JP2008088374A - ホイールキャップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係るホイールキャップは、ポリ乳酸系樹脂(A)20〜80重量部、長繊維ガラス強化プロピレン系樹脂(B)20〜80重量部(ただし、(A)と(B)の合計を100重量部とする)、および変性プロピレン系樹脂(C)0.1〜20重量部を含む原料より得られたポリ乳酸系樹脂組成物から製造する。
【選択図】図1
Description
ポリ乳酸系樹脂(A)20〜80重量部、長繊維ガラス強化プロピレン系樹脂(B)20〜80重量部(ただし、(A)と(B)の合計を100重量部とする)、および変性プロピレン系樹脂(C)0.1〜20重量部を含む原料より得られたポリ乳酸系樹脂組成物から製造したことを特徴とする。
前記長繊維ガラス強化プロピレン系樹脂(B)に含有されるガラス繊維の重量が長繊維ガラス強化プロピレン系樹脂(B)100重量%あたり30〜70重量%の範囲にあることが好ましい。
MPR=Mn/(100×f/M) ・・・(1)
(式中、
f :カルボジイミド基と反応する基を有する化合物の式量(g/mol)
M :カルボジイミド基と反応する基を有する化合物残基の含有量(wt%)
Mn:カルボジイミド基と反応する基を有するプロピレン系樹脂(c1)の数平均分子量
である。)
前記ポリ乳酸系樹脂組成物の原料として変性エラストマー(D)3〜30重量部(ただし、(A)と(B)の合計を100重量部とする)をさらに含むことが好ましい。
[ポリ乳酸系樹脂組成物]
本発明のホイールキャップに用いるポリ乳酸系樹脂組成物は、ポリ乳酸系樹脂(A)、長繊維ガラス強化プロピレン系樹脂(B)、および変性プロピレン系樹脂(C)を含む原料より得られ、さらに変性エラストマー(E)、結晶化促進剤(F)および各種添加剤を必要に応じて原料として含有してもよい。また、架橋や発泡などの2次変性をしてもよい。
本発明に用いる「ポリ乳酸系樹脂(A)」とは、L−乳酸ユニットおよび/またはD−乳酸ユニットを50モル%以上、好ましくは75モル%以上、さらに好ましくは100%含有する重合体または混合体を意味する。前記重合体は、例えば、乳酸の重縮合や乳酸の環状二量体であるラクチドの開環重合によって合成され、乳酸と共重合可能な他のモノマーが共重合されたものでもよい。
L−乳酸ユニットを90モル%以上モノマーとして使用するポリL乳酸と、D−乳酸ユニットを90モル%以上モノマーとして使用するポリD乳酸とを併用すると、より結晶化速度が増し、耐熱性が向上することから好ましい。
本発明に用いる「長繊維ガラス強化プロピレン系樹脂(B)」とは、プロピレン系樹脂(b1)、ガラス繊維(b2)、およびカルボン酸変性プロピレン系樹脂(b3)との混合物である。
ンとの共重合体が好ましい。
0℃、2.16kg荷重におけるメルトフローレート(MFR)は、通常は0.01〜500g/10分、好ましくは0.05〜200g/10分である。
2)を含有する長繊維ガラス強化プロピレン系樹脂(B)を用いることにより、耐衝撃性および耐熱性に優れる。
本発明で用いられるガラス繊維(b2)の数平均繊維径は、ガラス繊維束の生産性の生産性を低下させないためにガラス繊維の破損を防ぐという観点や、補強効果を充分に発揮させるためガラス繊維のアスペクト比を低下させないという観点から、通常は5〜20μm、好ましくは8〜18μmである。繊維径がこの範囲から外れると、繊維が折れやすくなる、もしくはアスペクト比 が小さくなるために、耐熱性および曲げ強度の向上効果が
低下する場合がある。
なお、上記数平均繊維径および数平均繊維長の値は光学顕微鏡にて100本のガラス繊維について目視により長さを測定することにより計算される値である。
不飽和カルボン酸もしくはその誘導体(不飽和カルボン酸等)としては、具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸 、イタコン酸等の不飽和カルボン
酸;無水マレイン酸 、無水イタコン酸、無水ノルボルネンカルボン酸、無水テトラヒド
ロフタル酸等の酸無水物;2-ヒドロキシエチルアクリレート、2-ヒドロキシエチルメタクリレート、3-ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシエトキシメタクリレート等の
ヒドロキシアルキルエステルまたはヒドロキシアルコキシアルキルエステルなどが挙げられる。本発明では、特に無水マレイン酸 が好ましく用いられる。これらの不飽和カルボ
ン酸等は、1種単独であるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
上記のようなポリオレフィン樹脂を変性 している不飽和カルボン酸等のグラフト率は、
グラフト変性前のプロピレン系重合体100重量%に対して、不飽和カルボン酸等のグラフトモノマー換算で0.02〜14重量%、好ましくは0.2〜10重量%である。このグラフト率が上記範囲内にあると、ガラス繊維(b2)とプロピレン系樹脂(b1)との密着性が向上し、ポリ乳酸系樹脂組成物の衝撃強度や耐熱性が向上する。
本発明で用いられるカルボン酸変性プロピレン系樹脂(b3)は、従来公知のグラフト変性方法、たとえば押出機等を使用して、無溶媒で、プロピレン系樹脂と不飽和カルボン酸もしくはその誘導体とを反応させてカルボン酸変性プロピレン系樹脂(b3)を調製することができる。
この場合、ラジカル開始剤は、プロピレン系重合体100重量部に対して、通常は、0.001〜1重量部、好ましくは0.01〜0.5重量部の割合で使用される。
ジメチル-2,5- ジ(t-ブチルペルオキシ)ヘキサン;t-ブチルペルベンゾエート、t-ブチルペルフェニルアセテート、t-ブチルペルイソブチレート、t-ブチルペル-sec- オクトエート、t-ブチルペルピバレート、クミルペルピバレートおよびt-ブチルペルジエチルアセテート;アゾビスイソブチロニトリル、ジメチルアゾイソブチレートなどを挙げることができる。これらのうちでは、ジクミルペルオキシド、ジ-t- ブチルペルオキシド、2,5-ジメチル-2,5- ジ(t-ブチルペルオキシ)ヘキシン-3、2,5-ジメチル-2,5- ジ(t-ブチルペルオキシ)ヘキサン、1,4-ビス(t-ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼンなどのジアルキルペルオキシドが好ましく用いられる。
また、カルボン酸変性プロピレン系樹脂の極限粘度は0.1〜1.6dl/gの範囲であり、好ましくは0.5〜1.4dl/gの範囲である。極限粘度がこの範囲にあると、ポリ乳酸系樹脂組成物の曲げ強度や衝撃強度が向上する。
本発明に用いるポリ乳酸系樹脂組成物に含まれる「変性プロピレン系樹脂(C)」は、カルボジイミド基と反応する基を有するプロピレン系樹脂(c1)とカルボジイミド基含有化合物(c2)とを反応させてなる重合体組成物(c3)であることが好ましい。
本発明に用いられるカルボジイミド基と反応する基を有するプロピレン系樹脂(c1)は、プロピレン系重合体(c1−1)に、カルボジイミド基と反応する基を有する化合物(c1−2)を導入することにより得ることができる。
しくは0.86〜0.95g/cm3、更に好ましくは0.88〜0.92g/cm3であり、ASTM D1238による230℃、2.16kg荷重におけるメルトフローレー
ト(MFR)は、通常0.01〜500g/10分、好ましくは0.05〜200g/10分、さらに好ましくは0.1〜100g/10分である。
また、プロピレン系重合体(c1−1)の結晶化度は、通常70%以下、好ましくは60%以下、さらに好ましくは50%以下である。結晶化度がこの範囲にあれば、カルボジイミド基と反応する基を有するプロピレン系樹脂(c1)のハンドリングに優れる。
いても特段の制限はない。市販の樹脂をそのまま利用することも可能である。
(式(1)において、
fはカルボジイミド基と反応する基を有する化合物(c1−2)の式量(g/mol)であり、
Mはカルボジイミド基と反応する基を有する化合物(c1−2)残基の含有量(wt%)であり、
Mnはカルボジイミド基と反応する基を有するプロピレン系樹脂(c1)の数平均分子量である。)
ここでMPRは、カルボジイミド基と反応する基を有するプロピレン系樹脂(c1)1分子鎖当たりのカルボジイミド基と反応する基を有する化合物(c1−2)のグラフト本数を示す。MPRが上記範囲にあると、重合体組成物(c3)を架橋することなく安定して製造することが可能となり、かつポリ乳酸系樹脂組成物から製造した自動車部品とした場合に十分な低温耐衝撃性改質効果を得ることができる。
(MFR)は、通常0.1〜300g/10分、好ましくは1〜100g/10分である。上記範囲にあると、重合体組成物(c3)を用いてポリ乳酸系樹脂組成物から製造した自動車部品とした場合に耐衝撃性改良効果に優れる。
カルボジイミド基と反応する基を有するプロピレン系樹脂(c1)が、たとえばそのガラス転移温度が−10℃以下であるように、ゴム状弾性を持つ場合には、耐衝撃性改良効果が大きい傾向にある。
本発明に用いられるカルボジイミド基含有化合物(c2)としては、下記一般式(C1)で示される繰り返し単位を有するポリカルボジイミドが例示される。
〔式(C1)において、R1は2価の有機基を示す。〕
ポリカルボジイミドの合成法は特に限定されるものではないが、例えば有機ポリイソシアネートを、イソシアネート基のカルボジイミド化反応を促進する触媒の存在下で反応させることにより、ポリカルボジイミドを合成することができる。
400〜500,000、好ましくは500〜10,000、更に好ましくは1,000〜4,000である。数平均分子量(Mn)がこの範囲にあると、ポリ乳酸系樹脂組成物から製造した自動車部品の耐衝撃改良効果に優れるため好ましい。
8CAやLA1などが挙げられる。
重合体組成物(c3)は、カルボジイミド基と反応する基を有するプロピレン系樹脂(c1)とカルボジイミド基含有化合物(c2)とを反応させることにより得ることができる。具体的には、溶融変性などのように溶融混練することにより得ることが可能であるが、この方法に限定されるものではない。
)は、通常0.1〜200g/10分、好ましくは1〜100g/10分、更に好ましくは2〜50g/10分の範囲である。
重合体組成物(c3)を製造するにあたり、カルボジイミド基含有化合物(c2)の配
合量は、カルボジイミド基と反応する基を有するプロピレン系樹脂(c1)100重量部に対し、カルボジイミド基含有化合物(c2)1〜100重量部、好ましくは2〜13重量部であり、かつカルボジイミド基と反応する基を有するプロピレン系樹脂(c1)とカルボジイミド基含有化合物(c2)を反応させてなる重合体組成物(c3)100グラム中の、カルボジイミド基の含量は通常1〜200mmol、好ましくは1〜45mmolである。カルボジイミド基含量が少なすぎると重合体組成物(c3)としての機能を発現できず、ポリ乳酸系樹脂組成物から製造した自動車部品とした場合の低温耐衝撃性向上効果が得られない。一方で、カルボジイミド基含量が多いと低温耐衝撃性向上効果は大きくなるが、全体としての耐衝撃性向上効果がそれほど上がらず経済的でない。カルボジイミド基の含量が上記範囲内にあると、低温耐衝撃性向上効果と耐衝撃性向上効果のバランスに優れる。
ポリ乳酸系樹脂組成物の原料としてさらに「変性エラストマー(D)」を含むことが好ましい。ポリ乳酸系樹脂組成物中に変性エラストマー(D)をさらに含有することによってポリ乳酸系樹脂組成物中の島相の粒径が小さくなり、衝撃強度が向上するため好ましい。
リ乳酸系樹脂(A)および長繊維ガラス強化プロピレン系樹脂(B)の合計100重量部に対して、通常は1〜30重量部、好ましくは3〜30重量部である。変性エラストマー(D)の使用量が上記範囲内にあるとポリ乳酸系樹脂組成物の曲げ強度の低下を抑えながら衝撃強度を向上できるため好ましい。
ポリ乳酸系樹脂組成物の原料としてさらに結晶化促進剤(F)が含まれていても良い。結晶化促進剤(F)を含有させることにより、ポリ乳酸系樹脂(A)のガラス転移温度(Tg)が低下し、ポリ乳酸系樹脂(A)の運動性が向上し、結晶化速度が向上する。
R1OOC−(CH2)m−COOR2 ・・・(F1)
〔式(F1)において、R1及びR2はそれぞれ独立に下記式(F2)で表される基であり、mは0〜8の整数である。
(式(F2)において、R3は炭素原子数が1〜6のアルキレン基であり、
R4は炭素原子数が1〜10の直鎖または分岐したアルキル基、炭素原子数が6〜12
のアリール基、炭素原子数が7〜15のアリールアルキル基または炭素原子数が7〜15のアルキルアリール基であり、
nは0〜6の整数である。)〕
結晶化促進剤(F)としては、例えば市販品であれば、大八化学工業株式会社製のDAIFATTY−101などが挙げられる。
<添加剤>
本発明に用いるポリ乳酸系樹脂組成物の原料としては、上記ポリ乳酸系樹脂(A)、長繊維ガラス強化プロピレン系樹脂(B)、および変性プロピレン系樹脂(C)を含み、さらに変性エラストマー(D)、タルク(E)、結晶化促進剤(F)以外にも、架橋剤、架橋促進剤、架橋助剤、軟化剤、粘着付与剤、老化防止剤、発泡剤、加工助剤、密着性付与剤、無機充填剤、有機フィラー、結晶核剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、帯電防止剤、着色剤、滑剤、難燃剤、ブルーミング防止剤などの添加剤を含んでいてもよい。
本発明に用いるポリ乳酸系樹脂組成物の調製方法としては、公知の任意の方法を採用することができ、例えば、ポリ乳酸系樹脂(A)、長繊維ガラス強化プロピレン系樹脂(B)、ガラス繊維(C)、および変性プロピレン系樹脂(D)、必要に応じて変性エラスト
マー(E)、結晶化促進剤(F)および各種添加剤を含む原料を、押出機やニーダーなどを用いて溶融混練する方法が挙げられる。
本発明に用いるポリ乳酸系樹脂組成物中のガラス繊維の数平均繊維長は、ガラス繊維(b2)に用いたものと同様の方法で測定することができる。すなわち光学顕微鏡にて100本のガラス繊維について目視により長さを測定することにより計算される数平均値である。本発明においてポリ乳酸系樹脂組成物中のガラス繊維長は通常は0.5mm以上であり、好ましくは0.5〜3mmであり、より好ましくは0.6〜2mmである。樹脂の流動性、およびガラス繊維の補強効果の観点から、ガラス繊維長がこの範囲にあることが好ましい。
本発明に係るホイールキャップは、ホイールの中心のハブを覆うもので、一般にハブキャップまたはセンターキャップとも称され、上記の耐衝撃性が向上したポリ乳酸系樹脂組成物から形成される。成形方法は特に限定されないが、通常は射出成形により成形される。射出成形により成形する場合は、樹脂温度200〜240℃、金型温度40〜80℃が望ましい。
本発明のホイールキャップは上述したポリ乳酸系樹脂組成物から製造することにより、耐衝撃性および耐熱性に優れる。
の高さ(=1.96J)から、ホイールキャップへ落下させることにより測定した落錘衝撃試験で、割れが発生しないことが好ましく、また90℃を15.5時間保持し、常温で0.5時間保持し、−30℃で7.5時間保持し、常温で0.5時間保持することを1サイクルとし、4サイクル経過後のホイールキャップの爪内径の変化量をノギスで測定した際の爪の変化量が1.0mm以下であることが好ましい。
[実施例]
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、実施例における各種物性は下記の方法で測定・評価した。
ASTM D1238に準拠し、荷重2.16kgf、測定温度190℃もしくは23
0℃の条件で測定した。本実施例において、MFR190は測定温度190℃を、MFR230は測定温度230℃を示す。
プロピレン系樹脂を135℃デカリンに溶解して測定した。
<分子量(Mn、Mz、Mw)、分子量分布(Mw/Mn、Mz/Mw)>
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法で特に断りがない限り、ポリプロピレン換算で測定した。
GPC測定条件は次の通りである。
装置:Waters社製、GPC150CV
カラム:PLカラム(Mixed−B,350mm×2)(ポリマーラボラトリーズ社製)
データ処理装置:ミレニアム
測定温度:135℃
測定溶媒:オルトジクロロベンゼン
<mmmm分率(アイソタクチックペンタッド分率)>
13C−NMRで測定した。
落錘衝撃試験は23℃雰囲気下で、半径25mm、500gの鋼球を40cmの高さ(=1.
96J)から、ホイールキャップの意匠面2(図1)へ落下させることにより測定した。測定は意匠面を水平にした状態および45°傾けた状態で行い、割れなどが発生した場合には落錘衝撃試験不合格で×、発生しなかった場合には落錘衝撃試験合格で○とした。
耐熱試験は、90℃を15.5時間保持し、常温で0.5時間保持し、−30℃で7.5時間保持し、常温で0.5時間保持することを1サイクルとし、4サイクル経過後の爪内径4(図4)の変化量をノギスで測定した。
上記耐熱試験の結果が1.0mm以下であれば実用上充分な耐熱性を有すると判断することができる。
<ポリ乳酸系樹脂(A)>
ポリ乳酸系樹脂として三井化学株式会社製ポリ乳酸(商品名レイシア、ポリスチレン換算の重量平均分子量16万、MFR190=7.9g/10分、d体量1.1%)を用いた(A−1)。
長繊維ガラス強化プロピレン系樹脂は以下の方法で製造し用いた(B−1)。株式会社プライムポリマー製アイソタクチックホモポリプロピレン(MFR230=13.7、mmmm分率96.3、[η]=2.0)を48.1重量%、ガラス繊維(繊維長8mm、繊維径13μm、アスペクト比620)を50重量%、およびマレイン酸変性プロピレン系樹脂(Mn28,500、[η]=0.8dl/g、マレイン酸1.1wt%)1.9重量%をサーモ・プラスティックス工業株式会社製単軸押出機(30mmφ、L/D=27)にて200℃で溶融押出しすることにより、長繊維ガラス強化プロピレン系樹脂(B−1)を得た。
変性プロピレン系樹脂は以下の方法によって製造し用いた(C−1)。
カルボジイミド基と反応する基を有するプロピレン系樹脂(c1)として、マレイン酸変性プロピレン系樹脂(Mn28,500、[η]=0.8dl/g、マレイン酸1.1wt%)(以下、マレイン酸はMAHと略す)を入手した。MPR=3.2である。
上記(c1)100重量部に対して、カルボジイミド基含有化合物(c2)(日清紡績株式会社製ポリカルボジイミド、商品名カルボジライト、グレードHMV−8CA)6.6重量部を、シリンダー温度250℃に設定した日本製鋼所製TEX30mmφ二軸押出機にて溶融混練し、カルボジイミド基含有量8mmol/100gの変性プロピレン系樹脂(C−1)を得た。
変性プロピレン系樹脂(C−1)は、薄黄色のペレットであり、MFR230は23g/10分であった。
以下の方法で変性エラストマーを製造し、使用した。
[変性エラストマー(D−1)の製造]
スチレンとエチレン・ブチレンの重量比30/70、MFR230=5.0g/10分の旭化成ケミカルズ株式会社社製SEBS100重量部に対して、無水マレイン酸1.0重量部および日本油脂株式会社製パーヘキシン25B 0.1重量部を、シリンダー温度210℃に設定した30mmφ二軸押出機にて溶融混練し、変性エラストマーとしてD−1を得た。
平均粒径2.2μm(商品名 ハイフィラー5000PJ、松村産業社製)であるタルク
を用いた(E−1)。
プロピレン系樹脂として以下の(b1)〜(b4)をプラボー二軸押出機(プラスチック工業所社製)でシリンダー温度210℃で溶融混練し用いた(B−1)。
(b1):プロピレン単独重合部のmmmm分率98.1、23℃デカン可溶分重量23重量%、エチレン含有量40mol%、[η]=2.5dl/g、MFR230=29g/10分である結晶性プロピレンブロック共重合体72重量%。
(b2):Mw/Mn=15、Mz/Mw=5、MFR=3g/10分であるプロピレン系単独重合体4重量%
(b3):三井化学株式会社製、商品名 タフマーA4050、MFR190=6g/1
0分であるエチレン・1−ブテンランダム共重合体4重量%。
(b4):平均粒径2.2μm(商品名 ハイフィラー5000PJ、松村産業社製)で
あるタルク20重量%。
ガラス繊維として数平均粒子径13μm、数平均繊維長3mm、アスペクト比230のチョップドストランドガラス繊維を用いた。
た。
[比較例1]
ポリ乳酸系樹脂(A−1)40重量部、変性プロピレン系樹脂(C−1)7重量部、変性エラストマー(D−1)10重量部、プロピレン系樹脂60重量部、およびチョップドガラス繊維30重量部をミキサーで均一にブレンドし、TEM35BS二軸押出機(東芝機械株式会社製)を用いてシリンダー温度200℃で溶融混練の後ペレット化し、ポリ乳酸系樹脂組成物を得た。ポリ乳酸系樹脂組成物中のガラス繊維長は0.4mmであり、アスペクト比は31であった。得られたペレットをJ150射出成形機(日本製鋼所株式会社製)用いて、シリンダー温度200℃、金型温度50℃、射出と保圧の合計時間7秒、冷却時間17秒の条件で射出成形を行い図1〜図4に示す形状のホイールキャップを得た。
[比較例2]
ポリ乳酸系樹脂(A−1)40重量部、変性プロピレン系樹脂(C−1)8重量部、変性エラストマー(D−1)10重量部、プロピレン系樹脂60重量部、およびチョップドガラス繊維80重量部をミキサーで均一にブレンドし、TEM35BS二軸押出機(東芝機械株式会社製)を用いてシリンダー温度200℃で溶融混練の後ペレット化し、ポリ乳酸系樹脂組成物を得た。ポリ乳酸系樹脂組成物中のガラス繊維長は0.4mmであり、アスペクト比は31であった。得られたペレットをJ150射出成形機(日本製鋼所株式会社製)用いて、シリンダー温度200℃、金型温度50℃、射出と保圧の合計時間7秒、冷却時間17秒の条件で射出成形を行い図1〜図4に示す形状のホイールキャップを得た。
ップを得ることができる。
4・・・爪内径
Claims (7)
- ポリ乳酸系樹脂(A)20〜80重量部、長繊維ガラス強化プロピレン系樹脂(B)20〜80重量部(ただし、(A)と(B)の合計を100重量部とする)、および変性プロピレン系樹脂(C)0.1〜20重量部を含む原料より得られたポリ乳酸系樹脂組成物から製造したホイールキャップ。
- 前記長繊維ガラス強化プロピレン系樹脂(B)に含有されるガラス繊維の数平均繊維長が2〜20mm、数平均繊維径が5〜20μmの範囲にあることを特徴とする請求項1に記載のホイールキャップ。
- 前記長繊維ガラス強化プロピレン系樹脂(B)に含有されるガラス繊維の重量が長繊維ガラス強化プロピレン系樹脂(B)100重量%あたり30〜70重量%の範囲にあることを特徴とする請求項1または2に記載のホイールキャップ。
- 前記変性プロピレン系樹脂(C)がカルボジイミド基と反応する基を有するプロピレン系樹脂(c1)と、カルボジイミド基含有化合物(c2)とを反応させてなる重合体組成物(c3)であって、かつ、重合体組成物(c3)100グラムに対しカルボジイミド基の含量が1〜200mmolであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のホ
イールキャップ。 - 前記重合体組成物(c3)が下記式(1)に示す反応性化合物量比(MPR)が0.1より大きく6より小さいことを特徴とする請求項4に記載のホイールキャップ。
MPR=Mn/(100×f/M) ・・・(1)
(式中、
f :カルボジイミド基と反応する基を有する化合物の式量(g/mol)
M :カルボジイミド基と反応する基を有する化合物残基の含有量(wt%)
Mn:カルボジイミド基と反応する基を有するプロピレン系樹脂(c1)の数平均分子量
である。) - 前記ポリ乳酸系樹脂組成物の原料として変性エラストマー(D)3〜30重量部(ただし、(A)と(B)の合計を100重量部とする)をさらに含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のホイールキャップ。
- 前記ポリ乳酸系樹脂組成物が数平均繊維長が0.5mm以上であるガラス繊維を含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のホイールキャップ。
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