JP6375213B2 - 画像管理システムおよび監視カメラ - Google Patents

画像管理システムおよび監視カメラ Download PDF

Info

Publication number
JP6375213B2
JP6375213B2 JP2014239551A JP2014239551A JP6375213B2 JP 6375213 B2 JP6375213 B2 JP 6375213B2 JP 2014239551 A JP2014239551 A JP 2014239551A JP 2014239551 A JP2014239551 A JP 2014239551A JP 6375213 B2 JP6375213 B2 JP 6375213B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image data
disaster
wide
unit
angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014239551A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016103670A (ja
Inventor
秀行 青木
秀行 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Secom Co Ltd
Original Assignee
Secom Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Secom Co Ltd filed Critical Secom Co Ltd
Priority to JP2014239551A priority Critical patent/JP6375213B2/ja
Publication of JP2016103670A publication Critical patent/JP2016103670A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6375213B2 publication Critical patent/JP6375213B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A10/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE at coastal zones; at river basins
    • Y02A10/40Controlling or monitoring, e.g. of flood or hurricane; Forecasting, e.g. risk assessment or mapping

Landscapes

  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、広角で画像データを撮影する監視カメラとセンタ装置を備える画像管理システムに関し、監視カメラからセンタ装置へ画像データを送信する技術に関する。
従来より、施設や建物などの物件に監視カメラを設置して、ネットワーク経由でその映像を確認したり、遠隔の監視センタにて異常の監視を行う監視カメラシステムが知られている。こうした監視カメラシステムは、通常、システム設置者が設置対象の監視目的のために設置するもので、当該システム設置者しかカメラ映像を取り扱えない。
一方、災害などが発生したときに監視カメラの映像を分配して外部送信し、所定のサーバに映像情報を収集するカメラシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このカメラシステムによれば、監視カメラの映像から災害時に各地の被災状況を把握することができる。
このような監視カメラシステムに用いられるカメラとして、少ない台数で広範囲を撮影するために全方位カメラなど超広角レンズで撮影をするカメラが知られている。このような超広角レンズを用いた監視カメラでは、超広角撮像した画像の歪みを補正したり、特定領域を切り出したりして、監視映像が生成される。
一方、カメラから映像伝送を受けるホストコンピュータ側で歪補正などを集中的に行う場合には、ホストコンピュータへの負荷集中を避けるために、例えば、カメラ側で歪補正などの画像処理を行った後に映像伝送する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2013−187760号公報 特開2007−228531号公報
上述のように、超広角レンズで撮影をするカメラでは監視映像を得るのに画像処理が必要となるが、特許文献1のように、災害などが発生したときに所定のサーバに映像情報を収集する場合に、このような画像処理をどのように行うのが良いかについては、特許文献1には考慮がない。
例えば、災害が発生すると、通信線の断線や停電、ネットワークの輻輳など通信障害が発生する可能性が高まり、特許文献2のようにカメラ側で画像処理を行うと、伝送タイミングに遅れが生じ、映像を伝送できなくなるおそれがある。しかし、例えば地震が発生したときには、揺れはじめてから停電やネットワークの輻輳が生じるまでにある程度の時間がある場合には、短時間で転送が終了すれば災害発生時の映像を伝送できる可能性がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、通常時には、センタ装置への処理負荷の集中を避けることができ、災害時には、いち早く画像データを監視カメラからセンタ装置へ送信することのできる画像管理システムを提供することを目的とする。
本発明の画像管理システムは、設置対象に設置されて画像データを撮像する監視カメラと、該監視カメラから受信した画像データを記憶するセンタ装置とを備える画像管理システムであって、前記監視カメラは、所定の範囲を広角で撮影した広角画像データを取得する撮影部と、広角で撮影したことにより生じた前記広角画像データの歪を補正して、前記広角画像データから補正画像データを生成する画像補正部と、前記補正画像データを前記センタ装置に送信する通信部と、前記設置対象における災害の発生を検出する災害検出部と、前記災害検出部が災害の発生を検出すると、前記補正画像データに代えて前記広角画像データを前記センタ装置に送信する送信制御を行う制御部と、を備えている。
この構成により、監視カメラは、所定の範囲(監視エリア)を広角で撮影して広角画像データを取得する。さらに、監視カメラは、広角画像データの歪を補正した補正画像データを生成する。通常時には、監視カメラは補正画像データをセンタ装置に送信する。これにより、センタ装置で広角画像データの歪を補正する場合に比べて、センタ装置の処理負荷を軽減することができる。一方、災害時(災害の発生を検出したとき)には、監視カメラは、補正画像データの生成を待たずに、いち早く広角画像データをセンタ装置に送信する。これにより、災害時には、監視カメラからセンタ装置に短時間で画像データを送ることができる。したがって、通常時には、センタ装置への処理負荷の集中を避けることができ、災害時には、通信線の断線やネットワークの通信障害などにより監視カメラからセンタ装置に画像データを送信できなくなるリスクを低減することができ、監視表示装置などにおいて状況確認が可能となる。
また、本発明の画像管理システムでは、前記センタ装置は、前記監視カメラから広角画像データを受信した場合に、前記広角画像データの歪を補正して、前記広角画像データから災害画像データを生成する画像処理部と、前記監視カメラから受信した前記補正画像データと、前記画像処理部により生成した前記災害画像データとを記憶する記憶部と、を備えてもよい。
この構成により、災害時に、監視カメラからセンタ装置に広角画像データが送信された場合には、センタ装置で、広角画像データの歪を補正した災害画像データを生成して記憶する。これにより、災害時に、監視カメラからセンタ装置に補正画像データが送信されなかった場合であっても、センタ装置で災害画像データを生成して、監視表示装置や利用者端末などへ提供することが可能になる。
また、本発明の画像管理システムでは、前記センタ装置は、さらに、利用者端末からの要求信号を受け付けて前記災害画像データを該利用者端末に送信する利用者表示制御部を備えてもよい。
この構成により、利用者端末からの要求に応じて、センタ装置から利用者端末へ災害時の広角画像データを補正した災害画像データを送信する。これにより、利用者端末のユーザ(利用者)は、災害時に、監視カメラからセンタ装置に補正画像データが送信されなかった場合であっても、災害画像データ(センタ装置で広角画像データの歪を補正した画像データ)を確認することができる。
本発明の監視カメラは、設置対象に設置されて画像データを撮像する監視カメラであって、前記監視カメラは、所定の範囲を広角で撮影した広角画像データを取得する撮影部と、広角で撮影したことにより生じた前記広角画像データの歪を補正して、前記広角画像データから補正画像データを生成する画像補正部と、前記補正画像データを外部の機器に出力する出力部と、前記設置対象における災害の発生を検出する災害検出部と、前記災害検出部が災害の発生を検出すると、前記補正画像データに代えて前記広角画像データを前記外部の機器に送信する送信制御を行う制御部と、を備えている。
この監視カメラによっても、上記と同様に、監視カメラは、所定の範囲(監視エリア)を広角で撮影して広角画像データを取得する。さらに、監視カメラは、広角画像データの歪を補正した補正画像データを生成する。通常時には、監視カメラは補正画像データを外部装置に送信する。これにより、外部装置で広角画像データの歪を補正する場合に比べて、外部装置の処理負荷を軽減することができる。一方、災害時(災害の発生を検出したとき)には、監視カメラは、補正画像データの生成を待たずに、いち早く広角画像データを外部装置に送信する。これにより、災害時には、監視カメラから外部装置に、短時間で画像データを送ることができる。したがって、通常時には、外部装置への処理負荷の集中を避けることができ、災害時には、通信線の断線やネットワークの通信障害などにより監視カメラから外部装置に画像データを送信できなくなるリスクを低減することができ、監視表示装置などにおいて状況確認が可能となる。
本発明の画像管理システムは、移動体に備えられて画像データを撮像する監視カメラと、該監視カメラから受信した画像データを記憶するセンタ装置とを備える画像管理システムであって、前記監視カメラは、前記移動体の現在位置を取得する位置取得部と、所定の範囲を広角で撮影した広角画像データを取得する撮影部と、広角で撮影したことにより生じた前記広角画像データの歪を補正して、前記広角画像データから補正画像データを生成する画像補正部と、前記補正画像データを前記センタ装置に送信する通信部と、前記移動体の現在位置における災害の発生を検出する災害検出部と、前記災害検出部が災害の発生を検出すると、前記補正画像データに代えて前記広角画像データを前記センタ装置に送信する送信制御を行う制御部と、を備えている。
この構成により、監視カメラは、移動体周辺を広角で撮影して広角画像データを取得する。さらに、監視カメラは、広角画像データの歪を補正した補正画像データを生成する。通常時には、監視カメラは補正画像データをセンタ装置に送信する。これにより、センタ装置で広角画像データの歪を補正する場合に比べて、センタ装置の処理負荷を軽減することができる。一方、災害時(移動体の現在位置における災害の発生を検出したとき)には、監視カメラは、補正画像データの生成を待たずに、いち早く広角画像データを外部装置に送信する。これにより、移動体付近で災害が発生したときに、移動体周辺の広角な撮影画像について、歪み補正をキャンセルして迅速にセンタ装置に災害発生を通報することができる。
本発明によれば、通常時には、センタ装置への処理負荷の集中を避けることができ、災害時には、監視カメラからセンタ装置に画像データを送信できなくなるリスクを低減することができる。
本発明の実施の形態における画像管理システムの全体構成図である。 本発明の実施の形態における監視カメラの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態における警備装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態におけるセンタ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態における画像送信制御の処理の流れを示すフロー図である。 本発明の実施の形態における監視表示制御の処理の流れを示すフロー図である。 本発明の実施の形態における利用者表示制御の処理の流れを示すフロー図である。
以下、本発明の実施の形態の画像管理システムについて、図面を用いて説明する。本実施の形態では、施設や建物などの異常監視と災害時の被災状況確認とをあわせた画像監視サービス等に用いられる画像管理システムの場合を例示する。
<全体構成>
本発明の実施の形態の画像管理システムの構成を、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態の画像管理システムの全体構成を示す図である。図1に示すように、施設や建物などの物件(監視区域)には、複数の監視カメラ1と警備装置2が設置されている。複数の監視カメラ1は警備装置2と接続されており、警備装置2はネットワーク3を介して遠隔のセンタ装置4に接続されている。また、監視カメラ1もネットワーク3を介してセンタ装置4に接続されており、監視カメラ1の画像は、ネットワーク3を介してセンタ装置4へ送信される。センタ装置4は、記録処理サーバ5とWEBサーバ6を備えている。センタ装置4には監視表示装置7が接続されており、監視表示装置7で監視カメラ1の画像を確認することが可能とされている。また、センタ装置4は、外部ネットワーク8に接続されており、利用者が所持する利用者端末9から監視カメラ1の画像を確認することが可能とされている。
例えば、センタ装置4(記録処理サーバ5およびWEBサーバ6)と監視表示装置7は、監視センタに設置される。監視センタは、センタ装置4を備えた警備会社が運営する施設であり、監視カメラ1や警備装置2から受信する各種情報を監視表示装置7の表示部に表示して、監視員が監視対象を常時監視している。また、利用者端末9は、スマートフォンや携帯端末などである。利用者は、災害時に利用者端末9でWEBサーバ6にアクセスし、インターネット上のポータルサイト等で監視カメラ1の画像を閲覧することができる。
<監視カメラ>
図2は、監視カメラ1の構成を示すブロック図である。図2に示すように、監視カメラ1は、光学系10、撮像素子11、画像アナログ/デジタルコンバータ12、画像圧縮回路13、通信部14、制御部15、記憶部16、画像記録部17、入出力部18、画像補正部19を備えている。
本実施の形態の監視カメラ1では、光学系10と撮像素子11により、撮影部が構成される。撮影部(光学系10と撮像素子11)は、広角レンズを通じて、広範囲画像を撮影する機能を備えている。撮影部は、ミラー(例えば湾曲した鏡)を用いて広範囲画像を撮影してもよい。広範囲画像の画像データは、広角画像データと呼ぶこともできる。なお、撮影部で撮影した画像は、撮影部の撮影範囲が広角となるほど(180°に近づくほど)、周囲の画像(撮影範囲の中心から離れる広範囲画像の周辺部分)に歪が生ずる。この歪の補正については後述する。
監視カメラ1は、予め各監視カメラ1を識別するカメラIDとカメラ機器種別と使用レンズ種別などの識別情報を記憶部16に記憶して、設置対象となる監視区域内に設置されている。
監視カメラ1には、予め利用者により撮影情報が設定されており、監視カメラ1は、この撮影情報に基づいて撮像された画像データを取得する。撮影情報は、予め設定されて記憶部16に記憶される。撮影情報としては、撮影間隔(フレームレート)や画質(画像サイズや圧縮率)といった撮影条件が含まれる。また、撮影情報としては、記録モードも含まれる。記録モードは、撮像する画像データを常時記録する連続記録モードと、指定された期間内に限り画像データを連続的に記録する期間記録モードと、警備装置2の監視センサから検知信号を受信したときのみ画像データを記録するセンサ連動記録モードとを有している。
監視カメラ1の画像アナログ/デジタルコンバータ12では、撮像素子11から入力される画像信号を撮影情報として記憶した撮影間隔でデジタル信号に変換する。また、監視カメラ1の画像圧縮回路13では、撮影情報として記憶した画質に対応するパラメータに従って、画像圧縮符号化方式としてH.264/MPEG−4 AVC規格に準拠した圧縮符号化データ(画像データ)を生成する。画像圧縮符号化方式としては、MPEG2Video規格など他の規格であってよく、JPEG規格など静止画として生成されてもよい。また、異なる画像圧縮符号化方式のカメラがネットワーク上に混在してもよいし、一つのカメラが画像圧縮符号化方式を切り替えてもよい。
生成された画像データは、通信部14から記録処理サーバ5に送信される。このとき送信される画像データには、カメラを識別するカメラ番号が含まれる。また、生成された画像データはバックアップとして、監視カメラ1の画像記録部17に記録される。画像記録部17は、例えば、HDDやフラッシュメモリなどで構成される。画像データには、付加情報として、カメラID、監視カメラ1の機器種別、使用レンズの機器種別、撮影条件、撮影日時などがデータのヘッダ領域などに含まれている。
ここでは、画像を取得するごとに記録処理サーバ5に送信する例について説明するが、本発明の範囲はこれに限られることはない。通信部14から記録処理サーバ5に画像を送信するタイミングとしては、画像を取得するごとに常時伝送する連続送信モードや、警備装置2から異常信号の入力があったとき及び記録処理サーバ5から送信要求があったときに画像データを伝送する連動伝送モードといった公知の伝送制御モードを組み合わせた送信スケジュールとして設定されてもよい。
通信部14は、ネットワーク3としての移動体通信網やインターネット網に接続されて記録処理サーバ5と通信を行う通信インタフェース(例えばLTE通信モジュールとLTEアンテナ)である。なお、本発明の範囲は、監視カメラ1が直接に記録処理サーバ5と通信する例に限られない。警備装置2に画像データを出力して、警備装置2の通信部14から記録処理サーバ5に画像データを送信するようにしてもよい。
制御部15は、災害検出部151を備えている。災害検出部151は、外部の災害情報配信装置(記録処理サーバ5)から災害信号を受信することにより、災害の発生を検出して、監視カメラ1の動作モードを「災害モード」に設定する。また、災害検出部151は、記録処理サーバ5から災害復旧信号を受信すると、動作モードを「通常モード」に設定する。
災害信号は、災害が発生した地域と規模の情報を含んで広範な通信エリア内に一斉に同報送信されてよい。これを監視カメラ1の側において予め記憶した設置対象の位置情報、または、GPS等の現在位置取得部(図示せず)にて取得される位置情報(現在位置情報)を用いて、自己に該当する災害情報の有無を判別するようにしてもよい。なお、災害情報は、記録処理サーバ5からでなく、例えば携帯電話の通信事業者などの災害情報配信サービスを提供する事業者から配信を受けるように設定されてもよく、あるいは、監視区域内で接続された警備装置2がセンサの検知により災害発生を判定して、警備装置2から災害信号を受信するようにしてもよい。
また、災害検出部151は、災害信号を受信する処理に代えて、撮像されて取得される画像データにおける特有の輝度パターンにより自律的に災害の発生を検出するようにしてもよい。特有の輝度パターンとしては、例えば、連続して取得された画像データの比較により、画像の略全体にわたる変動を検出したときに地震などの災害と判定する、または、R成分(赤成分)の輝度値が閾値を超えた画像部分の面積により火災による災害を判定するなど、種々の公知の技術が採用できる。
また、制御部15は、動作モードが「通常モード」に設定されているときは、後述するように、画像補正部19で無補正画像データに歪補正をした補正画像データを画像圧縮回路13で圧縮した後に、通信部14からセンタ装置4(記録処理サーバ5)に送信する送信制御を行う。他方、制御部15は、動作モードが「災害モード」に設定されているときは、画像補正部19で歪補正をしていない無補正画像データを画像圧縮回路13で圧縮した後に、通信部14からセンタ装置4(記録処理サーバ5)に送信する送信制御を行う。
なお、画像補正部19が画像圧縮回路13の後段に設けられている場合には、制御部15は、動作モードが「通常モード」に設定されているときに、画像圧縮回路13で圧縮した後に歪補正をした補正画像データを、通信部14からセンタ装置4(記録処理サーバ5)に送信する送信制御を行う。他方、制御部15は、動作モードが「災害モード」に設定されているときは、画像圧縮回路13で圧縮した後に歪補正をしていない無補正画像データを、通信部14からセンタ装置4(記録処理サーバ5)に送信する送信制御を行う。
入出力部18は、警備装置2などの周辺機器が接続されるインタフェース(例えば有線・無線LANモジュール)である。また、入出力部18には、利用者のパソコンなどが接続されて監視カメラ1が取得している画像あるいは画像記録部17に記録された画像データを参照可能となる。
画像補正部19は、撮影部(光学系10と撮像素子11)により取得されて画像アナログ/デジタルコンバータ12によりデジタル変換された画像データ(無補正画像データ)の入力を受けて、無補正画像データの歪を補正し、補正した画像を補正画像データとして出力する。歪を補正する際に使用する補正係数(パラメータ)は、広角レンズの特性によって異なる。例えば、画像補正部19は、レンズの歪曲収差における補正パラメータを予めレンズごとに記憶しておき、装着されているレンズに応じて使用するパラメータを変更することができる。また、歪補正として、歪の少ない画像の中央部分を切り抜く処理を行ってもよく、この場合には画像データとして切り抜く座標を補正パラメータとして記憶しておけばよい。
本実施の形態では、画像補正部19から出力された補正画像データを画像圧縮回路13で圧縮して、センタ装置4に送信する出力用の画像データを得る。なお、画像補正部19は、画像圧縮回路13の後段に設けられてもよい。すなわち、無補正画像データを画像圧縮回路13に入力して得た圧縮済み画像データを画像補正部19に入力して、圧縮済み画像データに対して歪補正処理を行うようにしてもよい。
<警備装置>
図3は、警備装置2の構成を示すブロック図である。図3に示すように、警備装置2は、操作部20、通信部21、表示部22、入出力部23、記憶部24、制御部25を備えている。
操作部20は、利用者の認証情報を読み取るための読取部201と、警備セットモードや警備解除モードを設定するために操作されるキー入力部202を備えている。操作部20は、読取部201に利用者の認証情報(ID情報)を読み込ませて利用者を照合した上で操作が許容される。なお、操作部20は、表示部22の液晶モニタにタッチパネルを設けて該タッチパネルにて構成してもよい。
利用者のID情報を読み取る読取部201としては、RFIDタグからの無線信号を読み取るタグリーダ、ICカードや磁気カードのカード情報を読み取るカードリーダ、指紋や顔画像などのバイオメトリクス情報を読み取る生体情報取得手段などが適宜に設けられて良い。
通信部21は、警備装置2と監視表示装置7を接続する通信インタフェースである。警備装置2と監視表示装置7は、ネットワークとしての公衆回線網やインターネットを介して接続される。本実施形態では、記録処理サーバ5を経由して監視表示装置7と接続される例について説明するが、監視表示装置7が個別に外部通信できる場合にはこれに限らず直接あるいは異なる経路を経て監視表示装置7と接続されてよい。
表示部22は、液晶ディスプレイ、表示灯、スピーカなどにより構成される。表示部22は、操作部20の近傍あるいは一体的に設置され、操作のガイドやメニュー表示を行う機能を備えている。表示部22は、音声報知する機能を備えてもよい。
入出力部23は、監視カメラ1や防犯センサなどの周辺機器26が接続されるインタフェースである。入出力部23は、監視区域となる領域内/外の適宜な場所に配置された扉の開閉を検出するマグネットセンサ、赤外線にて人体を検出する赤外線センサなどの防犯センサ、煙感知器や熱感知器などの防災センサ、利用者に操作される非常ボタンなどと接続されて、各種センサから検知信号を受信する通信インタフェースである。各種センサにはそれぞれ固有の識別番号が付与されており、検知信号にはこの識別番号が含まれる。また、入出力部23は、監視カメラ1と接続されてもよく、警備装置2が異常と判定したときに異常信号を出力する。
記憶部24は、制御部25を警備装置2として動作させるためのプログラム、各種センサのID番号毎にセンサの種類およびセンサの設置位置を対応付けたセンサ情報、警備装置2を操作する利用者を認証するための登録認証情報、動作モード履歴、異常履歴を記憶している。また、記憶部24は、動作モードが設定されるたびに、設定時刻と設定した利用者の情報と設定された動作モードの情報を動作モード履歴として記憶する。
制御部25は、警備装置2の各種の制御を行う機能を備えている。本実施の形態では、制御部25は、照合部251、モード設定部252、異常判定部253を備えている。
照合部251は、操作部20を操作入力する利用者が予め登録された利用者か否かを判定する。具体的には、照合部251は、操作部20から取得した利用者のID情報が記憶部24に予め登録されたものと一致するか(照合OKであるか)否かを判定する。一致した場合には、利用者を正当な操作権限を有するものとして認証し、(モード設定部252により)操作部20を通じて行われた操作による警備装置2の動作モードの移行を可能とする。
モード設定部252は、照合部251にて照合部251にて照合OKと判定された利用者の操作により警備装置2の動作モードを設定する。警備装置2の動作モードとしては、少なくとも警備セットモード、警備解除モードの2種類が設定される。
ここで、警備セットモードとは、防犯センサから検知信号が入力されると、監視区域の異常検出と判定して、センタ装置4に異常通報するモードである。また、警備解除モードとは、防犯センサから検知信号が入力されても、監視区域の異常検出とせず、異常通報しないモードをいう。なお、火災センサ、非常ボタンによる検知信号は常時監視されており、警備セットモードと警備解除モードの何れのモードであっても異常通報される。利用者は、例えば警備対象が無人になるときに操作部20を操作して警備セットモードを設定し、警備対象に入るときに操作部20を操作して警備解除モードを設定する。
モード設定部252は、警備装置2の動作モードが設定されると、設定された動作モードを示すモード設定信号を通信部21より記録処理サーバ5に送信する。
異常判定部253は、センサから検知信号を受信すると、現在のモード及び記憶部24のセンサ情報と比較して異常の有無を判定する。また、異常判定部253は、警備セットモードに設定されているときに、各種センサの何れかから検知信号を受信すると異常と判定し、警備解除モードに設定されているときに、防災センサ、非常ボタンの何れかから検知信号を受信すると異常と判定する。異常判定部253は、異常と判定するとかかる異常を示す異常信号を通信部21より記録処理サーバ5に送信する。異常信号は、警備装置2の識別番号、異常を検知したセンサのID番号、センサの種類及びその設置位置の情報を含む。また、異常判定部253は、異常と判定した検知信号の送信元において事象が復旧したことを判定すると復旧信号を記録処理サーバ5に送信する。
<センタ装置>
図4は、センタ装置4の構成を示すブロック図である。図4に示すように、センタ装置4は、記録処理サーバ5とWEBサーバ6を備えている。記録処理サーバ5は、情報記憶部50、災害判定部51、異常検出部52、画像蓄積部53、画像データ変換部54、監視表示制御部55、利用者表示制御部56を備えている。
情報記憶部50は、監視カメラ1の設置された設置地域情報として、住所や地域、近隣の主要施設(ランドマーク)など監視区域の情報とカメラ番号および警備装置2の識別番号を対応させた管理情報を予め記憶している。また、管理情報には、監視カメラ1ごとに設置時に登録される情報として、設置箇所が屋内か屋外かを識別する屋外フラグ情報が記憶されている。屋外フラグがONであれば屋外に設置されることを示す。管理情報は、各種のフラグを備えたテーブル情報として管理され、警備装置2の動作モード設定や異常の有無、災害の有無などに応じて随時更新される。
また、情報記憶部50は、警備装置2ごとに現在設定されている動作モードを管理情報に記憶している。動作モードは、記録処理サーバ5が警備装置2からモード設定信号を受信すると、管理情報において該当する警備装置2に対応させて現在モード情報として記録される。さらに、情報記憶部50は、監視区域ごとに対応させて利用者の照合情報として、IDとパスワードを記憶している。
災害判定部51は、情報提供元装置(外部装置)から災害発生地域の情報を含む災害情報を受信する。例えば、災害判定部51は、情報提供元装置である公的機関など災害情報の配信プロバイダの情報配信装置から災害情報の配信を受けると、これを受信時刻とともに記憶する。災害情報は、例えば緊急地震速報であるが、その他、津波予測の情報、台風警報、火災に関する情報など、種々の災害に関する情報が災害情報として配信されてよい。
災害判定部51は、震度や降水量、風速といった災害の強さを示すパラメータ(災害強度)を災害強度閾値として予め記憶し、災害強度閾値を上回る災害情報を受信したときに対処すべき災害の発生を判定する。災害判定部51は、災害発生と判定したときにその災害発生地域に何れかの監視区域が含まれているか判定し、含まれている場合には当該監視区域に対応する監視カメラ1および警備装置2について災害フラグをONにする(管理情報のテーブル上で災害フラグを有効にする)。災害判定部51は、災害フラグをONにしてから所定期間が経過すると災害フラグをOFFにする。所定期間は、災害情報の災害強度に応じて予め設定された期間である。例えば、災害情報が緊急地震速報である場合、震度3のときには所定期間が1日に設定され、震度6のときには所定期間が1週間に設定される。
本実施の形態では、災害判定部51は、災害フラグをONにした監視区域に対応する監視カメラ1に対し、災害信号を送信する。また、災害判定部51は、災害フラグをOFFにした監視区域に対応する監視カメラ1に対し、災害復旧信号を送信する。
異常検出部52は、監視カメラ1や警備装置2から入力される情報(異常信号)に基づき監視区域の異常を検出する。警備装置2から異常信号が入力されると、管理情報において該当する監視区域の異常フラグをONにする(管理情報のテーブル上で異常フラグを有効にする)。また、監視カメラ1から入力される画像データより変化量が所定以上である場合などに異常と判定してもよい。また、異常検出部52は、監視カメラ1や警備装置2から入力される情報(復旧信号)に基づき監視区域の異常復旧を判定して、該当する監視区域の異常フラグをOFFにする。
画像蓄積部53は、監視カメラ1から取得した画像データ(補正画像データおよび無補正画像データ)と、この画像データを管理するためのデータテーブルを記憶している。画像データの記録領域は、予めカメラごとあるいは監視区域ごとに区分され、画像データを受信することにより該当する監視カメラ1の画像データが記録される。
データテーブルは、記録された画像データを識別するための情報であって、画像データの記録IDと、画像データの付加情報(カメラID、監視カメラ1の機器種別、使用レンズの機器種別、撮影条件、撮影日時)とが、画像データを記録したアドレス情報と対応付けて記録される。これにより、監視カメラ1ごとに、受信する補正画像データと無補正画像データとが対応づけられて記憶される。
画像データ変換部54は、監視カメラ1から取得した画像データを予め設定された精細度にダウンコンバートして、低精細画像データに変換する。具体的には、画像データ変換部54は、監視カメラ1から受信した画像データが、予め設定された解像度(例えばVGA解像度)より高画質であればダウンコンバートを行い、VGA解像度の低精細画像データに変換する。変換された低精細画像データは、変換前の基礎の画像データ(監視カメラ1から受信した画像データ)と対応させて画像蓄積部53に記録される。
ここでは、ダウンコンバートの内容として解像度を低下させる例について説明しているが、本発明の範囲は、これに限定されない。画像データ変換部54は、フレームレートを低下させる、あるいは圧縮率を上げる、またはこれらの組合せにより精細度を低下させるようにしてもよい。
また、ここでは、画像データ変換部54が画像データの取得時にダウンコンバートを行い予め低精細画像データを記憶しておく例について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されない。利用者表示制御部56から画像データを出力する際に、画像データ変換部54がダウンコンバートを行い低精細画像データへの変換を行ってもよい。
さらに、画像データを取得した監視カメラ1について既に災害フラグがONになっている場合には、災害判定部51にて判定した災害発生地域の多さ(広さあるいは含まれる地域の数)によって、ダウンコンバートする度合い(精細度)を異ならせるようにしてもよい。例えば、当該災害の災害情報に含まれた災害発生地域が多くなるほど精細度が低下するようにする。例えば、災害発生地域が「東京都全域」である場合のほうが「東京都千代田区のみ」である場合よりダウンサイズするようにする。これによって潜在的な閲覧需要者が増えるほど画像データのデータサイズを小さくすることができる。
本実施の形態では、画像データ変換部54は、監視カメラ1から取得した画像データが無補正画像データである場合には、無補正画像データの歪を補正し、補正した画像を補正画像データ(災害画像データ)として出力する。この補正画像データ(災害画像データ)は、変換前の基礎の画像データ(無補正画像データ)と対応させて画像蓄積部53に記録される。また、画像データ変換部54は、この補正画像データを低精細画像データに変換して、画像蓄積部53に記録する。そのために、記録処理サーバ5は、監視カメラ1が使用するレンズごとに、レンズの歪曲収差における補正パラメータを情報記憶部50に記憶している。
監視表示制御部55は、監視対象の情報及び異常の情報とともに、監視カメラ1から受信した画像データを監視表示装置7に出力する。監視表示制御部55は、画像データを受信したときに、管理情報において該当する監視区域の異常フラグがONになっていればこれを監視表示装置7に出力する。また、監視表示装置7から画像データの要求を受け付けたときに、要求された画像データに対応する監視区域の異常フラグがONとなっていればこの画像データを画像蓄積部53より読み出して監視表示装置7に出力する。
このように、監視員に提供する画像データは、オリジナルの精細度を維持した画像データとすることで、異常時にその原因を画像から把握できるようにするとともに、画像の証拠性を高めるようにしている。
本実施の形態では、監視表示制御部55は、監視カメラ1から受信した画像データを監視表示装置7に出力するときに、対象の画像データについて補正画像データが画像蓄積部53に記憶されていれば、これを優先して出力する。補正画像データが画像蓄積部53に記憶されていない場合には、無補正画像データを出力する。
利用者表示制御部56は、WEBサーバ6が利用者からの閲覧要求を受けつけたときに、要求された地域に災害が発生していれば、当該地域に対応する画像データについて、低精細画像データを読み出して地域情報とともにWEBサーバ6に出力し、利用者端末9に送信する。すなわち、このとき利用者端末9に送信する画像は、対応する監視カメラ1が広角で撮影するものであった場合には、災害時に無補正でセンタ装置4に送信され、画像データ変換部54で歪補正して得られた補正画像データ(災害画像データ)を低精細に加工したものとなる。また、このとき出力する地域情報は、市町村名の区分など、ある程度広域な地域範囲を示す情報である。
利用者表示制御部56は、閲覧要求信号として利用者端末9から地域情報の入力を受けると、管理情報からこの地域情報に該当する監視区域を抽出する。利用者表示制御部56は、管理情報において該当する監視区域の災害フラグがONで、且つ屋外フラグがONになっている監視カメラ1についてのみ利用者が画像を閲覧できるように制御する。そのため、利用者表示制御部56は、利用者から閲覧要求を受けつけたときに、管理情報において該当する監視区域の災害フラグがONになっていれば、対応する屋外フラグがONの監視カメラ1について最も直近の記録単位となる低精細画像データを読み出してWEBサーバ6に出力する。災害フラグがOFFであれば、または、対応する監視カメラ1が全て屋外フラグOFFであれば、画像データは読み出さず、エラーメッセージを返す。
このように、利用者に提供する画像データは、オリジナルの画像データに対して、データサイズが小さいものを用いることができる。これにより、ピーク性の高い災害時画像の提供サービスにおいて、災害時にアクセスが集中したとしても、処理遅延やシステムの停止に陥る可能性を低減して利用者に継続的に画像提供することが可能となる。
なお、かかる処理の例外として、利用者表示制御部56は、WEBサーバ6を介して利用者から監視区域を指定する情報とID/パスワードが認証信号として入力されると、情報記憶部50に記憶した照合情報と照合して、指定された監視区域または監視カメラ1についての照合OKと判定されれば、災害フラグと屋外フラグに拘わらず画像の閲覧を許容する。特にこの場合には、低精細画像データでなく、ダウンコンバートしていない基礎の画像データ(監視カメラ1から受信した画像データ)を利用者端末9に出力してよい。これにより、特定利用者となる監視カメラ1設置対象の正当な利用者は、WEBサーバ6を介し自己の管理範囲の画像を確認することができる。
WEBサーバ6は、アクセス受付部60を備えている。アクセス受付部60は、利用者端末9からのアクセスを受け付ける機能を備えている。
利用者は、パソコンやスマートフォンなどクライアント装置となる利用者端末9から、専用アプリケーション或いはWEBブラウザなどを利用してWEBサーバ6のアクセス受付部60に設定されたポータルサイトのURLにアクセスすることで、閲覧可能に公開されている監視カメラ1の画像データを指定して、参照することができる。
また、利用者は、予め設定されたIDとパスワードなど照合情報を入力することで、自己に対応する監視区域の監視カメラ1の画像データを参照することができる。
WEBサーバ6は利用者端末9からのアクセスを受け付けて画像データを出力する。WEBサーバ6は利用者からアクセスがあると利用者が画像データの閲覧を希望する地域情報を指定する入力部と、利用者の照合情報を入力する入力部が実装されたポータルサイトのWEBページを利用者端末9に送信する。利用者は、当該WEBページにて閲覧を希望する地域情報を指定して、画像データを要求する閲覧要求信号をWEBサーバ6に送信する。例えば、市区町村名の区分、あるいは町域の区分までが地域情報として指定可能となる。このほか、地域情報として近隣の主要施設(ランドマーク)を指定可能にしてもよい。あるいは、予め監視センタから照合情報を取得している利用者は、自己の照合情報を入力して認証を要求する認証信号をWEBサーバ6に送信する。
WEBサーバ6は、利用者端末9から入力された情報を利用者表示制御部56に出力する。利用者表示制御部56において、該当する画像データを参照可能と判定された場合に利用者端末9へ画像データを提供する際は、ファイル転送またはストリーミングなど周知の方法を採用してよい。該当する画像データとは、災害の発生により一時的に災害フラグがONになっている屋外設置の監視カメラ1の画像データと、予め照合情報に対応して閲覧が許可されている監視カメラ1(例えば設置対象の利用者)である。
<監視表示装置>
監視表示装置7は、1又は複数のコンピュータとその操作部および表示部で構成されており、記録処理サーバ5から受信する画像データや監視区域の名称および住所など各種情報を表示部に表示し、監視員が監視対象を常時監視している。監視表示装置7は、監視対象やそこに設置された警備装置2の情報を記憶したデータベースとして記録処理サーバ5の管理情報にアクセス可能となる。
監視表示装置7の表示部には、警備装置2からの異常に基づいて対処すべき監視対象の情報及び異常の情報と、監視対象に設置された監視カメラ1の画像データが表示される。例えば、監視区域の名称および住所など設置対象の物件を特定する情報が表示される。監視員は、かかる表示を見て監視区域に異常が発生していると判断すると、監視対象への対処員の対処指示などの必要な措置をとる。例えば、監視員は受信する画像データを表示部にて確認し、炎や煙など火災の発生が認められれば対処員に監視対象への対処指示を行うとともに119番通報を行う。
以上のように構成された画像管理システムについて、図面を参照してその動作を説明する。
本発明の実施の形態の画像管理システムにおいて、監視カメラ1からセンタ装置4に画像が送信される場合には、図5に示すような画像送信制御が実行される。画像送信制御は、監視カメラ1で実行される。
図5に示すように、監視カメラ1で、まず、撮影部(光学系10と撮像素子11)で広角画像データ(無補正画像データ)が取得されると(S100)、記録処理サーバ5から災害情報を受信しているか否かの判定が行われる(S101)。記録処理サーバ5から災害情報を受信していない場合、すなわち、動作モードが「通常モード」に設定されている場合には、画像補正部19で画像処理(歪補正処理)が行われ、補正画像データが生成される(S102)。そして、監視カメラ1は、補正画像データをセンタ装置4へ送信する(S103)。記録処理サーバ5から災害情報を受信している場合、すなわち、動作モードが「災害モード」に設定されている場合には、監視カメラ1は、補正画像データの生成を省略して、広角画像データ(無補正画像データ)をセンタ装置4へ送信する(S104)。センタ装置4では、この広角画像データを受信すると、歪補正が行われ、補正画像データ(災害画像データ)が取得されるとともに、低精細画像への変換が行われる。
本発明の実施の形態の画像管理システムにおいて、異常時に監視表示装置7で監視カメラ1の画像を確認する場合には、図6に示すような監視表示制御が実行される。監視表示制御は、センタ装置4の記録処理サーバ5(主に監視表示制御部55)で実行される。
監視表示制御は、監視区域で異常が検出されたときに実行される。したがって、まず、記録処理サーバ5で、監視区域で異常が検出されたか否かの判定が行われる(S1)。そして、異常が検出された場合には、その監視区域(異常が検出された監視区域)の画像データを監視員が選択可能なように監視表示装置7に提供する(S2)。このとき、対象の画像データについて補正画像データが画像蓄積部53に記憶されていれば、これを優先して監視表示装置7に提供する。補正画像データが画像蓄積部53に記憶されていない場合には、無補正画像データを監視表示装置7に提供する。
監視員が監視表示装置7で(例えばその画像をクリックするなどして)画像データを選択すると、記録処理サーバ5は、選択された画像データを読み出して(S3)、その画像データと設置対象(監視区域)を特定する情報(監視区域の名称および住所など)を監視表示装置7に出力する(S4)。異常が復旧するまでの間、このように選択された画像データの出力を繰り返す。その後、監視区域の異常が復旧すると(S5)、画像データの出力を禁止して(S6)、処理を終了する。
本発明の実施の形態の画像管理システムにおいて、災害時などに利用者端末9で監視カメラ1の画像を確認する場合には、図7に示すような利用者表示制御が記録処理サーバ5で実行される。利用者表示制御は、センタ装置4の記録処理サーバ5(主に利用者表示制御部56)で実行される。
利用者表示制御は、WEBサーバ6を介して利用者端末9からの閲覧要求があったときに実行される。利用者端末9からの閲覧要求があった場合(S10)、まず、その利用者が特定利用者であるか否かの判定が行われる(S11)。特定利用者でない場合(すなわち、固有の照合情報の入力がない一般利用者である場合)、閲覧要求があった監視区域の災害フラグがONか否かを判定する(S12)。災害フラグがONである場合、閲覧可能な監視カメラ1の画像があるか否かを判定する(S13)。閲覧可能な監視カメラ1とは、災害フラグがONで、且つ、屋外フラグがONの監視カメラ1である。
閲覧可能な監視カメラ1の画像がある場合には、その監視カメラ1の低精細画像を読み出して(S14)、その低精細画像とこの監視カメラ1の地域情報を利用者端末9に出力する(S15)。特に、このときには市町村名の区分あるいは町域の区分までが地域情報として出力される。その後、災害フラグがOFFになったか否かを判定する(S16)。災害フラグがOFFになると、低精細画像の出力を禁止して(S17)、処理を終了する。また、災害フラグがONのままでも、利用者端末9から閲覧終了の入力を受け付けると(S18)、処理を終了する。
利用者が特定利用者である場合には、WEBサーバ6から入力される認証信号と照合情報を照合してその特定利用者に対応する監視区域を特定し(S19)、その監視区域の画像データを利用者が選択可能なように利用者端末9に提供する(S20)。利用者が利用者端末9で(例えばその画像をクリックするなどして)画像データを選択すると、記録処理サーバ5は、選択された画像を読み出して(S21)、その画像データと設置対象(監視区域)を特定する情報(監視区域の名称および住所など)を利用者端末9に出力する(S22)。その後、利用者端末9から閲覧終了の入力を受け付けると(S23)、処理を終了する。
このような本実施の形態の画像管理システムによれば、監視カメラ1は、所定の範囲(監視エリア)を広角で撮影して広角画像データ(無補正画像データ)を取得する。さらに、監視カメラ1は、広角画像データの歪を補正した補正画像データを生成する。通常時には、監視カメラ1は補正画像データをセンタ装置4に送信する。これにより、センタ装置4で広角画像データの歪を補正する場合に比べて、センタ装置4の処理負荷を軽減することができる。一方、災害時(災害情報を受信したとき)には、監視カメラ1は、補正画像データの生成をキャンセルして、いち早く広角画像データをセンタ装置4に送信する。これにより、災害時には、監視カメラ1からセンタ装置4に短時間で画像データを送ることができる。したがって、通常時には、センタ装置4への処理負荷の集中を避けることができ、災害時には、通信線の断線やネットワークの通信障害などにより監視カメラ1からセンタ装置4に画像データを送信できなくなるリスクを低減することができる。
また、本実施の形態では、災害時に、監視カメラ1からセンタ装置4に広角画像データ(無補正画像データ)が送信された場合には、センタ装置4で、広角画像データの歪を補正した災害画像データ(補正画像データ)を生成する。この災害画像データ(補正画像データ)は、広角画像データ(無補正画像データ)と対応づけて画像蓄積部53に記憶される。これにより、災害時に、監視カメラ1からセンタ装置4に補正画像データが送信されなかった場合であっても、センタ装置4で災害画像データ(補正画像データ)を生成して、監視表示装置7や利用者端末9などへ提供することが可能になる。
また、本実施の形態では、利用者端末9からの要求に応じて、センタ装置4から利用者端末9へ災害画像データを送信する。これにより、利用者端末9のユーザ(利用者)は、災害時に、監視カメラ1からセンタ装置4に補正画像データが送信されなかった場合であっても、災害画像データ(センタ装置4で広角画像データの歪を補正した画像データ)を確認することができる。
以上、本発明の実施の形態を例示により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。
なお、本実施の形態においては、監視カメラ1の設置対象として施設や建物などの物件を例に説明したが、設置対象はこれに限定されず、人や車両、飛行体などの移動体に監視カメラ1が保持されて移動体周辺を広角で撮影するようにしてもよい。この場合、監視カメラ1の災害検出部19は、移動体の利用者による災害通報ボタンなどの操作により移動体における災害の発生を検出してよい。これにより、移動体付近で災害が発生したときに、移動体周辺の広角な撮影画像について、歪み補正をキャンセルして迅速にセンタ装置4に災害発生を通報することができる。
また、移動体に保持された監視カメラ1は、移動体の現在位置を取得する位置取得部を備えてもよく、この現在位置に応じて災害検出部19が災害の発生を検出するようにしてもよい。例えば、監視カメラ1が自己の現在位置を定期的にセンタ装置4に送信して、センタ装置4にて災害信号を送信するときに災害地域に該当する位置情報の移動体(監視カメラ1)に送信し、これを受信した監視カメラ1の災害検出部19が災害の発生を検出するようにしてもよい。あるいは、センタ装置4が災害地域と災害規模の情報を含めて一斉同報で災害信号を送信して、監視カメラ1の災害検出部19の側で現在位置情報に合致する災害地域と災害規模の情報が含まれていれば災害発生と判定するようにしてもよい。これによっても、移動体付近で災害が発生したときに、移動体周辺の広角な撮影画像について、歪み補正をキャンセルして迅速にセンタ装置4に災害発生を通報することができる。
以上のように、本発明にかかる画像管理システムは、センタ装置への処理負荷の集中を避けることができ、災害時には、監視カメラからセンタ装置に画像データを送信できなくなるリスクを低減することができるという効果を有し、施設や建物などの異常監視と災害時の被災状況確認とをあわせた画像監視サービス等に用いられ、有用である。
1 監視カメラ
2 警備装置
3 ネットワーク
4 センタ装置
5 記録処理サーバ
6 WEBサーバ
7 監視表示装置
8 外部ネットワーク
9 利用者端末
10 光学系
11 撮像素子
12 画像アナログ/デジタルコンバータ
13 画像圧縮回路
14 通信部
15 制御部
151 画像補正部
16 記憶部
17 画像記録部
18 入出力部
19 災害検出部
20 操作部
201 読取部
202 キー入力部
21 通信部
22 表示部
23 入出力部
24 記憶部
25 制御部
251 照合部
252 モード設定部
253 異常判定部
26 周辺機器
50 情報記憶部
51 災害判定部
52 異常検出部
53 画像蓄積部
54 画像データ変換部(画像処理部)
55 監視表示制御部
56 利用者表示制御部
60 アクセス受付部

Claims (5)

  1. 設置対象に設置されて画像データを撮像する監視カメラと、該監視カメラから受信した画像データを記憶するセンタ装置とを備える画像管理システムであって、
    前記監視カメラは、
    所定の範囲を広角で撮影した広角画像データを取得する撮影部と、
    広角で撮影したことにより生じた前記広角画像データの歪を補正して、前記広角画像データから補正画像データを生成する画像補正部と、
    前記補正画像データを前記センタ装置に送信する通信部と、
    前記設置対象における災害の発生を検出する災害検出部と、
    前記災害検出部が災害の発生を検出すると、前記補正画像データに代えて前記広角画像データを前記センタ装置に送信する送信制御を行う制御部と、
    を備えることを特徴とする画像管理システム。
  2. 前記センタ装置は、
    前記監視カメラから広角画像データを受信した場合に、前記広角画像データの歪を補正して、前記広角画像データから災害画像データを生成する画像処理部と、
    前記監視カメラから受信した前記補正画像データと、前記画像処理部により生成した前記災害画像データとを記憶する記憶部と、
    を備える、請求項1に記載の画像管理システム。
  3. 前記センタ装置は、
    さらに、利用者端末からの要求信号を受け付けて前記災害画像データを該利用者端末に送信する利用者表示制御部を備える、請求項2に記載の画像確認システム。
  4. 設置対象に設置されて画像データを撮像する監視カメラであって、
    前記監視カメラは、
    所定の範囲を広角で撮影した広角画像データを取得する撮影部と、
    広角で撮影したことにより生じた前記広角画像データの歪を補正して、前記広角画像データから補正画像データを生成する画像補正部と、
    前記補正画像データを外部の機器に出力する出力部と、
    前記設置対象における災害の発生を検出する災害検出部と、
    前記災害検出部が災害の発生を検出すると、前記補正画像データに代えて前記広角画像データを前記外部の機器に送信する送信制御を行う制御部と、
    を備えることを特徴とする監視カメラ。
  5. 移動体に備えられて画像データを撮像する監視カメラと、該監視カメラから受信した画像データを記憶するセンタ装置とを備える画像管理システムであって、
    前記監視カメラは、
    前記移動体の現在位置を取得する位置取得部と、
    所定の範囲を広角で撮影した広角画像データを取得する撮影部と、
    広角で撮影したことにより生じた前記広角画像データの歪を補正して、前記広角画像データから補正画像データを生成する画像補正部と、
    前記補正画像データを前記センタ装置に送信する通信部と、
    前記移動体の現在位置における災害の発生を検出する災害検出部と、
    前記災害検出部が災害の発生を検出すると、前記補正画像データに代えて前記広角画像データを前記センタ装置に送信する送信制御を行う制御部と、
    を備えることを特徴とする画像管理システム。
JP2014239551A 2014-11-27 2014-11-27 画像管理システムおよび監視カメラ Active JP6375213B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014239551A JP6375213B2 (ja) 2014-11-27 2014-11-27 画像管理システムおよび監視カメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014239551A JP6375213B2 (ja) 2014-11-27 2014-11-27 画像管理システムおよび監視カメラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016103670A JP2016103670A (ja) 2016-06-02
JP6375213B2 true JP6375213B2 (ja) 2018-08-15

Family

ID=56089205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014239551A Active JP6375213B2 (ja) 2014-11-27 2014-11-27 画像管理システムおよび監視カメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6375213B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7243120B2 (ja) * 2018-10-15 2023-03-22 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP7168418B2 (ja) * 2018-11-09 2022-11-09 株式会社日立製作所 画像撮影装置及び遠隔画像監視システム

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4487952B2 (ja) * 2006-02-27 2010-06-23 ソニー株式会社 カメラ装置及び監視システム
JP2008301396A (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Panasonic Corp 動画像通信装置、動画像通信用の半導体集積回路および動画像通信方法
JP2009271612A (ja) * 2008-05-01 2009-11-19 Pioneer Electronic Corp 監視装置、監視方法、監視プログラムおよび監視プログラムを格納した記録媒体
JP2010028537A (ja) * 2008-07-22 2010-02-04 Sanyo Electric Co Ltd 画像処理装置及び記録装置
JP5709367B2 (ja) * 2009-10-23 2015-04-30 キヤノン株式会社 画像処理装置、および画像処理方法
JP5467907B2 (ja) * 2010-03-25 2014-04-09 セコム株式会社 車載画像監視装置
WO2014152746A1 (en) * 2013-03-14 2014-09-25 Scott Technologies, Inc. Thermal imaging camera system and method of use

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016103670A (ja) 2016-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20130329047A1 (en) Escort security surveillance system
KR20160080159A (ko) 통합경비 원격 모니터링 시스템 및 그 방법
KR101498985B1 (ko) Ip cctv를 이용한 gps 위치정보 기반의 비상상황 발생 현장 촬영 및 모니터링 시스템 그리고 이를 이용한 비상상황 발생 현장의 촬영 및 모니터링 방법
US20140280538A1 (en) Method and apparatus for filtering devices within a security social network
US9167048B2 (en) Method and apparatus for filtering devices within a security social network
US20040242220A1 (en) Information supply system using communication line
JP2009002914A (ja) 施設被災監視装置及び施設被災監視方法
JP5779380B2 (ja) 監視装置およびプログラム
JP6375213B2 (ja) 画像管理システムおよび監視カメラ
JP2004192496A (ja) 監視システム、監視端末、監視センタおよび情報処理方法
JP6483414B2 (ja) 画像確認システムおよびセンタ装置
JP6534801B2 (ja) 画像確認システムおよびセンタ装置
KR100929921B1 (ko) 유비퀴터스 일체형 보안영상장치 및 시스템
KR101420006B1 (ko) 분산처리 기반 카메라 영상 서비스 시스템 및 방법
JP2018191030A (ja) 監視カメラシステム
KR100620560B1 (ko) 범죄 예방 및 감시 방법과 그 시스템
KR101280353B1 (ko) 모바일 기기를 이용한 상황 인지 이벤트 공조 통보시스템
JP5875778B2 (ja) 監視装置およびプログラム
JP6356566B2 (ja) 画像確認システム
JP6663703B2 (ja) 見守りシステム
JP6456644B2 (ja) 画像確認システムおよびセンタ装置
KR101167605B1 (ko) 카메라를 구비한 지능형 다기능 제어 장치 및 방법
US20140273989A1 (en) Method and apparatus for filtering devices within a security social network
JP2016082330A (ja) 画像確認システムおよびセンタ装置
JP6786317B2 (ja) 検出装置、検出方法、プログラムおよび記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170906

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180529

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180626

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180723

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6375213

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250