JP2008096202A - 磁歪式トルクセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構造で磁歪式トルクセンサの回転軸の消磁を行えるようにする。
【解決手段】 電動パワーステアリング装置の磁歪式トルクセンサの回転軸が磁化するとトルク検出精度が低下するが、消磁手段M2でコイル40A,40Bに交流電流を供給して回転軸を消磁することでトルク検出精度の低下を防止することができる。このとき、トルク検出用のコイル40A,40Bを消磁用のコイルとして使用することで部品点数の削減および構造の簡素化が可能になり、しかも切換手段57でトルク検出手段M1の作動および消磁手段M2の作動を切り換えるので、消磁のためのコイル40A,40Bへの通電とトルク検出のためのコイル40A,40Bへの通電とが相互に影響を及ぼすのを回避することができる。また回転軸が磁化されたときに消磁手段M2を作動させるので、必要なときだけに回転軸の消磁を実行することができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、表面に磁歪膜を形成した回転軸と、前記回転軸の周囲を囲繞するコイルと、前記磁歪膜の磁気特性の変化を前記コイルで検出することで前記回転軸に加えられたトルクを検出するトルク検出手段とを備えた磁歪式トルクセンサに関する。
電動パワーステアリング装置のステアリングホイールに入力される操舵トルクを検出する操舵トルクセンサが、操舵トルクを伝達する回転軸の外周に相互に逆方向の磁気異方性を有するように形成された一対の磁歪膜と、各々の磁歪膜の外周を囲む励磁コイルおよび検出コイルとを備え、回転軸の捩じれ変形に応じて変化する一対の磁歪膜の透磁率の変化を前記励磁コイルおよび検出コイルのインダクタンスの変化に基づいて検出することで、回転軸に入力される操舵トルクを検出するものが、下記特許文献1により公知である。
特開2001−133337号公報
ところで、かかる操舵トルクセンサの回転軸が磁化されてしまうと、その磁気特性が変化して操舵トルクの検出精度が低下する可能性があるため、磁化された回転軸を消磁することが必要になる。この消磁は、回転軸の外周を囲むコイルに交流電流を供給することで行われるが、回転軸の外周には既にトルク検出のためのコイルが設けられているため、消磁のためのコイルを設けるスペースを確保するのが困難であるばかりか、両方のコイルを設けると部品点数が増加して構造が複雑化する問題がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、簡単な構造で磁歪式トルクセンサの回転軸の消磁を行えるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、表面に磁歪膜を形成した回転軸と、前記回転軸の周囲を囲繞するコイルと、前記磁歪膜の磁気特性の変化を前記コイルで検出することで前記回転軸に加えられたトルクを検出するトルク検出手段とを備えた磁歪式トルクセンサにおいて、前記コイルを用いて前記回転軸を消磁する消磁手段と、前記トルク検出手段の作動および前記消磁手段の作動と切り換える切換手段とを備えたことを特徴とする磁歪式トルクセンサが提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記切換手段は、前記回転軸が磁化されたときに前記消磁手段を作動させることを特徴とする磁歪式トルクセンサが提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記切換手段は、前記トルク検出手段がトルクを検出しているときに前記消磁手段の作動を禁止することを特徴とする磁歪式トルクセンサが提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、前記消磁手段は、交流電流供給手段および電荷保持手段を含み、前記交流電流供給手段は前記電荷保持手段から放電される電荷を交流電流として前記コイルに供給することを特徴とする磁歪式トルクセンサが提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項4の構成に加えて、前記交流電流供給手段は、トルク検出のための交流電流を前記コイルに供給する電源を兼ねることを特徴とする磁歪式トルクセンサが提案される。
また請求項6に記載された発明によれば、請求項1〜請求項5の何れか1項の構成に加えて、前記磁歪式トルクセンサは電動パワーステアリング装置における操舵トルクの検出に用いられることを特徴とする磁歪式トルクセンサが提案される。
尚、実施の形態のピニオンシャフト17は本発明の回転軸に対応し、実施の形態の第1、第2磁歪膜39A,39Bは本発明の磁歪膜に対応し、実施の形態の第1、第2コイル40A,40Bは本発明のコイルに対応し、実施の形態のトランジスタ52〜55は本発明の交流電流供給手段に対応し、実施の形態のコンデンサ56は本発明の電荷保持手段に対応し、実施の形態のトランジスタ57は本発明の切換手段に対応する。
請求項1の構成によれば、磁歪式トルクセンサの回転軸が磁化するとトルク検出精度が低下するが、消磁手段で回転軸を消磁することでトルク検出精度の低下を防止することができる。このとき、トルク検出用のコイルを消磁用のコイルとして使用することで部品点数の削減および構造の簡素化が可能になり、しかも切換手段でトルク検出手段の作動および消磁手段の作動を切り換えるので、消磁のためのコイルへの通電とトルク検出のためのコイルへの通電とが相互に影響を及ぼすのを回避することができる。
また請求項2の構成によれば、回転軸が磁化されたときに消磁手段を作動させるので、必要なときだけに回転軸の消磁を実行することができる。
また請求項3の構成によれば、トルク検出手段がトルクを検出しているときに消磁手段の作動を禁止するので、トルク検出手段によるトルク検出が消磁手段の作動により影響を受けることがない。
また請求項4の構成によれば、消磁手段が交流電流供給手段および電荷保持手段を含み、交流電流供給手段は電荷保持手段から放電される電荷を交流電流としてコイルに供給するので、簡単な構造で回転軸の消磁を行えるだけでなく、電荷保持手段に保持された一定の電荷で過不足のない消磁を行うことができる。
また請求項5の構成によれば、交流電流供給手段がトルク検出のための交流電流をコイルに供給する電源を兼ねるので、トルク検出のための電源を別途備える場合に比べて構造を簡素化することができる。
また請求項6の構成によれば、磁歪式トルクセンサを電動パワーステアリング装置における操舵トルクの検出に用いたので、操舵トルクを精度良く検出して電動パワーステアリング装置の制御を的確に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図7は本発明の実施の形態を示すもので、図1は電動パワーステアリング装置の全体斜視図、図2は図1の2−2線拡大断面図、図3は消磁回路の回路図、図4は操舵トルクに対するトルク検出信号の変化特性を示す図、図5はコンデンサの電荷により発生する交流電流の波形を示す図、図6はピニオンシャフトが磁化された状態および消磁された状態を示す図、図7はクレーム対応図である。
図1に示すように、ステアリングホイール11と一体に回転する上部ステアリングシャフト12は、上部ユニバーサルジョイント13、下部ステアリングシャフト14および下部ユニバーサルジョイント15を介して、減速機16から上方に突出するピニオンシャフト17に接続される。減速機16の下端に接続されたステアリングギヤボックス18の左右両端から突出するタイロッド19,19が、左右の車輪WL,WRの図示せぬナックルに接続される。減速機16にはモータMの回転軸が連結されており、このモータMの作動は、減速機16の内部に収納した操舵トルクセンサStからの信号が入力される電子制御ユニットUにより制御される。
図2に示すように、減速機16はステアリングギヤボックス18と一体の下部ケース21と、その上面にボルト22…で結合された上部ケース23とを備えており、ステアリングギヤボックス18および上部ケース23にボールベアリング26,27で前記ピニオンシャフト17が回転自在に支持される。ピニオンシャフト17の下端に設けられたピニオン28が、ステアリングギヤボックス18の内部に左右移動自在に支持されたラックバー29に設けられらラック30に噛合する。ステアリングギヤボックス18に形成した貫通孔18aに押圧部材31が摺動自在に収納されており、貫通孔18aを閉塞するナット部材32との間に配置したスプリング33で押圧部材31をラックバー29の背面に向けて付勢することで、ラック30とピニオン28とをガタなく噛合させることができる。減速機16の内部に延びるモータMの回転軸34に設けられたウオーム37は、ピニオンシャフト17に固定されたウオームホイール38に噛合する。
ステアリングホイール11に入力される操舵トルクを検出する操舵トルクセンサStは、ピニオンシャフト17の表面を所定幅で覆うように形成された、例えばNi−Feメッキよりなる第1、第2磁歪膜39A,39Bと、第1磁歪膜39Aを囲む第1コイル40Aと、第2磁歪膜39Bを囲む第2コイル40Bと、第1コイル40Aを囲む第1ヨーク42Aと、第2コイル40Bを囲む第2ヨーク42Bとを備える。第1コイル40Aおよび第2コイル40Bには、磁化されたピニオンシャフト17を消磁する消磁回路Cが接続され、消磁回路Cには第1、第2出力選択回路43A,43Bおよび差動増幅回路44が接続される。前記消磁回路Cは、操舵トルクの検出のために第1、第2励磁コイル40A,40Bを励磁する機能を兼ね備えている。
次に、図3に基づいて消磁回路Cの構造を説明する。
第1コイル40Aは一端が第1抵抗51Aに接続され、他端がNPN型トランジスタ52のコレクタ端子に接続されるとともに、前記第1出力選択回路43Aに接続される。第2コイル40Bは一端が第2抵抗51Bに接続され、他端がPNP型トランジスタ53のコレクタ端子に接続されるとともに、前記第2出力選択回路43Bに接続される。第1抵抗51Aの第1コイル40Aと反対側の端子と、第2抵抗51Bの第2コイル40Bと反対側の端子とは、NPN型トランジスタ54のコレクタ端子に接続されるとともに、PNP型トランジスタ55のコレクタ端子に接続される。二つのPNP型トランジスタ53,55のエミッタ端子は、容量の比較的に大きいコンデンサ56の一端に接続され、かつPNP型トランジスタ57のコレクタ端子に接続される。前記コンデンサ56の他端は接地され、前記PNP型トランジスタ57のエミッタ端子は、定電圧(例えば、5V)の電源58に接続される。二つのNPN型トランジスタ52,54のエミッタ端子は接地される。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
先ず、操舵トルクセンサSaの通常の操舵トルク検出機能について説明する。例えば、イグニッションスイッチをONすると、PNP型トランジスタ57がONして電源58がコンデンサ56および二つのPNP型トランジスタ53,55のエミッタ端子に接続され、コンデンサ56は徐々に充電されて電源58側の電圧が該電源58の電圧まで上昇する。二つのPNP型トランジスタ53,55のエミッタ端子が電源58の電圧まで上昇したところで、例えばPNP型トランジスタ55およびNPN型トランジスタ52を短い所定時間で同時にONした後で、PNP型トランジスタ53およびNPN型トランジスタ54をONすることを数10kHz程度の周波数で繰り返すことで、第1、第2コイル40A,40Bに交流電流を供給する。
このようにして第1、第2コイル40A,40Bに交流電流を供給すると、ピニオンシャフト17に操舵トルクが入力されたときに、第1磁歪膜39AのインダクタンスがLからL+ΔLに変化し、第2磁歪膜39BのインダクタンスがLからL−ΔLに変化し、しかも前記変化量ΔLが加えられた操舵トルクに比例するので、この変化量ΔLを第1、第2コイル40A,40Bで検出する。
即ち、第1コイル40Aの出力は第1抵抗51Aで電圧に変換されて第1電圧信号VT1となり、第2コイル40Bの出力は第2抵抗51Bで電圧に変換されて第2電圧信号VT2となり、それらの第1、第2電圧信号VT1,VT2がそれぞれ入力される第1、第2出力選択回路43A,43Bは、PNP型トランジスタ55およびNPN型トランジスタ52がONするタイミングで前記第1、第2電圧信号VT1,VT2を取り込んで保持する整流回路の役目をする。第1、第2出力選択回路43A,43Bは、前記第1、第2電圧信号VT1,VT2に対応する第1、第2電圧信号VT1* ,VT2* を出力し、その第1、第2電圧信号VT1* ,VT2* は差動増幅回路44に入力され、そこで操舵トルクの大きさに対応する第3電圧信号(トルク検出信号)が算出されて出力される。
これを図4(A)に基づいて説明する。差動増幅回路44は第1信号電圧VT1* から第2信号電圧VT2* を減算したVT1* −VT2* にゲインkを乗算して第3電圧信号(トルク検出信号)を算出する。第1信号電圧VT1* は操舵トルクの増加に応じて増加し、第2信号電圧VT2* は操舵トルクの増加に応じて減少するため、第3電圧信号は操舵トルクの増加に応じて増加する。操舵トルクが0のとき、第3電圧信号が所定のバイアス電圧Vb(例えば、2.5V)となるようにバイアスされる。
VT3=k(VT1* −VT2* )+Vb
このようにして、ステアリングホイール11に入力される操舵トルクによりピニオンシャフト17が第1、第2磁歪膜39A,39Bと共に捩じれ変形すると、第1、第2磁歪膜39A,39Bおよび第1、第2ヨーク42A,42Bで構成される二つの磁路に沿う磁束密度が変化することで、その磁束密度の変化に基づいて操舵トルクを検出することができる。
ところで、図4(A)に示すように、操舵トルクが0のときの電圧信号VT1* ,VT2* が一致していれば、そのときのトルク検出信号VT3はバイアス電圧Vbに一致する。しかしながら、第1、第2磁歪膜39A,39Bが設けられたピニオンシャフト17がトルク検出の際に第1、第2コイル40A,40Bが発生する磁力で磁化されていると、図4(B)に示すように、操舵トルクが0のときの電圧信号VT1* ,VT2* が不一致になり、そのときのトルク検出信号VT3はバイアス電圧Vbからずれてしまう問題がある。
図4(B)の例では、操舵トルクが+T1のとき、バイアス電圧Vbを基準とするトルク検出信号VT3の偏差ΔV1であるのに、操舵トルクが−T1のとき、バイアス電圧Vbを基準とするトルク検出信号VT3の偏差はΔV2となり、絶対値が等しい操舵トルク+T1,−T1にそれぞれ対応する前記偏差ΔV1,ΔV2が不一致になり、これが操舵フィーリングが悪化する原因となってしまう。
そこで本実施の形態では、磁化されたピニオンシャフト17を消磁回路Cで消磁することで、操舵トルクが0のときの電圧信号VT1* ,VT2* の不一致を解消している。
以下、消磁回路Cによりピニオンシャフト17を消磁する作用を説明する。
操舵トルクを検出する際に第1、第2コイル40A,40Bに交流電流を供給する回路はピニオンシャフト17を消磁する消磁回路Cと一部共用されているため、操舵トルクの検出中に消磁を行うことはできない、従って、車両が停止しているとき(車速が0のとき)、あるいはステアリングホイール11が操作されていないとき(操舵トルクが0のとき)であって、かつピニオンシャフト17が磁化されているときに実行される。
尚、ピニオンシャフト17が磁化されているか否かは、操舵トルクが入力されていないときのトルク検出信号VT3が、バイアス電圧Vbに一致しているか否かにより判断することができる。また消磁の実行中にステアリングホイール11が操作された場合には、その時点で消磁は中止される。
先ず、コンデンサ56が完全に充電された状態でPNP型トランジスタ57をOFFし、この状態で第1の対角位置にあるPNP型トランジスタ55およびNPN型トランジスタ52と、第2の対角位置にあるPNP型トランジスタ53およびNPN型トランジスタ54とを、交互にON/OFFすることで、コンデンサ56から第1、第2コイル40A,40Bに交流電流を供給する。即ち、第1の対角位置にあるPNP型トランジスタ55およびNPN型トランジスタ52を同時にONすると、第1、第2コイル40A,40Bに矢印a方向の電流が流れ、逆に第2の対角位置にあるPNP型トランジスタ53およびNPN型トランジスタ54を同時にONすると、第1、第2コイル40A,40Bに矢印b方向の電流が流れる。図5に示すように、この交流電流はコンデンサ56に蓄えられた電荷が減少するにつれて減衰する。
このように、第1、第2コイル40A,40Bにコンデンサ56の電荷による交流電流を供給することで、図6(A)に示すように、ピニオンシャフト17が磁化されて一方向に揃っていた磁区が、図6(B)に示すように、前記交流電流により発生した交番磁界により、それぞれ異なった方向に向けられて消磁される。これにより、操舵トルクが0のときの電圧信号VT1* ,VT2* の不一致を解消し、操舵トルクを精度良く検出することが可能となる。
図7は本願の請求項1に記載された発明のクレーム対応図であり、消磁回路Cには、操舵トルクを検出するために第1、第2コイル40A,40Bに交流電流を供給するトルク検出手段M1と、磁化されたピニオンシャフト17を消磁するために第1、第2コイル40A,40Bに交流電流を供給する消磁手段M2とが含まれる。トルク検出手段M1および消磁手段M2は、共に4個のトランジスタ52〜55で構成されるが、それらのON/OFFの制御態様を異ならせることで、トルク検出および消磁の二つの機能を発揮する。切換手段を構成するPNP型トランジスタ57は、電源58をトルク検出手段M1に接続する状態と、コンデンサ56を消磁手段M2に接続する状態とを選択的に切り換え可能である。
以上のように、トルク検出用の第1、第2コイル40A,40Bを消磁用のコイルに兼用するので、消磁用のコイルを別途設ける場合に比べて部品点数の削減および構造の簡素化が可能になる。しかもトルク検出手段M1の作動および消磁手段M2の作動をPNP型トランジスタ57のON/OFFで切り換えることができるので、第1、第2コイル40A,40Bへの消磁のための通電とトルク検出のための通電とが相互に影響を及ぼすのを回避することができる。更に、トルク検出手段M1および消磁手段M2は何れも共通の4個のトランジスタ52〜55で構成されるので、トルク検出手段M1および消磁手段M2を独立して設ける場合に比べて、部品点数の削減および構造の簡素化が可能になる。
またピニオンシャフト17が磁化されたときに消磁手段M2を作動させるので、第1、第2コイル40A,40Bへの不必要な通電が行われるのを避けることができる。しかもトルク検出手段M1および消磁手段M2が同時に作動することはないので、トルク検出手段M1および消磁手段M2の作動が相互に影響を及ぼすことがない。
またコンデンサ56に蓄電した一定の電荷でピニオンシャフト17を消磁するので、過不足のない消磁を行うことができるだけでなく、電源58以外に消磁用の特別の電源を設ける必要がない。
更に、本実施の形態の操舵トルクセンサSaを電動パワーステアリング装置における操舵トルクの検出に用いたので、操舵トルクを精度良く検出して電動パワーステアリング装置の制御を的確に行うことができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態では操舵トルクセンサStを例示したが、本発明は回転軸に入力されるトルクを検出する任意の用途のトルクセンサに適用することができる。
また実施の形態ではコンデンサ56に蓄えられた電荷に基づいて交流電流を発生させる回路を4個のトランジスタ52〜55を組み合わせたブリッジ回路で構成しているが、ブリッジ回路以外の任意の回路を用いることができる。そして前記交流電流は実施の形態の矩形波に限定されず、サイン波であっても良い。
電動パワーステアリング装置の全体斜視図 図1の2−2線拡大断面図 消磁回路の回路図 操舵トルクに対するトルク検出信号の変化特性を示す図 コンデンサの電荷により発生する交流電流の波形を示す図 ピニオンシャフトが磁化された状態および消磁された状態を示す図 クレーム対応図
符号の説明
17 ピニオンシャフト(回転軸)
39A 第1磁歪膜(磁歪膜)
39B 第2磁歪膜(磁歪膜)
40A 第1コイル(コイル)
40B 第2コイル(コイル)
52 NPN型トランジスタ(交流電流供給手段)
53 PNP型トランジスタ(交流電流供給手段)
54 NPN型トランジスタ(交流電流供給手段)
55 PNP型トランジスタ(交流電流供給手段)
56 コンデンサ(電荷保持手段)
57 PNP型トランジスタ(切換手段)
M1 トルク検出手段
M2 消磁手段

Claims (6)

  1. 表面に磁歪膜(39A,39B)を形成した回転軸(17)と、前記回転軸(17)の周囲を囲繞するコイル(40A,40B)と、前記磁歪膜(39A,39B)の磁気特性の変化を前記コイル(40A,40B)で検出することで前記回転軸(17)に加えられたトルクを検出するトルク検出手段(M1)とを備えた磁歪式トルクセンサにおいて、
    前記コイル(40A,40B)を用いて前記回転軸(17)を消磁する消磁手段(M2)と、前記トルク検出手段(M1)の作動および前記消磁手段(M2)の作動を切り換える切換手段(57)とを備えたことを特徴とする磁歪式トルクセンサ。
  2. 前記切換手段(57)は、前記回転軸(17)が磁化されたときに前記消磁手段(M2)を作動させることを特徴とする、請求項1に記載の磁歪式トルクセンサ。
  3. 前記切換手段(57)は、前記トルク検出手段(M1)がトルクを検出しているときに前記消磁手段(M2)の作動を禁止することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の磁歪式トルクセンサ。
  4. 前記消磁手段(M2)は、交流電流供給手段(52〜55)および電荷保持手段(56)を含み、前記交流電流供給手段(52〜55)は前記電荷保持手段(56)から放電される電荷を交流電流として前記コイル(40A,40B)に供給することを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の磁歪式トルクセンサ。
  5. 前記交流電流供給手段(52〜55)は、トルク検出のための交流電流を前記コイル(40A,40B)に供給する電源を兼ねることを特徴とする、請求項4に記載の磁歪式トルクセンサ。
  6. 前記磁歪式トルクセンサは電動パワーステアリング装置における操舵トルクの検出に用いられることを特徴とする、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の磁歪式トルクセンサ。
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