JP2008093127A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
【課題】身体追従性及び装着感に優れ、防漏性が高いサイド防漏部を有する吸収性物品及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明の生理用ナプキン1は、液保持性の吸収層11及び液不透過性の防漏層12を有し、実質的に縦長の吸収性本体10を備え、一対のサイド防漏部5,5により、吸収性本体10における肌当接面側の長手方向両側部が覆われている。一対のサイド防漏部5,5それぞれは、吸収性本体10における幅方向の内方に端部51を有するように、2枚のサイド防漏部形成シート50A,50Bが重ね合わされて形成されており、端部51において、サイド防漏部形成シート50A,50Bそれぞれのシート端部51A,51B同士が、少なくとも非接合部を有しており、サイド防漏部5における吸収性本体10の幅方向の外方部には、多数のエンボス部52,52…が形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の生理用ナプキン1は、液保持性の吸収層11及び液不透過性の防漏層12を有し、実質的に縦長の吸収性本体10を備え、一対のサイド防漏部5,5により、吸収性本体10における肌当接面側の長手方向両側部が覆われている。一対のサイド防漏部5,5それぞれは、吸収性本体10における幅方向の内方に端部51を有するように、2枚のサイド防漏部形成シート50A,50Bが重ね合わされて形成されており、端部51において、サイド防漏部形成シート50A,50Bそれぞれのシート端部51A,51B同士が、少なくとも非接合部を有しており、サイド防漏部5における吸収性本体10の幅方向の外方部には、多数のエンボス部52,52…が形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等の吸収性物品に関する。
従来、生理用ナプキン等の吸収性物品には、一対のサイド防漏部を設けたものがある。この種の吸収性物品は、吸収層及び防漏層を有する吸収性本体の両側部からの横漏れを防止するために、一対のサイド防漏部が、吸収性本体における肌当接面側の両側部に設けられている。これにより、吸収性物品の肌当接面側における長手方向両側部に液の拡散を抑制する領域が形成され、場合によっては立体的な壁が形成され、液が横方向へ移動することが防止されている。
例えば、特許文献1には、吸収層及び防漏層を有する吸収性本体を備え、実質的に縦長であり、一対のサイド防漏部が、吸収性本体における肌当接面側の長手方向両側部に設けられており、サイド防漏部は、熱可塑性繊維で形成された不織布または熱可塑性繊維を含む不織布と、縦方向に弾性収縮力を発揮する弾性部材とを有し、サイド防漏部を構成する不織布には、波の頂部と底部が基端から自由端に向けて延び且つ波が縦方向に規則的に繰り返す凹凸皺が成形された剛性領域が設けられており、且つサイド防漏部の基端と自由端との中間領域には、凹凸皺が不連続となる剛性境界部が縦方向に延びるように形成されている生理用ナプキンが開示されている。
特許文献1に記載の生理用ナプキンにおけるサイド防漏部は、ナプキン着用時に、主として中間領域で折れ曲がるため、着用者の様々な動きや姿勢の変化に追従し切れないため、身体追従性及び装着感に劣ると考えられる。
従って、本発明の目的は、身体追従性及び装着感に優れ、防漏性が高いサイド防漏部を有する吸収性物品及びその製造方法を提供することにある。
本発明は、吸収層及び防漏層を有し、実質的に縦長の吸収性本体を備え、一対のサイド防漏部により、前記吸収性本体における肌当接面側の長手方向両側部が覆われている吸収性物品であって、一対の前記サイド防漏部それぞれは、前記吸収性本体における幅方向の内方に端部を有するように、複数のサイド防漏部形成シートが重ね合わされて形成されており、前記端部において、前記サイド防漏部形成シートそれぞれのシート端部同士が、少なくとも非接合部を有しており、前記サイド防漏部における前記幅方向の外方部には、多数のエンボス部が形成されている吸収性物品を提供することにより、上記目的を達成したものである。
また、本発明は、前述した吸収性物品の製造方法であって、複数のロール状に巻回されている長尺状のサイド防漏部形成シートの原反それぞれから、該サイド防漏部形成シート連続体を繰り出す繰り出し工程と、繰り出された前記サイド防漏部形成シート連続体それぞれに熱風を吹き付ける熱風処理工程と、該熱風処理された前記サイド防漏部形成シート連続体それぞれを、その長手方向の一方の側縁を実質的に一致させて重ね合わせ、重ね合わされた前記サイド防漏部形成シート連続体における他方の側縁側に、多数のエンボス部を形成してサイド防漏部連続部材を作製するエンボス工程と、一対の該サイド防漏部連続部材を、別に作製した吸収性本体連続体における長手方向の両側部に、前記側縁を該吸収性本体連続体における幅方向の内方に位置させるように接合して吸収性物品連続体を作製する接合工程と、該吸収性物品連続体を個々の吸収性物品に切断する切断工程とを具備する吸収性物品の製造方法を提供することにより、上記目的を達成したものである。
また、本発明は、前述した吸収性物品の製造方法であって、ロール状に巻回されている長尺状のサイド防漏部形成シートの原反から、該サイド防漏部形成シート連続体を繰り出す繰り出し工程と、繰り出された前記サイド防漏部形成シート連続体に熱風を吹き付ける熱風処理工程と、該熱風処理された前記サイド防漏部形成シート連続体における長手方向の一方の側部を、その長手方向と直交する方向に折り返して2つ折りにする折り返し工程と、折り返された前記サイド防漏部形成シート連続体に、2つ折りすることにより形成された折り返し端部とは反対側の端部側において、多数のエンボス部を形成してサイド防漏部連続部材を作製するエンボス工程と、該サイド防漏部連続部材の前記折り返し端部を、前記長手方向に連続又は不連続に切断する第1切断工程と、切断された一対の前記サイド防漏部連続部材を、別に作製した吸収性本体連続体における長手方向の両側部に、前記折り返し端部を該吸収性本体連続体における幅方向の内方に位置させるように接合して吸収性物品連続体を作製する接合工程と、該吸収性物品連続体を個々の吸収性物品に切断する第2切断工程とを具備する吸収性物品の製造方法を提供することにより、上記目的を達成したものである。
また、本発明は、前述した吸収性物品の製造方法であって、複数のロール状に巻回されている長尺状のサイド防漏部形成シートの原反それぞれから、該サイド防漏部形成シート連続体を繰り出す繰り出し工程と、繰り出された前記サイド防漏部形成シート連続体それぞれを、その長手方向の一方の側縁を実質的に一致させて重ね合わせ、重ね合わされた前記サイド防漏部形成シート連続体における他方の側縁側に、多数のエンボス部を形成してサイド防漏部連続部材を作製するエンボス工程と、該サイド防漏部連続部材に熱風を吹き付ける熱風処理工程と、該熱風処理された一対の前記サイド防漏部連続部材を、別に作製した吸収性本体連続体における長手方向の両側部に、前記側縁を該吸収性本体連続体における幅方向の内方に位置させるように接合して吸収性物品連続体を作製する接合工程と、該吸収性物品連続体を個々の吸収性物品に切断する切断工程とを具備する吸収性物品の製造方法を提供することにより、上記目的を達成したものである。
更に、本発明は、前述した吸収性物品の製造方法であって、ロール状に巻回されている長尺状のサイド防漏部形成シートの原反から、該サイド防漏部形成シート連続体を繰り出す繰り出し工程と、繰り出された前記サイド防漏部形成シート連続体における長手方向の一方の側部を、その長手方向と直交する方向に折り返して2つ折りにする折り返し工程と、折り返された前記サイド防漏部形成シート連続体に、2つ折りすることにより形成された折り返し端部とは反対側の端部側において、多数のエンボス部を形成してサイド防漏部連続部材を作製するエンボス工程と、該サイド防漏部連続部材の前記折り返し端部を、前記長手方向に連続又は不連続に切断する第1切断工程と、切断された前記サイド防漏部連続部材に熱風を吹き付ける熱風処理工程と、該熱風処理された一対の前記サイド防漏部連続部材を、別に作製した吸収性本体連続体における長手方向の両側部に、前記折り返し端部を該吸収性本体連続体における幅方向の内方に位置させるように接合して吸収性物品連続体を作製する接合工程と、該吸収性物品連続体を個々の吸収性物品に切断する第2切断工程とを具備する吸収性物品の製造方法を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明のサイド防漏部を有する吸収性物品によれば、身体追従性及び装着感に優れ、防漏性が高い。
以下、本発明の吸収性物品をその好ましい実施形態に基づいて、図面を参照しながら説明する。
第1実施形態の吸収性物品1は生理用ナプキンであり、図1〜3に示すように、液保持性の吸収層11及び液不透過性の防漏層12を有し、実質的に縦長の吸収性本体10を備え、一対のサイド防漏部5,5により、吸収性本体10における肌当接面側の長手方向両側部が覆われている。ナプキン1における吸収層11は、液透過性の表面シート2及び液保持性の吸収体4からなり、防漏層12は、通気性及び液不透過性を有する裏面シート3からなる。
また、本実施形態の生理用ナプキン1において、一対のサイド防漏部5,5それぞれは、吸収性本体10における幅方向の内方に端部51を有するように、2枚のサイド防漏部形成シート50A,50Bが重ね合わされて形成されており、端部51において、サイド防漏部形成シート50A,50Bそれぞれのシート端部51A,51B同士が、少なくとも非接合部を有しており、サイド防漏部5における吸収性本体10の幅方向の外方部には、多数のエンボス部52,52…が形成されている。
また、本実施形態の生理用ナプキン1において、一対のサイド防漏部5,5それぞれは、吸収性本体10における幅方向の内方に端部51を有するように、2枚のサイド防漏部形成シート50A,50Bが重ね合わされて形成されており、端部51において、サイド防漏部形成シート50A,50Bそれぞれのシート端部51A,51B同士が、少なくとも非接合部を有しており、サイド防漏部5における吸収性本体10の幅方向の外方部には、多数のエンボス部52,52…が形成されている。
本実施形態の生理用ナプキン1(以下、単にナプキンともいう)について更に詳述する。ナプキン1は縦長であり、その長手方向が吸収性本体10の長手方向(以下、本体長手方向ともいう)と一致している。表面シート2及び裏面シート3それぞれは、縦長であり、その長手方向が本体長手方向と一致している。吸収体4は、縦長であって、その長手方向が本体長手方向と一致しており、表面シート2及び裏面シート3間に狭持固定されている。表面シート2の幅は、吸収体4の幅と略同じであって、裏面シート3の幅よりも狭く形成されている。表面シート2は、吸収体4における肌当接面側の面全域を覆っている。表面シート2及び裏面シート3は、それぞれ吸収体4の長手方向両端から延出し、その延出部分において互いにヒートシール、接着剤による接着等の公知の接合方法により接合されている。
本実施形態のナプキン1における一対のサイド防漏部5,5について、更に説明すると、一対のサイド防漏部5,5それぞれは、図1に示すように、縦長に形成されており、その長手方向が本体長手方向と一致している。一対のサイド防漏部5,5それぞれは、略同じ幅を有し、本体長手方向の両端部間に亘って配されている。
一対のサイド防漏部5,5それぞれは、図2及び図3に示すように、肌当接面側に位置するサイド防漏部形成シート50Aと非肌当接面側に位置するサイド防漏部形成シート50Bとが、本体幅方向の内方側のシート端部51A,51Bが実質的に一致するように重ね合わされて形成されている。2枚のサイド防漏部形成シート50A,50Bそれぞれは、縦長であり、その長手方向が本体長手方向と一致している。サイド防漏部形成シート50Bを平面視した形状は、サイド防漏部5と同形である。サイド防漏部形成シート50Aが、サイド防漏部形成シート50Bと重ね合わさっている部分を平面視した形状は、該サイド防漏部形成シート50Bと同形である。
本実施形態のナプキン1において、2枚のサイド防漏部形成シート50A,50Bそれぞれは、不織布から形成されている。
本実施形態のナプキン1において、2枚のサイド防漏部形成シート50A,50Bそれぞれは、不織布から形成されている。
サイド防漏部5の端部51において、前記非接合部は、吸収性本体10の長手方向に連続して延びるように設けられている。本実施態様において、シート端部51A,51B同士は、サイド防漏部5の長手方向の略両端部間に亘り接合されていない。
シート端部51A,51Bそれぞれは、本体長手方向に直線状であり、図3に示すように、不織布が切断された切断面から形成されている。
シート端部51A,51Bそれぞれは、本体長手方向に直線状であり、図3に示すように、不織布が切断された切断面から形成されている。
サイド防漏部5において、本体幅方向の内方側の端部51としての内側縁部は、図2に示すように、シート端部51Aとシート端部51Bとが上下に重なって形成されている。端部51は、本体長手方向に直線状に形成されている。
また、2枚のサイド防漏部形成シート50A,50Bそれぞれは、吸収性本体10の側縁部において、シール部8により裏面シート3と接合されている。
また、2枚のサイド防漏部形成シート50A,50Bそれぞれは、吸収性本体10の側縁部において、シール部8により裏面シート3と接合されている。
本実施態様のナプキン1において、シート端部51A,51B同士は、図2に示すように、吸収性本体10における幅方向の位置が実質的に一致している。
シート端部51A,51Bが実質的に一致しているとは、シート端部51Aとシート端部51Bとが本体幅方向で多少ずれて位置している場合と、シート端部51A及びシート端部51Bそれぞれの本体幅方向の位置が一致しており、ずれていない場合とを含む意味である。
シート端部51A,51Bが実質的に一致しているとは、シート端部51Aとシート端部51Bとが本体幅方向で多少ずれて位置している場合と、シート端部51A及びシート端部51Bそれぞれの本体幅方向の位置が一致しており、ずれていない場合とを含む意味である。
シート端部51Aとシート端部51Bとが本体幅方向で多少ずれている位置している場合には、そのずれている長さは、0〜5mm、特に0〜3mmであることが、サイド防漏部5の防漏性及びクッション性を得る上で好ましい。
また、サイド防漏部5が、3枚以上のサイド防漏部形成シートが重ね合わされて形成されている場合には、少なくとも2枚のサイド防漏部形成シートにおけるシート端部同士のずれている長さが、前記範囲内であることが、同様の理由から好ましい。
なお、上記ずれは、最上層のシートが幅方向内端であることが、感触とクッション感を良好にする点から好ましい。
また、サイド防漏部5が、3枚以上のサイド防漏部形成シートが重ね合わされて形成されている場合には、少なくとも2枚のサイド防漏部形成シートにおけるシート端部同士のずれている長さが、前記範囲内であることが、同様の理由から好ましい。
なお、上記ずれは、最上層のシートが幅方向内端であることが、感触とクッション感を良好にする点から好ましい。
一対のサイド防漏部5,5それぞれは、図1に示すように、端部51の近傍においては、2枚のサイド防漏部形成シート50A,50Bが接合されていない非接合領域5Aを有しており、該非接合領域5Aよりも本体幅方向の前記外方部においては、2枚のサイド防漏部形成シート50A,50Bが接合されている接合領域5Bを有している。接合領域5Bでは、2枚のサイド防漏部形成シート50A,50Bが、エンボス部52,52…それぞれにより接合されている。
非接合領域5Aは、縦長であり、その長手方向は本体長手方向と一致している。非接合領域5Aは、所定の幅を有し、サイド防漏部5の長手方向の両端部間に亘り形成されている。また、接合領域5Bは、縦長であり、その長手方向は本体長手方向と一致している。接合領域5Bは、サイド防漏部5の非接合領域5Aを除いた部分である。接合領域5Bも、同様に所定の幅を有し、サイド防漏部5の長手方向の両端部間に亘り形成されている。
次に、サイド防漏部5の非接合領域5Aについて、更に説明する。
非接合領域5Aは、図2に示すように、サイド防漏部5の端部51を含み、サイド防漏部5における本体幅方向の内側の領域である。
端部51において、図2に示すように、該シート端部51A,51Bそれぞれはサイド防漏部形成シート50A,50Bの厚み方向に拡開しており、ふっくらしている。そのため、非接合領域5Aにおいて、2枚のサイド防漏部形成シート50A,50Bは、部分的に離間しており、サイド防漏部5はナプキン着用時に良好なクッション性を示す。
非接合領域5Aは、図2に示すように、サイド防漏部5の端部51を含み、サイド防漏部5における本体幅方向の内側の領域である。
端部51において、図2に示すように、該シート端部51A,51Bそれぞれはサイド防漏部形成シート50A,50Bの厚み方向に拡開しており、ふっくらしている。そのため、非接合領域5Aにおいて、2枚のサイド防漏部形成シート50A,50Bは、部分的に離間しており、サイド防漏部5はナプキン着用時に良好なクッション性を示す。
詳述すると、拡開しているシート端部51A,51Bそれぞれは、図2に示すように、本体幅方向の内方に向ってラッパ状に膨らんでいる。サイド防漏部5の端部51において、ラッパ状に膨らんだシート端部51A,51Bの内側同士が接しており、サイド防漏部形成シート50Aとサイド防漏部形成シート50Bとの間に部分的に空間が形成されている。
シート端部51A,51Bそれぞれが拡開している理由を、以下に述べる。
理由の一つとしては、非接合領域5Aが、多数のエンボス部52,52…により接合されている接合領域5Bと比べて、サイド防漏部形成シートを形成する不織布の厚みが大きいためである。不織布は、接合領域5Bにおいて、エンボス部52により不織布を構成する繊維が圧密化されており、エンボス部52を含む近傍は、その厚みが小さくなっている。一方、不織布は、非接合領域5Aにおいては、エンボス部52を有していないため、繊維の自由度が高い状態にあり、シート端部51A,51Bそれぞれにおける不織布の厚みは、接合領域5Bにエンボス部52が形成される前の厚みか又はそれに近い厚みの状態にある。サイド防漏部形成シートを形成する不織布の原反が巻回状態で保存されていると、不織布の厚みが減少する場合があるが、この場合には、詳しくは後述するが、ナプキン1の製造工程において不織布に対して熱風処理を行い、不織布の厚みを回復させることが好ましい。
理由の一つとしては、非接合領域5Aが、多数のエンボス部52,52…により接合されている接合領域5Bと比べて、サイド防漏部形成シートを形成する不織布の厚みが大きいためである。不織布は、接合領域5Bにおいて、エンボス部52により不織布を構成する繊維が圧密化されており、エンボス部52を含む近傍は、その厚みが小さくなっている。一方、不織布は、非接合領域5Aにおいては、エンボス部52を有していないため、繊維の自由度が高い状態にあり、シート端部51A,51Bそれぞれにおける不織布の厚みは、接合領域5Bにエンボス部52が形成される前の厚みか又はそれに近い厚みの状態にある。サイド防漏部形成シートを形成する不織布の原反が巻回状態で保存されていると、不織布の厚みが減少する場合があるが、この場合には、詳しくは後述するが、ナプキン1の製造工程において不織布に対して熱風処理を行い、不織布の厚みを回復させることが好ましい。
その他の理由としては、接合領域5Bにおいて多数のエンボス部52,52…を設けることにより、シート端部の肌当接面側の面及び非肌当接面側の面それぞれが、本体幅方向の外方に向って引っ張られるため、シート端部51A,51Bそれぞれが拡開し、該シート端部51A,51Bそれぞれの厚みが、接合領域5Bにエンボス部52が形成される前の不織布の厚みよりも大きくなるためである。シート端部51A,51Bそれぞれの厚みは、前記熱風処理を行うことにより、更に増加させることができる。
前述したように、サイド防漏部5の端部51を形成するシート端部51A,51Bは、嵩高であり、柔軟でクッション性に優れていると共に、防漏性が高い。
また、非接合領域5Aの幅は、前述した観点から、サイド防漏部5の幅に対して、5〜70%、特に20〜50%であることが、非接合領域5Bと共に好ましい幅を有することになり好ましい。非接合領域の幅Aは、2〜10mm、特に3〜7mmであることが、サイド防漏部5の防漏性及びクッション性を得る上で好ましい。
また、非接合領域5Aの幅は、前述した観点から、サイド防漏部5の幅に対して、5〜70%、特に20〜50%であることが、非接合領域5Bと共に好ましい幅を有することになり好ましい。非接合領域の幅Aは、2〜10mm、特に3〜7mmであることが、サイド防漏部5の防漏性及びクッション性を得る上で好ましい。
次に、サイド防漏部5の接合領域5Bについて、更に説明する。
接合領域5Bにおいて、サイド防漏部5には、図1に示すように、多数のエンボス部52,52…が設けられており、2枚のサイド防漏部形成シート50A,50Bが、エンボス部52,52…それぞれにより部分的に接合されている。
接合領域5Bにおいて、サイド防漏部5には、図1に示すように、多数のエンボス部52,52…が設けられており、2枚のサイド防漏部形成シート50A,50Bが、エンボス部52,52…それぞれにより部分的に接合されている。
接合領域5Bにおけるエンボス部52は、図4に示すように、いわゆる千鳥状のパターンで配されており、個々のエンボス部52は、それぞれ平面視円形状で不連続に形成されている。
サイド防漏部5は、接合領域5Bに多数のエンボス部52,52…が設けられているため、ナプキン着用者の肌との接触面積が減少して、肌触りが良い。
また、サイド防漏部5には、図1に示すように、エンボス部52及び非エンボス部分が交互に並ぶ列が多数形成されており、サイド防漏部形成シート50A,50Bは、多数の前記列に沿って、湾曲又は折り曲げられ易くなっているので、サイド防漏部5は、身体追従性に優れている。
また、サイド防漏部5には、図1に示すように、エンボス部52及び非エンボス部分が交互に並ぶ列が多数形成されており、サイド防漏部形成シート50A,50Bは、多数の前記列に沿って、湾曲又は折り曲げられ易くなっているので、サイド防漏部5は、身体追従性に優れている。
エンボス部52の径は、0.5〜5mm、特に1〜3mmであることが、サイド防漏部5の肌触り、柔軟性及び強度の観点から好ましい。
また、最近接距離にあるエンボス部52同士間の間隔(例えば中心間の間隔)は、本体長手方向に1〜5mm、特に2〜3mm、本体幅方向に1〜8mm、特に2〜5mmであることが、同様の観点から好ましい。なお、エンボスの配置によっては中心間の間隔では、長手方向及び幅方向とならない場合もあるため、本体長手方向および本体幅方向は、エンボス同士を結ぶ長手方向線、幅方向線を仮想的に設定し、この仮想線と最近接距離にあるエンボス部52の中心との間隔によって求める場合もある。
また、最近接距離にあるエンボス部52同士間の間隔(例えば中心間の間隔)は、本体長手方向に1〜5mm、特に2〜3mm、本体幅方向に1〜8mm、特に2〜5mmであることが、同様の観点から好ましい。なお、エンボスの配置によっては中心間の間隔では、長手方向及び幅方向とならない場合もあるため、本体長手方向および本体幅方向は、エンボス同士を結ぶ長手方向線、幅方向線を仮想的に設定し、この仮想線と最近接距離にあるエンボス部52の中心との間隔によって求める場合もある。
サイド防漏部5について更に説明すると、サイド防漏部5は、シール部8よりも本体幅方向における内方側の部分が、表面シート2とは接合されていないことが好ましい。ただし、本体長手方向の両端部では、2枚のサイド防漏部形成シート50A,50Bが、本体幅方向に亘って又は端部51近傍で表面シート2と接合されていることが好ましい。
サイド防漏部5の端部51は、表面シート2から少なくとも部分的に離間していることが、サイド防漏部5が立体的な障壁を形成する上で好ましい。また、端部51は、後述する溝7が形成されていることにより、表面シート2が溝7周囲で沈み込むため、表面シート2に対するサイド防漏部5の立体度が増しており、本体幅方向内方から外方へ向かって、表面シート2上を流れてきた体液の移動を効果的に防止する。
前述した一対のサイド防漏部5,5それぞれの幅は、以下のような寸法を有していることが、良好な防漏性及び装着感を得る上で好ましい。本体長手方向における一対のウイング部6,6(後述する)が設けられている部分において、そのウイング部6の長手方向中心線上で、シール部8と本体幅方向の内方側の端縁との間を、本体幅方向にサイド防漏部5の表面に沿って測定した長さは、10〜30mm、特に15〜25mmであることが好ましい。
本実施形態のナプキン1について、更に説明すると、図1に示すように、吸収性本体10における長手方向の両側縁から延出する一対のウイング部6,6を有しており、一対の該ウイング部6,6それぞれは、吸収性本体10から延出するサイド防漏部形成シート50Aから形成されている。一対のウイング部6,6は、吸収性本体10における排泄部対向領域の両側に形成されている。
一対のウイング部6、6それぞれと、本体長手方向の同じ側のサイド防漏部5とは、一枚のサイド防漏部形成シート50Aから一体的に形成されている。一枚のサイド防漏部形成シート50Aは、シール部8を境にして、サイド防漏部5とウイング部6とに分かれている。シール部8の形状は、連設しているウイング部6が、ショーツ股下部の縁部に沿って折り曲げられた時に、該ショーツ股下部の縁部とフィットし易いように、長手方向の中央部において、本体幅方向内方に括れた形状を有している。
また、ウイング部6と連設している接合領域5Bの部分は、シール部8の形状に沿って本体幅方向内方に括れた形状を有している。
一対のウイング部6,6それぞれを構成するサイド防漏部形成シート50Aの片面には、ショーツ股下部の縁部に沿って折り曲げたウイング部6を、該ショーツの外表面に固定するためのウイング粘着部(図示せず)が設けられている。
また、ナプキン1における吸収性本体10の肌当接面側には、図1に示すように、溝7が設けられている。溝7は、本体長手方向に延びる一対のエンボス溝、及び該エンボス溝の長手方向の両端部において、本体幅方向に延びるエンボス溝とから形成されている。溝7は、排泄部対向部Bの前後端部間に亘り延びるように形成されている。本体長手方向に延びる一対の前記エンボス溝それぞれは、本体幅方向の外方に向って凸に湾曲する部分が本体長手方向に3つ連なった形状を有している。
また、本体幅方向に延びる前記エンボス溝は、本体長手方向外方に向って、凸な形状を有している。溝7によって、表面シート2及び吸収体4が接合されている。サイド防漏部5の端部51は、図2に示すように、溝7のすぐ外側に位置している。
次に、本実施形態のナプキン1を形成する材料について説明する。
まず、サイド防漏部形成シート50A,50Bを形成する不織布としては、従来公知の不織布を特に制限なく用いることができる。例えば、カード法により製造された熱融着繊維ウエブを熱風処理して得られるエアスルー不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布及びニードルパンチ不織布等の種々の不織布を用いることができる。これらの不織布における繊維の結合手段に特に制限はなく、例えば、バインダーによる結合や熱融着による結合を用いることができる。また、繊維の結合に代えて、スパンレース不織布等のように繊維の機械的な絡合を利用してもよい。サイド防漏部5に、滑らかな肌触りや、柔らかさを顕著に実現するためには、不織布として、カード法により得られた熱融着繊維ウエブを熱風処理し、強固な圧縮を与えずに不織布化したエアスルー不織布が最も好適に用いられる。
まず、サイド防漏部形成シート50A,50Bを形成する不織布としては、従来公知の不織布を特に制限なく用いることができる。例えば、カード法により製造された熱融着繊維ウエブを熱風処理して得られるエアスルー不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布及びニードルパンチ不織布等の種々の不織布を用いることができる。これらの不織布における繊維の結合手段に特に制限はなく、例えば、バインダーによる結合や熱融着による結合を用いることができる。また、繊維の結合に代えて、スパンレース不織布等のように繊維の機械的な絡合を利用してもよい。サイド防漏部5に、滑らかな肌触りや、柔らかさを顕著に実現するためには、不織布として、カード法により得られた熱融着繊維ウエブを熱風処理し、強固な圧縮を与えずに不織布化したエアスルー不織布が最も好適に用いられる。
サイド防漏部形成シート50A,50Bを形成する不織布の坪量は、8〜30g/m2、特に10〜25g/m2であることが、サイド防漏部5の立体性が高められて防漏性が向上すると共に、サイド防漏部5の良好な装着感を得る上で好ましい。
また、表面シート2、裏面シート3又は吸収体4の形成材料としては、生理用ナプキン等の吸収性物品において従来用いられている各種材料を特に制限することなく用いることができる。
次に本発明の第2及び第3実施形態の生理用ナプキンを、図4〜7を参照しながら以下に説明する。第2及び第3実施形態について、特に説明しない点については、前述した実施形態に関して詳述した説明が適宜適用される。また、図4〜7において、図1〜3と同じ部材に同じ符号を付してある。
本発明の好ましい第2実施形態のナプキン1は、図4〜6に示すように、サイド防漏部形成シート50A,50Bそれぞれのシート端部51A,51B同士は、部分的に接合されており、該シート端部51A,51B同士が部分的に接合されていることにより、サイド防漏部5の端部51には、前記非接合部としての破線状の切れ目51aが、吸収性本体10の長手方向に延びるように形成されている。
本実施形態のナプキン1のサイド防漏部5について、更に説明する。
サイド防漏部5は、図5に示すように、一枚のサイド防漏部形成シート50により、本体幅方向の内方に折り返し端部としての端部51を有するように、該サイド防漏部形成シート50が本体幅方向の外方に折り返されて形成されている。
折り返されているサイド防漏部形成シート50の肌当接面側の部分が、サイド防漏部形成シート50Aに対応し、該シート50の非肌当接面側の部分が、サイド防漏部形成シート50Bに対応している。
サイド防漏部5は、図5に示すように、一枚のサイド防漏部形成シート50により、本体幅方向の内方に折り返し端部としての端部51を有するように、該サイド防漏部形成シート50が本体幅方向の外方に折り返されて形成されている。
折り返されているサイド防漏部形成シート50の肌当接面側の部分が、サイド防漏部形成シート50Aに対応し、該シート50の非肌当接面側の部分が、サイド防漏部形成シート50Bに対応している。
非接合領域5Aにおいて、シート端部51A,51B同士が接合されている部分の本体幅方向内方において、折り返されているサイド防漏部形成シート50の内面側には、図5に示すように、部分的に中空の状態が形成されていることが、サイド防漏部5のクッション性を高める上で好ましい。端部51において、サイド防漏部形成シート50を形成する不織布は、ふっくらと膨らんでおり、丸みを帯びた端部51が形成されている。
サイド防漏部形成シート50は、図4及び図6に示すように、端部51において部分的に切断されている。切断による破線状の切れ目51aは、図4に示すように、縦長であり、端部51に沿って、本体長手方向に延びるように形成されている。
シート端部51A,51B同士が接合されていない部分(前記非接合部)において、サイド防漏部形成シート50A,50Bそれぞれのシート端部51A,51B同士は、図6に示すように、実質的に一致している。シート端部51A,51Bそれぞれは、サイド防漏部形成シート50A,50Bの厚み方向に拡開しており、ふっくらしている。
破線状の切れ目51aは、所定の長さの切れ目51a´が等間隔に本体長手方向に並んで形成されている。切れ目51a´は口開き状態となっている。
本実施形態のナプキン1は、サイド防漏部5の端部51において、前記非接合部を有している、サイド防漏部形成シート50の切断面から生じる繊維抜け又は繊維の毛羽たちが低減されており、風合いに優れている。
破線状の切れ目51aを構成する切れ目51a´の長さは、2〜10mm、特に3〜5mmであることが、前述した観点及びサイド防漏部5のクッション性の観点から好ましい。
また、破線状の切れ目51aを構成する切れ目51a´同士の本体長手方向の間隔は、1〜10mm、特に2〜7mmであることが、同様の観点から好ましい。また、使用中に切れ目からサイドシートが解れる等により毛羽が発生し感触が低下することを防ぎ、肌触りやクッション感を良好とするため、切れ目の長手方向間隔は、同じ長さではなく上記間隔内で複数の長さが混在していることが好ましい。
また、破線状の切れ目51aを構成する切れ目51a´同士の本体長手方向の間隔は、1〜10mm、特に2〜7mmであることが、同様の観点から好ましい。また、使用中に切れ目からサイドシートが解れる等により毛羽が発生し感触が低下することを防ぎ、肌触りやクッション感を良好とするため、切れ目の長手方向間隔は、同じ長さではなく上記間隔内で複数の長さが混在していることが好ましい。
また、本実施形態のナプキン1は、図4に示すように、被覆シート50Cを備えており、サイド防漏部5の端部51が、被覆シート50Cにより覆われている。
被覆シート50Cは、サイド防漏部5の端部51を被覆し、本体幅方向の外方においては、少なくとも接合領域5Bが形成されている部分まで覆うように配されていることが好ましい。本実施形態のナプキン1においては、サイド防漏部5の肌当接面側及び非肌当接面側において、本体幅方向の全体が被覆シート50Cにより覆われている。
被覆シート50Cは、図5及び図6に示すように、吸収性本体10の側縁部において、シール部8によりサイド防漏部形成シート50と共に裏面シート3と接合されている。被覆シート50Cは、吸収性本体10の側縁部から本体幅方向の内方に向かって、サイド防漏部5の肌当接面側を覆うように延び、折り返し端部が形成されるように、吸収層11に向かって本体幅方向の外方に折り返された後、サイド防漏部5の非肌当接面側を覆うように、本体幅方向の外方に向かって延びている。折り返された被覆シート50Cの先端部は、再びシール部8において、裏面シート3と接合されている。
本実施形態のナプキン1において、被覆シート50Cは不織布から形成されている。
本実施形態のナプキン1において、被覆シート50Cは不織布から形成されている。
被覆シート50Cを形成する不織布としては、前述したサイド防漏部形成シート50A,50Bと同様なものを用いることができる。
被覆シート50Cを形成する不織布の坪量は、8〜30g/m2、特に10〜25g/m2であることが、サイド防漏部5の風合いの観点から好ましい。
被覆シート50Cを形成する不織布の坪量は、8〜30g/m2、特に10〜25g/m2であることが、サイド防漏部5の風合いの観点から好ましい。
本発明の好ましい第3実施形態のナプキン1において、サイド防漏部5は、図7に示すように、2枚のサイド防漏部形成シート50A,50Bと該両シート間に介在されたサイド防漏部形成シート50Dとが重ね合わされて形成されている。サイド防漏部5は、3枚のシートが積層されて形成されている。
サイド防漏部形成シート50A,50Bそれぞれのシート端部51A,51B同士は、図7に示すように、実質的に一致している。また、シート端部51A,51B同士は、該両シート間にサイド防漏部形成シート50Dが介在されているため離間している。
サイド防漏部形成シート50Dのシート端部51Dは、シート端部51A,51Bよりも本体幅方向の外方に位置している。
サイド防漏部形成シート50Dのシート端部51Dは、シート端部51A,51Bよりも本体幅方向の外方に位置している。
本実施形態のサイド防漏部5について、更に説明する。
サイド防漏部形成シート50Dは、不織布から形成されており、その坪量は、2枚のサイド防漏部形成シート50A,50Bよりも大きいことが、サイド防漏部5のクッション性を高める上で好ましい。本実施形態において、2枚のサイド防漏部形成シート50A,50Bを形成する不織布の坪量は同等であり、サイド防漏部形成シート50Dを形成する不織布の坪量は、2枚のサイド防漏部形成シート50A,50Bを形成する不織布の坪量に対して、20〜100%、特に30〜80%大きいことがサイドシートの内方末端部の拡開が良好となる点から好ましい。
サイド防漏部形成シート50Dは、不織布から形成されており、その坪量は、2枚のサイド防漏部形成シート50A,50Bよりも大きいことが、サイド防漏部5のクッション性を高める上で好ましい。本実施形態において、2枚のサイド防漏部形成シート50A,50Bを形成する不織布の坪量は同等であり、サイド防漏部形成シート50Dを形成する不織布の坪量は、2枚のサイド防漏部形成シート50A,50Bを形成する不織布の坪量に対して、20〜100%、特に30〜80%大きいことがサイドシートの内方末端部の拡開が良好となる点から好ましい。
サイド防漏部形成シート50Dは、縦長であり、その長手方向が本体長手方向と一致している。サイド防漏部形成シート50Dの本体長手方向の長さは、サイド防漏部形成シート50Bと同じであり、本体幅方向の長さは、サイド防漏部形成シート50Bよりも小さい。
サイド防漏部形成シート50Dのシート端部51Dは、本体長手方向に直線状であり、不織布が切断された切断面から形成されている。サイド防漏部形成シート50Dは、吸収性本体10の側縁部において、シール部8により2枚のサイド防漏部形成シート50A,50Bと共に裏面シート3と接合されている。
また、接合領域5Bにおいて、サイド防漏部形成シート50Cは、多数のエンボス部52,52…により2枚のサイド防漏部形成シート50A,50Bと接合されている。
その他の構成は、前述した第1実施形態と同様である。
また、接合領域5Bにおいて、サイド防漏部形成シート50Cは、多数のエンボス部52,52…により2枚のサイド防漏部形成シート50A,50Bと接合されている。
その他の構成は、前述した第1実施形態と同様である。
本発明は、前述した実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。
例えば、本発明の吸収性物品において、一対のサイド防漏部5,5は、吸収性本体10の全長に亘って形成されていることが好ましいが、少なくとも排泄部対向領域の前後端部に亘り形成されていれば良い。
例えば、本発明の吸収性物品において、一対のサイド防漏部5,5は、吸収性本体10の全長に亘って形成されていることが好ましいが、少なくとも排泄部対向領域の前後端部に亘り形成されていれば良い。
また、第2実施形態において、サイド防漏部5の端部51には、破線状の切れ目51aが形成されており、該切れ目51aは、複数の縦長の切れ目51a´が等間隔に並んで形成されていたが、等間隔に並んでなくてもよく、またサイド防漏部形成シート50の端部51が部分的に切断されていれば良く、切れ目51a´の形状は円形、矩形、多角形状であっても良く、前述した実施形態には限られない。また、第2実施形態において、折り返されているサイド防漏部形成シート50の間に、1枚又は複数枚の他のサイド防漏部形成シートを有していても良い。
更に、第3実施形態において、サイド防漏部形成シート50Dを形成する不織布の坪量は、2枚のサイド防漏部形成シート50A,50Bを形成する不織布の坪量よりも大きかったが、同等であっても良い。また、第3実施形態において、2つのサイド防漏部形成シート50A,50Bの間に、1枚のサイド防漏部形成シートを有していたが、2枚以上の他のサイド防漏部形成シートを有していても良い。
更に、第3実施形態において、サイド防漏部形成シート50Dを形成する不織布の坪量は、2枚のサイド防漏部形成シート50A,50Bを形成する不織布の坪量よりも大きかったが、同等であっても良い。また、第3実施形態において、2つのサイド防漏部形成シート50A,50Bの間に、1枚のサイド防漏部形成シートを有していたが、2枚以上の他のサイド防漏部形成シートを有していても良い。
本発明の吸収性物品は、生理用ナプキンであっても良いが、パンティライナー、失禁パッド等であっても良い。
前述した一の実施形態のみが有する部分は、すべて適宜相互に利用できる。
前述した一の実施形態のみが有する部分は、すべて適宜相互に利用できる。
次に、本発明の吸収性物品の製造方法を、前述した生理用ナプキンの好ましい製造方法の実施態様に基づいて図面を参照しながら説明する。
本発明のナプキンを製造する好ましい第1実施態様としては、例えば以下の方法が挙げられる。
前述した第1実施形態のナプキン1の製造方法の第1実施態様は、図8(a)〜(c)に示すように、2つのロール状に巻回されている長尺状のサイド防漏部形成シートの原反100A,100Bそれぞれから、サイド防漏部形成シート連続体50Aa,50Baを繰り出す繰り出し工程と、繰り出されたサイド防漏部形成シート連続体50Aa,50Baそれぞれに熱風を吹き付ける熱風処理工程と、該熱風処理されたサイド防漏部形成シート連続体50Aa,50Baそれぞれを、その長手方向の一方の側縁50Aaa,50Baaを実質的に一致させて重ね合わせ、重ね合わされたサイド防漏部形成シート連続体50Aa,50Baにおける他方の側縁側に、多数のエンボス部52,52…を形成してサイド防漏部連続部材5aを作製するエンボス工程と、一対のサイド防漏部連続部材5a,5aを、別に作製した吸収性本体連続体10a(図示せず)における長手方向の両側部に、側縁50Aaa,50Baaを該吸収性本体連続体10aにおける幅方向の内方に位置させるように接合して吸収性物品連続体1a(図示せず)を作製する接合工程と、吸収性物品連続体1aを個々の吸収性物品としてのナプキン1に切断する切断工程とを具備する。
前述した第1実施形態のナプキン1の製造方法の第1実施態様は、図8(a)〜(c)に示すように、2つのロール状に巻回されている長尺状のサイド防漏部形成シートの原反100A,100Bそれぞれから、サイド防漏部形成シート連続体50Aa,50Baを繰り出す繰り出し工程と、繰り出されたサイド防漏部形成シート連続体50Aa,50Baそれぞれに熱風を吹き付ける熱風処理工程と、該熱風処理されたサイド防漏部形成シート連続体50Aa,50Baそれぞれを、その長手方向の一方の側縁50Aaa,50Baaを実質的に一致させて重ね合わせ、重ね合わされたサイド防漏部形成シート連続体50Aa,50Baにおける他方の側縁側に、多数のエンボス部52,52…を形成してサイド防漏部連続部材5aを作製するエンボス工程と、一対のサイド防漏部連続部材5a,5aを、別に作製した吸収性本体連続体10a(図示せず)における長手方向の両側部に、側縁50Aaa,50Baaを該吸収性本体連続体10aにおける幅方向の内方に位置させるように接合して吸収性物品連続体1a(図示せず)を作製する接合工程と、吸収性物品連続体1aを個々の吸収性物品としてのナプキン1に切断する切断工程とを具備する。
また、本実施態様において、長尺状のサイド防漏部形成シート連続体50Aa,50Baは通気性を有する不織布から形成されており、前記熱風処理工程において、該不織布に熱風をエアースルー方式で吹き付けて該不織布の嵩(厚み)を増加させるものである。捲回された不織布の嵩を回復する方法としては、例えば、特開2004−137655号公報の明細書に記載の方法がある。
まず、前記熱風処理工程において用いられる熱処理装置101A,101Bについて、図8(a)及び図9を参照しながら説明する。熱処理装置101A,101Bは同じ装置であるので、熱処理装置101Aについて以下に説明する。
熱処理装置101Aは、図9に示すように、ワイヤメッシュのコンベアベルト1012、加熱ゾーンH及び冷却ゾーンCを備えている。コンベアベルト1012は無端縁のものであり、一対の支持軸1013,1013に支持されて所定方向に周回するようになっている。コンベアベルト1012の周回方向に関して相対的に上流側には加熱ゾーンHが設置されており、相対的に下流側には冷却ゾーンCが設置されている。コンベアベルト1012は、金属やポリエチレンテレフタレート等の樹脂から形成されている。加熱ゾーンH及び冷却ゾーンCにおける放熱の効率の点からは、コンベアベルト1012はポリエチレンテレフタレート等の樹脂から形成されていることが好ましい。
熱処理装置101Aは、図9に示すように、ワイヤメッシュのコンベアベルト1012、加熱ゾーンH及び冷却ゾーンCを備えている。コンベアベルト1012は無端縁のものであり、一対の支持軸1013,1013に支持されて所定方向に周回するようになっている。コンベアベルト1012の周回方向に関して相対的に上流側には加熱ゾーンHが設置されており、相対的に下流側には冷却ゾーンCが設置されている。コンベアベルト1012は、金属やポリエチレンテレフタレート等の樹脂から形成されている。加熱ゾーンH及び冷却ゾーンCにおける放熱の効率の点からは、コンベアベルト1012はポリエチレンテレフタレート等の樹脂から形成されていることが好ましい。
コンベアベルト1012の上側には、コンベアベルト1012に対向して第1ブロア1014が設置されている。第1ブロア1014からは所定温度に加熱された熱風が、コンベアベルト1012に向けて吹き出すようになっている。コンベアベルト1012を挟んで第1ブロア1014と対向する位置には、第1ブロア1014から吹き出された熱風を吸引する第1サクションボックス1015が設置されている。そして、第1ブロア1014と第1サクションボックス1015とによって加熱ゾーンHが構成されている。第1サクションボックス1015によって吸引された熱風は、ダクト(図示せず)を通じて第1ブロア1014に送り込まれる。つまり熱風は第1ブロア1014と第1サクションボックス1015との間を循環するようになっている。
コンベアベルト1012の周回方向に関して、第1ブロア1014のすぐ下流側には、コンベアベルト1012に対向して第2ブロア1016が設置されている。第2ブロア1016からは、所定温度の冷風がコンベアベルト1012に向けて吹き出すようになっている。コンベアベルト1012を挟んで第2ブロア1016と対向する位置には、第2ブロア1016から吹き出された冷風を吸引する第2サクションボックス1017が設置されている。そして、第2ブロア1016と第2サクションボックス1017とによって冷却ゾーンCが構成されている。第2サクションボックス1017によって吸引された冷風は、ダクト(図示せず)を通じて装置外へ排出される。
次に、本実施態様について、更に以下に説明する。
まず、前記繰り出し工程においては、図8(a)に示すように、原反100A,100Bそれぞれからサイド防漏部形成シート連続体50Aa,50Baを繰り出す。ロール状に巻回された状態にあるサイド防漏部形成シート連続体50Aa,50Baは、巻回圧によってその嵩が減じられている。この状態のサイド防漏部形成シート連続体50Aa,50Baを、装置101A、101Bに通すことによってその嵩を回復させる。
まず、前記繰り出し工程においては、図8(a)に示すように、原反100A,100Bそれぞれからサイド防漏部形成シート連続体50Aa,50Baを繰り出す。ロール状に巻回された状態にあるサイド防漏部形成シート連続体50Aa,50Baは、巻回圧によってその嵩が減じられている。この状態のサイド防漏部形成シート連続体50Aa,50Baを、装置101A、101Bに通すことによってその嵩を回復させる。
サイド防漏部形成シート連続体50Aaの幅は、ナプキン1におけるサイド防漏部形成シート50A(ウイング部6を含む)を形成できる寸法を有していることが好ましい。サイド防漏部形成シート連続体50Baの幅は、サイド防漏部形成シート連続体50Aaの幅よりも狭く、ナプキン1におけるサイド防漏部形成シート50Bを形成できる寸法を有していることが好ましい。
繰り出されたサイド防漏部形成シート連続体50Aa,50Baそれぞれを、前記熱風処理工程へ送る。
繰り出されたサイド防漏部形成シート連続体50Aa,50Baそれぞれを、前記熱風処理工程へ送る。
前記熱風処理工程においては、繰り出されたサイド防漏部形成シート連続体50Aa,50Baそれぞれに熱風を吹き付けて、嵩を回復させる。以下、サイド防漏部形成シート連続体50Aaの熱風処理について説明するが、サイド防漏部形成シート連続体50Baの熱風処理についても同様である。
原反100Aから繰り出されたサイド防漏部形成シート連続体50Aaをコンベアベルト1012と共に搬送する。搬送されたサイド防漏部形成シート連続体50Aaは、加熱ゾーンHに送られる。加熱ゾーンHにおいては、第1ブロア1014からコンベアベルト1012に向けて所定温度に加熱された熱風が吹き出ている。加熱ゾーンHにおいてサイド防漏部形成シート連続体50Aaにはエアスルー方式で熱風が吹き付けられる。つまり、サイド防漏部形成シート連続体50Aaには熱風が吹き付けられ、吹き付けられた熱風は該サイド防漏部形成シート連続体50Aaを貫通する。この熱風の吹き付け操作によって、嵩が減じられた状態にある不織布であるサイド防漏部形成シート連続体50Aaの嵩が増加して、巻回前の嵩と同程度にまで回復する。
サイド防漏部形成シート連続体50Aaを形成する不織布の嵩回復における好ましい各熱処理条件は以下の通りである。
コンベアベルト1012の搬送速度は、不織布の材質、嵩の減じられている程度等によって異なるが、不織布が熱可塑性繊維を含む場合には、40〜350cm/秒、特に80〜250cm/秒であることが好ましい。
熱風の温度は、不織布の材質、嵩の減じられている程度等によって異なるが、不織布が熱可塑性繊維を含む場合には、90〜120℃、特に100〜110℃であることが好ましい。また、不織布に熱融着性繊維が含まれている場合には、熱風の温度は、該熱融着性繊維の融点よりも5〜30℃、特に10〜20℃低い温度であることが好ましい。
コンベアベルト1012の搬送速度は、不織布の材質、嵩の減じられている程度等によって異なるが、不織布が熱可塑性繊維を含む場合には、40〜350cm/秒、特に80〜250cm/秒であることが好ましい。
熱風の温度は、不織布の材質、嵩の減じられている程度等によって異なるが、不織布が熱可塑性繊維を含む場合には、90〜120℃、特に100〜110℃であることが好ましい。また、不織布に熱融着性繊維が含まれている場合には、熱風の温度は、該熱融着性繊維の融点よりも5〜30℃、特に10〜20℃低い温度であることが好ましい。
熱風の吹き付け時間は短時間で十分であり、具体的には0.05〜3秒、好ましくは0.05〜1秒、更に好ましくは0.05〜0.5秒程度という極めて短時間の熱風の吹き付けによって不織布10の嵩が回復する。このことは生産効率の向上及び装置の小型化に大きく寄与する。吹き付け時間が短時間で済む理由としては、エアスルー方式の寄与が大であると考えられる。
熱風の吹き付けによって嵩が回復したサイド防漏部形成シート連続体50Aaを形成する不織布を直ちに加工工程に搬送して該不織布に諸加工(例えばニップロールによる挟圧加工)を施すと、せっかく回復した不織布の嵩が再び減じてしまう場合がある。そして、これを防止するためには、熱風の吹き付けによる不織布の嵩の回復後ただちに該不織布に冷風をエアスルー方式で吹き付けることが効果的である。冷風の吹き付けによって、嵩高い状態の不織布が冷却されてその嵩高さが維持され、その後にニップロールによる挟圧加工などを施しても嵩が減じることが防止される。そこで、図9に示す装置101Aにおいては、不織布の搬送方向に関し加熱ゾーンHのすぐ下流側に、該加熱ゾーンHに隣接して冷却ゾーンCが設置されている。
冷却ゾーンCにおいては、第2ブロア1016からコンベアベルト1012に向けて所定温度の冷風が吹き出ている。冷却ゾーンCにおいて不織布にはエアスルー方式で冷風が吹き付けられる。つまり、冷却ゾーンCにおいては、不織布に冷風が吹き付けられ、吹き付けられた冷風は該不織布を貫通する。
冷風の温度は、不織布を構成する繊維の種類にもよるが50℃以下、特に30℃以下であれば十分な冷却効果が得られる。冷風の温度の下限値に特に制限はないが、エネルギーコストや装置101Aの簡素化の点からは、20〜25℃程度の室温であることが適切である。
熱風が吹き付けられて高温となっている不織布を十分に冷却させる観点から、冷風の風速は1〜10m/秒、特に1〜5m/秒、とりわけ1〜3m/秒であることが好ましい。この範囲の風速であれば、十分な冷却効果が発現する。また風速が高くなることに起因して不織布の安定な搬送が妨げられるおそれが低減する。
熱風の吹き付け時間と同様に、冷風の吹き付け時間も短時間で十分である。具体的には0.01秒以上、特に0.02〜1秒、とりわけ0.05〜0.5秒程度という極めて短時間の冷風の吹き付けによって、不織布が十分に冷却される。吹き付け時間が短時間で済む理由としては、エアスルー方式の寄与が大であると考えられる。
前述したように熱風処理されたサイド防漏部形成シート連続体50Aa,50Baそれぞれを、前記エンボス工程に送る。
前記エンボス工程においては、サイド防漏部形成シート連続体50Aa,50Baそれぞれを、図8(b)に示すように、その長手方向の一方の側縁50Aaa,50Baaを実質的に一致させて重ね合わせた積層体連続体を作製し、該積層体連続体をエンボス装置102に送る。
エンボス装置102は、周面にエンボス用凸部が規則的に配置された一対のエンボスロールを備えている。一方のエンボスロールにおけるエンボス用凸部は、他方のエンボスロールにおけるエンボス用凸部と対向するように、各エンボスロール周面に所定の幅に亘り配置されている。また、一対のエンボスロール間のクリアランスは、エンボス用凸部が配置されている所定の幅においては、重ねあわされたサイド防漏部形成シート連続体50Aa,50Baの厚みよりも小さく形成されている。一方、エンボス用凸部が配置されている所定の幅に隣接する部分においては、一対のエンボスロール間のクリアランスが、重ねあわされたサイド防漏部形成シート連続体50Aa,50Baの厚みよりも大きく形成されている。
前記積層体連続体を、側縁50Aaa,50Baaから該積層体連続体における幅方向の内方に離間した部分が、エンボスロール周面のエンボス用凸部が規則的に配置された部分でエンボス加工されるように、エンボス装置102に送り、重ね合わされたサイド防漏部形成シート連続体50Aa,50Baに多数のエンボス部52,52…を形成し、重ね合わされたサイド防漏部形成シート連続体50Aa,50Ba同士を接合して、前記積層体連続体をロータリーカッター103へ送る。詳述すると、前記積層体連続体は、側縁50Aaa,50Baaから該積層体連続体における幅方向の内方に離間した部分から、反対側の側縁に亘って多数のエンボス部52,52…が形成されることが好ましい。
ロータリーカッター103においては、図8(c)に示すように、前記積層体連続体から、サイド防漏部形成部5a5においては連続し、ウイング部形成部5a6においては非連続であるように、前記積層体連続体をその幅方向に揺動するように切断して、サイド防漏部形成部5a5とウイング部形成部5a6とをそれぞれ多数有するサイド防漏部連続部材5aを作製する。サイド防漏部形成部5a5は、サイド防漏部5を形成するサイド防漏部連続部材5aの部分であり、ウイング部形成部5a6は、ウイング部6を形成するサイド防漏部連続部材5aの部分である。切断に用いる装置としては、ロータリーカッター以外の従来から吸収性物品の切断に用いられている装置を用いても良い。
尚、図8(c)において、エンボス部52は記載していない。
尚、図8(c)において、エンボス部52は記載していない。
同様に、もう一つのサイド防漏部連続部材5a作製し、一対のサイド防漏部連続部材5a、5aを前記接合工程へ送る。
前記接合工程においては、一対のサイド防漏部連続部材5a,5aを、別に作製した吸収性本体連続体10aにおける肌当接面側の長手方向の両側部に、サイド防漏部形成シート連続体50Ba側を吸収性本体連続体10aに対向させ且つ側縁50Aaa,50Baaを該吸収性本体連続体10aにおける幅方向の内方に位置させるように接合すると共に、ナプキン1の長さに対応する所定の間隔で、上下面を幅方向に亘って接合しシール部を形成して、吸収性物品連続体1aを作製する。
詳述すると、サイド防漏部連続部材5aを、サイド防漏部形成部5a5とウイング部形成部5a6との境に沿って、サイド防漏部形成部5a5が吸収性本体連続体10aにおける長手方向の側部を覆うように、吸収性本体連続体10aに接合する。また、前記シール部により、一対のサイド防漏部連続部材5a,5aと吸収性本体連続体10aとが、長手方向に所定の間隔で接合される。
然る後、吸収性物品連続体1aを前記切断工程に送り、該切断工程において、吸収性物品連続体1aを、長手方向に間欠的に形成された被切断部としての前記シール部において幅方向に亘って切断して、個々の吸収性物品としての本発明のナプキン1を得る。該切断における装置としては、従来から吸収性物品の切断に用いられている各種装置を用いることができるが、特にカッターロールと受けロールの組合せやカッターロールが加熱されている方法が好ましい。
尚、本実施態様において、吸収性本体連続体10aを含め、特に説明していないナプキン1の部位は、常法に従い製造される。
尚、本実施態様において、吸収性本体連続体10aを含め、特に説明していないナプキン1の部位は、常法に従い製造される。
前述した本実施態様によれば、本発明のナプキン1が得られる。また、前記エンボス工程の前に、前記熱風処理工程を設けることにより、サイド防漏部形成シート50A,50Bそれぞれの嵩が、巻回前の状態まで回復させることができる。そのため、シート端部51A,51Bは、ふっくらと拡開しており、サイド防漏部5の柔軟性及びクッション性に優れたナプキン1が得られる。
次に、本発明のナプキンの好ましい製造方法として、第2実施態様を説明する。第2実施態様について特に説明しない点については、第1実施態様に関して詳述した説明が適宜適用される。
本発明のナプキンを製造する好ましい第2実施態様としては、例えば以下の方法が挙げられる。
前述した第1実施形態のナプキン1の製造方法の第2実施態様は、図10(a)〜(b)に示すように、ロール状に巻回されている長尺状のサイド防漏部形成シートの原反100Aから、該サイド防漏部形成シート連続体50Aaを繰り出す繰り出し工程と、繰り出されたサイド防漏部形成シート連続体50Aaにおける長手方向の一方の側部を、その長手方向と直交する方向に折り返して2つ折りにする折り返し工程と、折り返されたサイド防漏部形成シート連続体50Aaに、2つ折りすることにより形成された折り返し端部51とは反対側の端部側において、多数のエンボス部52,52…を形成してサイド防漏部連続部材5aを作製するエンボス工程と、サイド防漏部連続部材5aの折り返し端部51を、サイド防漏部連続部材5aの長手方向に連続に切断する第1切断工程と、切断されたサイド防漏部連続部材5aに熱風を吹き付ける熱風処理工程と、前記熱風処理された一対のサイド防漏部連続部材5a,5aを、別に作製した吸収性本体連続体10aにおける長手方向の両側部に、折り返し端部51を該吸収性本体連続体10aにおける幅方向の内方に位置させるように接合して吸収性物品連続体1aを作製する接合工程と、吸収性物品連続体1aを個々の吸収性物品に切断する第2切断工程とを具備する。
前述した第1実施形態のナプキン1の製造方法の第2実施態様は、図10(a)〜(b)に示すように、ロール状に巻回されている長尺状のサイド防漏部形成シートの原反100Aから、該サイド防漏部形成シート連続体50Aaを繰り出す繰り出し工程と、繰り出されたサイド防漏部形成シート連続体50Aaにおける長手方向の一方の側部を、その長手方向と直交する方向に折り返して2つ折りにする折り返し工程と、折り返されたサイド防漏部形成シート連続体50Aaに、2つ折りすることにより形成された折り返し端部51とは反対側の端部側において、多数のエンボス部52,52…を形成してサイド防漏部連続部材5aを作製するエンボス工程と、サイド防漏部連続部材5aの折り返し端部51を、サイド防漏部連続部材5aの長手方向に連続に切断する第1切断工程と、切断されたサイド防漏部連続部材5aに熱風を吹き付ける熱風処理工程と、前記熱風処理された一対のサイド防漏部連続部材5a,5aを、別に作製した吸収性本体連続体10aにおける長手方向の両側部に、折り返し端部51を該吸収性本体連続体10aにおける幅方向の内方に位置させるように接合して吸収性物品連続体1aを作製する接合工程と、吸収性物品連続体1aを個々の吸収性物品に切断する第2切断工程とを具備する。
本実施態様においては、前述した実施態様とは異なり、一つのサイド防漏部形成シートの原反を用いており、また、前記熱処理工程は、前記エンボス工程の後に位置している。
以下、本実施態様について、更に説明する。
まず、前記繰り出し工程においては、一つの原反100Aからサイド防漏部形成シート連続体50Aaを繰り出す。サイド防漏部形成シート連続体50Aaの幅は、ナプキン1における幅方向に並んだサイド防漏部形成シート50A(ウイング部6を含む)及びサイド防漏部形成シート50Bを形成できる寸法を有していることが好ましい。
繰り出されたサイド防漏部形成シート連続体50Aaを、前記折り返し工程へ送る。
まず、前記繰り出し工程においては、一つの原反100Aからサイド防漏部形成シート連続体50Aaを繰り出す。サイド防漏部形成シート連続体50Aaの幅は、ナプキン1における幅方向に並んだサイド防漏部形成シート50A(ウイング部6を含む)及びサイド防漏部形成シート50Bを形成できる寸法を有していることが好ましい。
繰り出されたサイド防漏部形成シート連続体50Aaを、前記折り返し工程へ送る。
前記折り返し工程においては、図10(a)及び(b)に示すように、サイド防漏部形成シート連続体50Aaにおける長手方向の一方の側部を、その長手方向と直交する方向に折り返して2つ折りにする。前記側部を折り返す際には、折り返し端部51に折り癖がつかないようにサイド防漏部形成シート連続体50Aaの一方の側部を折り返すことが好ましい。該折り返された部分は、将来サイド防漏部形成シート50Bとなるので、該折り返された部分の幅は、サイド防漏部形成シート50Bと同じ長さとなるようにすることが好ましい。サイド防漏部形成シート連続体50Aaには、2つ折りすることにより折り返し端部51が形成される。
折り返されたサイド防漏部形成シート連続体50Aaを、前記エンボス工程へ送る。
折り返されたサイド防漏部形成シート連続体50Aaを、前記エンボス工程へ送る。
前記エンボス工程においては、図10(c)に示すように、折り返されたサイド防漏部形成シート連続体50Aaを、折り返し端部51から内方に離間した部分が、エンボスロール周面のエンボス用凸部が規則的に配置された部分でエンボス加工されるようにエンボス装置102へ送り、折り返されたサイド防漏部形成シート連続体50Aaに多数のエンボス部52,52…を形成し、相対向するサイド防漏部形成シート連続体50Aaの内面同士を接合して、ロータリーカッター103へ送る。詳述すると、サイド防漏部形成シート連続体50Aaは、折り返し端部51から内方に離間した部分から、反対側の端部に亘って多数のエンボス部52,52…が形成されることが好ましい。
ロータリーカッター103においては、サイド防漏部形成シート連続体50Aaから、サイド防漏部形成部5a5においては連続し、ウイング部形成部5a6においては非連続であるように、サイド防漏部形成シート連続体50Aaをその幅方向に揺動するように切断して、サイド防漏部形成部5a5とウイング部形成部5a6とをそれぞれ多数有するサイド防漏部連続部材5aを作製する。
詳述すると、サイド防漏部形成部5a5は、サイド防漏部5を形成するサイド防漏部連続部材5aにおける折り返されている部分であり、ウイング部形成部5a6は、ウイング部6を形成するサイド防漏部連続部材5aの折り返されていない部分である。
次に、サイド防漏部連続部材5aを前記第1切断工程へ送る。
次に、サイド防漏部連続部材5aを前記第1切断工程へ送る。
前記第1切断工程においては、サイド防漏部連続部材5aの折り返し端部51を、切断装置104により、サイド防漏部連続部材5aの長手方向に直線状に且つ連続に切断する。切断装置104としては、従来から吸収性物品の切断に用いられている各種装置を用いることができるが、特にカッターロールと受けロールの組合せやカッターロールが加熱されている方法が好ましい。
折り返し端部51が切断されたサイド防漏部連続部材5aを前記熱処理工程へ送る。
折り返し端部51が切断されたサイド防漏部連続部材5aを前記熱処理工程へ送る。
前記熱処理工程においては、図10(c)に示すように、一つの熱処理装置101Aを備えており、サイド防漏部連続部材5aを該熱処理装置101Aへ送り、該サイド防漏部連続部材5aに熱風を吹き付けることにより、サイド防漏部連続部材5aを形成している不織布の嵩を回復させる。
同様に、もう一つのサイド防漏部連続部材5a作製し、嵩が回復した一対のサイド防漏部連続部材5a、5aを前記接合工程に送る。
同様に、もう一つのサイド防漏部連続部材5a作製し、嵩が回復した一対のサイド防漏部連続部材5a、5aを前記接合工程に送る。
前記接合工程においては、一対のサイド防漏部連続部材5a,5aを、別に作製した吸収性本体連続体10aにおける肌当接面側の長手方向の両側部に、サイド防漏部形成シート50Baとなる側を吸収性本体連続体10aに対向させ且つ折り返し端部51を該吸収性本体連続体10aにおける幅方向の内方に位置させるように接合すると共に、ナプキン1の長さに対応する所定の間隔で、上下面を幅方向に亘って接合しシール部を形成して、吸収性物品連続体1aを作製する。
然る後、吸収性物品連続体1aを前記第2切断工程に送り、該第2切断工程において、吸収性物品連続体1aを、長手方向に間欠的に形成された被切断部としての前記シール部において幅方向に亘って切断して、個々の吸収性物品としての本発明のナプキン1を得る。
前述した本実施態様によれば、本発明のナプキン1が得られる。また、前記エンボス工程の後に、前記熱風処理工程を設けることにより、製造時のハンドリング性が向上し、製造の安定性に優れている。例えば、各前記連続体の位置を合わせ易くなる。また、前記熱処理工程においては、不織布の厚みをコントロールし易くなる。また、サイド防漏部形成シートの原反が一つであり、製造コストの低減が図れる。
本発明は、前述した実施態様に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。
例えば、本発明の吸収性物品の製造方法の第1実施態様において、前記熱風処理工程の後に前記エンボス工程が設けられていたが、前記エンボス工程の後に前記熱風処理工程を設けていても良い。また、第1実施態様において、2つのサイド防漏部形成シート連続体50Aa,50Baを用いてナプキン1を製造していたが、3つ以上のサイド防漏部形成シート連続体を用いてナプキン1を製造しても良い。また、第1実施態様において、2つのサイド防漏部形成シート連続体50Aa,50Baを、2台の熱風処理装置101A,101Bを用いて、前記熱風処理を行っていたが、一台の熱風処理装置を用いて該熱風処理を行っても良い。
例えば、本発明の吸収性物品の製造方法の第1実施態様において、前記熱風処理工程の後に前記エンボス工程が設けられていたが、前記エンボス工程の後に前記熱風処理工程を設けていても良い。また、第1実施態様において、2つのサイド防漏部形成シート連続体50Aa,50Baを用いてナプキン1を製造していたが、3つ以上のサイド防漏部形成シート連続体を用いてナプキン1を製造しても良い。また、第1実施態様において、2つのサイド防漏部形成シート連続体50Aa,50Baを、2台の熱風処理装置101A,101Bを用いて、前記熱風処理を行っていたが、一台の熱風処理装置を用いて該熱風処理を行っても良い。
また、第2実施態様において、前記熱風処理工程の後に、前記折り返し工程、前記エンボス工程及び第1切断工程が設けられていたが、前記折り返し工程、前記エンボス工程及び第1切断工程の後に前記熱風処理工程を設けても良い。また、第2実施態様の前記第1切断工程において、折り返し端部51を連続に切断していたが、折り返し端部51を不連続に切断しても良い。また、第2実施態様において、折り返されているサイド防漏部形成シート連続体50Aaの中に、一つ又は複数の他のサイド防漏部形成シート連続体を用いても良い。
更に、前述した一の実施態様のみが有する部分は、すべて適宜相互に利用できる。
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
1a 吸収性物品連続体
10 吸収性本体
10a 吸収性本体連続体
11 吸収層
12 防漏層
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 サイド防漏部
5A 非接合領域
5B 接合領域
5a サイド防漏部連続部材
50A,50B、50C、50D サイド防漏部形成シート
50Aa、50Ba サイド防漏部形成シート連続体
50Aaa、50Baa サイド防漏部形成シート連続体の一方の側縁
51 端部(折り返し端部)
51A,51B、51D シート端部
51a 破線状の切れ目
51a´ 切れ目
52 エンボス部
6 ウイング部
7 溝
8 シール部
100A,B 原反
101A,B 熱風処理装置
102 エンボス装置
103 ロータリーカッター
104 切断装置
1a 吸収性物品連続体
10 吸収性本体
10a 吸収性本体連続体
11 吸収層
12 防漏層
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 サイド防漏部
5A 非接合領域
5B 接合領域
5a サイド防漏部連続部材
50A,50B、50C、50D サイド防漏部形成シート
50Aa、50Ba サイド防漏部形成シート連続体
50Aaa、50Baa サイド防漏部形成シート連続体の一方の側縁
51 端部(折り返し端部)
51A,51B、51D シート端部
51a 破線状の切れ目
51a´ 切れ目
52 エンボス部
6 ウイング部
7 溝
8 シール部
100A,B 原反
101A,B 熱風処理装置
102 エンボス装置
103 ロータリーカッター
104 切断装置
Claims (12)
- 吸収層及び防漏層を有し、実質的に縦長の吸収性本体を備え、一対のサイド防漏部により、前記吸収性本体における肌当接面側の長手方向両側部が覆われている吸収性物品であって、
一対の前記サイド防漏部それぞれは、前記吸収性本体における幅方向の内方に端部を有するように、複数のサイド防漏部形成シートが重ね合わされて形成されており、
前記端部において、前記サイド防漏部形成シートそれぞれのシート端部同士が、少なくとも非接合部を有しており、
前記サイド防漏部における前記幅方向の外方部には、多数のエンボス部が形成されている吸収性物品。 - 前記非接合部は、前記吸収性本体の前記長手方向に連続して延びるように設けられており、前記シート端部同士は、前記吸収性本体における前記幅方向の位置が実質的に一致している請求項1記載の吸収性物品。
- 前記シート端部同士は、部分的に接合されており、該シート端部同士が部分的に接合されていることにより、前記サイド防漏部の前記端部には、破線状の切れ目が、前記吸収性本体の前記長手方向に延びるように形成されている請求項1記載の吸収性物品。
- 前記シート端部それぞれは、前記サイド防漏部形成シートの厚み方向に拡開している請求項1〜3の何れかに記載の吸収性物品。
- 被覆シートを備えており、前記サイド防漏部の前記端部が前記被覆シートにより覆われている請求項1〜4の何れかに記載の吸収性物品。
- 複数の前記サイド防漏部形成シートが、前記エンボス部により接合されている請求項1〜5の何れかに記載の吸収性物品。
- 前記吸収性本体における前記長手方向の両側縁から延出する一対のウイング部を有しており、一対の該ウイング部それぞれは、前記吸収性本体から延出する前記サイド防漏部形成シートから形成されている請求項1〜6の何れかに記載の吸収性物品。
- 請求項1記載の吸収性物品の製造方法であって、
複数のロール状に巻回されている長尺状のサイド防漏部形成シートの原反それぞれから、該サイド防漏部形成シート連続体を繰り出す繰り出し工程と、
繰り出された前記サイド防漏部形成シート連続体それぞれに熱風を吹き付ける熱風処理工程と、
前記熱風処理された前記サイド防漏部形成シート連続体それぞれを、その長手方向の一方の側縁を実質的に一致させて重ね合わせ、重ね合わされた前記サイド防漏部形成シート連続体における他方の側縁側に、多数のエンボス部を形成してサイド防漏部連続部材を作製するエンボス工程と、
一対の前記サイド防漏部連続部材を、別に作製した吸収性本体連続体における長手方向の両側部に、前記側縁を該吸収性本体連続体における幅方向の内方に位置させるように接合して吸収性物品連続体を作製する接合工程と、
前記吸収性物品連続体を個々の吸収性物品に切断する切断工程とを具備する吸収性物品の製造方法。 - 請求項1記載の吸収性物品の製造方法であって、
ロール状に巻回されている長尺状のサイド防漏部形成シートの原反から、該サイド防漏部形成シート連続体を繰り出す繰り出し工程と、
繰り出された前記サイド防漏部形成シート連続体に熱風を吹き付ける熱風処理工程と、
前記熱風処理された前記サイド防漏部形成シート連続体における長手方向の一方の側部を、その長手方向と直交する方向に折り返して2つ折りにする折り返し工程と、
折り返された前記サイド防漏部形成シート連続体に、2つ折りすることにより形成された折り返し端部とは反対側の端部側において、多数のエンボス部を形成してサイド防漏部連続部材を作製するエンボス工程と、
前記サイド防漏部連続部材の前記折り返し端部を、前記長手方向に連続又は不連続に切断する第1切断工程と、
切断された一対の前記サイド防漏部連続部材を、別に作製した吸収性本体連続体における長手方向の両側部に、前記折り返し端部を該吸収性本体連続体における幅方向の内方に位置させるように接合して吸収性物品連続体を作製する接合工程と、
前記吸収性物品連続体を個々の吸収性物品に切断する第2切断工程とを具備する吸収性物品の製造方法。 - 請求項1記載の吸収性物品の製造方法であって、
複数のロール状に巻回されている長尺状のサイド防漏部形成シートの原反それぞれから、該サイド防漏部形成シート連続体を繰り出す繰り出し工程と、
繰り出された前記サイド防漏部形成シート連続体それぞれを、その長手方向の一方の側縁を実質的に一致させて重ね合わせ、重ね合わされた前記サイド防漏部形成シート連続体における他方の側縁側に、多数のエンボス部を形成してサイド防漏部連続部材を作製するエンボス工程と、
前記サイド防漏部連続部材に熱風を吹き付ける熱風処理工程と、
前記熱風処理された一対の前記サイド防漏部連続部材を、別に作製した吸収性本体連続体における長手方向の両側部に、前記側縁を該吸収性本体連続体における幅方向の内方に位置させるように接合して吸収性物品連続体を作製する接合工程と、
前記吸収性物品連続体を個々の吸収性物品に切断する切断工程とを具備する吸収性物品の製造方法。 - 請求項1記載の吸収性物品の製造方法であって、
ロール状に巻回されている長尺状のサイド防漏部形成シートの原反から、該サイド防漏部形成シート連続体を繰り出す繰り出し工程と、
繰り出された前記サイド防漏部形成シート連続体における長手方向の一方の側部を、その長手方向と直交する方向に折り返して2つ折りにする折り返し工程と、
折り返された前記サイド防漏部形成シート連続体に、2つ折りすることにより形成された折り返し端部とは反対側の端部側において、多数のエンボス部を形成してサイド防漏部連続部材を作製するエンボス工程と、
前記サイド防漏部連続部材の前記折り返し端部を、前記長手方向に連続又は不連続に切断する第1切断工程と、
切断された前記サイド防漏部連続部材に熱風を吹き付ける熱風処理工程と、
前記熱風処理された一対の前記サイド防漏部連続部材を、別に作製した吸収性本体連続体における長手方向の両側部に、前記折り返し端部を該吸収性本体連続体における幅方向の内方に位置させるように接合して吸収性物品連続体を作製する接合工程と、
前記吸収性物品連続体を個々の吸収性物品に切断する第2切断工程とを具備する吸収性物品の製造方法。 - 長尺状の前記サイド防漏部形成シート連続体は通気性を有する不織布から形成されており、前記熱風処理工程において、該不織布に熱風をエアースルー方式で吹き付けて該不織布の嵩を増加させる請求項8〜11の何れかに記載の吸収性物品の製造方法。
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-
2006
- 2006-10-11 JP JP2006277209A patent/JP2008093127A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016013205A (ja) * | 2014-06-30 | 2016-01-28 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品 |
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