JP2001086333A - 画像読取装置及び該画像読取装置を備えた画像処理装置 - Google Patents
画像読取装置及び該画像読取装置を備えた画像処理装置Info
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Abstract
ミの検出を行い、シェーディングデータ(S.D)に含
まれたゴミによる誤ったデータを白ゴミの検出結果によ
り修正することによって、より正しいS.Dを得、最適
な画像読み取りを行うようにした画像読取装置を提供す
る。 【解決手段】 スキャナ装置1の光源光量を調整可能と
し、光量大/小で照明された白基準面をイメージセンサ
でそれぞれ読取り、得たS.Dによる画素単位の変化量
が所定量以上の場合に白ゴミと判断し検出を行う。白ゴ
ミ検出画素のS.Dの修正は隣接画素のデータの平均値
を用いる。複数のチップセンサからなる場合にセンサチ
ップの境界画素を検知し平均値処理に他のチップのデー
タを用いない。
Description
えばラインイメージセンサ)、特に密着型センサ(CI
S)を用いたスキャナ装置等の画像読取装置に関し、よ
り詳細には、読み取った原稿画像データに適正な白シェ
ーディング補正を施すようにした画像読取装置及び該画
像読取装置を備えた画像処理装置(例えば、複写機、フ
ァクス及びこれらの複合機、或いはスキャナを入力装置
として持つコンピュータ等)に関する。
子(代表的にはCCDラインイメージセンサ)を用いた
画像読取装置では、白基準面を読み取って得られる固体
撮像素子の画像信号に基づいて、固体撮像素子の各画素
の感度のバラツキや原稿照明系による照明光量ムラ等の
補正を読み取った原稿画像に施す、いわゆる白シェーデ
ィング補正を行ってきている。その際、補正に用いるシ
ェーディングデータのもとになる白基準面へのゴミの混
入は間違ったシェーディングデータを提供することにな
る。そこで、間違ったデータの保存を防ぐ為、白基準面
読取の結果として得たシェーディングデータに所定レベ
ルよりも低い画素部分がある場合には、その部分にゴミ
が混入しており、データに間違いがあると判断し、正常
値が得られた前画素と同じシェーディングデータを保存
することにより、その間違いを償うようにしている。
術では黒いゴミの検出は可能であるが紙粉などの白いゴ
ミの検出は出来ず、白ゴミがある箇所は正常値(ゴミの
ない状態の値)より低いシェーディングデータが保存さ
れてしまう。その結果として、ゴミがその箇所に位置し
ている時には縦白スジ(通常、1原稿ごとでしかシェー
ディングデータは更新されないために、原稿単位ではデ
ータが変わらないので、スジ状になる)として画像デー
タに異常が発生し易くなり、ゴミが移動してしまうと今
度は縦黒スジとして画像異常が発生し易くなってしま
う。本発明は、特に密着型センサにより原稿画像を読み
取る方式の画像読み取りにおいて起きる上述の従来技術
の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、
従来のゴミ検出では検出できなかった白ゴミの検出を行
い、シェーディングデータに含まれたゴミによる誤った
データを白ゴミの検出結果により修正することによっ
て、より正しいシェーディングデータを得、最適な画像
読み取りを行うようにした画像読取装置及び該画像読取
装置を備えた画像処理装置を提供することにある。
をイメージセンサで読み取り、得た画像データにシェー
ディング補正を施す画像読取装置において、照明光源の
光量を調整可能とし、異なる光量で照明された白基準面
をイメージセンサでそれぞれ読み取り、得たシェーディ
ングデータによる画素単位の変化量が所定量以上の場合
に白ゴミの検出を行い、白ゴミが検出された画素のシェ
ーディングデータの修正を行うことを特徴とする画像読
取装置を構成する。
画像読取装置において、前記白ゴミが検出された画素の
シェーディングデータを隣接画素のデータにより修正す
ることを特徴とするものである。
された画像読取装置において、前記イメージセンサが複
数のセンサチップからなる場合に、白基準面をイメージ
センサで読み取り、得たシェーディングデータにおける
注目画素とその隣接画素間の変化量が所定量以上の場合
に、該注目画素をセンサチップ間の境界画素として検出
し、検出された境界画素が前記白ゴミが検出された画素
である時に、前記シェーディングデータの修正に用いる
データとして境界画素が検出された時に用いた隣接画素
データを除外することを特徴とするものである。
画像読取装置において、前記境界画素の検出に用いる隣
接画素が注目画素の前後の複数画素であることを特徴と
するものである。
れかに記載された画像読取装置において、前記修正に用
いる隣接画素のデータが複数画素のシェーディングデー
タの平均値であることを特徴とするものである。
れかに記載された画像読取装置を備えたことを特徴とす
る画像処理装置を構成する。
する図面とともに示す以下の実施例に基づき説明する。
図1は、本実施例の装置構成のブロック図を示す。図1
において、1はスキャナ装置であり、LEDアレイ等を
光源としてそこから発する光を原稿に照射してその反射
光を密着型(CIS)もしくは縮小型CCDのラインイ
メージセンサのセンサチップに入力して、そこで原稿画
像の光電変換を行い、アナログビデオ信号として出力す
る。2はスキャナ駆動信号発生回路であり、スキャナ装
置1のラインイメージセンサのセンサチップ(CIS,
CCD)を駆動する為のスタートパルス、スキャナクロ
ック等を発生させ、さらに原稿面を主/副走査し画像の
読み取り動作に必要な駆動信号をスキャナ装置1に供給
する。3はLED電流調整回路であり、スキャナ装置1
の光源として使用されているLEDアレイの電流値を制
御して光源の光量の調節を行う。4はビデオゲイン制御
回路であり、スキャナ装置1からのアナログビデオ出力
信号の最大値が次段のA/Dコンバータの入力制限の最
大値を越えないように、最適化を行う。5はA/Dコン
バータであり、前段のビデオゲイン制御回路4でゲイン
を調整し最適化されたアナログビデオ信号をディジタル
ビデオデータに変換する。
に出力されるレベル(暗出力データとして保存)に従い
センサ出力をオフセットする(ラインイメージセンサが
CISの場合に普通に採用される方式である)ことによ
り全黒読み取り時にビデオデータが0となるような調節
を行う。7はシェーディング補正回路であり、原稿読み
取り時のシェーディング補正を行う。シェーディング補
正に用いるシェーディングデータ(白基準面を読み取っ
て得られる画像信号に基づいて、CISの各画素の感度
のバラツキや原稿照明系による照明光量ムラ等を補正す
るデータ)は予め算出し保存されており、この回路で
は、読み取った原稿画像データにシェーディングデータ
を用いて補正を施す。8は黒ゴミ検出回路であり、白基
準面を読み取って得られる画像データにおいて黒ゴミが
検出された場合に、その画素に検出フラグをセットす
る。9は白ゴミ検出回路であり、黒ゴミと同様に、白基
準面を読み取った画像データに白いゴミが検出された場
合に、その画素に検出フラグをセットする。10はRA
Mであり、暗出力データ、シェーディングデータ等を保
存する。前者は暗出力補正回路6で、後者はシェーディ
ング補正回路7で原稿画像データの補正に用いるデータ
であり、いずれも原稿読み取り以前に作成され、ここに
保存される。
使用時のセンサチップ境界を検出する。このセンサチッ
プの境界は複数のチップをインライン化して主走査1ラ
インを構成する型式のスキャナ装置において生じるもの
で、この型式はCISにおいて普通に採用される。この
型式を採用する場合に、チップごとに処理条件を変えた
り、個別に画像データの処理を行う場合が多い。12は
シェーディングデータ算出回路であり上記したシェーデ
ィング補正回路7で使用するシェーディングデータを白
基準面の読取画像データから算出する。13はピークレ
ベル補正回路であり、シェーディング補正後のビデオデ
ータの正規化を行う回路である。14はピークレベル追
従回路であり原稿或いは白基準面のピークレベルを追従
する動作を行う。15はピーク値ホールド回路であり、
ピークレベル追従回路14にてピーク値を追従し、検出
されたピーク値をレジスタに保持し、ピークレベル補正
回路13に制御信号として入力することにより地肌の変
動の影響を無くし、データの正規化を行う。16は2値
化処理回路であり、ピークレベル補正回路13でデータ
の正規化を行った多値ディジタルビデオデータにγ補
正、オフセット処理、MTF補正、平滑化処理、誤差拡
散(またはディザ)、孤立点除去、OR処理等を施して
2値データへの変換を行う。
ェーディングデータの修正を行う動作を中心に、読み取
り画像データのシェーディング補正を実行する上記した
画像読取装置の動作を詳細に説明する。図2は、本発明
の実施例として示した図1の画像読取装置の動作フロー
を示す。図2に従って、本実施例の動作を説明すると、
装置の起動時に先ず、LED電流調整回路3にてスキャ
ナ装置1のLEDアレイで発する光量が小となるように
素子に供給する電流を設定して白基準面をスキャンし、
1ラインの読み取りを行う(S1)。その読取データを
RAM10の所定の記憶領域に保存する。次に、LED
アレイで発する光量が大となるように素子に供給する電
流を設定して白基準面をスキャンし、1ラインの読み取
りを行う(S2)。その読取データをRAM10の所定
領域に保存する。上記の動作で光量大にして読み取った
データのピークレベルは、後の演算に使用する為、ピー
クレベル追従回路14にて追従して、ピーク値ホールド
回路15におけるレジスタにそのピーク値を保存してお
く(S3)。
取ったデータおよび光量小に設定して読み取ったデータ
をシェーディング補正回路7の回路に読み込んで、 (光量大設定時の白基準面の読取データ)÷(光量小設
定時の白基準面の読取データ) の比較演算を行い、その比較データ(読み取り変化割
合)をRAM10の所定領域に保存する。1ライン分の
データの比較演算が終了した後、暗出力補正回路6→白
ゴミ検出回路9の順に演算結果の比較データが転送さ
れ、白ゴミ検出回路9で比較データ(読み取り変化割
合)が所定のレベル以上であるか、否かを判断する(S
4)。その結果、比較データが所定レベル以上だった場
合には、白ゴミが付着していると判断し、白ゴミフラグ
を1にセットしてそのデータをRAM10の所定領域に
保存する(S5)。ここに、比較データから白ゴミの付
着を判断する場合の所定レベルを決めるしきい値は、ス
キャン位置、センサチップの特性、光源の特性により異
なるので使用するスキャナを評価して最適な値を算出す
る。なお、S4で比較データが所定レベルより小さく、
即ち白キズが検出されない場合には、次の黒ゴミ検出ス
テップに進む。白ゴミ検出に次いで、光量大に設定して
読み取った先に保存したデータが取り出され転送され、
黒ゴミ検出回路8で黒ゴミ検出用のしきい値と比較さ
れ、黒ゴミであるか、否かが判断される(S6)。ここ
では、読み取ったデータがしきい値より小さい場合に
は、黒ゴミが付着していると判断し、黒ゴミフラグを1
にセットしてそのデータをRAM10の所定領域に保存
する(S7)。なお、S6で読み取ったデータがしきい
値より大きく、即ち黒ゴミが検出されない場合には、次
の境界検出ステップに進む。
上記の動作にて保存した光量大に設定して白基準面を読
み取ったデータを読み出し、チップ境界検出回路11に
て7×1のマトリクスに入力させ中心画素とその前後3
画素との比較を行う。6画素との比較結果をチェック
し、比較値が所定のしきい値より大きくなる画素数が3
画素以上か未満かにより、同一センサチップ内に在るか
否かを判断する(S8)。比較値がしきい値より大きく
なる画素数が3画素未満である場合に、境界無しとして
境界フラグを0にセットする。比較値が3画素以上しき
い値を越えた場合には、そこがセンサチップの境界域と
判断して、境界フラグを1にセットする(S9)。境界
検出フラグは1ライン分のデータをRAM10の所定領
域に保存する。境界の両端にフラグがセットされるので
チップの境界のところは連続したフラグが検出されるこ
とになり、チップ境界検出回路11において、連続フラ
グが検出されたらそこを境界と判断する。
存した光量大に設定して白基準面を読み取ったデータを
読み出し、ピークレベル追従装置14のレジスタに保存
されているピーク値も読み出して、シェーディングデー
タ算出回路12にて、 (光量大設定時の白基準面の読取データ)÷ (ピーク
値) の演算を行い、その算出された結果がRAM10の所定
領域に保存され、シェーディング補正データとして補正
に使用される。先のステップにおける白ゴミ、黒ゴミ、
センサチップの境界の検出結果がシェーディング補正デ
ータの算出に反映される。即ち、シェーディング補正デ
ータの算出を開始すると(S10)、白フラグ、黒フラ
グ、境界フラグを読み出し、白又は黒フラグが1か0で
あるかを調べ(S11)、白又は黒フラグが立っている
場合に、さらに前後3画素の境界フラグが1か0である
かを調べ(S12)、フラグのセット状態によりシェー
ディング補正データを変化させる。ある注目画素にて前
後3画素の境界フラグが0で白フラグもしくは黒フラグ
が1となっていた場合、前後3画素のシェーディング補
正データの平均値を算出してその値を注目画素のシェー
ディング補正データとする(S14)。なお、白フラ
グ、黒フラグいずれも0となっている場合には、正常な
状態のシェーディング補正データの算出を行う(S1
5) また、前後3画素の境界フラグが1となっていて、白フ
ラグもしくは黒フラグが1となっていた場合に、境界フ
ラグが前3画素に立っていたらその画素とそれより前の
画素を除いてシェーディング補正データの平均値を算出
してそれを注目画素のシェーディング補正データとし、
境界フラグが後3画素に立っていたらその画素とそれよ
り後ろの画素を除いてシェーディング補正データの平均
値を算出してそれを注目画素のシェーディング補正デー
タとする(S13、S14)。
効果 密着センサのコンタクトガラスの隙間から混入する紙粉
等の白ゴミの検出を可能にし、白ゴミ検出時に、検出画
素におけるシェーディング補正データを検出画素に隣接
する画素データにより修正し得るようにしたことによ
り、従来白ゴミが検出できないために生じていた白スジ
或いは黒スジの発生を抑制することが可能となり、読み
取り画像データとして良好なデータを提供できる。 (2) 請求項3,4の発明に対応する効果 上記(1)の効果に加えて、イメージセンサが複数のセ
ンサチップからなる場合に、センサチップの境界画素の
検出を可能としたことにより、白ゴミのある箇所のシェ
ーディング補正データを修正する際に、違うチップのデ
ータを用いて平均データ等の修正データの算出を行うこ
とを防止でき、誤った修正を行うことがなくなる。 (3) 請求項5の発明に対応する効果 上記(1)、(2)の効果に加えて、シェーディングデ
ータの修正に用いる隣接画素のデータを複数画素の平均
値データとしたことにより、白ゴミを検出した箇所のシ
ェーディング補正データをゴミが無い時のシェーディン
グ補正データに限りなく近いデータにより修正し、シェ
ーディングデータを最適化することができる。 (4) 請求項6の発明に対応する効果 上記(1)〜(3)の効果を複写機、ファクス及びこれ
らの複合機、或いはスキャナを入力装置として持つコン
ピュータ、などの画像処理装置において具現化すること
ができる。
成のブロック図を示す。
信号発生回路、3…LED電流調整回路、 4
…ビデオゲイン制御回路、5…A/Dコンバータ、
6…暗出力補正回路、7…シェーディング補正
回路、 8…黒ゴミ検出回路、9…白ゴミ検出回
路、 10…RAM、11…チップ境界検出
回路、 12…シェーディングデータ算出回路、
13…ピークレベル補正回路、 14…ピークレベ
ル追従回路、15…ピーク値ホールド回路、 16
…2値化処理回路。
Claims (6)
- 【請求項1】 原稿をイメージセンサで読み取り、得た
画像データにシェーディング補正を施す画像読取装置に
おいて、照明光源の光量を調整可能とし、異なる光量で
照明された白基準面をイメージセンサでそれぞれ読み取
り、得たシェーディングデータにおける画素単位の変化
量が所定量以上の場合に白ゴミの検出を行い、白ゴミが
検出された画素のシェーディングデータの修正を行うこ
とを特徴とする画像読取装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載された画像読取装置にお
いて、前記白ゴミが検出された画素のシェーディングデ
ータを隣接画素のデータにより修正することを特徴とす
る画像読取装置。 - 【請求項3】 請求項2又は3に記載された画像読取装
置において、前記イメージセンサが複数のセンサチップ
からなる場合に、白基準面を該イメージセンサで読み取
り、得たシェーディングデータにおける注目画素とその
隣接画素間の変化量が所定量以上の場合に、該注目画素
をセンサチップ間の境界画素として検出し、検出された
境界画素が前記白ゴミが検出された画素である時に、前
記シェーディングデータの修正に用いるデータとして境
界画素が検出された時に用いた隣接画素データを除外す
ることを特徴とする画像読取装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載された画像読取装置にお
いて、前記境界画素の検出に用いる隣接画素が注目画素
の前後の複数画素であることを特徴とする画像読取装
置。 - 【請求項5】 請求項2乃至4のいずれかに記載された
画像読取装置において、前記修正に用いる隣接画素のデ
ータが複数画素のシェーディングデータの平均値である
ことを特徴とする画像読取装置。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載された
画像読取装置を備えたことを特徴とする画像処理装置。
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---|---|---|---|
JP25716299A JP3985985B2 (ja) | 1999-09-10 | 1999-09-10 | 画像読取装置及び該画像読取装置を備えた画像処理装置 |
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Publications (2)
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