JP2008091469A - 半導体製造装置、半導体製造方法及び電子機器 - Google Patents

半導体製造装置、半導体製造方法及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】薄膜の絶縁物バリアー膜を緻密にして、上記リーク電流の増加を十分に防止できるようにする。
【解決手段】ウェハ7に形成されている配線接続孔に対して絶縁体バリアー膜を形成する手段1031等と、絶縁体バリアー膜に紫外線を照射する手段3等とを有する。詳しくは、ウェハ7が載置されるヒーター6が設置される第一領域Bと、ヒーター6上のウェハ7に紫外線を照射するランプ3が設置される第二領域Aとの間を仕切る仕切り板1068と、第二領域Aに配置されていてクリーニングを行うプラズマ発生用の電極1064とを備える。
【選択図】 図5

Description

本発明は、半導体製造装置、半導体製造方法及び電子機器に関し、特に、緻密な絶縁体バリアー膜を備える半導体製造装置、半導体製造方法及び電子機器に関する。
半導体デバイスに形成されている多孔質低誘電率膜(Low−k膜)は、複数の空孔を有している。このため、Low−k膜に配線接続孔を空けると、その配線接続孔の側壁表面には空孔が露出する。この状態で、配線接続孔に金属バリアー膜を形成すると、金属バリアー膜の材料であるTi,TiNのTiまたはTa,TaNのTaが空孔に入り、配線間のリーク電流が増加することが知られている。
これを防止するために、原子層成長(Atomic Layer Deposition:ALD)によって所要の厚さ(例えば、200〜300オングストローム)の絶縁物バリアー膜を配線接続孔に形成することによって、配線接続孔の側壁表面の空孔を覆うという手法が採られている。
しかし、近年、半導体デバイスの小型化により、配線接続孔も小型化の傾向の傾向が見受けられる。この場合には、上記絶縁物バリアー膜の膜厚も薄膜化する。この結果、絶縁物バリアー膜に、上記リーク電流の増加を十分に防止するほどの密度が得られない場合がある。これでは、半導体デバイスの小型化が阻害される。
一方、配線接続孔に対して相対的に厚い絶縁物バリアー膜を形成して、リーク電流の増加を防止することも考えられる。しかし、この場合には、配線接続孔の容積が減少し、コンタクトの上昇が生じる場合がある。
そこで、薄膜の絶縁物バリアー膜を緻密にして、上記リーク電流の増加を十分に防止できるようにすることを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の半導体製造装置は、
ウェハに形成されている配線接続孔に対して絶縁体バリアー膜を形成する手段と、
前記絶縁体バリアー膜に紫外線を照射する手段とを有する。
すなわち、本発明は、絶縁物バリアー膜に対して紫外光を照射することによって、絶縁物バリアー膜を改質して緻密にする。
実際に、絶縁物バリアー膜として用いられるSiNH膜を形成し、そこに紫外光を照射して、SiNH膜を検証してみた。具体的には、ウェハに対して約4nmの暑さのSiNH膜を形成し、その後に所要の条件でSiNH膜に対して紫外光を照射した。このウェハに対して、約400℃、3時間のアニール処理を行ったところ、SiNH膜が緻密であり、リーク電流の増加が見受けられなかった。
前記各手段は、同一のチャンバーに設けられていても、異なるチャンバーに設けられていてもよい。
前記各手段が同一のチャンバーに設けられている場合には、
前記ウェハの載置台が設置される第一領域と、前記載置台上のウェハに紫外線を照射する光源が設置される第二領域との間を仕切る仕切り部材と、
前記第二領域に配置されていて前記クリーニングを行うプラズマ発生用の電極とを備えると、光源からの照射光が電極によって遮られることなく、載置台上のウェハに到達するため好ましい。
前記各手段は、同一のウェハに対して、複数の絶縁体バリアー膜を重ねて形成し、かつ、各絶縁体バリアー膜に対して紫外線を照射することもできる。こうすると、絶縁体バリアー膜に紫外線が十分に進入するため、絶縁体バリアー膜の緻密さを均一にすることができる。
前記絶縁体バリアー膜は、薄膜形成に優れている、原子層成長法によって形成するとよい。
前記光源が、互いに波長が異なる光を照射すると、絶縁体バリアー膜内の無用な水素、窒素等を、絶縁体バリアー膜から離脱させることができるので、絶縁体バリアー膜をより緻密にすることができ好ましい。
発明の実施の形態
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において、同様の部分には、同一の符号を付している。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1の半導体製造装置の模式的な構成図である。本実施形態では、主として、絶縁体バリアー膜を改質する装置について説明する。
図1には、ウェハが収容されるフープ41と、フープ41から取り出されたウェハの位置決めを行うウェハアライメント42と、ロードロック機構を有する減圧チャンバーであるロードロックチャンバー43と、ウェハの配線接続孔に対して絶縁物バリアー膜を形成するための第一チャンバー1と、第一チャンバー1において形成された絶縁物バリアー膜に紫外光を照射する第二チャンバー2と、ロードロックチャンバー43と第一チャンバー1と第二チャンバー2との間でウェハを搬送するロボットアームを有するトランスファーチャンバー44とを示している。
図2は、図1の第一チャンバー1の模式的な構成図である。図2には、SiHガスの供給管1021と、Nガスの供給管1022と、HOガスの供給管1023と、Oガスの供給管1024と、Nガスの供給管1025と、Arガスの供給管1026と、Heガスの供給管1027と、NFガスの供給管1028と、これらの各供給管1021〜1028に接続されたバルブ1032及びマスフロー1031と、第一チャンバー1上部に設けられているアルミニウム板1065と、アルミニウム板1065の付近に設けられているアルミナ(Al)絶縁体1066と、第一チャンバー1内のガスを排気する排気バルブ1014と、排気バルブ1014に接続されている排気ポンプ1015と、昇降ステージ上に位置しておりウェハ7を加熱する絶縁物(AlN)から成るヒーター6と、トランスファーチャンバー44によって搬送されてきたウェハ7を受けるピン8と、各供給管1021〜1028を通じて第一チャンバー1内に供給されたガスをウェハ7に対して噴霧するガスシャワー1061と、ヒーター6に設けられている下部電極1062と、下部電極1062及びガスシャワー1061と兼用される上部電極(アース)に接続されている380KHzの発振器1064及び13.56MHzの発振器1063とを示している。
図3は、図1の第二チャンバー2の模式的な構成図である。図3には、紫外光を照射する低圧水銀ランプ・Xeエキシマランプなどの複数(例えば4つ)のランプ3と、減圧時 にかかる応力から各ランプ3を保護するとともに各ランプ3への酸素の接触を防止する石英パイプ4と、石英パイプ4内に供給される窒素(N)ガスなどの不活性ガス5と、連続的・定期的・間歇的にランプ3からの照射光の照度を測定する石英パイプ4内或いは第二チャンバー2の内壁に取り付けられている受光センサー9と、第二チャンバー2内に窒素ガスを供給するための配管11と、ウェハ7を処理した後に第二チャンバー2内をクリーニングするための酸素(O)ガスを供給するための配管12と、各配管11,12とガスタンクとの間に設けられたバルブ14と、各配管11,12を通るガス流量を計測するとともに計測結果に応じてバルブ14の開閉を制御するマスフロー13とを示している。なお、必要に応じて、窒素以外の不活性ガスを第二チャンバー2内に供給できるようにしてもよい。
つぎに、図1に示す半導体製造装置による処理手順について説明する。本実施形態では、まず、図示しないクリーンルーム内のCVD装置からフープ41に収容された状態で、例えば、配線接続孔が形成されている12インチのウェハ7が搬送されてくる。その後、ウェハ7は、フープ41から取り出され、ウェハアライメント42側へ搬送される。
ウェハアライメント42では、ウェハ7の位置決めが行われる。その後、ウェハ7は、第一チャンバー1に搬送されるのに先立って、ロードロックチャンバー43に搬送される。
つぎに、ロードロックチャンバー43内が減圧される。そして、ロードロックチャンバー43内が所望の圧力になると、ロードロックチャンバー43とトランスファーチャンバー44との間を仕切っているゲートバルブが開かれる。
その後、ウェハ7は、トランスファーチャンバー44内に搬送される。つづいて、トランスファーチャンバー44内のロボットアームによって、ロードロックチャンバー43内から第一チャンバー1内へ、ウェハ7が搬送されていく。
第一チャンバー1では、ウェハ7を加熱するために、ヒーター6が200〜400℃の範囲(例えば、350℃)に加熱される。つぎに、このヒーター6の上に、ウェハ7が載置される。第一チャンバーはすでに排気ポンプ1015がオンし、かつ、排気バルブ1014を開き、第一チャンバー1内を排気している(ステップS1)。
この状態で、マスフロー1031の制御によってバルブ1032を開き、供給管1021を通じて、第一チャンバー1内にSiHガスを、5〜50cc/minの範囲(例えば、20cc/min)で供給する。この結果、供給されたガスは、ガスシャワー1061によって、ウェハ7に噴霧される。その後、SiHガスの供給を止める。
つぎに、マスフロー1031の制御によってバルブ1032を開き、供給管1022,1023及び1027を通じて、第一チャンバー1内に、Nガスを50〜200cc/minの範囲(例えば、100cc/min)、Heガスを20〜100cc/minの範囲(例えば、50cc/min)で供給する。この結果、供給された各ガスは、ガスシャワー1061によって、ウェハ7に噴霧される。その後、各ガスの供給を止め、排気ポンプ1015により、第一チャンバー1内を排気する(ステップS2)。
ステップS1及びステップS2を実行するというALDの結果、ウェハ7に形成されている配線接続孔には、絶縁物バリアー膜であるところのSiNH膜が形成される。各ステップS1,S2の処理時間は、絶縁物バリアー膜の厚さに応じて設定すればよい。一例としては、5nmの厚さの絶縁物バリアー膜を形成するためには、ステップS1,S2ともに1分×5〜10回実行する。
その後、ウェハ7が、トランスファーチャンバー44内のロボットアームによって、第一チャンバー1から第二チャンバー2に搬送される(ステップS3)。
第二チャンバー2では、ランプ3から、例えば、波長185+254nm、パワー10mW/cmの低圧水銀光を、5〜20sの範囲(例えば、10s)で照射することによって紫外線アニール処理を行う(ステップS4)。
一方、第一チャンバー1は、ウェハ7の取り出し後に、クリーニングされる(ステップS5)。具体的には、マスフロー1031の制御によってバルブ1032を開き、供給管1026〜1028を通じて、チャンバー内にArガスとHeガスとNFガスとの混合ガスを供給する。この際、排気ポンプ1015をオンし、かつ、排気バルブ1014を開くことで、第一チャンバー1内を排気する。排気時の第一チャンバー1内の圧力は、0.5〜1.0Torr程度とすればよい。この状態で、発振器1063をオンして、上部電極1061に対して13.56MHzまたは400kHzのパワーを562W印加してプラズマを発生させる。
ここで、上記ステップS1〜ステップS4を経ることによって形成されたSiNH膜は、屈折率が約2.1となり、緻密な膜であることがわかった。
(変形例1)
なお、ステップS1,S2,S4の条件を、一例として、以下のように変更することも可能である。
すなわち、
ステップS1:例えば50cc/minの流量のSi(CHHガス(3MSガス)と、20cc/minの流量のNHガスとの混合ガスを用いる。
ステップS2:300cc/minの流量のHOガスを用いる。
ステップS4:波長172nm、パワー10mW/cmのXeエキシマ光を約10s照射する。
このような変更を行った場合には、絶縁物バリアー膜として、屈折率が2.0のSiOCNH膜が形成されることになる。
(変形例2)
また、ステップS2での使用ガスをNガスからNHガスに代え、かつ、HOガスを50〜200cc/minの流量を例えば、25〜50cc/minとすることも可能である。係る場合には、絶縁物バリアー膜として、SiONH膜が形成される。
(実施形態2)
実施形態1の半導体装置は、絶縁物バリアー膜の厚さが、相対的に小さい場合には好ましい。しかし、絶縁物バリアー膜の厚さが、相対的に大きい場合には以下の観点から、対策が必要である。
すなわち、相対的に厚い絶縁物バリアー膜が必要な場合、絶縁物バリアー膜内に十分に紫外光が到達しない場合がある。具体的には、絶縁物バリアー膜に照射された紫外光は、絶縁物バリアー膜の表面から、紫外光の強さが1/e(eは自然対数)となる深さ(数nmから10nm)までしか進入しない。
また、相対的に厚い絶縁物バリアー膜を形成した場合、配線接続孔の径が相対的に小さくなる。したがって、この場合に、ウェハの上側から紫外光を照射すると、絶縁物バリアー膜の上面には十分な紫外光量が得られるものの、配線接続孔内に入り込む紫外光は少ないため、絶縁物バリアー膜の側面から絶縁物バリアー膜内に、十分な紫外光が進入しない。
そこで、本実施形態では、複数回に分けて絶縁物バリアー膜を形成し、かつ、絶縁物バリアー膜毎に紫外線の照射工程を行えるようにする。
図4は、本発明の実施形態2の半導体製造装置の模式的な構成図である。図5は、図4のチャンバー15の模式的な構成図である。本実施形態では、図1に示した第一チャンバー1と第二チャンバー2とを一つのチャンバー15で実現している。
チャンバー15は、網目状のアース電極1067と、ランプ3設置領域Aと半導体処理領域Bとを仕切る石英ガラス板などの仕切り板1068とを示している。なお、図2に示した部分と同様の部分には同一符号を付している。
まず、ランプ3設置領域Aに、ガスNガスまたはHeガスを流しておく。この状態で、図3に示す第一チャンバー1内での処理と同様に、半導体処理領域Bに、SiHガスが供給される(ステップS1)。つぎに、半導体処理領域Bに、Nガス等が供給される(ステップS2)。その後、ランプ3設置領域Aに設けられている低圧水銀ランプ3から低圧水銀光が、照射される(ステップS4)。
ウェハ7に対して、ステップS1,S2,S4を所要回数繰り返し行う。一例としては、SiNH膜が、最大で10nmの厚さとなるまで、繰り返し行う。ここで、ステップS1,S2によって形成する、SiNH膜等の膜厚は、1回当たり0.5〜1nm程度とするとよい。
そして、ウェハ7の配線接続孔に対して、十分な厚さ及び緻密さの絶縁物バリアー膜を形成し終えたら、チャンバー15からウェハ7を取り出し、半導体処理領域B内をクリーニングする(ステップS5)。
このように、本実施形態では、1つのチャンバー15を用いて、ステップS1,S2,S4を実行するため、実施形態1で説明したステップS3を実行する必要がない。
ここで、クリーニングを実行すると(ステップS5)、発生されたプラズマによって、半導体処理領域Bの底面の付着したSiHなどを含む物質が除去される。また、ウェハ7とランプ3との間には、仕切り板1068のほかに、網目状のアース電極1067が設けられているだけであるので、ランプ3から照射される紫外光は、ウェハ7に十分に到達する。
(変形例1)
図5に示したチャンバー15は、以下のように変形することが可能である。すなわち、ウェハ7とランプ3との間に設けられている網目状のアース電極1067を、ランプ3の上側に設けたチャンバー15とすることもできる。係る場合には、アース電極1067は、網目状としなくてもよく、例えば板状とすればよい。
(変形例2)
本発明者は、絶縁物バリアー膜の水素成分の結合基を切断することで、絶縁物バリアー膜を均一で高密度とすることができることを見出した。また、本発明者は、遷移金属の酸化に必要な波長或いはC−H結合を切断するのに必要な波長以下の光を照射すること、H絶縁物バリアー膜を不活性ガス又はOガスを1〜2%程度、好ましくは1%以下含む不活性ガス雰囲気で紫外線アニールすることで、絶縁物バリアー膜を緻密とすることができ、かつ、リーク電流が流れにくくなることを見出した。
そこで、ランプ3と共に、ランプ3とは波長が異なる他のランプをランプ3設置領域Aに設け、ステップS4,S5間で、上記他のランプから光を照射して、絶縁物バリアー膜をより好ましい条件のものとする。
具体的には、SiNH膜の場合には、I(341nm)ランプまたはXeCl(308nm)を用いてSiH,N−H結合を切断し、その後、Xeまたは低圧水銀ランプにより絶縁物バリアー膜を緻密化する。
また、SiOCNH膜の場合には、H−O、H−N、C−H、H−Siなどの水素が関係する結合基が存在する。これらの結合基を切断するために必要な波長は、それぞれ、280nm、353nm、353nm、399nmである。また、約156から263nmが吸収端に対応する波長であるが、CやNの濃度がある数パーセント以上あることを考えて吸収端に対応する波長は180nm程度と考えられる。したがって、SiOCNH膜に対して、180nm以上400nm以下の波長の光を照射できる他のランプを設けると、絶縁物バリアー膜をより好ましい膜にすることができる。
さらに、SiON膜を絶縁物バリアー膜として用いることも可能である。SiON膜に156nm以上の波長の光を照射すると、光が膜内に進入して、その結果、光が膜内の構造(結合の骨格)に吸収され、SiON膜の密度が向上し、機械的強度が高くなる。また、SiON膜から水素成分等が除去される。
また、SiOC膜を絶縁物バリアー膜として用いることも可能である。SiOC膜には、C−H基が存在しているので、この場合には、他のランプを、波長が約222nmであるKrClランプ4灯とし、他のランプから照度が約4〜15mW/cm、照射時間約1〜2分という条件で光を照射するとよい。
さらに、SiN膜を絶縁物バリアー膜として用いることも可能である。SiN膜の場合、H−N、H−Siなどの水素が関係する結合基が存在する。これらの結合基を切断するために必要な波長は、それぞれ、353nm、399nmである。また、約240nmが吸収端に対応する波長である。これらのことから、SiN膜に対して、180nm以上400nm以下の波長の光を照射すると、絶縁膜の機械的強度を高め、かつ、誘電率を低くすることができる。したがって、一例としては、ランプ3を、波長が約341nmのIランプ4灯とし、ランプ3から照度が約13mW/cm、照射時間約2分という条件で光を照射する。そして、他のランプを、波長が約282nmのXeBrランプ4灯とし、他のランプから照度が約13mW/cm、照射時間約2分という条件で光を照射する。
さらにまた、SiCH膜を絶縁物バリアー膜として用いることも可能である。SiCH膜の場合、H−N、C−H、H−Siなどの水素が関係する結合基が存在する。これらの結合基を切断するために必要な波長は、それぞれ353nm、353nm、399nmである。また、約265nmが吸収端に対応する波長である。これらのことから、SiCH膜に対して、180nm以上400nm以下の波長の光を照射すると、絶縁膜の機械的強度を高め、かつ、誘電率を低くすることができる。
同様に、SiCNH膜を絶縁物バリアー膜として用いることも可能である。SiCNH膜の場合には、H−N、C−H、H−Siなどの水素が関係する結合基が存在する。これらの結合基を切断するために必要な波長は、それぞれ、274nm、353nm、353nm、399nmである。また、約265nmが吸収端に対応する波長である。これらのことから、SiCNH膜に対して、274nm以上400nm以下の波長の光を照射すると、絶縁膜の機械的強度を高め、かつ、誘電率を低くすることができる。
また、SiOCNH膜を絶縁物バリアー膜として用いることも可能である。SiOCNH膜の場合には、H−O、H−N、C−H、H−Siなどの水素が関係する結合基が存在する。これらの結合基を切断するために必要な波長は、それぞれ、280nm、353nm、353nm、399nmである。また、約156から263nmが吸収端に対応する波長であるが、CやNの濃度がある数パーセント以上あることを考えて吸収端に対応する波長は180nm程度と考えられる。したがって、SiOCNH膜に対して、180nm以上400nm以下の波長の光を照射すると、絶縁膜の機械的強度を高め、かつ、誘電率を低くすることができる。
さらに、SiOCH膜を絶縁物バリアー膜として用いることも可能である。SiOCH膜の場合には、H−O、H−N、C−H、H−Siなどの水素が関係する結合基が存在する。これらの結合基を切断するために必要な波長は、それぞれ、280nm、353nm、353nm、399nmである。また、約156nmが吸収端に対応する波長である。これらのことから、SiOCH膜に対して、156nm以上400nm以下の波長の光を照射すると、絶縁膜の機械的強度を高め、かつ、誘電率を低くすることができる。
もっとも、ランプ3と他のランプとは、同一波長のものとしてもよい。この場合には、ウェハ7は、加熱時間が増加するので、絶縁物バリアー膜を含むウェハに形成されている種々の絶縁膜の機械的強度が高まるという点で改質効果が得られるためである。
(変形例3)
上記変形例2と同趣旨の変形例であるが、図5に示すチャンバー15を図1の第一チャンバー1として用いることも可能である。この場合、第二チャンバー2のランプ3は、チャンバー15内のランプと同一又は異なる波長のものとする。係る場合にも、上記変形例2と同様の効果が得られる。
(実施形態3)
実施形態1,2で説明した半導体装置を用いて製造した半導体デバイスは、絶縁物バリアー膜の表面の空孔が密閉されていて、十分にバリアー効果が高い。このため、この半導体デバイスは、小型・薄型である。このことから、この半導体デバイスは、以下のような電子機器に好適に用いることができる。
(1)液晶・プラズマ・EL(electroluminescence)などの表示装置
テレビジョン、パーソナルコンピュータなどに付帯する、液晶・プラズマ・有機EL(electroluminescence)などの表示装置には、各画素を独立的に駆動するための半導体デバイスが備えられている。
半導体デバイスには、走査信号を伝達する走査信号配線と、画像信号を伝達する画像信号線と、走査信号配線及び画像信号線に連結されていて層間絶縁膜を含む薄膜トランジスタと、薄膜トランジスタに連結されている画素電極と、走査信号配線を絶縁する絶縁膜と、薄膜トランジスタ及び画像信号線を絶縁する絶縁膜とを備えている。
薄膜トランジスタは、走査信号配線を通じて伝達される走査信号に従って、画素電極に対する、画像信号線を通じて伝達される画像信号のオン/オフを切り替えるスイッチング素子である。
表示装置は、薄型化の需要が高い。薄型液晶テレビジョン、薄型プラズマテレビジョン、薄型液晶ディスプレイなどが、その典型である。したがって、表示装置に、本実施形態の半導体デバイスを採用すると、表示装置の薄型化が可能となる。
(2)ディジタルカメラ・ディジタルスチルカメラなどの撮像装置
ディジタルカメラ・ディジタルスチルカメラなどにも、表示装置の場合と同様に、小型化・薄型化の需要が高い。特に、ディジタルカメラ等は、通常、携帯されることが多いので、本実施形態の半導体デバイスを採用して、小型化を実現するとよい。したがって、撮像装置に、本実施形態の半導体デバイスを採用すると、撮像装置の小型化が可能となる。
(3)ファクシミリ、プリンタ、スキャナなどの画像形成装置
ファクシミリ等の画像形成装置は、近年、電話などとともに、複合型のものが多い。したがって、画像形成装置はもとより、この種の複合機は、小型化が要求される。したがって、画像形成装置及びこれを含む複合機に、本実施形態の半導体デバイスを採用すると、これら画像形成装置等の小型化が可能となる。
(4)CLC素子、発光型レーザ装置等の光学装置
例えば、CD・MD・DVDを含む光磁気記録媒体に対する情報読取等を行う光ピックアップ部には、光磁気記録媒体からの光を電気信号に光電変換素子と、光電変換素子によって変換された光信号を転送するための薄膜トランジスタとを備える半導体デバイスが備えられている。したがって、光学装置に、本実施形態の半導体デバイスを採用すると、これら光学装置の小型化が可能となる。
以上、種々の電子機器装置について例示したが、半導体デバイスを有する電子機器装置であれば、上記例示したものに限定されるものではない。したがって、例えば、携帯電話機などの通信装置、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置に内蔵されている或いは着脱可能なメモリも、本実施形態の電子機器装置に含まれる。
本発明の実施形態1の半導体製造装置の模式的な構成図である。 図1の第一チャンバー1の模式的な構成図である。 図1の第二チャンバー2の模式的な構成図である。 本発明の実施形態2の半導体製造装置の模式的な構成図である。 図4のチャンバー15の模式的な構成図である。
符号の説明
1 第一チャンバー
2 第二チャンバー
3 ランプ
4 石英パイプ
5 不活性ガス
7 ウェハ
6 ヒーター
8 ピン
9 受光センサー

Claims (8)

  1. ウェハに形成されている配線接続孔に対して絶縁体バリアー膜を形成する手段と、
    前記絶縁体バリアー膜に紫外線を照射する手段とを有する半導体製造装置。
  2. 前記各手段は、同一又は異なるチャンバーに設けられている請求項1記載の半導体製造装置。
  3. 前記各手段が同一のチャンバーに設けられており、
    前記ウェハが載置される載置台が設置される第一領域と、前記載置台上のウェハに紫外線を照射する光源が設置される第二領域との間を仕切る仕切り部材と、
    前記第二領域に配置されていてクリーニングを行うプラズマ発生用の電極とを備える請求項1記載の半導体製造装置。
  4. 前記各手段は、同一のウェハに対して、複数の絶縁体バリアー膜を重ねて形成し、かつ、各絶縁体バリアー膜に対して紫外線を照射する請求項1記載の半導体製造装置。
  5. 前記絶縁体バリアー膜は、原子層成長法によって形成する請求項1記載の半導体製造装置。
  6. 前記光源は、互いに波長が異なる光を照射する請求項1記載の半導体製造装置。
  7. ウェハに形成されている配線接続孔に対して絶縁体バリアー膜を形成し、
    前記絶縁体バリアー膜に紫外線を照射する半導体製造方法。
  8. 請求項7に示す半導体製造方法によって製造された半導体デバイスを備える電子機器。
JP2006268429A 2006-09-29 2006-09-29 半導体製造装置、半導体製造方法及び電子機器 Pending JP2008091469A (ja)

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