JP2008100631A - ブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 BBW式ブレーキ装置においてマスタシリンダとストロークシミュレータとの間に配置される開閉弁を不要にして部品点数の削減を図る。
【解決手段】 スレーブシリンダ23の作動時にピストン38Bは第1ポート40Bを越える位置に前進して第1、第2ポート40B,49Bを連通させるので、マスタシリンダ11が送出するブレーキ液を第1、第2ポート40B,49Bを経てストロークシミュレータ26に供給することができる。またスレーブシリンダ23の非作動時にピストン38Bは第1、第2ポート40B,49Bの連通を遮断するので、マスタシリンダ11が発生したブレーキ液圧は、ストロークシミュレータ26に吸収されることなくホイールシリンダ20,21に伝達され、フェールセーフ機能が発揮される。このように、スレーブシリンダ23のピストン38Bの位置に応じてストロークシミュレータ26の作動および不作動を切り換えることができるので、従来必要であった開閉弁が不要になる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、運転者の制動操作によりブレーキ液圧を発生するマスタシリンダと、電気的に制御可能なアクチュエータによりブレーキ液圧を発生するスレーブシリンダとを備えたブレーキ装置に関する。
運転者の制動操作を電気信号に変換して電気的液圧発生手段を作動させ、この電気的液圧発生手段が発生するブレーキ液圧でホイールシリンダを作動させる、いわゆるBBW(ブレーキ・バイ・ワイヤ)式ブレーキ装置が、下記特許文献1により公知である。
一般に、この種のBBW式ブレーキ装置では、電気的液圧発生手段が正常に機能しているときには、マスタシリンダが送出するブレーキ液をストロークシミュレータで吸収することで、ブレーキペダルのストロークを許容して運転者にとって違和感の無いブレーキフィーリングを得るとともに、電気的液圧発生手段に異常が発生したときには、マスタシリンダとストロークシミュレータとの連通を遮断し、マスタシリンダが発生したブレーキ液圧で制動を行うことで、フェールセーフ機能を発揮させるようになっている。
特許第3205570号公報
ところで上記従来のBBW式ブレーキ装置では、電気的液圧発生手段の正常時にマスタシリンダとストロークシミュレータとを連通させ、また電気的液圧発生手段の異常時にマスタシリンダとストロークシミュレータとの連通を遮断する開閉弁が必要であるため、その開閉弁の分だけ部品点数が増加する問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、BBW式ブレーキ装置においてマスタシリンダとストロークシミュレータとの間に配置される開閉弁を不要にして部品点数の削減を図ることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、運転者の制動操作によりブレーキ液圧を発生するマスタシリンダと、車輪を制動する制動力を発生するホイールシリンダと、マスタシリンダおよびホイールシリンダに連通する液室に摺動自在に嵌合するピストンを、電気的に制御可能なアクチュエータにより前進駆動してブレーキ液圧を発生させるスレーブシリンダと、スレーブシリンダの作動時にマスタシリンダが発生するブレーキ液圧を吸収するストロークシミュレータとを備えたブレーキ装置において、スレーブシリンダの液室はマスタシリンダに連なる前側の第1ポートとストロークシミュレータに連なる後側の第2ポートとを備え、スレーブシリンダの作動時にピストンは第1ポートを越える位置に前進して第1ポートおよび第2ポートを連通させ、スレーブシリンダの非作動時にピストンは第1ポートおよび第2ポート間に位置することを特徴とするブレーキ装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、リザーバに連なるマスタシリンダの吸入ポートが閉じる前に、スレーブシリンダのピストンが液室の第1ポートを越える位置に前進することを特徴とするブレーキ装置が提案される。
尚、実施の形態の後部ピストン38Aおよび前部ピストン38Bは本発明のピストンに対応し、実施の形態の後部液室39Aおよび前部液室39Bは本発明の液室に対応し、実施の形態の前部入口ポート40Bは本発明の第1ポートに対応し、実施の形態の前部サプライポート49Bは本発明の第2ポートに対応する。
請求項1の構成によれば、スレーブシリンダの作動時にピストンは第1ポートを越える位置に前進して第1ポートおよび第2ポートを連通させるので、マスタシリンダが送出するブレーキ液を第1ポートから第2ポートを経てストロークシミュレータに供給し、運転者にとって違和感の無いブレーキフィーリングを得ることができる。またスレーブシリンダの非作動時にピストンは第1ポートおよび第2ポート間に位置するので、マスタシリンダが発生したブレーキ液圧は、ストロークシミュレータに吸収されることなくホイールシリンダに伝達され、スレーブシリンダが作動不能になってもホイールシリンダを支障無く作動させることができる。このように、スレーブシリンダのピストンの位置に応じてストロークシミュレータの作動および不作動を切り換えるので、従来ストロークシミュレータに連なる液路に設けられていた開閉弁が不要になり、その開閉弁の分だけ部品点数を削減してコストダウンに寄与することができる。
また請求項2の構成によれば、マスタシリンダがブレーキ液圧を発生する前に、スレーブシリンダのピストンが液室の第1ポートを越える位置に前進して第1ポートおよび第2ポートを連通させるので、マスタシリンダが送出するブレーキ液をストロークシミュレータに確実に供給できるだけでなく、スレーブシリンダがブレーキ液圧を発生する前にマスタシリンダが発生したブレーキ液圧がホイールシリンダに伝達されるのを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図4は本発明の実施の形態を示すもので、図1は車両用ブレーキ装置のABS非作動時の液圧回路図、図2は図1に対応するABS作動時時の液圧回路図、図3は図1の要部拡大図、図4は図3に対応する作用説明図である。
図1に示すように、タンデム型のマスタシリンダ11は、運転者がブレーキペダル12を踏む踏力に応じたブレーキ液圧を出力する二つの液室13A,13Bを備える。リザーバ50にそれぞれ吸入ポート51A,51Bを介して連通する二つの液室13A,13Bには、ブレーキペダル12により作動する二つのピストン52A,52Bがそれぞれ摺動自在に嵌合する。
一方の液室13Aは液路Pa,Pb,Pc,Pd,Peを介して例えば左前輪および右後輪のディスクブレーキ装置14,15のホイールシリンダ16,17に接続されるとともに、他方の液室13Bは液路Qa,Qb,Qc,Qd,Qeを介して例えば右前輪および左後輪のディスクブレーキ装置18,19のホイールシリンダ20,21に接続される。
液路Pa,Pb間に常開型電磁弁である遮断弁22Aが配置され、液路Qa,Qb間に常開型電磁弁である遮断弁22Bが配置され、液路Pb,Qbと液路Pc,Qcとの間にスレーブシリンダ23が配置され、液路Pc,Qcと液路Pd,Pe;Qd,Qeとの間にABS装置24が配置される。
スレーブシリンダ23のアクチュエータ31は、電動モータ32の出力軸に設けた駆動ベベルギヤ33と、駆動ベベルギヤ33に噛合する従動ベベルギヤ34と、従動ベベルギヤ34により作動するボールねじ機構35とを備える。スレーブシリンダ23のシリンダ本体36の内部に一対のリターンスプリング37A,37Bで後退方向に付勢された一対の後部、前部ピストン38A,38Bが摺動自在に配置されており、後部ピストン38Aの前面に後部液室39Aが区画されるとともに、前部ピストン38Bの前面に前部液室39Bが区画される。
図1および図3から明らかなように、後部液室39Aは、後部入口ポート40Aおよび後部出口ポート41Aを介してそれぞれ液路Pb,Pcに連通するとともに、前部液室39Bは、前部入口ポート40Bおよび前部出口ポート41Bを介してそれぞれ液路Qb,Qcに連通する。
後部ピストン38Aの前端には後部第1カップシールC1が前向き(前進時にシール機能を発揮するように)に設けられ、後部ピストン38Aの後端には後部第2カップシールC2が前向きに設けられる。また前部ピストン38Bの前端には前部第1カップシールC3が前向きに設けられ、前部ピストン38Bの後端には前部第2カップシールC4が後向き(後進時にシール機能を発揮するように)に設けられる。更に、前部第2カップシールC4の直前には、前部第3カップシールC5が前向きに設けられる。
後部ピストン38Aの中間部には後部第1、第2カップシールC1,C2に挟まれた後部リザーバ室38aが形成されており、この後部リザーバ室38aに後部サプライポート49Aが連通する。後部入口ポート40Aおよび後部サプライポート49Aは、共に液路Pbを介してマスタシリンダ11の一方の液室13Aに連通する。
前部ピストン38Bの中間部には前部第1、第3カップシールC3,C5に挟まれた前部リザーバ室38bが形成されており、この前部リザーバ室38bに前部サプライポート49Bが連通する。前部サプライポート49Bは前部入口ポート40Bから独立しており、液路Rを介してストロークシミュレータ26に連通する。ストロークシミュレータ26はシリンダ27にスプリング28で付勢されたピストン29を摺動自在に嵌合させたもので、ピストン29の反スプリング28側に形成された液室30が液路Rに連通する。
後部液室39Aは前向きの後部第1カップシールC1と後向きの前部第2カップシールC4とに挟まれて液密が確保され、また後部ピストン38Aの後部リザーバ室38aからの後方への液漏れは前向きの後部第2カップシールC2により阻止される。
図3に示すように、スレーブシリンダ23の非作動時に後部ピストン38Aの後部第1カップシールC1は後部入口ポート40Aの直後方に位置しており、図4に示すように、後部ピストン38Aが僅かに前進すると後部第1カップシールC1が後部入口ポート40Aを通過して後部液室39Aにブレーキ液圧が発生する。また図3に示すように、スレーブシリンダ23の非作動時に前部ピストン38Bの前部第1カップシールC3は前部入口ポート40Bの直後方に位置しており、図4に示すように、前部ピストン38Bが僅かに前進すると前部第1カップシールC3が前部入口ポート40Bを通過して前部液室39Bにブレーキ液圧が発生する。
しかして、電動モータ32を一方向に駆動すると、駆動ベベルギヤ33、従動ベベルギヤ34およびボールねじ機構35を介して後部、前部ピストン38A,38Bが前進し、液路Pb,Qbに連なる後部、前部入口ポート40A,40Bが閉塞された瞬間に後部、前部液室39A,39Bにブレーキ液圧を発生させ、そのブレーキ液圧を後部、前部出口ポート41A,41Bを介して液路Pc,Qcに出力することができる。
図1に示すように、ABS装置24の構造は周知のもので、左前輪および右後輪のディスクブレーキ装置14,15の系統と、右前輪および左後輪のディスクブレーキ装置18,19の系統とに同じ構造のものが設けられる。その代表として左前輪および右後輪のディスクブレーキ装置14,15の系統について説明すると、液路Pcと液路Pd,Peとの間に一対の常開型電磁弁よりなるインバルブ42,42が配置され、インバルブ42,42の下流側の液路Pd,Peとリザーバ43との間に常閉型電磁弁よりなるアウトバルブ44,44が配置される。リザーバ43と液路Pcとの間に、一対のチェックバルブ45,46に挟まれた液圧ポンプ47が配置されており、この液圧ポンプ47は電動モータ48により駆動される。
遮断弁22A,22B、スレーブシリンダ23およびABS装置24の作動を制御する不図示の電子制御ユニットには、マスタシリンダ11が発生するブレーキ液圧を検出する液圧センサSaと、ディスクブレーキ装置18,19に伝達されるブレーキ液圧を検出する液圧センサSbと、各車輪の車輪速を検出する車輪速センサSc…とが接続される。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用について説明する。
システムが正常に機能する正常時には、図3に示すように、常開型電磁弁よりなる遮断弁22A,22Bが消磁されて開弁する。この状態で液路Qaに設けた液圧センサSaが運転者によるブレーキペダル12の踏み込みを検出すると、スレーブシリンダ23のアクチュエータ31が作動して後部、前部ピストン38A,38Bが前進することで、後部、前部液室39A,39Bにブレーキ液圧が発生する。このブレーキ液圧はABS装置24の開弁したインバルブ42…を介してディスクブレーキ装置14,15,18,19のホイールシリンダ16,17,20,21に伝達され、各車輪を制動する。
図4に示すように、スレーブシリンダ23の後部、前部ピストン38A,38Bが僅かに前進すると、後部、前部入口ポート40A,40Bが閉塞されて液路Pb,Qbと後部、前部液室39A,39Bとの連通が遮断されるため、マスタシリンダ11が発生したブレーキ液圧はディスクブレーキ装置14,15,18,19に伝達されることはない。
このとき、マスタシリンダ11の一方の液室13Aはスレーブシリンダ23の密閉された後部リザーバ室38aに連通していて容積が変化しないため、マスタシリンダ11の他方の液室13Bから送出されたブレーキ液が、液路Qa、液路Qb、前部入口ポート40B、前部リザーバ室38b、前部サプライポート49Bおよび液路Rを介してストロークシミュレータ26の液室30に供給され、そのピストン29をスプリング28に抗して移動させることで、ブレーキペダル12のストロークを許容するとともに擬似的なペダル反力を発生させて運転者の違和感を解消することができる。
そして液路Qcに設けた液圧センサSbで検出したスレーブシリンダ23によるブレーキ液圧が、液路Qaに設けた液圧センサSaで検出したマスタシリンダ11によるブレーキ液圧に応じた大きさになるように、スレーブシリンダ23のアクチュエータ31の作動を制御することで、運転者がブレーキペダル12に入力する踏力に応じた制動力をディスクブレーキ装置14,15,18,19に発生させることができる。
尚、運転者がブレーキペダル12を踏んでマスタシリンダ11の他方の液室13Bがブレーキ液圧を発生する前に、つまりマスタシリンダ11のピストン52Bがリザーバ50に連なる吸入ポート51Bを通過する前に、スレーブシリンダ23の前部ピストン38Bの前部第1カップシールC3が前部入口ポート40Bを越える位置に前進し、前部入口ポート40Bおよび前部サプライポートP49Bを連通させるので、マスタシリンダ11が送出するブレーキ液をストロークシミュレータ26に確実に供給できるだけでなく、スレーブシリンダ23がブレーキ液圧を発生する前にマスタシリンダ11が発生したブレーキ液圧がホイールシリンダ20,21に伝達されるのを防止することができる。
上述した制動中に、車輪速センサSc…の出力に基づいて何れかの車輪のスリップ率が増加してロック傾向になったことが検出されると、図2に示すように、常開型電磁弁よりなる遮断弁22A,22Bを励磁して閉弁するとともにスレーブシリンダ23を作動状態に維持し、この状態でABS装置24を作動させて車輪のロックを防止する。
即ち、所定の車輪がロック傾向になると、その車輪のディスクブレーキ装置のホイールシリンダに連なるインバルブ42を閉弁してスレーブシリンダ23からのブレーキ液圧の伝達を遮断した状態で、アウトバルブ44を開弁してホイールシリンダのブレーキ液圧をリザーバ43に逃がす減圧作用と、それに続いてアウトバルブ44を閉弁してホイールシリンダのブレーキ液圧を保持する保持作用とを行うことで、車輪がロックしないように制動力を低下させる。
その結果、車輪速度が回復してスリップ率が低下すると、インバルブ42を開弁してホイールシリンダのブレーキ液圧が増加させる増圧作用を行うことで、車輪の制動力を増加させる。この増圧作用により車輪が再びロック傾向になると、前記減圧、保持、増圧を再び実行し、その繰り返しにより車輪のロックを抑制しながら最大限の制動力を発生させることができる。その間にリザーバ43に流入したブレーキ液は、液圧ポンプ47により上流側の液路Pc,Qcに戻される。
上述したABS制御を実行している間、遮断弁22A,22Bが閉弁状態に維持されることで、ABS装置24の作動による液圧変化がキックバックとなってマスタシリンダ11からブレーキペダル12に伝達されるのを防止することができる。
さて、電源の失陥等によりスレーブシリンダ23が作動不能になると、スレーブシリンダ23が発生するブレーキ液圧に代えて、マスタシリンダ11が発生するブレーキ液圧による制動が行われる。
電源が失陥すると、常開型電磁弁よりなる遮断弁22A,22Bは自動的に開弁し、常開型電磁弁よりなるインバルブ42…は自動的に開弁し、常閉型電磁弁よりなるアウトバルブ44…は自動的に閉弁する。この状態では、図3に示すように、スレーブシリンダ23の後部、前部ピストン38A,38Bは後退位置に保持され、前部ピストン38Bの前部第1カップシールC3が前部入口ポート40Bおよび前部サプライポートP49B間の連通を阻止するので、マスタシリンダ11の液室13A,13Bにおいて発生したブレーキ液圧は、ストロークシミュレータ26に吸収されることなく、遮断弁22A,22B、スレーブシリンダ23の後部、前部液室39A,39Bおよびインバルブ42…を通過して各車輪のディスクブレーキ装置14,15,18,19のホイールシリンダ16,17,20,21を作動させ、支障なく制動力を発生させることができる。
このように、スレーブシリンダ23の前部ピストン38Bの位置に応じてストロークシミュレータ26の作動および不作動を切り換えることができるので、従来ストロークシミュレータに連なる液路に設けられていた開閉弁が不要になり、その開閉弁の分だけ部品点数を削減してコストダウンに寄与することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態ではストロークシミュレータ26をスレーブシリンダ23の前部液室39B側に接続しているが、それをスレーブシリンダ23の後部液室39A側に接続しても同様の作用効果を達成することができる。
また実施の形態のブレーキ装置はABS装置24を備えているが、本発明はABS装置24を持たないブレーキ装置に対しても適用可能である。
車両用ブレーキ装置のABS非作動時の液圧回路図 図1に対応するABS作動時の液圧回路図 図1の要部拡大図 図3に対応する作用説明図
符号の説明
11 マスタシリンダ
16 ホイールシリンダ
17 ホイールシリンダ
20 ホイールシリンダ
21 ホイールシリンダ
23 スレーブシリンダ
26 ストロークシミュレータ
31 アクチュエータ
38A 後部ピストン(ピストン)
38B 前部ピストン(ピストン)
39A 後部液室(液室)
39B 前部液室(液室)
40B 前部入口ポート(第1ポート)
49B 前部サプライポート(第2ポート)
50 リザーバ
51B 吸入ポート

Claims (2)

  1. 運転者の制動操作によりブレーキ液圧を発生するマスタシリンダ(11)と、
    車輪を制動する制動力を発生するホイールシリンダ(16,17,20,21)と、
    マスタシリンダ(11)およびホイールシリンダ(16,17,20,21)に連通する液室(39A,39B)に摺動自在に嵌合するピストン(38A,38B)を、電気的に制御可能なアクチュエータ(31)により前進駆動してブレーキ液圧を発生させるスレーブシリンダ(23)と、
    スレーブシリンダ(23)の作動時にマスタシリンダ(11)が発生するブレーキ液圧を吸収するストロークシミュレータ(26)と、
    を備えたブレーキ装置において、
    スレーブシリンダ(23)の液室(39B)はマスタシリンダ(11)に連なる前側の第1ポート(40B)とストロークシミュレータ(26)に連なる後側の第2ポート(49B)とを備え、スレーブシリンダ(23)の作動時にピストン(38B)は第1ポート(40B)を越える位置に前進して第1ポート(40B)および第2ポート(49B)を連通させ、スレーブシリンダ(23)の非作動時にピストン(38B)は第1ポート(40B)および第2ポート(49B)間に位置することを特徴とするブレーキ装置。
  2. リザーバ(50)に連なるマスタシリンダ(11)の吸入ポート(51B)が閉じる前に、スレーブシリンダ(23)のピストン(38B)が液室(39B)の第1ポート(40B)を越える位置に前進することを特徴とする、請求項1に記載のブレーキ装置。
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