JP2003219194A - 色補正装置および色補正方法 - Google Patents

色補正装置および色補正方法

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JP2003219194A
JP2003219194A JP2002018823A JP2002018823A JP2003219194A JP 2003219194 A JP2003219194 A JP 2003219194A JP 2002018823 A JP2002018823 A JP 2002018823A JP 2002018823 A JP2002018823 A JP 2002018823A JP 2003219194 A JP2003219194 A JP 2003219194A
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Takeshi Shibuya
竹志 澁谷
Yukio Yamamoto
幸生 山本
Takashi Onoda
貴 小野田
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスプレイモニタやカラープリンタなどの
画像出力装置に対して多次元ルックアップテーブル(レ
ンダリングテーブル)を用いてRGB画像の再現色を統
一する色補正方法において、テーブルサイズの増加を抑
制しつつ高精度の色補正を実現する。 【解決手段】 L*a*b*空間を明度L*軸周りに45度
程度回転させた色接続空間8を使用し、テーブルグリッ
ド9をCyan周辺の色相に効果的に集中する。テーブルグ
リッド数を増加させることなく、最も再現色が不安定に
なりやすいCyanを中心とするGreenからBlueにかけての
色相の再現色が安定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー画像を点
(画素)の集合として表現するデジタルカメラ,ディスプ
レイモニタ,レーザプリンタなどの画像入出力装置の色
補正装置および色補正方法に係り、特に、これら機器の
間で再現色を統一する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、RGB蛍光体の発光を加法混色す
るディスプレイモニタのような表示装置と、R,G,B
のそれぞれの補色であるC,M,YおよびBlackの
合成により反射光を減法混色する印刷物とでは、混色原
理の違いにより、同じRGB値に対応付けられていて
も、再現色に大きな食い違いが生じる問題があった。
【0003】このような再現色の食い違いは、ディスプ
レイモニタでは、RGB蛍光剤の機種毎の微妙な色の違
い、プリンタでは、CMY基本色材,紙,照明光の色の
違いによっても発生する。
【0004】この再現色の食い違いを解消するため、近
年、パーソナルコンピュータを中心とするカラーデバイ
スの色管理には、さまざまなカラーマネジメントシステ
ムが利用されるようになってきている。
【0005】これらのカラーマネジメントシステムに使
用されるデータフォーマットの代表的なものとして、
『International Color Consortium Specification IC
C.1:1998-09』に示されている通称ICCプロファイル
と呼ばれるデータフォーマットが知られている。
【0006】本文献に示されているように、ICCプロ
ファイルを用いるカラーマネジメントシステムでは、デ
バイス間の色情報は、デバイス非依存の表色系であるX
YZ空間または、L*a*b*空間(以下の説明では右肩の
*を略しLab空間と表記)で受渡される。ICCプロフ
ァイルでは、この色情報を受渡す色情報の接続空間をP
CS(Profile Connection Space)と呼んでいる。
【0007】一般に、PCSとしては、RGB加法混色
に基づくデバイス間の再現色を補正するには、XYZ空
間での線形計算により再現色を推定可能であるので、X
YZ空間が使用される。
【0008】これに対して、一般に、印刷出力では、色
再現の非線形性が強く、XYZ値からの線形演算では、
再現色全域にわたる一貫した色推定が困難になることが
知られている。
【0009】人の視覚特性を反映した表色系であるLa
b空間の方が、XYZ空間より印刷出力の再現性が良い
ので、Lab空間をPCSとして代表色の対応値のテー
ブルである多次元LUT(Lookup Table)およびその補間
計算が使用される。
【0010】例えば、CMYKプリンタに対して、印刷
要求としてLab値が指定された場合には、Lab→
(1次元入力LUT)→(多次元LUT)→(1次元出力L
UT)→CMYKの流れで、プリンタに指定すべきCM
YK値が対応付けられることになる。
【0011】ここで、1次元入力LUT,多次元LU
T,1次元出力LUTの各LUTは、一般にはプリンタ
開発元がプリンタとともに提供するデータである。一
方、多次元LUTは、しばしばカラーレンダリングテー
ブルまたは単にレンダリングテーブルと呼ばれる。
【0012】レンダリングテーブル前段の1次元入力L
UTは、LabのL,a,bそれぞれの成分のスケール
変換として作用し、後段の1次元出力LUTは、CMY
K各成分のスケール変換(しばしばγ補正と呼ばれる)と
して作用する。したがって、実質的なLab→CMYK
の(非線形な)写像は、レンダリングテーブルが担うこと
になる。
【0013】ICCプロファイルの場合には、Lab空
間のL軸の範囲を0〜100、a軸,b軸の範囲を−1
27〜128として、8ビットまたは16ビット値を入
力値としている。
【0014】データの解像度より計算速度やメモリ消費
の効率を重視する場合には、8ビット値で処理する方が
適している。この場合にも、入力値の全組合せに対する
出力値のルックアップテーブルとしてレンダリングテー
ブルを構成すると、膨大なデータ量となるため、実際の
レンダリングテーブルは、入力値の幾つかの代表値の組
合せに対するルックアップテーブルとして構成し、代表
値間の値は、補間計算処理によって補うことになる。
【0015】一般に、これと同様のレンダリングテーブ
ルおよび補間処理による色補正処理を高速化しようとす
るならば、最も簡便な線形補間を実行する場合でも、代
表値の対応点データとそれにかける係数データとの組が
必要となる。したがって、計算速度を重視すると、係数
データも予めルックアップテーブル化しておく必要があ
る。
【0016】この場合に必要なデータ量の概略を見積も
ると、L,a,bの成分それぞれの8ビットを等しく分
割するとして、入力値8ビットの上位mビットをレンダ
リングテーブル参照の添数とし、下位(8−m)ビットを
補間係数の添字とした場合、 (レンダリングテーブルデータ数) =(出力チャンネル(CMYK)数(4)) ×(L代表値個数(2m)) ×(a代表値個数(2m)) ×(b代表値個数(2m)) =4×23m となり、同様に、 (補間係数データ数)=4×23(8−m) となることから、 (総データ数)=4×(23m+23(8−m)) となる。
【0017】これから、上位ビットmに対する総データ
数を比較すると、 m 総データ量 8 4×(224+20)=67,108,868 7 4×(221+23)=8,388,640 6 4×(218+26)=1,048,832 5 4×(215+29)=133,120 4 4×(212+212)=32,768 となり、m=4の場合が、テーブルデータ量を最も少な
くできることが分かる。特に、この場合、L,a,b各
代表値個数は、24=16点となる。すなわち、Lab
空間を16分割する場合に、最も計算効率を高くできる
ことになる。
【0018】図1は、L=0〜100,a,b=−12
8〜128の領域を色接続空間1として、L,a,b各
成分を16分割したLab空間のa−b面を表してい
る。また、a軸およびb軸に平行な破線(グリッド)の交
点および色接続空間1の枠線と先の破線の交点(グリッ
ドポイント)がレンダリングテーブルを参照する代表点
を表している。
【0019】この例では、色接続空間1の境界での計算
上の例外処理を省いて、説明を簡単にするために、境界
データを付加して、{(L,a,b)=(16i,16
j,16k)|i,j,k=0,1,...,16}の17
×17×17=4913個のグリッドポイントそれぞれ
に対して、CMYKの4個の対応付けるべき値の組をレ
ンダリングテーブルとしてテーブル化することになる。
【0020】図1は、sRGBの色再現範囲(sRGB
領域3)を破線で示し、NTSCの色再現範囲(NTSC
領域2)を一点鎖線で示し、レーザプリンタによる色再
現範囲(プリンタ領域4)の例を実線で囲まれた領域とし
て示している。ただし、これらの領域は、実際には3次
元的形状なので、図1の各領域は、a−b面への投影を
表している。また、図1には、それぞれのデバイスのC
MYKRGB基本色に対応する点をC,M,Y,R,
G,Bで示してある。
【0021】ここに示したsRGBおよびNTSCは、
後述する通り、カラーディスプレイモニタを代表する色
再現特性である。特に、sRGBは、デフォルトRGB
特性として、IEC61966−2−1において規格化
され、近年広く受け入れられつつある特性である。
【0022】図2は、ディスプレイモニタのRGB蛍光
体の色度値とNTSCおよびsRGBとの関係を示す図
である。○印は、NTSCのR,G,B蛍光体のxy色
度座標であり、□印は、sRGBのR,G,B蛍光体の
xy色度座標である。
【0023】×印は、『テレビジョン画像情報工学ハン
ドブック』オーム社1990の218頁に示されているディス
プレイ管用蛍光体材料の特性である。
【0024】sRGB特性は、一般的なモニタ色再現特
性を代表しており、NTSCは、ほぼ技術的に可能な最
大限のモニタ色再現特性を代表するものと考えられる。
【0025】これらRGB色度値に関する特性は、テレ
ビカメラやデジタルカメラなど撮像系と一致させるのが
望ましく、撮像系の基準特性と合わせて規格が進んでい
る。特に、マルチメディア市場では、ハイビジョン規格
と同じRGB蛍光体色度値を規格とするsRGBの重要
性が増してきている。
【0026】一方、商用印刷物を最終ターゲットとする
ようなDTP市場とは異なり、ビジネスアプリケーショ
ンなどで利用される簡易なカラーマネジメントにおける
ユーザは、カラーディスプレイモニタに表示された色と
の一致感を重視する傾向にある。
【0027】したがって、プリンタに対する色補正の目
標は、しばしばディスプレイモニタの特性(特にsRG
B)が仮定される。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図1から分か
るように、Lab空間の色接続空間1において、a軸,
b軸それぞれを16分割した場合、色接続空間1の第三
象限では、sRGB領域3,NTSC領域2,プリンタ
領域4のいずれの領域に関しても、含まれるグリッドポ
イントが非常に少なくなる問題が生じている。この傾向
は、特にsRGB領域3で顕著になっている。
【0029】一方、sRGBのCyanの色相角が、ほぼ1
96度であるのに対して、多くのプリンタのCyanの色相
角は260度近辺であり、色接続空間1の第三象限の色
はモニタとプリンタとの間で、色相および明度が最も一
致しない領域となっている。
【0030】また、Blue(B)の色相では、プリンタとモ
ニタとの色相は、ほぼ一致するものの、プリンタは彩度
および明度がモニタに比べて著しく低いため、色相を保
ってモニタ色のBlueをプリンタ色に対応付けた場合、特
に青紫がかった暗い色に再現される。
【0031】この傾向は、特に写真画像の空の色の再現
には致命的であり、空色が暗く紫色に沈んだ色になるの
で、Cyan(C)からBlue(B)にかけての色相では、色相を
Cyan側に寄せて、明度を優先的に一致させる対応付けが
しばしばなされる。
【0032】このため、Labを色接続空間とする従来
方法において、計算効率重視のレンダリングテーブルグ
リッドを用いて、モニタ色をターゲットとしてプリンタ
印刷色を補正する場合に、第三象限の色が不安定になり
やすいという問題が生じていた。
【0033】特に、特開平9−97319号公報に開示
されるように、Lab空間上でユーザが色を調整する場
合に、このような問題が生じやすい傾向があった。
【0034】また、適当なスケール変換により、第三象
限のsRGB領域3に近い部分のグリッドポイント密度
を上げるように、a軸やb軸のスケール変換を用いてグ
リッド間隔を修正すると、第四象限のBlue(B)の高彩度
側のグリッド密度を犠牲にせざるを得なかった。
【0035】本発明の目的は、計算効率を最大にするグ
リッド数を維持しつつ、他の色相角のグリッド密度を犠
牲にすることなく、第三象限のsRGB領域3に近い部
分のグリッドポイント密度を改善し、色補正計算を安定
化する手段を備えた色補正装置および色補正方法を提供
することである。
【0036】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、異なるカラーデバイスの間の再現色の不
一致を補正する色補正装置において、入力デバイスの色
情報をCIE1976Labによる明度L,色度a,色
度bとして対応付けた値の組(L,a,b)を L軸周りの回転および定数A a'=A(cosθ・a−sinθ・b) b'=A(sinθ・a+cosθ・b) により更に変換した値の組(L,a',b')と対応付ける
回転変換手段と、前記値の組(L,a',b')の各要素
L,a',b'の階調を補正する階調補正手段と、前記階
調補正手段の出力をCMYK値またはRGB値に対応付
ける多次元ルックアップテーブルとを備えた色補正装置
を提案する。
【0037】前記回転変換手段による変換は、 a'=a−b b'=a+b とすることができる。
【0038】本発明は、また、3次元入力ルックアップ
テーブルと補間計算とに基づき画像出力の色を補正する
3次元入力多次元出力の色補正方法において、前記3次
元入力ルックアップテーブルの3つの添字のうちで一つ
の添字の増減方向が、出力画像の明度変化に対応し、他
の一つの添字の増減方向が、出力画像のGreen−Blueの
色変化に対応し、残る一つの添字の増減方向が、Red−C
yanの色変化に対応する色補正方法を提案する。
【0039】より具体的には、色接続空間を45度回転
し、sRGB領域などのモニタ系の領域のシアン側の領
域境界がグリッドにほぼ並行になるよう変換した空間を
色接続空間とする。
【0040】このようにすると、テーブルグリッド数を
増加させることなく、最も再現色が不安定になりやすい
Cyanを中心とするGreenからBlueにかけての色相の再現
色が安定する。
【0041】
【発明の実施形態】図3は、本発明の色接続空間(La'
b'空間)とモニタおよびプリンタ色再現域との関係を示
す図である。すなわち、図1に示した従来のLab値を
L軸周りに45度反時計方向に回転させた空間を色接続
空間8としたsRGB領域3,NTSC領域2,プリン
タ領域4とグリッドとの関係を示す図である。
【0042】ここで、Lab値の回転は具体的には、数
式1で与えられる。
【0043】
【数1】 特に、図3の例の45度回転の場合は、cosθ=sinθ=
sqrt(2)/2である。ただし、sqrtは正の平方根を意味
する。このとき、sRGB領域3のCyan(C)からBlue
(B)にかけての境界6は、a'軸とほぼ平行となる。
【0044】図3に示したようにa'軸に平行な不等間
隔のグリッドを用いると、Magenta(M)−Red(R)−Yell
ow(Y)側の色相のグリッドポイントの密度を犠牲にする
ことなく、sRGB領域3上のGreen(G)−Cyan(C)−B
lue(B)の色相にグリッドポイントを効率良く集中させ
ることが可能となる。同様の効果は、色再現範囲の広い
NTSC領域2に関しても、ほぼ同様に得られる。
【0045】図4は、図3の色接続空間8を用いて、モ
ニタ再現色をプリンタ再現色に対応付ける色補正装置の
系統構成を示すブロック図である。
【0046】まず、RGB値を図3の色接続空間8のL
a'b'値に対応付けるRGB→La'b'変換手段17の
処理手順について説明する。RGB入力データ10に対
して、ディスプレイモニタにより再現される色のXYZ
値は、γ補正と呼ばれるRGB各成分毎のモニタ階調補
正手段12と、3×3行列変換13手段とで求められ
る。ここで、3×3行列変換手段13は、R,G,B蛍
光剤それぞれのxy色度値と白色点のxy色度値とで決
定される行列である。
【0047】このモニタ階調補正手段12と3×3行列
変換手段13からなるRGB→XYZ変換とにより得ら
れたXYZ値は、XYZ→Lab変換手段14により、
数式2に従って、Lab値に変換される。ただし、数式
2のfは、数式3で与えられる階調補正関数である。
【0048】
【数2】
【0049】
【数3】 分母のX,Y,Zとしては、RGB→XYZ変換
手段11においてR,G,B全ての入力値が最大輝度
(255/255,255/255,255/255)に
対応する白色点のXYZ出力とするのが、一般的であ
る。
【0050】このLab値に対して、回転手段である3
×3行列変換手段15は、数式1で与えられるL軸周り
の回転変換を実行する。
【0051】3×3行列変換手段15の出力は、クリッ
ピング処理手段16により、a',b'の値が図2の色接
続空間8の範囲を超える場合には、a':b'の比を保っ
て色接続空間8の境界7に対応付けられる。
【0052】その結果、RGB入力値10は、RGB→
XYZ変換手段11に設定したディスプレイモニタ特性
に従って、図3の色接続空間8上のLa'b'値26に対
応付けられる。
【0053】図4の実施形態においては、XYZ→La
b変換手段14と3×3行列変換手段15とを分けてあ
る。しかし、数式1の行列と数式2の行列とを予め合成
しておけば、XYZ→Lab変換手段14をXYZ→L
a'b'変換として、回転手段を兼ねることは容易であ
る。
【0054】ただし、一般に、入力画像データは、RG
B値に限らず、初めからXYZまたはLabで与えられ
ることもあるため、回転手段を3×3行列変換手段15
として、XYZ→Lab変換手段14から分離しておく
と、RGB→XYZ変換手段11やXYZ→Lab変換
手段14をスキップすれば、これらのデータへの対応が
容易に実現される。
【0055】次に、図3の色接続空間8上のLa'b'値
から逆に、プリンタによってこれに近い再現色が得られ
るCMYK値と対応付けるLa'b'→CMYK変換手段
18について説明する。
【0056】入力階調補正手段20は、L,a',b'の
各チャンネルに対応する階調補正関数(γ,γa',γ
b')の3つの要素からなり、L,a',b'の各チャンネ
ルのレンジを[0,255]の8ビットレンジに正規化
するとともに、不等間隔に設定された色接続空間8のグ
リッド間隔を線形化する。ただし、処理を簡素化するた
めに、境界値256を付加して、[0,256]のレン
ジ幅として扱うことも有効である。
【0057】図5は、カラーレンダリング処理に対する
入力階調補正関数の一例を示す図である。γb'の例に示
すように、階調補正関数は、図3の色接続空間の16+
1個グリッド値b、(i=0,...,16)のそれぞれ
に16iを対応付け補間することで得られる。
【0058】数式1における回転角θは45度に近けれ
ば、任意の値で同様の効果が得られるが、これらの階調
補正関数の働きにより、La'b'空間のスケールの差は
容易に修正される。
【0059】したがって、特に回転角θが45度の場合
には、定数sqrt(2)/2分をこの入力階調補正手段20
で吸収して、数式1の回転変換を数式4として、簡略化
することも可能である。
【0060】
【数4】 CMYKレンダリングは、C,M,Y,Kの4つのチャ
ンネルの色要素に対応する4組の3次元ルックアップテ
ーブルC[i,j,k],M[i,j,k],Y[i,j,k],K
[i,j,k],(i,j,k=0,1,...,16)からなる
レンダリングテーブル21に基づいて、入力階調補正手
段20によって正規化されたL,a',b'各チャンネル
の値にプリンタへの出力値のCMYK値23を対応させ
る。
【0061】このときの対応付けは、正規化されたL,
a',b'各チャンネルの値の上位4ビットをテーブルの
添字i,j,kとして、C,M,Y,Kそれぞれのレン
ダリングテーブルを参照し、下位4ビットを用いて補間
処理する。補間処理としては単純な3重線形補間や、よ
り高次のスプライン補間などさまざまな手法が知られて
いるので、ここでの詳細な説明は、省略する。
【0062】一方、C,M,Y,Kそれぞれのレンダリ
ングテーブルの要素としては、色接続空間8のグリッド
ポイントの点(L,a',b'k),(i,j,k=0,
1,...,16)をプリンタ領域内のLa'b'値に対応付
け、このLa'b'値を再現するC,M,Y,K値を
[i,j,k]要素のテーブル値として実験と計算によ
り求めたものを予め設定する。
【0063】その結果、入力階調補正20とCMYKレ
ンダリングテーブル21により色接続空間8のLa'b'
が、プリンタで印刷可能なCMYK値に対応付けられ
る。
【0064】なお、La'b'→CMYK変換手段18の
CMYKレンダリングテーブル21に代えて、La'b'
→RGB変換手段19のRGBレンダリングテーブル2
4を使用してもよい。RGBレンダリングテーブル24
を用いると、テーブルサイズが3/4に小さくなる。
【0065】出力階調補正手段22は、プリンタの機差
や印刷環境の変化によるCMYK階調特性の変化を吸収
し、CMYKレンダリングテーブル21側からみたプリ
ンタのCMYK階調特性を一定に校正する。
【0066】以上の処理により、RGB値に対してモニ
タ上に再現される色がプリンタの印刷結果に対応付けら
れる。
【0067】また、特開平9−07319号公報と同様
にして、色接続空間8上でLa'b'値をユーザ指示に従
って修正する色調整手段27を設けると、ユーザは色を
微調整できる。この場合には、CyanからBlueにかけての
色相のテーブル情報が、図1の色接続空間1と比べて細
かく提供されるので、ユーザの調整に際して、より安定
な再現色が得られる。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、従来のLab空間を4
5度回転させた空間を色接続空間とすることにより、レ
ンダリングテーブルのグリッドをCyanからBlueにかけて
の色相に効率良く集中させることが可能となり、計算効
率の高いグリッド数を保ったまま、安定した色を再現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の色接続空間(Lab空間)とモニタおよび
プリンタ色再現域との関係を示す図である。
【図2】ディスプレイモニタのRGB蛍光体の色度値と
NTSCおよびsRGBとの関係を示す図である。
【図3】本発明の色接続空間(La'b'空間)とモニタお
よびプリンタ色再現域との関係を示す図である。
【図4】図3の色接続空間8を用いて、モニタ再現色を
プリンタ再現色に対応付ける色補正装置の系統構成を示
すブロック図である。
【図5】カラーレンダリング処理に対する入力階調補正
関数の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 色接続空間 2 NTSC領域 3 sRGB領域 4 プリンタ領域 5 a'−b'領域 6 CyanからBlueにかけての境界 7 境界 8 色接続空間 9 グリッド 10 RGB入力データ 11 RGB→XYZ変換手段 12 モニタ階調補正手段 13 3×3行列演算手段 14 XYZ→Lab変換手段 15 3×3行列回転変換手段 16 クリッピング処理手段 17 RGB→La'b'変換手段 18 La'b'→CMYK変換手段 19 La'b'→RGB変換手段 20 入力階調補正手段 21 CMYKレンダリングテーブル 22 出力階調補正手段 23 プリンタ入力値 24 RGBレンダリングテーブル 25 4色分解手段 26 色接続空間出力値 27 色調整手段 30 スペクトル軌跡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野田 貴 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式会 社日立製作所メディアステーション本部内 Fターム(参考) 5B057 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CE17 CE18 CH07 CH08 5C077 LL17 LL19 MP08 PP32 PP33 PP36 PP37 PP47 PP48 PQ12 PQ23 SS06 TT02 5C079 HB01 HB03 HB08 HB12 LA28 LB02 MA04 MA11 NA03 NA10 PA02 PA03 PA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なるカラーデバイスの間の再現色の不
    一致を補正する色補正装置において、 入力デバイスの色情報をCIE1976Labによる明
    度L,色度a,色度bとして対応付けた値の組(L,
    a,b)をL軸周りの回転および定数A a'=A(cosθ・a−sinθ・b) b'=A(sinθ・a+cosθ・b) により更に変換した値の組(L,a',b')と対応付ける
    回転変換手段と、前記値の組(L,a',b')の各要素
    L,a',b'の階調を補正する階調補正手段と、 前記階調補正手段の出力をCMYK値またはRGB値に
    対応付ける多次元ルックアップテーブルとを備えた色補
    正装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の色補正装置において、 前記回転変換手段による変換が a'=a−b b'=a+b であることを特徴とする色補正装置。
  3. 【請求項3】 3次元入力ルックアップテーブルと補間
    計算とに基づき画像出力の色を補正する3次元入力多次
    元出力の色補正方法において、 前記3次元入力ルックアップテーブルの3つの添字のう
    ちで一つの添字の増減方向が、出力画像の明度変化に対
    応し、 他の一つの添字の増減方向が、出力画像のGreen−Blue
    の色変化に対応し、 残る一つの添字の増減方向が、Red−Cyanの色変化に対
    応することを特徴とする色補正方法。
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JP2009118538A (ja) * 2009-03-04 2009-05-28 Sony Corp 撮像装置及び撮像装置における撮像結果の処理方法
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