JP2007189279A - 画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】汎用性のある色域マッピング処理を行うことを可能にしつつ、その場合であっても好適な色再現を実現可能とする。
【解決手段】色域マッピング処理を行うための画像処理装置において、第一の色再現域の色座標を第二の色再現域での色座標に対応させるための色域マッピング処理を行う処理手段5,6と、その色域マッピング処理を、前記第一の色再現域での色表示に忠実に対応させるように行うか、あるいは前記第二の色再現域での色表示が好ましく見えるように行うかを識別する識別手段2と、前記色域マッピング処理にあたって輝度または明度の変更処理を行うとともに前記識別手段2での識別結果に応じて当該変更処理を相違させる輝度・明度調整手段3とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、色域マッピング処理のための画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法に関する。
近年、カラー画像を取り扱うデバイスとして様々なものが広く用いられているが、異なるデバイスで同一の画像データを取り扱う場合には、それぞれのデバイス色空間の整合をとるために、色変換処理、特に色域マッピング処理が必要となる。例えば、ディスプレイモニタやデジタルカメラ等のデバイスではRGBで表現されるデバイス色空間を利用しており、プリンタや複写機等のデバイスではYMCKで表現されるデバイス色空間を利用しているからである。
デバイス色空間の整合をとる場合、そのための色空間としてはCIE(国際照明委員会)による色の三刺激値XYZや色刺激値LMS等も利用されるが、通常はCIELAB空間またはCIECAM02空間(LCh等)のような知覚的に扱える色空間を利用することが一般的である。すなわち、色域マッピング処理では、CIELAB空間またはLCh空間上等で、二つのデバイス間での色の対応関係を決める処理を行うことになる。さらに、その際には、文書作成、編集、印刷等を行う利用者の意図に応じて、あるいはICC(International Color Consortium)の基準に準拠する描画インテント(Rendering Intent;colorimetric,saturation,perceptual等)に応じて、処理内容を変更することも行われる。具体的には、例えばモニタ表示されるRGB色空間とプリンタ出力されるYMCK色空間との対応関係を決める場合であれば、その対応関係を決めるのにあたり、厳密な忠実ではなく可能な限りモニタ表示に等しく見えるような色再現処理(以下「モニタ忠実処理」という)を行うようにしたり、あるいは等しくはないけれど例えば階調特性が滑らかといったように目視して好ましく見える処理(以下「好ましい見えの処理」という)を行うようにするといった具合である。そして、例えばICCの描画インテントに応じて変更する場合であれば、モニタ忠実処理が描画インテントの「colorimetric」や「saturation」に、また好ましい見えの処理が描画インテントの「perceptual」に割り当てられることがある。
ところで、色域マッピング処理については、従前より様々な工夫が提案されている。その一例としては、RGB信号をCIEXYZ信号にし、出力側デバイスにおける観察環境条件(例えばD50環境)に色順応させた後、知覚均等色空間上でマッピング処理を行うことで、簡単な方法でRGB→CMYK変換テーブルを作成することを可能とし、しかも視覚の色順応を応用して違和感のない好ましい色再現を可能にするといったものがある(例えば、特許文献1参照)。その場合に、色順応処理は、モニタの白色に完全順応したとして扱うことが多く、例えばCIECAM97sでのLinear-Bradford変換またはCIECAM02での色順応モデルCAT02が利用される。具体的には、モニタの色温度がD65、印刷画像の観察環境の色温度がD50だとして、D65環境下での再現色がD50環境下で対応する色を求める処理である。一方、不完全順応を想定するには、色の見えモデルではDファクターを変更する方法が考えられる。
特許第2705541号公報
しかしながら、上述した従来における色域マッピング処理では、完全順応(それぞれを20秒以上の観察)した条件であっても、モニタに忠実な再現をしようとすると、明度の違いが問題となることがある。つまり、再現しようとする色の三属性のうちの明度が、必ずしもモニタに忠実でないといったことが起こり得る。
その一方で、色域マッピング処理については、その汎用性を確保することも重要である。すなわち、モニタ忠実処理と好ましい見えの処理との双方に対応することを可能にしつつ、これらの処理の変更に柔軟に対応し得ることが望まれる。したがって、モニタ忠実処理における明度の問題を解決することが、好ましい見えの処理に悪影響を及ぼしてしまうのは回避すべきである。
そこで、本発明は、汎用性のある色域マッピング処理を行うことを可能にしつつ、その場合であっても好適な色再現を実現可能な画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために案出された画像処理装置で、第一の色再現域の色座標を第二の色再現域での色座標に対応させるための色域マッピング処理を行う処理手段と、前記処理手段での色域マッピング処理を、前記第一の色再現域での色表示に忠実に対応させるように行うか、あるいは前記第二の色再現域での色表示が好ましく見えるように行うかを識別する識別手段と、前記処理手段での色域マッピング処理にあたって輝度または明度の変更処理を行うとともに、前記識別手段での識別結果に応じて当該変更処理を相違させる輝度・明度調整手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記目的を達成するために案出された画像処理プログラムで、コンピュータを、第一の色再現域の色座標を第二の色再現域での色座標に対応させるための色域マッピング処理を行う処理手段と、前記処理手段での色域マッピング処理を、前記第一の色再現域での色表示に忠実に対応させるように行うか、あるいは前記第二の色再現域での色表示が好ましく見えるように行うかを識別する識別手段と、前記処理手段での色域マッピング処理にあたって輝度または明度の変更処理を行うとともに、前記識別手段での識別結果に応じて当該変更処理を相違させる輝度・明度調整手段として機能させることを特徴とする。
また、本発明は、上記目的を達成するために案出された画像処理方法で、第一の色再現域の色座標を第二の色再現域での色座標に対応させるための色域マッピング処理を行う処理ステップと、前記処理ステップでの色域マッピング処理を、前記第一の色再現域での色表示に忠実に対応させるように行うか、あるいは前記第二の色再現域での色表示が好ましく見えるように行うかを識別する識別ステップと、前記処理ステップでの色域マッピング処理にあたって輝度または明度の変更処理を行うとともに、前記識別ステップでの識別結果に応じて当該変更処理を相違させる輝度・明度調整ステップとを備えることを特徴とする。
上記構成の画像処理装置および画像処理プログラム、並びに上記手順の画像処理方法によれば、第一の色再現域での色表示に忠実に対応させる場合(モニタ忠実処理)も、第二の色再現域での色表示が好ましく見えるようにする場合(好ましい見えの処理)も、色域マッピング処理については、同一の処理手段(処理ステップ)で行う。したがって、共通の仕組みを維持しつつ当該処理を行うことになるので、モニタ忠実処理と好ましい見えの処理との双方に対応可能な汎用性のある色域マッピング処理を行い得るようになる。
しかも、その色域マッピング処理にあたっては、輝度または明度の変更処理を行うが、その変更処理を、モニタ忠実処理か好ましい見えの処理かの識別結果に応じて相違させる。つまり、それぞれに場合における輝度または明度の補正を区別するのである。具体的には、例えばモニタ忠実処理の場合にのみ輝度または明度の変更処理を行うようにする。したがって、共通の仕組みを維持しつつ色域マッピング処理を行う場合であっても、互いに異なる輝度または明度についての処理を経ることで、モニタ忠実処理と好ましい見えの処理とのそれぞれの場合において好適な色再現を実現し得るようになる。
以上のように、本発明の画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法によれば、モニタ忠実処理と好ましい見えの処理との双方に対応することを可能にしつつ、これらの処理の変更に柔軟に対応することができ、汎用性のある色域マッピング処理を行うことが実現可能となる。しかも、モニタ忠実処理と好ましい見えの処理とのそれぞれの場合において好適な色再現が実現可能となるので、利用者が所望する再現色を的確に得ることができる。
以下、図面に基づき本発明に係る画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法について説明する。
本実施形態で説明する画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法は、第一の色再現域の色座標を第二の色再現域での色座標に対応させる色域マッピング処理を行うためのものである。第一の色再現域としては、例えばRGB値による色再現域が挙げられる。また、第二の色再現域としては、例えばCMYK値による色再現域が挙げられる。ただし、RGB→CMYK変換のための処理については、CIELAB空間の信号を用いて行うものとする。つまり、本実施形態では、全ての信号がCIELAB空間のものである場合を例に挙げて、以下の説明を行う。
本実施形態における画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法は、利用者が電子データを用いた文書の作成、編集、印刷等といった作業を行う際に、モニタ忠実処理と好ましい見えの処理とのどちらを適用して色変換処理を行うかを切り替える仕組みを提供することを目的としたものであり、どちらを適用するかに応じて明度を変更しつつ第一の色再現域の色座標から第二の色再現域での色座標に対応させるものである。輝度には絶対輝度と相対輝度があり、明度は明暗に順応するために相対輝度を利用するといった関係がある。そのため明度を変更することは輝度を変更することに等しく、絶対輝度と相対輝度の二つを変更することとも等しい。そこで、モニタ忠実処理と好ましい見えの処理との2つに対応するために、明度を変更するのである。
ただし、CIELAB空間は知覚均等色空間であるとCIEで定義されているが、実際には均等でないことが知られている。例えば、Helmholtz-Kohlrausch効果が報告されている。そのため、例えば単にCIE−L*信号に対してガンマ処理等で変更を施しても、画像のバランスを壊すことに繋がり、見た目に応じた明度の変更できない場合がある。したがって、ここでの明度変更処理とは、L*信号のみを変更することに限定されないものとする。これは、低彩度でのL*信号の変更では効果が高いことによる。
つまり、本実施形態における画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法は、以下に説明するように、画像のバランスを壊すことのない明度変更処理を行うとともに、モニタ表示に忠実か、印刷画像が好ましく見えることを期待するかについての情報を獲得し、その情報に応じてモニタ忠実処理と好ましい見え処理とで当該明度変更処理を相違させるものである。
次に、そのための具体的な構成例を説明する。
図1は、本発明に係る画像処理装置の概略構成例を示す機能ブロック図である。
図例のように、本実施形態で説明する画像処理装置は、情報入力手段1と、識別手段2と、輝度調整手段3と、モニタ輝度入手手段4と、CIELAB生成手段5と、色域マッピング係数作成手段6と、を備えている。
情報入力手段1は、第一の色再現域と第二の色再現域との間の色変換を、モニタに忠実なものとして行うか、印刷画像が好ましく見えることを期待して行うかについての情報を、利用者が指示入力するためのものである。この指示入力は、例えばプリンタドライバで設定したり、あるいはカラープロファイルとして他のGUI(Graphical User Interface)で設定することが考えられる。ただし、情報入力手段1は、必ずしも必須な構成ではない。例えば、ICCの基準に準拠する描画インテントにて、モニタ忠実処理とするか、あるいは好ましい見えの処理とするかが予め設定されていれば、利用者による指示入力は不要なため、その場合には情報入力手段1を備えてなくてもよい。また、文書データの作成または編集時にはモニタ忠実処理とし、配布用の文書データを印刷する時には好ましい見えの処理とするといった対応関係が予め設定されている場合についても同様である。なお、これらの設定がある場合に、情報入力手段1が設けられていれば、各設定内容と当該情報入力手段1での指示入力とのいずれを優先して適用するかについて、当該情報入力手段1で入力することも考えられる。
識別手段2は、情報入力手段1での指示入力または描画インテント等による予めの設定に基づき、第一の色再現域と第二の色再現域との間の色変換を、第一の色再現域での色表示に忠実に対応させるように行うか、あるいは第二の色再現域での色表示が好ましく見えるように行うか、識別するものである。すなわち、識別手段2は、モニタ忠実処理(図中A参照)とするか、好ましい見えの処理(図中B参照)とするかの識別を行うものである。
輝度調整手段3は、第一の色再現域の色座標から第二の色再現域での色座標に対応させるのにあたっての明度変更処理を行うものである。なお、上述したように、明度を変更することは輝度を変更することに等しい。したがって、輝度調整手段3は、明度変更処理として、明度を変更するものであっても、あるいは輝度を変更するものであってもよい。
ただし、輝度調整手段3では、識別手段2での識別結果に応じて、明度変更処理を相違させるようになっている。具体的には、識別手段2がモニタ忠実処理を行うと識別した場合にのみ明度変更処理を行い、識別手段2が好ましい見えの処理を行うと識別した場合には明度変更処理を行わないことで、それぞれの場合における明度変更処理を相違させるようになっている。
モニタ輝度入手手段4は、輝度調整手段3が明度変更処理を行うのに必要となる情報を入手するものである。このモニタ輝度入手手段4が入手する情報としては、例えば、第一の色再現域での画像出力条件がモニタ表示かプリント出力かを判別するための情報、画像出力条件がモニタ表示である場合に当該モニタ表示を行うデバイス(ディスプレイモニタ等)における無彩色(例えば白色)の輝度または平均輝度についての情報、当該輝度の値の範囲または当該輝度と反射画像との比に基づいて予め設定される3D−LUTでの変換テーブル(カラーテーブル)、シグモイド曲線若しくは色の見えモデルでの不完全順応モデルを特定する情報等、が挙げられる。
CIELAB生成手段5および色域マッピング係数作成手段6は、第一の色再現域の色座標を第二の色再現域での色座標に対応させるために必要となる処理、すなわち色域マッピング処理を行うものである。具体的には、例えば、CIELAB生成手段5が順応効果の取り入れられた色の見えモデル適応後にCIELAB空間の信号を生成し、色域マッピング係数作成手段6が色域マッピングを行う。このCIELAB生成手段5および色域マッピング係数作成手段6が行う処理については、公知技術を利用して実現すれば良いため、ここではその詳細な説明を省略する。
なお、輝度調整手段3が明度変更処理を行う場合には、その明度変更処理を経た後に、CIELAB生成手段5および色域マッピング係数作成手段6が色域マッピング処理を行うようになっている。
また、CIELAB生成手段5については、必ずしも必須な構成ではない。すなわち、装置構成によっては、CIELAB生成手段5がなくても色域マッピング係数作成手段6での処理に支障が生じないので、その場合にはCIELAB生成手段5を備えてなくてもよい。
これらの各手段1〜6は、画像処理装置におけるコンピュータとしての機能が、所定プログラムを実行することによって実現することが考えられる。すなわち、本実施形態における画像処理装置には、当該所定プログラムが予めインストールされているものとする。ただし、その場合において、当該所定プログラムは、画像処理装置へのインストールに先立ち、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されて提供されるものであっても、または有線若しくは無線による通信手段を介して配信されるものであってもよい。つまり、これらの各手段1〜6については、画像処理装置にインストール可能な画像処理プログラムによっても実現することが可能である。
次に、以上のように構成された画像処理装置(画像処理プログラムによっても実現される場合を含む)における処理動作例、すなわち本発明に係る画像処理方法について説明する。
上記構成の画像処理装置では、色域マッピング処理を行う必要が生じると、識別手段2がモニタ忠実処理とするか、好ましい見えの処理とするかの識別を行う。この識別は、情報入力手段1での指示入力結果、描画インテントによる予めの設定結果、または文書データについての処理が作成、編集、印刷のいずれであるかの判別結果に基づいて行うことが考えられる。
そして、この識別手段2によりモニタ忠実処理とすると識別された場合には、輝度調整手段3が明度変更処理を行う。明度変更処理は、幾つかの形態を対象に構成が変えることができる。例えば、ICCプロファイル形態の場合と、プロファイルを作成する際の形態とがある。既存のICCプロファイルを利用する場合、入手できる情報は、規格上、CIEXYZ若しくはCIELAB(D50)である。そのため、CIELAB(D50)を対象にした明度調整になる。一方、プロファイル作成の形態では、D65上で明度を変更後、CIELAB(D50)を作成してもよい。ここでの明度変更処理は、CIELABを入力してCIELABを出力するものとする。ただし、その他にもCIECAMのJCh上で作用させる形態等があるが、当該他の形態の場合も、上記と同じ仕組みで対応可能である。
ここで、明度変更処理について具体例を挙げて説明する。ここでは、輝度を変更する場合を例に挙げて説明する。
明度変更処理にあたっては、先ず、モニタ輝度入手手段4が、モニタ表示を行うデバイス(ディスプレイモニタ等)における輝度値についての情報を入手特定する。例えば、モニタ表示を行うデバイスの無彩色(またはRGBプライマリ)の輝度値を特定する。この入手特定は、事前にモニタ表示における白色情報を計測したり、あるいは当該デバイスのドライバ情報を取得することによって行うことが考えられる。そして、無彩色(例えば白色)の輝度値を特定したら、続いて、白色の絶対輝度値(三刺激値CIEXYZ)と印刷物の白色の絶対輝度値(三刺激値CIEXYZ)との比を求める。ここでの比は、輝度値Yのみでもよい。また、簡便な構成でよければ、光源の照度も代用できる。その後は、予め設定していた輝度比に基づくCIEXYZ変換テーブルを利用して、輝度調整手段3が明度変更処理を行う。
図2は、変換テーブルの一具体例であるシグモイド曲線を示す説明図である。輝度調整手段3は、このような輝度変換テーブルを利用して、新たなCIEXYZを生成するのである。なお、このときに利用する変換テーブルは、予め様々な種類のものが設定されており、モニタ輝度入手手段4によって特定される輝度比に応じて、どの変換テーブルを利用するかが決定されるものとする。
このように、明度変更処理では、モニタ表示における無彩色の輝度を用いつつ、輝度の比(モニタと反射画像の比)に基づいて、明度または三刺激値CIEXYZのYを変更する。このとき、輝度の比ではなく、モニタ表示における輝度値の範囲を用いてもよい。ただし、明度変更処理は、必ずしも無彩色の輝度を用いたものである必要はなく、モニタ表示の平均輝度を用いつつ、輝度値の範囲または輝度の比(モニタ表示と反射画像の比)を基に、明度または輝度値(三刺激値CIEXYZのY、色刺激値LMSのL)を変更するものであってもよい。
このような明度変更処理を経た後に、CIELAB生成手段5および色域マッピング係数作成手段6は、色域マッピング処理を行うのである。ただし、明度変更処理を行うのは、上述したように、識別手段2がモニタ忠実処理と識別した場合のみである。したがって、識別手段2が好ましい見えの処理と識別した場合には、明度変更処理を経ることなく、CIELAB生成手段5および色域マッピング係数作成手段6は、色域マッピング処理を行うことになる。
以上のように、本実施形態における画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法では、モニタ忠実処理の場合も好ましい見えの処理の場合も、色域マッピング処理については、同一の処理手段(CIELAB生成手段5および色域マッピング係数作成手段6)で行うようになっている。したがって、共通の仕組みを維持しつつ当該処理を行うことになるので、モニタ忠実処理と好ましい見えの処理との双方に対応可能な汎用性のある色域マッピング処理を行い得るようになる。
しかも、その色域マッピング処理にあたっては、明度変更処理を行うが、その明度変更処理を、モニタ忠実処理か好ましい見えの処理かの識別結果に応じて相違させる。つまり、モニタ忠実処理の場合にのみ明度変更処理を行う。したがって、共通の仕組みを維持しつつ色域マッピング処理を行う場合であっても、互いに異なる処理を経ることで、モニタ忠実処理と好ましい見えの処理とのそれぞれの場合において、好適な色再現を実現し得るのである。
したがって、本実施形態における画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法によれば、汎用性のある色域マッピング処理を行うことが実現可能となり、しかもモニタ表示に忠実な色再現と好ましく見える色再現とを簡便に精度良く切り換えることができるので、利用者が所望する再現色を的確に得ることができ、結果として利用者にとって非常に利便性の高いものとなる。
なお、本実施形態では、RGB→CMYK変換のための処理をCIELAB空間の信号を用いて行う場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、CIEによって様々な色の見えモデルを包括したモデルとして提案されているCIECAM02についても、全く同様に適用することが考えられる。
また、本実施形態では、色成分に関する限定がない場合を例に挙げて説明したが、所定色成分のみに限定して、明度変更処理を行うようにすることも考えられる。所定色成分としては、例えば緑色成分や青色成分が挙げられる。これらの色成分は明度変更処理を経ることによる効果が顕著に現われるため、当該色成分のみに限定することで、色域マッピング処理の汎用性と的確な色再現を実現しつつ、その場合における処理負荷を軽減して、当該処理の効率化が図れるからである。
このように、本発明は、本実施形態で説明した内容に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
本発明に係る画像処理装置の概略構成例を示す機能ブロック図である。 変換テーブルの一具体例であるシグモイド曲線を示す説明図である。
符号の説明
1…情報入力手段、2…識別手段、3…輝度調整手段、4…モニタ輝度入手手段、5…CIELAB生成手段、6…色域マッピング係数作成手段

Claims (9)

  1. 第一の色再現域の色座標を第二の色再現域での色座標に対応させるための色域マッピング処理を行う処理手段と、
    前記処理手段での色域マッピング処理を、前記第一の色再現域での色表示に忠実に対応させるように行うか、あるいは前記第二の色再現域での色表示が好ましく見えるように行うかを識別する識別手段と、
    前記処理手段での色域マッピング処理にあたって輝度または明度の変更処理を行うとともに、前記識別手段での識別結果に応じて当該変更処理を相違させる輝度・明度調整手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記輝度・明度調整手段は、前記識別手段が前記色域マッピング処理を前記第一の色再現域での色表示に忠実に対応させて行うと識別した場合にのみ、前記輝度または明度の変更処理を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記輝度・明度変更手段は、予め設定されているカラーテーブル、シグモイド曲線若しくは色の見えモデルでの不完全順応モデルを利用して、前記輝度または明度の変更処理を行う
    ことを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
  4. 前記第一の色再現域での画像出力条件がモニタ表示かプリント出力かを判別する条件判別手段を備えるとともに、
    前記輝度・明度変更手段は、前記条件判別手段での判別結果がモニタ表示であれば、当該モニタ表示を行うデバイスにおける無彩色の輝度を用いて、当該輝度の値の範囲または当該輝度と反射画像との比を基に、前記輝度または明度の変更処理を行う
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の画像処理装置。
  5. 前記第一の色再現域での画像出力条件がモニタ表示かプリント出力かを判別する条件判別手段を備えるとともに、
    前記輝度・明度変更手段は、前記条件判別手段での判別結果がモニタ表示であれば、当該モニタ表示を行うデバイスにおける平均輝度を用いて、当該輝度の値の範囲または当該輝度と反射画像との比を基に、前記輝度または明度の変更処理を行う
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の画像処理装置。
  6. 前記デバイスにおける輝度に関する情報を入手する情報入手手段
    を備えることを特徴とする請求項4または5記載の画像処理装置。
  7. 前記輝度・明度変更手段は、所定色成分のみに限定して、前記輝度または明度の変更処理を行う
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. コンピュータを、
    第一の色再現域の色座標を第二の色再現域での色座標に対応させるための色域マッピング処理を行う処理手段と、
    前記処理手段での色域マッピング処理を、前記第一の色再現域での色表示に忠実に対応させるように行うか、あるいは前記第二の色再現域での色表示が好ましく見えるように行うかを識別する識別手段と、
    前記処理手段での色域マッピング処理にあたって輝度または明度の変更処理を行うとともに、前記識別手段での識別結果に応じて当該変更処理を相違させる輝度・明度調整手段
    として機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
  9. 第一の色再現域の色座標を第二の色再現域での色座標に対応させるための色域マッピング処理を行う処理ステップと、
    前記処理ステップでの色域マッピング処理を、前記第一の色再現域での色表示に忠実に対応させるように行うか、あるいは前記第二の色再現域での色表示が好ましく見えるように行うかを識別する識別ステップと、
    前記処理ステップでの色域マッピング処理にあたって輝度または明度の変更処理を行うとともに、前記識別ステップでの識別結果に応じて当該変更処理を相違させる輝度・明度調整ステップと
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
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