JP4647557B2 - 盗撮検出装置 - Google Patents
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Description
従来の盗撮検知装置では、このようなテレビ放送波以外の周波数帯を利用する盗撮機について考慮されておらず、正確に検出できないという問題がある。
これにより、複数帯域にわたる同じ映像信号の電波を、連続的に検出して検知回数を計数することを防止して、誤判定を防止することを可能としている。
かかる態様よれば、カウンタで計数される映像信号の検出回数の計数値は、初回の計数が行われてから所定の判定時間内だけ有効となる。これにより、映像信号の検出回数が判定時間内に所定値以上となる場合にだけ盗撮ありと判定されることとなり、間欠的に発生するノイズ的な電波による誤判定を防止することが可能となる。
図1は、本発明の盗撮検出装置を用いた盗撮検出システムを示す構成図である。
盗撮検出システムは、盗撮監視領域4に設置される盗撮検出装置1と、遠隔の監視センタ2とを通信網3を介して接続して構成される。本実施形態では、盗撮監視領域4として金融機関のCD/ATMコーナーを例に説明する。なお、盗撮監視領域4はこれに限られず、盗撮されるおそれのある状況に応じて、トイレや更衣室、また住居内などが盗撮監視領域となる。
次に、図1を用いて盗撮検出装置1について説明する。図1に、盗撮検出装置1の構成を示すブロック図を示している。
盗撮検出装置1は、電波を受信する受信アンテナ11と、検出部12と、映像処理部14と、通信部15と、各部に電源を供給する電源部16と、各部を制御する制御部17から概略構成される。
制御部17は、CPU、メモリ等により実現され、メモリに記憶されている各種プログラムにしたがって盗撮検出装置1の各部を制御する。また、制御部17は、判定部171と計時部172とカウンタ173とを含んで構成される。
なお、チューナ121によりオートサーチする周波数範囲は上述の1.2GHz〜2GHzに限定されるものではなく、検出対象とする盗撮機の送信周波数に応じて適宜設定すればよい。
判定部171は、最初に映像信号が検出されたとき(即ち、カウンタ173が「0」から「1」になると)、計時部172による判定時間T1(例えば180秒)の計時を開始する。そして、判定時間T1以内にカウンタ173の値が所定値(例えば3)以上になると盗撮電波の検出と判定する。他方、カウンタ173が所定値になる前に判定時間T1が経過するとカウンタ173は0にリセットされる。かかる処理の具体的な説明は後述する。
また、カウンタ173の値と比較される所定値は、検出部12にて繰り返し実行されるオートサーチにより映像信号が複数回検出されたことを判定するための閾値であり、一時的なノイズではなく映像信号を含む電波が確実に存在していると判定するに十分な値として設定される。
しかしながら、このとき、同じ映像信号を連続して計数しカウンタ値を加算してしまうと、繰り返しのサーチを経ることなく、1回のサーチで当該映像信号による電波を盗撮電波と判定していまい、一時的な外来ノイズによる誤判定抑制の効果を得ることができない。
圧縮部141は、検出部にて検出され制御部17から入力された映像信号を、所定のサンプリング密度にてデジタル映像に変換する。そして、デジタル化された映像データを所定のコーデックで圧縮して映像出力部142に出力する。
映像出力部142は、圧縮部141から入力される映像データを制御部17に出力する。また、圧縮部141からの入力がないときは、予め設定されたブルーバック映像を制御部17に出力している。
制御部17は、判定部171にて盗撮電波検出と判定されると、映像出力部142から入力されている映像データと所定の通報データとを含む通報信号を通信部15より監視センタ2に送信する。
また、制御部17は、通信部15を介して監視センタ2から映像要求信号を受信すると、映像出力部142から入力されている映像データを監視センタ2に送信する。すなわち、判定部171にて盗撮電波の検出が判定されているときは、検出部12にて検出された映像を監視センタ2に送信し、盗撮電波と判定されていないときはブルーバック映像が送信される。この処理は、例えば監視センタ2から盗撮検出装置1にアクセスして、盗撮検出装置1や盗撮監視領域4を個別に監視する場合や、盗撮検出装置1の動作を点検する場合などに行われる。
次に、上述した盗撮検出装置1の動作について説明する。
図2および図3は、制御部17による盗撮判定処理を示すフローチャートである。
盗難検出装置1が盗難監視領域4に設置され、電源ONされると、まず、制御部17は、カウンタ173を0にリセットし(ステップST1)、受信周波数を指定したチューニング信号をチューナ121に出力する(ステップST2)。受信周波数は、1.2GHz〜2GHzの周波数範囲において、1.2GHzから5MHz間隔で指定される。
これにより、複数帯域にわたる同じ映像信号の電波を、連続的に検出して検知回数を計数することを防止して、誤判定を抑制することを可能としている。
他方、繰り返しのオートサーチにより映像信号が繰り返し検出されて、カウンタの値が所定値以上になると(ステップST11−Yes)、判定部171は、盗撮電波が存在すると判定する(ステップST12)。そして、判定時間T1の計時を終了する。この場合、併せてカウンタ173の値を0にリセットする。
このように、1.2GHz〜2GHzの周波数範囲を繰り返しオートサーチして判定時間T1以内における映像信号の複数回検出を盗撮判定の条件とすることにより、瞬時的なノイズとして受信された映像信号による誤判定を抑制することを可能としている。
これにより、盗撮監視領域4で検出された映像信号は監視センタ2に送信される。監視センタ2では、監視員がこの映像を参照して、盗撮映像であるか否か、即ち盗撮監視領域4における盗撮行為の有無、及び、盗撮カメラ5が盗撮監視領域4のどの辺りに設置されているのかを判定する。
その後、繰り返し実行されるオートサーチによりカウンタの計数値が所定値(3)に達すると、盗撮判定がなされて判定時間T1の計時が停止される。このとき、盗撮検出装置1から、監視センタ2に対して検出部12にて検出された映像信号が通報されることとなる。監視センタ2では、監視員がこの映像を参照して、盗撮映像であるか否か、即ち盗撮監視領域4における盗撮行為の有無、及び、盗撮カメラ5が盗撮監視領域4のどの辺りに設置されているのかを判定して、警備員の対処指示など必要な措置をとる。
そして、撮検出装置1は、通報が終了するとオートサーチを再開する。
即ち、検出部が映像信号を検出したときの受信周波数を記憶して、当該映像信号を検出した電波の周波数と、直前回に映像信号を検出した電波の周波数とが同一でなく、かつ、連続する帯域又は互いに近傍となる(差が所定以内となる)帯域であれば、前記カウンタへの計数値加算を禁止するよう制御してもよい。これによっても、検出部により複数の周波数帯域を順次サーチしているときに、連続する又は近傍となる周波数帯域で連続して同じ映像信号が検出された場合にカウンタを加算しないようにすることができる。
これによって、より厳格に、連続する周波数帯域で検出されるノイズなどの影響を除外することができる。
2 監視センタ
3 通信網
4 盗撮監視領域
5 盗撮カメラ
11 受信アンテナ
12 検出部
121 チューナ
122 IF検波部
14 映像処理部
15 通信部
16 電源部
17 制御部
171 判定部
172 計時部
173 カウンタ
21 監視センタの通信部
22 ディスプレイ
Claims (3)
- 盗撮機から送信される映像信号を検出する盗撮検出装置であって、
電波を受信する受信部と、
前記受信する電波の周波数を所定の周波数範囲で繰り返し変化させるチューナと、
前記チューナの出力信号から映像信号を検出する検波部と、
前記映像信号の検出回数を計数するためのカウンタと、
前記検波部が映像信号を検出すると前記カウンタの計数値を加算し、該カウンタの計数値が映像信号を含む電波の存在を判定するに十分な所定値以上になると盗撮電波が存在すると判定する判定部と、
を備え、
前記判定部は、前記カウンタに計数値を加算すると、以降、前記チューナが前記受信電波を複数回変化させるに十分な時間となる計数禁止時間のあいだ前記検波部が映像信号を検出しても該カウンタへの計数値加算を禁止することを特徴とする盗撮検出装置。
- 前記判定部は、前記カウンタに一回目の計数値を加算した後に、映像信号を含む電波が存在しないと判定するに十分な判定時間が経過すると該カウンタの計数値をリセットする請求項1に記載の盗撮検出装置。
- 更に、前記判定部にて前記盗撮電波の存在が判定されると、前記検波部が検出する映像信号による映像を外部に出力する出力部を備える請求項1または2に記載の盗撮検出装置。
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