JP4735534B2 - 画像処理装置、画像読取装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像データからノイズを除去するための技術に関する。
いわゆるADF(Auto Document Feeder:自動原稿搬送装置)を備えた画像読取装置が知られている。ADFを備えた画像読取装置においては、原稿からセンサに至る光の経路(以下「光路」という。)にゴミが移動せずに存在した場合、このゴミが原稿の搬送方向に延びるすじ状のノイズとして画像データに現れる。このノイズは、本来原稿には存在しない画像であるため、画像データから除去する必要がある。画像データからすじ状のノイズを除去するための技術としては、例えば、特許文献1に記載の技術がある。
特開2004−112611号公報
ところで、白い紙粉等の光を反射しやすい物体がゴミとして存在している場合などには、そのゴミが白いすじ状のノイズ(以下「白すじ」という。)として現れることがある。白すじは、黒いすじ状のノイズよりも人間の目に視認されやすいという特性があるため、薄いものでも目立ちがちである。しかし、薄い白すじも精度よく検知しようとすると、もともと原稿に存在していた画像までノイズとして誤検知してしまい、却って画質の低下を招くおそれがあった。それゆえ、特許文献1に記載の技術をはじめとする従来の技術では、白すじの検知および除去が良好にできなかった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、画像データからノイズ、特に白いすじ状のノイズを良好に検知し、これを除去することを可能にすることを目的とするものである。
上述した目的を達成するために、本発明は、原稿画像に応じた階調を表す複数の画素により表される画像データを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された画像データの主走査方向に配列した画素からなる画素群において、連続する所定数の画素の濃度と、当該所定数の画素の両側に連なる画素の濃度との差である第1の濃度差が各々第1の一定値以上である場合に、当該所定数の画素をノイズに相当する画素として検知する第1の検知手段と、前記取得手段により取得された画像データの前記主走査方向に配列した画素からなる画素群において、連続する所定数の画素の濃度が、当該所定数の画素の両側に連なる画素の濃度よりも各々低く、かつ、当該所定数の画素の濃度と当該両側に連なる画素の濃度との差である第2の濃度差が、各々前記第1の一定値未満である第2の一定値以上である場合に、当該所定数の画素をノイズに相当する画素として検知し、検知したノイズに基づいて平滑化処理の係数を決定する第2の検知手段と、前記第1の検知手段により検知された前記ノイズに相当する画素の濃度を表す値を、当該画素の近傍にあり、かつ、ノイズとして検知されていない画素の濃度を表す値に置換する第1の除去手段と、記第1の除去手段により処理が実行された画像データに、前記第2の検知手段により決定された係数にしたがって平滑化処理を実行する第2の除去手段と、前記第2の除去手段により処理が実行された画像データを出力する出力手段とを備えることを特徴とする画像処理装置を提供する。
この画像処理装置において、前記第2の検知手段は、前記第2の一定値、および前記第2の濃度差が前記第2の一定値以上である画素の連続数の少なくとも一方が互いに異なる複数条件の各条件にしたがって、前記ノイズに相当する画素を検知し、当該複数条件で検知したノイズに基づいて前記平滑化処理の係数を決定するようにしてもよい。
また、この画像処理装置において、前記第1及び第2の検知手段は、前記主走査方向に対する位置が同一であり、かつ、副走査方向に対して所定数以上連続する前記ノイズに相当する画素を検知するようにしてもよい。
また、前記第2の検知手段は、平滑化処理の係数を決定する場合には、検知したノイズのサイズに基づいて前記係数を決定してもよい。あるいは、前記第2の検知手段は、ノイズに相当する画素の濃度と、当該画素の近傍にあり、かつ、ノイズとして検知されていない画素の濃度との差分に基づいて前記係数を決定してもよい。
また、本発明は、原稿を光学的に読み取り、当該原稿の各位置の階調を表す複数の画素により表される画像データを生成する画像読取手段と、前記画像読取手段により生成された画像データの主走査方向に配列した画素からなる画素群において、連続する所定数の画素の濃度と、当該所定数の画素の両側に連なる画素の濃度との差である第1の濃度差が各々第1の一定値以上である場合に、当該所定数の画素をノイズに相当する画素として検知する第1の検知手段と、前記画像読取手段により生成された画像データの前記主走査方向に配列した画素からなる画素群において、連続する所定数の画素の濃度が、当該所定数の画素の両側に連なる画素の濃度よりも各々低く、かつ、当該所定数の画素の濃度と当該両側に連なる画素の濃度との差である第2の濃度差が、各々前記第1の一定値未満である第2の一定値以上である場合に、当該所定数の画素をノイズに相当する画素として検知し、検知したノイズに基づいて平滑化処理の係数を決定する第2の検知手段と、前記第1の検知手段により検知された前記ノイズに相当する画素の濃度を表す値を、当該画素の近傍にあり、かつ、ノイズとして検知されていない画素の濃度を表す値に置換する第1の除去手段と、記第1の除去手段により処理が実行された画像データに、前記第2の検知手段により決定された係数にしたがって平滑化処理を実行する第2の除去手段と、前記第2の除去手段によりノイズが除去された画像データを出力する出力手段とを備えることを特徴とする画像読取装置を提供する。
この画像読取装置において、前記画像読取手段は、所定の領域に光を照射する照射手段と、前記所定の領域を通過するように前記原稿を搬送する搬送手段と、前記照射手段により前記所定の領域に照射された光のうち前記搬送手段により搬送される原稿において反射した反射光を受光し、その受光量に応じた前記画像データを生成する生成手段とを備える構成、すなわちADFを備える構成であってもよい。このような構成の場合、画像データにすじ状のノイズが発生しやすいため、本発明を適用するに特に好適な構成であるといえる。
また、本発明は、コンピュータを、原稿画像に応じた階調を表す複数の画素により表される画像データを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された画像データの主走査方向に配列した画素からなる画素群において、連続する所定数の画素の濃度と、当該所定数の画素の両側に連なる画素の濃度との差である第1の濃度差が各々第1の一定値以上である場合に、当該所定数の画素をノイズに相当する画素として検知する第1の検知手段と、前記取得手段により取得された画像データの前記主走査方向に配列した画素からなる画素群において、連続する所定数の画素の濃度が、当該所定数の画素の両側に連なる画素の濃度よりも各々低く、かつ、当該所定数の画素の濃度と当該両側に連なる画素の濃度との差である第2の濃度差が、各々前記第1の一定値未満である第2の一定値以上である場合に、当該所定数の画素をノイズに相当する画素として検知し、検知したノイズに基づいて平滑化処理の係数を決定する第2の検知手段と、前記第1の検知手段により検知された前記ノイズに相当する画素の濃度を表す値を、当該画素の近傍にあり、かつ、ノイズとして検知されていない画素の濃度を表す値に置換する第1の除去手段と、記第1の除去手段により処理が実行された画像データに、前記第2の検知手段により決定された係数にしたがって平滑化処理を実行する第2の除去手段と、前記第2の除去手段により処理が実行された画像データを出力する出力手段として機能させるためのプログラムを提供する。
本発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、画像データからノイズ、特に白いすじ状のノイズを良好に検知し、これを除去することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態である画像読取装置100の構成を示すブロック図である。同図に示すように、画像読取装置100の構成は、画像読取部10と、画像処理部20とに大別される。画像読取部10は、いわゆるADFを備え、原稿を光学的に読み取ってこれを表す画像データを生成する。画像処理部20は、画像読取部10により生成された画像データを取得し、これに種々の画像処理を実行して出力する。画像処理部20が実行する画像処理には、画像データからすじ状のノイズを減じる処理が含まれる。
図2は、画像読取部10の構成を示す図である。画像読取部10は、ADF11と、コンタクトガラス12と、ランプ13と、複数のミラー14と、レンズ15と、センサ16と、信号処理部17とを備える。なお、原稿は、図2の紙面に垂直な方向に所定の幅を有しており、コンタクトガラス12、ランプ13、ミラー14およびレンズ15は、同方向に少なくとも原稿以上の幅を有する。この方向のことを、以下では「主走査方向」という。
ADF11は、複数の搬送ローラ111を備え、読み取り対象である原稿を図中の矢印Aの方向に搬送する。この方向のことを、以下では「副走査方向」という。複数の搬送ローラ111は、原稿がコンタクトガラス12の上部を通過するようにその位置が調整されている。コンタクトガラス12は、主走査方向に原稿と同程度の幅を有する透明の板状部材である。ランプ13は、コンタクトガラス12上部の所定の領域に光を照射する光源である。ランプ13は、コンタクトガラス12の上部を通過する原稿に光を照射するようにその位置が調整される。複数のミラー14は、ランプ13から照射される光のうちの原稿において反射した反射光をさらに反射し、レンズ15に導く。レンズ15は、複数のミラー14を介して入射する反射光を所定の位置に結像させる。センサ16は、レンズ15を介して入射する反射光を受光し、その受光量に応じた画像信号を生成する。信号処理部17は、センサ16により生成された画像信号に信号処理を施し、これを画像データに変換して出力する。
図3は、センサ16の構成をより詳細に示す図である。センサ16は、ラインセンサ161R、161G、161Bおよび161gを備える。ラインセンサ161R、161Gおよび161Bは、それぞれ、赤(R)、緑(G)および青(B)の波長域に感度を有するライン状の撮像素子列である。この撮像素子列は、例えばCCD(Charge Coupled Device)により構成される。ラインセンサ161R、161Gおよび161Bは、それぞれ、所定の数の撮像素子を主走査方向に配置したものであり、それぞれの撮像素子が受光量に応じた画像信号を生成する。ラインセンサ161gは、ラインセンサ161Gと同様の構成を有する撮像素子列である。図3に示すように、ラインセンサ161R、161Gおよび161Bは、隣り合う撮像素子列が等間隔となるように配置される一方、ラインセンサ161gは、ラインセンサ161Bと所定の距離を隔てて配置される。この距離は、例えば、ラインセンサ161R、161Gおよび161Bのそれぞれの間隔の12倍である。
なお、以下においては、ラインセンサ161R、161G、161Bおよび161gにより生成された画像信号のそれぞれを、「画像信号SR」、「画像信号SG」、「画像信号SB」および「画像信号Sg」という。すなわち、画像信号の符号の末尾は、ラインセンサの符号の末尾と対応している。
図4は、信号処理部17の構成をより詳細に示す図である。信号処理部17は、サンプルホールド回路171R、171G、171Bおよび171gと、増幅回路172R、172G、172Bおよび172gと、A/D変換回路173R、173G、173Bおよび173gと、シェーディング補正回路174R、174G、174Bおよび174gと、遅延回路175G、175Bおよび175gとを備える。サンプルホールド回路171Rは、ラインセンサ161Rにより生成された画像信号SRをサンプリング(標本化)し、さらに一定期間ホールド(保持)する、いわゆるサンプルホールドを行う。増幅回路172Rは、サンプルホールド回路171Rによりサンプルホールドされた画像信号を増幅する。A/D変換回路173Rは、増幅回路172Rにより増幅された画像信号にA/D変換を行い、デジタルデータである画像データに変換する。シェーディング補正回路174Rは、A/D変換回路173Rにより変換された画像データに対して、所定のシェーディング補正処理を行う。
なお、サンプルホールド回路171G、171Bおよび171g、増幅回路172G、172Bおよび172g、A/D変換回路173G、173Bおよび173gならびにシェーディング補正回路174G、174Bおよび174gは、処理対象である画像信号が異なるが、実行する処理自体はサンプルホールド回路171R、増幅回路172R、A/D変換回路173Rおよびシェーディング補正回路174Rのそれぞれと同様である。それぞれの回路の符号の末尾は、処理対象の画像信号の符号の末尾と対応している。
遅延回路175G、175Bおよび175gは、それぞれ、画像信号SG、SBおよびSgに対応する画像データを遅延させる。遅延回路175G、175Bおよび175gによる遅延時間は、ラインセンサ161G、161Bおよび161gのラインセンサ161Rとの間隔に応じて定められる。すなわち、遅延回路175G、175Bおよび175gは、ラインセンサ161R、161G、161Bおよび161gの位置のずれに伴って生じる画像データの出力タイミングの時間的なずれを、画像信号SRに対応する画像データを基準に補正するものである。
以上の構成により、信号処理部17は、画像信号SR、SG、SBおよびSgに対応する画像データを生成し、これを出力する。以下では、画像信号SR、SG、SBおよびSgに対応する画像データのことを、それぞれ、「画像データDR」、「画像データDG」、「画像データDB」および「画像データDg」という。画像データDR、画像データDG、画像データDBおよび画像データDgは、それぞれ、原稿の所定の位置の階調を表す画素の集合により表される。
信号処理部17は、原稿上の同じ位置に対応する画像データを同じタイミングで出力する。すなわち、あるタイミングで出力される画像データDR、画像データDG、画像データDBおよび画像データDgのそれぞれは、原稿上の同じ位置を表す画素となる。
なお、本実施形態においては、画像データの各画素の階調を表す値を「濃度」とする。ここにおいて、濃度とは、色が濃いほど大きく、色が薄いほど小さい値である。
ここで、センサ16にラインセンサ161gを設ける理由について説明する。
図1に示したコンタクトガラス12上において、3本のラインセンサ161R、161G、161Bの光路のある位置に微小なゴミが付着すると、その箇所のゴミがラインセンサ161R、161G、161によって画像として読み取られる。このとき、そのゴミに起因して、読み取られた画像には原稿上にはない副走査方向に延びるすじが現れる。一方、ゴミがラインセンサの間隔に対して十分に小さければ、ラインセンサ161R、161G、161Bとは12ライン分離れたラインセンサ161gの光路の位置にはゴミが存在せず、原稿上の画像はラインセンサ161gによって正常に読み取られる。よって、画像データDGと画像データDgとを比較すると、ゴミが存在する箇所においてその濃度に差異が生じる。したがって、画像データDGと画像データDgとを比較することにより、ラインセンサ161R、161G、161Bの光路にあるゴミに起因して発生するすじを検知することができる。同様に、ラインセンサ161gの光路にゴミが存在し、ラインセンサ161R、161G、161Bの光路にはゴミが存在しない場合にも、ラインセンサ161gの光路のゴミに起因して発生するすじを画像データDGと画像データDgとの差異に基づいて検知することができる。
画像読取部10の構成は以上である。続いて、画像処理部20の構成を説明する。
図5は、画像処理部20の構成を示すブロック図である。同図に示すように、画像処理部20は、第1すじ検知回路21と、第2すじ検知回路22と、第1すじ除去回路23と、第2すじ除去回路24とを備える。第1すじ検知回路21および第2すじ検知回路22は、すじ状のノイズに相当する画素を検知する。また、第1すじ除去回路23は、第1すじ検知回路21の検知結果に応じてノイズとして検知された画素の濃度を、この画素の近傍にあり、かつ、ノイズとして検知されていない画素の濃度で置換することによりノイズを減じる。第2すじ除去回路24は、第1すじ検知回路21によるノイズが減じられた画像データに対して、第2すじ検知回路22の検知結果に応じて平滑化処理を行うことにより、ノイズとして検知された画素のノイズを減じる。以下、各回路について詳細に説明する。
第1すじ検知回路21は、画像データDR、画像データDG、画像データDBおよび画像データDgに基づいて、すじ状のノイズを検知する。図6は、第1すじ検知回路21の構成をより詳細に示す図である。同図に示すように、第1すじ検知回路21は、凹画素検出回路211R、211G、211Bおよび211gと、凸画素検出回路212R、212G、212Bおよび212gと、OR回路213R、213G、213Bおよび213gと、データ比較回路214aおよび214bと、第1判定回路215と、第2判定回路216とを備える。なお、凹画素検出回路211R、211G、211Bおよび211gは、入力される画像データが異なるものの、画像データに対して実行する処理は同様である。そこで、これらを特に区別する必要がない場合には、これらを総称して「凹画素検出回路211」という。また、凸画素検出回路212R、212G、212Bおよび212gならびにOR回路213R、213G、213Bおよび213gについても同様に、これらを総称するときには、それぞれ「凸画素検出回路212」、「OR回路213」という。
凹画素検出回路211は、主走査方向の複数の画素について濃度を比較し、周囲よりも急峻に濃度が小さくなる画素(群)を検出する。このような画素(群)を、以下では「凹画素」という。
ここで、凹画素検出回路211が画像データから凹画素を検出するアルゴリズムを説明する。凹画素検出回路211は、ある注目画素に連続し、かつ、注目画素よりも先に入力された4個の画素の濃度を特定し、これらの平均値をAvとして算出する。そして、凹画素検出回路211は、平均値Avと注目画素の濃度とを比較し、さらに、注目画素を後に入力された画素へと順次切り替え、これを平均値Avと比較する。
凹画素検出回路211は、注目画素の濃度が平均値Avから所定の定数αを減算した値(すなわちAv−α)より小さいかを判断するとともに、注目画素の濃度が平均値Avから所定の定数βを減算した値(すなわちAv−β)より大きいかを判断する。なお、ここにおいて、定数αは定数βより大であるとする。そして、凹画素検出回路211は、濃度がAv−αより小さい注目画素が所定数連続した後に、濃度がAv−βより大きい注目画素があった場合に、濃度がAv−αより小さい所定数の注目画素を凹画素であると判定する。このとき、凹画素検出回路211は、凹画素として判定した画素に対しては論理レベルが「1」となり、それ以外の画素に対しては論理レベルが「0」となる信号を出力する。この信号のことを、以下では「凹画素信号」という。
ここで、上述した凹画素を検出するアルゴリズムを、具体的な例を示して説明する。
図7は、主走査方向に連続する複数の画素の濃度をグラフで示した図である。同図において、例えば画素pを注目画素とした場合、平均値Avは、画素pn−4、pn−3、pn−2およびpn−1の濃度Dn−4、Dn−3、Dn−2およびDn−1の平均値となる。ここにおいて、画素pはAv−αより小さいため、凹画素検出回路211は、上述した判断を画素pから開始する。このとき、画素p〜pn+3までの濃度がAv−αより小さく、かつ、画素pn+4の濃度がAv−βより大きいため、凹画素検出回路211は、画素p〜pn+3を凹画素であると判定し、これらの画素について論理レベルが「1」となる凹画素信号を出力する。
なお、凹画素検出回路211は、濃度の値がAv−αより小さい画素が所定数連続したときに、これを凹画素として検出するが、この数は任意に設定されてよい。しかし、この連続する数が少なすぎる場合は、検出されないノイズが増加し、この連続する数が多すぎる場合は、ノイズでない低濃度の細線のような画像もノイズとして検出されるおそれがあるので、これらのバランスに応じて適切な数が決めるとよい。この連続する数は、凹画素の主走査方向の幅に相当するものである。
凸画素検出回路212は、主走査方向の複数の画素について濃度を比較し、周囲よりも急峻に濃度が大きくなる画素(群)を検出する。このような画素(群)を、以下では「凸画素」という。凸画素検出回路212は、ある注目画素に連続し、かつ、注目画素よりも先に入力された4個の画素の濃度を特定し、これらの平均値をAvとして算出する。そして、凸画素検出回路212は、平均値Avと注目画素の濃度とを比較し、さらに、注目画素を後に入力された画素へと順次切り替え、これを平均値Avと比較する。
凸画素検出回路212は、注目画素の濃度が平均値Avに所定の定数γを加算した値(すなわちAv+γ)より大きいかを判断するとともに、注目画素の濃度が平均値Avに所定の定数δを加算した値(すなわちAv+δ)より小さいかを判断する。なお、ここにおいて、定数γは定数δより大であるとする。そして、凸画素検出回路212は、濃度がAv+γより大きい注目画素が所定数連続した後に、濃度がAv+δより小さい注目画素があった場合に、濃度がAv+γより大きい所定数の注目画素を凸画素であると判定する。このとき、凸画素検出回路212は、凸画素として判定した画素に対しては論理レベルが「1」となり、それ以外の画素に対しては論理レベルが「0」となる信号を出力する。この信号のことを、以下では「凸画素信号」という。
OR回路213は、凹画素検出回路211によって出力される凹画素信号と、凸画素検出回路212によって出力される凸画素信号との論理和を算出する。すなわち、OR回路213は、凸画素または凹画素として検出された画素について、その論理レベルを「1」とし、その他の画素の論理レベルを「0」とする信号を出力する。この信号のことを、以下では「凹凸画素信号」という。
データ比較回路214aは、画像データDGと画像データDgとを比較し、画素毎の濃度の差異を求める。図8は、データ比較回路214aの構成をより詳細に示す図である。同図に示すように、データ比較回路214aは、比較回路2141、2142、2144および2145と、減算回路2143と、AND回路2146および2147と、OR回路2148とを備える。
比較回路2141は、画像データDGと画像データDgとが入力されると、これらの濃度を画素毎に比較し、画像データDGの濃度の方が大きい場合に、論理レベルが「1」となる信号を出力する。一方、比較回路2142は、画像データDGと画像データDgとが入力されると、これらの濃度を画素毎に比較し、画像データDgの濃度の方が大きい場合に、論理レベルが「1」となる信号を出力する。減算回路2143は、画像データDGと画像データDgとの濃度差の絶対値を画素毎に算出して出力する。
比較回路2144は、減算回路2143によって出力された画像データDGと画像データDgとの濃度差が所定の閾値レベルThよりも大きい場合に、論理レベルが「1」となる信号を出力する。一方、比較回路2145は、減算回路2143によって出力された画像データDGと画像データDgとの濃度差が所定の閾値レベルThよりも大きい場合に、論理レベルが「1」となる信号を出力する。
AND回路2146は、比較回路2141と比較回路2144との比較結果の論理積を表す信号を出力する。すなわち、AND回路2146は、画像データDGと画像データDgとの濃度差が閾値レベルThより大きく、かつ、画像データDGの濃度が画像データDgの濃度よりも大きい場合に、論理レベルが「1」となる信号を出力する。一方、AND回路2147は、比較回路2142および比較回路2145の比較結果の論理積を表す信号を出力する。すなわち、AND回路2147は、画像データDgと画像データDGとの濃度差が閾値レベルThより大きく、かつ、画像データDgの濃度が画像データDGの濃度よりも大きい場合に、論理レベルが「1」となる信号を出力する。
OR回路2148は、AND回路2146およびAND回路2147の比較結果の論理和を表す信号を出力する。つまり、OR回路2148は、画像データDGと画像データDgとの濃度差が閾値レベルThより大きく、かつ、画像データDGの濃度が画像データDgの濃度よりも大きい画素、または、画像データDGと画像データDgとの濃度差が閾値レベルThより大きく、かつ、画像データDgの濃度が画像データDGの濃度よりも大きい画素に対して、その論理レベルが「1」となる信号を出力する。すなわち、データ比較回路214aは、画像データDGと画像データDgとの濃度差が所定値より大き
い場合に、その画素に対応する信号として「1」を出力する。
なお、データ比較回路214bの構成は、上述したデータ比較回路214aと同様であるが、入力されるデータが逆転している。つまり、データ比較回路214aにおいて画像データDGが入力される入力端(図6のA)は、データ比較回路214bにおいては画像データDgが入力される。また、データ比較回路214aにおいて画像データDgが入力される入力端(図6のB)は、データ比較回路214bにおいては画像データDGが入力される。以下では、データ比較回路214aが出力する信号を「比較信号A」といい、データ比較回路214bが出力する信号を「比較信号B」という。
第1判定回路215は、副走査方向へ延びるすじ状のノイズが発生しているか否かを判定する。図9は、第1判定回路215の構成をより詳細に示す図である。同図に示すように、第1判定回路215は、論理回路2151と、連続性検知回路2152R、2152Gおよび2152Bと、OR回路2153とを備える。
論理回路2151は、凹凸画素信号R、G、Bおよび比較信号Aに応じた論理信号R、G、Bを出力する。連続性検知回路2152R、2152Gおよび2152Bは、それぞれ、論理回路2151から出力される論理信号R、GまたはBのいずれかに基づいて、ノイズの副走査方向への連続性を検知して、すじ検知信号R、GまたはBを出力する。OR回路2153は、連続性検知回路2152R、2152Gおよび2152Bから出力されるすじ検知信号Rと、すじ検知信号Gと、すじ検知信号Bとの論理和を表すすじ検知信号CLを出力する。
図10に、論理回路2151の論理テーブルを示す。論理回路2151は、この論理テーブルにしたがって凹凸画素信号R、G、Bおよび比較信号Aの論理演算を行うことで論理信号R、G、Bを出力する。まず、論理回路2151は、図10(a)に示したように、凹凸画素信号Rのみが「1」で、凹凸画素信号G、Bおよび比較信号Aが「0」であれば、論理信号Rを「1」として出力し、それ以外の場合には論理信号Rを「0」として出力する。また、論理回路2151は、図10(c)に示したように、凹凸画素信号Bのみが「1」で、凹凸画素信号R、Gおよび比較信号Aが「0」であれば、論理信号Bを「1」として出力し、それ以外の場合には論理信号Bを「0」として出力する。これは、3本のラインセンサ161B、161G、161Rのうちの両端に位置するラインセンサ161Bまたは161Gのどちらか一方の光路の位置にのみゴミが付着した場合に現れるノイズを検知するためである。
また、論理回路2151は、図10(b)に示したように、凹凸画素信号Gおよび比較信号Aが「1」である場合には、凹凸画素信号RおよびBの論理レベルによらずに論理信号Gを「1」として出力する。これは、ラインセンサ161Gにより生成された画像データDGにノイズが発生していることを検出するためである。これは、ラインセンサ161Gの光路の位置にゴミが付着した場合に現れるノイズを検知するためである。
連続性検知回路2152R、2152Gおよび2152Bは、論理回路2151によって出力された論理信号R、GまたはBに基づいて、凹凸画素信号の副走査方向についての連続性を検出する。すなわち、連続性検知回路2152R、2152Gおよび2152Bは、ノイズである可能性がある画素から、さらにすじ状のノイズを抽出するためのものである。これは、凹凸画素信号の論理レベルが「1」であったとしても、これに対応する画素がすじ状のノイズであるとは限らないからである。本発明において検知対象としているすじ状のノイズは、副走査方向に少なくとも数10ライン以上にわたり、かつ、主走査方向について同一の位置に連続的に発生する。よって、連続性検知回路2152Rは、副走査方向へ連続する所定数のラインについて、主走査方向の位置が等しい画素の論理信号Rがいずれも「1」であれば、これらの画素をすじの影響を受けた画素と判定し、これらの画素に対応するすじ検知信号Rを「1」として出力する。また、連続性検知回路2152Gおよび2152Bも、それぞれ論理信号G、論理信号Bについて同様にしてすじ状のノイズを検出する処理を行い、すじ検知信号G、すじ検知信号Bを出力する。
また、OR回路2153は、3つのすじ検知信号R、G、Bの論理和をすじ検知信号CLとして出力する。すなわち、すじ検知信号CLは、画像データDR、DGおよびDBの少なくとも1つにすじ状のノイズが発生していることを表すものである。
第2判定回路216は、画像データDgについて、副走査方向へのすじ状のノイズが発生しているか否かを判定する。図11は、第2判定回路216の構成を示すブロック図である。図11に示すように、第2判定回路216は、AND回路2161および連続性検知回路2162を備える。AND回路2161は、比較信号Bと凹凸画素信号gとの論理積を表す信号を出力する。これは、ラインセンサ161gの光路の位置にゴミが付着した場合に現れるノイズを検知するためである。
連続性検知回路2162は、上述した第1判定回路215の連続性検知回路2152R、2152Gおよび2152Bと同様に、すじ状のノイズを検出する。つまり、連続性検知回路2162は、副走査方向へ連続する所定数のラインについて、主走査方向の位置が等しい画素の論理信号gがいずれも「1」であれば、これらの画素をすじ状のノイズに相当する画素と判定し、すじ検知信号gを「1」として出力する。
次に、第2すじ検知回路22について説明する。第2すじ検知回路22は、第1すじ検知回路21で検知することのできなかったノイズを検知することを目的に設けられている。具体的には、第2すじ検知回路22は、周囲の画素との濃度差がより僅かであるノイズ、すなわちより薄いノイズに相当する画素を検知する。
図12は、第2すじ検知回路22の構成を示すブロック図である。同図に示すように、第2すじ検知回路22は、凹画素検出回路221R、221B、221G1、221G2、221G3および221G4と、データ比較回路222と、判定回路223とを備える。
凹画素検出回路221Rは、画像データDRについて凹画素を検知する。凹画素検出回路221Rが凹画素を検出するアルゴリズムについては、上述した凹画素検出回路211とほぼ同様である。ただし、定数αおよびβについては、上述した凹画素検出回路211よりも小さい値を用いる。これは、上述したように、第2すじ検知回路22においては、第1すじ検知回路21において検知可能なノイズよりもより薄いノイズを検知するためである。
凹画素検出回路221Bおよび凹画素検出回路221G1〜221G4は、上述した凹画素検出回路221Rと同様の構成を有する。ただし、図12に示すように、それぞれの回路に入力されるデータは、凹画素検出回路221Rと異なる。また、凹画素検出回路221G1〜221G4は、いずれも画像データDGから凹画素を検出する処理を行うが、定数αの値が同一でない。また、凹画素検出回路221G1〜221G4は、凹画素として検出する幅の値(すなわち、濃度の値がAv−αより小さい画素が連続する数)が同一でなく、かつ、上述した凹画素検出回路211のそれよりも小さいものを含んでいる。
図13は、凹画素検出回路221G1〜221G4における幅の値と定数αの値とを示す図である。同図に示すように、凹画素検出回路221G1および221G2は、凹画素検出回路221G3および221G4よりも幅の値が小さいノイズを検出可能に構成されている。また、凹画素検出回路221G1および221G3は、凹画素検出回路221G2および221G4よりも周囲との濃度差が小さいノイズを検出可能に構成されている。すなわち、凹画素検出回路221G1〜221G4によれば、4種類の条件を用いて凹画素を検出することができる。
図14は、図13の条件を基に得られる凹画素信号G1〜G4の結果に応じた、凹画素の主走査方向への連続数と、凹画素と平均値Avとの濃度差の関係とを示した図である。第1行に示すように、凹画素信号G1〜G4が全て「1」であれば、これは、凹画素が主走査方向に2画素以上連続して検出されたことを意味している。また、α=10としているから、凹画素の平均値Avに対する濃度差が10以上であることを意味している。また、第2行に示すように、凹画素信号G1およびG3が「1」で、凹画素信号G2およびG4が「0」であれば、これは、凹画素が主走査方向に2画素以上連続して検出され、凹画素の平均値Avに対する濃度差が5以上10未満であることを意味している。また、第3行に示すように、凹画素信号G1およびG2が「1」で、凹画素信号G3およびG4が「0」であれば、これは、凹画素が1画素で連続しておらず、かつ、凹画素の平均値Avに対する濃度差が10以上であることを意味している。また、第4行に示すように、凹画素信号G1が「1」で、凹画素信号G2、G3およびG4が「0」であれば、これは、凹画素が1画素で連続しておらず、かつ、凹画素の平均値Avに対する濃度差が5以上10未満であることを意味している。
データ比較回路222は、上述した第1すじ検知回路21のデータ比較回路214aと同様の構成であり、画像データDGと画像データDgとの濃度の差異を画素毎に比較する。データ比較回路222は、画像データDGと画像データDgとの濃度差が閾値レベルThより大きく、かつ、画像データDGの濃度が画像データDgの濃度よりも大きい画素、または、画像データDGと画像データDgとの濃度差が閾値レベルThより大きく、かつ、画像データDgの濃度が画像データDGの濃度よりも大きい画素に対して、その論理レベルが「1」となる比較信号Aを出力する。なお、ここにおいて、閾値レベルTh
、Thは、第1すじ検知回路21の場合よりも小さく、より薄いノイズを検出しやすくしている。
判定回路223は、副走査方向へのすじ状のノイズが発生しているか否かを判定する。図15は、判定回路223の構成をより詳細に示す図である。同図に示すように、判定回路223は、論理回路2231と、連続性検知回路2232R、2232B、2232G1、2232G2、2232G3および2232G4と、平滑化係数生成回路2233とを備える。
論理回路2231は、上述した第1すじ検知回路21の論理回路2151と同様にして、凹画素信号R、B、G1〜G4および比較信号Aの値に応じて論理信号R、B、G1〜G4を出力する。図16に、論理回路2231の論理テーブルを示す。この論理テーブルは、上述した図10と同様に、ラインセンサ161Rまたは161Bのどちらか一方の光路の位置にのみゴミが存在した場合に現れるノイズと、ラインセンサ161Gの光路の位置にゴミが存在した場合に現れるノイズとを検出するために用いられる。図16(a)または(b)に示すように、論理信号RまたはBは、ラインセンサ161Rまたは161Bのどちらか一方の光路の位置にのみゴミが存在した場合に「1」となる。また、図16(c)〜(f)に示すように、論理信号G1〜G4は、比較信号Aが「1」であり、かつ、論理信号G1〜G4のいずれかが「1」である場合に「1」となる。図16(c)〜(f)に示す論理テーブルにおいては、論理信号RおよびBの値は任意である。
連続性検知回路2232R、2232Bおよび2232G1〜2232G4は、論理回路2151から出力される論理信号R、B、G1〜G4のそれぞれについて副走査方向の連続性を検知し、すじ検知信号R、G、BおよびG1〜G4を出力する。連続性検知回路2232R、2232Bおよび2232G1〜2232G4の構成は、上述した連続性検知回路2152R、2152Gおよび2152Bの構成と同様である。
平滑化係数生成回路2233は、連続性検知回路2232R、2232Bおよび2232G1〜2232G4から出力されるすじ検知信号R、BおよびG1〜G4に基づき、後述する平滑化処理に用いる平滑化係数R、G、Bを出力する。図17は、平滑化係数生成回路2233の構成を示すブロック図である。図17に示したように、平滑化係数生成回路2233は、すじ検知信号R、B、G1〜G4を、ルックアップテーブルLUT_R、LUT_G、LUT_Bに基づいて平滑化係数R、G、Bに変換して出力する。なお、「LUT_R」は、画像データDRに作用させるルックアップテーブルであり、「LUT_G」は、画像データDGに作用させるルックアップテーブルであり、「LUT_B」は、画像データDBに作用させるルックアップテーブルである。
図18は、ルックアップテーブルLUT_R、LUT_G、LUT_Bの一例を示した図である。同図において、ルックアップテーブルLUT_Rは、主走査方向に連続する5画素に対して適用する平滑化処理の平滑化係数R1〜R5であり、注目画素に対する平滑化係数がR3である。また、ルックアップテーブルLUT_GおよびLUT_Bについても同様に、平滑化処理の平滑化係数G1〜G5、B1〜B5がそれぞれ記述されている。なお、同図において「X」として示した値は、その値が任意、すなわち「1」でも「0」でもよい、ということを意味している。
次に、第1すじ除去回路23の詳細について説明する。第1すじ除去回路23は、第1すじ検知回路21によって出力されるすじ検知信号R、G、BおよびCLに基づいて、ノイズを検知された画素の画像データを、この画素の近傍にあり、かつ、ノイズとして検出されていない画素の画像データで置換する処理を実行することにより、すじの除去を行う。図19は、第1すじ除去回路23の構成を示すブロック図である。同図に示すように、第1すじ除去回路23は、画素位置算出回路231と、第1置換回路232と、第2置換回路233とを備える。
画素位置算出回路231は、ラインセンサ161gによって読み取られた画像データDgに基づいて、置換する画素の画素位置を算出する。第1置換回路232は、画像データDR、DG、DBからすじを除去する。第2置換回路233は、画像データDgからすじを除去する。
図20〜22は、画素位置算出回路231の動作を説明するための図であり、画像データDgについて、主走査方向に13画素、副走査方向に5画素のウィンドウを示した図である。なお、同図においては、ウィンドウの中央にある画素を注目画素とする。図20において、各画素には画像データDgの濃度Dxyが示され、図22においては、各画素には濃度Dxyに対する処理後の濃度Zxyが示されている。ここにおいて、添字xyは、ウィンドウ内の画素の位置を表し、上位の桁xが副走査方向の位置(1〜5)を、下位の桁yが主走査方向の桁(1〜9、A、B、C、D)をそれぞれ表している。例えば、注目画素の濃度はD37となる。
画素位置算出回路231は、図20に示すように、ウィンドウ内の各画素の濃度Dxyと注目画素の濃度D37との差の絶対値を算出する。次に、その差の絶対値に図21に示した着目画素との距離を表す係数を加算し、その加算結果をZxyとする。したがって、Zxy=|Dxy−D37|+係数となる。この係数は図21に示したように指定されており、注目画素との位置が離れるほど数値が大きい。
次に、画素位置算出回路231は、図22に示すように、この加算結果Zxyに対して、すじ検知信号CLが「1」である画素、即ち画像データDR、DG、DBのいずれかについてすじの発生が検知された画素については、加算結果をウィンドウ内の濃度Zxyの最大値に置換する。ここで最大値に置き換えているのは、すじと検知された画素と注目画素との差を最大にすることにより、すじと検知された画素の画像データDR、DG、DBの位置を算出しないようにするためである。しかしながら、置換する濃度は最大値である必要はなく、ノイズに相当しない他の画素の濃度に置換してもよい。
そして、画素位置算出回路231は、図22に示す置換処理結果のデータの中で最小値となる画素のうち、注目画素の濃度データに一番近い濃度の画素を算出し、その画素の位置を示す画素位置データxyを出力する。
図23は、第1置換回路232の構成を示すブロック図である。同図に示したように、第1置換回路232は、第1選択回路2321および第2選択回路2322によって構成されている。第1選択回路2321は、画素位置算出回路231で算出された画素位置データで示された画素を選択する。第2選択回路2322は、すじ検知信号R、G、Bに基づいて第1選択回路2321の出力結果と入力画像データを選択して出力する。
図24は、第1選択回路2321の構成を示すブロック図である。同図に示したように、第1選択回路2321は、3つの展開回路23211、23212、23213および3つの画素選択回路23214、23215、23216によって構成されている。展開回路23211、23212、23213は、上述したウィンドウとの位置が等しい13×5画素の画像データDR、DG、DBをそれぞれ展開する。画素選択回路23214、23215、23216は、画素位置算出回路231から出力される画素位置データに応じて、展開回路23211、23212、23213によって展開された画素を選択して出力する。
図25は、第2選択回路2322の論理テーブルを示す図である。第2選択回路2322は、すじ検知信号R、G、Bと、図25に示す論理テーブルにしたがって、画像データを選択して出力する。これにより、すじが除去された画像データDR、DG、DBが得られる。具体的には、すじ検知信号Gが「1」となる画素、即ち画像データDGと画像データDgとの比較によってすじの発生が検知された画素については、画像データDR、DG、DB対して画素位置算出回路231で算出されたすじの発生のない周囲の画素の濃度に置き換える。
すじ検知信号Rのみ「1」となる画素、即ち画像データDRにのみすじの発生が検知された画素については、Rの画像のみ画素位置算出回路231で算出されたすじの発生のない周囲の画素の濃度で置き換えられる。すじ検知信号Bのみ「1」となる画素、画像データDBにのみにすじの発生が検知された画素については、画像データDBのみ画素位置算出回路231で算出されたすじの発生のない周囲の画素の濃度に置き換えられる。
第2置換回路233は、すじ検知信号gが「1」のとき、画像データDgですじと検知された画素については、画像データDGを画像データDgとして出力することで、すじを除去した画像データを出力する。
次に、第2すじ除去回路24の詳細について説明する。第2すじ除去回路24は、第1すじ除去回路23によるノイズ除去処理後の画像データに対して平滑化処理を行う。図26は、第2すじ除去回路24の構成を示すブロック図である。同図に示すように、第2すじ除去回路24は、平滑化回路24R、24Gおよび24Bを備える。
平滑化回路24Rは、入力された画像データDRの濃度を、第2すじ検知回路22によって出力されるルックアップテーブルLUT_Rを用いて補正する。具体的な手順としては、平滑化回路24Rは、画像データDRについて、注目画素の濃度Dと、主走査手前方向の2画素と主走査奥方向の2画素のそれぞれの濃度Dn−2、Dn−1、Dn+1、Dn+2をそれぞれ取得し、LUT_Rによって指定される平滑化係数R1〜R5に基づいて補正する。このとき平滑化回路24Rは、次式(1)に示した演算を行う。
(数1)
Dn’=(Dn−2×R1+Dn−1×R2+D×R3+Dn+1×R4+Dn+2×R5)/5・・・(1)
ここで、図27は、この平滑化回路24Rの動作を説明する図である。平滑化回路24Rが式(1)に示した演算を行うことにより、注目画素の補正後の画像データDRの濃度Dn’は、各画素の濃度Dn−2〜Dn+2と平滑化係数R1〜R5とのそれぞれの積を平均した値となる。このような処理を、平滑化回路24Gおよび24Bのそれぞれが画像データDG、DBについて、LUT_G、LUT_Bを用いて行う。
このように、本実施形態の画像処理部20は、ノイズとして検出された画素の濃度を、この画素の近傍にあり、かつ、ノイズとして検出されていない画素の濃度に置換する処理の後に、平滑化によってノイズとして検出された画素の濃度を補正する処理を行う。画像処理部20は、前者の方法で画素の濃度を補正する際には、ノイズの影響を受けていない画素までノイズとして検出しないように、周囲の画像の濃度に対してある程度の大きさの濃度差がある画素のみをノイズとして検出する。画像処理部20は、後者の方法で画素の濃度を補正する際には、ノイズの影響を受けていない画素をノイズとして検出し濃度を補正しても、画像をさほど劣化させることはないから、周囲の画像に対して僅かに濃度が低い画素もノイズとして除去する。よって、画像読取装置100は、画像データからノイズ、特に白いすじ状のノイズを良好に検知し、画像を劣化させることなく、これを除去することができる。
また、本実施形態の画像処理部20は、複数の異なるアルゴリズムにより凹画素信号G1〜G4を出力することにより、平滑化処理における平滑化係数を異ならせることが可能である。すなわち、この画像処理部20によれば、すじの幅や濃度に応じた平滑化処理を行うことが可能となる。例えば、この画像処理部20によれば、周囲との濃度差が小さい(すなわち薄い)すじや、主走査方向の幅が小さい(すなわち細い)すじについては、平滑化の程度が弱い平滑化処理を実行し、周囲との濃度差が大きい(すなわち濃い)すじや、主走査方向の幅が大きい(すなわち太い)すじについては、平滑化の程度が強い平滑化処理を実行することが可能となる。
なお、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、種々の態様にて実施することが可能である。具体的には、例えば以下のような変形が挙げられる。なお、これらの変形は、各々を適宜に組み合わせることも可能である。
上述した実施形態では、画像読取部10および画像処理部20を一体に構成した画像読取装置100を例示して説明したが、本発明は、画像処理部20に相当する構成を備えたモジュール等の形態で提供されてもよい。すなわち、本発明は、上述した画像処理部20と同様の機能を有し、スキャナ等の画像読取装置から画像データを取得してこれに画像処理を実行する画像処理装置として提供されてもよい。
上述した実施形態では、ハードウェア(回路)によって、ノイズに相当する画素の検出とその除去を行っていたが、これをソフトウェア(コンピュータプログラム)によって実現するようにしてもよい。なお、このソフトウェアは、磁気ディスクや光ディスク等の記録媒体に記録した状態で提供され得る。また、このソフトウェアを、インターネットのようなネットワークを介してサーバ装置からコンピュータや画像処理装置にダウンロードさせる形態で提供することも可能である。
上述した実施形態では、すじ状のノイズを精度良く検出するべく、センサ161には、ラインセンサ161R、161B、161Gのほかに、ラインセンサ161gを設けていた。これは、Gの色成分は、R、G、Bの色成分の中で最も分光感度を有する波長域が広いものであることが知られているからである。さらに、Gの出力信号は信号レベルの大きな色成分として知られている。したがって、信号レベルに対してノイズレベルが小さく、SN比が良い。それゆえ、すじの原因となるゴミの色成分に関係なくすじの検知を良好に行うことができ、また原稿画像に関係なくすじの除去における置換の対象とする画素の算出も良好に行うことができる。しかし、ラインセンサ161gの代わりに、ラインセンサ161Rや161Bと同様の構成を有する撮像素子列を用いても、各々の画像データの濃度を比較することによりすじを検知することができる。
また、センサがラインセンサ161R、161B、161Gのみを備えるような構成としてもよい。この場合、画像処理部は、画像データDR、DG、DBのそれぞれについて、凹画素および凸画素の位置を特定して、その副走査方向への連続数に応じてすじ状のノイズを検出するようにしてもよい。
上述した実施形態では、第1すじ検知回路21や第2すじ検知回路22がノイズに相当する画素を検知すると、それぞれが有する連続性検知回路によって所定数のラインに連続して主走査方向の位置が等しい画素からノイズを検出すれば、これをノイズに起因するすじと判定していた。そして、第1すじ除去回路23や第2すじ除去回路24は、すじを除去する処理を行った。しかし、本発明において処理対象とするノイズは、すじ状のノイズに限らず、検出されたノイズの全てに対して同様の処理を行うようにしても良い。このようにすれば、小さなサイズのノイズも精度良く除去することができる。
上述した実施形態では、図13において、凹画素の主走査方向への連続数(すなわち幅)および定数αに応じて4種類の方法で凹画素を検出していたが、より多数の種類の方法で凹画素を検出してもよい。例えば、凹画素の幅と定数αとをそれぞれ3種類設定し、これらの組み合わせによって9種類の方法で凹画素を検出するようにしてもよい。
画像読取装置の構成を示すブロック図である。 画像読取部の構成を概略的に示す図である。 センサの構成を概略的に示す図である。 信号処理部の構成を示すブロック図である。 画像処理部の構成を示すブロック図である。 第1すじ検知回路の構成を示すブロック図である。 主走査ライン上に位置する連続する画素データの濃度と、凹画素との関係を示している。 データ比較回路の構成を示すブロック図である。 第1判定回路の構成を示すブロック図である。 論理テーブルを説明する図である。 第2判定回路の構成を示すブロック図である。 第2すじ検知回路の構成を示すブロック図である。 凹画素の主走査方向への連続数および定数αの条件を説明する図である。 画像データに応じた凹画素の主走査方向への連続数および濃度差を説明する図である。 判定回路の構成を示すブロック図である。 論理テーブルを説明する図である。 平滑化係数生成回路の構成を示すブロック図である。 平滑化係数生成回路が有するルックアップテーブルの一例を示した図である。 第1すじ除去回路の構成の一例を示すブロック図である。 画像データDgについて、注目画素を中心とした主走査方向に13画素、副走査方向に5画素のウィンドウを示した図である。 各画素に割り当てられた係数について、注目画素を中心とした主走査方向に13画素、副走査方向に5画素のウィンドウを示した図である。 選択画素について、注目画素を中心とした主走査方向に13画素、副走査方向に5画素のウィンドウを示した図である。 第1置換回路の構成の一例を示すブロック図である。 第1選択回路の構成の一例を示すブロック図である。 第2選択回路の論理テーブルを表す図である。 第2すじ除去回路の構成の一例を示すブロック図である。 第2すじ除去回路が行う平滑化処理を説明する図である。
符号の説明
10…画像読取部、11…ADF、12…コンタクトガラス、13…ランプ、14…ミラー、15…レンズ、16…センサ、161R、161G、161B、161g…ラインセンサ、17…信号処理部、20…画像処理部、21…第1すじ検知回路、211R、211G、211B、211g、221R、221B、221G1、221G2、221G3、221G4…凹画素検出回路、212R、212G、212B、212g…凸画素検出回路、213R、213G、213B、213g…OR回路、214a、214b、222…データ比較回路、215…第1判定回路、216…第2判定回路、22…第2すじ検知回路、223…判定回路、23…第1すじ除去回路、231…画素位置算出回路、232…第1置換回路、233…第2置換回路、24…第2すじ除去回路、24R、24G、24B…平滑化回路、100…画像読取装置。

Claims (8)

  1. 原稿画像に応じた階調を表す複数の画素により表される画像データを取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された画像データの主走査方向に配列した画素からなる画素群において、連続する所定数の画素の濃度と、当該所定数の画素の両側に連なる画素の濃度との差である第1の濃度差が各々第1の一定値以上である場合に、当該所定数の画素をノイズに相当する画素として検知する第1の検知手段と、
    前記取得手段により取得された画像データの前記主走査方向に配列した画素からなる画素群において、連続する所定数の画素の濃度が、当該所定数の画素の両側に連なる画素の濃度よりも各々低く、かつ、当該所定数の画素の濃度と当該両側に連なる画素の濃度との差である第2の濃度差が、各々前記第1の一定値未満である第2の一定値以上である場合に、当該所定数の画素をノイズに相当する画素として検知し、検知したノイズに基づいて平滑化処理の係数を決定する第2の検知手段と、
    前記第1の検知手段により検知された前記ノイズに相当する画素の濃度を表す値を、当該画素の近傍にあり、かつ、ノイズとして検知されていない画素の濃度を表す値に置換する第1の除去手段と、
    記第1の除去手段により処理が実行された画像データに、前記第2の検知手段により決定された係数にしたがって平滑化処理を実行する第2の除去手段と、
    前記第2の除去手段により処理が実行された画像データを出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第2の検知手段は、
    前記第2の一定値、および前記第2の濃度差が前記第2の一定値以上である画素の連続数の少なくとも一方が互いに異なる複数条件の各条件にしたがって、前記ノイズに相当する画素を検知し、当該複数条件で検知したノイズに基づいて前記平滑化処理の係数を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1及び第2の検知手段は、
    前記主走査方向に対する位置が同一であり、かつ、副走査方向に対して所定数以上連続する前記ノイズに相当する画素を検知する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第2の検知手段は、検知したノイズのサイズに基づいて前記係数を決定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記第2の検知手段は、ノイズに相当する画素の濃度と、当該画素の近傍にあり、かつ、ノイズとして検知されていない画素の濃度との差分に基づいて前記係数を決定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  6. 原稿を光学的に読み取り、当該原稿の各位置の階調を表す複数の画素により表される画像データを生成する画像読取手段と、
    前記画像読取手段により生成された画像データの主走査方向に配列した画素からなる画素群において、連続する所定数の画素の濃度と、当該所定数の画素の両側に連なる画素の濃度との差である第1の濃度差が各々第1の一定値以上である場合に、当該所定数の画素をノイズに相当する画素として検知する第1の検知手段と、
    前記画像読取手段により生成された画像データの前記主走査方向に配列した画素からなる画素群において、連続する所定数の画素の濃度が、当該所定数の画素の両側に連なる画素の濃度よりも各々低く、かつ、当該所定数の画素の濃度と当該両側に連なる画素の濃度との差である第2の濃度差が、各々前記第1の一定値未満である第2の一定値以上である場合に、当該所定数の画素をノイズに相当する画素として検知し、検知したノイズに基づいて平滑化処理の係数を決定する第2の検知手段と、
    前記第1の検知手段により検知された前記ノイズに相当する画素の濃度を表す値を、当該画素の近傍にあり、かつ、ノイズとして検知されていない画素の濃度を表す値に置換する第1の除去手段と、
    記第1の除去手段により処理が実行された画像データに、前記第2の検知手段により決定された係数にしたがって平滑化処理を実行する第2の除去手段と、
    前記第2の除去手段によりノイズが除去された画像データを出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  7. 前記画像読取手段は、
    所定の領域に光を照射する照射手段と、
    前記所定の領域を通過するように前記原稿を搬送する搬送手段と、
    前記照射手段により前記所定の領域に照射された光のうち前記搬送手段により搬送される原稿において反射した反射光を受光し、その受光量に応じた前記画像データを生成する生成手段とを備える
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像読取装置。
  8. コンピュータを、
    原稿画像に応じた階調を表す複数の画素により表される画像データを取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された画像データの主走査方向に配列した画素からなる画素群において、連続する所定数の画素の濃度と、当該所定数の画素の両側に連なる画素の濃度との差である第1の濃度差が各々第1の一定値以上である場合に、当該所定数の画素をノイズに相当する画素として検知する第1の検知手段と、
    前記取得手段により取得された画像データの前記主走査方向に配列した画素からなる画素群において、連続する所定数の画素の濃度が、当該所定数の画素の両側に連なる画素の濃度よりも各々低く、かつ、当該所定数の画素の濃度と当該両側に連なる画素の濃度との差である第2の濃度差が、各々前記第1の一定値未満である第2の一定値以上である場合に、当該所定数の画素をノイズに相当する画素として検知し、検知したノイズに基づいて平滑化処理の係数を決定する第2の検知手段と、
    前記第1の検知手段により検知された前記ノイズに相当する画素の濃度を表す値を、当該画素の近傍にあり、かつ、ノイズとして検知されていない画素の濃度を表す値に置換する第1の除去手段と、
    記第1の除去手段により処理が実行された画像データに、前記第2の検知手段により決定された係数にしたがって平滑化処理を実行する第2の除去手段と、
    前記第2の除去手段により処理が実行された画像データを出力する出力手段
    として機能させるためのプログラム。
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