JP2008099288A - グレーデータ補正装置および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】グレーデータ補正装置および方法を提供する。
【解決手段】RGBデータを色の見えモデルを用いた所定色データに変換する変換部と、前記変換された色データを構成要素とする色空間で、グレーデータの色度値を所定値にマッピングさせる補正部とを含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、グレーデータ補正装置および方法に関し、より詳しくは、ソース機器での色域に含まれたグレーデータを補正して、前記グレーデータが再現機器で再現される時に表われる色調を除去し、これによって、一貫性のある優れた品質の色を提供するグレーデータ補正装置および方法に関するものである。
ディスプレイ装置の出力特性を基準色または他の装置に合わせて設定する過程を色補正(color calibration)といい、印刷する色を正確に表現するために広く用いられる。モニタはRGB表現方式であるため、CMYKインクを用いるプリンタで印刷するために色補正をする。色補正は、カラールックアップテーブル値を用いて作業する。
そして、一般的にモニタ、スキャナ、カメラ、プリンタなどのような色を再現するカラー入出力装置は、各々の使用分野により互いに異なる色空間、あるいはカラーモデルを用いている。例えば、カラー映像の場合、印刷装置ではCMYまたはCMYK色空間を用い、カラーCRTモニタやコンピュータグラフィック装置ではRGB色空間を用い、色、彩度、明るさを各々扱わなければならない装置ではHSI色空間を用いる。また、いずれの装置においても正確に再生できる、いわゆる装置の独立したカラーを定義するためにCIE色空間が用いられたりもするが、代表的にCIEXYZ、CIELab、CIELuv色空間などがある。カラー入出力装置間にはこのような色空間の他にも表現できる色の範囲、すなわち色域(color gamut)が互いに異なることができる。このような色域の差によって同一映像を互いに異なる入出力装置で観察すれば、その映像は同一でなくなる。
前記CIELab色モデルは、国際照明協会(Commission Internationale d’ Eclairge;CIE)が色測定のための国際標準として提案した最初の色モデルに基づく。CIELab色は装置から独立したものである。すなわち、イメージを作ったり出力したりする時に用いるモニタ、プリンタ、またはコンピュータのような特定装置に関わらず一定の色を作る。CIELab色は、光度、すなわち明るさ要素(L)と2つの色調aとbからなる。aは緑色と赤色との間に位置し、bは青色と黄色との間に位置する。
一方、マイクロソフトでは、ウィンドウズ(登録商標)ヴィスタ(Windows(登録商標) Vista)以後、カラーマッチングのための色空間として既存のCIELab色空間の他にCIECAM02色空間を支援する。CIECAM02色空間は、CIELab色空間に比べて人間の視覚特性をより正確にモデリングし、観察環境を反映することができる。すなわち、既存のOSのCMS(Color Management System、以下、CMS)ではディスプレイとプリンタのカラーマッチング時に観察光源をD50に固定したが、ウィンドウズ(登録商標)ヴィスタではCIECAM02の色空間を支援して、D50光源以外にD65光源、F光源、A光源など、多様な照明下で映像を比較観察できるようになっている。
しかし、CIECAM02色空間を用いる場合、ソース機器のグレーデータを再現機器で再現した時、色調が表示され得る。
図1は、従来グレーデータ補正方法を示す。
従来のグレーデータを補正する方法は、人間の視覚特性に依存する方法が大部分である。図1に示すように、先ず、所定明るさレベルのグレーテストパッチ12が画面に表示される。そして、直接目で判断して、表示されたテストパッチ12に色調が見える場合、画面左側の下方のグレーバランス案内図14とグレーバランスカーソル16を調整して、色調が消えるようにする。例えば、テストパッチ12にレッドが見えれば、グレーバランスカーソル16をグレーバランス案内図14のレッド方向に移動させて、テストパッチ12のレッド色調を除去する。
しかし、このような方法は視覚特性に依存するため、評価する人々の主観によって結果が変われる。
大韓民国公開特許第10−1997−0009301号公報
本発明は、グレーデータ補正装置および方法を提供して、ソース機器での色域に含まれたグレーデータを補正して、前記グレーデータが再現機器で再現される時に表われる色調を除去し、一貫性のある優れた品質の色を提供することにその目的がある。
本発明の目的は、以上で言及した目的に制限されず、言及していないまた他の目的は下記記載によって当業者が明確に理解できるものである。
前記目的を達成するために、本発明の一態様に係るグレーデータ補正装置は、ソース機器に入力されたRGBデータを色の見えモデル(color appearance model)を用いた所定色データに変換する変換部と、前記変換された色データを構成要素とする色空間で、グレーデータの色度値を所定値にマッピングさせる補正部とを含む。
本発明の他の態様に係るグレーデータ補正方法は、RGBデータを所定色データに変換するステップと、前記変換された色データを構成要素とする色空間で、グレーデータの色度値を所定値にマッピングさせるステップとを含む。
本発明のグレーデータ補正装置および方法によれば、色域に含まれたグレーデータを補正して、再現機器で再現時に表われる色調を除去でき、ユーザの主観によって左右されず、一貫性のある優れた品質の色データを提供できる長所がある。
その他、実施形態の具体的な事項は、詳細な説明および図面に含まれている。
本発明の利点および特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付する図面と共に詳細に後述する実施形態を参照すれば明確になる。しかし、本発明は以下にて開示する実施形態に限定されず、互いに異なる多様な形態によって実施され、単に本実施形態は本発明の開示が完全なものとなるようにし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであって、本発明は請求項の範疇によってのみ定義されるものである。明細書の全体に亘り、同一参照符号は同一構成要素を示す。
本発明の実施形態では理解を助けるために、CIECAM02の色空間の構成要素であるJChデータを例に挙げて説明するが、これに限らず、色の見えモデルを用いたCIEJabデータ、RGBデータ、YUVデータ、HSVデータなど、多様な形態の色データが用いられる。
図2は、本発明の一実施形態に係るグレーデータ補正装置を示すブロック図である。
グレーデータ補正装置200は、変換部210、補正部220、および制御部230を含む。ここで、グレーデータ補正装置200は第1デバイスであり得るが、第1デバイスはディスプレイまたはプリンタのための第2デバイスで補正されたグレーデータを提供することができる。またグレーデータ補正装置200は第2デバイスであり得るが、第2デバイスは第1デバイスからグレーデータを受信して補正し、補正されたグレーデータを出力し得る。この他にもグレーデータ補正装置200は、前記第1デバイスおよび第2デバイス感のデバイスであり得る。
先ず、変換部210は、ソース機器に入力されたRGBデータをJChデータに変換する。このために変換部210は、RGBデータをXYZデータに変換して、再びXYZデータをJChデータに変換する。JChデータにおいて、Jは明るさ、Cは色度(chroma)、そしてh(hue)は色と定義し、後述する図4〜図7の方法によってRGBデータがJChデータに変換される。そして、本発明の実施形態ではhを除いたJC成分を用いる。前記変換する具体的な計算過程は、従来“IEC TC−100、IEC 61966−2−1、Color Management Default RGB Color Space sRGB(1999)”を参照する。
補正部220は、前記変換されたJChデータを構成要素とする色空間で色域(色域境界上またはその内部)のグレーデータを補正して色度値を0にマッピングさせる。グレーデータは、R、B、G成分値が同一の色データを意味し、暗いグレー、淡いグレーなど多様である。グレーデータは色域のグレー軸上に存在でき、色度値が0でない場合には色調が表示され得る。
したがって、補正部220は色調を除去させるために、グレーデータの色度値を0にマッピングさせる。前記マッピングさせる過程で、色域の色データがグレーデータのマッピング距離によって共に移動(変換)することができる。前記マッピング距離は、グレーデータの色度値を0にマッピングさせるために原の色度値から変換された色度値の程度を意味する。
この時、補正部220は、前記マッピングのためにブラックとホワイトの明るさはそのまま保持させて、グレーデータの色度値を0にマッピングさせられる。そして、所定グレーデータと明るさが同一レベルの色データは、自身の明るさ値をそのまま保持させて、前記グレーデータのマッピング距離によって移動することができる。より具体的な内容は図10を参照する。
また、他の実施形態で補正部220は、グレーデータ以外の色データに表示され得る色調を減少させられる。このために前記変換部210は、色域のRGBデータをHSVデータに変換して彩度(S)を計算する。そして、後述する制御部230の判断によって、補正部220は色域のグレーデータを補正して色度値を0にマッピングさせたり、グレーデータを補正しないままグレーデータを基準にして所定設定範囲外の色データを所定比率により補正することができる。上述した内容に対するより具体的な内容は図11で後述する。
制御部230は、前記変換部210によって計算された前記彩度(S)値が色域のグレーデータを基準にして予め設定された所定範囲内に含まれているか否かを判断する。前記含まれているか否かを判断することによって、補正部220は色域のグレーデータを補正して色度値を0にマッピングさせたり、グレーデータを補正しないままグレーデータを基準にして設定範囲外の色データを所定比率により補正する。このように、制御部230は、グレーデータ以外の色データに表示され得る色調を減少させる場合、有効に用いられることができ、他の実施形態では省略可能である。
図2で示された各々の構成要素は一種の「モジュール」で構成することができる。前記「モジュール」は、ソフトウェアまたはFPGAまたはASICのようなハードウェア構成要素を意味し、モジュールはある役割を行う。ところが、モジュールは、ソフトウェアまたはハードウェアに限定される意味ではない。モジュールは、アドレッシングできる格納媒体にあるように構成することもでき、1つまたはそれ以上のプロセッサを再生させるように構成することもできる。したがって、一例としてモジュールはソフトウェア構成要素、オブジェクト指向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素およびタスク構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバ、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、および変数を含む。構成要素とモジュールの中で提供されている機能は、さらに小さい数の構成要素およびモジュールに結合したり、追加的な構成要素とモジュールにさらに分離したりすることができる。
図3Aは、本発明の一実施形態に係るグレーデータ補正方法を示すフローチャートである。
変換部210は、ソース機器に入力されたRGBデータをJChデータに変換する(S301)。
そして、補正部220は、前記変換されたJChデータを構成要素とする色空間で色域のグレーデータを補正して、グレーデータの色度値を0にマッピングさせる(S311)。
図3Bは、本発明の他の実施形態に係るグレーデータ補正方法を示すフローチャートである。
本実施形態によって、グレーデータ以外の色データに表示され得る色調を減少させられる。
このために、先ず変換部210は、色域のRGBデータをHSVデータに変換して彩度(S)を計算する(S303)。
そして、制御部230は、前記彩度(S)値が色域のグレーデータを基準にして予め設定された所定範囲内に含まれているか否かを判断する(S313)。
次のステップで、補正部220は前記含まれているか否かの判断によって、原の色域のグレーデータを補正して色度値を0にマッピングさせたり、グレーデータを補正しないままグレーデータを基準にして所定設定範囲外の色データを所定比率により補正する(S323)。すなわち、補正部220は、彩度(S)が予め設定された所定範囲内に含まれている場合にはグレーデータを補正して色度値を0にマッピングさせ、含まれていない場合にはグレーデータを補正しないまま設定範囲外の色データを所定比率により補正するようになる。
以下では、色域のグレーデータを補正して色度値を0にマッピングさせる方法についてより具体的に説明する。このために、先ず図4〜図7ではRGBデータをJChデータに変換する過程を説明する。そして、図8および図9では、グレーデータに表示され得る色調を実験データによって紹介する。また、図10および図11では、本発明によって、前記CIECAM02の色空間において色域のグレーデータを補正して色調を除去する方法を例に挙げて説明する。
図4は、RGBデータをJChデータに変換する過程を示す概念図である。
図4に示すように、RGBデータをCIECAM02の色空間の構成要素のJChデータに変換する過程を概念的に示している。
RGBデータをXYZデータに変換400する方法は、従来の技術を用いて多様な方法で変換可能である。先ず、図5に示すように、ソース機器のRGBパッチを測色装備にてXYZデータを獲得することによって、RGBデータがXYZデータに変換される。また他の方法の例として、図6に示すように、sRGBモデルによってRGBデータがCIEXYZの色空間の構成要素であるXYZデータに変換され得る。
次いで、図7に示すように変換されたXYZデータをCIECAM02の色空間の構成要素であるJChデータに変換500する方法には、複数の観察環境パラメータ502が用いられる。観察環境パラメータ502には、所定ホワイトのCIEXYZ、所定条件での所定ホワイト、背景輝度要素などがあって、より具体的な内容は“Nathan Moroney、Mark Fairchild、Robert Hunt、Changjun Li、Ronnier Luo and Todd Newman、The CIECAM02 Color Appearance Model、IS&T/SID 10th Color Imaging Conference”を参照する。
図8は、カラーマッチング用色空間および観察光源において、sRGBモデルのグレーデータに対するLCまたはJCデータを示す。
例えば、カラーマッチング用色空間(CIELab、CIECAM02)および観察光源(D50、D65)において、sRGBモデルのグレーデータに対するLCまたはJCデータを例示的に示している。
図に示すように、カラーマッチング用色空間がCIELab(810)の場合にはグレーデータの色度が0であり(802)、カラーマッチング用色空間がCIECAM02(820,830)の場合にはグレーデータの色度値が0(804,806)ではないことを確認することができる。したがって、CIECAM02(820,830)色空間の場合、再現機器で色を再現する時、グレーデータで色調が発生することができる。図8の内容を図9のグラフを介してより具体的に説明する。
図9は、カラーマッチング用色空間(CIELab、CIECAM02)および観察光源(D50、D65)において、sRGBモデルのイエローとブルーのグレー軸および色域を比較したものである。この時、横軸は色度(C)値、縦軸は明るさ(JまたはL)値を示す。
図8に続いて説明すれば、カラーマッチング用色空間がCIELab(810)の場合には、グレーデータがCIELab(810)色空間で色度値が0のグレー軸(900)に存在することが分かる。しかし、カラーマッチング用色空間がCIECAM02(820,830)の場合には、グレーデータの色度値が0でないグレー軸(902,904)に存在することを確認することができる。
したがって、カラーマッチング用色空間がCIECAM02である場合、グレーデータに色調が表示され得るため、以下図10または図11を介して、グレーデータの色度値を0にマッチングさせ、色調を除去させられる。
図10は、本発明の一実施形態に係るグレーデータを補正する方法を示す。
図10に示すように、原の色域境界(1000)および補正後の色域境界(1010)を示す。グレーデータ補正のために、補正部220はブラックとホワイトの明るさはそのまま保持して、原の色域のグレー軸(1002)上のグレーデータの色度値を0にマッピングさせ、色度値が0のグレー軸(1012)に移動(変換)させる。この時、原のグレーデータの色度値が0にマッピングされるために、一般式(2)の比例式によって所定距離だけ移動し、また、原の色域の色データがマッピングされた距離だけ移動する。
Figure 2008099288
前記一般式(1)で、given_Jは原の色データの明るさ値、black_Jおよびwhite_Jは、ブラック/ホワイトの明るさ値(1006、1008)を各々示す。そして、white_dist(1001)およびblack_dist(1003)はブラック/ホワイトの移動距離を意味する。この時、ブラック/ホワイトの明るさ値(1006、1008)は、グレーデータの補正前と補正後との値が同一に保持される。
したがって、前記一般式(1)によって、原のグレー軸上のグレーデータの色度値が0にマッピングされるために、移動するマッピング距離(offset)、すなわち、変換しなければならない色度値の程度を獲得することができる。
次いで、原の色データの色度値(given_C)と前記一般式(1)の結果値(offset)すなわち、原のグレー軸上のグレーデータの色度値を0にマッピングさせるために移動するマッピング距離(offset)の差を求めて、補正後の色データの色度値(new_C)を獲得する。上述した内容は一般式(3)のように表現される。
Figure 2008099288
前記一般式(2)でgiven_Cは原の色データの色度値、offsetは前記一般式(1)の結果値であってマッピング距離、new_Cは補正後の色データの色度値を意味する。したがって、前記一般式(1)と一般式(2)によって、グレーデータの色度値を0に補正でき、これによって、グレーデータの色調が除去され得る。
例えば、原のグレー軸上のグレーデータであるAデータ(1004)において、補正部220は前記一般式(1)を用いて色度値を0にマッピングさせるために所定距離だけ移動させる。そうすれば、Aデータ(1004)の明るさ値と同一レベル(1005)の明るさ値のすべての原の色データは、Aデータ1004の移動距離(offset)だけ移動するようになる。そして、このような原理によって原の色域境界(1000)上およびその内部の色データがAデータ(1004)の移動距離(offset)だけ移動する。前記過程を介して、原のグレー軸上のグレーデータの色度値が0に補正される。
図10の方法外に以下の図11の方法によってグレーデータが補正され得る。
図11は、本発明の他の実施形態に係るグレーデータを補正する方法を示す。
図11は、図10のグレーデータ補正方法の他の例であって、グレーデータ以外の色データにも色調が表示され得るため、これを減少させるための方法を示す。
図10のようにグレーデータ補正のために、ブラックとホワイトの明るさはそのまま保持されて、原のグレー軸上のグレーデータの色度値を0にマッピングさせる。この時、変換部210は、原の色域の色データに対するRGBデータをHSVデータに変換して、後述する一般式(3)によって彩度(S)を計算する。前記HSVとは、色調(Hue)、彩度(Saturation)、そして明暗(Value)の3種類の形態で色を表示するカラーモデルをいう。色調は、標準色彩環(standard color circle)の位置から測定し、0度と360度との間の角度で表示する。色調は、赤色、橙色、緑色のような色によって区別する。そして、彩度は、色度と言われたりもするが、色の強度または純度を意味する。彩度は、色調に比例したグレーの量を示し、0%(グレー)から100%(完全な色)までのパーセントで測定したものである。標準色彩環で中心から外側に行くほど彩度は増加する。一方、明暗は、色の相対的明るさまたは暗さを示し、たいてい0%(ブラック)から100%(ホワイト)までのパーセントで表示する。
前記彩度(S)は一般式(3)によって求める。
Figure 2008099288
前記一般式(3)で、Vは0(ブラック)〜255(ホワイト)の値を有することができ、S(Saturation)すなわち、彩度は0(無彩色)〜255(純色)範囲の値を有することができる。
一般式(3)の過程を具体的に説明すれば、先ず原の色域のJChデータに対するRGBデータのうちの最大値を有するデータをV値に代入する。V値が0である場合すなわち、V値がブラックの場合にはSは0に設定され、そうではない場合には最大値VとRGBデータのうちの最小値を有するデータの差を求め、該当値をV値で割り算した値をSに代入する。これによってRGBデータから彩度(S)が計算される。
次いで、補正部220は、原のグレーデータを基準にして設定範囲(1102)内のS値に対しては原のグレーデータを前記一般式(1)と(2)を用いて補正し、予め設定された所定範囲(1102)を超過したS値に対しては原のグレーデータを補正せずに、設定範囲外の色データ(1104)を所定比率により補正する。
前記比率は一般式(4)のように表わすことができる。
Figure 2008099288
前記一般式(4)において、Sが0であればratioは1であり、S値が大きくなるほどratioは0に収斂して、ガウシアン関数(Gaussian Function)と類似するようになる。
前記一般式(1)の比例式と共に一般式(4)および一般式(5)を用いて原のグレー軸上(1002)のグレーデータまたは前記設定範囲(1102)以外の色データ(1104)を補正する。
Figure 2008099288
前記一般式(4)において、Sが0すなわち、無彩色であればratioが1に近く、前記一般式(5)によって原のグレーデータに対する補正を実行する。そして、S値が大きくなるほどすなわち、純度が高いカラーであるほどratioが0に近く、原のグレーデータに対する補正を実行せずに、予め設定された所定範囲(1102)外の色データ(1104)を補正する。
したがって、グレーデータ以外の色データに表われる色調が減少できる。
前述した実施形態に加え、本発明の実施形態は前述した実施形態の少なくとも一つの処理要素を制御するためのコンピュータ判読可能なコード/命令を含む媒体例えばコンピュータ判読可能な媒体を通して具現され得る。前記媒体は前記コンピュータ判読可能なコードの保存および/または伝送を可能にする媒体/媒体に対応し得る。
前記コンピュータ判読可能なコードは、媒体に記録され得るだけでなくインターネットを通して伝送され得るが、前記媒体は例えば、マグネティック保存媒体(例えば、ROM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)および光学記録媒体、CD−ROMまたはDVD)のような記録媒体、搬送波(キャリアウエーブ)のような伝送媒体を含み得る。また、本発明の実施形態によって前記媒体は合成信号またはビットストリームのような信号であり得る。前記媒体は分散ネットワークでもあり得るため、コンピュータで判読可能なコードは分散方式で保存/伝送され実行され得る。また、さらに単に一例であって処理要素はプロセッサまたはコンピュータプロセッサを含むこともでき、是¥前記処理要素は一つのデバイス内に分散およびまたは含み得る。
以上、添付した図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明がその技術的マッピングや必須の特徴を変更せず、他の具体的な形態によって実施することができるということを理解できる。したがって、以上で記述した実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的なものではないことを理解しなければならない。
従来グレーデータ補正方法を示す図である。 本発明の一実施形態に係るグレーデータ補正装置を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るグレーデータ補正方法を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係るグレーデータ補正方法を示すフローチャートである。 RGBデータをJChデータに変換する過程を示す概念図である。 RGBデータをXYZデータに変換する過程を示す概念図である。 RGBデータをXYZデータに変換する過程を示す概念図である。 XYZデータをJChデータに変換する過程を示す概念図である。 カラーマッチング用色空間および観察光源において、sRGBモデルのグレーデータに対するLCまたはJCデータを示す図である。 カラーマッチング用色空間(CIELab、CIECAM02)および観察光源(D50、D65)において、sRGBモデルのイエローとブルーのグレー軸および色域を比較する図である。 本発明の一実施形態に係るグレーデータを補正する方法を示す図である。 本発明の他の実施形態に係るグレーデータを補正する方法を示す図である。
符号の説明
210 変換部
220 補正部
230 制御部

Claims (26)

  1. ソース機器に入力されたRGBデータを色の見えモデルを用いた所定色データに変換する変換部と、
    前記変換された色データを構成要素とする色空間で、グレーデータの色度値を所定値にマッピングさせ、補正された色空間データを生成する補正部とを含む、グレーデータ補正装置。
  2. 前記変換部は、
    前記RGBデータをHSVデータに変換して彩度値を計算する、請求項1に記載のグレーデータ補正装置。
  3. 前記彩度値が、
    グレーデータを基準にして予め設定された所定範囲内に含まれているか否かを判断する制御部をさらに含む、請求項2に記載のグレーデータ補正装置。
  4. 前記補正部は、
    前記彩度値が前記設定範囲内に含まれた場合、グレーデータの色度値を0にマッピングさせる、請求項3に記載のグレーデータ補正装置。
  5. 前記補正部は、
    前記彩度値が前記設定範囲を超過する場合、グレーデータを補正せずに前記設定範囲外の色データを所定比率により補正する、請求項3に記載のグレーデータ補正装置。
  6. 前記比率は、
    Figure 2008099288
    一般式により求められ、前記一般式でSは前記彩度値を示し、ratioは前記補正する比率を示す、請求項5に記載のグレーデータ補正装置。
  7. 前記色データは、
    JChデータである、請求項1に記載のグレーデータ補正装置。
  8. 前記色空間は、
    CIECAM02色空間である、請求項1に記載のグレーデータ補正装置。
  9. 前記補正部は、
    ソース機器の色域内グレー軸に存在するグレーデータの色度値を0にマッピングさせる、請求項1に記載のグレーデータ補正装置。
  10. 前記補正部は、
    グレーデータと明るさ値が同一レベルの色データに対してその明るさ値をそのまま保持させて、前記グレーデータの色度値を0にマッピングさせる、請求項1に記載のグレーデータ補正装置。
  11. 前記補正部は、
    ブラックとホワイトの明るさ値をそのまま保持させて、グレーデータの色度値を0にマッピングさせる、請求項1に記載のグレーデータ補正装置。
  12. 前記補正部は、
    ブラックとホワイトの明るさ値、グレーデータの明るさ値、およびブラックとホワイトの色度値のうち少なくともいずれか1つを用いて前記グレーデータの色度値が0にマッピングされるように変換しなければならない色度値を求める、請求項1に記載のグレーデータ補正装置。
  13. 前記グレーデータ補正装置は、前記入力されたRGBデータを変換なく再現する第1デバイス、および前記補正された色空間データを再現する第2デバイスのうち何れか一つである請求項1に記載のグレーデータ補正装置。
  14. RGBデータを所定色データに変換するステップと、
    前記変換された色データを構成要素とする色空間で、グレーデータの色度値を所定値にマッピングさせ、補正された色空間データを生成するステップとを含む、グレーデータ補正方法。
  15. 前記変換するステップは、
    前記RGBデータをHSVデータに変換して彩度値を計算するステップを含む、請求項14に記載のグレーデータ補正方法。
  16. 前記彩度値が、
    グレーデータを基準にして予め設定された所定範囲内に含まれているか否かを判断するステップをさらに含む、請求項15に記載のグレーデータ補正方法。
  17. 前記マッピングさせるステップは、
    前記彩度値が前記設定範囲内に含まれた場合、グレーデータの色度値を0にマッピングさせる、請求項16に記載のグレーデータ補正方法。
  18. 前記補正された色空間データを生成するステップは、
    前記彩度値が前記設定範囲を超過する場合、グレーデータを補正せずに前記設定範囲外の色データを所定比率により補正するステップを含む、請求項16に記載のグレーデータ補正方法。
  19. 前記比率は、
    Figure 2008099288
    一般式により求められ、前記一般式でSは前記彩度値を示し、ratioは前記補正する比率を示す、請求項18に記載のグレーデータ補正方法。
  20. 前記色データは、
    JChデータである、請求項14に記載のグレーデータ補正方法。
  21. 前記色空間は、
    CIECAM02色空間である、請求項14に記載のグレーデータ補正方法。
  22. 前記補正された色空間データを生成するステップは、
    ソース機器の色域内グレー軸に存在するグレーデータの色度値を0にマッピングさせる、請求項14に記載のグレーデータ補正方法。
  23. 前記補正された色空間データを生成するステップは、
    グレーデータと明るさ値が同一レベルの色データに対してその明るさ値をそのまま保持させて、前記グレーデータの色度値を0にマッピングさせる、請求項14に記載のグレーデータ補正方法。
  24. 前記補正された色空間データを生成するステップは、
    ブラックとホワイトの明るさ値をそのまま保持させて、グレーデータの色度値を0にマッピングさせる、請求項14に記載のグレーデータ補正方法。
  25. 前記補正された色空間データを生成するステップは、
    ブラックとホワイトの明るさ値、グレーデータの明るさ値、およびブラックとホワイトの色度値のうち少なくともいずれか1つを用いて前記グレーデータの色度値が0にマッピングされるように変換しなければならない色度値を求める、請求項14に記載のグレーデータ補正方法。
  26. RGBデータを所定色相データに変換するステップ、および
    前記変換された色相のデータをコンポーネントする色空間でグレーデータの色度値を所定の数値でマッピングさせ、補正された色空間データを生成するステップのうち少なくとも一つのステップを制御するためのコンピュータ判読可能なコードが記録された記録媒体。
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