JP2008099129A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿の読取位置におけるゴミの存在を正確に検知し、これに起因したノイズ画素を読取画像から除去する。
【解決手段】平均化回路80は、注目ラインと、直前の3ラインについて画素の濃度の平均値を示す平均化画素データを生成する。第1ゴミ検出回路82は、平均化回路80から出力される平均化画素の濃度に基づいてノイズ画素を検出する。第2ゴミ検出回路83は、ガンマ補正回路81によってガンマ補正がなされたあとの平均化画素の濃度に基づいてノイズ画素を検出する。そして、第1ゴミ検出回路82および第2ゴミ検出回路83は注目画素の濃度が所定の画素位置における画素の濃度に対して、いずれか一方が閾値以上の濃度差を有していれば、当該注目画素をノイズ画素として検出する。ゴミ判定回路84は、これらの検出結果に基づいて、ノイズ画素であるか否かを判定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、原稿から画像を読み取る画像読取位置におけるゴミの付着を検知し、このゴミに起因したノイズ画像を読取画像から除去するための技術に関する。
画像読取装置は、搬送装置によって搬送される原稿の画像を、所定の読取位置において、CCD等のラインセンサを用いてプラテンガラス越しに読み取る。ところが、プラテンガラス上の読取位置にゴミが付着していると、そのゴミに起因したすじ状のノイズ画像が読み取った画像に入り込んでしまう。このような問題を解決するべく、特許文献1には、原稿を読み取る前に背景板を読み取っておき、原稿画像の濃度と背景板の濃度とを比較してゴミに起因するノイズ画像を検知し、これを除去する技術が開示されている。
特開2005−64913号公報
特許文献1に記載の技術は、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3色の色成分からなる画像データが表す画像に対してノイズ画像の検出を行い、その後の画像処理においてコントラストの補正としてガンマ補正を施せば、ノイズ画像として検出できなかった濃度差の小さなノイズ画像を目立たせてしまうという問題がある。この問題を、図11を参照しつつ具体的に説明する。図11は、一般的なガンマ補正における入出力特性を示す図である。横軸が濃度の入力値、縦軸が濃度の出力値を表す。濃度は256階調で表され、0から255へ向かって濃度が濃くなる。図示したように、入出力特性は下に凸の曲線を描く。すなわち、濃度が高い領域ほどコントラストが大きくなるように濃度が補正される。図11に示した入出力特性に従って画像データにガンマ補正が施されると、画像の低濃度域においては、入力される画像信号の濃度変化に対して、出力する画像信号の濃度の変化が小さくなる。一方、高濃度域においては、入力される画像信号の濃度変化に対して、出力する画像信号の濃度の変化が大きくなる。つまり、ガンマ補正後の画像は、高濃度域の濃度が引き伸ばされてコントラストが強調されてしまうため、特許文献1に記載の技術では検出されなかったノイズ画像が目立ってしまう。
そこで、ガンマ補正を施した後の画像からノイズ画像を検出する方法も考えられる。この場合は、前述したように、低濃度域の濃度変化に対して、出力する画像信号の濃度の変化が小さくなる。特許文献1では白色の背景板との濃度の違いに基づいてノイズ画像の存在を検出する方法を用いているが、その比較基準である背景板の濃度と、例えば紙粉に起因する低濃度のノイズ画像の濃度との差が比較的小さな場合には、その差が更にガンマ補正によって小さくなってしまうため、ノイズ画像を検出することができない虞がある。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、原稿の読取位置におけるゴミの存在を正確に検知し、これに起因したノイズ画像を読取画像から除去することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、原稿上の像を走査ライン単位で読み取って得られた画像データに含まれる各画素の濃度に基づき、所定範囲内に存在する画素群の濃度よりも高濃度側に閾値以上乖離した濃度を有し、且つ、前記走査ラインにおいて連続して並んだ所定数以下の画素を、ノイズ画素として検出する第1の検出手段と、ガンマ補正がなされた前記画像データに含まれる各画素の濃度に基づき、所定範囲内に存在する画素群の濃度よりも低濃度側に閾値以上乖離した濃度を有し、且つ、前記走査ラインにおいて連続して並んだ所定数以下の画素を、ノイズ画素として検出する第2の検出手段と、前記第1の検出手段によって検出されたノイズ画素及び前記第2の検出手段によって検出されたノイズ画素の濃度を補正し、補正されたノイズ画素の濃度を含む画像データを出力するノイズ除去手段とを備えることを特徴とする画像読取装置を提供する。
この画像読取装置において、前記第1の検出手段及び前記第2の検出手段は、注目している主走査ラインを含んで副走査方向に連続している複数の主走査ライン上で、同一の位置にある画素の濃度の平均値を求め、或る位置における前記平均値が、当該位置から主走査方向に所定距離だけ離れた位置における前記平均値に対して閾値以上の濃度差を有している場合には、前記注目している主走査ライン上の当該位置における画素をノイズ画素として検出する。
また、この画像読取装置において、前記ノイズ除去手段は、前記第1の検出手段または第2の検出手段によって、前記注目している主走査ラインからノイズ画素が検出されると、前記注目している主走査ライン以外の前記複数の主走査ラインにおいて、当該ノイズ画素と同じ位置にある画素の濃度を補正するようにしてもよい。
また、この画像読取装置において、前記ノイズ除去手段は、前記第1の検出手段によって検出されたノイズ画素及び前記第2の検出手段によって検出されたノイズ画素のうち、予め決められたノイズ除去条件を満たすノイズ画素の濃度を補正するようにしてもよい。この画像処理装置の好ましい態様において、前記ノイズ除去条件は、ノイズ画素の位置に応じてそのノイズ画素の濃度を補正するか否かを定めた条件としてもよい。また、明度に関連する成分と色相または彩度に関連する成分とで定義された任意の色空間における各画素の座標値および色差に基づいて指定されてもよい。
本発明の画像読取装置によれば、原稿の読取位置におけるゴミの存在を正確に検知し、これに起因したノイズ画像を読取画像から除去することができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。
図1はこの発明の一実施形態である画像読取装置100の構成を示すブロック図である。図1において、CCD部1は、図示しない搬送装置によって搬送される原稿を読み取る手段である。本実施形態では、このCCD部1が、CCD駆動回路2からの駆動信号によって駆動されることにより、原稿の搬送経路上の最上流側読み取り位置から最下流側読み取り位置までの3箇所の読み取り位置の各々において原稿画像を読み取り、アナログ画像信号R、G、Bを出力する。
原稿の搬送装置の構成および原稿の搬送経路上の読み取り位置からCCD部1に至るまでの光学系の構成を図2に示す。この図2において、原稿13は、引き込みローラ14により、1枚ずつ搬送ローラ15まで運ばれる。搬送ローラ15は、原稿搬送方向を変えてコンタクトガラス16に向けて原稿13を搬送する。このようにして搬送される原稿13は、バックプラテン18によってコンタクトガラス16に押さえつけられ、最後に排出ローラ19によって搬送装置から排出される。上述した上流側読み取り位置から下流側読み取り位置までの3箇所の読み取り位置は、コンタクトガラス16上に各々設けられている。これらの各読み取り位置における各原稿画像は、第1ミラー20、第2ミラー21、第3ミラー22により光路を変え、レンズ23により縮小され、CCD部1を構成する3個のCCDラインセンサ1A、1B、1Cに至る。
ここで、CCDラインセンサ1Cは、コンタクトガラス16上の最上流側の読み取り位置Cにおいて、原稿搬送方向を横切る方向(主走査方向)に一直線上に並んだN個の画素のB色成分を表す画像信号Bを出力する。また、CCDラインセンサ1Bは、最上流側の読み取り位置から主走査線4本分の距離(以下、単に4ライン相当という)だけ下流に進んだ読み取り位置Bにおいて、主走査方向に一直線上に並んだN個の画素のG色成分を表す画像信号Gを出力する。そして、CCDラインセンサ1Aは、画像信号Gに対応した読み取り位置からさらに4ライン相当下流に進んだ最下流側の読み取り位置Aにおいて、主走査方向に一直線上に並んだN個の画素のR色成分を表す画像信号Rを出力する。
図1において、CCD部1の後段には、サンプルホールド回路3A、出力増幅回路4A、A/D変換回路5Aおよびシェーディング補正回路6Aからなる信号処理系Aと、サンプルホールド回路3Bと、出力増幅回路4Bと、A/D変換回路5Bおよびシェーディング補正回路6Bからなる信号処理系Bと、同様に3C〜6Cからなる信号処理系Cが設けられている。信号処理系A〜Cは、読み取り位置A、B、Cにおいて各々得られた画像信号R、画像信号G、画像信号Bに各々対応した信号処理系である。
ここで、CCD部1から得られるアナログの画像信号R、G、Bは、サンプルホールド回路3A〜3Cにより各々サンプリングされた後、出力増幅回路4A〜4Cによって各々適正なレベルに増幅され、A/D変換回路5A〜5Cにより各々デジタル画像データR,G,Bに変換される。これらのデジタル画像データR,G,Bに対し、シェーディング補正回路6A〜6Cにより、CCDラインセンサ1A〜1Cの感度バラツキや光学系の光量分布特性に対応した補正が施される。以上が画像信号R,G,Bに対応した各信号処理系の概要である。
出力遅延回路7B,7Cは、シェーディング補正回路6B,6Cから出力される画像データG,Bをそれぞれ4ライン相当、8ライン相当の遅延時間だけ遅延させ、画像データRと同相の画像データとして出力する。ゴミ検知回路8は、シェーディング補正回路6A、出力遅延回路6B,6Cから出力される画像データに基づいて、ゴミの影響を受けている画素を検知し、その所在位置を示すゴミ検出データを出力する手段である。以下では、このゴミの影響を受けている画素のことを「ノイズ画素」という。ノイズ除去回路9は、ゴミ検知回路8からのゴミ検出データに基づき、画像データR,G,Bからノイズ画素を除去し、画像処理回路10に出力する手段である。
画像処理回路10は、ノイズ除去回路9から出力される画像データに対し、この画像読取装置100が搭載された装置(デジタル複写機、スキャナなど)が必要とする画像処理、例えば拡大縮小処理、地肌除去処理、2値化処理などを施す手段である。CPU11は、この画像読取装置100の各部を制御する手段である。具体的には、CPU11は、CCD駆動回路2によって行われるCCD部1の駆動の周期を設定し、出力増幅回路4A〜4Cの利得の制御、シェーディング補正回路6A〜6C、ゴミ検知回路8、ノイズ除去回路9、画像処理回路10などの制御を行う。
以上が画像読取装置100の全体構成である。
次に図3を参照し、ゴミ検知回路8について説明する。ゴミ検知回路8は、平均化回路80と、ガンマ補正回路81と、第1ゴミ検出回路82と、第2ゴミ検出回路83と、ゴミ判定回路84とを備えている。
平均化回路80は、シェーディング補正回路6Aから出力される画像データR、出力遅延回路7B、7Cから出力される画像データG、Bを各々所定ライン数分記憶するメモリを有しており、それらの画像データの同位置画素の濃度の平均値を算出する。図4は、画像データRの場合を例に、平均化回路80が画像データに対して行う処理を説明する図である。なお、以下の説明では、1ラインはN個の画素からなり、画素1個分の画像データを画素データと呼ぶ。
この画像読取装置100では、CCDラインセンサ1Aによって主走査ライン毎に読み取られたN個の画素のR成分を表す画像データRがシェーディング補正回路6Aから順次出力され、平均化回路80に供給される。1個の画素kの画素データRが平均化回路80に供給されると、平均化回路80は画素kの画素データと、画素kよりも1ライン(すなわち、N画素)だけ前の画素k−Nの画素データと、画素kより2ライン(すなわち、2N画素)だけ前の画素k−2Nの画素データと、画素kより3ライン(すなわち、3N画素)だけ前の画素k−3Nの画素データとの組を読み出す。つまり、平均化回路80は、図4に示した注目ラインLの画素kの濃度と、その直前の3本のラインにおいて画素kと主走査ライン上で同一の位置にある画素k−N、k−2N、k−3Nとの計4個の濃度の平均値を求める。この濃度の平均値を示す画素を「平均化画素」と呼び、図4においては、その一例である平均化画素k1を図示している。また、平均化画素1個分の画素データを「平均化画素データ」と呼ぶ。図4の最下段に示したように、この平均化画素をN個並べることで1ラインを形成することができる。また、平均化回路80は、画像データG,Bについても同様に、平均化画素データを求める。平均化回路80は、このようにして求めたR,G,Bの平均化画素データの集合を「第1の画像データ」として、ガンマ補正回路81及び第1ゴミ検出回路82に出力する。
ガンマ補正回路81は、平均化回路80から出力される第1の画像データに対して、図11に示すような入出力特性に従ってガンマ補正を施す。そして、ガンマ補正回路81は、ガンマ補正後の画像データを「第2の画像データ」として第2ゴミ検出回路83に供給する。
第1ゴミ検出回路82は、平均化回路80から出力される第1の画像データについてゴミ検出処理を行う。具体的には、第1ゴミ検出回路82は、図4における平均化画素のいずれか(例えば図4の平均化画素k1)に注目し、その平均化画素の濃度が、その8画素分前の平均化画素k2の濃度に対して所定の閾値(閾値T1とする)以上の濃度差を有しているか否かを判断する。そして、第1ゴミ検出回路82は、この濃度差が閾値T1以上であれば、注目ラインに位置する画素(図4の例では画素k1)をノイズ画素として検出し、ゴミ検出データとして「1」を、閾値T1よりも小さければゴミ検出データとして「0」を出力する。ゴミ検出データ「1」はゴミの影響を受けていることを意味し、ゴミ検出データ「0」はゴミの影響を受けていないことを意味している。以下では、第1ゴミ検出回路82から出力されるゴミ検出データを「第1のゴミ検出データ」という。
第2ゴミ検出回路83は、ガンマ補正回路81から出力される第2の画像データについてゴミ検出処理を行う。この第2ゴミ検出回路83は、上述した第1ゴミ検出回路82と同様に、ガンマ補正がなされた平均化画素の濃度が、その8画素分前の平均化画素k2の濃度に対して所定の閾値(閾値T2とする)以上の濃度差を有しているか否かを判断する。そして、第2ゴミ検出回路83は、この濃度差が閾値T2以上であれば、注目ラインに位置する画素(図4の例では画素k)をノイズ画素として検出し、ゴミ検出データとして「1」を、閾値T1よりも小さければゴミ検出データとして「0」を出力する。ここでも、ゴミ検出データ「1」はゴミの影響を受けていることを意味し、ゴミ検出データ「0」はゴミの影響を受けていないことを意味している。以下では、第2ゴミ検出回路83によって出力されるゴミ検出データを「第2のゴミ検出データ」という。
次に、第1ゴミ検出回路82及び第2ゴミ検出回路83の処理をより具体的に説明する。
図5は、第1ゴミ検出回路82に供給される第1の画像データを実線で表し、第2ゴミ検出回路83に供給される第2の画像データを破線で表したものである。そして、同図(a)は、比較的低濃度の領域において、主走査方向に連続する平均化画素群p1,p2の濃度が、その近傍の画素よりも高濃度である場合を表している。一方、同図(b)は、比較的高濃度の領域において、連続する平均化画素群p1,p2の濃度が、その近傍の画素よりも低濃度である場合を表している。なお、図5においては、濃度は256ビットで表されているものとする。
図5(a)の実線で示すように、第1ゴミ検出回路82に供給される第1の画像データにおいて、平均化画素群p1の濃度は、周囲よりも高濃度側に大きく変化している。一方、破線で示すように、第2ゴミ検出回路83に供給される第2の画像データにおいて、平均化画素群p1の濃度も周囲よりも高濃度側に大きく変化しているが、その変化の度合いは、第1の画像データのそれと比べると小さい。
平均化画素群p1が、周囲の濃度よりも高濃度のゴミ(例えば黒色のゴミ)の影響を受けていた場合には、図5(a)に示すように、第1の画像データに現れる濃度変化(実線)が、第2の画像データに現れる濃度変化(破線)よりも大きくなる。これは、ガンマ補正がなされる前の第1の画像データの方が、ガンマ補正がなされた後の第2の画像データよりも、低濃度域における入力濃度の変化に対して、出力濃度の変化が大きいためである。つまり、第1ゴミ検出回路82によれば、上述したゴミ検出条件となる平均化画素による濃度差が閾値T1を超えやすく、低濃度域におけるゴミの検出精度が高い。一方、第2ゴミ検出回路83によれば、当該濃度差が閾値T2を超えにくく、低濃度域におけるゴミの検出精度が低い。したがって、第1ゴミ検出回路82は、比較的低濃度(明るい色)の領域から、例えば紙粉のような淡い色のゴミを検出するのに適している。
次に、図5(b)の破線で示すように、第2ゴミ検出回路83に供給される第2の画像データにおいて、平均化画素群p2の濃度は、周囲の濃度よりも低濃度側に大きく変化している。一方、実線で示すように、第1ゴミ検出回路82に供給される第1の画像データにおいて、平均化画素群p1の濃度も周囲の濃度よりも低濃度側に大きく変化しているが、その変化の度合いは、第2の画像データのそれと比べると小さい。
平均化画素群p2が、周囲の濃度よりも低濃度のゴミ(例えば白色のゴミ)の影響を受けていた場合には、図5(b)に示すように、第2の画像データに現れる濃度変化(破線)が、第1の画像データに現れる濃度変化(実線)よりも大きくなる。これは、ガンマ補正がなされた後の第2の画像データの方が、ガンマ補正がなされる前の第1の画像データよりも、高濃度域における入力濃度の変化に対して、出力濃度の変化が大きいためである。つまり、第2ゴミ検出回路83によれば、上述したゴミ検出条件となる平均化画素による濃度差が閾値T2を超えやすく、高濃度域におけるノイズ画素の検出精度が高い。一方、第1ゴミ検出回路82によれば、当該濃度差が閾値T1を超えにくく、高濃度域におけるノイズ画素の検出精度が低い。したがって、第2ゴミ検出回路83は、比較的高濃度(暗い色)の領域からノイズ画素を検出するのに適している。
ただし、このようにして検出されるノイズ画素が連続する画素数を最大で2画素とする。その理由について説明すると、原稿上の画像には線分画像が含まれている場合があるが、そのような線分画像のうち最も細い線分画像は3画素程度の太さしかないものも存在する。このような非常に細い線分画像についてまでゴミの影響を受けていると誤判定することがないように、ゴミ判定回路84は、ゴミ検出データ「1」の画素が主走査方向に2画素以内連続するときのみノイズ画素と判定し、ゴミ検出データ「1」の画素が主走査方向に3画素以上連続する場合にはノイズ画素とは判定しない。ただし、このノイズ画素の判定基準となる連続画素数として「2画素」という条件は一例に過ぎず、この連続画素数は、画像読取時の解像度や、用紙から発生する紙粉の大きさなどを勘案して適宜定めることが望ましい。
そして、図3に示したゴミ判定回路84は、第1ゴミ検出回路82から出力される第1のゴミ検出データと、第2ゴミ検出回路83から出力される第2のゴミ検出データとを用いて、ノイズ画素を判定する。具体的には、ゴミ判定回路84は、第1ゴミ検出回路82から出力される第1のゴミ検出データと、第2ゴミ検出回路83から出力される第2のゴミ検出データとのいずれか一方が「1」である画素をノイズ画素と判定する。これは、上述したように、低濃度域のゴミについては、第2ゴミ検出回路83によってゴミが検出されなくても、第1ゴミ検出回路82によってゴミが検出される場合も起こり得るし、高濃度域のゴミについては、その逆の場合も起こりうるためである。
ゴミ判定回路84においては、このような処理がR,G,Bの色単位で行われる。
さて、ノイズ除去回路9は、ゴミ検知回路8から出力される第1のゴミ検出データ及び前記第2のゴミ検出データによって表されるノイズ画素に基づいて濃度を補正してノイズ画素を原稿の読み取り画像から除去する。ここで、ノイズ除去回路9が行うノイズ除去処理の過程について、図6を参照しつつ説明する。図6はノイズ除去回路9によって行われるノイズを含む画素を除去するための処理の内容を示している。
ノイズ除去回路9は、シェーディング補正回路6Aから出力される画像データRと、出力遅延回路7B,7Cから出力される画像データG、Bの各々を、注目ラインからの直前の3ラインに亙って一時記憶するための画像データバッファと、ゴミ検知回路8から出力される上述の3ラインに亙って各ゴミ検出データとを一時記憶するゴミ検出データバッファとを有している。図6では、図面が煩雑になるのを防ぐため、R色に対応した画像データバッファ91Aと、B色に対応した画像データバッファ91Cの記憶内容のみが図示されており、G色に対応したものの図示を省略する。
ノイズ除去回路9は、ゴミ検知回路8によって検出されたノイズ画素の位置に基づいて、ノイズ除去処理の対象となる画素を決定する。具体的には、ノイズ除去回路9は、ゴミ検出データバッファから読み出した注目画素(例えば図4の画素k)のゴミ検出データと、当該注目画素の直前の3ライン分の主走査ライン上での同一の位置にある画素(すなわち、副走査方向に連続する3列の主走査ラインにおける画素k−N、k−2Nおよびk−3N)のゴミ検出データのうち、いずれか1つが「1」であれば、注目ラインとその直前の3ラインにおいて、当該ノイズ画素と同じ位置にある画素のノイズ除去処理を行う。すなわち、ノイズ除去回路9は、注目ラインからノイズを含む画素が検知されると、その直前の3ラインの画素に遡ってノイズ除去処理を行うことになるし、直前の3ラインのいずれかの画素からノイズが検知されていれば、注目ラインにもノイズ画素が及んでいると判断してノイズ除去処理を行うのである。これは、ゴミ検知回路8が4ラインの画素データから求めた平均化画素データについてゴミ検知処理を行ったことに基づいている。すなわち、いずれかの画素からノイズが検出されていれば、これら4ラインの副走査方向にすじ状のノイズ画素が発生している可能性が比較的高いということである。
次に、ノイズ除去回路9が行うノイズ除去処理の方法について具体的に説明する。
実施形態では、ノイズ除去回路9は、ノイズ除去処理を行う画素に注目して、画素データB、G、Rについて、当該注目画素に置換するための画素を特定する。そして、その特定した画素を注目画素の位置に配置することで画素の置換を行う。例えば、ノイズ除去回路9が、B色に対応したゴミ検出データに基づき、例えば主走査方向にi番目、副走査方向にj番目の画素Bijに対してノイズ除去処理を行うと判定したとする。この場合、ノイズ除去回路9は、画素Bijの画素データをその周囲の適当なB色画素の画素データによって置換する。そのためには、置換に用いるのに適当な画素データを捜す必要があるので、ノイズ除去回路9は、この置換用の画素データを次のようにして求める。
まず、ノイズ除去回路9は、画素Bijを当該画素を中心とした主走査方向に17画素分の範囲で、副走査方向に3ライン分の範囲にある画素のうち、ノイズ画素および当該画素と隣接する主走査方向2画素ずつを除いた領域を「置換用画素選択対象領域」と定める。次に、ノイズ除去回路9は、画素Bijの色とは異なった色に対応した画像データバッファ、例えば画像データバッファ91A内において、画素Bijと同位置の画素Rijを参照し、この画素と最も近い画素を、置換用画素選択対象領域と同一領域内のR色画素の中から選択する。次に、ノイズ除去回路9は、このようにして選択したR色画素と同一位置にあるB色画素の画素データを画像データバッファ91Cから読み出し、この画素データにより画像データバッファ91C内の画素Bijの画素データを置き換える。
このような処理が、ノイズ除去回路9がノイズ除去処理を行うと判定した画素の全てについて行われることにより、画像データバッファ内の画像データからゴミに起因したノイズ画素が除去される。そして、このノイズ除去処理が行われた画像データが画像処理回路10に送られる。
この処理において、注目画素と隣接する主走査方向2画素を置換画素選択対象領域から外しているのは、注目画素がノイズ画素である場合、当該注目画素に隣接している画素は、ノイズを含む画素と検知されていない場合でも、ノイズ画素の影響を若干は受けている可能性があるからである。また、注目画素がノイズ画素でない場合にも、ノイズ画素が近接しているためにノイズ除去処理の対象となっているから、同様にして隣接する画素を除外することが望ましい。
以上述べた実施形態によれば、本発明による画像読取装置は、ガンマ補正がなされる前後の画像データに対してノイズ画素を検出する処理を実行するから、読み取り位置におけるゴミを正確に検知して、周囲の画像領域の濃淡に関係なく精度良くゴミを検出することができる。
なお、本発明は種々の形態によって実施可能である。例えば、上述した実施形態を次のように変形してもよい。なお、各画像読取装置の構成のうち、図1に示した構成と同じものには同一の符号を付している。
上述した実施形態では、画像読取装置100が平均化回路80を有していたが、平均化回路を有さない構成としても良い。図7は、平均化回路を有さない画像読取装置100aの構成を示すブロック図の一例であり、図8は、その画像読取装置100aが備えるゴミ検知回路8aの構成を示すブロック図の一例である。この場合、図7および図8に示したように、シェーディング補正回路6A、出力遅延回路7B,7Cから出力される1ライン分の画素データ群がゴミ検知回路8aの第1ゴミ検出回路82に供給されると共に、ガンマ補正回路81に供給される。そして、ガンマ補正回路81よってガンマ補正がなされた画素データ群が第2ゴミ検出回路83に供給される。そして、1ライン分の画素データごとに、第1ゴミ検出回路82,第2ゴミ検出回路83によってゴミ検出処理が行われ、更に後段の処理へと続くことになる。上述したように、平均化回路80はすじ状のノイズ画素を精度良く検知するために設けられていた。よって、この平均化回路を有さない構成にすることによって、画素単位でノイズ画素であるか否かを判定することになるから、例えばノイズが検知された画素のみに対してノイズ除去処理を行うような場合には好適である。
さらに、上述した画像読取装置100aのゴミ検知回路8aはガンマ補正回路81を有していたが、画像読取装置が搭載された一般的なデジタル複写機やスキャナなどの画像形成装置や画像処理装置そのものがガンマ補正機能を有するから、上記実施形態および上記変形例の特徴となるゴミ検知回路の内部にはガンマ補正回路を備えなくてもよい。図9は、ゴミ検知回路の外部にガンマ補正回路12が搭載された画像読取装置100の構成を示すブロック図の一例である。なお、この場合のゴミ検知回路8bの構成については、図8に示したガンマ補正回路81がゴミ検知回路8aの外部に位置する場合と同様であるから、その図示を省略する。図9に示したように、シェーディング補正回路6A,出力遅延回路7B,7Cから出力される1ライン分の画素データ群がゴミ検知回路8bの第1ゴミ検出回路82に供給されると共に、ガンマ補正回路12に供給される。一方、ガンマ補正回路12に供給され、ガンマ補正がなされた画素データ群は、ゴミ検知回路8bの第2ゴミ検出回路83に供給されると共に、ノイズ除去回路9に供給される。そして、ノイズ除去回路9に供給されるガンマ補正がなされた画素データ群に対してノイズ除去処理が行われ、更に後段の処理へと続くことになる。このようにすれば、ゴミ検知回路8bが、ゴミ検知を行うためのコントラストの補正手段としてのガンマ補正回路を有さなくても、搭載された装置のガンマ補正機能を用いてゴミ検出処理を行うことができる。
また、上述した実施形態では、原稿上の像に基づく画像データ(第1および第2の画像データ)からノイズ画像を検出するようにしていたが、さらに背景板を読み取って生成された画像データをも用いてもよい。
具体的には、原稿の搬送を行わず、R、G、B各色に対応した読み取り位置に原稿がない状態において画像が読み取られ、その結果得られる第3の画像データがゴミ検知回路8に与えられる。そして、ゴミ検知回路8では、第3の画像データの平均化画素に基づいてゴミ検出データ(第3のゴミ検出データとする)が生成される。このとき、第3の画像データに基づくノイズ画素の検出には、ゴミ検知回路8の第1ゴミ検出回路82で行ってもよいし、第2ゴミ検出回路83で行ってもよい。
なお、第3のゴミ検出データにおいても、ノイズ画素のゴミ検出データを「1」とし、ノイズ画素でない画素のゴミ検出データを「0」とする。そして、ゴミ判定回路84は、第1のゴミ検出データ又は第2のゴミ検出データのいずれか一方が「1」である画素が、第3のゴミ検出データも「1」となっているかどうかを判定する。そして、ゴミ判定回路84は、第3のゴミ検出データも「1」となっている画素のうち、主走査方向に2画素以内で連続する画素をノイズ画素と判定するようにしてもよい。このようにすれば、背景板との濃度の違いに基づいてノイズ画像の存在を検出することができるため、ノイズ画素の検出の精度がさらに向上する。
また、上述した実施形態では、注目ライン上の或る画素と、副走査方向に連続する直前の3ラインの主走査ライン上で、同一の位置にある画素から平均化画素データを求め、この平均化画素データに基づいて注目ライン上のノイズ画素を検出していた。しかし、注目ラインと平均化画素データを求めるための主走査ラインとの位置関係や、その主走査ラインの数は、実施形態で説明した内容に限定されない。例えば、平均化画素データを求める際に、注目ラインと、その注目ラインの直後にある複数の主走査ラインを用いてもよいし、注目ラインと、その注目ラインの直前及び直後にある複数の主走査ラインを用いてもよい。また、平均化画素データを求める際の主走査ラインの数は、実施形態では注目ラインを含めて4ラインであったが、これを注目ラインを含めて3ライン以下としてもよいし、5ライン以上としてもよい。要するに、注目ラインと、その注目ラインから見て副走査方向に連続する複数の主走査ラインから平均化画素データを求め、その平均化画素データに基づいて、注目ライン上のノイズ画素を検出すればよい。
また、上述した実施形態では、注目ライン、もしくはその直前の3ラインのいずれかの画素からノイズ画素が検出された際には、ノイズ除去回路9はこれらの画素の全てについてノイズ除去処理を行っていたが、ノイズ除去処理を行う画素を、以下のような場合に限定してもよい。例えば、画像領域において、中央付近には比較的重要度の高い情報が含まれていることが多いが、端部においてはこのような頻度は比較的少ない。また、閲覧者が注視する度合いにおいても、中央付近に比べれば端部の頻度は少ない。よって、ノイズ画素の画素位置に基づいたノイズ除去条件を指定しておき、予め決められた画素位置で検出されたノイズ画素については当該ノイズ画素の濃度を補正し、その他のノイズ画素が残っていてもさほど問題とならない位置のノイズ画素に対してはノイズ除去処理を行わないようにしてもよい。
また、比較的目立ちやすいノイズ画素のみについてノイズ除去処理を行ってもよい。例えば、R,G,Bを、明度に関連する成分と色相または彩度に関連する成分とで定義されたCIELAB色空間へ変換して得られる画像データ明度L、色相a、彩度bを用いる。具体的には、ノイズ画素および周囲の画素のCIELAB色空間における座標値L,a,bが所定の値をとり、且つ、色差が閾値以上である場合には、ノイズ画素が目立ちやすいと判断してノイズ除去処理を行うようにしてもよい。よって、CIELAB色空間の座標値および色差に基づいたノイズ除去条件を指定しておき、目立ちやすいと判断されるノイズ画素のみを除去するようにしてもよい。
このように、予め決められたノイズ除去条件を満たすノイズ画素のみの濃度を補正すれば、ノイズ除去回路9の画像データバッファやゴミ検出データバッファに必要なデータを格納してノイズ除去処理を行う過程を省略することができるため、ノイズ除去処理に要する時間を短縮することができる。
また、第1ゴミ検出回路82および第2ゴミ検出回路83が行うゴミ検出処理の方法は実施形態に記載の方法に限らず、いかなる方法であってもよい。例えば、第1ゴミ検出回路82や第2ゴミ検出回路83(以下では、ゴミ検出回路という)が低濃度域側のノイズ画素の検出を行うために、以下のような方法を用いてもよい。
ゴミ検出回路は、各画素の濃度を検出すると、図10に示すように主走査ライン上のある画素p1に注目し、その注目画素p1の位置から走査方向手前側の所定範囲内に位置する画素群(ここでは走査方向手前側に位置するの16個の画素群Pf)の濃度の平均値a1を算出する。そして、算出された画素群Pfの濃度平均値a1が、予め決められた閾値以上であれば、ゴミ検出回路は画素群Pfの濃度平均値a1と、注目画素p1の濃度z1とを比較する。そして、ゴミ検出回路は、注目画素p1の濃度z1が画素群Pfの濃度平均値a1から低濃度側に閾値s1以上乖離している場合には、“低濃度側に濃度の段差がある”と判定する。なお、画素群Pfの濃度平均値a1が、予め決められた閾値以上であるかを確認する理由は、著しく変化する画素群を抽出することができる程度の濃度であるか否かを確認するためである。
次に、ゴミ検出回路は、注目画素p1から走査方向に2画素分だけ奥に存在する画素から連なる4個の画素群Pbの濃度の平均値a2を算出する。そして、ゴミ検出回路は、注目画素p1の濃度z1と、画素群Pbの濃度平均値a2とを比較し、注目画素p1の濃度z1が画素群Pbの濃度平均値a2から低濃度側に閾値s2以上乖離している場合には、“高濃度側に濃度の段差がある”と判定する。ゴミ検出回路は、このように低濃度側及び高濃度側に段差があると判定された注目画素p1を、ノイズ画素と判定する。さらに、ゴミ検出回路は、ノイズ画素と判定した注目画素p1の1画素分奥に存在する隣の画素p2の濃度z2を、画素群Pfの濃度平均値a1及び画素群Pbの濃度平均値a2と比較する。この比較の結果、注目画素p2の濃度z2が、画素群Pfの濃度平均値a1から低濃度側に閾値s1以上乖離し、且つ、画素群Pfの濃度平均値a2から低濃度側に閾値s2以上乖離している場合には、ゴミ検出回路は注目画素p2もノイズ画素であると判定する。なお、注目画素p2の濃度z2がこれらの濃度条件を満たさない場合には、注目画素p1のみがノイズ画素として判定されることになる。
このようにすれば、紙粉などの白色のゴミの影響を受けたノイズ画素をより正確に検出することが可能となる。
本発明の実施形態に係る画像読取装置の構成を示すブロック図である。 原稿の搬送装置および原稿の読取位置からCCD部に至るまでの光学系の構成を示す図である。 ゴミ検知回路の構成を示すブロック図である。 同ゴミ検知回路の平均化回路が行う処理を説明する図である。 ゴミ検出回路によって1ライン分の画素群の濃度変化が検出される様子を説明する図である。 ノイズ除去回路が行う処理を説明する図である。 画像読取装置の構成を示すブロック図である。 ゴミ検知回路の構成を示すブロック図である。 画像読取装置の構成を示すブロック図である。 1ライン分の画素群の濃度変化に基づいて異常画素を判定する仕組みを説明する図である。 ガンマ補正における入出力特性を示す図である。
符号の説明
1…CCD部、2…CCD駆動回路、7B,7C…出力遅延回路、8,8a,8b…ゴミ検知回路、9…ノイズ除去回路、10…画像処理回路、80…平均化回路、12,81…ガンマ補正回路、82…第1ゴミ検出回路,83…第2ゴミ検出回路、84…ゴミ判定回路、100,100a,100b…画像読取装置。

Claims (6)

  1. 原稿上の像を走査ライン単位で読み取って得られた画像データに含まれる各画素の濃度に基づき、所定範囲内に存在する画素群の濃度よりも高濃度側に閾値以上乖離した濃度を有し、且つ、前記走査ラインにおいて連続して並んだ所定数以下の画素を、ノイズ画素として検出する第1の検出手段と、
    ガンマ補正がなされた前記画像データに含まれる各画素の濃度に基づき、所定範囲内に存在する画素群の濃度よりも低濃度側に閾値以上乖離した濃度を有し、且つ、前記走査ラインにおいて連続して並んだ所定数以下の画素を、ノイズ画素として検出する第2の検出手段と、
    前記第1の検出手段によって検出されたノイズ画素及び前記第2の検出手段によって検出されたノイズ画素の濃度を補正し、補正されたノイズ画素の濃度を含む画像データを出力するノイズ除去手段と
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記第1の検出手段及び前記第2の検出手段は、注目している主走査ラインを含んで副走査方向に連続している複数の主走査ライン上で、同一の位置にある画素の濃度の平均値を求め、或る位置における前記平均値が、当該位置から主走査方向に所定距離だけ離れた位置における前記平均値に対して閾値以上の濃度差を有している場合には、前記注目している主走査ライン上の当該位置における画素をノイズ画素として検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記ノイズ除去手段は、前記第1の検出手段または第2の検出手段によって、前記注目している主走査ラインからノイズ画素が検出されると、前記注目している主走査ライン以外の前記複数の主走査ラインにおいて、当該ノイズ画素と同じ位置にある画素の濃度を補正することを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記ノイズ除去手段は、前記第1の検出手段によって検出されたノイズ画素及び前記第2の検出手段によって検出されたノイズ画素のうち、予め決められたノイズ除去条件を満たすノイズ画素の濃度を補正する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の画像読取装置。
  5. 前記ノイズ除去条件は、ノイズ画素の位置に応じてそのノイズ画素の濃度を補正するか否かを定めた条件である
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 前記ノイズ除去条件は、明度に関連する成分と色相または彩度に関連する成分とで定義された任意の色空間における各画素の座標値および色差に基づいて指定されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
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