104,105が操作ノブ97のスライド方向に間隔をあけて設けられる。しかもばね収容孔102内に収容される状態と、前記係合凹部104,105の一方に択一的に略半部を係合させるとともに前記ばね収容孔102に残余の略半部を係合させる状態とを切換え可能としたクリックボール106が前記ばね102の他端に当接される。
而して前記両係合凹部104,105の一方104はメカニカルキー31をキーケース85内に収容する位置に操作ノブ97が位置しているときに前記クリックボール106の略半部を係合させる位置に配置され、他方の係合凹部105はメカニカルキー31をキーケース85から突出させる位置に操作ノブ97が位置しているときに前記クリックボール106の略半部を係合させる位置に配置されており、操作ノブ97は、メカニカルキー31をキーケース85内に収容せしめる位置ならびにメカニカルキー31をキーケース85から突出させる位置間で節度的にスライドすることになる。
前記シャッター機構54の一部を構成する回動部材57における回動部材主部57aの外面には、前記壁部90を含むキーケース85の一端部を相対回動不能にかつ嵌脱可能に嵌合せしめることを可能とした嵌合凹部107が形成される。この嵌合凹部107は、挿通孔56の一直径線に沿って相互に平行に延びて前記挿通孔56の両側で回動部材主部57aの外面に一体に突設されるとともに小径嵌合筒部57dの内面に両端がそれぞれ一体に連設される一対の突部108,108と、前記小径嵌合筒部57dの一部とで、キーケース85の横断面形状に対応して略矩形状の横断面形状を有するように形成されるものであり、嵌合凹部107の少なくとも一部、この実施例では嵌合凹部107の一部を形成して回動部材57に突設された突部108…は、マグネット錠55の解錠状態でシャッター板58を前記開き位置から閉じ位置に作動せしめる側に回動部材57を手動操作すべく把持し得る形状に形成されている。
マグネット84…は、前記キーケース85の一端すなわち壁部90に配設されるものであり、マグネット錠55におけるマグネット81…の配置に対応した位置で、前記壁部90にマグネット84…が嵌合され、各マグネット84…の前記壁部90への嵌合状態を保持するための非磁性材料製のフイルム109…が前記壁部90に貼着される。
前記各マグネット84…は、マグネット錠55の各マグネット81…におけるキーケース85側の磁極と同一の磁極がマグネット錠55側に配置されるようにして前記壁部90に配設されるものであり、シャッター機構54が閉鎖状態にあるときにキーケース85が回動部材57の嵌合凹部107に相対回転不能に嵌合されたときには、マグネット錠55において係合凹部78…に係合しているマグネット81…にマグネット84が近接することにより、同一磁極の反発力によって、マグネット錠55側のマグネット81…がばね82…のばね力に抗して係合凹部78…から離脱するように摺動孔77…に押し込まれ、これによりマグネット錠54が解錠され、回動部材57の回動作動が許容されることになる。
ところで前記キーケース85の一端寄りで幅方向両側の外周には、係合溝110,110が設けられており、シリンダボディ16側、この実施例ではシリンダボディ16に固定されたボディカバー17には、前記嵌合凹部107に嵌合した状態の前記キーケース85の前記係合溝110…に係合し得るようにして開口部19の内周から突出する4つの係合部111,111…が一体に突設される。
前記係合部111,111…は、たとえば相互間に90度の等間隔をあけた位置で前記開口部19の内周から突設されるものであり、インナシリンダ28がロック位置P1にあって前記シャッター板58が閉じ位置PSにあるときには、図15で示すように、キーケース85の係合溝110…に前記係合部111…が係合することはなく、キーケース85を嵌合凹部107から離脱せしめることが可能であるが、前記シャッター板58が開き位置POとなったときには、図16で示すように、前記キーケース85の係合溝110…に係合部111…のうちの2つが係合し、キーケース85の前記嵌合凹部107からの離脱が阻止される。
またインナシリンダ28がオフ位置P2にあって前記シャッター板58が閉じ位置PSにあるときには、図17で示すように、キーケース85の係合溝110…に前記係合部111…が係合することはなく、キーケース85を嵌合凹部107から離脱せしめることが可能であり、また前記シャッター板58が開き位置POにあるときにも、図18で示すように、前記キーケース85の係合溝110…に係合部111…が係合することはなく、キーケース85を前記嵌合凹部107から離脱せしめることができる。
さらにインナシリンダ28がオン位置P4にあるときには、図19で示すように、キーケース85の係合溝110…に前記係合部111…のうちの2つが係合し、キーケース85を嵌合凹部107からの離脱が阻止される。
次にこの実施例の作用について説明すると、マグネット錠55を解錠するためのマグネット84…が設けられるキーケース85に、メカニカルキー31の全体を収納する状態ならびにキー孔29に挿入されるに充分な長さだけメカニカルキー31の一部を突出させる状態を切換えることを可能としてメカニカルキー31が出没可能に保持されるので、マグネット84…の配置上の自由度を高めることが可能であり、メカニカルキー31およびマグネット84…をキーケース85とともにコンパクトにまとめてキーユニット86としてユニット化することができる。
またキーケース85のうち、メカニカルキー31を突出させる部分の端壁を構成する壁部90にマグネット84…が配設されるので、マグネット錠55を解錠すべくマグネット84…をシリンダ錠55側に向けてキーケース85を把持した状態で、マグネット錠55の解錠操作およびシャッター機構54の開き操作に引き続き、メカニカルキー31をキー孔29に挿入する操作を行うことができ、キーケース85の持ち替えが不要となる。
しかもシャッター機構54は、インナシリンダ28と同一軸線まわりに回動可能であるとともにその回動に応じてシャッター板58を連動させる回動部材57を有するものであり、この回動部材57に嵌脱可能に嵌合するとともに嵌合状態で回動部材57を回動操作することを可能としたキーケース85の壁部90に、該キーケース85を回動部材57に嵌合した状態でマグネット錠55を解錠することを可能としてマグネット84…が設けられており、キーケース85でシャッター板58を開き位置とするように回動部材57を回動操作した状態のキーケース85からメカニカルキー31をキー孔29に挿入すべく突出させることを可能としてメカニカルキー31が出没可能に保持されている。
したがってメカニカルキー31の収納状態でシャッター機構54の回動部材57にキーケース85を嵌合すると、該キーケース85に設けられているマグネット84…によってマグネット錠55が解錠するので、キーケース85により回動部材57を回動操作してシャッター板58を開き位置に作動せしめることが可能であり、この状態でキーケース85からメカニカルキー31を突出させてインナシリンダ28のキー孔29に挿入することが可能となる。すなわちキーケース85をシャッター機構54の回動部材57に嵌合した状態のまま、シャッター機構54の開き操作ならびにメカニカルキー31のキー孔29への挿入操作が可能となり、メカニカルキー31によるシリンダ錠15の操作も可能となるので、操作性を高めることができる。
さらにメカニカルキー31は、前記キーケース85にスライド可能に保持されるので、メカニカルキー31の収納状態および突出状態の切換操作を容易とすることができる。
またシャッター機構54は、インナシリンダ28と同一軸線まわりに回動可能であるとともにその回動に応じてシャッター板58を開き位置および閉じ位置間で作動せしめる回動部材57を有してユニット化され、インナシリンダ28に前方からの押圧力を作用せしめるようにして前記インナシリンダ28の軸線に沿う方向にスライドすることを可能としてシリンダボディ16内に挿入されている。したがってインナシリンダ28をプッシュ操作する際には、メカニカルキー31とともにキーケース85を押し込み操作すればよく、キーケース85からシャッター機構54を介してインナシリンダ28に前方から押圧力を作用せしめることができ、インナシリンダ28をプッシュ操作する際の操作性を高めることができる。
また回動部材57には、キーケース85を相対回転を不能として嵌脱可能に嵌合せしめることを可能とした嵌合凹部107が形成されており、その嵌合凹部107の少なくとも一部を形成して回動部材57に突設された突部108…が、マグネット錠55の解錠状態でシャッター板58を開き位置から閉じ位置に作動せしめる側に回動部材57を手動操作すべく把持し得る形状に形成されるので、オフ位置P2でシャッター板58を開いたまま嵌合凹部107からキーケース85を離脱させたときには、前記突部108…を把持して回動操作することで、シャッター板58位置を開き位置から閉じ位置に作動せしめることができ、キーケース85を嵌合凹部107に再び嵌合する操作が不要となる。
またキーユニット86では、キーケース85に一端部が回動可能に枢支されて該キーケース85内に収容されるレバー92の他端側に、キーケース85にスライド可能に保持されるメカニカルキー31が連結され、レバー92の中間部に、メカニカルキー31のスライド方向と平行な方向への手動によるスライド操作を可能としてキーケース85に配設される操作ノブ97が連結されるので、操作ノブ97のスライド操作量を小さくすることができ、操作性を高めることができる。
またメカニカルキー31の長手方向に沿う方向に長く形成されたキーケース85の中心軸線Cに沿ってスライドすることを可能としてメカニカルキー31が該キーケース85に保持されており、レバー92の一端部のキーケース85への枢支部および中心軸線C間に操作ノブ97が配置されているので、レバー92の回動に応じてメカニカルキー31をスライドさせることを可能としつつメカニカルキー31をキーケース85の中心軸線C上に配置することができる。
さらにレバー92が、中心軸線Cに関して前記枢支部とは反対側でメカニカルキー31に連結されるので、レバー92への操作ノブ97の連結部ならびにメカニカルキー31へのレバー92の連結部間の距離を比較的大きくし、操作ノブ97のスライド量に対してメカニカルキー31のスライド量を大きく設定することができる。
またシリンダ錠15におけるシリンダボディ16側、この実施例ではシリンダボディ16に固定されたボディカバー17には、少なくともマグネット錠55を解除してシャッター板58を開き位置とした後のキーケース85からのメカニカルキー31の突出操作時にキーケース85に係合して該キーケース85の前記回動部材57からの離脱を阻止する係合部111…が設けられている。したがってメカニカルキー31のキー孔29への挿入時にキーケース85の姿勢を安定化するようにして操作性をより高めることができる。
またインナシリンダ28がロック位置P1にあるとともにシャッター板58が開き位置にあるときには、前記係合部111…の2つがキーケース85に係合するので、キーケース85がシリンダ錠15に連結されたままとなり、ステアリングロック状態を得た後に車両運転者が車両から離れるときには、シャッター板58を閉じ位置側に作動せしめるようにキーケース85を回動操作してキーケース85をシリンダ錠15から離脱させることが必要であり、シャッター板85が必ず閉じ位置に作動せしめられることになり、防盗性を高めることができる。
さらにインナシリンダ28がオン位置P4にあるときには前記係合部111…がキーケース85に係合するので、インナシリンダ28がメカニカルキー31をキー孔29に挿入してインナシリンダ28をオン位置P4に回動した状態ではキーケース85がシリンダ錠15から外れることはなく、インナシリンダ28のオン位置P4を確実に保持することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
シリンダ錠およびキーユニットの断面図であって図2の1−1線に沿う断面図である。 シャッター板が閉じ位置にある状態でキーユニットを省略したときの図1の2矢視正面図である。 シリンダ錠およびキーユニットを図2の3−3線に沿って切断した断面図である。 閉じ状態にあるシャッター機構付近を図2の4−4線に沿って切断した断面図である。 閉じ状態にあるシャッター機構およびマグネット錠付近を図3にほぼ対応した方向から見て切断した断面図である。 シャッター機構の分解斜視図である。 ロック位置で開き状態にあるシャッター機構を図3の7−7線に沿って示す断面図である。 ロック位置で閉じ状態にあるシャッター機構を示すための図7に対応した断面図である。 図4の9−9線断面図である。 キーユニットの分解斜視図である。 キーユニットの縦断面図であって図12および図13の11−11線に沿う断面図である。 図11の12−12線断面図である。 図11の13−13線断面図である。 メカニカルキーをキーケースから突出させた状態での図11に対応した断面図である。 インナシリンダがロック位置にあってシャッター板が閉じ位置にある状態でキーユニットを省略した状態でのシリンダ錠の正面図である。 インナシリンダがロック位置にあってシャッター板が開き位置にある状態での図15に対応した図である。 インナシリンダがオフ位置にあってシャッター板が閉じ位置にある状態での図15に対応した図である。 インナシリンダがオフ位置にあってシャッター板が開き位置にある状態での図15に対応した図である。 インナシリンダがオン位置にある状態での図15に対応した図である。
符号の説明
31・・・メカニカルキー
85・・・キーケース
86・・・キーユニット
92・・・レバー
97・・・操作ノブ
C・・・中心軸線

Claims (3)

  1. メカニカルキー(31)が、キーケース(85)に出没可能に保持されて成るキーユニットにおいて、前記キーケース(85)に一端部が回動可能に枢支されて該キーケース(85)内に収容されるレバー(92)の他端側に、前記キーケース(85)にスライド可能に保持されるメカニカルキー(31)が連結され、前記レバー(92)の中間部に、前記メカニカルキー(31)のスライド方向と平行な方向への手動によるスライド操作を可能として前記キーケース(85)に配設される操作ノブ(97)が連結されることを特徴とするキーユニット。
  2. 前記メカニカルキー(31)の長手方向に沿う方向に長く形成された前記キーケース(85)の中心軸線(C)に沿ってスライドすることを可能として前記メカニカルキー(31)が該キーケース(85)に保持され、前記レバー(92)の一端部の前記キーケース(85)への枢支部および前記中心軸線(C)間に前記操作ノブ(97)が配置されることを特徴とする請求項1記載のキーユニット。
  3. 前記レバー(92)が、前記中心軸線(C)に関して前記枢支部とは反対側で前記メカニカルキー(31)に連結されることを特徴とする請求項2記載のキーユニット。
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