JP2008092453A - 盗撮検出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 所定周波数範囲内の受信周波数にて電波信号を受信する受信部と、受信部が受信した電波信号から映像信号を検出する検波部と、電波信号又は映像信号の信号強度を検出する強度検出部と、盗撮機から送信される映像信号を出力する制御部とからなる盗撮検出装置であって、制御部は、検波部による映像信号の検出に基づいて盗撮電波の有無を判定する盗撮判定手段と、受信周波数を所定周波数範囲内で順次繰り返して変化させるとともに、盗撮電波有りと判定されると当該判定したときの受信周波数付近の周波数の中で受信周波数を変化させる周波数制御手段と、前記受信周波数付近の受信周波数の中で最も信号強度が強い受信周波数を盗撮電波周波数と判定する盗撮電波判定手段と、盗撮電波周波数にて検出された映像信号を外部に出力する出力手段とを有する。
【選択図】 図1
Description
例えば、盗撮電波の送信周波数が1400MHz、帯域幅が図7に図示したように14MHzである場合を例に説明すると、盗撮電波は、1393MHz〜1407MHzにおいて検出される。このため、通常のテレビ用チューナのように、6MHzごとに電波信号を探索すると、2回又は3回に渡り同じ盗撮電波を検出してしまうのである。即ち、受信周波数が6MHzおきに1395MHz、1401MHz、1407MHzと遷移する場合においては同じ盗撮電波が3回検出されることとなる。
これに対し、従来の盗撮検知装置は、この特有の課題を解決する手段を何ら有しておらず、単にTVチューナにより受信周波数を順次に変化させて電波信号を探索するものであるために、本来検出すべき盗撮カメラの送信周波数において盗撮電波を検出する前に、当該送信周波数よりも低域側(又は高域側)において電波信号を検出して映像出力してしまうという問題がある。
これにより、盗撮電波の存在を判定した後に、この盗撮電波による映像信号が複数の受信周波数に渡り連続して検出されるような状況において、最も品質の高い映像を外部に出力でき、映像観察する警備員などの負担を軽減することができる。
これにより、一時的に発生するノイズによる誤判定を防止して盗撮電波が確実に存在すること判定可能とし、更に、複数帯域にわたる同じ映像信号の電波を、連続的に検出して検知回数を計数することを防止できる。
図1は、本発明の盗撮検出装置を用いた盗撮検出システムを示す構成図である。
盗撮検出システムは、盗撮監視領域4に設置される盗撮検出装置1と、遠隔の監視センタ2とを通信網3を介して接続して構成される。本実施形態では、盗撮監視領域4として金融機関のCD/ATMコーナーを例に説明する。なお、盗撮監視領域4はこれに限られず、盗撮されるおそれのある状況に応じて、トイレや更衣室、また住居内などが盗撮監視領域となる。
次に、図1を用いて盗撮検出装置1について説明する。図1に、盗撮検出装置1の構成を示すブロック図を示している。
盗撮検出装置1は、電波を受信する受信アンテナ11と、検出部12と、記憶部13と、映像処理部14と、通信部15と、各部を制御する制御部17から概略構成される。これら各部には図示しない電源部より電源が供給される。
また、記憶部13は、メモリ等により実現され、周波数−強度テーブル131を記憶している。なお、記憶部13は、本実施形態では説明のため制御部17と独立に記載しているが、これに限定されるものでなく、制御部17が備えるメモリにて実現されてもよい。
なお、チューナ121によりオートサーチする周波数範囲は上述の1.2GHz〜2GHzに限定されるものではなく、検出対象とする盗撮カメラ5が送信可能な周波数に応じて適宜設定すればよい。
盗撮判定手段171は、最初に映像信号が検出されたとき(即ち、カウンタ173が「0」から「1」になると)、計時手段172による判定時間T1(例えば180秒)の計時を開始する。そして、判定時間T1以内にカウンタ173の値が所定値(例えば3)以上になると盗撮電波(盗撮カメラ5による送信電波)の検出、即ち盗撮ありと判定する。他方、カウンタ173が所定値になる前に判定時間T1が経過するとカウンタ173は0にリセットされる。かかる処理の具体的な説明は後述する。
また、カウンタ173の値と比較される所定値は、検出部12にて繰り返し実行されるオートサーチにより映像信号が複数回検出されたことを判定するための閾値であり、一時的なノイズではなく映像信号を含む電波が確実に存在していると判定するに十分な値として設定される。
このとき、同じ電波信号を略連続して計数しカウンタ値を加算してしまうと、繰り返しのサーチを経ることなく、1回のサーチで当該映像信号による電波を盗撮電波と判定していまい、近隣を通過する車両内で送信されるような一時的な外来ノイズに起因した誤判定を招くおそれがある。
圧縮部141は、検出部12にて検出され制御部17から入力された映像信号を、所定のサンプリング密度にてデジタル映像に変換する。そして、デジタル化された映像データを所定のコーデックで圧縮して映像出力部142に出力する。
映像出力部142は、圧縮部141から入力される映像データを制御部17に出力する。また、圧縮部141からの入力がないときは、予め設定されたブルーバック映像を制御部17に出力している。制御部17の出力手段175は、映像出力部から入力された映像データを、通信部15を介して外部に出力する。
また、通信部15を介して監視センタ2から映像要求信号を受信すると、出力手段175は、映像出力部142から入力されている映像データを監視センタ2に送信する。この場合、盗撮電波判定手段174にて盗撮周波数が判定されていれば、検出部12にて検出された映像を監視センタ2に送信し、盗撮電波と判定されていないときはブルーバック映像が送信される。この処理は、例えば監視センタ2から盗撮検出装置1にアクセスして、盗撮検出装置1や盗撮監視領域4を個別に監視する場合や、盗撮検出装置1の動作を点検する場合などに行われる。
次に、上述した第一の実施形態における盗撮検出装置1の動作について説明する。
図2および図3は、盗撮検出装置1による盗撮判定及び盗撮映像の出力処理を示すフローチャートである。
盗撮検出装置1が盗撮監視領域4に設置され、電源ONされると、まず、制御部17は、カウンタ173を0にリセットするとともに周波数−強度テーブル131をクリアする(ステップST1)。次に、周波数制御手段170は、受信周波数を指定したチューニング信号をチューナ121に出力する(ステップST2)。本実施形態では、受信周波数は1.2GHz〜2GHzの周波数範囲において、1.2GHzから5MHz間隔で指定される。
これにより、複数の受信周波数にわたる同じ電波信号を、連続的に検出して検知回数を計数することを防止して、誤判定を抑制することを可能としている。
他方、繰り返しのオートサーチにより映像信号が繰り返し検出されて、カウンタの値が所定値以上になると(ステップST11−Yes)、盗撮判定手段171は、盗撮電波が存在すると判定する(ステップST12)。そして、カウンタ173の値を0にリセットする。またこのとき、判定時間T1の計時中であれば計時を終了する。
なお、ステップST15で指定される受信周波数の間隔は、盗撮電波の存在を判定するまで(ステップST12に至るまで)のオートサーチ時よりも細密化した周波数間隔、例えば1MHz間隔で指定するようにしてもよい。
これにより、盗撮監視領域4で検出された映像信号は監視センタ2に送信される。監視センタ2では、監視員がこの映像を参照して、盗撮映像であるか否か、即ち盗撮監視領域4における盗撮行為の有無、及び、盗撮カメラ5が盗撮監視領域4のどの辺りに設置されているのかを判定する。
これにより、盗撮カメラ5からの盗撮電波を広帯域にわたり受信した場合であっても最も品質の高い受信周波数を選出して通報、映像出力することが可能となり、出力映像の視認性向上、監視員の負担軽減を図ることが可能となる。
以下、上述した第一の実施形態と異なる部分を中心に説明し、第一の実施形態と同様の部分については第一の実施形態に関する記載を援用し説明を省略する。
かかる第二の実施形態特有の処理は、判定時周波数f0の低域側及び高域側をサーチすることで、その周辺で最も映像信号レベルが高い周波数を検出しようとするものである。ここで判定時周波数f0の周辺となる所定範囲は、同じ電波信号が存在する可能性がある周波数範囲であり、本実施形態では低域側および高域側に通常のテレビ放送波の帯域幅(6MHz)ずつとった範囲とする。
即ち、盗撮電波の存在を判定するまでのオートサーチでは、サーチする周波数範囲が1.2GHz〜2GHzと広いために、受信周波数を細かく変更していると盗撮ありと判定するまでに時間がかかり時間効率が悪化する。そこで、本実施形態では、盗撮電波の存在が判定された後にサーチする周波数間隔を細密(例えば1MHz間隔)とすることで、判定にかかる時間効率を低下させることなく盗撮周波数を高精度に検出できるようにしている。
なお、これに限らず、盗撮電波の存在を判定した後も、それまでと同様の周波数間隔(本実施形態では5MHz)でサーチを行うようにしてもよい。
そして、盗撮電波判定手段174は、周波数−強度テーブル131内に記憶された受信周波数fと映像信号レベルLとの対応関係を参照して、最も映像信号レベルLが高い受信周波数fHを判別する。例えば、図6の例では、周波数1393MHzが受信周波数fHとして判定される。そして、盗撮電波判定手段174は、この受信周波数fHを盗撮周波数として判定する(ステップST58)。
これにより、盗撮カメラ5からの盗撮電波を広帯域にわたり受信した場合であっても最も品質の高い受信周波数を選出して通報、映像出力することが可能となり、出力映像の視認性向上、監視員の負担軽減を図ることが可能となる。
しかし、本発明は上述の実施形態に限定されず、次に示すような変形例を適宜に組み合わせて上述の実施形態を変形することが可能である。以下に実施形態の変形例を説明する。
この場合、強度検出部123にて受信電界強度を検出して制御部17に出力するよう構成し、盗撮電波判定手段174は、映像信号レベルに代えて受信電界強度を受信周波数と対応させて周波数−強度テーブル131に記憶するよう構成する。そして、盗撮電波判定手段174は、周波数−強度テーブル131に記憶された受信周波数fの中で、受信電界強度が最も強い周波数を盗撮電波の周波数として判定する。
即ち、検出部が映像信号を検出したときの受信周波数を記憶して、当該映像信号を検出した受信周波数と、直前回に映像信号を検出した受信周波数とが同一でなく、かつ、連続してサーチされた周波数又は互いに近傍となる(差が所定以内となる)周波数であれば、前記カウンタへの計数値加算を禁止するよう制御してもよい。これによっても、検出部により複数の周波数帯域を順次サーチしているときに、連続する又は近傍となる周波数帯域で連続して同じ映像信号が検出された場合にカウンタを加算しないようにすることができる。
2 監視センタ
3 通信網
4 盗撮監視領域
5 盗撮カメラ
11 受信アンテナ
12 検出部
121 チューナ
122 IF検波部
123 強度検出部
13 記憶部
131 周波数−強度テーブル
14 映像処理部
15 通信部
17 制御部
170 周波数制御手段
171 盗撮判定手段
172 計時手段
173 カウンタ
174 盗撮電波判定手段
175 出力手段
21 監視センタの通信部
22 ディスプレイ
Claims (5)
- 盗撮機が映像信号を送信する可能性のある周波数範囲内の受信周波数にて電波信号を受信する受信部と、前記受信部が受信した電波信号から映像信号を検出する検波部と、前記電波信号又は前記映像信号の信号強度を検出する強度検出部と、前記盗撮機から送信される映像信号を出力する制御部からなる盗撮検出装置であって、
前記制御部は、
前記検波部による前記映像信号の検出に基づいて盗撮電波の有無を判定する盗撮判定手段と、
前記受信部の受信周波数を前記周波数範囲内で順次繰り返して変化させるとともに、前記盗撮判定手段にて前記盗撮電波有りと判定されると当該判定したときの受信周波数付近の周波数の中で受信周波数を変化させる周波数制御手段と、
前記盗撮判定手段にて前記盗撮電波有りと判定されたときの受信周波数付近の受信周波数の中で最も前記信号強度が強い受信周波数を盗撮電波周波数と判定する盗撮電波判定手段と、
前記盗撮電波周波数にて前記検波部が検出した映像信号を外部に出力する出力手段と、
を有することを特徴とした盗撮検出装置。
- 前記周波数制御手段は、前記盗撮判定手段にて前記盗撮電波有りと判定されると当該判定したときの受信周波数から映像信号が検出されなくなるまで順次受信周波数を変化させて、
前記盗撮電波判定手段は、前記盗撮判定手段にて前記盗撮電波有りと判定されたときの受信周波数から映像信号が検出されなくなるまでの受信周波数の中で最も前記信号強度が強い受信周波数を盗撮電波周波数と判定する、請求項1記載の盗撮検出装置
- 前記周波数制御手段は、前記盗撮判定手段にて前記盗撮電波有りと判定されると当該判定したときの受信周波数の前後各々について映像電波の帯域幅として十分な所定の範囲内で前記受信周波数を変化させて、
前記盗撮電波判定手段は、前記盗撮判定手段にて前記盗撮電波有りと判定されたときの受信周波数を含む前記前後所定の範囲内の受信周波数の中で最も前記信号強度が強い受信周波数を盗撮電波周波数と判定する、請求項1記載の盗撮検出装置
- 前記盗撮判定手段は、
前記検波部が映像信号を検出すると映像信号の検出回数を加算し、該検出回数が映像信号を含む電波信号の存在を判定するに十分な所定値以上になると盗撮電波が存在すると判定する手段であって、
前記映像信号の検出回数を加算すると、前記周波数制御手段が前記受信周波数を複数回変化させるに十分な時間となる計数禁止時間のあいだ前記検波部が映像信号を検出しても該検出回数の加算を禁止する、請求項1から3の何れかに記載の盗撮検出装置。
- 前記盗撮判定手段は、前記映像信号の検出回数を加算した後に、映像信号を含む電波信号の存在を判定するに十分な判定時間が経過すると該検出回数をリセットする、請求項4に記載の盗撮検出装置。
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